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精霊を性的に愛でるスレ Part.3

683名無しの魔法使いさん:2015/05/26(火) 14:52:14 ID:QNbRXGzM
――

 という訳で、その上がり症克服トレーニングと称して町へとやってきたのだった。
アンナリーナには事前に下の毛を全部処理してくることと、素っ裸の上にコート一枚で来るように伝えてあった。
「は、恥ずかしいです先輩」
 自分のコートをひっしと掴む少女の耳に、師匠が囁く。

「大丈夫。前から来る会社員も、さっきすれ違った赤ちゃん連れた奥様も、あそこの警察官だって、裸の女の子が歩いてるなんてちっとも思ってないから」
「思ってますよぉ。だって、こんな時期にコート着てるの私だけじゃないですか」
「見られてるって思うから緊張しちゃうのよ。実際にはアンナちゃんが思うほど、みんなはアンナちゃんのこと見てないから」
「それを聞いたら少し気が楽になりました」

「逆に、見られていないと思う以上には見られているものだけどね」
「ひぃっ!?」



 二人は人通りのない裏路地へと入り込んだ。日が当たらないので空気がよどみ、かび臭い。住宅地なので両側に窓が並んではいるが、開けられることはまずないだろう。
 すると、ここを通り道にしているのだろう、黒い野良猫が通りがかった。
 ルーシュはおいでおいで、と言いながらポシェットから干した小魚を取り出す。

「どうしてそんなもの持ってるんですか」
「内緒。それよりアンナちゃん、猫ちゃんがこっち見てるよ」
「ええ、見てますね」
「コートの前開いて見せてあげて」
「えっ?」

「ほら早く。猫に見られるのも恥ずかしい?」
「猫にじゃなくて、外で脱ぐのが恥ずかしいんです」
「上がり症をなんとかしたいんだったら、そのくらい出来なきゃ」
「うぅ」

 アンナリーナは勇気を振り絞り、外套に隠された自分の生まれたままの姿をさらけ出す!
 するとそろりそろりとルーシュに近づいていた猫はその足を止め、毛を逆立てる。
「おー、見てる見てる。あ、逃げちゃった。そんな勢い良く開くから」
「勢いとか関係ない気がするんですけど」
 顔を赤くしながらアンナリーナはコートを閉じる。

「次は人前でやってみようか」
「捕まりますよ!?」
「大丈夫、警察が追っかけてきてもいつものドロンがあるから」
「そういう問題じゃないと思いますぅ」
「そういうこと言ってるからいつまでも人前に立てないんだよ」
「だったら先輩自らお手本見せて下さいよぉ」




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