[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
気になる2人の女性
1
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:36:50 ID:P10mLS3o
全7話。
2
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:39:08 ID:P10mLS3o
1.
1人は僕のアパートとはかけ離れた高級マンションに住み、赤いスポーツカーや黒い大型バイクを乗り回す女性。
家が近いこともありコンビニなどで何度か遭遇した。
ある時は車高の低いスポーツカーから赤いハイヒールに革のミニスカート、そしてどこに売っているのか分からないテカテカのいかにも高そうなダウンコートを身にまとい、吊り上がったキツそうな目で160cmそこそこの僕を見下ろしコンビニに入っていった。
その目に見られ、僕はなぜかゾクゾクした。
そしてまたある時は黒のヘルメットに、黒のライダースーツ、そして黒いニーハイブーツ姿で黒い大型バイクにまたがってやってきた。
ヘルメットを取ると腰まである茶髪がハラリと舞い、見惚れているうちにコンビニへと入っていった。
気にはなるが僕とは到底身分もなにもかもが釣り合わないと思った。
3
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:40:37 ID:P10mLS3o
2.
もう1人気になる女性は勤務先のバイトの女の子 小河優子。
身長は僕より少し低く、トイレの清掃に来てくれている。
普段は可愛らしいピンクのスクターでやってくる。
雨の日はピンクの軽自動車で。
大人しい子で、黒髪のショートヘアがよく似合う。
笑うとタレ目がちの目は一層細くなり、これがまた可愛い。
彼女は館内のトイレ清掃が終わると帰ってしまう。
なんでもアルバイトを掛け持ちしているらしい。
大学を卒業したものの、就職先が見つからずアルバイトをして生計を立てているらしい。
結婚するなら、あんな子がいいと密かに思いを寄せている。
説明が遅くなったが、僕は水族館で飼育係をしている 山河 隼人。
小河さんが帰った後の仕事での楽しみは水族館のキャラクター。
この水族館のイメージキャラクターはシャチをモチーフにした着ぐるみキャラクターのすいちゃん。
小柄でずんぐりむっくりした体型で可愛い仕草から演じているのは女性だと勝手に確信している。
ただ、着ぐるみの中の人は従業員にも公表されず極秘、知っているのは一部の人だけだった。
お披露目の際、近くで見たのだがこの着ぐるみはゴムでできていて、空気で膨らんでいて水に入ることもできると説明があった。
もちろん浮くから。
僕はすいちゃんをいろいろな角度から観察したが、着ぐるみにはファスナーなどはなく、どうやってきるのかも全く分からなかった。
アルバイトの小河さんにも声をかけられず、着ぐるみキャラクターを見ているだけで満足しているようなそんな僕にも転機が訪れた。
4
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:43:55 ID:P10mLS3o
3.
すいちゃんのフォローをする人が、体調不良により入院することとなった。
そこで白羽の矢が立ったのが僕。
すいちゃんのフォローをすることとなった。
他の職員と親しくすることなく、動物や魚としか接していなかったので、この極秘事項を厳守できると判断されたのだろう。
飼育係として餌の準備が終わると、しーちゃんの控え室へドキドキしながら向かう。
渡されていた専用の鍵で館内の奥へと続く扉を開けていく。
そしてようやくすいちゃんの控え室に着いた。
ノックすると、女性の声で返事が帰ってきた。
扉を開くと、あまり見かけないが水族館のスタッフジャンパーを着ている女性の傍らには全身真っ黒な人が背中を向けて立っていた。
よく見ると黒いウェットスーツを着ている。
「ちょうどいいとこに来たわね、こっちに来て」と女性スタッフが僕に声をかけた。
僕は「ハイ」と返事をして駆け寄る。
全身黒尽くめの人の顔を見ようと覗き込むが、頭どころか顔までもすっぽりとウェットスーツに覆われている。
顔が露出している目には水中メガネ、口にはシュノーケルのマウスピースを咥えていた。
肌の露出は全くない。
ただ、胸には大きな膨らみが二つ。
股に膨らみがないことから女性であることはほぼ間違いがなかった。
「あなた、彼女の後ろに回って両腕を抱えて」と指示されるが、意味がよく分からない。
キョトンとしている僕に女性スタッフは、「こうやるの」と言って全身黒尽くめの女性の背後に回って羽交い締めにした。
「私は持ち上がらないけど、あなた男だから持ち上げられるでしょ」と。
勢いに押され全身黒尽くめの女性を羽交い締めにし、持ち上げた。
それほど重くない。
ウェットスーツのゴムの匂いに混じって、彼女からいい匂いがした。
ウェットスーツ越しでも分かるほど華奢な腕、接触する彼女の体が僕を興奮させた。
「そう、そのまま」
女性スタッフはそうゆうと彼女の膝を曲げた状態にし、膝当てを取り付ける。
両足にそれを取り付けたが、慣れているのか時間はかからなかった。
一旦、彼女を下ろすと、女性スタッフは手際よく空気が抜けてぺったんこのすいちゃんを持ってきた。
驚いたことにすいちゃんにはファスナーがあり、そこが大きく開いて彼女を受け入れる。
もちろん彼女を持ち上げすいちゃんの中へ入れるのは僕の仕事。
すいちゃんの中に移されさた彼女。
女性スタッフは彼女のマウスピースにすいちゃんの中にあるホースを繋ぐ。
ホースは少し回すと取れないようにロックできるようで、カチッと音がした。
このホースの先は背ビレにある呼吸口へと繋がっている。
続けて覗き穴となる袋状のところへ彼女な頭を突っ込む。
腕は彼女自身ですいちゃんの前ヒレへと入れていた。
準備が整うと女性スタッフは勢いよくファスナーを閉めた。
5
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:44:58 ID:P10mLS3o
4.
この後どうなるのかと様子を見守る。
女性スタッフは電動式の空気入れを持ってきて、すいちゃんに空気を注入し始めた。
すいちゃんに空気が送り込まれ、僕の知っているすいちゃんの形になってきた。
大きく見えていたファスナーは、すいちゃんが膨らむにつれてどんどんすいちゃんの中へ入っていき、膨らませ終わる頃には完全に消え、体のシワにしか見えないようになっていた。
なるほど!僕は1人納得していた。
パンパンに膨らんだすいちゃんをカゴ付きの台車に載せて僕の仕事は終了。
また飼育係の仕事に戻ることになった。
一つ気になったことがあったので、女性スタッフに聞いてみた。
すいちゃんの中の彼女は、中でどうなっているのかと。
彼女にもよく分からないが、かなり圧迫されているみたいであることは教えてもらった。
すいちゃんの着ぐるみの中で、圧迫に耐え可愛い仕草ですいちゃんを演じている彼女のことを想像すると股間が熱くなるのを感じて、急いで飼育係の仕事に戻った。
飼育係の仕事に戻ったが、あまり仕事が手につかない。
そうこうしているうちに、すいちゃんのフォローをする時間となった。
6
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 20:45:52 ID:P10mLS3o
5.
仕事が途中であったが、すいちゃんの控え室へと向かう。
部屋に入るがすいちゃんも女性スタッフもまだ戻って来ていなかった。
しかし、じきに扉の向こうで音がし始めたかと、思うとカゴ台車に載せられたすいちゃんが戻ってきた。
すいちゃんを抱き抱えて台車から下ろす。
すいちゃんも僕に抱きついてきてくれて感無量と、思っている場合でなく、早く中の彼女を着ぐるみから解放してあげねば。
すいちゃんを床に下ろすと、女性スタッフは空気を抜き始める。
空気がある程度抜けると、ファスナーが現れそれを開いてやると、中から自力で彼女が上半身をで出した。
よく見ると水中メガネは外れている。
完全に頭が出ると自分でマウスピースも外す。
「ぷはぁ」少しくぐもっているが彼女の声を初めて聞いた。
彼女は僕を見て、軽く会釈する。
「何してるの、彼女を持ち上げて」
そう言われて慌てて彼女の背後に回り、体を持ち上げると女性スタッフはまだ少し空気の残るすいちゃんを取り去り、足を曲げて固定していた膝当てを取り外した。
膝を曲げていたのが、辛かったのか足をさすっている彼女。
着ぐるみの脱着を近くで見られた喜びよりも、僕には彼女と目が合い会釈された時に衝撃が走っていた。
あのキツそうな吊り上がった目。
近所で見るあの身分が違い過ぎる女性ではないかと。
あの女性がすいちゃんの中の人。
ギャプがあり過ぎて頭がついてこない。
頭の中でいろいろ考えを巡らせてボーっとしている僕に、女性スタッフからすいちゃんの空気を全部抜くように指示が飛ぶ。
空気を抜きながら、彼女たちを見ていると、女性スタッフがウェットスーツの背中のファスナーを下ろした。
その途端、腰まである茶髪が飛び出してきた。
間違いない、僕の予想は確信へと変わった。
彼女はそのまま振り向かずに更衣室に向かい。
僕は空気が抜けきっているすいちゃんの空気をいつまでも抜いていた。
女性スタッフに指摘を受けて我に返ったが、女性スタッフには変な目で見られた。
7
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 22:43:18 ID:P10mLS3o
6.
その後、仕事に戻ったがもっと仕事が手につかなくなり、帰ることにした。
もちろん、コンビニで彼女に出会えることを期待しての行動だったが、彼女が現れることはなかった。
すいちゃんが水族館に現れるのは、土日祝日のお客さんが多い時。
平日にすいちゃんの登場はない。
土日を待ち遠しく思っていたが、残念な知らせはすぐにやって来た。
入院していたすいちゃんのフォロースタッフが退院。
次の土日には復帰するので、僕はお役御免となった。
また、日常に逆戻りしたのだが、その日常にも光が差してきた。
小河さんから魚についていろいろ聞かれるようになったのだ。
僕たちの距離は時間はかかったが、縮まっていき、休みが合うと2人で別の水族館でデートするようになっていた。
すいちゃんの中の人については、フォロースタッフの復帰以降、鍵も没収され控え室にいくこともすいちゃんを近くで見ることもなくなった。
もしコンビニで彼女に会えば、声をかけてみようと思っていたが、彼女に会うことはなかった。
すいちゃんを見ると中の彼女のことを思い返す。
あの時声をかけていれば、そんなことを時々考える。
8
:
名無しの作家さん
:2018/05/14(月) 22:44:29 ID:P10mLS3o
7.
小河さんとも付き合い、いいかんじで日常を送っていた。
小河さん、いや、優ちゃんから家に招待された。
そこはアルバイトでは到底支払っていけないような高級マンション。
彼女のお父さんは大会社の重役だとか。
会社は教えてもらえなかったが、マンションを見れば相当大きな会社だということは誰でも分かる。
エントランスで部屋番号を押すと、彼女が出た。
エレベーターに乗って最上階へ来るように言われた。
ドキドキしながらエレベーターに乗り、部屋の前までやってきた。
インターホンを押すと彼女が出たが、5分ほど待って欲しいとのことだったので、廊下を歩き回ってみる。
フロアには彼女の部屋だけで、他の住人はいないようだった。
再び部屋の前に来た時、扉が開いた。
中から顔を出したのはあのキツそうな吊り上がった目の彼女。
つまり、すいちゃんの中の人。
「なんで?」
驚きを隠せない僕に「ごめんなさい」と彼女は声をかけてきた。
聞き覚えのある声、優ちゃんの声。
僕の頭の中はハテナだらけ。
僕の手を引き、部屋の中へと引き入れる彼女。
抵抗することなく、入った玄関はかなりの広さであるが、それよりも彼女の格好に目のやり場に困る。
網タイツに体のラインや下着がクッキリと浮き出るほどのピッタリとした革のワンピース。
おまけにワンピースのスカートは短過ぎ、少し動くだけでも下着が見えそうであった。
緊張から声がうわずっているが、彼女に質問してみる。
「なぜ、あなたが?優ちゃんは?」
彼女は笑いながら「私だよ!」と。
動揺している僕を置き去りにして、彼女は自分の長い茶髪に手をかけて引っ張る。
バリバリッという音と共に髪が外れた。
坊主頭になった彼女は後頭部に手を回すと、今度はジッジッと音がした後、頭が開く。
まるでSF映画の世界。
キツそうな吊り上がった目の彼女の顔が変形し、その奥から優ちゃんが顔を出す。
「驚いた!」
「驚いたってもんじゃないよ!」
そう、あのキツそうな女性は着ぐるみ。
あとで聞いた話では、自分とは対照的な存在に憧れて着ぐるみを作ったのだとか。
すいちゃんの中の人の存在を隠す必要もあったので、着ぐるみを着てすいちゃんに入っていたらしい。
それに水族館が優ちゃんのお父さんの会社の系列ということもあり、優ちゃんの達ての希望ですいちゃんになれたそうだ。
おしまい
9
:
名無しの作家さん
:2018/05/16(水) 18:43:08 ID:jGwXSDEg
乙!
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板