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第三外典:無限聖杯戦争『冬木』

41名無しさん:2019/04/22(月) 01:14:41

「あ、あの―――――」


――――――――本当に、それでいいのか。

今正しく、目の前では殺し合いが繰り広げられようとしている。本当に、自分はそれでいいのか。
いや、それでいい。それでいいのだ。自分はただ、日常に帰ればいい。帰るべき場所が、自分にはある――――それは何処に。
それは、どういうものだった。記憶は穴が空いたように抜け落ちたまま。何処に帰ればいいのか。それとも、最初からそんなものは、存在などしていなかったのか。

退路がないのならば、どう在るべきか。


「ふむ……?」


神父服の男が、訝しげに目を細める。
その横で、如月先生が……空中になにか、半透明の、液晶のようなものを展開して、それを指で叩いている。
一之瀬先輩、と呼んでいた少女が、一歩前に踏み出した。自分を牽制するかのように……その様に。何処か、胸が痛むようであった。
彼女を見上げたならば、その瞳はひどく冷たいものであった。そこには、感情など存在していないかのように――――


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