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郊外地域
1
:
群衆
:2015/07/10(金) 21:06:54
【場所】
レッドライン内の郊外。
【説明】
時間、どの辺りかは入室者の描写による。
生活街やスラム街より外、レッドライン内の未だ倒壊したまま手付かずの場所が多い区域。
その中でも比較的生活街に近く、見回りもされている為に比較的治安が良い地域。
平和的な思考を持ちつつも人の眼から逃れたい人間や亜人が細々と居を構えている所も。
【入室制限】
誰でも可。
【戦闘制限】
小競り合い程度可。
2
:
ゴンドナ
:2015/07/10(金) 22:45:00
『入室しました』
リンケイ本部襲撃事件から数日、大きな傷は残った物のやっと病院からおさらばする事が出来た。
穏やかな昼下がり、オフィス外の端の端の更に裏道のビルに間借りしている住処から、牛ほどの大きさのファイアドラゴンであるイハに騎乗し、まったり移動する事幾許か。
旧大久保駅近くの土地に存在する割と大き目な畑へと辿り着く。
イハの背から降りたゴリラは、麦わら帽子にサングラス、首には手拭いをかけ、アロハシャツとハーフパンツ、ビーチサンダルと言うザ・夏の出で立ちである。
一応を考えて街中では付けさせているイハの口輪を外してやれば、解放感に体を震わせて喜んだ。
よし、とその頭を撫でて。
「よーし、イハよ、作業が終わるまでここらで待っててな。」
クゥ、と図体に似合わず可愛らしい声で返事をするイハをその場に残し、畑の世話を始めよう。
割と長い間目を離してしまったが、最近雨が良く振っていたおかげか枯れた物は無さそうだ。
ただその分、雑草がかなり生い茂ってしまっている。
うっしゃあ、と気合を入れて雑草を粗方引っこ抜き、額の汗を拭いながらイハが居るであろう方向を眺める。
「……お?」
瓦礫の日陰で気持ち良さそうに寝ているイハの上で、なんかこう、スイカ見たいに丸くてでっかい雀柄の鳥……、鳥? が止まっている。
そっちもそっちで、気持ち良さ気に寝息を立てているらしく、その度に身体が少々、膨らんだり萎んだりを繰り返している。
……これは。
「いかん、この世の極楽か……」
丸っこい体型のイハの上に丸い鳥、可愛らしさがマックスである。
思わず作業の手を止めて、じーっと眺めてしまうと言う物で。
3
:
ゴンドナ
:2015/07/15(水) 17:33:51
とにかく暑い日である。
きっとこの鳥も避暑に訪れたのだろう、うむ、わかる。
ただ、大人しいし寝ているとは言え、火竜の上で堂々と寝てしまうのは豪気と言うか何と言うか。
「……すこし、すこしだけ……」
二匹を起こさない様にと、じりじりじわじわ、ゆっくりと近付くゴリラ。
もはや挙動不審と言われてもおかしくない行動だが、これもしょうがない事なのだ。
起こしてしまっては問題だから。
……だからこそ、のうっかりと言う事もある。
鳥から目を離さずに足を進めていた為に、うっかり足元に落ちていた木の枝を踏んづけてしまったのだ。
パキッ、と小気味の良い音を立てて折れる小枝。
しまった、と思う間もなく、鳥の瞳が開かれた。
つぶらな瞳と視線がかちあう。
どうするべきか判断をしている間の幾許か、汗は流れ、鼻先や毛先から粒となって地面に落ちる。
そのまま何秒か何分か、じっくりと見つめ合った末、鳥がその場からとびはねて降りた。
地面に着地したと思ったら、まるでボールの様にてんてんと跳ね、尚且つころころ転がって移動し始めるではないか!
「ぐはぁ……!」
そのあまりの愛くるしさに両手で心臓辺りを抑えて悶え苦しむゴリラの姿。
笹塚の黒柴といい、なんでこう動物ってのは可愛らしいのか……!
そんな不審者一歩手前のゴリラからの敵意を感じられなかったからか、単純に興味が沸いたのか。
まんまるの鳥は少し離れた所で止まり、此方をじっと見つめてくる。
「…………。餌付け、出来るかねぇ。」
鳥を驚かさない様にイハへと近付き、側面に装着してあるバッグから木の実を一掴み取り出した。
それを少しずつ、鳥の方へと投げてみよう。
ほーれエサだぞー。
4
:
まるい鳥
:2015/07/21(火) 22:42:29
<入室しました>
(起床しました)
(おはようございます、鳥です。
ゴリラが目の前にいます。
夢かと思ったのですが現実のようです。日差しが眩しいです。)
木陰に見つけた丁度良い寝床。固すぎず、安定感もあり、適度な揺れが心地よかった。
不意に起こされてしまったけれど、お陰さまで寝覚めは良好。
ただし、目の前にはゴリラ。
どうしようかと少し迷ったけれど、とりあえず悪い人ではなさそう?なので動こうか。
とぅ!とベッドから飛び降りて、あとは慣性のままに転がり止まるのを待つ。
(あ、なんだか苦しそうです。でも幸せそうです。
よくわかりません。悪いものでも食べたのでしょうか?)
少し憐れみを含んだ、不思議そうな瞳で見つめる。
蒸し暑い風が吹くたびに若干ゆらゆら左右に揺れる鳥。
(あ、木の実です。美味しそうです。
寝て起きたらご飯が出てくる素晴らしい暮らし!まるで実家!)
放物線を描く木の実をロックオンした次の瞬間には、ごろんと前方にでんぐり返り。
着地地点で待機。飛ぶ気も跳ぶ気もない模様です。
(いただきm……は!)
すぐ様食事にありつこうとしたが、すんでのところで思い留まる。
罠かもしれない…!
溢れ出そうになるヨダレをぐっと堪えて、ツンツンと短いクチバシで突いて変な穴が空いてないか、などを確認する。
もうゴンドナの事は眼中にない。エサに夢中だ。
5
:
ゴンドナ
:2015/07/22(水) 22:01:36
風を受けてゆらりゆらりと揺れる鳥の姿にもはやノックアウト状態のゴリラである。
ふと目を覚ましたイハが、主人のその様子に、またか、とばかりに眠たげな視線を送ってくる。
揃えた両前足に頭を乗っけて大人しく主人と鳥の様子を見守っている。
「だ、大丈夫だぞー、怪しむ事無いぞー……」
怪しんだのか、実に近づいた所で止まって確認している丸い鳥に呟くように。
最近依頼として出している様な良質な肥料を使った第一弾の収穫物なのだ。
まるまると良く育った実は肉厚で生命力みちみちた物である。
ゴリラの自分が食べても美味しいのだ、きっと鳥さんの口にも合うと信じたい。
……ああ、怪しんでいるその様子すら愛らしい!
ゴリラは危うく自我を失う所であった。
6
:
まるい鳥
:2015/07/23(木) 23:22:42
(変なにおいなし、実は新鮮、虫食い穴もなし。これは、いけます!)
ゴンドナの声が届いたのか。
グルメリポーターかの如く、一度カメラ(ゴンドナ)の方に今から食べますよと目線を向けて。
ぱくり。
むしゃむしゃ。
(こ、これは…)
(美味い…口の中で甘みが広がってゆく…
実がしっかりしていて、その食感を長い時間楽しめるのも、良い)
(いや、しかし甘すぎない、
土地を此処まで育てた、生産者の苦労を感じさせる僅かな渋さが良いアクセントだ)
地底語すら喋られないのが自分でも勿体無いと思うほどにスラスラと感想が浮かんだ。
いや、あえて語らないと言う渋さが良いのかもしれない。
心なしか、無いはずの眉毛がうっすら現れたような錯覚に陥る。
(うむ、うむ。。)
風が吹いても揺れなくなった鳥。じっと目を伏せて何かを考えている様子だった。
ただ、その時間は数秒だけ。
ぽーーーーーーん
(おかわりを!!おか!!おかわりを要求します!!!!!!!)
おかわり欲しさの馬鹿力、どこにそんな脚力があるのか、短い足で地面を蹴って一直線にゴンドナへ跳ぶ!
見た目の割に軽いのは、空気で胃を膨らませて体を大きく見せているからだった。
勢いのあまり顔面に突進するコースだが、当たっても大して痛くないエアバック設計です。
7
:
ゴンドナ
:2015/07/25(土) 01:00:30
此方へと向けられた視線に、一つ頷き返す。
おおお、食べてる食べてる……!
無事に実をぱくついてくれた丸い鳥の様子をつぶさに伺う。
どうやら味に関しては問題ない様だ。
……それにしてもなんだろう、表情や雰囲気が物語るこの食レポ感!
鳥界の彦○呂と言うべきか、閑古鳥のグルメと言うべきか。
目を伏せる鳥の身体が揺れなくなった。
思わずゴクリ、と喉を鳴らす。
緊張感漂う中、まさかの跳躍で一直線に向かってくる丸い姿!
ぽいーん!
とか音がしそうな勢いで顔面バウントすれば、すっかり油断していたゴリラはその場に尻餅をついてしまった。
その膝の上に落ちてきた鳥はと言えば、もはや噛み気味にお代わりを要求している感じの顏をしていた。
「お、おお、気にいったんだな!
ほーらまだまだあるぞ〜!」
言いながら手の平の上に実を並べ、鳥のクチバシ近くにもって行こう。
……至福の時間であった。
イハはまた寝ていた。
8
:
まるい鳥
:2015/07/26(日) 21:52:59
一直線欲望アタックでは当たった結果真後ろに跳ね返りそうなものだが、ゴンドナが後方に倒れた為か、良い感じにほぼ真上に放り出される。
くるくるくるとボールの様に回転した後、頂上で一瞬静止、その時はじめて鳥が翼を広げた。
真ん丸な状態から少しだけ横に大きくなった影が地面に映される。
(私だって飛べるのです!だって鳥だから! でも、つかれる!)
ほとんど羽は動かしていない。落ちる勢いを殺すために、パッサパッサと二三度羽ばたいただけだった。
何故鳥として種を保てているのか、謎の生物である。
ばすん。
綺麗にゴンドナの膝に着地。
どう、10点満点でしょう?と言わんばかりの得意げな顔だった。
(わぁあぁぁぁ、おかわり!!ありがとうございます!!
いただきます!お財布はないです、すみません!!)
一心不乱に木の実にかじり付く。全部食べ尽くす勢いだ。
そんなまるい鳥の後方、再び眠りについたファイアドラゴンの背に見覚えのある何かが乗っている事に気付くだろうか。
スイカより少し小さいくらいの丸い生き物。デジャヴ。
じっ…
物欲しげにゴンドナを見つめる、まるい鳥2。
鳥のおかわり入りました。
9
:
ゴンドナ
:2015/07/27(月) 18:18:23
ああ、羽、あったんだ。
それが、地面から見上げたゴリラの感想であった。
いや、鳥だからそりゃそうである。
それはともかく、ドヤ顏の可愛さがはんぱない、まじはんぱない。
その場でハグつきたくなる衝動を頑張って抑えている。
差し出した木の実を食べてる様子にゴリラの表情が実にだらしなくへにゃっている所……。
視線!?
ゆっくりとその方向へ振り返ると……。
増 え た !?
まさかのまるい鳥その2、なに、つがい? はたまた親子?
もうここは天国だろうか。
そこで、はっとなる。
木の実の残りが、わずかである……!!
「……おし、お前ら、ついてこい!
うちにまだまだ備蓄があるぜ!」
言葉が通じているのかは分からないが、もういいや、連れて帰ろうそうしよう。
膝の上の鳥に木の実をやりつつ、しれっと抱え上げ、イハに止まっている二匹目の隣においてやる。
イハに括り付けているバッグから木の実入り麻袋を取り出し、鳥たちの前に口を開けた状態で固定してやろう。
火竜の背をぽんぽんと叩いて起きて貰えば、袋が落ちない様にゆっくり歩いてくれ、とお願いだ。
仕方ねぇなこのご主人、とばかりな寝ぼけ眼のイハは、それでも願いどおり、ゆっくりと歩き出してくれる。
10
:
まるい鳥 1&2
:2015/07/29(水) 20:06:56
鳥2。
羨ましそうな視線を向けつつ、なかなかその場からは動かなかった。警戒心が強いのか、歩いはビビりなのか。
じっと見てるだけ。
ひたすら木の実にがっつく鳥1は、仲間の存在にすら気づいていない。
そんな体たらくであるが為に、気付いたら両脇から抱えられていた。
流石にゴンドナの手によって体が宙に浮いた時はビクッと一度体を震わせたが。
(…あ、もしやもっとスペシャルな木の実のある場所に移動するのですね!神!!)
言葉は理解していないが、清々しい程ポジティブな方向に拡大解釈していた。
素直に移動完了した鳥1。その時初めて鳥2と目があう。
(兄さま!!美味しいご飯をただでくれる神の様なお人(ゴリラ)だよ!
ホント、コレ最高級だから!!!)
ピィピィと鳴き、体を小さく上下に揺らしながら、麻袋の中の木の実を薦める。
一回り小さい寡黙な兄鳥はその様子に小さく溜息を吐きながら、恐る恐る一粒を口にした。
[ ………うまい。]
漢は多くは語らない。
頼んだぞ、とばかりにゴンドナとイハにそれぞれ視線を向けてしっかり座り直した。
飽くなき食欲と遠慮の無さは多分親譲り。
(おっいしーご飯を食べたら皆しあわせー♪
ここは楽園ー♪しゅびどぅばら〜♪はい、兄さまも一緒に!)
[……しゅ、びどぅば…?]
ピーチクパーチク好き勝手騒ぎながら(主に弟)、かくして鳥達はいとも簡単にテイクアウトされていった。
ゴリラとドラゴンとまるい鳥×2の愉快なパレード、勿論到着する頃には袋の木の実は既に無い。
お腹いっぱいになった後は、出て行けと言われるか木の実を喰らい尽くすまで、ゴンドナ宅に居座る事を勝手に決めた。
[( お世話になります!)]
素晴らしきニート生活。
無能な2匹だが、季節ごとに換羽を迎えるので良質な羽毛くらいは結構手に入るかもしれない。
ちなみに、冬場はもっともふもふになります。
<<退室しました>>
11
:
ゴンドナ
:2015/07/29(水) 22:59:01
ちょっとした反応はあったが、何を考えているのかされるがままな丸い鳥。
これ幸いとばかりに鼻歌交じりに帰宅の準備を進めるゴリラである。
一匹目が二匹目に話しかけている(?)様子をみると、やはりこやつら、関係者もとい関係鳥だろうか?
神の様な人(ゴリラ)等と言われてるなんて思いもせずに、微笑ましくその様子を見守るのである。
大きいのは兄だろうか? 一回り小柄な弟と思われる方も何やら渋さを感じる佇まいで木の実を食べている。
実は逆なんて思わず、そちらも気に行って貰えたらしい事を安堵した。
「よーし、ちゃんと掴まっておけよ〜う。」
ご機嫌ゴリラはイハに合図して歩き出す。
騎乗部分は鳥たちを乗っけているからと、進んで歩き出すあたり、本当に上機嫌だ。
なにやら歌っているらしい大きい方と、それに倣う様な小さい方、彼らを乗せたファイアドラゴンとゴリラが夏の夕暮れを歩んでいく。
無事に自宅へと辿り着けば、まず用意するのは彼らのスペースだ。
たんまりと備蓄してある木の実を与えつつ作業して、彼らの巣が出来上がれば、満足そうなゴリラと鳥二匹。
かくして新たな同居人が増えたゴリラの隠れ家、家主はそれはもう良い笑顔だったと言う。
良質な餌から生み出される見事な羽毛は、割と良い稼ぎになるとかならないとか、それを知るのはもう少し後の事である。
『退室しました』
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