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精霊を性的に愛でるスレ Part.3
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ヤバい、ヤバい
「ここは…?」
「分かりません、急だったもので…」
不意討ちのように現れた天界からの追っ手から、ミカエラによって瞬時に造られた異界へのゲートに飛び込んだ先
空は暗く土地は焼け焦げ建造物が砕け散ったような残骸、戦火の後にもみえる惨状はゆっくりと休めるような環境には見えないが、とりあえず天使達が追ってくる気配もない
すこし歩いてみて休めそうな場所があれば助かるとその足を踏み出した
途中、足が蹴ったプレートのようなものに辛うじて判別できる程度の文字が残っていた
「Aby……黒……ラガーン?」
分からん
…所々が焼け焦げ、融解し、これ以上は読めそうにない
と、前方100メートル程の場所だろうか
影が動いている
「…人かな?」
ミカエラにそっと耳打ちするも反応がない
「…逃げましょう…」
影を見つめたまま固まっていたミカエラ
「…そんなにヤバいのか?」
それには答えずミカエラが俺の手をとり今まで歩いてきた方角へ勢いよく振り返って走り出した
途中後ろを振り向くと逃げるこちらに気が付いたのか影が追ってきている!
「ミカエラ!」
俺の声を合図にミカエラが握っていた手を離して俺の腰に腕を回し、俺を抱えて空中に飛び上がる
…別に羽ばたいてはいない、羽根で飛んでるわけじゃないらしい
影はよりスピードを上げ、更には飛行を始めこちらにドンドンと迫っている
姿を認識できるほどに近付いたそれはひび割れた黒い甲殻に覆われた身体で、ひび割れた隙間からはエネルギーそのものとも呼べるような発光した何かが漏れだしている
確かにヤバそうな相手だ
この土地の惨状もこいつ一人が原因なのかもしれない…
ミカエラが飛びながらゲートを開いて次の異界へと飛び込み、瞬間ゲートが閉じる
追っていた何者かは空中で静止、その世界への侵入者が消えた空間を見つめ、次に自らの手を見つめた
その上にあったのはミカエラが後方へ逃げるために振り向き落としたピアス
もしもそのピアスがミカエラへ届けられていたとして、お礼に歌ったかどうかは今となっては定かではない
続くかもしれない
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