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仮投下スレ

1名無しさん:2015/07/15(水) 00:22:03 ID:YFA/rTa20
作品の仮投下はこのスレでお願いします

340 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:07:41 ID:igNLH62o0

「あの、なんか変な声が聞こえるような……?」

 この場でただ一人の女性であり、萎縮したのか知り合いの情報を話すとき以外は黙っていたリゼが、ここで口を開いた。
 切嗣が耳をすますと、確かにそれまではしなかった音がBGMに混じって聞こえる。

「声?……ああ、確かに。上のフロアかな?」
「ならば俺が見て来よう」

 臨也が天井を仰ぎながら言うと、それに対して蟇郡が腰を上げた。
 流石は風紀委員長といった堂々とした様子で、声のする上階への階段へと向かう。

「いや、全員で行った方がいい。……何があるか分からないからな」

 結果的に雄二の提案通り、五人は蟇郡を先頭に階段を上がった。
 当然のことながら、広さや奥行きはそれまでのフロアと変わらないが、それまでと違い、ゲームのBGMなどが響く中で、耳に残る声がする。
 雄二たちも未踏だった『ギャンブルゲーム』のフロアの壁に、本来ならばゲームに使用されているのであろう大きな画面がある。
 そこに映っていたのは、ゆったりとしたローブを幾重にも重ねて着ている、長身の男であった。
 遠目から見える不気味なインスマス面にも、独特な抑揚のためか芝居めいて聞こえる話し方にも、切嗣は嫌というほど心当たりがあった。
 画面に近づいて確認するまでもなく、その男は自ら名乗りをあげた。

『此度の放映をご覧頂けた幸運なる皆様。私、キャスターのサーヴァント、ジル・ド・レェと申します』

 切嗣以外の人間は、不快感と好奇心が入り混じったような表情をしている。
 キャスターが口上を述べ終えると、三人の少女が映像に映された。
 少女たちは、明らかな不審人物を前にしても微動だにせず、不自然に身体の一部を隠されていた。
 キャスターによる放送という時点で、切嗣はある程度予想をしていたが、少女たちの様子からある確信に至った。

(あの少女たちは生きて帰れないだろう)

 切嗣はキャスターの主従が冬木市において、聖杯戦争とは無関係の連続殺人を行っていたことから、その危険性を理解している。
 しかも、キャスターがセイバーとアイリに接触した際に名乗った名は、放送でも本人が名乗ったように“ジル・ド・レェ”だ。
 百年戦争の終結に貢献しながら、その後は黒魔術に耽溺、大勢の少年を虐殺したことで知られる、フランスの英雄の一人。
 異常な人物であることは疑いようもない。
 更に、それが聖杯戦争において魔術師(キャスター)の英霊として呼ばれたのだ。
 純粋な戦闘力だけであれば最弱のクラスであるキャスターが、勝利するために取る手段は一つ。

「罠クサいねぇ、これ」

 映像を見て呟いた臨也の言葉に、切嗣は心中で頷いた。
 魔術師のクラスはその特性上、強力な魔術工房と権謀術数を駆使して戦争を勝ち抜かなければならないのだ。
 霊力の強い土地に自らの陣地を作り、その場に他の英霊を誘き寄せて、圧倒的に有利な場所での戦闘を行う。
 キャスターの放送で映された三人の少女は、いわば食虫植物が放つ甘い匂いのようなもの。
 それに釣られて寄って来た参加者を、新たな犠牲とするつもりに違いない。
 切嗣はこの時点で、準備もなしに行動することは危険だと判断していた。

『不肖ジル・ド・レェ、僭越ながらこの可憐な少女達を保護させて頂いております。
 ご友人の方々は是非とも放送局までお越し下さい。彼女達もきっと喜ぶことでしょう』

 切嗣や雄二が地図を確認して、放送局の場所を確認する。
 とはいえ、キャスターの口車に乗って放送局に向かおうと提案する者はいなかった。
 たった一人を除いては。

「間違いない……あれは満艦飾だ!」

 切嗣が階下に戻ろうと歩み始めたそのとき。
 映像が途切れても画面を凝視していた蟇郡が、ゲームの音声をかき消すほどの大声で叫んだ。
 どうやらキャスターが引き連れていた少女たちの中に、知り合いがいたらしい。
 それを聞いた切嗣は、蟇郡の次の発言、及び行動が予想できた。

341 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:13:48 ID:o7ANydZE0
「風見、俺はラビットハウスには行かず、直接放送局へと向かう!」

 薄々感づいてはいたが、切嗣は蟇郡の思考があまりに単純なことに溜息をついた。
 騎士道精神を持つセイバーやランサーよろしく、誰かのために忠義を尽くすタイプの人間であるらしい蟇郡は、友人の保護を選択した。
 しかも、単騎で魔術師の陣地に突入するというのだ。
 サーヴァントの脅威を知る切嗣はもとより、そうでない者でも無謀だと感じるだろう。
 蟇郡の瞳は決意に燃えており、前言を撤回する様子は微塵もない。
 キャスターの連れてきた子供たちを守ろうと、強く切嗣の名を呼んだ騎士王の姿を思い出し、切嗣は舌打ちをしたい気分になった。





 蟇郡の頭の中は、満艦飾を救うということでいっぱいだった。
 蟇郡は同じ四天王の犬牟田と違い、思慮が浅いことは自覚しているが、それでもキャスターの放送が罠であることは理解できた。
 しかし、それを差っ引いても満艦飾を保護するべきだと考えたのだ。

「風見、香風への言伝を頼めるか。『放送局に行き友人を保護してくる』と」
「……了解した」
「それと、これを渡しておこう。元は香風の支給品だが、俺が持つよりはいいだろう」

 頷いた雄二に、蟇郡は腕輪探知機の入ったカードを手渡した。
 雄二はそれをポケットにしまうと、はやる蟇郡に対して尋ねた。

「移動手段はどうするんだ?」
「む……」

 この雄二の質問には、それまで即決してきた蟇郡にも迷いが生まれた。
 放送局があるエリアと、現在地との距離を鑑みるに、徒歩ではどう考えても時間がかかりすぎる。
 一刻も早く放送局に行きたい蟇郡は、迷ったような視線を切嗣に向ける。
 切嗣がコシュタ=バワーを保持していることを知ってのことだ。

「構わないよ。蟇郡くん、これを」
「だが、それでは俺が一方的に好意に甘んじることに……」

 視線に、切嗣は快く応じた。
 一方、コシュタ=バワーの入った黒カードを渡された蟇郡は、少し引け目を感じて受け取ることを渋った。
 蟇郡の支給品は本人支給の極制服のみ。お返しにと切嗣に渡せる道具はなにもないのだ。
 無意識に物欲しげな視線を送ってしまった自分自身を、恥じる気持ちもあった。

「いや、君の支給品はその学生服……極制服だったかい?
 それしかなかったんだ。気にすることはないよ」

 しかし、蟇郡の心配をよそに、切嗣は気遣う言葉さえかけてきた。
 蟇郡は思う。衛宮切嗣のような親切な人間と出会えたことは幸運であったと。

「……恩に着る。では、俺はこれで」

 蟇郡はコシュタ=バワーを取り出すと、念じて愛用の車の形にした。
 念じただけで変化する不思議な物質に興味を抱くこともなく、蟇郡は西を見据えている。

「待っていろ、満艦飾……すぐに行く」

 満艦飾はよくわからない人物だが、こんなところで殺されていい人間ではない。
 本能字学園の風紀部委員長は、大事な生徒を保護するために、一路放送局を目指す。


【G-7/ゲームセンター付近/一日目・早朝】

【蟇郡苛@キルラキル】
[状態]:健康、顔に傷(処置済み、軽度)
[服装]:三ツ星極制服 縛の装・我心開放
[装備]:コシュタ・バワー@デュラララ!!
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
   黒カード:三ツ星極制服 縛の装・我心開放@キルラキル
[思考・行動]
基本方針:主催打倒。
   0:放送局に行き、満艦飾と合流する。待っていろ。
   1:平和島静雄が殺し合いに乗っている人物だと皐月様に報告せねばならない。
   2:皐月様、纏、満艦飾との合流を目指す。優先順位は皐月様>満艦飾>纏。
   3:針目縫、平和島静雄には最大限警戒。
[備考]
※参戦時期は23話終了後からです
※主催者(繭)は異世界を移動する力があると考えています。
※折原臨也、風見雄二、天々座理世から知り合いについて聞きました。




342 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:23:22 ID:o7ANydZE0

 勢いよく放送局へと走り去った蟇郡を見送ると、臨也は雄二たちに向けて言った。
 その顔には、情報交換の頃からずっと、柔和な笑みが浮かんでいる。

「じゃあ、ここは俺と衛宮さんで探索しておくから、風見君たちはラビットハウスに行ってよ」
「え、いいのか!?」

 リゼはこの提案に二つ返事で承諾した。
 知り合いを心配していたリゼならば、当然の反応だろうと雄二は考える。
 しかし、雄二は違う。ある懸念事項が雄二の心中に渦巻いていた。

「できることならもう少し探索したいんだが」
「やだなあ、この島に来てからずっと一緒なんでしょ?一緒に行ってあげなよ。
 俺や衛宮さんが一緒に行ってもいいけど、それはリゼちゃんにとっても負担じゃない?
 さっき知り合ったばかりの大人と一緒にされるよりは、風見くんが一緒の方がいいと思うけど」

 ところが、ゲームセンターに残るという案は臨也によって否定された。
 その反対意見の理屈も通っている以上、無碍にすることもできない。
 リゼを保護するというのが最初の目的であったことも、雄二にそれ以上食い下がることをさせなかった。

「それに、もうこの上の階層には、参加者はいないはずだから、そんなに人手もいらないしね」

 そう言って手をひらひらと振る臨也。
 口調だけでなく動作も軽いが、しかし隙らしい隙は見せない。
 情報屋というのは、そういった技術も必要なのだろうかと雄二は考える。

「そうか。なら言葉に甘えて、俺たちは先にラビットハウスへと向かう」
「ああ。リゼちゃんは一刻も早くチノちゃんに会いたいだろうしね」

 口元に笑みを絶やさずに喋る臨也の姿は、雄二に胡散臭さを感じさせた。
 とはいえ、相手が胡散臭いというだけで食って掛かるのは、短絡的が過ぎる。
 雄二の背後でリゼがそわそわとしていることも手伝って、最期まで雄二には効果的な反論が思いつかなかった。

「それじゃあ、俺たちもすぐ追いつくからさ!承太郎君たちによろしくね」
「道中は気を付けてくれ」

 そう言うと、臨也と切嗣は再びゲームセンターの店内へと入って行った。
 雄二はリゼを促して、共にラビットハウスへと歩き出す。
 ゲームセンターから少し離れたところで、リゼが雄二に話しかけた。

「風見さん、どうしてゲームセンターに残ろうとしたんだ?」

 心から不思議そうな声で問うリゼに、雄二は質問で返した。

「越谷小鞠を殺害した犯人は誰だと思う?」
「え?平和島静雄って人なんだろ?」
「どうしてそう思った?」
「どうしてって……それは……ゲーム機を投げられる馬鹿力があるらしいし……。
 それに、衛宮さんは壁を壊して出てくるところを見たって言っていたじゃないか」

 リゼの意見はもっともだった。
 平和島静雄について、折原臨也は危険性を証言し、衛宮切嗣は壁を破壊したことを証言した。
 二人の発言を全て信じるならば、越谷小鞠の殺害犯は確定したのも同然だ。
 しかし、雄二は蟇郡一行と情報交換をしてから、ある一つの可能性を思い浮かべていた。

「そこが引っかかるんだ。
 平和島静雄が殺人犯だと判断できる情報は、現状では伝聞されたものしかない」

 例えば、犯行の瞬間を捉えた映像や音声。
 或いは、被害者の越谷小鞠によるダイイングメッセージ。
 平和島静雄の凶行を証明する、物的証拠が存在しない。

「あくまで可能性の話だが……全部が全部、嘘ということも考えられる」
「まさか!?」

 リゼは大きな声を出して、それが早朝の街に響いたことに驚いて口を噤んだ。
 しかし、困惑した視線を引き続き向けてくるのは変わらない。
 困惑しているのは雄二も同様だった。
 ただ越谷小鞠の遺体が置いてあるだけなら、悩むことはなかった。

(ただ、あの濡れた下着と、プリクラの試着室からメイド服から考えられる仮説がある。
 『平和島静雄が下着を濡らした越谷小鞠のため、メイド服を上階から調達した』
 この仮説がもし正しいとしたら、平和島静雄はそもそも殺人を行うような人物とは思えない)

 平和島静雄は本当に犯人なのか?という疑い。
 それは殆どが雄二の推測であり、確実性は臨也や切嗣から伝え聞いた情報と大差がない。
 “平和島静雄の犯行ではない”ことを証明するのは、悪魔の証明に近いものがある。
 だからこそ、雄二は三人の前で言い出さなかった。
 殺人を犯していようがいまいが、平和島静雄が危険であるという事実は、ゲームセンター周辺の惨状から見て明らかだ。
 それを徒に覆して場を混乱させるのは、得策ではないと判断した。

343 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:33:17 ID:o7ANydZE0
申し訳ありません、前レスの途中から続けて投下します

 リゼは大きな声を出して、それが早朝の街に響いたことに驚いて口を噤んだ。
 しかし、困惑した視線を引き続き向けてくるのは変わらない。
 困惑しているのは雄二も同様だった。
 ただ越谷小鞠の遺体が置いてあるだけなら、悩むことはなかった。
 少女の服と、その後に探索した上の階層で、不自然に荒らされていたプリクラの衣装が、雄二の頭を悩ませた。

(あの濡れた下着と、プリクラの試着室から越谷が着ていたものと同じメイド服が漁られていたことから考えられる仮説がある。
 『平和島静雄が下着を濡らした越谷小鞠のため、メイド服を上階から調達した』
 この仮説がもし正しいとしたら、平和島静雄はそもそも殺人を行うような人物とは思えない)

 平和島静雄は本当に犯人なのか?という疑い。
 それは殆どが雄二の推測であり、確実性は臨也や切嗣から伝え聞いた情報と大差がない。
 “平和島静雄の犯行ではない”ことを証明するのは、悪魔の証明に近いものがある。
 だからこそ、雄二は三人の前で言い出さなかった。
 殺人を犯していようがいまいが、平和島静雄が危険であるという事実は、ゲームセンター周辺の惨状から見て明らかだ。
 それを徒に覆して場を混乱させるのは、得策ではないと判断した。

「とはいえ、現状では平和島静雄にだけ気を付けていればいいだろう」
「そ、そうだな。なんたって壁を壊すほどの奴だからな……」

 そう言いながらも、雄二は仮説を打ち立てていた。
 平和島静雄が壁を破壊したときに、それを目撃していたということは、即ち近辺にいたということになる。
 腕輪発見機の反応のことを考慮に加えると、越谷小鞠を殺害できるのは二人だけなのだ。
 平和島静雄を除けば、あと一人。

(衛宮切嗣――この男が平和島静雄に罪を着せた……?)

 雄二はこの仮説を、リゼにすら話さない。
 雄二は目の前の事象は信じることを決めているが、翻せばそれは不確定な情報で思考を縛ることをしないということだ。
 切嗣が越谷小鞠を殺害したとして、その動機も殺害方法も、何ひとつ判明していない。
 そこまで考えると、雄二はかぶりを振って思考を断ち切った。
 雄二は切嗣への疑念を、あくまで一つの可能性として、留めておくだけにした。

(それにしても、あのキャスターとかいう男……)

 雄二は続けて、ジル・ド・レェと名乗った男について考えを巡らせた。
 テレビ放送を流すことで、参加者を誘き寄せようとしている危険人物なのは明白だった。
 だが、それ以外にも雄二の心に引っ掛かるものがあった。
 ある男と声が似ていたのだ。
 雄二の父親と絵画を通じて関係があり、身寄りを失った幼少の雄二を引き取って人形めいた扱いをした男。
 雄二の殺人マシンとしての才能を見込んで、少年兵を育成する施設に送り込んだ男。
 雄二の師匠、日下部麻子らによる襲撃で姿を消した男。

(似ていた……ヒース・オスロ、あの男に……)

 このとき、雄二の中の心的外傷(トラウマ)が疼き始めていたことに、雄二自身もまだ気付いてはいなかった。


【風見雄二@グリザイアの果実シリーズ】
[状態]:健康
[服装]:美浜学園の制服
[装備]:キャリコM950@Fate/Zero、アゾット剣@Fate/Zero、腕輪発見機@現実
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
    黒カード:不明支給品0枚、マグロマンのぬいぐるみ@グリザイアの果実シリーズ
[思考・行動]
基本方針:ゲームからの脱出
   1:天々座理世を護衛しながら、ラビットハウスに向かう
   2:入巣蒔菜、桐間紗路、香風智乃、保登心愛、宇治松千夜の保護
   3:外部と連絡をとるための通信機器と白のカードの封印効果を無効化した上で腕輪を外す方法を探す
   4:非科学能力(魔術など)保有者が腕輪解除の鍵になる可能性があると判断、同時に警戒
   5:ステルスマーダーを警戒
   6:平和島静雄、衛宮切嗣、キャスターを警戒
[備考]
※アニメ版グリザイアの果実終了後からの参戦。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛の三人と情報を交換しました。
※キャスターの声がヒース・オスロに似ていると感じました。

344 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:35:45 ID:o7ANydZE0

【天々座理世@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:健康
[服装]:メイド服・暴徒鎮圧用「アサルト」@グリザイアの果実シリーズ
[装備]:ベレッタM92@現実
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
黒カード:不明支給品0枚、越谷小鞠の服(下着込み)
[思考・行動]
基本方針:ゲームからの脱出
   1:ラビットハウスに向かう
   2:チノたちが心配
   3:風見さんと一緒にチノたちを探す
   4:外部との連絡手段と腕輪を外す方法も見つけたい
[備考]
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛の三人と情報交換しました。





 蟇郡苛が去り、風見雄二と天々座理世が去ったゲームセンター内。
 騒がしいフロア内で、二人の男が相対している。
 かたや笑みを浮かべており、かたや一貫して無表情を崩さない。

「さて、と。衛宮さん、やっと二人でお話しできますね」
「ああ……こればかりはあのジル・ド・レェに感謝しないといけないな」

 切嗣は軽口を叩いて臨也と相対する。
 有用な人物に協力を取り付けるせっかくの好機を、逸する訳にはいかない。
 幸いなことに、臨也にも切嗣と対話をするつもりがあるようだ。
 切嗣は噛み煙草を口に含みながら、どう交渉したものかと思案を巡らせた。


【G-7/ゲームセンター内/一日目・早朝】

【衛宮切嗣@Fate/Zero】
[状態]:健康、緊張感
[服装]:いつもの黒いスーツ
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(20/20)、青カード(20/20)
     黒カード:エルドラのデッキ@selector infected WIXOSS
          蝙蝠の使い魔@Fate/Zero
          赤マルジャンプ@銀魂
          越谷小鞠の不明支給品0〜2
     噛み煙草(現地調達品)
[思考・行動]
基本方針:手段を問わず繭を追い詰め、願いを叶えさせるか力を奪う
   1:折原臨也を利用する。そのために臨也と対話。
   2:1の後、ラビットハウスの一団からも改めて情報収集をする
   3:平和島静雄とは無理に交戦しない
   4:有益な情報や技術を持つ者は確保したい
   5:セイバー、ランサー、言峰とは直接関わりたくない
[備考]
※参戦時期はケイネスを倒し、ランサーと対峙した時です。
※能力制限で魅了の魔術が使えなくなってます。
他にどのような制限がかけられてるかは後続の書き手さんにお任せします
※空条承太郎、折原臨也、一条蛍から知り合いと危険人物について聞きました。
※風見雄二、天々座理世と情報交換しました。


【折原臨也@デュラララ!!】
[状態]:健康
[服装]:普段通り
[装備]:ナイフ(コートの隠しポケットの中)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(10/10)
    黒カード:不明支給品0〜2
[思考・行動]
基本方針:生存優先。人間観察。
  1:とりあえず衛宮切嗣は『人間』なのかどうか観察。そのために切嗣と対話。
  2:俺が何もしていないのにシズちゃんが自分から嵌められてくれた。
  3:空条承太郎君、面白い『人間』だなあ。
  4:DIOは潰さないとね。人間はみんな、俺のものなんだから。
[備考]
※空条承太郎、一条蛍と情報交換しました。
※風見雄二、天々座理世と情報交換しました。

345 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:41:47 ID:o7ANydZE0
仮投下を終了します。
タイトルについて失念していたので、本投下の際までに考えておきます
ひとまず指摘等あれば、よろしくお願いします。
といいながら、早速以下のように訂正します

>>337
そこは紹介文によれば『ビデオゲーム・対戦ゲーム』が中心のフロアであり、今までと同様に騒がしさはあったのだが、それとは別のことを雄二は感じ取った。

346名無しさん:2015/09/16(水) 22:47:38 ID:k4cltWfQ0
>>345
仮投下乙です
広まっていく静雄の誤解と、着々と根を広げつつある外道コンビにハラハラさせていただきました
ガマ先輩は放送を聞いたらそりゃあこうなる、そんな先輩を冷淡な目で見つつも、貸しだけは作っておく切嗣が抜け目ない…
そしてこの外道二人の対談、絶対に面白くなる…!

指摘というよりは確認なのですが
同じエリアには早朝に紅林遊月が出入りしているのですが、
今回腕輪発券機の人数が9人となっていたので、遊月はこの話の直前、
もしくは会話中で誰も気づかない時、あるいはこの話の直後にラビットハウスに出入りしたということで良いのでしょうか

347 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/16(水) 22:55:27 ID:o7ANydZE0
>>346
感想ありがとうございます。

この話の冒頭でガマ先輩が発見器を作動させたとき、時間帯はまだ「黎明」のつもりでした。
それ以降は発見器を作動させないことで、遊月が「早朝」のどのタイミングでラビットハウスを訪れたとしても整合性が取れるようにしたつもりです。
質問の答えとしては、紅林遊月は「会話中で誰も気づかない時、あるいはこの話でガマ先輩が発見器を確認した後にラビットハウスに出入りした」ということでお願いします。
上記の点は地の文を追加することで誤解のないようにします。

348名無しさん:2015/09/16(水) 23:06:21 ID:k4cltWfQ0
>>347
了解です
細部への解答ありがとうございます

349名無しさん:2015/09/17(木) 14:07:44 ID:ExKxbFDY0
投下乙です

>>333などで言われている「ゲームセンター周辺の破壊跡」は静雄とジャックの戦闘跡のことでしょうか?
そうなると、雄二リゼの到着が黎明、ジャック静雄の戦闘が早朝なので時間軸が矛盾してしまいます

350名無しさん:2015/09/17(木) 15:53:06 ID:ADvXlpeI0
細かいことですが、首なしライダーってあの世界では誰でも知るほど有名でしたっけ?
確かテレビに写ったことはありましたが、むしろ地元民で有名な存在だったような
イザヤが登場話でセルティを紹介した時も「あの有名な首無しライダーだよ」という感じではありませんでしたし

351 ◆698HDQ.GME:2015/09/17(木) 22:57:21 ID:4DGxGwwQ0
ご指摘ありがとうございます。

>>349
ゲームセンター周辺については、静雄が苛立って破壊したものと考えていました。
根拠としては「噴火する平和」内の以下の文章があります。

>バーテンの後ろに広がっている、所々がぐしゃぐしゃになったアスファルトや標識を見れば尚更だ。 
>状況証拠だけでも典型的な激情家と分かる、そんな単細胞が見せる反応にしては大人しすぎる。平和すぎる。 

ここから、静雄はジャックとの戦闘を行うよりも前に、道路に破壊の痕跡を残していたと判断しました。
ですが、黎明の雄二たちがゲーセンに訪れた時点よりも前かどうかは判断できないので、本投下の際には、そう判断できる描写を加えたいと思います。

>>350
本投下の際に、『首無しライダー』を削除したいと思います。
その他の三つは問題ないということでいいでしょうか。

352 ◆X8NDX.mgrA:2015/09/17(木) 22:58:14 ID:4DGxGwwQ0
トリップを間違えました。
>>351は自分です

353 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:03:13 ID:Ax634QW60
初作品で色々と不安な点もあるので、仮投下します

354 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:05:26 ID:Ax634QW60
ぐ…うう…ゲホッ、ゲホッ」
アザゼルの手刀により気絶させられ、あまつさえ空中から放り投げられた浦添伊緒奈ことウリスは口の中になんとも言えない不快感を感じ、柔らかい土の上でなんとか目を覚ます
反射的に咳き込むと、偶然彼女の口の中に入ってしまっていた土が吐き出された

(最悪だわ…)
お世辞にも寝覚めが良いとは言えず、全身がズキズキと痛む伊緒奈は、思わず歯噛みする…
まだ口の中に若干土の味が残っており、彼女の機嫌はさらに悪くなる

――余談だが、人が気絶するほど強く首に手刀を打つと、頸動脈が圧迫され血流障害を起こしたり、延髄が刺激されて脳震盪を起こしたりと、下手をすれば空から放り投げられる以上に死の危険がある
だが、幸い彼女にそれらの症状は見られないようだ――

(一体…何が…)
彼女が戸惑うのも無理はないだろう
伊緒奈にしてみれば、上空の敵に銃口を向けて今にも引き金を引こうとした瞬間、その敵にいつの間にか背後に回り込まれ、何がなんだか分からないうちに気絶させられたのである

全身が痛むが、特に首の痛みが凄まじいことから、おそらく首を殴られたのだろうか…
とりあえず伊緒奈は地面に手をついて起き上がろうと…

355 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:07:23 ID:Ax634QW60
(ん?地面?)
そこまで考えて彼女は気付く…
そう、先ほどまで歩いていた地面と今自分が横たわっている地面が、明らかに違うのだ

(おかしい…さっきまで私は市街地にいたはず…)
市街地のアスファルトを踏みしめていたのに、柔らかい土の上で横たわっているなど…
あまつさえその土が口の中に入っていたなど…
――最も、彼女が落ちたのがアスファルトの上だった場合、確実に彼女は死んでいたのだが――

(ち…あの翼の男…)
しかも、先ほどまで所持していたサブマシンガンがなくなっている…
あの男に奪われたのは明らかだった

どうやらあの男は武器を奪った後、自分をここに移してから去ったようであると彼女はあたりを付けた

(だけど何故、サブマシンガンだけ奪って私を殺さなかった?)
せっかく手に入れた強力な武器…アドバンテージを奪われて腸わたが煮えくりかえりそうになるが、なんとか抑えて思考を続ける伊緒奈

そう、無力化させた相手を殺さない…ウィクロスで例えるなら、相手のライフクロスを全てクラッシュし、いつでも相手のルリグに止めのアタックができるにも関わらず、アタックをしないという愚行だ
意味のない行為の上、そんなことをしてはクラッシュによってエナゾーンに送られたライフクロスを元手に、次のターンに手痛い反撃を受ける可能性がある

これが人殺しを厭うような人間にやられるならまだ分かるが、あの男はどう考えもそのようには見えなかった

(殺す価値もないと舐められた? でも仮にそうだとすると他の支給品…まぁ本やペンはともかく、水や食糧を奪わない理由にはならない…
そもそもなぜわざわざ気絶させた相手をこんな所に運んだの?
気まぐれ…というのもありえないこともないけど、それはいくらなんでもお気楽が過ぎる…
他に理由として考えられるのは…)
と、彼女の思考が堂々巡りになりかけた瞬間、伊緒奈はそれよりも重要なことがあったことを思い出した

356 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:11:03 ID:Ax634QW60
(そうだ、現在地…それに定時放送!)
どうやら覚醒したばかりで頭のキレがいつもより鈍っていたらしい
本来真っ先に確認すべき現在地と時間を後回しにして、あの翼の男について延々と考えてしまっていた

――あるいは、彼女自身が考えている以上にアザゼルへの怒りが強かったのだろうか――

慌てて白いカードで時間を確認すると、現在の時刻は5:57…放送の三分前だ
どうやら、気を失っていた時間は思っていたよりも短いようだ
偶然口の中に土が入ったというのはなんとも不快な話だが、そのおかげで早くに目が覚めたらしい

同じく白いカードで確認したところ、現在地はG―4
先ほどの市街地――G-6から、さほど離れていない森林地帯だ
近くには城のような建物がある
(放送が終わったら、あそこでしばらく休むのもいいかもしれないわね…)
少なくともこんな所よりは居心地よく休めるだろう…
さらに城ともなれば、何か武器になるような物が置いてあるかもしれない

(あの男のもう一つの支給品は、とんだ外れだったし…)
彼女の脳裏に浮かぶのは、もはや顔も朧げなサングラスの男から奪ったもう一つの支給品ーーレーザーポインターだ
何の因果か、またもや文房具である
一応、目に当てれば牽制にはなるかもしれないが、殺傷力は皆無だ

どうやら自分はまだ運に見放されていないらしいと感じた伊緒奈は、青いカードから取り出した水で手早く口を洗ってから、放送に備えた

彼女は身体的に傷つけられたものの、内心に潜む"心”を壊す欲求を失ってはいない
敗北の屈辱は確かにあるが、彼女にとってはそういった屈辱を受けた者が他にいないかどうかの方が重要なのだ
もしそんな者がいたら、あの昌のように依存させたり、敵への憎悪といった"負の感情”を燃やさせるのも面白い

そんなぐちゃぐちゃでドロドロになる"心”を想像しながら、浦添伊緒奈ことウリスは妖しく微笑した…

357 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:13:32 ID:Ax634QW60
【浦添伊緒奈(ウリス)@selector infected WIXOSS】
 [状態]:全身にダメージ(大)
 [服装]:いつもの黒スーツ 土が付着
 [装備]:なし
 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(9/10)
     黒カード:うさぎになったバリスタ@ご注文はうさぎですか?
          ボールペン@selector infected WIXOSS
      レーザーポインター@現実
 [思考・行動]
基本方針: 参加者たちの心を壊して勝ち残る。
   0: 放送を聞く
   1: アナティ城に入り休息 あわよくば武器も手に入れたい
2:使える手札を集める。様子を見て壊す。
   3:"負の感情”を持った者は優先的に壊す
   4: 使えないと判断した手札は殺すのも止む無し。
5:蒼井晶たちがどうなろうと知ったことではない。

 [備考]
※参戦時期は二期の10話で再び夢限少女になる直前です。
※E-6の川底に長谷川泰三の死体が沈んでいます。

支給品説明
【レーザーポインター@現実】
赤い光が出てくる、一般的なレーザーポインター
超時間連続して使用すると熱に耐えきれず故障するが、基本的には電池切れの心配はない

358 ◆45MxoM2216:2015/09/17(木) 23:16:44 ID:Ax634QW60
仮投下終了です
何か指摘があればお願いします

タイトルは「その覚醒は重畳」を考えています

359名無しさん:2015/09/17(木) 23:30:58 ID:iFnOEacI0
乙です
ウリスもタフな女ですね。セレクターとしての面も描写されていて惹きつけられるものがあります
現状最弱クラスのマーダーである彼女が武器を入手できる機会はあるのか先が気になりました
本投下に問題はないと思います

360名無しさん:2015/09/17(木) 23:31:09 ID:Yp4SB45g0
投下乙です 備考の長谷川さんのところは削除してもいいんじゃないかと

361名無しさん:2015/09/17(木) 23:59:36 ID:F97d7Whc0
仮投下乙です
なんだかここ最近、はずれ支給品の割合が高いような…違う意味で主催の悪意を感じます
アナティ城と言えば密かにラヴァレイの研究室があったりもするのですが、ウリスは再起を図ることができるのか

一箇所、晶の名前が昌になっている箇所がありますね

362 ◆45MxoM2216:2015/09/18(金) 00:03:33 ID:ogTzEWp.0
>>359
ありがとうございます
ではこのまま致命的な問題が指摘されなかった場合、明日の夜に投下したいと思います

>>360
そうですね
本投下の時に削除したいと思います

363 ◆45MxoM2216:2015/09/18(金) 00:10:37 ID:ogTzEWp.0
>>361
指摘ありがとうございます
そこは自分の凡ミスですので、本投下の時に修正します

ウリスにまた強力な武器を与えることも考えたのですが、そうすると長谷川さんの支給品が強力すぎるかと思いまして
またアナティ城を目指すキャラが他にいないのでしばらくは武器なしでも問題ないと思い、このようになりました
アナティ城の内部については後続の書き手さんに任せるつもりなので、その旨も本投下の時に追加しときます

364名無しさん:2015/09/18(金) 00:21:46 ID:6NMI.TYA0
>>363
あ、そこ指摘のつもりはありませんでした……すみません

ちなみに、今回のSSに対する修正要求とかではなくロワでのルール上の話ですが
強力な武器ばかりを支給されたキャラがいること自体に問題はないですよ
強力な武器ばかりあたった参加者がいても、その格差も含めての「ランダムに支給される」というルールなので

365名無しさん:2015/09/18(金) 00:33:54 ID:cEHNnNRw0
投下乙です
内容は問題ないと思いますが、現在位置と時刻を追加したほうがいいかと

366 ◆45MxoM2216:2015/09/18(金) 00:50:06 ID:ogTzEWp.0
>>364
すいません、変な勘違いしちゃいました
そうですね、なるべく公平な方がいいという固定概念に囚われすぎてました
今後の課題にしたいです

>>365
おっと、そこもうっかりしてました
G-4/アナティ城周辺/一日目早朝
を本投下の時に追加しておきます

367名無しさん:2015/09/18(金) 12:13:03 ID:7Tyiu/QE0
>>351
良いと思います

368 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:01:43 ID:AkjnIptk0
初ということもありますので、こちらに仮投下させていただきます

369 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:04:33 ID:AkjnIptk0
申し訳ありません、コピぺが何故か出来ないので、上は無しでお願いします

370「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:36:35 ID:AkjnIptk0
成功したので、仮投下させていただきます
また失敗するかもしれないので、投下が長くなるかもしれません

既に夜が明け、朝を迎えようとする平野で、六人の男女が南へと歩いていた。
鬼龍院皐月を始めとする、この殺し合いに抗うという志を共にする彼等の次なる方針は、この先にある駅から電車を用いて移動し、旭丘分校を経由して放送局を目指すというもの。
キャスターによる放送の結果満艦飾マコや南ことりが狙われる可能性もあると考えた皐月の判断により、本来なら定時放送を待つはずだったその移動は、無理をしない範囲で早まる事となった。
未だ目を覚まさない友奈を運ぶ為に半壊した病院から先程銀時と桂によって発見されていた担架を運び出し、持つ人間を交代しながらその足を進める。
そうやって、何とか病院から駅までの半分ほどを移動した頃のことだった。

「皐月殿、友奈殿の担架を持つ係も一周した。そろそろ休憩を入れても良いのでは無いだろうか」

そう声を上げたのは、殿を務めていた桂。
最後尾にいた彼には、周囲を警戒している皐月が時折僅かによろめいていた事に気付いていた。
注意深く無ければ見逃してしまいそうな鬼龍院皐月によるほぼ完璧な虚勢も、流石に数多の戦場を潜り抜けてきた攘夷志士の目を誤魔化し切れるものでは無い。

「…ふむ、そうだな」

その進言に、皐月も思考を巡らせる。
鮮血に血を吸わせ流子との戦闘を行い、更には短時間でひとり橋を調べる事までした彼女の身体に未だ大きな負担が掛かっているのは事実。
これ以上の進軍の強行はそれこそ無理をする事になるし、いざという時に力を発揮しきれない可能性も出てくる。

「その通り、か。
よし、全員、一度休息を取る。皆しっかりと身体を休め、これからに備えるように。
それと」

出来れば早々に駅まで着きたかったが、先に言ったように無理をしない事が重要。
まだ幼いれんげの事もある、早めの小休止も重要な要素の一つだ。
そう考えた皐月は、その進言を聞き入れた。
だが、休息を取る事に賛同した理由に、もう一つ。

「そろそろ定時放送だ。聞いたら出発をする、各々しっかりと聞いておくように」

真実を伝える鐘が既に迫っていた事も、確かに存在していた。

時間も頃合いだった為に、同時に朝食も済ませてしまう事となった。
友奈の担架を傍に置いて円を描くように座り、全員が赤カードを使用するわ。
周囲の警戒自体は怠っていないが、それでも空腹の身体に食べ物が入る事でその緊張が和らいでいた。

「生命繊維に魔法…どれも俄かには信じられぬものばかりだな」
「いや、江戸が宇宙人に攻め落とされたってのも大概でしょ」

食べながら、六人はそれぞれの知っている事について改めて情報の交換を行った。
当初こそ様々な世界の話ーーーとりわけ「生命繊維」「天人」「魔法」についてが噛み合わずに泥沼と化しかけたが、コロナから語られた「管理外世界」についてにより一応の収集がついた。

「…ふむ」
「どうかしたか、皐月さんよ?」

ふと、皐月が何かを考えるように顎に手を当てる。
それに気付いた銀時の言葉に「ああ」と返し、彼女は改めて地図を呼び出した。
そしてその更に数秒後、顔を上げて彼女は皆に呼び掛けた。

「すまない、少し気になる事が出てきた。…全員で意見を出し合いたいと考えているが、いいか?」

この殺し合いについて、だと。
後に続いたその言葉で、れんげ以外の全員が顔を引き締めた。
だが、誰も顔を落とそうとはしない。
殺し合いに抗うというその意思を肯定と同義と捉え、皐月は話を始めた。

371「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:38:34 ID:AkjnIptk0
「まず気になるのは、この殺し合いという舞台について。
とりわけ、施設の名称だ」
「めいしょう…名前ってことなん?」
「そうだ、れんげ殿。しかし、名称の何が気になるのだ?」

そう聞いた桂に、皐月は幾つかの施設を指差す。
『DIOの館』。
『ラビットハウス』。
『アナティ城』。
『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』。
『万事屋銀ちゃん』。
そして、それぞれの島に設置された三つの学校。

「これらの施設は、何れも固有名詞。恐らくは、それぞれの世界で重要な施設なのだろう。
ならば、だ。それらと他の施設の違いは何だ?」

あ、という声。
皐月は頷くと、それ以外の施設とも見比べながらこれらを見返す。

「名前がある施設は、それを知っている者にとって目印となろう。
それ以外にも、駅や放送局…或いは武器がありそうな基地。これらには殺し合いの中でも利用価値が存在する」
「だけど逆に言えば、それ以外…映画館やゲームセンター、公園などが何故明記されて地図に載っているのか。
拠点とする場所の強調にしては、南東に多過ぎる気がしますし…確かにおかしいですね」

施設の存在に、何らかの意味がある。
そうやって考えてみると、この地図には何か重大な事実が隠されているのではないだろうか。
そんな考えが、全員の頭に浮かんだ。

「学校が三つもあることについては、皐月殿はどう考える?」
「恐らくは、それぞれの島での目印だろう。
学校は得てして人が集まりやすそうな施設だ。固有名詞があるなら、最終目的地や仲間との集合を目指しそこに進むことも考えられる」
「案外、学校にワープポイントでもあるかもしれないですね。
実際橋が壊れている以上、行き来できなくなった時に人が集まる場所に行けば動ける、というのも考えられます」
「成る程…まあ、そんな不確かなものの為に戻る訳にはいかないがな」

実はこのコロナの提案は実は的を射ていたりするのだが、それはまた別の話。

「この中で一番怪しいのは…やはり砲台だな」
「ああ、俺に関係がある施設だけ二つあるってのはなんかありそうだ」

鮮血の発言に同意するように、銀時が言葉を続ける。

「放送局からも近い。調べてみる価値もありそうだな」

皐月もそれに続く。
ここについては実は彼女も思うところがあった

(…だが、今はそれよりももう一つ存在する疑問を提示する方が先決だな)

心の中でそう考え、皐月は再び皆に向き直る。

「それと、もう一つ。
この殺し合いにおける、黒幕の存在についてだ」

一瞬、皆の息が止まる。
その中で最初に口火を切ったのは、銀時だった。

「根拠は?」
「今ここにいる七人、数にすれば実に全参加者の十分の一。それに各々の知り合いの存在なども加味すれば、殺し合いに牙を剥く人数は少なくとも倍はいると見ておかしくない」
「殺し合いに積極的には乗らない人間を此処まで多く集めている意味、か。
単なる殺し合いが目的では無く、その過程か何かに狙いがあるとそう言いたいのだな?」

続く桂の言葉に皐月が頷く。
何もあり得ない話では全くない。そもそも、戦えない絵里やその友人が招かれている事には違和感があるし、幾ら超常の力を持っていようと子供が行うには些か
尚も話を続けようとしたが、その前にふと絵里が口を開いた。

「…でもあの女の子、それこそ誰でもいいみたいな言い方だったわよ。
望んでいるのは他人の不幸だけで、幸せそうなら誰でも良かったんじゃないかしら。言っていて、嫌になるけれど」
「ああ、そうだ。先の施設の話も、子供の遊びで適当に選んだといっても合点はいく」

372「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:41:40 ID:AkjnIptk0
子供は時に残酷な遊戯を楽しむ。
もしそういったものの一環で、繭が単に幼いなりの知恵と見合わぬ力を行使したとしても、この会場の違和感は拭いきれるものではある。

「だが、それにしてはこの殺し合いのルール自体は徹底している。
禁止エリアや腕輪、願い事を叶えるなど、『戦うに足る理由』を周到に用意してある所が顕著だ」

だが、このゲームのルールはどうか。
子供が一人で思いつくには、あまりに綿密に作り込まれているように感じる設定。
決して『殺し合いに乗らざるを得ない』状況にはなっていない点を見ると、子供の遊びにありがちな行き過ぎもない絶妙なラインとも言える。
抜け出さんとするには難しく、だが、かといって全員が全員殺し合いに乗らざるを得ない状況は作り出さないルール。
この絶妙なバランスを、あの精神的にも大人には見えにくい少女が考えついたとはどうにも思えない。

「あの繭ってヤローは、あくまで傀儡に過ぎねえって訳か」

繭を倒せばいいとだけ考えていたが、それは確かに早計に過ぎた。
背後にいる存在の思惑、その正体を看破しなければ、恐らく完全な脱出は有り得ないと見ていい。
面倒事が増えたと舌打ちする銀時の傍、ぽつりと絵里が呟く。

「…それでも、人を殺し合わせて、死んだらこんなカードに閉じ込めて楽しむなんて…」

人を喜ばせる為。
そういって輝かしい笑顔を振りまいていた友人達を思い出し、彼女は小さく怒りを燃やした。
何で、そんな形でしか喜べない人間がいるのか。
何で、自分達が巻き込まれなければならなかったのか。

「どんな理由があるにせよ、しているのは外道の所業。あの少女も、然るべき報いは与えなければならん」

そんな絵里の内心の衝動を抑えるように、桂が凛とした声で言い放つ。
それに同意するように頷くと、皐月は改めて皆を見回した。

「それで、だが。
その殺し合いの黒幕、心当たりがある人間はいるか?」

唐突な質問。
顔を見合わせた三人の女子は、揃って首を振る。
当たり前か、と皐月は考える。彼女達はあくまで一般人。
そして、二人の侍の方へと視線を向ける。

「どうやら、心当たりがあるようだな」
「まあな」

銀時と桂は共に嘆息する。
天人が闊歩する江戸の町は表面こそ平和そのもののようだが、過去のものも含めれば様々な暗躍が犇いていた。
中でもこんな事を出来そうな輩と言えば、神威も所属する宇宙海賊『春雨』や高杉率いるテロリスト集団『鬼兵隊』、或いは幕府そのものが怪しいか。
更に過去に遡り言うなら、それこそ夜王鳳仙などの復活も考えられる。
頭が痛くなりそうだと思いながら、銀時は皐月を見返す。

「テメーも、心当たりがありそうなツラしてんな」
「ああ、ある。先にも話したが、鬼龍院羅暁という女だ。
私と流子の母親にして、地球を生命繊維で覆い尽くす事を目的としている」

そりゃあ大したババアだ、と言葉を漏らしつつ、銀時は他の心当たりを頭の中で探す。
一方の桂は冷静に話を聞き、その語り口に一つの疑問を覚えた。

373「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:42:33 ID:AkjnIptk0
「だが、皐月殿自身、確信が持てていないように見えるが?」
「…ああ。最初はずっと羅暁の仕業だと考えていたが、他の世界の可能性も踏まえて考えると違和感がある事に気付いた」

彼女自身、こんな事が出来るのは羅暁だけだと考えていた。
だが、異なる世界や敵の存在を知った今考えてみると幾つか不審な点が見えてきている。

「針目縫や純潔を着た流子が居て、ヌーディスト・ビーチの面々や蟇郡いが「オイ待てェェェェ!何だヌーディスト・ビーチって!どんな変態集団!?」
…煩い。蟇郡以外の四天王が居ない。全力で私だけを殺しにきたとしても、満艦飾や鮮血、蟇郡がいる事が説明出来なくなる」

途中に銀時のツッコミが入りつつも、その疑問点を語る皐月。
だが、同時に気になる事もあった。
先程話題に出た『ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲』。
砲台という点で一つ気になっているのは、原初生命繊維の事だった。
先程本能字学園には存在していないようだった、天種繭星の為にそれを打ち上げる砲台の役目をしているのはここではないか。
そんな事を考えながらも、そちらはどうか、と銀時に視線で促してみるが、彼もまだ決め手に欠けているようだった。

「理由…どいつもこいつも腹ん中に一物抱え込んでるヤローばっかだからな」
「まだ出会った事の無い参加者もいる。決め付けるには早計か」

とはいえ、状況の整理も出来た。
今後の方針にも役立つし、他の脱出を目指す参加者とも共有して考えるべき問題を提示出来たのは一つの進歩。

「話は大体コイツでシメーか?」
「ああ…しかし、まだ数分近い時間があるな」

どうしたものかとそう考えていた時、おずおずとコロナが声を上げた。

「…あの、もしよければ、みんなの仲間について話してみませんか?
まだお互い、他にどんな人が来てるのか聞いてなかったと思って」
「…あ」
「そう言えばそうであったな。
よし、では私達の知り合いから話をしようか…ん?」

コロナのその提案を受け入れいざ話を始めようとする桂。
だがその直後、何やら怪訝な目つきで彼女の背後を眺めると同時に変な声を漏らす。

「何なのん、あれ?」

更に、その隣にいたれんげの声がそれに続く。
どうしたのかと皆がそちらを向けば、赤カードから取り出した食料が、何時の間にか表れた謎の白い何かに全て食べられていた。

「オイ、何だこのポケ○ンのパチモンみたいな奴は。ふてぶてしいツラしやがって、ノーマルタイプですかコノヤロー」
「いや銀時、これは噂の妖○うぉっちとかいうアレだろう。ほれ、メダルを寄越せメダルを」
「流石に黙れ貴様等。…しかし、本当に何処から」

すぐさま漫才を始める銀時達を一蹴しつつ、謎の生物の出処を探す皐月。
だが、それを見つけるより早く、彼女は吉報を見る事となった。

「目覚めたか、結城友奈」
「……あ、はい!ご心配お掛けしました!」

これまで力を使い果たし眠っていた少女の、目覚め。
その場にいる全員が安堵したような表情を見せ、とりわけ彼女に守られた絵里とれんげは大層喜んで歓声を上げた。

374「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:43:30 ID:AkjnIptk0
「言うまでもないと思うが、我等はこの殺し合いを打倒せんとする者だ」

代表して皐月が立ち上がり、簡単にこの団体と現状を説明する。
本能字学園からの脱出、病院での放送、それによって出来た目標。
元々他人に不信感を滅多に抱かない友奈もそれを信用し、すぐに結束を固めた。

「さて、起きて直ぐですまないが、放送も近い。簡単でいい、貴方がこの殺し合いに来てから何をしていたか聞かせてもらおう」
「はい、分かりました。ええっと…」

そうして友奈も、また説明を始めようとした。
だが。

「ゆうなん!」
「うわっ!?あ、あ痛たたたた!」

突如左側から飛び出してきたれんげの突進に、なす術もなく倒れてしまう。

「こ、こら!れんげさん、怪我人ですから止めてあげて下さい!」
「あ…ご、ごめんなさいなのん」
「ううん、大丈夫大丈夫!れんげちゃん…だね?よろしくね!」

すかさずコロナがれんげを抑え、それにより落ち着いたれんげが友奈に謝罪した。
友奈もそれを素直に受け止め、普通に仲良くしようと手を伸ばす。
何の変哲もないように見える一幕だが、それを見て怪訝な面持ちをしている人間が二人。

「銀時」
「ああ、分かってらァ。神威のヤロー、やってくれやがって」

歴戦の猛者たる二人には、その違和感が理解出来ていた。
今のれんげの突進は、今の友奈の位置ならば「見えていた筈」。
それならば、受け止めるなりなんなりの行動を反射的にしていた筈だろうに。
だが友奈は、それをせずただ彼女の体当たりを受けてしまっていた。
恐らくは、左目の視力低下か或いは失明。
『散華』を知らぬ二人は、それは神威との戦闘が残した後遺症と受け取った。

「それでなお、おくびにも出さず気丈に振る舞うか…確かに、勇者と呼ぶに相応しい少女だな」

桂はそう呟き、ふと友奈と目が合う。
その気丈さに一抹の不安を抱えつつも、彼はその視線を切り上げた。

(…もしかして、気付かれちゃったかな?)

そして結城友奈もまた、そんな二人の変化を見逃してはいなかった。
勿論、友奈自身が異常に気付いていない訳がない。
目覚めてすぐに普段より視界が狭い事が分かり、満開の代償が支払われた事を理解した。
だが、それを悟らせては皆に影響が出かねない。
ならば、それは自分だけが抱え込んでいればよい。他人にわざわざ心配を掛けるような事は、断じてあってはならない。
結城友奈は、元来そういう性格だった。
だから、彼女はまるで何処にも問題が無いかのように振る舞い、皆を不安にさせぬように話す。
それこそ、幾ら傷を受けても前を向く勇者のように。

「では、改めて聞こう、結城友奈。これまで、どのような行動をしていた?」
「はい、ええと…」

そして、友奈は一先ずここまでの話をした。尤も特筆すべき事と言えば、ジャンヌとの出会いとそこで得た情報、そして本能字学園での戦いへの乱入程度だったが。

「それで、ジャンヌさんは…やっぱり」
「…私を逃す為に、一人残った。
彼女も簡単には死なぬだろうが…妹が負ける姿もまた、想像が出来ん」

苦々しくそう呟く皐月に、友奈は少し驚いたように問いかける。

「…妹さん、なんですか?」

あの時、皐月が戦っていた相手。
遠目にしか見えていなかったが、かなりの殺気を伴った人だと感じた。
そんな人間が目の前の人と姉妹だとは、俄かには信じ難いと思ってしまう。

「ああ、今は『純潔』というものに取り憑かれていてなーーー助けなければいけない相手だ」

だがそれを聞いて、友奈も顔を落とす。
彼女が知っている姉妹、犬吠埼風と犬吠埼樹の二人はいつも仲睦まじい姉妹だった。
彼女達のよう、とまでは言わないけれど、それでも友奈は歯痒く思う。

(姉妹で戦わなきゃいけないなんて、間違ってる)
「絶対に、止めましょう。
残ってくれたジャンヌさんの為にも、皐月さんや流子さんの為にも」

思いの外強い友奈の決意の言葉に、皐月は少し驚かされる。
この少女は、他人の為にここまでの感情を迸らせる事が出来るのかと。
勇者たる友奈の力強さに驚かされながらも、今度は自分達の説明を始めようとする皐月。
だがーーー

「…時間か」

375「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:46:28 ID:AkjnIptk0
会場全体に、異音が広がり始める。
放送が、始まろうとしていた。

【B-5/平野/1日目・放送直前】

【坂田銀時@銀魂】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(中)
[服装]:いつもの格好
[装備]:無毀なる湖光@Fate/Zero
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(10/10)
    黒カード:不明支給品0〜3枚(本人確認済み)、包帯とガーゼ(残り10分の7)、担架
[思考・行動]
基本方針: ゲームからの脱出
 1:駅、旭丘分校、放送局の順で移動する
 2:新八、神楽、長谷川さん、ついでに土方と合流したい
 3:神威、流子、DIOは警戒
 [備考]
※【キルラキル】、【ラブライブ!】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【のんのんびより】の世界観について知りました
※友奈が左目の視力を失っている事に気がついていますが、神威との戦闘のせいだと勘違いしています。
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

【絢瀬絵里@ラブライブ!】
[状態]:精神的疲労(中)、疲労(中)
[服装]:音ノ木坂学院の制服
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(8/10)、青カード(9/10)
    黒カード:不明支給品0〜2枚(本人確認済み)
[思考・行動]
基本方針:皆で脱出
 1:放送局に行ってことりを助けたい
 2:μ'sのメンバーと合流したい
 3:エリザベス変身セットを着てみる…?
 [備考]
※参戦時期は2期1話の第二回ラブライブ開催を知る前。
※【キルラキル】、【銀魂】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【のんのんびより】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

【鬼龍院皐月@キルラキル】
[状態]:疲労(大)、全身にダメージ(中)、こめかみに擦り傷
[服装]:神衣鮮血@キルラキル
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(10/10)、 黒カード:神衣鮮血@キルラキル
[思考・行動]
基本方針:纏流子を取り戻し殺し合いを破壊し、鬼龍院羅暁の元へ戻り殺す。
1:駅、旭丘分校、放送局の順で移動する。その後、ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を調べてみたい。
2:鮮血たちと共に殺し合いを破壊する仲間を集める。
3:襲ってくる相手や殺し合いを加速させる人物は倒す。
4:纏流子を取り戻し、純潔から解放させる。その為に、強くなる。
5:神威、DIOには最大限に警戒。
6:刀剣類の確保。
[備考]
※纏流子裸の太陽丸襲撃直後から参加。
※そのため纏流子が神衣純潔を着ていると思い込んでいます。
※【銀魂】、【ラブライブ!】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【のんのんびより】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

【桂小太郎@銀魂】
[状態]:疲労(大)、胴体にダメージ(中)
[服装]:いつも通りの袴姿
[装備]:晴嵐@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(10/10)
    黒カード:トランシーバー(A)@現実、鎮痛剤(錠剤。残り10分の9)、抗生物質(軟膏。残り10分の9)
[思考・行動]
基本方針:繭を倒し、殺し合いを終結させる
   1:駅へ向かう。
   2:コロナと行動。まずは彼女の友人を探す
   3:神威、並びに殺し合いに乗った参加者へはその都度適切な対処をしていく
 [備考]
※【キルラキル】、【ラブライブ!】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【のんのんびより】の世界観について知りました
※友奈が左目の視力を失っている事に気がついていますが、神威との戦闘のせいだと勘違いしています。
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

376「作戦会議を始めよう」 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:48:08 ID:AkjnIptk0
【コロナ・ティミル@魔法少女リリカルなのはVivid】
[状態]:疲労(中)、胴体にダメージ(中)、魔力消費(小)
[服装]:制服
[装備]:ブランゼル@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(8/10)、青カード(10/10)
     黒カード:トランシーバー(B)@現実
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを終わらせたい。
   0:みんなの知り合いの話をしたい。
   1:みんなと駅へ向かう。
   2:桂さんたちと行動。ヴィヴィオたちを探す
   3:ルーちゃんのデバイス……なんだか、ルーちゃんが助けてくれたみたい。ちょっと嬉しいな。
[備考]
※参戦時期は少なくともアインハルト戦終了以後です。
※【キルラキル】、【ラブライブ!】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【のんのんびより】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

【結城友奈@結城友奈は勇者である】
[状態]:疲労(中)、胴体にダメージ(回復中)、味覚・左目が『散華』、前歯欠損、顔が腫れ上がっている、満開ゲージ:0
[服装]:讃州中学の制服
[装備]:友奈のスマートフォン@結城友奈は勇者である、エリザベス変身セット@銀魂(未着用。毛布として使用中)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(10/10)、黒カード:なし
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止め、主催者を打倒する。
   1:勇者部のみんなと合流したい。
[備考]
※参戦時期は9話終了時点です。
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

【宮内れんげ@のんのんびより】
[状態]:疲労(小)、魔力消費(中)
[服装]:普段通り
[装備]:アスクレピオス@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(10/10)
     黒カード:満艦飾家のコロッケ(残り五個)@キルラキル、バタフライナイフ@デュラララ!!
[思考・行動]
基本方針:うち、学校いくん!
   1:うちも、みんなを助けるのん。強くなるのん。
   2:こまちゃん、ほたるん、待ってるのん。
   3:あんりん……。
[備考]
※骨が折れない程度に手加減はされました
※杏里と情報交換しましたが、セルティという人物がいるとしか知らされていません。
 また、セルティが首なしだとは知らされていません。
※魔導師としての適性は高いようです。
※【キルラキル】、【ラブライブ!】、【魔法少女リリカルなのはVivid】、【銀魂】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前と、アザゼルが危険なことを覚えました。

377 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 14:50:20 ID:AkjnIptk0
仮投下を終了します
何も問題がなければ、明日の夜あたりに本投下させていただきます

378名無しさん:2015/09/27(日) 15:16:52 ID:7hI3AKcs0
仮投下乙です
特に問題はないかと思います

379名無しさん:2015/09/27(日) 15:21:43 ID:cyUpDepI0
仮投下乙です

流石に「学校のワープ装置」の存在をピンポイントに推測させるのはどうかなぁと思いました
それ以外は特に問題ないと思いました

380名無しさん:2015/09/27(日) 15:34:32 ID:4j.hi0Ik0
仮投下乙です

ワープポイントの件は「何かあるのでは」程度に抑えて置いた方がいいのでは
あと、白い生物がせめて何なのかはっきりさせておくべきかと
無論状況が状況ですから後続の書き手さんに任せることも出来ますが

気になったのは以上のポイントです。

381名無しさん:2015/09/27(日) 15:41:01 ID:cyUpDepI0
一点いい忘れてましたが、友奈の満開による精霊の増加は無しということですかね?

>>380
普通に友奈の精霊(牛鬼)では?

382名無しさん:2015/09/27(日) 15:45:02 ID:4j.hi0Ik0
>>381
そういうことでしたか 失礼

383名無しさん:2015/09/27(日) 16:14:14 ID:ZDzB8WXU0
投下乙です

文章で気になる箇所があったので指摘します。

>>370
>友奈の担架を傍に置いて円を描くように座り、全員が赤カードを使用するわ。

「わ」が余計だと思います。

>>371
>何もあり得ない話では全くない。そもそも、戦えない絵里やその友人が招かれている事には違和感があるし、幾ら超常の力を持っていようと子供が行うには些か

文が途切れています。

384 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 16:28:46 ID:AkjnIptk0
>>379-380
そうですね、確かにそこはメタ要素が強すぎたかもしれません
本投下時に当たり障りのない程度に描写を変更しておきます

>>381
友奈の参戦時期が9話終了時点なので既に火車が出ており、なおかつルールで「精霊を二体以上付けるのは禁止」とあるので、これ以上は精霊が付かないと思っています

>>383
見逃していました、こちらも本投下の際に修正しておきます

385名無しさん:2015/09/27(日) 16:59:39 ID:VIu/o0fQ0
仮投下乙です

ひとつ気になったのは時間経過です

前々話である「本能字の変」の時点で、彼らの時間帯は既に早朝でした
そこから、「One for All , All for One」の時点で、2マスほど離れている病院まで移動します
そしてそのSSのなかで『皐月による橋付近の偵察』『病院の捜索と薬の発掘』『負傷者の手当』『テレビ放送』『放送への反応と作戦会議』といった出来事を順番にこなしています
それに加えて、今回のSSのなかで『駅から病院への移動を半分ほどすませる』『朝食を摂りながらの、互いの世界の情報交換(5世界分)と、さらなる作戦会議』をして
それらが終わってもまだ『放送まで数分の猶予がある』というのは、ちょっと時間の流れが不自然ではないかという印象を受けました
これまでのSSでも、ひとつの時間帯の中で何話も描かれるといったことはありましたが
それらはすべて『ひとつの場所にとどまっている間の話』だったり『せいぜい隣のエリアと往復する程度』であったりと、時間経過を曖昧にすることが可能な範囲でした
しかし今回のSSの場合、(前々話からも含めれて)早朝の間に、何度もエリアを超えての移動などのイベントをこなしているように思います

病院で作戦会議の続きをしたとかならまだしも、ここまで進むと『放送後にこなしていいイベント』を今のうちに進行させているようにも見えかねませんので、ご一考いただけないでしょうか

あと、これは指摘というよりも改めて確認したいことなのですが、
結奈の散華する順番は左目からでよろしいのでしょうか
原作にも散華していく順番はランダムのように描かれていますが
原作12話だと友奈は味覚の次に両足を失っていましたので、いちおう『散華する箇所は(原作と違っていても)書き手の自由』で確定なのかを確認したいと思いまして

長文レス大変失礼しました

386 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 18:03:00 ID:AkjnIptk0
>>385
こちらの時間把握としては、本能字学園出立を4:00過ぎとして、
・病院までそこから40分程
・病院捜索ならびに完了、皐月帰還、キャスター放送までで30分
・移動に30分程、そこから会話・考察で15分程
と、結構カツカツではありますが辻褄は合うかな?といった感じです
学園から病院までの距離と病院から橋までを往復するまでだと往復の方が短い、という点などを考慮した上でこのくらいならギリギリ入るかな、と考えましたが、やはり詰め込み過ぎでしょうかね
今少し考えてみた感じだと、
・「One for All , All for One」で皐月が鮮血疾風を使った為に、病院の滞在時間は短かった、という補完描写を入れる
・その為皐月の疲労が濃く、桂の発言を「想像以上に皐月が疲れていそうだから」という理由のみにして移動距離を短くし、かつその移動中に各々の世界の話をした
くらいの短縮はすぐに入れられると思います
それ以外でも入れられる場所は探してみますが、いかがでしょうか

友奈の散華については、一応これまでの話の状態表で「後続の書き手にお任せします」とあったのでこちらで自由に決めさせていただきました
もし原作で散華した場所が確定している友奈、風、夏凜の三人について場所を確定する、という方向にするのならばそれでも構いません

こちらも長文となってしまい、申し訳ありません

387 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 18:06:10 ID:AkjnIptk0
>>386
皐月が鮮血疾風を使ったという補完は、病院から橋までの往復にです

388名無しさん:2015/09/27(日) 19:11:02 ID:VIu/o0fQ0
>>386
「本能字の変」を読む限りDIOが離脱した時点(この時点で未だ戦闘は継続中)で既に早朝になっているので、
学園を4時前後に出発したというのはだいぶ危ういかなぁと思いますが、
個人的には移動時間を短縮する案(移動した距離を短くする等)を出してくださるというなら問題はないかと思います
(病院への移動に40分は短すぎる、いや充分だとか言い出すと、移動時間を細かく審議することにもなりかねませんし)

今回に関してはおそらく個人的に、同じ距離を移動したはずの龍之介組(小休憩やリタとの接触ありとはいえ)が、
深夜に病院を出発してもうすぐ放送という時間になってから駅に着いている(駅で放送を迎える予定)というのが違和感の元だったのでしょう
氏の挙げられた修正案(さほど移動していないことにする等)のような形を取れば、その違和感もある程度は解消されるかと思いますし

389 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 19:21:59 ID:AkjnIptk0
>>388
ご指摘ありがとうございました

390 ◆NiwQmtZOLQ:2015/09/27(日) 19:25:20 ID:AkjnIptk0
途中送信失礼しました

>>388
ご指摘ありがとうございました
では、上に挙げた修正案を元に、もう少し削る事ができる部分がありましたらそこも修正しつつ調整して本投下したいと思います

391管理人:2015/10/07(水) 22:37:46 ID:???0
■第一回放送案募集テンプレ案 改訂版


アニメキャラ・バトルロワイヤル4thの第一回放送案(リレーSS)を募集します。
以下をよく読んだ上でここのスレに第一回放送案を仮投下スレで投稿してください。
他の人の投下に割り込まないように気をつけて下さい。
後に修正要求される可能性があるのでトリップをつける事をお勧めします。

今回は禁止エリアの存在の明言と3エリア分の禁止エリアの発表を行います。
読み上げられる死者名に南ことりと満艦飾マコを含むかどうかは作者さん方にお任せします。


企画の進行に問題がある内容の場合は修正要求されます。
問題の度合いによっては修正要求の前に破棄になる可能性もあります。
もし修正作業が修正期間までに間に合わないと自動的に破棄になるのでご注意下さい。



【募集期間】10/08(木)00:00〜10/14(水)23:59の7日間。
      修正期間は10/15(木)00:00〜10/16(金)23:59の2日間です。
      10/18日(日)00:00から23:59に投票を行います。
      もし10/15(木)23:59までに各放送案や本投下の修正作業が終わりましたら10/17日(土)に前倒しで投票が行われる可能性があります。
      投票で1位になった作品がアニメキャラ・バトルロワイヤル4thの第一回放送SSとして採用されます。
      募集期間中の放送前のパートの予約投下は可能です。修正は修正期間まで可能です。
      
     
※注意
第一回放送話は主催サイドのキャラが出るとはいえ、あくまで通過点に過ぎません。
話もまだ序盤を過ぎたところ、その事を念頭に投稿して下さい。
主催サイドの新キャラを出すのは構いませんが、黒幕など繭より上位のキャラや外部からの観察者
別組織の同盟者など、扱いに困るキャラを出すのはご遠慮ください。

392 ◆NiwQmtZOLQ:2015/10/11(日) 22:54:10 ID:VzMUQVf20
放送案を投下します

393第一回放送 ◆NiwQmtZOLQ:2015/10/11(日) 22:55:26 ID:VzMUQVf20
そこは、白亜の部屋だった。
規模だけで言えば、そこは三つもの小さな島に相当する。
学校があり、病院があり、その他にも様々な施設が存在する島々。
けれど、建物や樹木といった全て白い箱で凸凹と歪に象られており、随所に窓が存在している。
普通に考えれば、そんな窓の向こうには何がある筈も無く、それは開く事のない只のアンティークに過ぎない。
───けれど、この白い空間が普通ではないのは、誰の目にも明らかな事で。

『う……あ、ぁッ…………――――――!』

───窓が開く。

『死……にたく……ない……し……』

───窓が開く。

『ぢや、ざん……なん…で…』

───窓が開く。
───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。───窓が開く。
窓の向こうに広がる風景から、様々な人々の感情が流れ込んでくる。
憎しみ、怒り、哀しみ───負の感情が、窓を通して此方へと伝わってくる。

「………ふふ」

そんな流れ込んでくる感情を、少女───繭は笑いながら聞いていた。
ここから見える、窓の向こうの場所で行われる殺し合い。
そこで死んだ者は、永遠に昏く寂しいカードの中で、未来永劫を過ごす事となる。
嘗ての彼女と、同じように。

「ふふ、あはは」

間違っているのは分かっている。
けれど。
これまで希望に包まれ、選択する自由を持っていた人間達が、選ぶことすらも出来ない自分のようになっていく様は。
そして、そんな現実に押し潰されて悲痛な感情を溢れさせる人々が嘆き悲しむ様は。
彼女にとって、とても心地良いものに映っていた。
だから彼女は、そんな嘆きの瞬間を繰り返し繰り返し見続ける。
その他の場所は、彼女が望まない限りその風景を映す事は無い。
彼女が望むのはあくまでも、『カードに囚われる人間達の絶望』なのだから。
だが───。

「…やっぱり、いるんだ」

再び彼女が手を翳した窓が開き、また新たな場所を映し出す。
そこに映ったのは、その瞳に希望を残した参加者達。
繭を打倒する為に、或いは徒党を組み、或いはその一人の力で以って牙を突き立てんとする者達。

「───気に入らない」

この逃げようのない殺し合いから、脱出してみせようと言うのか。
彼女が漸く見つけた、歪んでいながらも唯一の娯楽を、無情にも奪い取ろうと言うのか。

「出来るものなら、やってみなさい」

その表情にドス黒い感情を滾らせ、彼女は立ち上がる。
そう言えば、そろそろ頃合いだ。思い上がっている彼等にも、再び思い知らせるべきだろう。
この殺し合いでは、全てはこの繭というが絶対である事を。
殺し合いという現実から、目を背ける事など出来ない事を。
救いなんて、存在する筈も無い事を───────

394第一回放送 ◆NiwQmtZOLQ:2015/10/11(日) 22:57:36 ID:VzMUQVf20



おはよう、皆。
ふふふ、繭が憎らしい人もいるかしら?こんな殺し合いをさせられて、怒っている人も一杯いるでしょうね。
でも、ダーメ。出してなんてあげないんだから。
最後の一人になるか、死んでカードの中に囚われるか───選択肢があるだけ、いいと思いなさい。
さて、それじゃあそろそろ重要な話に移る?
まずは、禁止エリアからだね───もしかして、私が言ってないから知らない人もいる?でも、ルールを見れるのに知らないなんて言わせない。そんな人は、真っ先に狙われちゃうんだから。
今回の禁止エリアは───

B-3
D-7
F-2

───この三つ。しっかり覚えておかなきゃダメだよ?
何処かに書いて、残したりしておかないと。でないと───ふふ、どうなるでしょうね。
それじゃあ次は…これまでで死んじゃった人の名前を呼ぶね。
ふふ、こっちの方が気になる人は多いでしょう?
それじゃあ、言うわね。

宮永咲
神代小蒔
範馬勇次郎
池田華菜
土方十四郎
長谷川泰三
犬吠埼樹
越谷小鞠
間桐雁夜
園原杏里
ジャンヌ・ダルク
高町ヴィヴィオ
矢澤にこ
志村新八
ヴァローナ

…今呼んだ、15人が今の脱落者。
知り合いが呼ばれちゃった?友達が呼ばれちゃった?
さっきも言ったけど、優勝すれば、何でも一つ願いを叶えてあげるから───その人の大事な人くらいは、ご褒美に出してあげるかもしれないわ。
それじゃあ、頑張ってね。

395第一回放送 ◆NiwQmtZOLQ:2015/10/11(日) 22:58:28 ID:VzMUQVf20


繭に失敗があるとすれば、彼女がカードに魂が吸い込まれる、そこだけを見ていた事だ。
彼女が嘗て生み出したカードゲーム───WIXOSSにおいて、ルリグとなる少女に語りかけたように。
そのせいで、彼女は二人の死を見逃していた。
満艦飾マコ、そして南ことり。
彼女達は、この殺し合いに招かれた英霊であるサーヴァントにその魂を喰らわれた。
喰らわれた魂はカードに閉じ込められる事は無く、その為に繭が二人の死を知る事は無かったのである。
だから、正確には17人。
それが、この6時間で失われた正確な命の数だ。
また、先の二人の死が正しく伝わらない事は、彼女達の知り合いにとっては仮初めの希望であり、そして最悪の絶望の起爆剤ともなり得るもの。
だが、そんな事とは関係無しに、殺し合いは再び動き出す。
繭も再び窓を開け、その景色を眺め静かに笑う。
彼女が言った、カードから魂を解放するというのは───いや、願いを叶えるというそれさえも。
真実かどうか確かめる術は、今は無い。
広くも狭い、白亜の部屋で。彼女と出会うまでは───

【17人死亡 残り53人】

※繭は殺し合いの世界を覗く事が可能です。
ですが、何らかの理由が無い限りは、『カードに魂が閉じ込められる周辺』しか覗いていません。

396 ◆NiwQmtZOLQ:2015/10/11(日) 22:59:21 ID:VzMUQVf20
放送案投下を終了します。

397 ◆DGGi/wycYo:2015/10/12(月) 11:20:20 ID:eyzFBoNE0
投下乙です こちらも放送案を投下します。

398第一回放送 -この声は冒涜- ◆DGGi/wycYo:2015/10/12(月) 11:21:33 ID:eyzFBoNE0
白い部屋。

無機質なその部屋は、沢山の窓に囲まれている。
開いているそれらの窓は、殺し合いの全てを映し出す。

「ふふ」

少女は笑う。
ゲーム開始から6時間。最初の放送が始まる。


 *  *  *


『――おはよう。午前6時、定時放送の時間よ』

このゲームの生存者全てに等しく与えられる声が、会場全体に響き渡る。
その声は、生者全ての腕輪からも発せられていた。

『ここまでにあなたたちは誰と出会った?
誰を殺した? 誰と闘った?
今はただ、私の声に耳を傾けなさい

まずは、大事な話をしましょう。
腕輪で確認出来るルールに明記したけれど、あの場所で説明していないことがあったわ。
そう、禁止エリアについてよ』

数秒時間を置き、少女は続ける。

『本当はルールを見るべきなんだけど、今回は特別に教えてあげる。
当然、殺し合えば人数は減っていく。すると当然、他の参加者との遭遇率も下がるわ。
それじゃあつまらないから、禁止エリア――エリアを封鎖しちゃうの。
今から3時間後、午前9時になってもそのエリアに居たら、もれなく魂をカードに閉じ込めるわ。そこで何をしていたとしても、問答無用。


【C-4】
【D-7】
【F-3】


これらの3箇所のエリアが、9時になったら入れなくなるの。
でも、鉄道に乗っている間は特別に入れるようにしてあるわ。
今そこに居る人たちは、死にたくないなら出発準備を始めた方がいいかも知れないわね。

それから、これも大事なお話。A-4……北部に設けた橋が壊されちゃったの。
だからここも9時から一時的に禁止エリアにするわ。
次の放送までには直して入れるようにしておくから、それまでの辛抱。

399第一回放送 -この声は冒涜- ◆DGGi/wycYo:2015/10/12(月) 11:22:14 ID:eyzFBoNE0
さあ、次はお待ちかね、ここまでに命を落とした方々の発表といきましょう。
一度しか言わないから、よく聞くことね。


【宮永咲】
【神代小蒔】
【範馬勇次郎】
【池田華菜】
【土方十四郎】
【長谷川泰三】
【犬吠埼樹】
【越谷小鞠】
【間桐雁夜】
【園原杏里】
【ジャンヌ・ダルク】
【高町ヴィヴィオ】
【矢澤にこ】
【志村新八】
【ヴァローナ】


まだいるわ。魂がカードに閉じ込められていないけど、死んだとはっきり分かる子もいる。
私はここからゲームの全てを見ているの。
誰かが魂を食らうだなんて不思議な行動をとっているところも、丸見えよ。


【満艦飾マコ】
【南ことり】


さあこれで全員、残りは53人。マスターカードで名簿をご覧なさい。
脱落した人の横に、赤いバツ印が付いているはずよ。
あなたの大切なお友達が死んでしまったのなら、その子のために頑張りなさい』

クスリ、薄ら笑うような声がする。

『ここまでで17人、素晴らしいペースよ。余程叶えたい願いがあるのね。
でも、無理をして自分が死んでしまったらそこまでよ。それだけは承知しておきなさい。
それじゃあ、これで放送を終了するわ。次は正午、また私の声が聞けるといいわね』

ノイズ混じりの笑い声が途絶え、やがて静かになる。
まだ、呪われたこのゲームは始まったばかり。


 *  *  *

400第一回放送 -この声は冒涜- ◆DGGi/wycYo:2015/10/12(月) 11:22:35 ID:eyzFBoNE0
ため息を吐き、繭は用意しておいた椅子へと腰掛ける。
窓の向こうからは、参加者たちの様々な表情が窺い知れた。
驚きを隠せない者、涙を流す者、淡々と今後の方針を決めようとする者――。

今のところ、殺し合いは順調に進行している。

徒党を組んでゲームの破壊、脱出を目論む者もいるが、あの腕輪がある以上島から出られないのは明白。
もし仮に腕輪を破壊出来たとしても――既に対策は練ってある。

この窓から全てを見ている。
ああは言ったが、魂が吸い込まれなかった2人のことは“そいつ”が教えてくれなければ気づけなかった。
繭にとっては想定外だった橋の破壊も、“そいつ”の用意した提案によって無事解決した。
円滑に進められないゲームなど面白くない、それには同意する。
ただ一つ、問題を挙げるとするなら。

「(なんで……?)」

タマが支給品として紛れ込んでいることだ。
元々、ルリグをアイテム用に調整して支給しようだなんて言い出したのも“そいつ”の提案だ。
繭もそれに賛成こそしたが、タマを支給品にした記憶はない。

ちら、と“そいつ”の方を見る。
命の恩人ではある。この島だって、“そいつ”が用意してくれた舞台だ。
繭に逆らえないようにお膳立てしてくれているのだって。

ルール制定等も含め、“そいつ”がこのゲームの進行に大いに役立っているのは事実である。
だが、少しばかり疑った方がいいのかも知れない。

白い部屋に2人の声は聞こえない。聞こえてくる音は、窓の向こうからばかり。
“そいつ”は何も言わず、ただ……貼り付けたように笑った表情をしていた。


※A-4が橋修理のために一時的に禁止エリアに指定されました。
次の放送までには入れるようになります。
※禁止エリアに指定されている場所も鉄道に乗っている場合はその限りではありません。

401 ◆DGGi/wycYo:2015/10/12(月) 11:22:51 ID:eyzFBoNE0
投下を終了します

402名無しさん:2015/10/12(月) 21:45:53 ID:bWHPeM8A0
お二人とも仮投下乙です

403 ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:47:57 ID:n2PrJxpc0
今から仮投下します

404※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:48:51 ID:n2PrJxpc0


「どうして死んだ人はカードに閉じ込められるんだと思う?」

 椅子くらいの高さの岩に座りながらるう子は三人へ尋ねた。
 今、彼女らはF-3北部の森のやや開けた場所でいる。
 当面の目的地は放送局か南西の市街地のどちらかへと考えていたが、
 4人中2人がまだ不調な事もあり、作戦会議がてらに支給品確認も行う事に決めたのだった。


「……殺し合いが終わった後で私達の魂を利用する為じゃないかしら?」
「そうだとすると、るう子さんの言うルリグへの転生とは大分違いますね」
「ルリグへ変わるのは生きてる人間なんでしょ?死んだ人間をどうこうする力は元は持っていないんでしょ」

 シャロは自らの腕輪を見つつ返答し、アインハルトと夏凛がるう子が扱っているノートパソコンの画面を見つつ問いかける。
 シャロは左右に腕輪を付けている。先ほどまでるう子も身につけていた支給品。

「……わからない。持っていたとしても夢見る女の子達にセレクターバトルをさせるのが目的だったみたいだから」

 申し訳なさげにるう子は夏凛達に顔を向ける。
 さっきまで夏凛は同行している三人と別れて犬吠埼風と東郷美森を追うか、留まるかの選択を迫られていた。
 主に遭遇から時間が経ちすぎているとの理由で夏凛は追跡はせず、るう子達との同行を継続してくれたが、
 多少なりとも無理をしているのは熱でやや朦朧としているるう子の頭でも想像できる。
 
 ゆえにるう子は自らの最後の支給品であるノートパソコンのセットアップに予想以上に時間がかかってしまっているのに焦りを感じていた。
 支給品説明に起動にはかなりの時間がかかるとはあったが、下手すると一時間以上、最悪扱えないかも知れない。
 セットアップを完了させるにはカードから取り出し、常に起動させなければいけない。
 移動しながらセットアップ完了まで待つにはリスクが大きい。
 そもそも彼女らが求めている通信機能があるかどうかさえ定かではない。
 途方に暮れたようにるう子は空を見上げた。

405※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:49:20 ID:n2PrJxpc0

「もう変に責任感じてんじゃないわよ。他にも収穫はあったんだからいつでも操作できるように集中して」

 沈んだ思考を察したかのように夏凛の叱咤激励が飛ぶ。
 るう子は深呼吸をし、「うん」と返事をして笑顔で返した。
 そう、夏凛が留まったのは無駄ではなかった。
 
「シャロさん、どうですか?」
「うん少し疲れるけど私にも扱えるみたい」
「そうですか」

 淡々と応えるシャロに対し、アインハルトは喜色と困惑が入り混じった表情で返した。
 シャロの支給品の腕輪は今では手錠へと変化していた。
 それはアインハルトもよく知る魔法補助具――デバイス。
 彼女自身、親しい訳ではないがそのデバイスとその元の所持者の事は知っている。
 アインハルト自身も参加していたインターミドル・チャンピオンシップ出場者の1人エルス・タスミン。
 デバイスの固有名はパニッシャー。
 本来なら魔法少女ほどの力も技術も持っていないシャロが扱ったところで起動などできる筈がない。
 3つに分裂した手錠とそれを繋ぐ鎖がシャロの頭上を舞った。

「幾つも出せるのね」

 急な疲労が襲ったのだろうシャロは額に汗を滲ませながら手錠を1つに戻し、上手く手元に戻す。

「……」

 そうおかしいのだ。夏凛が素質ありと推測したるう子はまだしも(起動させただけですぐにシャロに返したが)、
 素質ありとは思えないシャロが起動及びコントロールできてしまっている。
 さすがに元の所持者であるエルスには遠く及ばないが、それでも実戦で扱えてもおかしくないレベルまで及んでいた。

「……すいません、私にも使わせてくれませんか?」
「いいわよ」

 パニッシャーを待機形態の腕輪に戻しながら、シャロはアインハルトにパニッシャーを手渡す。

「……」
 
 腕輪を装着しつつ、エルスは元の所持者であるエルスの事が心配になっていた。
 参加者ではないものの繭に囚われているのではと。デバイスに魔力を通す。
 腕輪は手錠の形態へと変わり、その感覚を元のデバイス ブランゼルのと脳内で比較する。

406※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:49:52 ID:n2PrJxpc0
「……おかしい」
「何がなの?」
「私は同じ形をしたデバイスに似た別のアイテム、運営が用意したレプリカだと思ったのですが、判別できません」
「本物かも知れないって事?」
「はい。本来ならこのデバイスはシャロさんが扱える道具ではありません」
「だよね」

 シャロとるう子はアインハルトが特別な力を持つことや、補助具である専用デバイスを探している事は彼女からも夏凛からも聞いていた。
 
「なのに性能に反して違和感がないんです」
「……って事は改造?」
「はい。どのような改造を施しているかまでは判断できませんが」

 短い鎖に繋がれた5つに増やした手錠が小さく音を立てて揺れる。
 シャロと違い、アインハルトに疲労は殆ど無い。

「それって……」
「考えたくはないですが……」


 違和感や表立ったい不具合のないほどのデバイスの改造ができるのは、少なくとも極めて高レベルの
 アインハルトがいた世界の魔法使いか、あるいは全能に近い力を持つ存在でなければ説明がつかないとアインハルトは思う。
 どちらにしても絶望に繋がりかねない推測。
 2人の気持ちが更に落ち込もうとした時、ぱたんと何かが閉じる音がした。

「るう子さん?」 
「……」

それはノートパソコンを閉じる音。るう子は俯かせた顔を上げて言った。

407※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:50:43 ID:n2PrJxpc0

「詳しく言わなかったけど、セレクターバトルって、ただカードを出し合ってするゲームじゃないんだ」
「ルリグが関係してくるワケね」

 スイッチが落ちる前に再びノートパソコンの蓋を上げる夏凛。
 るう子その挙動を気にせず続ける。

「うん」

 頭に浮かぶのは純白のルリグで最初のパートナー タマに会う前に夢に見た光景。
 血の色をした空と大気、そして荒廃したビル群とそれを蹂躙する少女のような姿をした凶悪な巨人。

「セレクターバトルが始まる時、セレクターは別の空間に飛ばされるんだ」
「それって……」
「正確には精神だけが飛ばされるんだけどね」
「……!」
「ルリグはゲームの進行に従って色々とアクションするんだけど」
「まさか魔法を使えるんですか?」

 るう子は頷いた。

「ルリグ同士のバトルは見かけだけなら魔法を撃ち合ってるような派手なもの。
 けど、どちらかが命を落とす事はない。ただバトル後はどっちも消耗する……」

 比較的簡潔に、だが必要な情報分どうしても長くなった説明――推理が終わる。

「ルリグも繭次第で死んでしまうって事か……」
「カードが本体って訳でもないんですね」
「……」

 過去、るう子はちよりという年下のセレクターの脱落(死んだ訳ではないが)を見届けた際。
 彼女のルリグ エルドラがカードを抜け出し、繭の元へ去ったのを目撃していた。
 ルリグとなった参加者とは違う遊月の証言通り、繭の力次第でルリグの肉体は変わるのだろうと推測できた。

「繭が力を付けて、私達の魂を抜き取ってルリグ同様に管理に都合の良い肉体を移し替えた可能性もある、と?」
「うん……咲さんの腕輪を壊そうとした時、どうやっても傷一つ付かなかったから、もしかしたらと思って」

 浮かない顔でパソコンの画面を見つめるるう子。
 セットアップ中の画面が表示されてから一時間はとうに過ぎていた。

「外れてほしい推理ね」

 夏凛は吐き捨てるように言った。
 だがそれはるう子に対する悪態ではなく、繭が用意したゲームのシステムに対してだった。
 絶望はしない。意地でも。同じ勇者である美森や風を止めるのもまた至難。
 それくらい……!

408※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:56:20 ID:n2PrJxpc0


「るう子ちゃん、バッテリー残量大丈夫?」
「セットアップ完了までは持つと思いたいけど……」

 シャロは呟きに沈んだ声で応えるるう子。
 夏凛は反射的にスマホを出して操作するも、相変わらず通信機能は失われている。
 ノートパソコンの充電をするには建物の中に入らなければならない。
 ここから近いのは放送局だが……。

「研究所に行く手もあるけど」

 シャロの言う事にも一理ある。
 研究所は放送局と比べれば大分遠いが、スクーターと巨大犬 定春。
 そしてもう一つの高速手段がある彼女達にとって遠くはない。
 放送局は殺し合いに乗る参加者も利用する可能性が高い。
 本調子でないるう子とアインハルトが同行している中、知己以外の参加者との不用意な接触は避けたい。
 研究所は駅からは遠く、他の参加者と遭う可能性は低い。
 落ち着いて作戦を練るには持って来いの場所とも思える。

 どうするか?


-----------------------------------------------------------------------------------------------------



【F-3/エリア北部/一日目・早朝】

【三好夏凜@結城友奈は勇者である】
[状態]:健康
[服装]:普段通り
[装備]:にぼし(ひと袋)、夏凜のスマートフォン@結城友奈は勇者である
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(9/10)
     黒カード:なし
[思考・行動]
基本方針:繭を倒して、元の世界に帰る。
   1:研究所、放送局どこに向かう……?
   2:東郷、風を止める。
   3:機会があればパニッシャーをどれだけ扱えるかテストしたい。
[備考]
※参戦時期は9話終了時からです。
※夢限少女になれる条件を満たしたセレクターには、何らかの適性があるのではないかと考えています。

【アインハルト・ストラトス@魔法少女リリカルなのはVivid】
[状態]:魔力消費(小)、歯が折れてぼろぼろ、鼻骨折
[服装]:制服
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(20/20)、青カード(20/20)
    黒カード:0〜3枚(自分に支給されたカードは、アスティオンではない)
    高速移動できる支給品(詳細不明)
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを止める。
0:パニッシャーを借りて使う?
   1:私が、するべきこと――。
   2:仲間を探す。
[備考]
※参戦時期はアニメ終了後からです。

【桐間紗路@ご注文はうさぎですか?】
 [状態]:疲労(小)、魔力消費(小)
 [服装]:普段着
 [装備]:パニッシャー
 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(8/10)、青カード(8/10)
     黒カード:不明支給品0〜1(確認済み)
 [思考・行動]
基本方針:殺し合いには乗らない。みんなと合流して、謝る
   1:研究所か放送局に向かう。
   2:パニッシャーをもっと上手く扱えるように練習する?
 [備考]
  ※参戦時期は7話、リゼたちに自宅から出てくるところを見られた時点です。

409※放送案ではありません ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:56:41 ID:n2PrJxpc0

【小湊るう子@selector infected WIXOSS】
 [状態]:微熱(服薬済み) 、魔力消費(微?)
 [服装]:中学校の制服、チタン鉱製の腹巻
 [装備]:黒のヘルメット着用
 [道具]:腕輪と白カード、赤カード(10/10)、青カード(8/10)
     黒カード:黒のスクーター@現実、チタン鉱製の腹巻@キルラキル、風邪薬(2錠消費)@ご注文はうさぎですか?
          ノートパソコン(セットアップ中、バッテリー残量残り僅か)、宮永咲の不明支給品0〜2枚 (すべて確認済)
     宮永咲の魂カード
 [思考・行動]
基本方針: 誰かを犠牲にして願いを叶えたくない。繭の思惑が知りたい。
   0:研究所に向かうか、東の市街地に向かうか
   1: 遊月、浦添伊緒奈(ウリス?)、晶さんのことが気がかり。
   2: 魂のカードを見つけたら回収する。出来れば解放もしたい。
   3:ノートパソコンのバッテリーを充電したい。
 [備考1]
  ※参戦時期は二期の8話から10話にかけての間です。
  ※桐間紗路と情報交換をしました。遊月が過去から呼ばれたのではと疑いを持ちました。
  ※るう子、シャロ、アインハルトはパニッシャーを使用しました。
   効果の強弱は確認できる範囲では強い順にアインハルト、るう子、シャロです。


[備考2]4人が共有している推測は以下の通りです。
1:会場の土地には、神樹の力の代替となる何らかの『力』が働いている。
2:繭に色々な能力を与えた、『神』に匹敵する力を持った存在がいる。
3:参加者の肉体は繭達が用意した可能性がある?



【パニッシャー@魔法少女リリカルなのはVivid】
桐間斜路に支給。
エルス・タスミン(ロワ不参加)が所持している腕輪型デバイス。
起動形態は手錠。複数に増やすことも可能。
用途は見かけどおり拘束主体。

【ノートパソコン@現実】
小湊るう子に支給。
仕様は一応現代基準。通信機能あり。充電機付属。
ただしまともに扱うには1時間超のセットアップが必要。
バッテリー残量が少なくセットアップ完了後には30分も使えないので充電が必要。

410 ◆WqZH3L6gH6:2015/10/14(水) 23:58:51 ID:n2PrJxpc0
仮投下終了です
題名は「その少女は切望」です
この度はここまで遅延してしまった上に、こういう形で本投下してしまいすみませんでした

411名無しさん:2015/10/15(木) 00:59:23 ID:xz0GpZEI0
仮投下乙です
一つ気になったのですが、夏凜のスマホの通信機能が失われているというのは、臨也と切嗣の話に出てきたチャットやメール、電話の機能は「あるけど制限でまだ使えない」のと「少なくとも夏凜のスマホでは全面禁止」のどちらでしょうか?

412 ◆WqZH3L6gH6:2015/10/15(木) 01:13:47 ID:XF5EnJj.0
>>411
勇者スマホ同士の通信機能は失われているつもりで書きました
本投下の際にその辺訂正します
問題がなければ今夜に本投下します

413名無しさん:2015/10/15(木) 01:42:44 ID:XE6bJ61.0
>>412
勇者同士で話せないだけで、他の参加者も使えるチャット機能などはあるということでしょうか?

414 ◆WqZH3L6gH6:2015/10/15(木) 01:51:20 ID:XF5EnJj.0
>>413
はい
作中の夏凛は気づいてませんが

415 ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:43:55 ID:YUgGVSwI0
度重なる議論を呼んだキャラのパートなのでいったん仮投下します

416誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:44:39 ID:YUgGVSwI0
小さな分校の教室。
布がかけられた侍の遺体の横で、放送に聞き入る男の姿があった。
絶世の美青年とでもいうべき容貌を持つ男。だが、その顔には冷たい汗が満ちている。
青年――ランサーの胸中を支配するのは焦り。

「馬鹿な……17人……17人だと……!?」

ここに来る直前までサーヴァントとして参加していた聖杯戦争。
戦闘に長けた者同士が争うあの戦いですら、最初に脱落者が出るまでは相応の時間がかかった。
それがこの島においては、たった6時間のうちに全参加者の2割を超える数の命が刈り取られたのだ。
考えられないような速度でこの殺し合いは進んでいる。
さらに。

(ヴィヴィオ……!)

黒子の呪いをはねつけた魔力的素養。さらにあの訓練された者に特有の体さばき。
それは明らかに無力な少女のものではなかった。
加えて彼女の傍らには、自分を圧倒してみせたあの本部もいる。
にも関わらず彼女は死んだ。

(やはり離れるべきではなかった……っ!)

考えられることは一つ。
彼らを上回る力を持つ敵の襲撃を受けたのだ。

(穂乃果、千夜……)

417誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:45:25 ID:YUgGVSwI0

幸いにも、黒子の呪いにかけてしまった2人の名前は呼ばれなかった。
しかし彼女たちは戦える力を持たない。
襲われ傷付き、今もどこかでただ1人でさまよっているのかもしれないのだ。
何としてもあの場所、駅に戻らなくてはならない。

その時だった。
窓の外に、少女らしき人影が見えた。







「私の名はディルムッド・オディナ! 大丈夫だ、こちらに敵意はない!」

迷いもあったが、穂乃果たちの消息につながる情報をもしこの少女が持っているなら、それだけでも聞き出す必要がある。
黒子の呪いにかからないようにするため、距離をおいた上で話しかける。
攻撃する意思のないことを示すため、キュプリオトの剣と村麻紗を地面に置く。

「出会ってそうそうすまないが、私は急いで駅まで戻らねばならない!」

少女はうつむき加減で、眼帯を付けていることもあってその表情はうかがい知れない。

「すまないが高坂穂乃果、宇治松千夜、もしもこの2人の名に覚えがあるなら教えてほしい!」

声を張り上げて会話を試みるが、少女は相変わらず顔を上げない。

(くそっ、警戒されているか……)

もっと近づいて話しかけるしかない。
黒子の呪いにかけてしまうことになるが、一刻を争う場面だ。

「繰り返すがこちらに敵意はない! 君の名を教えてほしい!」

ランサーは一歩ずつ少女に近づいていく。

418誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:45:58 ID:YUgGVSwI0







ランサーの胸中には焦りが満ちている。
その証拠に、眼前の少女を穂乃果や千夜と同じ無力な存在とみなしていたこともあるとはいえ、、
真名である「ディルムッド・オディナ」を出会い頭に教えるというのは、サーヴァントとしてはありえない行為だ。
そんなことをしたのも、一刻も早く駅に戻り、穂乃果たちと再会しなければならないという思いに駆られていたから。

そして、そこまでの焦りをもたらす原因は実に複数個にも及んでいた。

17人もの参加者の脱落。
ヴィヴィオの死。
魅了にかけた上、取り残してきてしまった穂乃果と千夜。
外道に堕ちたと思われるかつての好敵手、セイバー。
参加者の脅威になるであろうキャスター。
音ノ木坂学院からここまでの唐突なワープ。
槍の英霊でありながら相応しい得物を手に入れられていないこと。

本部と一戦を交え、騎士でもサーヴァントでもなく、一人のディルムッド・オディナとして生を全うする覚悟を決めたランサー。
だがそのことは、ひたすら戦いに生きるということは意味しない。
むしろそれは、主君にも愛する女性にもマスターにもとらわれることなく眼前の人々を守り抜くという決意を意味している。
だからこそ、こうして必要以上の事柄に責任感を覚えることになったともいえるのだ。

その焦りゆえに、傍に近寄るまで気付くことができなかった。

(何だ? この感じは……)

少女の体の周りに、ヴィヴィオに感じたものにも似た魔力めいた気が集まりつつあることに。

419誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:46:48 ID:YUgGVSwI0







焦りに満ちたランサーの胸中とは対照的に。
少女――犬吠埼風の心は静まり返っていた。
彼女はつい先ほど、妹である樹の埋葬を終え。
そして、「魔王」としてこのバトルロワイアルを生き抜く決意を固めたばかり。
その心に満ちるのは、魅了の呪いなど歯牙にかけないほどの、純粋で研ぎ澄まされた、殺意。

(樹――行くね)

少女が顔を上げ、男を見据えた。







サーヴァントと勇者。
お互いに人の枠からはみ出した存在。

ここから先の2人の命運を分けたのは、この状況、
つまり「殺し合いという舞台の中2人きりで対峙している」という現状に対する、心構えとでもいうべきものの差。





420誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:47:21 ID:YUgGVSwI0



(拙いっ!!)

少女の体が急速に光に満ち、衣服が黄色い華やかなものに変化する。
その手に握られているのは、およそ少女の細腕には似つかわしくない、鉄塊ともいうべき大剣。
ここに至り、眼前の少女が極めて危険な敵であることをランサーは認識する。

(武器を――――ッッッッッ!!!!!)

半身になりながら全力で飛びずさる。目指すのはさきほど地面に置いた武器。
が、相手が完全に警戒を解いた状態で間合いに踏み込んでいたこと、大剣のリーチ、それに加え勇者としての高い身体能力。
様々な要素が積み重なり、犬吠埼風の攻撃は、聖杯戦争において最速を誇るクラスをも上回る。

(がっ――――――)

横薙ぎに払われた大剣の切先はランサーの胴体を深々と捉えていた。







(何が、起きた……やられ、た、の、か……)

腹部から、血と共に生命そのものがどくどくと流れ出すような感覚。
数多の戦場をくぐり抜けた経験が教えている。これは致命傷に等しいものだと。

(武器、が……武器が、あれ、ば……)

それでも、大量の血を流して倒れ伏しながら、震える手を伸ばす。

「死んで」

421誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:48:45 ID:YUgGVSwI0
だが、その手は無残に踏みつけられる。
見上げれば、霞む視界の中、目に入るのは大剣をふりかぶった少女の姿。

(ああ……)

この後に及んでも、胸中に満ちた焦りは消えてはくれない。

(穂乃果……すまない……どうか無事で……)

――最期の瞬間、誰でもなくここに来て初めて出会った少女のことが脳裏によぎったという事実は。
――彼が英霊でも戦士でもない、ディルムッド・オディナとしての束の間の生を全うしたことの、証左だったのかもしれない。







「ふぅ……」

そして一人残った眼帯の少女、犬吠埼風は汗をぬぐいため息をつく。
樹の遺体を埋葬し、校庭に戻ってきた時に、校舎の中の人影にはすぐ気付いた。
もともと食事と休息を取ろうと思っていた。だから、隠れてやり過ごすこともできた。
だが、あまりにも早く巡ってきた「魔王」としての初陣の機会。
犬吠埼風は、戦いを仕掛ける道を迷わず選んだ。

(普通の女の子を装って、近付いてきたところを一気に仕留める。――ここまでうまく行くとはなあ)

作戦は極めて単純。しかし結果的に大成功。
あろうことか自分から武器を捨ててくれた時は、あまりに理想通りの展開に内心あぜんとしてしまった。
放送で知り合いの名前が呼ばれて動揺している、とでも思われたのかもしれない。

(あんまり感慨ってものがないね)

初めて殺しに手を染めた。
だが、風の心は動揺してはいない。それどころか、目的をより強く見据えてますます静まり返っているといっていい。

422誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:49:22 ID:YUgGVSwI0

(さてと)

あまり目立つ場所に放置するわけにもいかないので、男の死体は校舎の中に放り込んでおく。
その際、2本の剣を回収するのと、カードを抜き取っておくのも忘れない。

(どうしますかね……)

赤のカードから出したうどんを啜り、青のカードで出したお茶を飲みながら考える。

(このIDカードとかいうのが使えればラッキーだったけど、6時間も待ってられない)

つい数刻前の彼女であれば、人を殺した直後にもかかわらず平然とうどんを啜るようなことはありえなかっただろう。
まして、死体を校舎に投げ入れる際には別の男の死体も目にしているのだ。
死の臭いが濃厚に立ち込める中、必要な食事を摂り、次に取るべき最適な行動を思案しているということ。
それは、彼女のメンテリティが常人のものを凌駕しつつあることをはっきりと示していた。

(人が多そうなのは、やっぱりこっちの市街地のほうかな)

特に市街地の中でも南のほうは名の付いた施設が多く、いかにも人が集まっていそうだ。
たどり着いたらどう戦うか。先ほどこそ奇襲に成功したが、そう何度も同じ作戦が成功するとは思えない。
場合によっては、最初から変身をした上で殴り込んで暴れるほうが効率的なこともありえる。
また17人も死んだということは、自分と同じように殺して回っている人間は確実にいる。彼らと一時的に手を組むのも有効かもしれない。
いずれにせよ、そこは状況を読んで仕掛けていく。

(それからこのチャット)

423誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:50:42 ID:YUgGVSwI0
スマートフォンにチャットが送られてきたことには、変身を解除した時に気付いてた。
折原臨也という情報屋と名乗るうさんくさい人物が送ってきた長々とした文章。
ざっと読んで分かるのは、やはり市街地にあるゲームセンターで小鞠という女の子が殺害され、犯人である衛宮切嗣が折原の知り合いらしい平和島静雄に罪を着せたという顛末。

(危ない連中がいるなあ……って、私が言えたことじゃないか)

風にとって重要なのは事件の真相うんぬんよりも、これから向かう先にいるかもしれない衛宮切嗣と、自販機を投げつけてくる怪力の持ち主らしい平和島静雄の2人が危険人物であるということ。
加えて、これを送ってきた折原臨也のことも警戒しておくべきだと感じる。
文章を信じるなら、これを書いていた当時、彼は真犯人である衛宮切嗣と2人で対話していたという。
このチャットが送られてきた時刻は放送の前。そして、名簿にある彼の名前に×は付いていない。
つまり折原は、危険人物と一対一で渡り合えるだけの実力を持っているということだ。

(ま、どんな連中がいてもやることは変わらないか――樹、もう少しだけ待っててね)

先ほど遺体を埋葬した方をもう一度だけ一瞥し、風はこの場を去っていく。







こうして、朝日の照らす中で魔王の進軍が始まる。
彼女を説得できる勇者はもうどこにもいない。



【ランサー@Fate ZERO 死亡】
【残り52人】

424誰かの為に生きて ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:51:16 ID:YUgGVSwI0
【F-5 北東/朝】
【犬吠埼風@結城友奈は勇者である】
[状態]:健康、参加者を皆殺しにする覚悟
[服装]:普段通り
[装備]:風のスマートフォン@結城友奈は勇者である
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(29/30)、青カード(29/30)
     黒カード:樹のスマートフォン@結城友奈は勇者である、IDカード、キュプリオトの剣@Fate/zero、村麻紗@銀魂
     犬吠埼樹の魂カード
[思考・行動]
基本方針:樹の望む世界を作るために優勝する。
   1:市街地の南部に行き参加者を殺害する。戦う手法は状況次第で判断。
   3:衛宮切嗣、平和島静雄、折原臨也には警戒。
[備考]
※大赦への反乱を企て、友奈たちに止められるまでの間からの参戦です。
※優勝するためには勇者部の面々を殺さなくてはならない、という現実に向き合い、覚悟を決めました。
※東郷が世界を正しい形に変えたいという理由で殺し合いに乗ったと勘違いしています。
※村麻紗の呪いは精霊によって防がれるようです。

425 ◆3LWjgcR03U:2015/10/20(火) 01:52:56 ID:YUgGVSwI0
仮投下終了です

426名無しさん:2015/10/20(火) 02:12:15 ID:WMQ2Lgys0
セイバーっていう見た目は少女でも物凄く強い実例(体格的にもセイバーより9cm長身)を知っているのにこの対応は流石に結果ありき過ぎる感が……

>(このIDカードとかいうのが使えればラッキーだったけど、6時間も待ってられない)
6時間経たないと使えないのは送信側の装置だけなので、旭ヶ丘分校から本能字学園への移動は今すぐ可能ですね
というか駅に行くのも、分校から学園へすぐにワープしてC-6の駅に行くっていう最短ルートがあったり

427名無しさん:2015/10/20(火) 02:17:20 ID:WMQ2Lgys0
あと、黒子の呪いが通じなかったってことはゆゆゆのキャラにはこの手の洗脳系?能力は通じない扱いってことになるのかな

428名無しさん:2015/10/20(火) 02:19:17 ID:9InEhZ6o0
投下乙です
ランサーに関しては油断しすぎかなとは思いますが、作中でその原因が説明されていますしそこまで不自然には感じませんでした
ただ、

>ざっと読んで分かるのは、やはり市街地にあるゲームセンターで小鞠という女の子が殺害され、犯人である衛宮切嗣が折原の知り合いらしい平和島静雄に罪を着せたという顛末。

「 『犯人』に罪状が追加されました 」では臨也の気が変わらない限り、切嗣との同盟が成立すれば切嗣の情報は流さずにおくと描写されていたかと思います
チャットの書き込みの内容についてはぼかしておいた方が無難ではないでしょうか

429名無しさん:2015/10/20(火) 02:24:00 ID:fg6215820
自分は不自然過ぎるって思ったな
女の子だから無害っていうのとは正反対な出展作成だし

あとゆゆゆの精霊って普段はどんな状態でいるんだっけ
霊体の気配も分かるサーヴァントが精霊の気配に気付かず無害判定するような状態なのかな

430名無しさん:2015/10/20(火) 02:25:43 ID:iTqDz8AQ0
ランサーの顛末自体は自分も問題ないと思いました。
ちゃんと理由付けもされているようなので、これを不自然とするのはさすがにどうかと

431名無しさん:2015/10/20(火) 02:26:54 ID:fg6215820
作成ってなんだ作品だ

焦ってるから云々ってのも、足早いんだからさっさと走って帰らず情報収集ってのもちょっと

432名無しさん:2015/10/20(火) 02:30:15 ID:WMQ2Lgys0
>>431
ああ、それも思った
何の情報を聞き出そうとしたっていう想定なんだろう

位置も時間も腕輪見れば一発なんだから、一瞬の内に遠くへワープさせられたってのはすぐ分かるわけで
そんな駅から遠くを歩いてた子に声かけて、ずっと違う島にいた穂乃果と千夜について何を教えてもらえると思ったのかな

433名無しさん:2015/10/20(火) 02:35:24 ID:fg6215820
>>432
理由は説明されてるっていうけど、一番大事なそこの説明が抜けてるな
ワープ先の見知らぬ人が二人の現状について何か知ってると思ってるのが一番不自然

434名無しさん:2015/10/20(火) 02:50:09 ID:G/qlYN5g0
そこの理由は確かに変だね、あとチャットの件くらいかな
そこ直せば筋も通るし多分大丈夫かと

洗脳については対面時間が少ないからってので一応説明はつく
精霊については神樹ありきって設定になってるから分からないけど、霊体とは違ってあくまで土地にアクセス・抽出って形だから鯖にも感知はできないと思う

435名無しさん:2015/10/20(火) 02:59:29 ID:ABx05Td.O
焦ってるのは別にいいけどその理由が情報収集っていうのがね
通りすがりだけど風先輩も守るべきだとか考えたならまだ分からなくもないけど

436名無しさん:2015/10/20(火) 02:59:31 ID:WMQ2Lgys0
・先を急いでいる割に放送をその場に留まったまま聞いている
 放送は腕輪からも流れているので走りながらでも聞けるのでは?
 (サーヴァントの感覚は優れているので尚更)

>>432で挙げた点に補足。現在位置について確認済みなら>>432だが、
 前の話で「ここから走って駅まで、どれだけ時間がかかる」か気にしているので、現在位置を未だに確かめていないと解釈すると余計におかしくなる

他に自分が気になったのはこの辺りかな
特に前者、放送は腕輪からも流れてるのに何でお前ずっと教室で聞き入ってんの、と

437名無しさん:2015/10/20(火) 03:10:50 ID:fg6215820
もっかい前話読み直したけど、早く戻らなきゃって焦ってるのはやっぱり前話からなんだよね
放送を聞いてから焦り出したわけじゃない

だから確かに、放送をその場に留まって聞いてるのは不自然だな
施設からしか流れない放送だったならまだしも、そういうシステムじゃないし

438 ◆eNKD8JkIOw:2015/10/20(火) 07:31:06 ID:wvwiHhhk0
仮投下乙です

まずは、申し訳ありません。
自作「犯人に罪状が追加されたようです」にて誤解を招く表現をしてしまいましたが、臨也の遺書は彼が「死ぬ」と判断していないため、未だチャットに送信されてはいません
紛らわしい書き方をしてしまい、誠に申し訳ございませんでした

その他の指摘については、出先から拝見しているため精査は出来ていませんが、流し台見したところ決定的な矛盾はないように見受けられました
今夜、帰宅後にまたこちらの意見も書かせていただきます。

439名無しさん:2015/10/20(火) 07:48:53 ID:9InEhZ6o0
>>425
すでに書き手さんが指摘された箇所を修正すれば大丈夫だと思いますが、細かいことですがもうひとつだけ
>特に市街地の中でも南のほうは名の付いた施設が多く、いかにも人が集まっていそうだ。
>たどり着いたらどう戦うか。先ほどこそ奇襲に成功したが、そう何度も同じ作戦が成功するとは思えない。
>場合によっては、最初から変身をした上で殴り込んで暴れるほうが効率的なこともありえる。
>また17人も死んだということは、自分と同じように殺して回っている人間は確実にいる。彼らと一時的に手を組むのも有効かもしれない。

風はすでに東郷さんから「自分が市街地に向かうので、効率よく殺して回るためにも市街地以外の場所で殺してください」と言われてますので、
それでも市街地に向かうのか、あるいは東郷と組むことを視野にいれた上で市街地に向かうのか、何らかの言及はあった方がいいかと思います

>>437
走りながら放送を聞いたか止まって放送を聞いたかがそんなに重要でしょうか
急いで走り出したのは放送前からかもしれませんが、別に誰しも常に最適の行動を取れるわけではないのだし
つい放送で動きが止まってしまったとかでもいいと思います


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