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短編 ウルトラマンショーの舞台裏
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:
名無しの作家さん
:2018/01/24(水) 21:15:17 ID:sHJhqcqc
住宅展示場での話。
二部あるウルトラマンのショーの一部が終わり、ウルトラマンも怪獣も同じテントに引き揚げてきた。
ウルトラマンは怪獣のファスナーを下ろし、中から女性が出てくる。
長年この仕事をしている女性アクター。
女性アクターは怪獣の着ぐるみを脱ぐと、ウルトラマン達のファスナーを次々に下ろしていき、私のところへやってきた。
「どうする?」
ファスナーを開けるかどう聞いてきたのだ。
女性は私と女性アクターの二人だけ、後は男性。
私はバイトで何度かショーに参加していたが、アクションの少ないウルトラの母をすることが多かった。
時々怪獣もあったのだが。
この日もウルトラの母でショーに出演したが、男性と違いスッピンで着ぐるみを脱ぐと髪がボサボサになるので、そのまま着ぐるみを着ていることが多かった。
だから、背中のファスナーを開けるか聞かれたのだ。
冬の住宅展示場で、屋外にテントが設置されていたこともあり、着ぐるみを着ていても寒いぐらいである。
アクションをした男性アクター達の上半身はTシャツ一枚と見ているこっちが寒くなる。
私は自分のロングのダウンコートを着て首元までファスナーを閉めた。
男性アクター達は着替えを済ませると、昼食のためテントを出て行った。
皆、私が着ぐるみを脱ぐのを嫌がり、休憩中寝ていることを知っていたからだ。
先程まで賑やかにパチンコや競馬の話をしていた男性アクター達がいなくなり、テントの中が静まり返る。
テントの外では子ども達のはしゃぐ声が聞こえる。
私は近くにあった段ボールを地面に敷くと、その上に横になる。
少し寒いので使っていないウルトラマンの着ぐるみを羽織って。
ウルトラの母の着ぐるみは私を包み込んで眠りへと誘う。
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