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没BB先輩劇場

7しゃくかえせ:2016/10/07(金) 21:44:03 ID:tqLCvApQ
「……え?」

「第一次世界大戦の真っただ中、軍部は日本の弱い部分など他国に知られるわけにはいかなかった。無論、どれだけ大きな津波が襲ってきようと、それが外部に漏れることがあってはならない。」

「軍部は津波による被害を徹底的に規制したんだ。」

「で、でも立地的にあり得な……」

「君は彼らの必死の思いを否定するのかね?直に聞いたんだろう?」

「……」

「やっぱりありえないと思います。でも、彼らの言葉を信じます。」

「この先ぼくは大学でも社会でも研究を進めていくと思います。幽霊は信じないけど、彼らの言葉を信じることはできる。
ここだけじゃない。完璧な津波想定を完成してやろうと思います。」

「……ありがとう。そう言ってもらえると彼らも報われる。」

「助けて下さりありがとうございました。また、いつか会いましょう。」

三人は平野への感謝をそれぞれ口にし、静かに立ち去った。


「君のおかげで私たちは報われたよ」
平野はポツリ、と呟いた。

回想

昴が化物に囲まれた時と似たような状況に源五郎が追い込まれている。
化物達は昴の時と比べ、人間としての面影を残しており、それ故にグロテスク。

「父さん!母さん!姉さん!どうしちまったんだよ!俺だよ源五郎だよ!わかるだろ!?」

「独りぼっちだったけどここまででかくなったんだ!女もできた!これから平野家を再興するんだよ!」

少しずつ源五郎が化物の波に飲み込まれていく。

「やめて…やめてくれ。なんで、なんで…」

源五郎は波に飲み込まれ見えなくなった。

回想終

ED「不老不死」

源五郎の周りに十名程の化物が集まっている。

「意味は知らないまま」までの間に化物達は少しずつ人としての姿を取り戻していき、そして消えていく。最後に「ありがとう」と源五郎が呟く。

怪談新玉袋ED(@を付けるんだゾ作)にのせて、動画の終わりに祠の中に平野源五郎の名が浮かび上がって終わり。


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