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クリスマス

1 名無しの作家さん :2019/12/18(水) 12:33:07 ID:O4ImF4go
どのくらいたったのだろう。
日が傾き、周りは街灯やイルミネーションが煌めき始める。
私は寒空で前を人が通る度に少し体を揺らせて動くクリスマスツリー。

2 名無しの作家さん :2019/12/18(水) 21:20:01 ID:1iB9ClFM
何故こんなことになったのか、説明するには6時間ほど遡る。
1人でぶらぶら街を歩いて、時折スマホを見ていた。
いわゆる歩きスマホだ。
気になる情報が有ったので熱心に見ていたところ、店の前に置いてあったクリスマスツリーにぶつかり倒してしまった。
リサイクルショップの店舗の中から店長らしき女性が現れてクリスマスツリーを元に戻した。
「すみません、よそ見をしていてぶつかってしまいました」と謝罪した。
しかし、どうやらこのクリスマスツリーは電気で動くタイプのもので壊れて動かなくなってしまったようだった。
実際、私がぶつかって倒してしまった時は少し動いていた。

何度も何度も謝ったが、「困るんだよね」と腕組みをしたまま私を睨みつける。
財布にお金が入っていない事もあり、謝る事しか私には出来なかった。
「弁償できる?高いのよ、これ」
私は左右に首を振った。

「じゃあ、代わりにクリスマスツリーになって!」
私は断る事が出来ずそのまま店内に連れて行かれた。

3 名無しの作家さん :2019/12/18(水) 21:29:24 ID:1iB9ClFM
STAFF ONLYと書いた部屋に入る。
椅子に座るように言われて座ると女店長は何処かへ行った。

程なくして帰ってきた女店長の手にはダンボール。
中から黒いサーフィン用のウエットスーツを取り出した。
「これを着て!」
言われるがまま、ウエットスーツに着替える。
「次はコレ」
渡されたのはウエットスーツと同じ素材でできた黒いフード。

「次はコレ」
今度は茶色の全身タイツ。
これで私にツリーの代わりをさせる気だと思った。
フードから顔だけ出た少し間抜けな姿で全身タイツを着ていく。
「?!」顔のところに穴がない。
躊躇する私に早く着るように促す女店長。
全身タイツを頭まで着ると背中のファスナーが一気に閉められた。

「じゃあ、次はこれに座って」
座の部分が小さな円形の細いパイプ椅子に座らされる。

「動かないで」かなり威圧しながら言われたので動きたくても動けなくなった。

4 名無しの作家さん :2019/12/18(水) 23:39:05 ID:1iB9ClFM
足元から細いパイプ椅子と一緒にラップで固定されていく。
それはどんどん上の方へと上がってくる。
背もたれと下腹部を固定された時点でラップが巻かれるのが止まった。
これで足はパイプ椅子に固定され自力では歩けなくなった。

これで終わったのかと思ったのも束の間。
「腕を上げて」そう言われて腕を上げると今度は腕にラップが巻かれていく。
指先まで巻かれた私の手の自由は奪われる。
左右両方にラップが巻かれ、腕はピンと伸びたまま曲げられなくなった。

もうどうする事もできない。
“もう、どうにでもして!“
そんな私の心の声が聞こえたように女店長はピンクの小さなタマゴのようなものから線が伸びたものを大量に持ってきた。
“あっ、それ知ってる“と思った私の胸にウエットスーツの首元からそれを流し込む。
それらをウエットスーツの上から適当な位置に散らしていく。

5 名無しの作家さん :2019/12/19(木) 09:41:15 ID:vKhWpFE.
「もう、辞めて下さい」
このピンクのタマゴが一斉に動き出すとどうなるかは想像ができた。

女店長は私を見下し、「あなたがツリーを壊すからいけないのよ」と言ってゼンタイ の上からボールギャグを取り付け言葉を奪う。
そして再び体にラップを巻き始めた。

顔までラップが巻かれるのにそれほど時間はかからなかった。
完全に拘束され動けなくなった。
どうなるのだろう?
考えてみたところでどうにもならない。

女店長は再び何処かへ消えてしまった。

この間に逃げることができないか試みるがもう私の力ではどうする事も出来なくなっていた。

6 名無しの作家さん :2019/12/20(金) 06:18:14 ID:24Sdk4ac
女店長は茶色のビニールテープを大量に持って戻ってきた。
そしてそれをラップの上からきれいに巻いていく。
パイプ椅子に固定された足は木の幹の様になっていく。
それがビニールテープを巻く音とともにどんどん顔の方へと近づいてくる。

お腹辺りから胸にかけてのピンクローターが振動し易いようにするためか、この区間は緩めにビニールテープが巻かれた。

最後に首と顔。
首は胴体からあまり動かないように、そして顔はボールギャグが口の中へさらに押し込みながら巻かれた。
鼻も押し潰されて呼吸できないわけではないが、かなり息苦しい。
視界だけはラップやビニールテープに邪魔されることなく、ゼンタイ の茶色のフィルター越しにぼんやりと見える。

枝のようになっている腕も茶色のビニールテープが巻かれて枝感が増した。

7 名無しの作家さん :2019/12/20(金) 06:19:01 ID:24Sdk4ac
これで装飾されて私が壊したツリーの代わりをさせられると思ったのだがそうではなかった。
女店長が部屋消えてまた現れるとその手にはクリスマスツリーの着ぐるみが。
ウエットスーツやゼンタイ 、ラップにビニールテープと膨張した私の体にはピッタリ過ぎる着ぐるみを強引に着せられる。

女店長はさらに何かしている。
着ぐるみにセンサーのようなものを取り付け、センサーから伸びる線をピンクローターの線に繋いだ。

どうやらセンサーは人感センサーで、人を感知するとローターが動いて私が動くようにしているようだ。

一通りの準備が完了すると女店長は男性従業員を呼びつけ、私を台車に載せて店舗前に運ぶように指示した。

8 名無しの作家さん :2019/12/20(金) 06:20:29 ID:24Sdk4ac
私は不安定な台車の上で踏ん張りながら店舗前の表通り、私がツリーを壊した所へと運ばれていった。

男性従業員は私に言葉をかけることなく物を扱うように私を設置、センサーの電源を入れると台車とともに店舗へと戻っていった。

目の前を人が通る。
“ブッブーゥ“
早速、ピンクローターが動き出した。
『あー、乳首のところは気持ちいいが他はこそばい』
体をよじるように動かす。

人が通る度に断続的にローターが動き、私は否応なしに体を動かし続けた。
『どれくらいツリーの代わりをすれば許してもらえるのだろう?』
そんな事を考えながらも人が通ると体は勝手に反応して動く。

9 名無しの作家さん :2019/12/20(金) 06:21:26 ID:24Sdk4ac
クリスマスツリーが動いたからといって、立ち止まる人もちょっかいを出してくる人もいない。

まるで、私という存在がこの世から消えてしまったような錯覚に陥る。

息苦しい中でも止まることは許されず動き続け、気づけば辺りは暗くなっていた。
昼間によく通る道だが、夜はこんなに綺麗だったのかと、関心しながら景色を楽しむ。
暗くなり人通りも減ってきたので、そろそろ解放してもらえるだろうと考える。

店舗の看板照明が消え、従業員達が帰っていく。
そして女店長の姿が見えた。
『早く帰して下さい!』
ゼンタイ 越しに訴える。

10 名無しの作家さん :2019/12/20(金) 08:30:51 ID:24Sdk4ac
しかし、女店長は私に視線を落とすことなく私の前を通り過ぎた。
センサーが反応し、私は体を動かし手を振るように女店長を見送ることしかできなかった。





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