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精霊を性的に愛でるスレ Part.3

458名無しの魔法使いさん:2015/05/17(日) 01:30:21 ID:pY7j8J5Q
「要求は……なんですか」
「ほう、これはこれは。なかなか肝が据わった人形ですね。てっきり赤児のように泣き出して辟易させてくれるのではないかと思っていました」
「一界の皇帝を見た目で判断しないことですね」
「そう、その皇帝の座なのですがね。わたくしに譲っていただけないでしょうか」
 欲望に光る双眸で真っ直ぐシャロンを見つめるヴァーミリオンの表情は、それが冗談の類ではないことを物語っていた。
「……そんなバカげた要求を私が承認するとでも?」
「そうバカげてもいないでしょう。あなたごときに治められる世界だ」
「あなたごとき下級魔族に務まるものではありません」
 きっぱりとシャロンが言い放つと、ヴァーミリオンの顔から笑みが消える。彼はおもむろにポケットから小瓶を取りだす。
「シャロン、あなたは人を見かけで判断するものではないと言いましたが、ランクで判断するものでもないということをわかっていただく必要があるようですね。わたくしもフェミニストを信条とする魔族ですからあまりこういうことはしたくはないのですが」
 彼が曰くありげに小瓶を振ってみせると、中の薄ピンク色の液体が粘性を示すようにドロリと垂れる。瞳に映るその謎の液体を横目に見やり、内心では不安を覚えながらも、それでもシャロンは皇界の皇帝として凛々しく言い放つ。
「王座は渡せません。今すぐ縄を解きなさい」
「では、渡すと仰るまで付き合っていただきます」
 ヴァーミリオンが小瓶の蓋を開けると、すぐさま頭がクラクラするほどの強い芳香が部屋の中に満ち渡る。小瓶が傾き、ドロリとした粘液が悪魔の手のひらに溜まっていく。
「少々刺激が強いかとは思いますが我慢してください。まあ死にはしません」
 文字通り魔の手が迫ってくる。シャロンは咄嗟に腰を引き、足を蹴り出す。
「おっと」
 が、純白のワンピースから伸びる小さなふくらはぎは呆気なく魔族の手に捕まえられる。魔力のないシャロンの蹴りをいなすことなど、目の前の悪魔にとってみれば文字通り赤児の稚戯に等しかった。
「御御足からをご所望ですか。なかなか大胆なお姫様だ」
 冷笑してヴァーミリオンはその手を白磁の足に伸ばす。
「や――あっ!? 冷め、た……っ」
 まるでゼリーを押し付けられたかのような感覚だった。ぶよぶよとした気味の悪い粘液が、膝裏からふくらはぎへと塗り込められていく。




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