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SS投下所

22漫画ロワ:2016/09/30(金) 10:30:03 ID:zPSDS/7U








「……子供ってのはなんでこう、物事を抽象的に伝えてくるのか、ややこしいなあ。
 つまり君は―――蜂屋あいの持つ欲望は、いろんな人のもつ気持ちや生き方を見てみたいってことかな。」



友達が増えるのも嬉しいけど、たくさん遊ぶのも楽しいけど、


「ゆらゆらゆらめく心の炎。強く心をゆさぶると、色がかわってきらきらゆれる。」


にんげんって、とてもこわれやすいけど、とってもたのしいから。


「わたしは、いろんな人の色をみるのが、大好きなんだよ。」


「……ふぅん。」

わたしがこたえると、左門さんはすごくつまらなそうなかおになっていた。

「左門さんは人の「よくぼう」が大好きなんじゃなかったの?」

「残念だけど、君の持つ欲は高尚すぎて理解できなかったよ。」

そういったあと、左門さんはとつぜんほほえんだ。

「でもこれではっきりした。蜂屋あい、君はとんでもないクソガキだ。
 君が死んだら地獄に行くことはまず間違いないね。」

「左門さん、なにをしているの?」

とつぜん左門さんがからだごとうしろにむいてごそごそしはじめた。

「君の仮面の下を晒しに行く。君が「良い子」でも「天使」でもない、
 「悪魔」みたいなヤツだってことを、なるべく多くの人たちに知ってもらうことにするよ。」

そのことばをきいて、わたしはいつかの菜々芽ちゃんがいったことばを思いだす。
野呂瀬先生が優ちゃんとカンケイをもってる、ようにみえるしゃしんが学校のモニターにうつったときに、
たった一人だけ、4年2組のしわざだってみんなに伝えた菜々芽ちゃん。

左門さんは、わたしがいままでやってきた「しんじつ」を、ほかのみんなに教えようとしているのかな。
つまり……

「左門さんも、わたしとあそんでくれるんだね。」

安藤さんや菜々芽ちゃんとおなじように、左門さんの心の色がかわるところを見れるんだ。

「ん?いやいや、どっちかっていえばこれから君が「もてあそばれる」ことになると思うよ。
 それとも僕にはこの拡散希望な情報を広められないとでもいうのかな。」

「くすくす……だって……」


『大広場にチョークで書かれた、魔法陣みたいなものがあって―――』

『そいつ余裕しゃくしゃくでーす、って感じの顔だったけど、実際はなーんにも起こんなくてさ―――』


のび太くんがいっていた言葉を思い出す。


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