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第三外典:無限聖杯戦争『冬木』

40名無しさん:2019/04/22(月) 01:14:20

「先ず最初に。対戦カードを発表させてもらう。その3日後。このムーンセルに再現された仮想戦闘空間"冬木"を戦場とし――――」

神父服の男、清宮天蓋が指を鳴らす。
それと同時、何処かの教会に窮屈に納められていたのが、唐突に……その景色が、そして空気感が変わった。
自分は……自分達は、何処かの"大きな寺"の中に立っている。見たことも――――聞いたことも、恐らくは無い、そのはずだ。

「―――――決戦とする。勝者は二回戦、三回戦と上がり……敗者は。当然、"脱落"する」

脱落、その言葉が本当に"死"なのかどうか。直接的な表現を、あの男はしない……が、分かる。
きっと、行われるのはそれに等しいものだ。先ほどの邂逅でそれはよく分かった。

「尚、それまでの私闘には制限が設けている。場合によってはペナルティを科せられることもある。頭に入れておきたまえ。では……」

聖杯戦争の全貌は、何となく分かった。不可解な点も幾つかあるが――――それは今は、どうでも良かった。
問題なのは。これに流されるまま、参加する訳にはいかないということだ。当然だろう、自分は、"殺し合いなんて望んではいない"。
棄権しよう。誰かを踏み躙ってまで手に入れたい願いなんて自分にはない。人の波を掻き分けて、前へ前へと進んでいき、彼らの前に辿り着き。


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