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精霊を性的に愛でるスレ Part.3
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10分ぐらいでパパっと書いた
続きは後で
「レメモちゃん、また本読んでくれへん?」
「またも何も今まで一度だって読んであげたことなんてないはずですが」
神獣トートが司書レメモにちょっかいを出すためにわざわざ仕事場を抜け出して神殿図書館を訪れる、いつもの風景。しかし今回は、その様子が少しばかり違っていた。
「どうしたんですか、その本」
トートが器用にも頭の上に一冊の本を載せていたのだ。
「図書館の前に落ちてたんや。誰かが返そうとしたんとちゃうか?」
だとしたら奇妙な話ですね、と言いつつもレメモはその本を受け取った。その表紙を見て彼女は違和感を覚える。
装丁はごく普通の単行本、ただ表紙や背表紙には何も書かれていない。印刷ミス以外でカバーが無地のまま出回る本など聞いたことがないし、それが擦り切れてしまうほどの古い本なら、異界に出張した時に新たに買い足す、また絶版なら禁帯出にするのが常だった。
「これ、本当にすぐそこで拾ったんですか?」
「せやで」
なら、奥付を見れば何か分かるかも――と、裏表紙を開いたその時、ページに魔法陣が浮かび上がり、ボワンという音を立ててピンクの煙が噴き出した。
「しまった!」
その煙を吸い込んだレメモは、気を失って本を床に取り落としてしまう。椅子の背もたれがギィときしむ。
そしてトートは笑っていた。
「マーガレットちゃん直伝の恋が実る魔法の本、その力、とくと見せてもらうで」
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