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精霊を性的に愛でるスレ Part.3

920名無しの魔法使いさん:2015/06/11(木) 23:14:29 ID:uaYjp8B6
ヤバい、ヤバい、マジで困った…

囲まれた
ミカエラのゲートをくぐり、ここがどんな世界かも分からないまま戦闘に巻き込まれてしまった
多少は応戦したものの自分もミカエラも相手を殺すことなど考えていない以上、基本は防戦一方
金属質の薄い鎧で身体を纏った兵士に取り囲まれ、そこから離れて女性が指揮を取っている

「トキモリ女史、いかがなさいますか?」
「…我々の敵ではなさそうですが一般人というわけでもなさそうですね。イレギュラーはこの場で潰しておきましょうか」

トキモリと呼ばれた女性が一歩踏み出すと同時、女性の更に後方に控えていた男が急激に身体を膨らませつつ、こちらに向けて突進してきた、早いっ!
てかヤバいッ!
ミカエラの動きまで見ている余裕はない
咄嗟にカードの束から指に触れた一枚を引き抜き精霊を召喚!

次の瞬間目の前で召喚にともなう光と、敵の攻撃による轟音が同時に炸裂する!

………お?どうやら召喚した精霊が上手く攻撃を受け止めてくれたらしい
正直いうとミカエラとの旅ではほとんど精霊魔法を使うことがないので不安だったがなんとかなったようだ
だって聖王本人いるからね、どんなにレアな精霊でも伝説そのものと比べたら所詮は精霊である
その力は比べるべくもない

さて、久々の召喚に愚痴も言わずに俺達を守らぬいた精霊は誰だろうか…
…え?…うそ…マジで…?
その精霊は俺達の前で敵の豪腕を受け止め、足は衝撃で地面を踏み砕いている
こちらに振り向いた精霊が血を吐きつつもニヤリと親指を立てて見せ…光の粒となって…散った

「チャパルぅぅうぅ!!!」
「え、今のってご主人様の精霊ですよね?」
「うん」
「死んだりしないんですよね?」
「うん」
「ノリですか?」
「うん、なんとなく」

ちなみに殴りかかってきた大男はミカエラの炎に貫かれる寸前で元の後方の位置に戻っている
状況は変わっていないが頑張ってくれた爺様の意志をムダにする訳にもいかない

「ミカエラ、もういいや、無視して別の異界へ逃げよう」
「え、いいんですか?彼等の言い分も一応聞いておいたほうが…」
「殺されそうになるまで待ったし充分だよ」
「分かりました」
ミカエラが白兵戦の構えを解いて自然に俺の隣に歩み寄り、立つ
特に何をするでもなくミカエラを中心に俺達の周りを赤い球体が包み、更に取り囲む兵士に向けて球体が急激に発光、凄まじい熱量とともに弾け飛んだ



四肢の所々を吹き飛ばされ機械混じりの肉を見せる兵士達だった物とは別に、自らを守るように覆い被さる黒い巨体から這い出る者がいる
「これ程の火力をなんの前動作もなく…だがこの世界から出ていったのならイレギュラーを消し去るという目的は達成したと言って良いでしょう」
あの羽のある女はなんだったのか、あのカードと爺はなんだったのか、その力に付いては現状では何も分からないが既にいない者について考えても仕方がない
自らの部下だったもの達に視線をよこす事もなくヒールの音が闇の奥に消えた




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