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なまはげ女子
1
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 08:50:29 ID:bb37b0YU
一応神事の話なので前置きします。
神事でなまはげになれるのは男性です。(神の使いだから
先日、なまはげなど全国の「来訪神:仮面・仮装の神々」がユネスコ無形文化遺産保護条約
で人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録されましたが、それは家々を回り無業息災を願う神事の話。
ただ一方で観光および余興という意味合いも強く、ことあることに秋田ではなまはげが出張し
女性でも体験ということでなまはげのコスチュームは男鹿市にあるなまはげ館で着ることができます。
今回は観光という行事でお話が進んでいきますので、そこは区別してご配慮いただけたらと思います。
2
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 09:33:08 ID:bb37b0YU
ここは秋田にあるさびれた旅館。そして私はここの女将
お客さんは近くの大きなホテルにとられ、近年は赤字と少しの黒字を行ったり来たり
でも料理は地元の農家さんや漁師さんが直接届けてくれるものを使っているし
温泉も源泉を少し冷まして使っている。ただ近くのホテルのように大きなキャパもないし
歌謡ショーなどイベントもない。でも少しでもお客さんに来てもらうにはどうしたらいいのだろうか?
そんなことを考えていたら今日も漁師の娘、洋子ちゃんが魚を届けてくれた。
洋子ちゃんにそんな話をしてみる。
「最近お客さんなかなか来なくてね。ここ古いし。イベントないし。。」なんて
話していると洋子ちゃんがこんな話をする。
「あ、私ね。こないだなまはげ伝道師試験受かったんだよ!!泣く子はいねぇぇがぁぁ!
って(笑 ここ古くて臨場感あるしなまはげさんとかどぉ?」
「なまはげかい。町内会でできる人いるのかな?なまはげ伝道師の洋子ちゃんは
小柄すぎてなまはげっていうより山姥ギャルになっちゃうね。」と笑っていると
「おばさんヒドい!!」と洋子ちゃんは笑って返す。
洋子ちゃんは会話の通り細身で金髪、結構親には反発しているようだがすごく根はいい子で
両親とも漁業関係の仕事をしているので本人も水産高校に通い勉強は中の下くらいだが海が好きな
女の子。たまにうちの旅館に配達に来ながら無駄話をするのが本人も好きらしい。
そっか。なまはげを旅館にね。たしかにこの旅館は古いし建物と隣の建物との間は少しある。
少し騒いでも大丈夫かな?と思いながらだれかお願いできる人はいないだろうか?と考えてみる。
ここの町内会はなまはげという行事が昔はあったようだが、近年は行われていない。
やはり個々の家に入ることなどを考えると敬遠されてしまうことも多い行事なのだ。
とりあえず知り合いの旅館の女将さんに電話で相談してみる。
「なまはげデリバリーやってる人って知らない?」
すると相手の女将さんから
「休日とかイベントの出張でやってる人はいるみたいよ。ただ兼業だから相手の日程もあるだろうしね」
とのこと
とりあえず話を聞いてみるかということで電話をかけてみると
「県や市の行事に引っ張られ頻繁には行けないとのこと。あと仕事も最近は忙しいのでお断りする場合はあります。」
なかなか現実は厳しいようだ。
3
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 09:58:46 ID:bb37b0YU
なまはげ呼べないか?と思いながら数日。また洋子ちゃんが魚を届けに来る。
「なまはげさんいないねぇ。せっかくいい提案だったのにね。」というと
彼女は「私やりましょうか?」という。先月遊び過ぎてお小遣いないからバイトしたいんだそうだ。
「おばさんのとこなら大丈夫でしょ。それにせっかくナマハゲ伝道師になったんだし暴れなきゃ(笑」
と笑って返す。
「洋子ちゃん小柄だからなまはげというよりは。。」とこの間の話をぶり返そうとすると
「ノンノン!ウェットスーツで肉付けですよ。おばさん!」と面白いことを言い出す。
「なまはげの神事の定義として男性が演じるというものがあるらしいけど、外から見て
女性だとバレなければノンプログレム!」なんて、よくその発想出たな思う。
声はカラオケ装置の音程ずらすとかして男っぽい声にすれば問題ないとまで。
どこまでこの子やる気なんだ?と話を聞きながら呆れたが、やってみたい気もあったので
お願いすることにした。ちなみになまはげの仮面とコスチュームは水産高校のなまはげ太鼓部から借りてくるらしい。
4
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 10:20:18 ID:bb37b0YU
翌日、彼女が衣装合わせで大きなリュックを背負ってやってきた。
中に入っていたのは借りてきたなまはげの仮面とコスチューム。そして手と足と顔以外は
全て覆う少し厚めの黒いウェットスーツ。彼女は服を脱ぎ水着に着替えウエットスーツに
身を通していく。そして顔と手と足はすべて包まれた上になまはげのコスチュームと仮面をつけて完成
見た目は細めな感じは残るが女性だとは気づかないほどがたいはいい。
これだったら気づかれない。旅館のオプションとして「なまはげデリバリー」が加わった。
ちなみに洋子ちゃんにはなまはげデリバリーがないときは仲居さんの手伝いをしてもらうことにした。
5
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 11:02:22 ID:bb37b0YU
なまはげデリバリーはちょっとした話題になり、予約が数件入った。
夕食の時間に襲うなど彼女が決められた時間に出現し、襲ったり話したりして最後に晩酌などをして終わり
基本的に正体は明かさないが、お客さんが女性だとセクハラになる可能性もあるためそのときは女将さんから説明が入る。
今日も洋子ちゃんなまはげがお客さんを襲う。
お客様は都会から来たカップル
うぉぉ〜泣く子はいねぇがぁぁ
彼女を大切にしない彼氏はいねぇがぁぁ!と彼氏を襲う
彼女は大笑い。彼氏は困惑する。
次になまはげからの質問、これはなまはげ台帳にあるあるなことが書いてあって
それを質問する。
「かのじょ〜、実は彼氏に内緒にしてることあるんじゃない」(実際は秋田弁
ないない!と困惑する彼女。え?本当にないの?と笑う彼氏
そこで洋子ちゃんなまはげは台帳をみてこういう
「うそつけ。こないだ大学のサークルの男女とカラオケに行ったでしょ」
マジか?と振り向く彼氏、いや〜そんなこともありますと照れる彼女
そのあとも雑談しながら晩酌をして、達者でな!と別れるなまはげさん。
当たり前だが晩酌はするが未成年なのでお酒はもらえない。ということで
いつもお酒と書いた瓶の水をつんでもらって飲んでいる。結構動くのでウェットスーツに中は
ムレムレになりこの水が彼女にとってはどれだけ尊いものなのか分かると思う。
デリバリーが終わると彼女は控室に戻り一度仮面を脱ぎウェットスーツのフードを外して次に備える。
ただ今日はこのカップルだけなのでこのままウェットスーツを脱いでいく。
そして貸切風呂で水着を脱いでシャワーを浴びて仲居さんの手伝いに回る。
そんなはずだった。このお客さんが来るまでは。。
6
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 11:24:42 ID:bb37b0YU
20時過ぎだっただろうか。飛び込みでお客さんの予約が入った。
20代男性が1人、料理は時間的に無理なんで素泊まり。
仲居さんが料理の後片付けで手一杯なのでジャージにエプロンの洋子ちゃんが
接客することになった。金髪ギャルがあまり出しゃばらないほうがいいだろうと
洋子ちゃんは彼を部屋に淡々と案内しお茶を入れる。
「今日はありがとうございます。素泊まりということでお布団引いていいですか?」と
聞くと男性は「どうぞおかまいなく」という。押し入れから布団を出す洋子ちゃん。
部屋の案内を見る男性。そこにはなまはげデリバリーの案内も入っていて男性はこういう
「なまはげ見れるんですね。あまり詳しくないんでどんな感じなんでしょう?」
洋子ちゃんは
「襲われて怖いですよ。今日はデリバリー終わっちゃったのでまた機会があったら予約してください。」と返す
そっかそっか。とうなずく男性
布団を敷き終わり「ごゆっくり」とお辞儀する洋子ちゃん。今日の仕事はこれで終わり。
自転車に乗って家路につく。
7
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 11:53:21 ID:bb37b0YU
翌日、今日はなまはげデリバリーはないのでお手伝いだけ。配膳や廊下の掃除など
下っ端ながらやることは様々ある。ただなまはげを演じるのが楽しいし、
ウェットスーツで汗もかけるので本人はダイエットも兼ねたバイトだと喜んでいる。
あと水産高校から借りていた仮面とコスチュームは長く借りるのも悪いので返却して
新しいやつを洋子ちゃん仕様で買うことにした。新しい仮面はいままでバントで
頭を固定するタイプだったが、今度はヘルメット型なって頭部がしっかり固定されるようになった。
それと同時に時折後頭部から見える彼女のウェットスーツ越しのお団子頭は完全に隠れることになった。
あとは今回から肉色のシリコン手袋をすることになった。ウェットスーツ自体は
首など一部を除きモンペを着ているので表面に出ないが手が前々から露出してるのは
キャラクターとしてどうかと思い洋子ちゃんが自分で購入した。
足は白い足袋なので、これで彼女は全身一切露出なしのなまはげになる。
早速次回から新しいなまはげになろうとウキウキしていると予約の話が入ってきた。
一週間後、男性1人。昨日の人かな?会いたがってたもんななまはげ。。
準備に余念が入る。
8
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 12:41:48 ID:bb37b0YU
週末になり、いよいよなまはげになる日がやってくる。
洋子ちゃんは少し早めになってきてなまはげになる準備をする。
少しして男性がやってくる。案の定この間の若い男性、
仲居さんが客間に通し、「時間になったらなまはげ来ますので、、」と説明して
洋子ちゃんに引き継ぐ。
時間になったので仲居さんと一緒に客間に行きデリバリーを開始する。
うぉぉ〜泣く子はいねぇがぁぁ!
一人寂しく止まる男はいねぇがぁぁ!!
彼はまじまじと見ながらこういう
「この間のお手伝いさん!!」
え?
とりあえず演技中なので「誰だ?お手伝いさんって?」ととぼけてみる
彼は
「あ、すみません。この間のお手伝いさんどこかな?って思って」
なまはげは「お、おめぇこの間も来てたのか?」と返す。
「えぇ、この間はなまはげさんに会えなかったけど、すばらしいお手伝いさんに会えました。
外見はすごく派手だったけど、すごく心が純粋な人。誰かに気づいてほしいんだろうなあの子」
洋子ちゃんなまはげはドキッとしたがまだ演技の途中だ。少し焦りながらなまはげ台帳を広げる。
「そっか、この旅館はいい人ばっかりだもんな。お、おめぇのことなんて書いてるんだろうな
なまはげ台帳見ればすぐわかるんだぞ。」と台帳を探すふりをする。
ただ純粋にいい答えしか返ってこない感じはするので、どんな言葉をかけようか迷う。
「う〜ん、おまぇはいいことしかしないから何も書いてないな。」と声をかけると
彼はこう答えた。
「じゃ〜1つ悪いことをしましょうか。」
悪いこと?何をするんだろうか。今この部屋にいるのはこの男性と仲居の女性、そして洋子ちゃんなまはげ
なまはげはドキドキしながら様子をみる。
彼はさっそく行動に出る。
「あ、晩酌します?なまはげさん、どうぞ!」と近くにあったビールを差し出す
当然飲めないので持ってた瓶を出して「この中のやつでお願いします。」と渡す
彼は晩酌をする。その度に洋子ちゃんなまはげは飲むがこれが実は悪事のはじまりだった。
9
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 13:13:28 ID:bb37b0YU
やがて瓶の中に入っていた水がなくなる。そしてそれほど暴れず話ばかり聞いていたので
汗もあまりかかない。お分かりだろうが彼の悪事はなまはげさんをトイレに行かせないこと
実際洋子ちゃんなまはげはもしものためにナプキンはしているが使ったことはない。
時は徐々に過ぎていき尿意も近くなる。我慢し続けるか見えないからとこのまま放尿してしまおうかという選択肢
どちらにしろ恥ずかしいことには変わりない。
「なまはげさん元気なくなりましたね。酔っぱらっちゃいました?」と彼は声をかける
そばにいた仲居さんが気づき、洋子ちゃんなまはげに声をかける。
仲居さんのちょっと席を外させてくださいという言葉で洋子ちゃんはなまはげは立ち上がり
内またで客間を出る。そのまま付き添われてトイレへ。その後勢いよく水分を放出したのはいうまでもない。
そんなやり取りの中、洋子ちゃんの理性のネジが外れかける。あのままあそこでおもらししたらどうなったのだろう。
彼女は客間に戻り男性とまた晩酌を始める。ただ時間も決まっているので長くはできない。
時間になって仲居さんから「そろそろ終わりましょうか」と言われ退散する。
控室に帰りウェットスーツを脱いでお風呂で水着を脱いでシャワーを浴びる。
ただこのネジをこの後どうするか自分で決めないといけない。
彼とはきっぱり会わないのか、それとももう1度あのシチュエーションを味わうのか
10
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 14:03:46 ID:bb37b0YU
洋子ちゃんの決断は両方。つまり彼にはこの後会わないがもう1度あのシチュエーションを
味わいたい。ただ周りにバレてはいけないので実行は用意周到に。
少なくとも今日やってしまうと彼の餌食になってしまうのはわかっていたので
帰宅して作戦を考える。ウェットスーツで締め付け水をたくさん飲んで
気づかれないように放尿したい。彼女の歪んだ妄想はどんどん高まるばかり
そして彼女の願望はもう1つ、自分でもなまはげでもないもう1人の自分を演じたい
つまりなまはげ以外の仮面やコスチュームをつけて生活したいというもの。そんな願望をかなえてくれる
物を探していて見つけたのがフィメールマスク。新品で買えば高いがオークションを探すと結構中古で買えることも分かった。
条件はそろった。あとは実行するのみ。
11
:
名無しの作家さん
:2018/12/01(土) 15:03:53 ID:bb37b0YU
数日後、浜辺にはロングヘアー、白いセーターで黒いロングスカートの人形が歩いている。
顔はマネキンで表情は一切変わらない。手は肉色のシリコン手袋で覆われ
一切人間の気配を感じさせない。洋子ちゃんはバイトと違うところで性癖を発揮した。
そして時々止まりうずくまる。彼女は放尿の性癖と同時にその下の穴への刺激にも目覚めた。
周りはよく見えないので近くに誰かいるかもしれないのに時には甘い声を出すこともある。
そしてバイトにもその変化を持ち込んだ。彼はあの対応が悪質だとして旅館には出入り禁止になったが
なまはげのデリバリーは人気が出たので他のお客さんからの注文は多かった。もちろん洋子ちゃん1人が演じる。
ただ客間で仲居さんが一緒についていてくれるが、控室の中に仲居さんが入るのを拒み始めた。
不審に思った仲居さんが覗き見を試みてわかったことは、控室の中でなまはげの仮面を外した洋子ちゃんの顔が見えないという話
ウェットスーツの中が暗くてわからない。なんておかしいと周りの仲居は笑っているが
彼女の性癖はますますエスカレートしてついに人形にしかなれなくなったということは伝えておく。
バイトを始めたときの金髪で細身の美女は今となってはジャージでエプロンは変わらないが
その下はアンダーショートのダイブスキンに体が覆われ、下着は一切つけておらず
出社と帰宅時は口元にマスクを着けるようになった。
今日もなまはげデリバリーの時間がやってきた。
洋子ちゃんなまはげは腕元のボタンを押した。
お客さんは若いカップル
うぉぉ〜泣く子はいねぇがぁぁ
悪い彼氏はいねぇがぁぁ
その声はだんだん大きくなりそして少し息切れもしている。
そして終わりごろになると気が抜けたようになる。
仲居さんが帰り際に連れ添いながら言う。
お仕置きね。
覗き見した仲居さんは洋子チャンなまはげの専属仲居をかって出て、そして彼女をいじめはじめていた。
バイト終わり後、専属の仲居さんが控室をノックすると洋子ちゃんが出てくる。
彼女らは仲居さんの車に乗ってどこかに行ってしまった。洋子ちゃんのリュックは相変わらず大きかった。
まだ彼女には続きのデリバリーがあるんだろう。
おわり
12
:
名無しの作家さん
:2018/12/02(日) 22:49:34 ID:JBslv1x2
できれば続きみたい
いきなりフィメールマスクに飛んだ点以外はかなり良かった
13
:
名無しの作家さん
:2018/12/03(月) 00:05:21 ID:GOMw6g3w
久々の良作
14
:
名無しの作家さん
:2018/12/03(月) 11:51:32 ID:OTz0kD2s
長い間良作来てないから余計に嬉しい
今後にも期待
15
:
名無しの作家さん
:2018/12/16(日) 13:48:41 ID:THh6nZ4E
私の名前は奈美、地元の旅館で仲居をしている。
高校を卒業して仕事をするにしてもここら辺では稼業を継ぐか、
コンビニなどでアルバイトをするかくらいしかない。
ただうちのおばあちゃんがココの女将さんと仲が良くてコネで使ってもらえることになった。
さほど大きな旅館ではないがお客さんはそこそこ来てくれ適度に忙しく、従業員の皆さんも優しい。
そして旅館では新たなサービスが始まった。「なまはげデリバリー」なまはげがうちの旅館に来るらしい。
なまはげと言えばあまりいい思い出はない。年末になると家にやってきて
悪い子はいねぇがぁ!!と子供を襲う、子供のころの私はそれが嫌でよく泣いた。
小学校も中学年くらいになるとなまはげはやってこなくなった。頼まないのではなく
町内会が予算の都合で訪問をやめた。そしてなまはげになる人もいなくなった。
そんな中、就職して久々のなまはげ再来。怖くないと言えばウソだけど会えるのはうれしい。
そしてもう1つ、なまはげはどんな人なんだろうというのも気になった。
女子高を出たので異性の出会いなんてほぼなかったし、他校の男子に声をかけることすらできなかった。
チャンスだ。そんな想いでなまはげをお迎えする。
16
:
名無しの作家さん
:2018/12/16(日) 14:04:30 ID:THh6nZ4E
なまはげが来る日になって、夕方に来るお客様の支度をしながら様子をうかがう。
調理場や客間にもそれらしい人もおらず来るのはお客さんだけ。
そして夕方に出すお魚を持ってきた洋子ちゃんくらい。
そして知らぬ間に時間になってなまはげが他の仲居さんに連れられ客間でショーをしている。
ショーが終わって女将さんと一緒に廊下を歩くなまはげさん。
体は一見どっしりとしているようにみえるがちょっと細い。そして手以外の露出がないので性別や年代はわからないが
体格から推測して近所のおじいちゃんにでも頼んだのだろうか。
なまはげさんは控室らしき部屋に入っていく。そしてカギがかけられその素性を暴くことは初日はできなかった。
今日の仕事が終わったころ、ジャージで風呂上がりの洋子ちゃんと会う。
「あれ?どうしたの??」って聞くと
「いや〜お風呂壊れちゃって借りてたんです。」とシャンプーのにおいを
プンプンさせながら答える彼女。
「寒いから送っていくよ。」と自分の車に乗せて彼女を家に送る。
まさか彼女がなまはげだったと知るのはもっと先の話。
17
:
名無しの作家さん
:2018/12/16(日) 14:19:59 ID:THh6nZ4E
なまはげデリバリーが何回か続き、私にも付添いの話がやってきた。
しなくてはならないことはなまはげを控室から客間に誘導し
終わったら控室に戻すこと。控室は更衣室も兼ねているので覗いちゃダメよ!と
女将さんにきつく言われている。時間が近づきなまはげさんを迎えに行く。
ドアをノックするとなまはげさんが出てくる。控室の入口にはカーテンがあり
後ろの様子は見えない。なまはげさんはよく前が見えないようなので手を取り
客間に連れていく。その体は冷たくとても人間が中に入っているとは思えない
そして腕をつかんでいるが弾力があり人肌とは思えない触り心地。何かがおかしい。
客間に連れていき戻るまで保安要員でショーに付き合う。客間には男性1人。
なんだボッチかよ?と心の中で思いながらなまはげさんを見張る。
そしてその男性が意外にもなまはげさんの正体を知るカギをくれるなんて。。
18
:
名無しの作家さん
:2018/12/16(日) 14:58:02 ID:eav2bnV6
なまはげさんはいつものようにショーを始める。
うぉぉ〜泣く子はいねぇがぁぁ!!
ただ話が進んでいく中で
気のせいか動揺しているようにも見える。
男性はお手伝いさんの話をしているが、この旅館でお手伝いさんといえば
お魚を届け、たまに手伝ってくれる洋子ちゃんくらいのもの。
ただ洋子ちゃんは細身だしこんな声じゃない。なまはげさんとは似ても似つかない。
まさか!と思いながら話は進んでいき。そして男性はいたずらを始める。
なまはげさんが持ってるお酒をたくさん飲ませ、なまはげさんは段々おかしくなっていく
どうやら具合が悪くトイレに行きたいようだ。
急いでなまはげさんに駆け寄り、男性に待つように伝える。
トイレに連れていくがなまはげさんは控室に行くように指をさす。実は控室の中は
私は入ったことがない。というか控室になる前は開かずの部屋だった。
なまはげさんが私にカギを渡し、私がカギを開ける。部屋のカーテンをくぐり
電気をつけるとそこは小さな脱衣所でトイレや小さな温泉スペースもある。
鍵をかけなまはげさんに「大丈夫ですか?」と声をかける。
なまはげさんの返事は「なっちゃん、洩れちゃう!」と女の子の声
えぇぇぇぇぇ!アンタだれ?
なまはげさんはもうマスクすら外す気力がなさそうだったので私がマスクを外すと
中から出てきたのは顔以外ウェットスーツに包まれた洋子ちゃん。
急いで装飾や洋服、そしてウェットスーツを脱がす。スクール水着になった洋子ちゃんは
トイレに駆け込み、どれくらい我慢してたんだろうというくらい勢いがいい水分が放出される音を奏でる。
しばらくして彼女が出てきてこういう
「まだ、お客さんの時間残っているから戻らなきゃ。あとこれはほかの人にヒミツね。」
たしかに女将は知っていたんだろうけど、ほかの人は知らないんだろう。
ウェットスーツと洋服と装飾でガチガチに体型が変わった洋子ちゃんを見ながらそう思った。
客間に戻って少し談笑して知らないふりをして控室に送る。
そして何事もなかったかのように帰ろうとすると、また洋子ちゃんがジャージでやってきた。
「まだお風呂直らないの?」と聞くと
「うん、しばらく直りそうもないし女将さんが貸切風呂使っていいって」
「貸切風呂?そんなのあったっけ??」と聞くと
「今度一緒に入ろうよ。女将さんにも話しておくし」と返ってくる。
今日は彼女は自転車で帰り、私は車で帰る。
そして翌日、女将さんから「なまはげデリバリー専属仲居」の辞令が下る。
洋子ちゃんは女将さんに私が自分の正体を知っている唯一の人物だからお願いしたんだろう。
19
:
名無しの作家さん
:2018/12/16(日) 18:54:20 ID:eav2bnV6
夕方になり今日もなまはげデリバリーの予約が入っている。
何も知らない顔をして今日も洋子ちゃんを迎えに行く
トントンっとノックをすると彼女がなまはげの格好をして出てくる。
30分くらいショーをしてまた控室に送っていくというのはいつも通り。
ただ今までと違うのは私も合鍵をもっている。
彼女には内緒だがここの部屋のスペアのカギを鍵屋に持っていき作ってもらった。
そしてもう1つ、彼女は昨日の男性の影響を受ける可能性が高いと感じた。
おしっこを我慢して一気に放出する。気がおかしくなることは知っていた。
しかしそれをトイレというところで終わらせるのは彼女にとって本望だったのだろうか
気持ちは彼女しか知らない。ただ同じ状態になった時彼女は次回どうするのだろうか気になった。
今日も洋子ちゃんが仕事を終えてお風呂から帰ってきた。
彼女に言ってみる。
「今日はおしっこ我慢できた?」
彼女はドキッとしながら答える
「我慢できました。でも。。あまり飲んでなかったなって」
間髪入れずに返す
「そっか。。おかしくなりたい?」
彼女は下を向きながら返す
「気づいてたんですか?彼の目的」
彼の目的は気づいていなかったけど、彼女は明らかに何かを感じていたのは知っている。
「彼のことは知らない、でも洋子ちゃんが何か考えてたのは気づいてた。」
彼女は下を向きながら顔を赤くして答える。
「あのままあそこにいたらどうなってたんだろうってずっと考えてました。私おかしいですよね。
あのシチュエーションに興味を持つなんて、絶対おかしいよ。変態ですよ私」
気持ちはわかったのでこう返す。
「じゃ〜変態さんになっちゃおうよ。洋子ちゃんと私しか知らない変態に!」
彼女は私を見て返す
「一緒に帰りませんか?」
今日は洋子ちゃんと帰ることにした。
20
:
名無しの作家さん
:2020/03/13(金) 12:46:25 ID:dQ23exIw
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