したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

第三外典:無限聖杯戦争『冬木』

50名無しさん:2019/05/06(月) 23:17:19

「結構よ。自信がないのは分かったけれど、それで私に当たるのは止めてくれない?」

「なっ――――!!」

鳩が豆鉄砲を食ったかのような顔。思い切り顔を歪めて、凱音は言葉を詰まらせてこちらを困惑と共に睨みつけた。
してやったり、だ。馬鹿にされっぱなしは勘弁……青筋を立ててこちらをにらみつける凱音へと向けて、ふん、と鼻を鳴らして追い打ちをかけてやる。

「……い、言うじゃん……赤霧のくせに……」

「お生憎、私は言われっぱなしの案山子じゃないのよ。少なくとも、貴方みたいな情けない奴には……」

正しく状況は一触即発。あれだけ恐れていた他のマスターとの戦闘が、恐怖はあれども……そうなれば、やってやる、と思える程度になっているのは。
自分の過去に関係があるものだろうか。暫しの睨み合いの末――――――――先に動いたのは、向こう側だった。


「――――――――いやぁ、これは主殿の負けであろうよ」


突如として、凱音の背後に巨大な人影が出現する。
背丈は二メートルを遥かに超える、ボサボサの髪の大男。その身体は日本の鎧に身を包んで、その背中にはその背丈以上に大きな刀が背負われている。
セイバーのそれとはまた違う、視覚にも分かりやすいくらいのド迫力……これがサーヴァントであることは、素人であろうとも一目で分かる。
彼は凱音の肩に手を置くと、にぃ、とその口元に笑みを浮かべてこちらを見下ろしている―――――流石に恐ろしく思って、後退りする。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板