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第三外典:無限聖杯戦争『冬木』

47名無しさん:2019/05/06(月) 23:16:32




「……まずは予選突破おめでとう、と言ったところだろうか」

「うわっ!?」

夕暮れの教室。呆けそうになっていたところを、突如背後から掛けられた声に現実に引き戻される。
ばっ、と振り返ったのならば、そこに立っているのは青い鎧の騎士……確か、名前を。

「アーサー、ペンドラゴン……」

恐らくは、多くの人々が一度くらいは耳にしたことがあるだろう。アニメや漫画、ゲームと言ったものに触れる人間ならば、なおさらだ。
アーサー王物語の中心人物。聖剣エクスカリバーを手に、ブリテンと円卓の騎士の頂点に立った……というのが、自分の知識の中のアーサー王だ。
サーヴァント……従者。英雄の影法師と言っただろうか。それが事実であるならば……とんでもない大物を、自分は引き当てたのではないか?

「おっと……今はその名ではなく、"セイバー"と呼んで頂きたい。サーヴァントとは、真名を隠すものでね」

はぁ、と間抜けな返答を返す。
揺れる金髪は陽光の如く、顔立ちは控えめに言って整っている。何とも俗な言い方をすればイケメンなのだろう。……それ以上の感情は特に無し。
それよりも、なぜ、名前を隠すのかどうかが気になる。なにか、聞かれると不都合なことでもあるのだろうか?

「その様子だと、本当に何も分かっていないのか。困ったな……説明とか、苦手なんだがなぁ」

「……スミマセン」

何故か自分が悪い気になる。確かに、この現状で何も分からないというのは致命的なのは分かる。
分かるが、それは自分が悪いことなのか……何となく理不尽を感じる。


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