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【伝奇】東京ブリーチャーズ・捌【TRPG】

167ポチ ◆CDuTShoToA:2019/10/04(金) 02:03:12
>「……当然、ベリアルもボクたちの襲撃は想定しているはずです。今すぐ都庁に攻め込んだとしても、返り討ちがオチでしょう」
 「ボクが東京ブリーチャーズに復帰したことで、こうしてあっちの内情をバラすということも予想できるでしょうしね」
 「実際、彼はボクが最後に出撃する際、誰かを地獄から新たに招聘しようとしていました。おそらく、強力な妖壊を」
 「と、いうことで!皆さんには二ヶ月の間、みっちりと修行をして頂きます!」

「修行って……何か、考えが」

>「てぐすね引いて待ち受けている、ベリアルとその仲間たちを退けられる力を手に入れるためのね!方法は各自お任せします!」
>「ひとりでやるもよし!誰かとやるもよし!ただ、時間は限られています。たった二ヶ月の間で、最善の方法でお願いします!」

「……ある訳じゃ、ないんだね」

>「え、ちょっと……つまりノープランってこと!?
 2か月でハイパーインフレできる都合のいい方法なんてあったらもうとっくに強くなってるって!」

「……いや、だとしても、やるしかないんだよ……ノエっち。方法がないなんて、なんの言い訳にもならない」

そうは言っても――ポチ自身も、どうすればいいのかは分からない。
『獣』を、狼王の名を受け継いでから、ポチは常に強さを追い求めてきた。
夜明けと共に街を駆け巡り、タイヤすら食い千切るほどに咬合力を鍛え、不在の妖術にも体を慣らしてきた。

>「とにかく。期間は短いですが、その間に全員でできる限りのことをやりましょう」

だが――今、培ってきたそれらを更に上回る力を得なければならない。
正直なところ、その方法をポチは輪郭すら捉える事が出来ていなかった。

>「お力にならせてください、あなた。わたしなどでは物足りないかもしれませんが……あなたと。最後まで戦いたいのです」

ふと、シロがポチに寄り添う。
愛する者が間近に寄ってくる事に、ポチは気づいていなかった。
それほどの迷い、惑い――それらのにおいを、自分は纏っていたのだろう。
狼の王に相応しくない、においを。

「……最後まで?何言ってるのさ」

それらを振り払うように、ポチは不敵に笑った。
そして、寄り添うシロに自分も身を寄せる。

彼女の体温に触れ、においに包まれる。
迷いや惑いは、愛しき同胞を守る為に不要なものは、知らない間に消えていた。
代わりに刃のように強固で鋭い使命感が、自信が、心に宿るのをポチは感じていた。

「この戦いが終わったら、やっと始まるんだろ。君と、僕だけの時間が」

シロを見上げて、その金眼を見つめると、ポチはそう言った。

>「では――二ヶ月後。皆さん、那須野探偵事務所でお会いしましょう」
 
「……ひとまず、迷い家に行こっか。富嶽の爺さんなら……昔の、送り狼が一番強かった時代を知ってるかも」


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