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こまちの短編小説
1
:
こまち
:2017/12/09(土) 10:24:07
あらかじめお伝えします。
文章内に通学区域の表現がありますが、これは地域により学区・校区・
校下など名称が異なりますのが今回は広い地域で使用されている学区
で統一させていただきます。
クラスメイトののぞみちゃんが骨折で入院した。
「クラスのみんなでお見舞いに行こう」と女子たちの間で話が広がり
ボクは「あんな奴お見舞いに行かなくてもいつも元気だからいいだろ!」
と言いながら密かに心配していた。
彼女は学区では比較的大きな家のお嬢様だ。美人で高飛車、
クラスではリーダー的存在で女子を束ね。男子の一部を従えて
みんなから「のぞみお嬢様」と呼ばれている。学校のクラブ活動は
していないがバレイと習字を習っていて、今回の骨折はバレイのときの
ケガだったようだ。
スポ少でサッカーをやっていて、クラスの男子のリーダー的存在であるボクは
「なんだあいつ。」と思いながらもその可憐な容姿に密かに恋心を抱いていた。
それはさておき、女子たちの間ではお見舞いの話が進んでいる。
「やっぱお花とか持っていくべきなのかな?」とか「みんなで手紙書かなきゃね、」
とか。小学生なりにできるお見舞いというものを考えていた。
もちろんの手紙なんかの共通事項は男子にも回ってくるわけで「男子どう思う?」
と発言権がきた。ボクは「別に書けばいいんじゃね?」と返答したことで
クラスみんなで手紙を書いて手下の女子数人が代表してが持っていくこととなった。
手紙を書いた日の放課後、ボクはのぞみ様の手下の女子たちに呼ばれた。
「なんだよ?手下ども!」というと彼女らはちょっとふて腐れたが、こう言った。
「アンタも来なよ。」とのこと
聞くと彼女はクラスの見た目は高飛車だが、かなりのツンデレで手下どもと一緒のときは
恋の相談とかしていたらしい。で、その恋の相手がボクだったということだった。
アイツと両想いかよ。。などと思ってはみたものの、ここは男子のリーダーなので
「無理だよ。あんな高飛車なヤツ!!」と返答してしまった。
手下どもは「やっぱ、嫌い!!」といいながら駆け足で去っていってしまった。
好きだけど恥ずかしい。それがどうしても壁になってしまっている。
サッカーをしている間もそれが気になっていたし終わって下校するときもそう。
どうしたらいいんだ?商店街をサッカーの友達と歩いていたら
スーパーの前でウサギの着ぐるみがチラシを配っていた。これだ!!
次の日、手下どもに言ってみた。
「ボクが着ぐるみを着てお見舞いに行ってやる。正体バラすなよ。」
彼女らは「えー、着ぐるみ?」といいながらも「しょうがないな、連れてってやるよ。」
と言って付いてくこととなった。いや、来いと言ったのオマエらだろ。
ただ着ぐるみをどうするかというのはまだ決まってなかったので、
昨日のスーパーの店員さんに話して店長さんに相談すると
「少しの間だったらいいよ。」ということだったのでウサギの着ぐるみは
借りられることになった。
お見舞いに行く当日、手下どもが手紙を持ちボクは着ぐるみをもって
病院に行った。病室を聞いてナースステーションで着ぐるみでお見舞いしたいんですけど
大丈夫ですか?と聞いたら差しさわりのない程度ならということで
着替える部屋も準備してくれた。着替えて手下どもが先にのぞみ様に
会って後からボクがウサギで入る打合せ。
「おー、めぐチン、ホッシー、ともちゃん、よく来たね〜」と歓迎ムードののぞみ様
クラスの高飛車な態度はどこへやら。
手下どもは「今日はウサギも連れてきた。入りなよウサギ♪」
と、着ぐるみのボクは病室に入る。
「だれよーウサギ、カワイくない?」と終始笑顔ののぞみ様。
こんなやつだったか?いつも笑顔を見せずツンツンしているイメージしかなかった。
手下は「誰でしょー?ウサギ、みんなの手紙渡しな!」と、
ボクは「こいつらー」と思いながら紙袋に入っていた手紙を渡す。
のぞみ様は「ありがとう。」と笑顔で受けとりながら涙を流した。
ありえない、ボクがそのまま渡したら「はっ?なに?いらないし!」とか
投げ捨てられるパターンだが、まったく逆の展開になってしまった。
手下は「泣かせちゃだめでしょウサギ。これみんなから手紙もらってきた。嫌なアイツからもね。」
のぞみ様は「えー、アイツも手紙書いたの。たぶんボロクソに書いてるんだろうな。」
と涙をぬぐいながら笑っていた。何度も言うけどこんなのぞみ様はみたことなかった。
そしてますます好きになってしまった。手下どもとのぞみ様はその後も手紙を見ながらいろんな話をしていたけど
ボクの頭の中ではどうでもよかった。この後女子たちがどう振ってくるのかが怖い。
2
:
こまち
:2017/12/09(土) 10:24:44
時間にして30分ほどだろうか。帰ることになった。
手下どもは「じゃ〜ね。のぞみ!!」と手を振ると
彼女は「うん、早く帰るからね〜」と手を振り返していた。
そして「ウサギさんもありがとう」と笑顔で会釈してくれた。
たぶん、ボクだと気づいてないんだろうか?うん気付いてないんだろう。
数日後、のぞみ様は足に包帯を巻いてギブスでお帰りになられた。
相変わらず高飛車でクラスの女子と一部の弱い男子を手玉にとって
なんでもやらせていた。そしてこういった「ウサギ、ウサギはいないの?」
当然クラスの大半は知らないので「え?ウサギ??」となる。
あのとき一緒だった手下どもは「ウサギはウサギだよ、中になにもないよ。」と
いかにも小学生のメルヘンの話になるが、ある程度学年が上がるとそういう話では収まらない。
「いや、私たちの話を盗み聞きした犯人を捕まえてやるんだから!!」とやっぱ高飛車なお嬢様だった。
一瞬にして嫌いになった。クラスメイトとしては。
3
:
名無しの作家さん
:2017/12/09(土) 21:32:29
バレイではなくバレエでは?
レオタード着て踊る奴ですよね
支援!
4
:
こまち
:2017/12/09(土) 22:00:09
ごめんなさい バレエですね。
簡単ながらこれでおわりです。
普通ならもっと突っ込みたいんですが、小学生の夢は壊しちゃだめですしね。
5
:
名無しの作家さん
:2017/12/09(土) 22:14:48
乙です
雑談スレにはいらっしゃるのでしょうか
気が早いのですが次回作ってどんなのにしようと?
リクエストってどうなんでしょうか
6
:
名無しの作家さん
:2017/12/09(土) 22:15:20
あっと質問攻めして申し訳ない
7
:
こまち
:2017/12/09(土) 23:24:39
リクエストは全然かまいません。今回も小学生の着ぐるみもの
ということでリクエストがあったので書いてみました。
あまりコアなのは書けませんが、ゆるい目線で書きたいと思っています。
8
:
名無しの作家さん
:2017/12/09(土) 23:25:57
えっちなのってできます?
9
:
名無しの作家さん
:2017/12/10(日) 18:14:22
リクエストは着ぐるみで遊具とかになって大変な目にあうとか
ちっちゃい彼女が4足歩行の着ぐるみやぬいぐるみに入ってイチャイチャするとかどうですかね
人間家具物好きなんですが流石に無理ですよね…
10
:
こまち
:2017/12/25(月) 18:17:06 ID:gj1ZbrJw
簡単明瞭に
今年もクリスマスがやってきた。街にはメリークリスマスという文字が浮かび
サンタさんや食べ物の売り子さんがお客様の争奪戦をしている。
彩られた光景の中、エア着ぐるみのサンタさんがチラシを配っている。
ICレコーダーの音声で「メリークリスマス」といいながら売り子さんが白い袋から
出したチラシを受け取り配るというもの。エアーの機械が繋がっている関係から
歩くことはできないようで、その場で淡々と渡している光景は微笑ましいもので
小さい子や若い女性が集まっていた。
中の人もエアーに包まれているとはいえ、寒いだろうしクリスマスという特別な
日に仕事って大変だな。と思いながらみているとチラシが無くなったようで
一旦休憩するような雰囲気に。小さい子供たちに「サンタさん帰っちゃう?」の
と売り子さんに問い合わせが集中して「ちょっとだけね。」と返答する売り子さん。
少しすると台車と延長コードが持ってこられ、エアーの送風機もろともサンタは台車で
運ばれ、行ってしまった。
勝手口から入っていったサンタ、中の人も休憩だろうか?店内から厨房がみえる
お店なので店内に入りケーキを物色するふりをしながら厨房に目をやる。
サンタは台車に乗ったまま動くことはない。しばらくすると空気が抜かれ
人間らしい険しい棒が姿をあらわした。そして休憩室だろうか?奥の部屋にそのまま
空気を抜かれたサンタは送風機を外され歩いていく。
しばらくすると休憩室から店員の女性が出てきた。ケーキ屋にはもったいない
コスプレヤー風の美女。ただ他の店員と違うのは長袖のインナーを着ていること
そして密かに香るゴムのにおい。これってもしや・・
あとはご想像にお任せします。
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