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【伝奇】東京ブリーチャーズ・玖【TRPG】

171御幸 乃恵瑠 ◆4fQkd8JTfc:2020/08/28(金) 18:26:16
「追い詰められてヤキが回ったか――そんなハッタリで時間稼ぎしようとしても無駄だ!」

しかし――

>「お……、お、父様……!」

レディベアの真に迫った言葉に、祈が臨戦態勢を解く。
本当に本物かどうかは分からないが、少なくともレディベアは、空に現れた妖怪大統領を本物と認識している。
レディベアが本物だと思うということは、妖怪大統領は普段から妖気を表に出さない、ということだろうか。
“閣下の意思が、吾輩の思惑に沿っている”とは――巧みな弁舌に乗せられて完全にベリアルの軍門に下ってしまったか
あるいは存在自体がすでにベリアルに取り込まれてしまっているとも考えられる。
それに、レディベアが妖怪大統領を親と慕っていても、その逆はどうかは分からない。
妖怪大統領(バックベアード)とレディベアは派生元と派生した者の関係にあり、その意味で親子ではあるのだろうが、
妖怪大統領はレディベアとは違って人間的な感情を持たない概念的な存在という可能性もある。

>「な、なぁ、モノ」
>「あたしには判断つかないから教えて欲しい。
あの空に浮かぶ妖怪大統領は――『本物』なんだよな?」

祈に問われたレディベアが妖怪大統領の真偽を今一度見極めようとするが――
ノエルは重大なことに気付いて叫んだ。

「見たらいけない!」

凍り付くような音と共に、ガラスが一面白くなり、外の風景が見えなくなる。
ガラス全体に霜を張ったのだ。
もしもあの妖怪大統領が単なる幻ではなく、ベリアルの意のままに操れる状態だとしたら、間違いなく瞳術を使って攻撃してくる。
それを防ぐためだった。

「惑わされないで。どっちにしてもやる事は変わらない。
あの妖怪大統領が幻ならベリアルを倒せば消える。
もしもベリアルに従わされてる本物なら……猶更奴を倒さなきゃならない」

そう言って、ベリアルの出方を見る。
もしも単なるハッタリの幻ならそのまま捨て置いて戦闘を始めるだろうし、
そうではなくノエルの予測したように戦闘に使おうとしているのなら、霜を溶かすなりガラスを破壊するのは造作もないことだろう。


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