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第三外典:無限聖杯戦争『冬木』

51名無しさん:2019/05/06(月) 23:17:33

「なっ、お前……勝手に出てくるなって言っただろ!?」

「いやいや、主殿が恥を重ねる前に止めるのもまた仕える者の役目であろうよ。全く、仕掛けるのであれば、せめてドンと構えてもらいたいものだ」

セイバーは、その言葉に対して沈黙を貫く。霊体化したまま、出てくる素振りも見せなかった。
凱音と鎧武者のサーヴァントは、何やら言い争っている……とすらもいい難い、一方的に凱音が食って掛かり、それを笑いながら受け流すのを繰り返しているが。
それを暫くした後、鎧武者はその首根っこを引っ掴んで、背を向ける。


「いやはや、失礼をした。娘殿に、そのさぁばんと……聴けば御二人、次の対戦相手と聞く。であれば、未熟者の身ではあるが――――――――


 ――――――――必ず、戦場で垣間見るであろう。その時は、宜しく頼もうか。では、また」


「おい、勝手に話を進めんなよバカ!! ふざけんな、あっ、ちょ、く、くるし……」


ズルズルと引き摺られる凱音と、引きずっていく鎧武者のサーヴァント……その二人の背中が、廊下の向こう、更に階段へと向かっていき、見えなくなったとき。
ようやく、体が動いた……とは言っても、ただ腰が抜けて、そこにへたりこんでしまっただけなのだが。


「……あれが、サーヴァント」


これから、殺し合うことになる"敵"。果たして、自分は……"生き残れる"のか?


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