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精霊を性的に愛でるスレ Part.3
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「今日も嫌な予感がするな」
「またそれか、いつも言ってるよな」
巨大な鎌を持つ少年は、肩に乗る小さな狐に呆れたようにため息を漏らした。
「いや、今日は特に嫌な予感がするぜ」
それもいつも言ってるじゃないか、と飽きれながらも少年は歩みを進めた。
すでに日は沈み、辺りは闇に包まれている。唯一の光源は月だけで、森の中はより一層暗さを増していた。
「風の吹くままに歩いてきたけど、ここに何かあるのか?」
「わからん、だが近くに村はあるようだから、今日はそこで――」
そこで少年は口を閉じた。らんらんと輝く目で、ある一点を凝視すると同時に大鎌を構える。
狐も少年と同じものを感じているのか、毛を逆立てて辺りをしきりに観察していた。
「鬼か」
「いや、よくわからねぇな。だけど人のにおいもするぞ」
足音を殺しながら、少年はその場所へ走っていく。ほとんど無音で走り抜け、その光景を目撃した。
そこにいたのは巨大な物の怪。少年たちは背中の方へと来ていたのか、その顔面を拝むことはなかった。
「(でかいな)」
「(だけど人のにおいはあの中からするぞ)」
「(そうか)」
瞬間的に少年の目が光った。そこに宿るのは己の宿命と決意の輝き。
ためらいもなく少年は大鎌を構え術を唱えた。大気が震えると同時に、辺りの風が鎌へと収束し巨大な鎌へと変貌する。
物の怪はそこでこちらに気が付いたらしいが、少年はためらいもなくその背中に向かって鎌を振るった。
風が物の怪の硬い外殻をすり抜け、その下の肉を抉り取る。何かに夢中になっていた物の怪は、守備の体勢さえとれずその背中を切り開かれた。
「うぉらっ!」
さらにもう一度。円形に渦巻く風は、物の怪の身体を引き裂いていく。
断末魔と共に、物の怪の背中から腹まで巨大な穴が生まれた。そして絶命。
その時少年は見た。物の怪の体内から、狐の耳と尻尾の生えた少女が吐き出される瞬間を。
風で大きく跳躍し落下する少女を受け止める。そこで硬直した。
「ちょっ、何でこの子裸なんだよ!?」
絶叫。
これが天狐を宿す陰陽少女と、鎌鼬の少年との出会いだった。
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