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B-Xross (ボテ-クロス)
1
:
古株
:2016/04/26(火) 21:15:37 ID:zC5rWhME
【B-Xross】(ボテ-クロス)
・・・ある日、世界が変わった
時空の歪みかパラレル世界か、星の数ほど存在する独立した世界が重なり、交じり合い、混ざり合ってしまったのだ
物語と呼ばれたそれぞれの世界は垣根を失い、まだ知らぬ者同士をめぐりあわせる
【説明】
この作品のキャラとこの作品のキャラが出合ったら、どーなっちゃうのかなーって想像を膨らました事ありませんか?
これは、勝手に世界をつなげて楽しんじゃいましょう という実験企画です
GAMEに例えるとスパロボ大戦のようなものです
以下の事に注意しつつ、あまり深刻にならずにスピンオフを楽しみましょう
・どの世界にも共通する事は、爆腹フェチは普通に一般的であると言うこと(大きい程スゴイ)
・他人の世界を使用する場合は、一応確認は取りましょう
(作者によって、許容H度・鬼畜度・破裂など見解が違います)
・冒頭に混ざっている世界(原典)を明記しておくと判りやすくて親切です
※メインとなるキャラを決めて、その視点で進めることをお勧めします
2
:
古株
:2016/04/26(火) 21:17:19 ID:zC5rWhME
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
第1回目なので、自作品世界同士のクロスオーバー(W
時系列的には、大体以下のSSの辺りからつながってます
http://www.netlaputa.ne.jp/~g_tiger/ura/story/sqbus02.htm
http://www.netlaputa.ne.jp/~g_tiger/ura/story/china2-1.htm
スピンオフする際の為の大雑把設定
(私の作品はこの板に限り基本的に使用OKです。こんなの書きたいとかあれば相談OK)
千奈 :爆腹妊婦アイドル。本番禁止、ソフト百合まで。生身の人間なので破裂したら死んじゃいます
設定時代22世紀、17歳、自重は支えられるけど身体能力はお察しの通り。発育中
http://www.netlaputa.ne.jp/~g_tiger/ura/story/chinas1-4.jpg
http://www.netlaputa.ne.jp/~g_tiger/ura/story/chinas2-1.jpg
(過去絵で失礼)
レノラ:サキュバス、精気だけでなく煩悩もエネルギーになる。吸収すると膨らむのはお約束。
人間より丈夫だけど運動オンチ、房中術と魔力キャパだけは高い
破裂してしまっても死なないけど死ぬほど痛いらしい、大爆発すると何処かへ吹き飛んでしまう事もある
Hは基本的に自由、両刀。ただスカと流血するような事は避けて下さい
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=49297981
=====================================================
[レノラ・トリニティ 時空を超える]
気が付くとそこにいた。
チリチリと肌に残る感覚から、またしても空間を渡ったんだろうということだけは解った。
ぼやけた頭にムリヤリ気合い入れて思い起こせば、笑うに笑えない記憶がぼんやりと浮かんでくる。
「・・・そっかぁ・・・アタシ、パンクしちゃったんだ・・・」
とあるぼてフェチの煩悩をいただく事には成功したのだが、それがあまりにも大量だったが故、彼女のお腹は過剰に膨らみ過ぎてフーセンのように爆発してしまったのだ
その爆発の衝撃で別の空間へと飛ばされてしまったのだった・・・
「それにしても、ココは何処なんですぅ・・・」
あたりを見回すと、四角い建物が建ち並ぶ町並み・・・ひきっしなりに行き交う車・・・その割には静かな町並み・・・
季節的には冬の終わりごろなのだろうか・・・肌寒さが空きっ腹にしみてくる。
レノラは、あまり絞まりのない自らの身体を温めるべくさすった。
「あ、いちおー傷は残ってないや・・・レオタードも再生してるし・・・こーゆー時だけはモンスターである事に感謝ですぅ」
意識を失い空間を漂っている間に破裂した傷や弾け飛んだ衣類は元通りに再生しているので問題は無かったが、やはりそれにも必要なエネルギーというものはあり、空腹に輪をかけているのは事実だった。
「・・でもなんか、この街にいると、気分が落ち込まないってゆーか元気が出てくるとゆーか・・・なんとなく美味しそうな匂いがするですねぃ」
実際、この街・・・いや、この世界には、“煩悩”が満ち溢れていた。
しかし水の中にいるものは水入りバケツの重さが判らないのと同様に、レノラ自身も、この街に均等に充満した煩悩に気づく事は無かった。
3
:
古株
:2016/04/26(火) 21:20:44 ID:zC5rWhME
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
ヒュウゥゥゥ・・・ン
ほとんど音を立てずに、すごいスピードで車が通り過ぎる。車のくせにタイヤの付いてないヤツもある。
レノラは、道の端の方を何処へとも無く歩き始めた。
少し歩くと、人通りが増えてきた。やはり町並みは活気があるほうがいい
「ここなら、アタシを満足させてくれる人もいそうな気がするですぅ」
根拠のない独り言だが、本能的に出た一言は外れる気がしない
「ねーねー、こないだのドラマ見た?」
「え? あの新番組の事?」
話し声に気づいて、レノラは歩道の端へ一歩引いた
「あのヒロイン、けっこーイイじゃん」
「アイドル歌手っぽくないよねー」
「体型がバンバンって感じなのに性格ぽややんでしょ(笑)」
「天然って話、ホントみたいだよ」
レノラのそばを若い女性のグループが通っていった。
どう見ても10代後半くらいにしか見えなかったが、皆一様にお腹が大きかった
着ている服は、マタニティというよりはボディコンに近く、体型をくっきりと浮き立たせていた
すれ違い、十分距離の離れたところで、レノラはつぶやいた
「アタシもココじゃあんまし目立たないみたい、所変われば・・・ですぅ」
確かに、全身密着のレオタード風コスチュームも、この街ではさほど目立たない
「なんかココ、すっごく居心地いい世界なのかも・・・・・!!」
気分良くステップを踏み出そうとしたところ、急に強い視線を感じて、一瞬体が硬直した
視線の元をたどると、中年に差し掛かった感じの男が一人、こちらを凝視していた。
「ん〜、なかなかイイね・・・おねーちゃん、TVキョーミある?」
「はわっ、なな、なんなんですぅ オジサンわぁ」
半パニ状態で問い返すレノラにも、相手は動じた様子もない
「おっ、なかなかのリアクション コレはイイ素材かも・・・」
「だからぁ、オジサンはいったい誰なんですかぁ?」
まがりなりにもモンスターである身、ここまで凝視されては(大してないが)コケンに関わる(笑)
「あ、ゴメンゴメン、ボクこーゆー者」
男は1枚のカード(名刺とゆー物をレノラは良く知らない)を取り出すと差し出した。
整った身なりをしたその男の画像と文字 が半分透けたようにカードの上に浮かび上がった。
「ま、言ってしまえば、スカウトマンやってたりするのよね、ボク」
「で、アタシにどーしろってゆーワケですぅ?」
レノラは、ちょっと不機嫌そうに無意識に腕組みをする。腕が短めなのか胸が大きすぎるのか バストが寄せられるように押し上げられ、大きく開いた胸元の谷間を深くする。
「イイよイイよ〜、そんなカンジ。キミならビッグになれる!保証するよ!」
「ビッグって、どれくらい?」
煽てられ、ちょっと気を良くしたレノラは ポーズそのままに表情だけ和らげた
「そーだねぇ〜・・・BIGになるっても、今そのままってのはムリだよ、やっぱそれなりに育てなきゃねぇ・・・最終的には・・・アレ、あの位には なれるんじゃない?」
男は、斜め上の方を指差した。その先にはビルの最上部の壁に取り付けられた巨大スクリーン・・・そこには、“大きなオナカ”をしたアイドルの歌う姿が映っていた。
レノラは、その画面を見て瞬時に判断した。
【この世界は、ホントに煩悩食べ放題みたい・・・(^pq^)】
我々人間には判らないが、レノラの目には、大量の煩悩エネルギーが、ビルのスクリーンへ向けて放たれているのを捕らえていたのだった・・・
「おっ、おねーちゃんもあの娘好きかい? ウチの事務所でちょっとレッスンすれば・・・お?!」
しばしスクリーンに釘付けになっていたレノラは、とんと地を蹴ると宙に舞った
すかさず翼が広がり、その身体は空高く舞い上がっていった。
「おっ、おねーちゃんっ! どこへ?!」
レノラはとうに空のかなたへと消えていった。
残された男はつぶやいた。
「オーニソプター飛行ザック?!初めて見た」
「・・・しかしながら最近の技術の進歩はスゴイもんだな・・・飛行可能ファッションなんてのも出たのか・・・オレもまだ勉強が足りないかも・・・」
宙を舞いながらレノラは辺りを見回した。
普段なら、こんな空腹状態の魔力不足で飛行することは出来ないのだが、この辺りに漂う煩悩がかろうじて飛行可能なだけのエネルギーを供給していた。
4
:
古株
:2016/04/26(火) 21:29:53 ID:zC5rWhME
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
「ん〜、ここですねぃ」
レノラが降り立ったのは、かなり大きなビルのほぼ最上階から1つ下がった辺り、ちょっと洒落た造りのオープンテラス
ホテルのスイーツのバルコニーといったところか
「・・・おじゃま・・・するですぅ・・・」
小声でつぶやきながら室内を覗き込んだレノラは
思わず肝をつぶし硬直した
室内は広いフローリングで、壁は鏡張り
そのほぼ中央で、レオタード姿の女の子が一人座り込んでいた
人がいることは判ってて侵入してきた故、これだけなら何も、驚くほどの事ではなかったのだが、問題はその人物
先ほど見た巨大スクリーンに、ひらひらした衣装を身に着け写っていた女の子
ただ、違うのはその体型だ
スクリーンで見た時とは二周り、いや三回りは大きく膨らんだオナカ
同比率で胸も巨大化している。
今の状態のレノラなら、まるごと入れてしまいそうな巨大な風船腹
満腹状態の自分でも、ここまでは大きくないかもしれないかと思われた。
少女はこちらに気付いた様子もなく、床に座り込んだまま身体をひねっている
ストレッチを行っているつもりなのであろう。
しかし普通なら前へ身体を倒すはずなのであろうが、大きく開いた脚の間は巨大に膨れ上がった下腹部が埋め尽くしている。
当然前へ傾けられるはずもなく斜め横へ上体を伸ばす他はなかったのであろう。
しかし、不思議な事に少女の目には気迫というものがなかった。
心ここにあらずといった状態で、多分日課になっていたのであろうストレッチを続けていたかのように見えた。
「貴方は・・・新しいレッスンコーチさん?」
爆腹少女に見入って硬直していたレノラは、いきなり声を掛けられて慌てた。
「はわわっ! ま、そんなよーなモンとゆーか、なんつーか・・・
べべ、べつに、アナタのレオタード姿に見入ってたわけでは・・・」
少女は心持ち微笑むと、明朗な良く通る声で答えた
「いいんですよー、初対面の人は大抵が似たような反応しちゃいますし
あたしも慣れっこですよ、むしろカイカン・・・かな?」
爆腹少女はゆっくりと、器用に全身を使い立ち上がる、立ってみると一層そのオナカと胸の巨大さが強調された。
「その格好からして、振付師さんかな?
あたしは千奈、大谷千奈・・・すこし前にデビューしたての新人です
不器用なあたしですけど、よろしくお願いしますっ
ちなみに、現在 妊娠7ヶ月なった所です」
「・・・な、7ヶ月?! 」
レノラがまたしても硬直する
「はい、もう十分に安定期なので、多少動いても大丈夫です
・・・しっかし、恵瑠奈さん(千奈のマネージャー)も考えたわねー
ほぼあたしと同体型の人をコーチによこすなんて
このオナカ以外は、背格好、胸の大きさやお尻の肉付きまであたしとほとんど同じ体型してるなんて・・・」
言われてみれば、レノラの体型も ぽっちゃり爆乳型で身長もほぼ同じ
幼さを残した顔つきも近いものがない事もないというか・・・
そんな事よりレノラは、先ほど千奈と名乗った少女のオナカから目が離せないでいた。どう見ても妊娠7ヶ月とは思えない、
普通の妊婦さんのオナカ・・・それも臨月に相当する分の2倍・・・それ以上はありそうだ
しかもレノラの目にはそこからにじみ出る強烈な精気・・・生命エネルギーの奔流が焼きついて離れないのだ。
「やっぱ、気になりますよ・・・ね? このオナカ・・・
コレあたしの体質なんです・・・3ヶ月目くらいから急激に膨らみ始めて
あれよあれよと言う間に、こんなになっちゃいました。」
千奈はちょっと頬を赤らめつつ身をよじった。
ワンテンポ遅れて巨大な腹がゆっさりと揺れる。
「あたし、このオナカのせいでアイドルやってられるんですけどね」
レノラは今になってやっとこの世界の方向性を理解した。
・・・と、同時に今まで忘れていた空腹がお腹の底からぶり返してきた。
「さ、そろそろレッスンおねがいします。
さすがにこのオナカまでは同じ人はいませんですけど、先生ならほとんどあたしと同じ体型してますし、きっと上手くいくと思います。」
千奈はこう言うが、実際は巨大風船腹を除いてもレノラより二周りは千奈の方がふくよかである。
女の子の心理とでも言うか・・・(¬▽¬;
5
:
古株
:2016/04/26(火) 21:30:55 ID:zC5rWhME
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
空腹のレノラはこの状況を利用しない手はないと思った。
どうやら少女は自分の事をダンスの先生だと思ってるらしい。
手取り足取り教えるにかこつけて自分のペースに巻き込めば、あの溢れんばかりのエネルギーを頂く事も出来そうだ。
「じゃ、はじめるですぅ」
ゆっくりと千奈に近づいていったレノラだが、ふと思いとどまった。
今まで自分が妊婦さんのように膨らむ事はあっても、自分以上に大きく膨らんだ妊婦さん相手というのは初めて。
本人の言う事が正しければ安定期に入っていて多少の事では問題は起こらないはずだが、いかんせん相手は常識の範疇を遥かに超えた超巨大爆腹妊婦さんだ。何かあってからでは遅すぎる。
最悪の事態、最低2人以上の命が危機にさらされてしまう・・・
『くぅ〜〜〜っ』
考え込むレノラのお腹が強く空腹を告げる
もうガマンも限界に来ていた。
「そーですねぃ・・・まずは・・・そのオナカ・・・」
口に出してから、慌てて後悔の念に駆られた
いくら目に付くとはいえ、いきなりこんな事を言ったら怪しまれかねない
「はい、先生とあたしの唯一の違いですよね」
よかった!疑っている様子は微塵もない、チャンスだ
「そ、そうです!まずはそこから始めましょう
ちょっと・・・触ってみても・・・いいですぅ?」
「はい、どうぞ・・・ちょっと恥ずかしいですけど・・・こんなに大きいと・・・」
ドキドキしながらも、ゆっくりと千奈の下腹部に手を伸ばす・・・
パンと張り詰めたレオタード生地にその手が触れる
「・・・!!」
とたんに激しく流れ込んでくる生命エネルギー
「そんなに恐る恐る触らなくっても大丈夫ですよ
見た目は今にも破裂しそうに見えても、まだまだゆとりあるんですから」
千奈がレノラの手を取って、自分のオナカに強く押し当てる
千奈の下腹部はゴム風船のような弾力をもって柔らかく手を押し返してくる
「はわ・・・わわっ!! 」
慌てて手を引いた
「・・・そんな、噛み付いたりしませんよ」
千奈が両手で、自分の腹をこねるようにゆすってみせる
巨大な妊婦腹は、水の入った風船のように少し変形しながら
たっぷんたっぷんと弾んだ
「けっこう気持ちいいんですよ、こうやってゆすってみると」
「・・・そんなコトして、パンクしちゃったりしない?」
これまでに数回、破裂した経験のあるレノラは
その苦しさ、激痛を知っている。
モンスターの自分ですら意識を失うほどのダメージ
人間なら即死しかねない・・・
「しませんってば」
レノラは跪き、千奈の爆腹にそっと触れる
(破裂したり・・・しないよね?)
しばし撫で回した後、両腕で抱きかかえるように腕を回す
大きく、どっしりとした重量感、柔らかく暖かい・・・
それでいてむっちりと張り詰めた弾力・・・至福のときだった
「子宮ってのは羊水で膨らんだ水風船ですからね・・・
圧力や衝撃には結構強いんですよ」
レノラは無言で巨大腹から発するエネルギーを受け止めていた
心地よい甘美なエネルギーの奔流が身体に染み込んでくる
(はう〜、このままずっと抱えてたいですぅ)
「・・・あれ?センセ・・・」
レノラは半ば夢見心地状態だ。聞いちゃいない
千奈の口元にちょっとだけいたずらっぽい笑みが走る
呼吸を整え、一気に深く腹式呼吸で息を吸い込む
レノラの張り付いた下腹が少し、ぷくぅ〜っと風船のように少し膨らんだ
(すごいエネルギーですぅ、爆発したらとんでもないことになるですぅ)
「センセ、でもこのオナカって風船みたいなもんだから
膨らみすぎたり尖った物なんかで穴が開いたら・・・」
『ぱぁんっ!!』
大声とともに、目いっぱい膨らましたオナカをゆすった
「・・・って、いっちゃうかもしれませんよ
・・・あれ? せんせ・・・?」
レノラは目を回して、仰向けに倒れていた・・・
<<一旦一区切り>>
別の世界、別の場面、別のキャラのお話など、どんどん乱入してきてください
この「レノラ×千奈」のこの後の展開は、大雑把にしか考えてません、誰かと絡めたらいいな
6
:
古株
:2016/04/28(木) 00:55:11 ID:6s3Wjopc
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈とレノラ]
わたし千奈、大谷千奈・・・芸名使って無いよ本名だよ
所属はCNC系列のライトニング・プロ所属の新人アイドル
ジャンルはグラドル・・・じゃなくってボテドル
業界でも珍しい天然ボテドルなんだってさ
わたしのオナカには赤ちゃんがいる、ついこないだ妊娠7ヶ月に入ったところ
人工的にオナカを膨らませている人が多い中、数少ない天然妊婦さん
でも中身はヒミツらしい、アルドルだからだそうで
・・・矛盾してるよね、まったく・・・
デビューしてから2ヶ月、人気はそこそこあると思う
最近急激にオナカが大きくなってきたンだけど人気も大加速したよ
みんな大きいオナカ好きなんだね
体質のせいか、最近オナカの発育がハンパない
やっと7ヶ月になったばかりなのに、双子・・・いや4つ子をを孕んだ臨月妊婦さん並に膨らんでいる
フツー発育が加速するのってこれからでしょ
もし、今のこの状態から加速して膨らむんだったら、わたしはどうなってしまうのだろう
プロデューサーもスタッフも、わたしを腫れ物を扱うように気にかける
わたしは腫れてなんか無い、膨れて・・・いや孕んでいるんだよ、張ってはいるけど
まったく、過保護すぎるよ、こないだ1回だけベッドから起き上がるのに失敗しただけで
姿勢変更機能付きのウォーターベッドに交換された、便利なんだけどねー
今わたしの目の前には、レッスンコーチがのびている
オナカをマッサージしてくれてる時に、ちょっとイタズラで
「ぱぁん!!」って破裂した振りをしたら、驚き過ぎて気絶しちゃった
時限爆弾じゃあないんだし・・・でもバラエティ番組の風船爆弾っぽいところはあるかも
いつ破裂するか判らないって意味で
「せんせ、起きてよ〜」
両肩に手を置いてゆすってみる
自然と圧し掛かってしまう形になってしまうけどしかたない
先生の下半身はわたしのお腹で押さえつけた形になり、胸と胸が少し触れ合う
・・・しかたないじゃない、四つんばいになるとわたしの胸は肘より前に、お腹は膝より前に出っ張っちゃうんだから
先生の胸もかなり大っきいなぁ、レオタード同士が少しこすれて気持ちいい・・・
「みゃむ・・・はうっ!」
先生が目を覚ますと同時に驚いてた
そりゃそーだよね、気が付いたら大きな風船3点セットに押しつぶされてるんだからね
「はわわっ、きょーせー充填ですかぁぁっ!」
先生がパニクってるみたいなので、身体を離す
あれ先生・・・少し太った?
-すこし経過-
やっと先生が落ち着いたんで互いに自己紹介ととめどないおしゃべり
かいつまんで言うと先生の名前はレノラさんといって、都心は初めてなんだそうな
振り付け師じゃなくってカウンセラーのような事をやってたんだって
話し込んでみるといろんなことを知っている
第一印象では同世代かと思ったんだけど、童顔のオトナだったんだなぁ
私と違ってフェロモンみたいなのが出てる・・・いいなぁ
(レノラ談:ピロートークはメンタルケアですぅ)
いつのまにかわたしは、ついついアレコレ愚痴ってしまった。出会ってそんなに経ってもいないのに
過保護すぎるスタッフの事、この所の目の回るような忙しさの事・・・
レノラさんがおもむろに立ち上がり、得意満面のポーズを付けて言った
「いいでしょう、アタシが貴方のストレス、ふっ飛ばしてあげるです」
え?そんなこと出きるの? わたしスケジュールみっちりのアイドルだよ
「まかせるですぅ、世の中は常識だけで動いているわけではないのです」
その唇をちろりと舌がなめたような気がした
(ただし、それなりの条件と報酬がは必要なのですけどねぃ)
7
:
soll
:2016/04/29(金) 16:21:43 ID:???
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈とレノラ]+オリキャラ
自分の看板娘も便乗させていただきます
彼女の設定はこちらから↓
http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=21131941&tag=%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%AB
(・・・・えっと、ここどこだろう?)
「ところで千奈さん?そんなに胸が大きいとブラとか大変じゃないですかぁ?
私も太りやすくて買い換えが大変なんですぅ」
「へぇ、私はほら・・・オーダーメイドだからね。」
・・・よくわからないけど、私のすぐ近くで女性二人の声が聞こえてくる。
ここは真っ暗なのでよくわからないが、手を伸ばして周囲を探ってみると何やら布の触感と
私がいる空間が非常に狭い空間であることから、おそらくどこかのクローゼットにいるんだろう
「ああそうだ!好きな映画ってありますかぁ?」
「私はそうねぇ、ファンタジーとか好きですよ、胎教にも良いからってよくみてます」
「そうなんですかぁ!アタシは主人公が異世界に飛ばされちゃうのとか大好きですよぉ!」
どうやら二人とも相当な爆乳で更に一方は身重の女性のようだ、もしかしたらもう一人も妊婦なのだろうか?、
私はこんな暗くて身を隠すような形で彼女たちの会話を聞いているが、スパイとかではなく
ただの大学生・・・いや、色々なことで太ったり、胸とかお腹とか膨らんでいく妖怪だけど・・・
一応歴史を専攻とする一般的な大学に通う女子大生だ。最近は少し進路が気になっている。
少し脱線したがただの女子大学生が、なぜ狭いクローゼットの中で息を殺し
女性二人(おそらく妊婦)の会話を盗み聞きしている理由は数分前に遡る・・・
「あ、サトちゃん?サキだけど、あと少しで大学から帰るよ〜
晩御飯何が良い?」
「姉さん?今日帰る時駅前のケーキ屋さんでケーキ買ってきてよ。
特別セールで20時から今1ホールだけ7割引きなの。」
「え!?1ホールが7割!!分かった買ってくるね!!
サトちゃんいつものチーズケーキで良い?」
ふとかかってきた妹のお使いの電話に私はわくわくしていた。
昔から姉妹そろって大食いなこともあって情報通で理系の妹であるサトミから、
出先でこのような電話が来るのはいつものことだった。
いつもの日常にいつもの会話、ただ異変は突然に・・・私は巻き込まれた。
「あ、そうだ”ザザ”・・・今日TVで”ザザザ・・・”
・・・・・・・・急に膨ら”ザザザ”・・・・」
「ん?サトちゃん?」
私は通話の異変に気付いたが、スマホの画面を見るとアンテナ感度が圏外になっていた。
もともと大学内な電波がよく入らないと評判になっていたので、私は突然通話できなくなったことに
何の不思議も抱かなかった。そのままゼミ室を出る。
「(・・・で、ゼミ室出たらいきなり扉が閉まって・・・
大きい音でびっくりして屈んで眼を瞑ったらいつの間にかこうなってたんだよね・・・
・・・着物じゃないと落ち着かないんだよなぁ・・・)」
色々根性据わっている妹と対照的に、あまりにも自分のビビりな性質にトホホと
しつつ、状況を確認する。
「(にしてもいい匂いするなぁ・・・でもなんか魔力か妖力?みたいなものも感じるし・・・
ああ、勉強で頭使ったらお腹すいたなぁ・・・もうご飯でも魔力でもなんでも良いから食べたい・・・)」
あまりの空腹で思考がまとまらない。
女性達の声がする方から来る甘い香りは私の空腹中枢をダイレクトに刺激している・・・
「ああ・・・お腹、すいたなぁ・・・」
「え!?誰かいるの?」
・・・・・・・・・・・・・やばい。
あまりの空腹に声を出してしまった。私は再び息を殺してそのままやり過ごそうとしたが、
私の体は正直だった。呼びかける女性の声に反応してお腹から”ぐぅぅぅっぅ!!!”と存在を主張する音が出てしまったのだ。
「(あ、もう駄目だ・・・
「私都内の**大学に通う風原サキです!気づいたらここにいました!
押しつけがましいのですが何か食べ物を!!」
なんて言ったら、信じてもらえるかなぁ・・・・)」
・・・・・・・・・・・・・・・うふふ、成功ですぅ。
女性のそう小さな声でつぶやいたと思った途端、バァン!と大きな音とともに、視界が閃光に包まれた。
長くなった上に乱文&膨描写がなくて申し訳ですが、登場場面ということで御容赦をお願いします。
8
:
古株
:2016/04/30(土) 01:39:01 ID:dbPaAhe6
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
「つまりは、忙しい上に周りから過剰に反応され過ぎて気の休まる時が無いと」
「う・・・うん」
「ついでに体型的に日常に生活に差し支えるだけに、周りは過保護にならざるを得ない」
「・・・認めたくないけど実際そうみたい
わたし、転んだだけでも大変な事になっちゃうらしいから・・・」
「まーフツーの人間の女の子がそこまで巨大に膨れ上がっちゃったら、
危なっかしくてしょーが無いってのはアタシも同意ですぅ」
「うー・・・(T△T)」
「かといって、半分軟禁状態では気分も滅入るですぅ!とゆーワケで
明日1日、アタシとアナタ 入れ替わって過ごすのです」
「え?いくらなんでもムリがあるんじゃないです?」
「ふっふっふ・・・方法はあるのですねぃ(∂〜∂)」
レノラは普段は見せない妖艶な笑みを浮かべた
「ただし、これからアタシの話す事、起こった出来事に関して
絶対に他人に話してはダメなのです、ネットとかにもダメですよぉ」
「・・・うん・・・誓うわ」
「ふふっ・・・契約成立ですぅ」
レノラの足元から薄青い霧のようなオーラが立ち昇り、その全身を包む
立ち上がり、両腕を軽く開いたその身体は数センチほど宙に浮いていた
「レノラ・・・さん?」
レノラの背中からバサリと翼が広がる、注意して見ないとわからないが
髪の中からちょこっとだけ角がのぞく
「・・・アタシは魔物、人間じゃあなかったのですぅ」
ふふふ〜っ、それなりに演出できたですぅ
恐れ慄け、可愛らしくも美味しそうな人間の娘さんよ
オーラも浮遊も魔法による見掛け倒しなのはナイショなのですぅ
「・・・角に皮翼・・・ひょっとして『夢魔』だったんですか」
千奈の方は意外にも肝が据わっていた
おっとりした性格なのかステージ度胸なのか
そもそも目の前の相手に邪悪な雰囲気を全く感じなかった・・・
「・・・怖く・・・ないの?」
「ええ、前から度胸だけはあったみたいで・・・
衝撃的な出来事も、分厚いお肉に阻まれて心臓まで届かないみたい」
少し照れたように頬をかく千奈
「それにレノラさん、わたしを捕って食べちゃうならいつでも出来たでしょ?
立ち歩くだけでも苦労するこんな身体
ツメ1つ突き立てただけで風船のように弾け飛んじゃうんですよー、パーンって」
「それもそうですねぃ、べつに丸齧りしたりしないですぅ
・・・悩む人に夢を与えるのも夢魔の生業(なりわい)ですぅ」
むふ〜、だれがこんなエネルギーの塊みたいなコをパンクさせたりするもんですか
もったいないですぅ
齧ったりはしないけど美味しくいただく予定ではあるのですぅ
そのためには信頼信用の伴わない愛の無いかかわりではロスが大きすぎるのです
ギブ&テイクでこそハイリターンなのです〜
「混沌の調べ、大気あまねく魔素(マナ)のたゆたい・・・
我が身の欠片を寄り集め、いまこの掌(たなごころ)へ・・・」
まっすぐ差し出すように掲げた右手の上に紫色の物体が現れる
畳まれた衣類、やや艶のある生地
「さぁ、コレを着るのですぅ」
レノラのは出現したアイテムを千奈へと渡した
普段着ている一張羅と寸分と変わらない、魔法のレオタードを
「これ・・・ですか?レノラさんと同じ服のようですけど・・・」
「下には何も着ちゃダメですよぉ、全身密着させないと効果が発揮できないですぅ」
千奈は一瞬戸惑った・・・胸元が開いている以外、頭部を除き全身を包むレオタード
生地は薄手で身体のラインは完全に出てしまう
「わかりました、ちょっと後ろを向いててください」
「OKですぅ、着るのが難しかったら手伝うですよぉ」
レノラは千奈に背を向けた
千奈が着替えている、体型的に少々苦戦しつつあるみたいだが助けを呼ぶ声は掛からない
まーどーせ、もーちょいしたら全身隅々まで観察させて頂くンですけどねぃ
9
:
古株
:2016/04/30(土) 01:49:47 ID:dbPaAhe6
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
「着替え終わりましたー、もーいいですよー」
レノラが振り返ると、そこには全く同じコスチュームに身を包んだ千奈がいた
身長もほぼ同じ、違うのはとてつもなく巨大に膨れ上がった胸と腹くらいだった
「これは、アタシの力の半分くらいをかき集めて作った魔法のレオタードですぅ
いまから起動開始するですぅ」
レノラが人差し指を立てると、千奈の全身が一瞬淡く光った
「!! ・・・か・・・身体が・・・・・・・軽いっ?!」
今まで全力を振り絞って、やっと立ち上がっていたくらい重かった体が、風船のように軽い
「それを着ている間は、身体能力についての心配は無いですぅ
魔力で強化されているんで、多少転んだりぶつけたとしても、オナカの中身は大丈夫ですぅ」
「へぇ・・・」
「他にもいくつか機能があるですけど、細かい説明は後でするですぅ
生成するのにアタシも大分消耗しちゃってるんで・・・( ̄△ ̄)」
「はぁい、(なんかすごい事あったりして・・・?)」
「さて、今度はアタシの番ですぅ」
「星の瞬き、月明かり、日の光、人の子の作りし灯火も集いてしばし遊べ
我が身と共に一時の輪舞(ロンド)を踊ろう
仮初めの衣を纏いマスカレードを今ここに・・・」
幻影呪文が完成し、アタシは目の前のアイドルと見分けの付かない顔貌となった
普段の一張羅、全身を包むレオタード風衣装は、そのまま素肌となった
「うわ、そっくり・・・」
「どーですぅ、光を操って見た目を変化させてるんですぅ」
「・・・レノラさん、全裸だよ(///△///)」
「みっ、見た目だけですぅ 実際はいつもの服来てるですぅ
衣装とか着替えるときの為にこーしたんですぅ」
千奈の服を一式借りて身につける
下着と室内着
・・・ ゆるい、特に腹回りダブダブ・・・
「アタシが膨らまないとダメみたいですねぃ・・・ぷく〜」
体型サポートの魔法のレオタードを負圧モードにして下腹を膨らます
服はホンモノなので、光学迷彩式による幻影で取り繕うわけにはいかない
「あぅ〜〜オナカがパンパンですぅ
なってみて改めてわかる、立派なオナカですぅ
アタシも破裂しちゃわないか、ちょっとひやっとしたですぅ」
「ひー、怖いから割れちゃったりしないでください〜
わたし以外のアイドルは人工的に膨らましてるンですケド
とある事務所で、わたしの真似して身体を膨らまそうとした子がいて、入院沙汰になっちゃったってウワサは聞いた事あるんですよー」
「準備は整ったですぅ、これなら入れ替わっても問題ないですねぃ」
「うん、せっかくのお休み、なにしよっかなー」
「・・・でも、今日はもう遅いですぅ、寝不足で体力が足りなかったら
せっかくのお休みに差し支えるですぅ
今夜はもう寝るです・・・」
2人は、レッスンルームに隣接した寝室へと向かったのであった
ふぃ〜・・・魔法連発して、おなかへったですぅ・・・
これからのメインディッシュが楽しみですぅ
「あのぉ・・・レノラさん」
「なんですのぉ?」
「わたしと同じ顔のままなんですけど・・・(¬▽¬;」
「はわっ! 呪文解除するの忘れてたですぅっ!」
幻影呪文を解除、千奈の顔から元の顔に戻す
ついでにパンパンに膨らんだ腹の負圧を解除して通常体型に戻す
支えていた風船腹がなくなって
パサリと音を立てて着ていた室内着のスボンが床に落ちる
「・・・・・!」
「どーしたんです?レノラさん」
「・・・誰かいる、アタシ達以外にもう一人・・・」
「え!?誰かいるの?」
「知の追求者にて気ままな旅人よ・・・我にそのささやきを伝えたまえ・・・」
うふふ、成功ですぅ。風の呪文による状況把握
3つあるクローゼットの一番左、少し大きめの扉
「千奈ちゃんは、さがってるですぅ
そこですぅぅっ!!」
扉を勢い欲開けると・・・女性が一人 中にいた
見た感じ千奈よりは年上、やや細身の学生然とした雰囲気
手にはバッグ1つ、武器の類は携帯していないようだ
(※かつてダンジョン暮らしだったレノラは、反射的に武器の有無を確認してしまうのです、魔物の性です)
10
:
古株
:2016/04/30(土) 14:38:28 ID:dbPaAhe6
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈][レノラ][サキ]
「アナタは、いったい誰なんですぅ?」
仁王立ちして問い詰めるレノラ
上はブカブカの室内着ブラウス、下は脱げてしまったままなので紫のスパッツ状態にしか見えないのが情けないが
いちいち気にして入られない
「パパラッチ・・・さん? それとも芸能記者さん?」
千奈は いそいそとバスローブ状のガウンを羽織る、レオタード1枚は不安過ぎたから
「千奈さん、この部屋って簡単に出入りできるものなんですぅ?」
「難しいんじゃないかなぁ、高層マンションの37階だよ、ココ」
「ってゆー事は、忍び込んだってことですよねぃ? まさかアサシン・・・にしてはヘンですぅ
場合によっては、このアタシがなんとかしないと・・・」
(※ レノラはファンタジー世界のキャラですので思考もそれに準じてます)
「まって、レノラさん とりあえず話を聞きましょうよ
お姉さん、とりあえずでいいから聞かせてもらえますでしょうか?」
レッスンフロアのほぼ中央に座り込んだ女性は、語り始めた
11
:
古株
:2016/05/03(火) 02:57:40 ID:l4dcxZrk
「バルーン・アンドロイド」スピンオフ
--------------------
※このように前のレスと繋がらないストーリーを入れても構いません
その為のヘッダー部分です
・・・今はまだ互いに出会っていないだけ・・・
何時か何処かで物語は交差(クロス)するのです
--------------------
[傷腹のルシカ]
今日も俺はコロシアムに立つ、
地方のあまり有名ではない会場だが、そんな事を気にした事は無い
コロシアムには廃材を利用した壁や扉、イミテーションの岩や所によっては有刺鉄線なんかもある
俺の最も得意とする市街戦ステージだ
カラッ・・・
小石を踏んだ音だ、左の壁の向こう・・・1体いる
気配を殺し壁を周り込む、いた!まだこちらには気づいていない
完全に背を向けている
俺は右手にある長年連れ添った相棒、コンバットナイフを哀れな少女の首筋に沿わせ
一気に切り裂いた、もちろん左手で相手の口元を塞ぎながら
ブシューーッ!!
赤いゲルと共に大量の空気が漏れる、ほとんど骨と皮だけに萎んだ獲物はそのまま動かなくなった
まず一人!
おっと、無線通信が入った。オーナーからだ
『こら、ルシカ!いつまで戦場気分でいる!! そんな倒し方じゃダメだ!』
『すみませんオーナー、次からはもっと派手に爆発させるようにします』
そう、俺はルシカ。軍用アンドロイド・・・だった
作戦を終え、傷つき、破棄されるところを今のオーナーに引き取られたんだ
今の俺はアシモフ・サーキットが追加され、人間を傷つける事も逆らう事も出来ない
さらには、ハンデと称して3ツ子の臨月相当にボディを膨らまされている
少々嵩張るが軍事機密のダイラタンシー装甲ゲルは抜かれているから重量が減った分返って動きは軽くなっている
ただ腹にある古傷が引き伸ばされて、その部分だけ少しケロイド状に薄くなっている
ここを狙われたら1発で破裂させられてしまう
そのせいか、俺の通り名は「scar-belly(傷腹)」
他にも古傷はあるんだけどな
おっと、また1体挑みかかってきた。槍を構えて突っ込んでくるか
「甘ぇんだよ、狙いが見え見えだぜ」
俺は、体を捻り反転させ、槍を避けると同時にその足を払う
倒れたそいつが転がり、仰向けになった瞬間にその首元を踏みつけて押さえつけた
プシューーーッ!!
ルール通りにインフレーターが作動し、そいつの腹が膨れ上がる
首元を踏みつけているから起き上がれず膨張は止まらない
「くっ・・・・うぁぁぁ!」
過剰膨張の痛みだろうか
可哀想だがこっちも作戦指示されてるんでね
みちっ・・・ミシシ・・・
おお、デカイデカい、寝っ転がっているのに俺の胸元まで臍が持ち上がってきた
多少ダウンしても破裂しないようにしたんだろうな、今は裏目に出てるけど
「そろそろ限界だろう、楽にしてやるよ」
ボンッッ!!
軽くつついたら巨大な風船腹は破裂した。哀れな獲物はシャットダウンしたようだ
『そうだ、次はもう少し時間をかけて倒せ!』
『了解』
オーナーは何かと注文が多い、ミッションは厳密に遂行しなければならない
俺には、一般型のように繊細な癒しを人間に与える事は出来ない
記憶(メモリー)に入っているのは数々の人殺しの戦闘技術のみだ
・・・いや、それだけでは無い・・・何故か消えない記憶が・・・
12
:
古株
:2016/05/03(火) 03:56:49 ID:l4dcxZrk
「バルーン・アンドロイド」スピンオフ
--------------------
[傷腹のルシカ]
・・・最後のミッションだった・・・
俺たちBA-02小隊は、対地制圧砲撃の榴弾に偽装されたカプセルにボディを折りたたまれて詰め込まれていた
海岸に撃ち込まれたカプセルから排出されるとフレームを展開、カプセルのタンクからゲルが注入され人型となると立ち上がり動き始めた
武器・・・と言っても拳銃とナイフ程度だが身に着けると足早に目標へと向かった
メモリ内にMAPはダウンロードされてはいたがそれが何処の国なのかは判らない、知る必要も無い
作戦目標はただ1つ、武装集団の拠点の破壊、それだけだ
5名いた小隊も2名が脱落し、今は俺と隊長と偵察担当の3人だけになってしまった
一人は打ち込まれた榴弾をその身で受け止め小隊の全滅を防いだ
一人はスナイパーに動力部を打ち抜かれるもシャットダウンする前に反撃して相打ちに持ち込んだ
林を抜け、目標の建物が近づいてきた、
「目標確認、なんとかして武装戦闘員の配置が知りたいところね」
小隊の隊長(コマンダー)ミラがつぶやいた
長年連れ添ってきた相棒の一人だ、情報戦と破壊工作に長けている
「私が探ってくる!」
偵察・通信担当のホウカが地を蹴って飛び出した
「バカよせ!こんな所で!」
バシュウッ
空高く飛び上がったホウカがそのボディを膨らませ、ふわりと宙に浮かぶ
上空からスキャンされた建物のデータがデータリンクで転送され、メモリ内のMAPに敵配置の詳細データが重なる
「もういい!ホウカ!降りて来い!」
ミラが叫んだその時
ガガガガッ・・・パァァンッ!
機銃が掃射されホウカは破裂した、銃弾の奔流は弾けたホウカの破片をさらに細かく砕いていった
ヤバいな・・・あの分だと頭部にも食らっている
13
:
古株
:2016/05/03(火) 04:00:43 ID:l4dcxZrk
「バルーン・アンドロイド」スピンオフ
--------------------
[傷腹のルシカ]
かわいそうだが回収は後だ、ミッション遂行こそ最優先しなければいけない
俺とミラは、その隙に拠点へと侵入した
拠点はさほど広くはなかったが迷路の様に入り組んでいた
だが心配は要らない、ホウカの犠牲によって得たスキャンデータがある
中心部まであと少し、コマンダーのミラがそこにたどり着けたならミッションは成功だ
「ルシカ、考えた事はある?」
「何をだい?ミラ、我々は兵器だぞ、愛玩人形じゃあないんだ」
荒くれの海兵達と体を重ねた事はある、だが本来の仕様じゃない
恋愛感情なんて高尚なもの俺の頭脳には実装されちゃあいないんだ
「この通路を抜ければ目標ポイントよ」
「ああ、一緒に帰還しような」
「ごめんルシカ、私これが最後のミッションなの」
・・・って、どーゆーことだ?!
ミラが駆け出す、その背後をカバーするように俺も続く
「いたぞ!行かせるな!!」
やはり すんなりとは通してもらえそうになかった
俺は、ミラを守らなくてはいけない
隊長を無傷で拠点中枢まで送り届けるのが俺の役割だ
バシュゥッ!!
俺は射線を遮る位置へ躍り出るとボディを膨らませ盾となる
バスッ!ドスッ! バスッ!
膨らんだ腹、右胸、あと腿に弾丸がめり込む
「くうっ!! なんでぇ、風船1つ割れねェのかよ」
挑発しながら見張り員の銃弾を受け止める
俺のボディには、ダイラタンシーゲルが封入されている
リキッドアーマーにも使用されるそれは弾丸の貫通を許さない
さらに言うなら俺の軍用スキンは二重構造になっており第1層に穴が開いても第2層がその穴を塞ぎ、
すぐには破裂したりしない構造だ、もっとも同じ箇所に2発目を食らえば意味が無いのだが
俺は、ミラを守りたい
・・・あれ、なんか分からない感情が混じってやがる
「いけ!チェックメイトだ!ミラぁっ!」
「了解!
・・・でも・・・私達の生まれた意味って何なんでしょうね・・・」
弾丸は雨あられと飛んでくる
「うらぁっ!ここは通せねぇんだよっ!」
俺は拳銃で応戦し見張り員を沈黙させた
だが肩と両膝のフレームを撃ち抜かれ、その場に倒れた
数人は逃げ出したが問題は無い
ミラは無事に拠点の中枢へたどり着いたようだ
ブシュゥゥゥゥ〜ッ!
壁越しに音が聞こえる、ミラが膨らんでいる?
アイツは偵察用の浮遊機能は持ってなかったはずだが・・・
「女ァっ!なにものだぁっ!」
「なんだっ!その腹は! 何をする気だっ!」
「撃て・・・いや撃つな!!! ・・・これは」
「そう、ご名答・・・気化爆弾よ」
轟音と烈しい爆炎が辺りを埋め尽くした
俺の記憶はここで途切れていた・・・
その次の記憶は、軍の廃棄物として処分されるところを
今のオーナーに拾われる所だった
「ずいぶんと傷だらけだな、ちゃんと膨らむのか」
「その辺りはなんとも、ただ軍用ですので耐久性は民生品よりかなりあるかと思います」
「民間用として使うにはアシモフ・サーキットの追加が必要だな」
「そちらはサービスいたしますよ、ただ軍事機密の情報とリキッドアーマーは抜き取らさせていただきます」
------------
戦友ミラの別れ際の台詞が耳の奥で繰り返される・・・
「・・・私達の生まれた意味って何なんでしょうね・・・」
そんなもん、わかんねぇよ・・・
「なら何故、アナタは今生きてるの・・・?」
誰の記憶にも、軍の記録にさえ残らないであろう俺達の最後のミッション
もし、誰一人知らないままだったら悲しすぎるじゃねぇか・・・
せめて俺一人だけでも、一秒でも長く、この記憶を保っていたいんだ
その為にだったら、何だってやってやる
「なぁミラ、こんな答えでわりぃな・・・」
おっ、また一人、獲物が近づいてきたようだ
「さぁ、割りあおうじゃねぇか!!」
14
:
古株
:2016/05/03(火) 04:12:38 ID:l4dcxZrk
>>13
このお話は、ここで一区切りです (End入れ忘れました 陳謝)
作中で説明できなかった「アシモフ・サーキット」と言うのは、ご想像の通り「ロボット3原則」と思ってください
民間用には義務付けられていますが軍用には規定がありません
ダイラタンシーゲルについては「ダイラタンシー」もしくは「リキッドアーマー」で検索するとわかりやすいと思います、ぶっちゃけ液体装甲です
15
:
soll
:2016/05/04(水) 02:29:15 ID:???
ども、頑張ってSSの続き打たせてもらいました
設定だけで独自のお話を持たない看板娘なのでわかりづらいと思いますが
彼女の性格などが伝わればと思います
(お話持ってるキャラもいるのですが、彼女(ロボ子)はよそになじみが薄いもので(^^:))
不慣れ&乱筆ですがご容赦ください。
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
「サキ」「レノラ」「千奈」
「あ!はい!!
私都内の**大学に通っている風原サキと言います!!
よくわかんないんですけど気づいたらあの中にいましたぁ!!」
・・・・・いきなりのことで動転して、先ほど考えていたことをほぼそのまま口に出してしまった。
二人とも顔だちこそまだあどけない高校生くらいの少女ではあるが、仁王立ちで私を見下ろす少女は頭から二本の角に
背中からはコウモリの様な羽根を生やし、もう一人は妊婦と呼ぶには大きすぎるほどに膨れ上がったお腹に
負けずと存在感を主張する巨大な乳房と、どう考えても二人とも人間とは考えられなかった。
その見るからに普通じゃない二人組に警戒のまなざしを受け、
パパラッチだのアサシンだの言われて私は混乱の極致に達していたのだ。
あまりの緊張に空腹も忘れ、吹き出す汗で少し気持ち悪くなっていた。
「・・・都内に**大学って、ないんだけどなぁ?」
大きなお腹をさすりながら、風船のような少女が不思議そうに答える。
・・・おかしい。都内では田舎の方に位置しているとはいえ、あの学名を都内で知らないはずはない。
見たところ部屋の内装もずいぶんと先進的なところをみると、もしかしたら私は別の世界に紛れ込んでしまったのかと不安に思った。
「千奈さんナイスです!!
というわけでますます怪しいですよこの娘。
巧妙にカモフラージュされてますけど魔物の力も出ていますし・・・」
え!?どうゆうことなんだろう?
確かに私は普通の人間ではないが、
気を抑え込むような呪物は身に着けていないはずだ。
「うーんどうだろレノラさん?
でも見るからに日本人っぽいし、もしかして妖怪さんなのかな?」
「え!?そうだけどあなたたちも?」
私の問いを遮るようにレノラと呼ばれた少女が両手を掲げた。
その手がわずかに発光する・・・きっと攻撃態勢なんだろうか?
「ほらやっぱり魔物ですぅ!ここはアタシがバシッとやっつけちゃいますよぉ!!」
・・・今の発言ではっきりと分かった。彼女たちは私を退治しようとしているのだ!!
生憎私は魔に属する妖怪ではあるが人間の血も混じっている半妖、加えて戦う力なんて何一つ持ってもいない。
私はとりあえず普通の大学生であることを分かってもらうために、半ばやけくそ気味にバックを漁る。
出てくるのは学生証に財布や定期入れに化粧品・・・どこの誰でも持っているような品ばかりだ。
「いや本当に違うんです!!あ、そうだ学生書!!これで信じてもらえますよね!?
ダメだったら運転免許の他に身分証とか・・・・」
「・・・アハハ、レノラさんやめよう?私たち職質かけてるみたいだし、
それにこんなに人間染みた魔物さんが悪い妖怪さんな訳ないよ。」
「は、はぁ・・・」
慌てふためく私の態度を察したのか、千奈と呼ばれた少女が苦笑いしながらレノラと呼ばれた少女を止める。
それで彼女も納得したのか今にも何かが飛び出しそうな手を解き、私の持ち物を眺め始めた。
時折首をかしげる様子から、予想に反したものしか見当たらなかったのだろうか?
「うーん確かに持ち物や恰好を見てもほとんどフツーのものです。
ちなみにこれは何ですか?」
レノラと呼ばれた少女が私のバックにぶら下がっているお守りを指した。
あれは行方不明になった祖母の持ち物で、幼いころからずっと持っていたものだ。
「それはお守りだよレノラさん、古い手作りみたいだけど、どこでも売ってるよ?」
私の代わりに千奈と呼ばれた少女が答えた、レノラさんはふーんと視線を私に戻す。
このまま成り行きに流されていては一向に状況がつかめなさそうだ。
彼女らが警戒しているのも無理はない、妖怪なのに人間社会で女子大生やってるだけで相当おかしいと思われてるだろうし、
なにより彼女ら自身も魔に属するものであれば私のことも受け入れてもらえるだろう。
16
:
soll
:2016/05/04(水) 02:33:14 ID:3alkg8oQ
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈][レノラ][サキ]
「えっと・・・実は私、親族・・・おばあちゃんなんだけど、それが妖怪だったらしくて
私の下に妹もいるんだけど、姉妹そろって普通の人間じゃないんだよね。
猫娘とか雪女とか詳しい種類はわからないんだけど、寝太りの亜種じゃないか?って私たちは思ってる。」
「寝太り?何なんですかそれは?」
「えっと・・・たしか寝ている間に体が思いっきり膨張して、部屋の中のものとか押しつぶしちゃう
女性の妖怪ですよね?私は詳しく知らないんですけど。」
良かった、彼女たちの口ぶりからどうやら警戒だけは解けたようだ。
とりあえず自己紹介もかねて、自分の能力について自分で把握できている範囲で説明する。
「私はその、おいしいもの食べたときとかもそうなんだけど、嬉しかったりすごく気持ちよくなったりしたときにも
お腹とか胸とか膨張しちゃうんだ・・・なんでも自分で快楽の感情からエネルギーを発生させて吸収してるとか言われたよ。」
私はそのまま大学のことや、同じ性質を持った妹や実家のお寺のこと等、身の回りのことについて話した。
彼女らは時折相槌を打ちながら聞いていたが、一通り話し終えたところでレノラと呼ばれた少女が感心したように呟いた。
「ふぅ〜自家発電できるなんて羨ましいです〜で、サキさんは膨らんだときはものすごいおデブさんになっちゃうんですか?」
彼女は自身のお腹を撫でながら、私が膨らんでどんな姿になるのか聞いてきた。
とりあえず普段は体全体が風船のように膨らむ性質だが、そうじゃなかったときのことを思い出し答えた。
「それもよくわからないんだ、普段は太るというか全身が風船みたいに膨らむんだけど、
いつだったか牧場で暴れる牛の気を押し込まれたときは・・・・」
「牛さんになっちゃったんですか?」
「胸がバランスボールみたいに膨らんで、母乳がすごい出たかな?
搾乳機のせいで胸に痕ができて大変だったんだから。」
あの時は本当に大変だった。
巨大化した乳房は溜めこんだ母乳のせいで重くて動けないし、
乳首は搾乳され続けて真っ赤に腫れ、ブラや布が当たるたびにヒリヒリして数日部屋に引きこもって
胸丸出しで生活する羽目になったのだから、自分の胸がどんどん大きくなっていくのはそれなりに楽しかったが、
もうあの恥ずかしい思いはできればしたくなかった。
「さ、搾乳機かぁ・・・私もいずれそうなっちゃうのかな?」
千奈と呼ばれた少女が自分の爆乳をさすりながら呟く。
もしかしたら彼女は本当に妊婦なのだろうか?
だとしてもあのお腹は大きすぎるし、顔しかわからないがたぶん私より年下、未成年だろう。
もう一方の魔族?の少女もそうだが私は彼女らのことを知りたいと思った。
「ところで千奈さんのお腹って”グゥ〜!!!”
あぁ・・・・もうだめ、なんか疲れたしお腹すいた・・・・」
いいところで私の腹の虫が豪快に鳴いてしまった。
私はそのまま床に倒れこみ、力なくつぶやくと
レノラと呼ばれた少女が駆け寄り私の腕を抱きかかえて立ち上がらせる。
レオタードの様な衣装の胸元からはみ出そうな、私よりはるかに大きい爆乳が
腕に当たる。女性同士なのだが、結構気持ちいい。
「まぁ、千奈さんもサキさんもいきなりのことでお疲れでしょう?
今日はこのくらいにして、もうベットで休むですぅ!!」
「え、でも私お腹・・・・・・・」
「いいからいいからぁ!・・・ベットでサキさんもきっと”満腹”になりますよぉ!」
まぁいきなり出てきて、何か食べさせてくれとはさすがに言えなかった。
彼女たちも悪い人たちではないようだし、ここは言葉に甘えて休ませてもらおう。
私はなぜか積極的に休息させようとするレノラさんに促されるまま、一緒に寝床に入ることにした。
(ムフフ・・・この娘も自家発電できるなら丁度いい”デザート”になりそうです♪
ほんの少しだけ、妖怪の妖気を味見してみましょうかね?)」
17
:
古株
:2016/05/04(水) 13:29:54 ID:kzmDd2ig
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[レノラ][千奈][サキ]
「そうだったんですかぁ・・・大変だったですねぃ」
「ニュースとかで聞いた事ありますよ
最近、神隠しみたいに消えた人とか、逆に見慣れない人が現れたりとか
数も多すぎて、失踪でない方は記事にもならないって話みたいです」
「アタシは魔力の爆発事故で空間的にふっ飛ばされたクチですけどぉ
最近は巻き込まれ型の転移者が多いみたいですぅ」
(※自分が爆発したとは言えないレノラだった)
「しっかしまー、驚いたですぅ
Oriental-Monster ・・・日本妖怪だったとは・・・
まー土地の違いはあれ、アタシも魔物なんですけどねぃ
『夢魔』・・・一般に『サキュバス』って言われている種族ですぅ 」
「サキュバス?!」
有名どころ(?)の魔物の名を聞いて、サキの表情が一瞬硬直する
「あー誤解しないで欲しいのですぅ、一部の武闘派とか格闘マニアとかが悪目立ちしちゃってるけど、みんなが皆荒事関わってるってワケぢゃ無いんですぅ
フツーの女の子は殴り合ったりしないのは人間だって同じなのですぅ」
『くぅ〜〜〜っ』
小さく、くぐもった音が聞こえた
「あ・・・お夜食取らないといけない時間だー」
千奈が爆腹をさすりながら立ち上がった
「わたし、この身体を維持する為に、定期的に栄養補給しないといけないんですよ
いっぺんに多く食べられないから、何回にも分けて」
「ここ、食べ物置いてあるんですか?」
ずっと空腹だったサキは尋ねた
「レトルトのパックされた定食と、おやつ用の甘味くらいなら・・・
わたし、料理できないから・・・あ、今は出来ないってだけで前はやってたのよ
このマンションの中には、刃物とか尖ったものとか完全に排除されてるの
・・・ったく、気の回しすぎだよねー」
千奈は軽く微笑むと、別の扉へ向かった、ダイニングらしい
「こっちですよー、とりあえずご一緒にオナカに何か入れましょう」
サキにとっては嬉しい展開だった
18
:
古株
:2016/05/04(水) 13:36:43 ID:kzmDd2ig
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[レノラ][千奈][サキ]
「♪おっなかがすいた〜、おっなかがすいた〜」
千奈は上機嫌で、冷蔵庫から平べったい箱を取り出すと、隣にあるレンジに入れた
「レノラさん、サキさん、苦手な食べ物とかありますかー?」
「いえお気遣いなく、なんでもOKですっ」
空腹のサキは即答した
「あ、アタシはおやつ程度でいいですぅ」
レノラは遠慮した。空腹なのは事実だが夢魔の彼女にとって普通の食事は嗜好品に過ぎない
物理的にお腹を満たす事になってもエネルギー的にはたいして足しにはならない
「レノラさんは、深夜にはあまり食べない主義?」
紅茶とケーキを用意してくれた
レンジがチーンと鳴り、箱から仕切りのあるトレイに盛り付けられた料理を取り出す
(お弁当っぽいモノと思ってください)
「わたし用に調整された食事だから、サキさんにはちょっと少ないかな
足りなかったらもう1つ暖めますね」
食品をテーブルに並べ終わると一同は席に着いた
テーブルは一般の食卓と比べるとやや高め
席に着いた千奈の膨らんだお腹のすぐ上、胸の下、超絶爆腹がつっかからないように工夫されていた
「では、いただきましょうか、いっただきまーす」
温野菜にドリアに煮込まれたお肉、味はレトルトとは思えない繊細なものだった
だが出されたランチセットはやや小盛り、やはりサキには物足りなかった
サキは早々に平らげると口を開いた
「千奈さん・・・意外と小食なんですね」
千奈はゆっくりと食べていた、飲み込むときにちょっと抵抗があるみたいにも見えた
「やっぱ足りないよねー、わたし・・・このオナカでしょ・・・あまり食べられなくって・・・」
千奈の左手がテーブルの下に1回かくれたかと思うとまた戻された
お腹の辺りをさすっていたのだろう
「わたし、このオナカでしょ?胃袋が子宮で圧迫されてあまり食べられないの
体と発育の維持の為にはがんばって食べないといけないのよね
あ、お代わりもってくるね」
「あ、千奈さんは、食べててくださぁい
やり方はさっき覚えたですぅ アタシがもってきますー」
レノラが2皿目を用意した
「7ヶ月入ったばかりで そのオナカはキョーガクですぅ
アイドルってのは、それくらいないとやっていけないんですねぃ」
「アイドル?」
サキは驚いた、あまりTVとか見ないクチではあったが、有名な芸能人ならある程度知っている
目の前の大きなオナカをした少女については全く記憶が無い
「千奈さんは人気上昇中のアイドル・・・ボテドルさんなんですよぉ
外のビルにあった巨大なスクリーンにもステージが映ってましたー」
(見聞きしたばかりの知識で知ったかぶりするのはレノラの性格
なお、千奈のテンションが高めなのは、レノラから貰ったレオタードで体が軽い為)
「「「ごちそうさまでしたー」」」
結局サキは3皿を平らげた、
「オナカの虫も黙ったんで休みましょうか」
3名は寝室へと向かう
「(アタシのディナーはこれからですぅ)」
レノラは期待に生唾をそっと飲んだのであった・・・
19
:
古株
:2016/05/05(木) 23:44:19 ID:Tv7L2szo
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈][レノラ][サキ]
ダイニングからドア1枚隔てて寝室だ
柔らかい間接照明の光がやんわりと部屋を照らしていた
わたしの暮らしているマンションの寝室はやたら広い
壁にビルトインされた情報端末とベッドが2つという素っ気ないシンプルな部屋
と言うと普通のホテルの一室っぽく聞こえるが実際はかなり違う
私は自分の使っている方のベッドにとりあえず腰をかけた
このベッド、ものすごく大きいのだ、キングサイズなんてもんじゃない
長さ2.5m、幅3mくらいある、しかも姿勢変更機能付きのウォーターベッド
ちなみにもう1つは高さと長さは同じだけど通称のシングル幅ベッドだよ
「うわ〜、大っきなベッドですぅ」
「・・・これ3人、いや4人は眠れますね・・・」
目を白黒させる2人に、わたしは苦笑しながら説明した
「そう、これが話してた過保護の象徴のベッドなのよ
うつ伏せになっちゃった時にオナカに負荷をかけないためにウォーターベッドにしてあって
さらには、一回転寝返りを打ってもベッドから落ちないようにってこのサイズなんだって・・・」
「む〜」
「一回転って・・・」
「前に測った時のわたしの腹囲が148・・・だいたい1.5m、真ん中から一回転して落ちないようにって・・・
そんなに寝ぞう悪く無いんだけどなぁ」
「まぁ、大は小を兼ねるですぅ・・・気持ちよければOKなのです」
「スタッフさんのご好意で快眠出来るのなら、気になさらなくてもいいかと・・・あふぁ・・・」
向かいのシングルベッドに腰掛けたサキさん、眠そうだ
そーいやもうかなり夜も遅い
「とりあえず、一休みしましょう・・・あ、そのまえに」
わたしは、自分がレオタードのままだった事を思い出した
レノラさんが貸してくれたそれは、着ている事を忘れるくらいに身体にフィットし
普段悩まされていた身体の重さも感じなくなる不思議な服だった
「寝る前に着替えないと・・・」
わたしは紫のレオタードスーツを脱ごうとした、その時
「ちょっと待つですぅ!まだ脱がないで欲しいのですぅ」
レノラさんが近づいて来て私の手を押さえた
「その魔法のレオタード、最終調整がまだなのですぅ」
そりゃそーか、わたしのンkg(千奈ちゃん本人の希望により未公開)の身体を支えて楽に動けるって事は。パワーアシストスーツみたいなモノだって事はなんとなく判る
調整って大切だよね、事故とか怖いし
「それに、まだ説明もしてなかったですぅ」
「まず確認ですぅ・・・・えいっ!!」
レノラさんは、大きく右手を後ろに伸ばすと
ぼすっ!!!
オナカに衝撃と振動が走った
レノラさんは・・・わたしの巨大な腹に拳を打ち込んだ!
20
:
古株
:2016/06/20(月) 00:03:04 ID:r7REHHJQ
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[千奈][レノラ]
【いただかれちゃう?】
オナカに衝撃と振動が走った!
ばるるんっっ!!
ワンテンポ遅れて胸が跳ねる用に揺れた
「・・・な! なんて事を!!」
サキは叫んだ
フルスイングされたボディブロー、右手の拳が10cmほど大きな腹にめり込んでいる
レノラはきょとんとした表情で千奈に問いかけた
「千奈さん、痛かったですかぁ?」
・・・あれ?そー言えば痛みは感じてない、お腹と胸が激しく揺れて驚きはしたけれど
「大丈夫みたい・・・これって・・・」
「防御機能は正常に作動してるですぅ、エネルギー供給に問題がなければ打撃・圧迫などの衝撃は吸収されてしまうのですぅ
転んでもぶつかってもオナカに危険は無いのですぅ」
「必殺のサキュバスパンチも通用しなかったのですぅ」
(※・・・嘘である、そんなワザは無い、レノラの腕力はせいぜい成人男子程度、しかも格闘の類センスは無い)
「へぇ〜〜」
「た・だ・し!
衝撃や圧迫は無効化できるですけど、刃物で切れば布地は切れるし
針だけは布地を貫通するですぅ、でないと縫製が出来ないですぅ」
「なんとなくだけど判りました、で、これの動力ってどれくらい持つんですか?」
「今はフィッティング用の最低限しか入ってないですぅ、これからチャージするのです、むふー」
む・・・むふーってなに? レノラさんの顔が近づいてくる・・・あわわ・・・近いよ
わたしは身体を反らして顔の距離を離した
「逃げちゃダメですぅ、補充が出来ないのですぅ」
レノラさん、妖艶な顔になってる・・・ちょっと怖い、胸の鼓動が早まってきた
「怖い事無いですよぉ、魔力を充填するだけですぅ
でもその前に、腹ペコのアタシもすこ〜し補給する必要があるのですぅ」
・・・え?今なんて?
レノラさんってサキュバスだよね、わたし精気吸われちゃうの?
手が肩口に近づいてくる、反射的に身を引いてしまう
ハンドボール位はある私の胸がその勢いで弾んだ
さっき顔を引いて反り気味な体制からさらに後傾・・・あっ
わたしはバランスを失い、柔らかいベッドの上に倒れこんだ
「ダメですよぉ、身体が軽く感じたかもしれませんが重量が減ったわけじゃないんですよぉ
そんなにそっくり返っちゃったら、おっぱいの重みで転んじゃうですよぉ」
仰向けになったわたしのオナカの上にレノラさんの顔がある
身体半分ずらして覆いかぶさられた状態、元よりムリだったけど逃げれない
「この際だから説明しとくですぅ、この『擬似サキュバス魔法レオタードスーツ』略して『サキュバスーツ』の機能について
防御機能と身体サポートはもう判ってるみたいなんで省くですぅ」
オナカの中心辺りに手が触れた、
「OPEN!」
手の触れた辺りを中心に、レオタードに穴が開いた、
おヘソが見えてる、ついでにその部分だけちょっとお肉が飛び出てる
「このように任意の部分を開ける事ができるですぅ、お手洗いとかも問題ないのです
万が一汚してしまっても自動クリーニング機能があるので心配ないのですぅ」
なるほど、便利な機能かも・・・この服脱ぎ着するの大変そうだから
・・・っひゃうっ!オナカに柔らかいものが触れる感触
軽く痺れるような感覚が下腹部の辺りに走る、反射的に身体が仰け反った
(※どんな感じか想像つきにくい人は、おヘソに指を入れてグリグリしてみよう、コレが数倍になったのが千奈の感じてる刺激)
咄嗟につぶってしまった目を開けると、レノラさんがオナカにキスしてる
同時にその両手は わたしの丸いオナカを撫で回すようにあちこち動いていた
律動するように身体のあちこちが軽く痙攣するようにピクッてなる
子宮からゾクゾクする感覚が全身へ広がっていく、なにこの感じ・・・
頭がぼうっとしてきた
わたしのお腹、胴体のほとんどは大きくなった子宮で埋め尽くされてる
だめ・・・身体に力が入らない
「ほぅ、生命力の循環をちょっと良くしただけでココまで感じちゃうですかぁ
・・・さて、こっちはどーですかねぃ」
21
:
古株
:2016/06/21(火) 01:05:10 ID:bNAAqn.k
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
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[千奈][レノラ]
【いただかれちゃう?】
胸元に開放感、レオタードの胸が開けられて、保持を失った乳房が左右にたゆんとまろび出る
気が付くとわたしロンググラブとニーソックスだけの状態になってる
こぼれた乳房が完全に広がり流れきる前にすくい上げられるように中央へ持ち上げられる
そのままゆっくりと、優しくこねられる様に変形する
「むふ〜、もちもちでボリューミーですぅ」
レノラさん、恥ずかしいよぉ・・・そう言いたかったけど声が出ない
ソフトボール・いやハンドボールサイズのわたしの胸、たぷっ、たぷっと音を立てて胸が跳ねる
そんなに激しく動かしたら痛・・・くはなかった
「妊婦さんとは思えないほど色素沈着が薄いですねぃ
このサイズだから引き伸ばされたのかな、
先っちょは小さめ・・・ほとんどいじられた痕跡がないですぅ」
やだ・・・胸の先が少し痺れて、そこから奥のほうにじんじんするような感覚
オナカの子に影響が出るって言われてたから、いじらないようにしていたんだけど
自分の意思とは無関係に手が動いちゃう・・・両手で支えるように胸をそっと揉み始めてしまう
「いい心がけですぅ、もっと自分に正直になるのですぅ」
仰向けのわたしの正面に、レノラさんの顔がある
大きくはだけた胸元からこぼれたおっぱいが、水を入れた風船のように たゆたゆと揺れながら近づいてくる
けっこう大きい、着やせするんだね
(※ちがいます、圧縮から開放されてホントにサイズが増えてます)
胸と胸が重なり、互いの弾力で少したわみ2つ並んだ鏡餅のようになる
お互いの体温と擦れ合う先っちょの感覚が気持ちいい
あ、これ『胸合わせ』っていうヤツだ、立った状態のならDUOの子がグラビアとかでやってたの見た
わたしはオナカがつっかえてこのポーズは出来なかった記憶が・・・はうっ、こすれぶつかり合う胸の感触が意識をかき乱すよぉ
確か今仰向けになってるんだよね・・・それでこの状態って事は・・・
「オナカ・・・のっちゃ・・・だめ・・・」
「のってないですよぉ」
パタ、パタ、パタ・・・
レノラさんの体重は感じない、浮いて・・・いや飛んでるんだ、羽が動いてる
でも胸と胸は重なったまま・・・レノラさんこんなに胸大きかったっけ?
それに私の胸も大きくなっているような気が
「ミルクが溜まってきてるんですぅ、出産前に搾っちゃうとオナカに良くないみたいですからミルクプレイはおあづけですぅ」
言われて気づいた、おっぱいが少し張ってる、二周りくらい大きくなってる
ハンドボール大がバレーボールサイズになってる、もうすぐバスケットボール
胸全体にじんじんする感触が圧縮されてどんどん圧力を高めていく、
ひどいよぉ、溜めるだけ溜めてパンパンになってるのに
22
:
古株
:2016/06/21(火) 01:07:23 ID:bNAAqn.k
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
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[千奈][レノラ]
【いただかれちゃう?】
「やっぱこの体勢(ホバリング飛行)は維持するのが辛いですぅ」
胸にかかっていた重みがすっと消える、レノラさんがわたしの上から移動した
もうちょっと続けて欲しかったかも・・・自分の手で胸を支えなおす、
張ってるので強く揉むと痛いからさするように、それでも気持ちよさは持続できそう
「おっぱい分は頂いたので、いよいよメインディッシュですう」
オナカの向こうから声がする、頭がぼぅっとして抗う気なんか失せている
「もうトロトロですねぃ、いただきまぁす」
太腿に触れる滑らかな布地の感触、これ多分レノラさんの脚
まだほとんどいじった事のないわたしの秘書に密着してる何か
おおきな胸とオナカに遮られて何も見えない
ちょっと怖くてドキドキしてきた
・・・!
触れ合った場所から脳天へ向けて衝撃が走る
訂正、衝撃なんかじゃない!そのまま持続してる!さらに強くなりつつ
股間からお腹の中を駆け巡り、背筋を駆け上り頭と胸の奥で爆発する
身体がのけぞり、意識が白い光で塗りつぶされていく
「・・・あっ・・・あぁっ・・・」
言葉にならない声が漏れてしまう、
ゆさゆさと揺れるわたしの身体、少しずつ下のほうから押し上げられてくる
いや、ミルクの溜まった胸が顔に近づいて来ている
お腹、正しくはその殆どを占めている子宮になんか力のようなものが集まり溜まって
圧力を増してゆく・・・身体がのけぞる、もう何もわかんない
「ひぁっ・・・オナカが・・・すごいよぉっ!」
オナカ全体にきゅっと引きつるような感覚、張ってるのかな
でも痛いと言うより気持ちがいい
張り詰めて・・・このまま弾け飛んだらどれだけ気持ちいいのだろう
私はオナカの圧力に仰け反り、バスケットボール大の乳房が顔に覆いかぶさってくる
「・・・は・・・はちきれるぅぅぅっっ!!」
わたしの意識は どこかへいってしまった・・・
--------------------
千奈という娘は、男性経験のないまま孕んでいるという特殊なケースなので 何も知らないマグロさんなのです。
表現が曖昧なのはそのせいです。
視点を変えて続きます
23
:
古株
:2016/06/27(月) 20:09:27 ID:kzbWIk4Q
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
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[レノラ][千奈]
【いただいちゃうです】(レノラ視点です)
むふふ〜、怖がる必要はないのですぅ
はわわ、逃げちゃダメですぅ
ただでさえ安定しないウォーターベッドの上、2人重なるように倒れ込んだ
「ダメですよぉ、身体が軽く感じたかもしれませんが重量が減ったわけじゃないんですよぉ
そんなにそっくり返っちゃったら、おっぱいの重みで転んじゃうですよぉ」
まぁるいオナカにしがみついたた状態で覆いかぶさっちゃったですぅ
まースーツがあるからキケンはないのですぅ
マウント取っちゃったし、まずはこのまま必要事項を説明するのです
「この際だから説明しとくですぅ、この『擬似サキュバス魔法レオタードスーツ』略して『サキュバスーツ』の機能について
防御機能と身体サポートはもう判ってるみたいなんで省くですぅ」
まずは一番使うであろう所から
「OPEN!」
とりあえず、目に付きやすいオナカの中心辺りをサンプルとして穴を開ける
穴の部分はその場所だけ締め付けが無くなるから、自然とその部分が盛り上がる
んー、ぷっくりとお肉がはみ出て食欲をそそるですぅ
「このように任意の部分を開ける事ができるですぅ、お手洗いとかも問題ないのです
万が一汚してしまっても自動クリーニング機能があるので心配ないのですぅ」
むふー、もー辛抱たまらないのですぅ、とりあえず味見
おヘソに軽く口づけ・・・この部分は腹筋が無いから体内へもアクセスしやすいポイントなのです
アタシは、口づけを通して体内のエネルギー循環を整理してみる
赤ちゃんに手を出す趣味はアタシには無いので母体だけ・・・
この大きなオナカの中身は、膨れに膨らんだ子宮。中には羊水と胎児が入ってる
なんて大量に詰まってる羊水ですぅ・・・まるで超巨大な水風船
子宮ってのは一応筋肉の袋だ、でも随意筋じゃあないのでストレッチとか鍛えるとかは出来ない
やっぱ凝り固まってるなぁ、人間さんは皆そんなもんなのかもね
この大きさじゃアレコレ辛そうだからちょっと活性化しちゃうです、マッサージもついでに
もちろん精気のおこぼれは頂くけどねぃ
(※このことが後程千奈に影響を与えることになるとはレノラ本人も気づいていなかった・・・)
ピクンピクンと千奈さんの身体が跳ねるたびに、ワンテンポ遅れてお腹が揺れる
「ほぅ、生命力の循環をちょっと良くしただけでココまで感じちゃうですかぁ」
むー、美味しい精気ですぅ、でもおヘソから吸うのは効率も悪いです
本来の出入り口じゃない所を多用して抜け癖が付いちゃったら大変ですぅ
メインディッシュはがっつかないでゆっくりいただくのです
前菜に移るのですぅ
「…さて、こっちはどーですかねぃ」
もー説明はしたのでボディフルオープン
サテン風のロンググラブとニーソだけを身に着けた、ばぃんばぃんにボリューミーな妊婦さん
マスク(顔つき)とのアンバランスさがセクシーとしか言えないのです
手足だけは布地を残しておくなんて、我ながらセンスあるですぅ
それにしても大っきなおっぱいですぅ、アタシよりかなり大きい・・・
アタシだって仲間内では巨乳・爆乳で通ってたんですからねぃ
もっとも他の部分のサイズも少々大きかったのはキニシナイ(¬へ¬;
お〜やわらか〜い、もっちもちのたぷたぷですぅ
手に収まりきれない乳肉がこぼれ落ちそうになるのを掬い直すようにマッサージしていく
「むふ〜、もちもちでボリューミーですぅ」
コレだけ大きな胸だと乳輪はそれなりに大きいけどすごく色が薄い、
乳首は小さめ・・・あ、乳首が硬くなってきた
肌もきめ細かくてホントおいしそう
「妊婦さんとは思えないほど色素沈着が薄いですねぃ
このサイズだから引き伸ばされたのかな、
先っちょは小さめ…ほとんどいじられた痕跡がないですぅ」
千奈さん、呼吸が荒くなってる・・・小さな喘ぎ声といってもいいくらい
ぎこちない動きで自分の胸を揉み始めた
たぶん、ホントの初モノなんでしょうね
「いい心がけですぅ、もっと自分に正直になるのですぅ」
24
:
古株
:2016/06/28(火) 00:05:10 ID:0a3Drs56
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[レノラ][千奈]
【いただいちゃうです】(レノラ視点です)
アタシは背中の羽を控えめに広げると少しだけ身体を持ち上げて千奈さんの真上に重なる用にホバリングする
スーツで覆われてるときは問題ないけど、生の妊婦さんのお腹に体重かけちゃいけないからね
真上をとったならやることは1つですぅ
一張羅のレオタード胸ぐりをひろげ、バストを開放する
まろび出た乳房は圧縮から解き放たれてそのサイズを少し増す
重力に引かれて水入り風船のようにぶら下がりたゆたゆと揺れる
あぅぅ、エネルギー不足のせいか張りが足りないですぅ(T△T)
いつもならもっと ぱっつーんと張っててばぃんばぃんしてるですぅ
いーのですぅ、真上からなら問題は無いのですぅ
エネルギーさえあれば、むちむちに戻れるのですぅ
胸の先と先が触れ合う、おぉぅ 流れ込んでくるですぅ 快楽のエネルギー
アタシの胸が張りを取り戻してく、目に見えるくらいの速さでサイズを増してゆく
「オナカ…のっちゃ…だめ…」
「のってないですよぉ」
・・・むくっ・・・たぽっ・・・ぷるんっ・・・ばるるんっっ!
お腹に触れない高度からでもお互いの胸だけは押し付け合いこね合わさってる
圧縮とか体型保持魔法を使ってないと、アタシの胸はどんどん膨らんじゃう
こーゆーのを『フーセンおっぱい』って言うんですよねぃ
ほほぅ、アタシの胸を押し返してくるですかぁ、目には目を、おっぱいにはおっぱいですねぃ
気持ちよくなって膨らむのはアタシの専売特許じゃあ無かったんですねぃ・・・
本人はどうなってるのか判ってないみたいですぅ
「ミルクが溜まってきてるんですぅ、出産前に搾っちゃうとオナカに良くないみたいですからミルクプレイはおあづけですぅ」
アタシのおっぱいの中身はエネルギーですけど千奈さんのはミルクですぅ
このまま膨らまし合い続けるのもステキですけど、なんか危ない気がするのです
でも直接言ったら不安がっちゃうので言わない方がいいのですぅ
「やっぱこの体勢(ホバリング飛行)は維持するのが辛いですぅ」
40センチほど高度を上げて下半身の方へ移動、乳あわせで頂いたエネルギーでアタシのおっぱいは頭より大きく膨れ上がってる
ばるんばるん言いながら弾むアタシの大っきな2つの風船はけっこー重い、ひーこらですぅ
25
:
古株
:2016/06/29(水) 00:28:01 ID:qsoHTUTc
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
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[レノラ][千奈]
【いただいちゃうです】(レノラ視点です)
「おっぱい分は頂いたので、いよいよメインディッシュですう」
おおきなオナカの山脈を越えて、秘所を覗き込んだアタシは驚いた
こんなに大きなお腹、間違いなく妊婦さんなのに使用された形跡がない
ウワサに聞き齧った話では、アイドルってのは異性の影やウワサを知られてはいけないって聞いたけど
この世界の対処、恐るべしですぅ
これじゃ奥のほうに侵入したら絶対に痛いですぅ、膜破けちゃうですぅ、出血しちゃうですぅ
でもアタシの腹具合も考えなきゃいけないのですぅ、しんぼーたまらんっなのです
「もうトロトロですねぃ、いただきまぁす」
奥への侵入を諦めたアタシは、とりあえず松葉崩し式にアソコを合わせてみる事にする
これなら奥には影響を与えずに気持ちよくなれるですぅ『貝あわせ』っていう基本テクですぅ
千奈のお腹は盛大に出っ張っているので90度の適正角度で足を絡め合う事は出来ない
浅く互いが仰向けに近い形で腰を近づけるのだがお互いの太腿の太さがそれを阻む
むー、難しい相手なのです、でも巨人族サンほどではないのですぅ
レノラは安産型の腰幅と柔軟な股関節をフルに駆使して巨大な風船の下へと腰を進める
・・・くちゅ・・・
おほぉぉ〜〜〜っ!ものすごい精気、生命エネルギーなのですぅ
吸い付く必要もないのですぅ、触れ合うだけでどんどん流れ込んでくるのですぅ
昔、半分強制的にブチ込まれた絶倫タヌキ魔人さんの比ではないのですぅ
空腹感は一瞬で消し飛んだ、それでもほとばしるエネルギーの奔流はアタシの子宮奥へ叩き込まれ続ける
はわっ、吸収が間に合わないですぅっ
ちびっとでもフーセン妊婦なんて思っちゃった事は謝るのですぅ
風船どころか高圧ボンベですぅ!このままじゃアタシが膨らまされて・・・
『スーツ圧縮っ!体型保持全開!』
自分の魔法レオタードへコマンドを送る、フルオープンしてなかったのが幸いしたです
危なかったですぅ・・・あんな勢いで注入されたら満腹になるより先に弾けちゃうですぅ
恐るべし初モノ妊婦さん、感情と快楽の爆発力がハンパないですぅ
「…あっ…あぁっ…」
千奈さんも気持ちイイみたいでなによりですぅ
26
:
古株
:2016/06/29(水) 00:29:10 ID:qsoHTUTc
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
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[レノラ][千奈]
【いただいちゃうです】(レノラ視点です)
落ち着いたところでアタシもゆっくりと続きを・・・!!
はわわっ、スーツで圧縮しているはずなのにアタシのお腹が・・・・
・・・むくっ・・・ぷくぅぅぅっ・・・・・
ゆっくりとではあるけれど、下腹部が膨らんでいく
妊娠5ヶ月…6ヶ月…7ヶ月…相当のサイズに
アタシの膨らんだお腹が、その上にのしかかっている超巨大な妊婦腹とぶつかり合い、少しずつ押し上げていく
互いの膨らむ子宮がまぁるいお腹の臍下辺りを押し付け合う
今始まった人魔対抗風船腹大戦・・・
大上段で構える巨大な横綱に斜め下からサイズを増しながら迫るチャレンジャー
サイズと柔らかさでは千奈が上回っている
臍から下の部分は膨張の再に大きく伸ばされ皮が薄くなっている分エネルギーの透過率が高い
言い換えるなら敏感なところでもあり弱い所でもある
密着し押し合っているその敏感なところでレノラは異変を感じた
『・・・押し返されてる?まさかアタシみたいな膨張体質でもないのに?』
「ひぁっ…オナカが…すごいよぉっ!」
あわてて上半身を起こし、目を疑った
弾力的だった千奈の妊婦腹は、パンパンのつやつやに光沢を帯びて張り詰め
そのサイズを1周りほど増していたのだった
ぷわわぁっ・・・・・
あっ、オナカが張ってるですぅ、キケンですぅっ!
『CLOSE!! スーツ圧縮っ!』
「いいっ・・・は…はちきれるぅぅぅっっ!!」
さらに1周りほど膨張した千奈は、仰け反ったまま気絶していた
「ふぃぃ〜っ、危なかったですぅ・・・
危うく流産・・・最悪 ハレツしちゃうところでしたですぅ
これからは妊婦さんを相手にする時はやり過ぎないようにはないと・・・ですぅ」
アタシは、千奈さんに異常がないか確認する
イっちゃう直前にスーツで保護・圧縮が間に合ってよかったですぅ
全身パンパンで少々サイズアップしちゃってるけど身体に問題はなし
ただし、過度膨張が落ち着くまでスーツで圧縮保持する必要はあるのですけどねぃ・・・
・・・で、アタシは後ろを振り向くと、にこやかに言った
「そこで毛布かぶって、隙間からずっとこちらを覗いてたおねーさん
貴方の番ですよぉ〜」
27
:
古株
:2016/06/29(水) 00:30:56 ID:qsoHTUTc
【補足】 蛇足とも言う
千奈ちゃんのお腹が張ってしまった時、本来は子宮が収縮するはずなのに何故膨張したのかというと
千奈の子宮は、あまりにも巨大化していたが故なのです
お腹が張るときは子宮筋は収縮するのですが、あまりにも大きく膨らみ薄く伸ばされていたがため
均一にはなってなかったのです。
子宮全体が収縮しようとしても中身はほぼ液体なので圧縮は出来ません(空気入り風船ではないんで)
膨張しきった前側は、胴体の奥の背中側や上半身側に比較して薄く延ばされてます
圧力が薄いところに集中した結果、お腹は押し出されるように膨れ上がってしまったのです
ゴム風船を押した時に皮膜の薄いところが出っ張るようなものです
・・・実際、かなり危なかったと思います(¬▽¬;
(千奈ちゃんは妊婦さんなので割っちゃダメです)
28
:
古株
:2016/07/23(土) 22:20:20 ID:g29PQtQU
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[サキ][レノラ]
【東洋西洋魔物合戦1】
「貴方の番ですよぉ〜」
大型ウォーターベットに併設されたもう1つのベッドで毛布をかぶっているサキへと
ゆっくりとレノラは近づいていく
(「うわ、明らかに狙われちゃってるよ」)
サキは不安を隠せず寝たふりを続ける
レノラは毛布をそっと剥がす、寝巻き代わりに千奈から借りたブルーのスウェット(マネージャーさんのだと言う)に身を包んだサキは反射的に身を丸めた
「夢魔相手に寝たふりは通じないのです」
観念したのかサキはゆっくりと目を開ける
ど〜〜〜ん!
目の前に肌色の壁、鉛直方向に1本の筋・・・というか2つの巨大物体同士の接触面
一瞬だけ戸惑ったがすぐにその正体に気づいた
「あわわわ、♪妖怪〜、ようか〜い、ようか〜い お・ち・ち!」
「ちがうですよぉ、アタシはモンスター、妖怪はそっちですぅ」
レノラは上体を起こし、サキのとなりに膝立ちになる
サキの顔面のすぐ前にあった壁が持ち上がり・・・ばるんと揺れた
「レ・・・レノラさん、その胸・・・」
「先ほど千奈ちゃんから頂いたエネルギーで膨らんだですぅ」
「膨らんだって、頭より大きいじゃないですか!その・・・スイカサイズの弾けちゃいそうな超乳」
レノラはフンっと鼻で笑うと胸を張って返した ばるんばるんっ
「ちがうですよぉ、走ったりジャンプしたり一部の行動に影響が出るのが巨乳、一部の行動に支障が出て爆乳、
一般の行動が阻害されて初めて超乳ですぅ、まだ爆乳レベルですぅ」
レノラさん、胸以外も最初に会った時から一回りは増量してムッチムチ
「ダイエットしましょうよ? さっきエネルギー補充してたでしょ?
この胸も…もうちょっと小さくても重要なとこは無くならないんですから
それにオナカも少々出っぱってますよ」
体を起こし座り込んだサキは、少々腰が引けながらも返す
「むー、コレだから日本の妖怪は忘れ去られて消えていくのですぅ」
レノラは首をすくめ ┐( ̄△ ̄)┌ な表情を見せた
「人間に溶け込むのも悪いとは言わないですけど、ワイルドさを失っちゃダメなのですぅ
食べれる時には食べる!本領が発揮できるときは躊躇しない!
少なくとも今のアタシは一番美味しい所を食べそびれて、返って食欲増進中なのですぅ
最後に食べようと取っておいたケーキのイチゴを落っことしちゃった気分なのですぅ」
(※レノラいわく「一番美味しい所」とは、絶頂の瞬間だそうです、千奈の安全優先のためガマンしたとか)
「それに・・・」
レノラの口元でちろりと舌が動く
「日本にはあるのでしょ?『据え膳食わねば・・・なんとやら』って」
レノラは素早くサキの背後に回りこむと、半身分ずらして密着した
普段はおっとりしたレノラだが、捕食モードに限っては素早い、曲がりなりにもモンスターなのである
「今夜は眠らせるワケにはいかないのですぅ」
29
:
古株
:2016/07/23(土) 22:21:50 ID:g29PQtQU
「はらぺこサキュバス」×「銀河ぼて娘伝説」
--------------------
[サキ][レノラ]
【東洋西洋魔物合戦2】
レノラは2人の間に挟まるスイカ大爆乳が押しつぶされ変形するのを無視して耳元でささやく
サキの背筋にぞわりとした何かが走る
「この部屋を埋め尽くされたら、危ないのですぅ」
サキは思った、それは違う!と、純血種のおばあちゃんならまだしも、自分にそこまでの力はない
この所だけは訂正しなくてはいけない
「ちょ・・・それは違・・・っ!!!」
抗議しようと振り向いたサキの唇が覆われる
「今のはこっち向いてもらう誘導です、
千奈ちゃんだけかーいがったら、不公平と言うものなのです」
口づけの流れを乱さずにささやく、同時にスウェットの上から優しいボディタッチ
(・・・あ、この人上手い・・・)
サキの頭の中から、同性同士と言う禁忌(タブー)が薄れ行く
以前、妹とじゃれ合った事はあるけれどあくまで真似事・・・年齢=彼氏いない歴のサキがどーこーと言えるものでもないのだが
間違いなく相手はプロだ。サキ自身より年下に見えてもこの技術で生活しているようなのもなのだ
背中に押し当てられる乳房の弾力、首筋に這わされる舌、腰骨の辺りをなぞる指・・・そして胸元へ
「超デカ盛りのあとは、和食もいいものなのです」
(和食?生粋の日本人だし、体型的にも人並みだけど・・・)
背後から両の乳房を優しく揉み解される。まだ先端には触れていない
少しずつ息が上がり、身体が火照ってくる
「そろそろですねぃ・・・『通背乳っ!』」
レノラは背後のままからサキの両乳房を押さえるように鷲掴みし、そのまま強く抱きしめる
同時に背後に密着していたレノラの胸からサキの胸の先まで一気に何か力のようなものが突き抜けた
「・・・な、なにを・・・・」
火照りと、胸から全身へ広がりつつある軽い痺れに戸惑いつつサキは震える声で尋ねた
「心配はいらないのです、生命力の流れを良くしただけなのですぅ」
「女性にしか使えない房中術なのですけど、アタシの胸に貯まってたエネルギーをアナタの胸まで直線的に通しただけなのです
凝り固まっていた身体をほぐして、通りをよくするマッサージみたいなものですぅ」
「そうなの・・・身体が熱くなってきたけど問題があるわけでもないのね」
そういえば、温泉やサウナに入ったときのように肩こりとかがほぐれたような感じだ
けっこー気持ちがいい
「男性相手なら『雰囲気香』とか『一触即発』とか『賢者阻止』とか色々スキルあるですけど
あと『成長先取具現化』・・・これは年齢的に若い子の成長を先取りする技なんで性別関係ないかも
別に成長させる必要ないですしねぃ」
レノラはどや顔で解説する、全身を背後から密着させながらサキの身体を堪能しつつ
サキは全身を撫で回されながらもまったく抵抗しなかった
むにむにとしたお肉に摺り寄せられ、上気しつつも落ち着いたような気がする
まだ通った事は無かったが、エステみたいなものなのだと思った
だがサキは見落としていた。自分の体質が周りにある気の影響を強く受けることを・・・
この寝室には超絶爆腹爆乳の妊婦さんがすぐそばに眠っていて、そして
すぐ隣には夢魔・・・淫魔が密着している
その上 今の行為で、サキの気の経路はフルオープンになっていたのだった・・・
※今回は三人称っぽくしてみました
30
:
古株
:2016/07/23(土) 22:38:31 ID:g29PQtQU
【備考:世界観説明の補足】
この世界では複数の地球が重なってるとお考えください
たとえるならば、紙1枚が1つの作品世界だとすると
沢山の紙が重なっている状態で所々が溶け合って1枚になっているポイントがあちこちに散在しているとイメージしてもらえると幸いです
ですから、別段、次元の穴とか爆発とか光の壁とかに出会う必要は無く
適当に移動するだけで(時には移動しなくてもつなぎ目の方が移動して)別の世界へ入ってたりします
【お願い】作品をお持ちの方へ
よろしかったらスピンオフとか番外編、こちらに寄せていただけると幸いです
特につながりとか考慮しなくても結構です、こちらから会いに行きます
【今後の展開】
今夜一晩の描写が終わりましたら、今いるキャラクターは2手に分かれます
レノラとサキは、ボテドルの流行中のこの世界に
千奈は、気ままな一人旅に出かけます。(どんな世界へ行くかは未定)
縁は異なもの乙なもの・・・ということで・・・
31
:
G
:2017/04/19(水) 13:13:22 ID:dopHSqxc
レノラの『お腹拝見』
32
:
G
:2017/04/19(水) 13:17:28 ID:dopHSqxc
少しばかり遠い未来。
月と地球の中間に浮かぶ宇宙ステーションに向かって一隻のシャトルが航行していた。
かつて宇宙植民地L19と呼ばれた巨大な構想物は、現在の地球政府ではコードG計画用第3スペースコロニーと呼ばれ、庶民の間ではPステーション3という名で知られていた。
Pはプレグナント、つまり妊婦さんのことである。
つまり、急激な高齢化による地球人口の減少を補うために発令された人類繁殖計画(コードG)要員である代理母たちが快適に妊娠出産を行えるように、
政府によって接収・改造された三つの宇宙ステーションの一つだった。
運営管理は100年以上の歴史を誇る代理母育成校の名門聖マタニティ学園と同系列の財閥シウ&アサイ・エンタープライズに委託されていて、
ステーション内の低重力空間では地球の1G重力環境では生活できないほど巨大に腹を膨らませた妊婦たちが暮らしていた。
33
:
G
:2017/04/19(水) 13:27:13 ID:dopHSqxc
「Pステにドッキング予定、5分きりました」
シャトルパイロットが船内放送をした。今回はテレビ番組のクルー二人を送迎するだけの臨時便である。
「ドッキング前に頭(番組最初)の顔出し撮りますぅ」
「そんなこと、わかってるわよ。カメラの準備はできてるわ」
船室ではPステーション3の巨大なドッキングポートが見えるシャトルの窓を背景にレポーターのレノラ・トリニティが立ち、
カメラ・オペレーターの蒲公英が顔にかけた眼鏡型カメラの録画をスタートした。この時代、カメラは肩に担ぐものではなく、
インプラントかウェアラブル、もしくは複数のドーロンカメラを使用するのが当たり前だった。視力調整を遺伝子レベルで行う時代に眼鏡の医学的な存在意義はないのだが、
ファッションとしての「仕事のできる女性」や「眼鏡っ娘」のイメージはしぶとく生き延びていた。本格的なロケの時には、この眼鏡カメラのほかに、
蒲公英は12台の小型ドローンを使用して立体映像の形で被写体を撮影する。
「それじゃあ、しゃべりますぅ。5・4・3・・・・・皆さん、こんにちわぁ。サキュバス・レノラの『お腹拝見』の時間ですぅ。今日はPステーション3にやってきましたぁ。
ここは三つのステーションのうちでも、最も過激な体形の人たちがいるってことで、アタシもすっごく期待してますぅ。さあ、どんな妊婦さんに出会えるんでしょうかぁ」
レノラは自称「精気を吸うとお腹が膨らむサキュバス」というのをウリにして番組レポーターを務めているが、ホントのサキュバスである。
ちなみに蒲公英はホントの仙女なのだが、遺伝子改変によってエルフや獣人に外見を変化させるファッションが隆盛の現代では、誰もそんなことを信じず、芸風だと思っていた。
レノラの服装は十年一日のように体系のはっきりわかるレオタードのようなボディスーツ、蒲公英は黒のパンツスーツでいかにも仕事の出来る女性オペレーター(カメラマンは死語に近い)らしい。
「ちょっと、レノラ、過激な体形って表現、よくないんじゃない」
蒲公英が指摘した。口調がやや素っ気ないのは二人が過去に浅からぬ関係にあったからだ。現在でも友情は続いているから取材チームを組んでいるのだが、
仕事を理由にレノラがほかの女性に手を出すのが面白くないらしい。(レノラの名誉のために言っておくと、蒲公英も妹弟子達に手をつけている)
「そうですか。じゃあ、どうしますぅ?」
仕事に関しては自分より蒲公英のほうがしっかりしているという判断があるから、レノラも蒲公英の意見には素直に従う。
「ストレートな表現でいいんじゃない。最も大きなオナカの妊婦さんたちがいる、とか」
「じゃあ、それで撮り直しますぅ」
ステーションにかなり接近しているので窓の背景は編集で差し替えることにして、もう1テイク撮り直した。
「ドッキングポートに接舷します。少し揺れます」
パイロットの声がスピーカーから流れた。
34
:
G
:2017/04/19(水) 13:35:13 ID:dopHSqxc
FTL航法(超光速航法)による深宇宙探査が可能な宇宙船はFTL機関の発生する人工重力場によって船内を地球上と変わらない重力環境にしているが、
そのような時代になっても巨大なスペースステーションは円筒形を基本としていて、回転することによって生じる遠心力を人工重力としていた。
そのためステーションの回転軸が上、円周部外殻が下で床面ということになる。ドッキングポートは回転軸中心部にあって、
ステーションの自転と逆方向に回転することによって見かけ上静止している。
百数十年前の子供向けアニメ番組では宇宙ステーションは中空で、地球上のような建造物や道路、公園に木や池があるように描かれているが、
実際には自転する構造物の強度上そのようなわけにはいかない。直径800メートル、長さ3キロに及ぶPステーション3は、
バームクーヘンのように幾層もの床面と壁で仕切られ、9か所に設けられている最も広い公共スペース(主に公園や農場)でも床面50メートル四方以下、
床から天井(上の階の床)までの高さは20メートル弱しかない。これは当然のことで、
最下層外殻に0.4G自転による遠心力と与圧の負荷がかかっているPステーションの構造を支えるためには数千本の支柱と隔壁が必要だからである。
このステーションの人工重力が比較的低めに抑えられているのは、ここが複数のクライアントの依頼を一人で引き受ける
超多胎妊娠の可能な代理母たちのための中心施設であるためだった。
35
:
G
:2017/04/19(水) 14:03:19 ID:WkSGddC2
レノラと蒲公英はシャトルを降りると、展望窓のある最下層外殻部のイチゴ農園まで下降し、ここで運動も兼ねておっとりとイチゴを摘んでいる妊婦たちを撮影し簡単なインタビューをした。
これはPステーション3の概要を説明するための映像で、ほかにも医療施設、エクササイズルーム、レストラン街やファッションストリート(地下街のような感じ)、
代理母たちを陰から支え、宇宙ステーションを運営している一般人たちの働きぶりまで駆け足で取材しなければならない。
取材スケジュールは事前に提出していて、二人の動きは保安室のAIにモニターされているから、ステーションの広報スタッフがいちいち立ち会ったりはしていない。
確認や連絡の必要があれば通路のあちこちにある端末に話しかければいい。
「毎度のことですけど、面倒ですぅ」
二時間ほどの施設紹介の取材がすんだあと、コーヒーショップのテラスで一息入れているときにレノラがぼやいた。一区画の長さが50メートル以下とはいえ、
花壇に植えられたたくさんの花や木々、天井に投影される青空や鳥のホログラムによって広々とした屋外にいるような錯覚をおぼえる。
「PR用の素材をコピーしてもらえはいいんじゃないんですぅ」
「あんた、いつもそれね。面倒くさがってちゃ、いい番組はできないわよ。それにそういうのって、マニアはみんな見てるんだから。バレたら即炎上よ。似ていても新鮮な素材を使わなきゃ」
蒲公英はブラック・コーヒーを一口すすった。
「うう、言ってみただけですぅ」
Pステーションの代理母の中には、自撮りの様々なホロビデオ(未成人お断り)で副収入を得ている者も多いから、腹の大きさや着ている服でいつ撮影したのかおおよそのことは推測できてしまう。
映像素材の使いまわしが露見すると、一本いくらで番組制作を引き受けているレノラと蒲公英は契約違反で取材予算を返済しなければいけなくなるのだった。
「不便でせち辛い世界ですぅ」
レノラはよく言えばおおらか、悪く言えば何でもザル勘定だった。それに比べると蒲公英は几帳面で真面目である。
「でも、好きでしょ。こういうの」
帆に風を孕んだ帆船のように腹を膨らませた妊婦たちがテラスの前をおっとりと横切っていくのを眺めながら蒲公英が笑みを浮かべた。
おそらく1G重力の環境なら体重100キロを下回る妊婦はいないだろう。
どの妊婦たちも低重力の環境でなければ歩行が困難なほど巨大な腹を前に突き出してユラユラと豊満な肉体を揺すりながら通りを歩いているので、
まだ午前中の人口密度が高いとは言えないレストラン街も妙に狭苦しく感じた。
低重力による筋力や循環器の機能低下、骨粗鬆症などを防ぐためにPステーションの妊婦たちはナノロボットやインプラント、遺伝子改造処置などを受けていた。
そのため誰もが健康で魅力的なプロポーションを維持していた。
36
:
G
:2017/04/19(水) 14:12:34 ID:WkSGddC2
番組で使用するわけでもないのだが、蒲公英は常に眼鏡型カメラで道行く妊婦たちを撮影していた。
「あんまりデータ増やすと編集サーバーの容量が足らなくなりますぅ」
「いいじゃない。どうせ編集するのは(ほとんど)私だし。タグはちゃんとつけて、プライベートのライブラリに保存するから。
ってか、あんたも編集手伝うフリしながら結構見てるでしょう」
「あうぅ」
理詰めの蒲公英に呑気なレノラは勝てない。性格的に攻守がはっきりしているから、あれこれ突き合いながらも本気で喧嘩することもなく関係が続いていた。
二人に共通しているのは好き者という点であるが、やはり態度は異なっていて、レノラは開けっぴろげ、蒲公英はやや陰にこもっていた。
「それに嫌なことは先に済ませたほうがいいでしょ」
今回の取材対象、つまりメインゲストを訪ねるのは、たいてい現地時間で昼前とか午後と相場が決まっていた。
妊婦は体調管理が大切だから、具合の判然としない朝から訪ねていくことは珍しい。
カフェでお腹観賞をして時間を潰し、取材約束の時間が近づくと二人は腰を上げた。
蒲公英はここから親指の先ほどのドローンカメラ十二機すべてを起動し、レポーターであるレノラとゲスト出演者のやり取りを追う。
「それでは本日拝見するお腹のゲストさんについて軽く説明しますぅ」
エレベーターに乗ってハブに最も近い最上階、微重力空間のペントハウスに向かいながらレノラがレポートを始めた。
「彼女は深宇宙探査ステーションVERSUSに勤務していた宇宙飛行士さんなんですぅ。
FTL通信中継施設の故障によって人類文明が消滅したと誤解したVERSUSのAIがコードF、つまり人類の種族存続プログラムを発動しちゃったんですぅ…」
生殖強化処置を受けたコードF要員が船内の宇宙クルーすべてと繁殖作業を行い、多重妊娠して超ボテ腹妊婦になってしまった。
のちにコードF発令は誤報と確認されたのだが、地球の人口減少に対応するためコードGに変更されて、その繁殖要員はさらに孕み続けた。
「その結果、不幸な事故が起こって、その宇宙飛行士さんのオナカはパァァンって破裂しちゃったんですぅ。
でも一命をとりとめた彼女は、太陽系に帰還とともにお腹の再建手術に取り組み、事故の原因となった遺伝子処置も改良し、
シウ・アサイ・エンタープライズに再就職、見事に代理母さんとして復帰されました」
最上階に到着したエレベーターが開くと、レノラと蒲公英は軽く床をけって外へ出た。
微重力状態では歩行は一歩一歩が幅跳びとなり、力の加減を間違うと天井に頭をぶつけることになる。
37
:
G
:2017/04/19(水) 14:16:38 ID:WkSGddC2
目の前のペントハウスの入り口は、いかにも女性の住まいらしく、薄いピンク色のブラスティックタイルと両側の植物プランターで飾られていた。
しかし、その両スライドの二枚扉は倉庫のように巨大で、見ようによっては動物園の象舎の出入り口のようだった。
レノラは右手のインターホンを押し、取材に来たことを告げた。折り返して若い女性の声が「いま、開けまーす」と答えた。
貨物エアロックのような巨大扉が滑らかに両側に開きだした。レノラが呼吸を整えて番組恒例の掛け声を発した。
「それでは、貴女のオナカ、拝見しますぅ。今回お邪魔するのはPステーション3最大のお腹を誇る妊娠マイスター、ミーサ・ポーピィさんですぅ…」
レノラはややワザとらしいながらも、目の前の光景に目を見張って呆然とした(表情を作った)。
全面ベッドのようなクッションを張った部屋の中央にフルフルと揺れる直径二メートルはありそうな肌色の球体、
その上には直径1メートル近い球体が二つ鎮座している。二つの球体の先端はピンク色で、そこに天井から降りた二本の細いパイプがつながれ、白い液体を吸い上げていた。
この球体こそ、多重に多重妊娠を重ねた超巨大ぼて腹妊婦のミーサだった。
蒲公英の操作する12基のドローンが室内の隅々に展開して、この奇観をあらゆる方向から撮影した。
「すみません。緊張したらお乳が張っちゃって…」
恥ずかしそうな声が肉の山の向こう側から聞こえた。
「いいです、いいですぅ、お構いなく。それにしてもすごいオナカですねぇ」
レノラが山の向こうへ回り込む。
もはや服を着る意味もないのだろうが、これだけ巨大な全裸の妊婦と出会う機会はなかなかあるものではなかった。
「ちょっと、カメラさん、鼻息荒いですぅ」
「うるさいわねぇ。編集で消すからいいのよ」
二人は部屋を半周してミーサ(本体)と対面した。
「初めてまして。レポーターのレノラですぅ」
「よろしくお願いします」
ミーサは美人というのではないが、ふくよかな頬にえくぼの似合うピンク色の髪をしたかわいらしい少女だった。
データによれはVERSUSでコードFが発令され、妊娠したのが16歳。それから過剰な多重妊娠で破裂事故があったのが半年後。
そして帰還後の治療と再就職、再妊娠でまだ18歳手前だった。(詳しくはHP『あるみねこの風船爆弾』参照)
38
:
G
:2017/04/19(水) 14:22:47 ID:WkSGddC2
「…それにしても大きなオナカですねぇ」
ひとしきりそれらの前歴をミーサ自身にしゃべってもらう形でインタビューしたあと、レノラは改めてその人外魔境に発育した巨体を見上げた。
「これで妊娠線がひとつもないっていうのがすごいですぅ」
ゴーグルのような眼鏡をかけたミーサが頷いた。このゴーグルは蒲公英のマルチカメラ眼鏡と同様、
ステーション各所(ベントハウス内含む)につけられたカメラの映像を見られるもので、これがないとミーサは自分の肉体以外に眺めるものがなくなってしまう。
「強化子宮もバージョンアップして伸長率も大幅に改良されたんです。オナカの赤ちゃんたちは普通の倍くらいのスピードで成長するんです」
臨月相当に成長した胎児は順次出産されるように遺伝子も改良されているので毎朝数人の赤ちゃんを産んでいた。
これはエンタープライズ初代社長の一人で妊娠出産能力者、シウ・マサミの遺伝子を改良して組み込んだものである。
「その出産シーン、取材させてもらえませんですぅ?」
「ヤダぁ、レノラさん、それ放送できないでしょ」
「局長に掛け合って何とかしますぅ、ってのは冗談ですけど。出産でお腹がサイズダウンするのは視聴者さん的にはNGかも」
「そうでもないんですよ。毎朝、五人産んで七人受胎っていうようなローテーションですから。
出産時に排出される人工羊水が産道のふさがる前に80リットルは補充されるし、受精卵の着床を助けるための成長促進剤も投与されるんですよ。
それに高カロリーの朝食をお腹いっぱい食べるから、実は出産直後が一番お腹が膨らんじゃうんです」
ちなみに食事は体調によって一日六回から八回で、無数の胎児たちへの栄養補給がミーサの仕事といっても過言ではない。
「食っちゃ寝て、起きては食べるような生活ですから、どんどんお腹が大きくなっちゃって、あはは」
照れ隠しにミーサが笑った。
「それで再妊娠から8か月でこのオナカですかぁ」
「ええ、計算上のキャパシティとしてはあと二月くらいは赤ちゃんを増やし続けても大丈夫らしいです。
それからは産むのと孕むのは同数にしないといけないんですけど」
「ということは、まだまだ大きくなるんですか。これは取材に来るのが早すぎたかも」
「それじゃ、また遊びに来てくださいね」
「んフフフ、それは追加取材が楽しみですぅ」
微重力環境とはいえ、ミーサが外出しようとすれば小型建築機械のような自走台車やクレーンが必要だった。
それに通路には尖ったものや通行人との接触禁止の警戒態勢(第一級)をとらなければいけなくなるのだった。
そのような理由でここ四か月ほどはミーサの生活空間はきわめて限られたものになっていた。
Pステーション一番の稼ぎ頭でマスコットアイコンのミーサに現在の待遇は気の毒だということで、
この部屋に隣接する四つのペントハウスを買い取って壁を撤去し、植物庭園やカフェテラスなども設置する工事が進んでいる。
ミーサ自身は狭い空間で生活するように訓練された宇宙飛行士だから、現状にさほどのストレスは感じないのだが、
ペントハウスに籠ってしまうと産科の医師や看護師以外の人間と直に接する機会がなくなるのが寂しい。
だからレノラの取材も依頼があった時点ですぐに引き受けたのだった。
39
:
G
:2017/04/19(水) 14:26:23 ID:WkSGddC2
「ところでお話をうかがうのはこれくらいでいいんですぅ、が…」
「はい?」
「オナカ、触ってもいいですぅ? レポーターっていろんな経験をして伝えなきゃいけないんで・・・、えへへ」
含みのある艶っぽい笑みをレノラは浮かべた。
「いいですよ。どうぞ・・・」
ミーサが恥ずかしそうに頷こうとすると、それを遮るように柔らかなチャイムの音が鳴った。
同時に天井の一部が開きタコかイカの怪物のような多関節のロボットアームが四本突き出してきた。
「あわわ、いったい何なんですぅ?」
「ミーサ様、スキンケアのお時間です」
レノラの疑問にこたえるかのように端末からAIの声がした。
「一日一度はお腹にクリーム塗ってマッサージするんです」
「クリーム?」
「皮膚や腹筋に柔軟性と伸縮性を与える浸透性のお薬なんです。お腹の表面がパンパンに張りすぎるとよくないんで。保湿や成長促進成分も入ってるんです。
強化子宮の安全マージンは取ってあるっていっても、予定より赤ちゃんたちが成長するのが早い日もあるんで、保険みたいなものです」
そういっている間にもロボットアームはミーサの両乳房に取り付けられている搾乳機を外し、こぼれ出る母乳をふき取った。
「ふっ、んんっ」
乳首を拭かれたミーサが押さえつけるように息を吐いた。
ロボットアームの指はジェルパッドのような柔らかい素材で、手のひらにあたる部分から導管を通ってマッサージクリームが適量ずつ噴射される仕組みになっていた。
四本のアームが膨れ上がった妊娠腹の表面を這いまわる光景は、触手系モンスターに孕まされたお姫様に見えなくもなかった。
「ふうっ、すぐ終わるから…あっ、待ってもらえますか?」
巨大な腹がマッサージされる心地よさにプルプルと震えた。心なしかミーサの顔が紅潮していた。
「ああ、ミーサさん、その…待つというか、…アームはいったん止めていただけませんかぁ」
「え?」
ミーサが命令するよりも早くAIがレノラの声に反応してロボットアームの動きを止めた。
「今回は撮影用ってことでアタシが、いえ、アタシたちがお腹マッサージをお手伝いしたいんですけど」
蒲公英がミーサの死角で親指を立ててGJ(good job)のサインを出した。
「ああ、そうですね。ええっと、すみません、気が付かなくて」
レノラの下心を知ってか知らずか、ミーサは簡単に提案を受け入れた。裸体を触られるのは恥ずかしいのだが、頼まれると断れない性格だった。
40
:
G
:2017/04/19(水) 14:30:45 ID:WkSGddC2
「それじゃ、お願いますけど、結構重労働ですよ。お腹大きいから」
確かにミーサの腹全体にクリームを塗るのは、表面積では大型車両にワックスがけするのと同じくらいの労働だった。
(この時代の車にワックスを手掛けする必要があるのか、などと突っ込んではいけない)
「それと手袋か何かつけないと、手のひらからクリームが浸みこみますから…」
「お気遣いなくですぅ」
レノラのボディスーツは彼女の魔力で自在に変形できる。ボディースーツの袖の布地がのびて、指先まで包み込んだ。
「へぇ、それ、新素材ですか?」
身に着けられる衣服のないミーサはファッションに疎い。
「いえ、魔力ですぅ。レノラはサキュバスですから」
「そうなんですか」
ミーサは適当に納得した振りをした。この時代、サキュバスなどと正体を明かしても芸風だと思われてしまうのが、レノラにしても便利な反面少し残念だった。
彼女としてはもう少し驚いたり、恐れ入ったりしてほしいところだった。
命令変更を受領したAIがロボットアームの先端からレノラの手のひらにクリームを絞り出した。
微重力状態のペントハウスでは、1G環境ではありえない高さにクリームが盛り上がった。
「それではオナカの感触を拝見しますぅ」
レノラが手のひらを軽く押し付けると、ヒンヤリとしたクリームの感触にミーサが軽く息をのみプルプルと広大な球面が震えた。
「んふっ、バンッパンに張っているかと思いきや、結構柔らかいんですねぇ」
手のひらを滑らせながらクリームを塗り広げていく。
「それに温かくてお肌もきめ細やかで、時々赤ちゃんたちがオナカの中から蹴ってくるのが分かりますぅ」
「あ、んっ、そ、そうですか?」
ミーサは息を抑えながら返事をした。実はミーサの張り詰めた腹は結構敏感で、性感帯といっても差し支えのないものだった。
彼女の収入からすればイケメンのマッサージ師をパートタイムで四五人雇うことなど大した出費でもないのだったが、
そうすれば多重妊娠の可能な彼女の子宮は契約外の子供を毎日孕んでしまうことになる。だから身の回りの世話を専用AI(とロボットアーム)にしてもらっているのだった。
「素晴らしい。素晴らしいですよぅ、このオナカは」
いくら息を殺しても、上気したミーサの精気は腹を撫でまわすレノラに伝わっていく。快感によって胎児たちの成長もわずかながら加速され、
それら無数の生命力も加わってレノラの腹もプクーッと膨らみ始めた。
「ああっ、ミーサさん、気持ちいいんですかぁ。アタシのオナカも膨らんじゃいますぅ」
ミーサと会話ができるように右脇腹(といってもかなり広いが)をマッサージしていたレノラは妊娠六か月ばかりに膨らんだ自分の腹を突き出しながら見せつけた。
番組名物のひとつ、サキュバス・レポーター膨腹のシーンである。むろん目の前にいるミーサも視聴者も、レノラがインプラント手術で風船と小型ガスボンベを腹部に仕込んでいて、
『精気を吸って膨腹するサキュバス』という設定の芸風としか思っていない。
41
:
G
:2017/04/19(水) 14:36:04 ID:WkSGddC2
「うふふふ、赤ちゃんオナカいっぱいだから、すっごい生命力ですぅ。あたしのオナカ、あっという間にこんな大きさまで膨らんじゃいました」
9か月ほどまで膨らんだ腹をレノラはミーサの腹に軽く押し付けた。レオタードスーツ越しの接触だし、
そうでなくとも高浸透性の柔軟クリームは十数秒でミーサの腹に吸収されてしまうので問題はない。
レノラが腹と両手でミーサの妊娠腹を楽しんでいると、山のような腹の向こう側から蒲公英が再び手を振った。
『私にも触らせろ』のサインである。
「・・・しかし、こぉんな大きなオナカをアタシ一人でマッサージするのは大変ですぅ。
カメラ・オペレーターさんにも手伝ってもらいましょう。ミーサさん、いいですぅ?」
早めに話しを振らないと、取材後の蒲公英はひどく機嫌が悪くなる。
調子に乗ってついつい取材対象を独占してしまうレノラは慌ててミーサに手伝う許可を求めた。
「あ、いいですよ。手をおかけしてすみません」
久しぶりの人手でのマッサージの心地よさにミーサは一も二もなく頷いた。
蒲公英は腹の左側に回り込んで、AIから手渡された薄手の使い捨て手袋をはめ、レノラと同じようにマッサージを始めた。
しかし、ミーサの妊娠腹の表面積は広大である。マッサージとはいえ、作業の要領は日曜大工で家の外壁を塗りなおすのに等しい。
そしてレノラにしても蒲公英にしても日曜大工は不慣れな分野だった。当然、あちこちに塗り残しの部分があり、
二人が腹を半周ずつして、わずかに飛び出したヘソのあたりをどちらが塗るかで無言で揉めだしたころには、
手際の悪さを見かねたのかAIのロボットアームまでマッサージに参戦してきた。
都合8本の手に巨大な腹を撫でまわされたミーサはたまったものではない。
「あんっ、気持ちいい。赤ちゃん育っちゃう。オナカが大きくなっちゃう」
快感にミーサは巨大な腹をユラユラと揺すった。もはや放送倫理コードを超えているのではと思われるシーンだった。
「おおっ、よく見ないとわからないですが、本当にオナカ大きくなってますぅ。それでは行ってみましょう。
今週の『アナタの腹囲、測らせていただきます』のコーナーですぅ」
職業意識を取り戻すことではレノラより早い蒲公英が、その掛け声に合わせて持参した鞄に駆け戻り、
陸上競技用の大きな巻き尺(21世紀ごろに使用されたものの模造品)を取り出した。
「えっ?。なんですか、それ?」
用途不明の骨董品の登場にミーサは目を丸くした。ロボットアームは無害な道具と判断すると、ペタペタとクリームを塗り続けた。
42
:
G
:2017/04/19(水) 14:42:19 ID:WkSGddC2
「はい、メジャー伸ばしてください」
本体側をレノラが持つと、蒲公英が目盛りの振られたプラスチックの帯を引き出してミーサの腹の周りを一周した。
あらゆる角度から撮影したドローンカメラの3Dデータでミーサの腹囲などすぐに割り出せるのだが、
こうしてレポーターが古風な道具で計測するのが視聴者ウケがいいのだった。
しかし、いかにミーサの腹が大きいとはいえ直径は2メートルほどである。
そこに25メートルの巻き尺を持参するのはいささか失礼というものだった。
「ひゃ、冷たい」
テープを巻きつけられたミーサがくすぐったがった。
「ああ、すみませんですぅ。ちょっと我慢してほしいのですぅ」
腹を一周した蒲公英がヘソの前でレノラに再会した。テープの先端をレノラの繰り出した巻き尺の目盛りと合わせてみた。
「はい、測りますよー。いいですかぁ、息吸い込んでオナカをプゥーっと膨らませてください」
数値の正確さより、より大きい数値が出たほうがいいのでレノラはいい加減なことを言ってミーサを励ます。
「はいはい、いいですよぅ。もっとオナカ突き出して。赤ちゃんたちも育っちゃって構いませんからねー。
でも産んじゃだめですよ、オナカ小さくなっちゃいますから。そうだ、おヘソも飛び出してたほうがいいですねー」
どことなくレノラの口調が幼児プレイっぽい。
レノラが合図すると、こういうことでは息のあう蒲公英がわずかに飛び出したヘソに唇を這わせた。
「いやぁぁん、おヘソ吸っちゃダメぇ」
このシーンは編集でカットしてしまう二人だけのお宝映像である。蒲公英がミーサのヘソを舐めながら吸い出した。
その快感にまたしてもミーサの腹が膨張を進めた。
「お、いいですねぇ、記録が伸びてますよ。ミーサさんの腹囲は・・・っと、72、73・・・6メートル78センチですぅ。
いやぁ、素晴らしいオナカですぅ」
「はぁ、はぁ、こ、こんなの、放送できるんですか?」
もはやミーサはヘソフェラの快感に視点が定まらなくなっていた。
「ま、テキトーに編集しますから、その辺は心配しないでほしいですぅ」
そういいながらレノラは巻き尺をおいてミーサのほうへ腹の向こうから回り込んできた。そしてカメラ目線になると、
「今回の『お腹拝見』、いかがでしたか。ゲストはミーサ・ポーピィさんでした。
次回はどんなオナカに出会えるんでしょうか。ご期待ください、ですぅ」
そういってレノラは双子を孕んだ臨月妊婦ほどに膨らんだ自分の腹を軽くポンッと叩いて手を振った。
そしてレノラはミーサに振り返ると、
「で、収録はこれで終わりなんですけど、実は帰りのシャトルの予約してなくって。
今晩は公英さんともども、こちらにお邪魔してもいいですかぁ」
「・・・・・・」
頬を紅潮させたミーサが目を伏せながら頷いた。
(カメラの映像、暗転)
43
:
G
:2017/04/19(水) 15:34:33 ID:WkSGddC2
【レノラの取材後メモ】
これで終わり?
これからがいいところなんじゃないのか?
と思われている視聴者(読者)の皆さん、これ以降の出来事はアタシと蒲公英さんだけが
観賞できる秘密の編集サーバー(この語感、いいですぅ)にあります。
でも、それは番組で皆さんにお見せできるような内容ではありません。
ミーサさんとの約束もありますしね。
そうそう、ミーサさんといえば、翌朝の朝食の後(もちろん出産シーンも撮らしてもらいましたw)、改めて腹囲を測ったら7メートルを超えていました。
今度は個人的に遊びに来てほしいって言われて、来月の休暇が楽しみですぅ。
アタシのオナカはどうなったかって?
エアロックをくぐれなくなって、シャトルに乗れず
もう一日余分にPステに滞在したっていうことだけ言っておきますぅ。
余分の宿泊費とシャトルのキャンセル料、それに編集日数の減少で
公英さんは少し怒ってましたけど、それは公英さんのオナカが
エアロックをくぐれるくらいにしか膨らまなかったていう嫉妬の
裏返しだとアタシは確信していますぅ。
44
:
G
:2017/04/19(水) 15:35:31 ID:WkSGddC2
【蒲公英の取材後メモ】
毎度のことながら、能天気なレポーターをうまく動かして番組作るのって
大変だわ。
しかし、眼鏡型カメラとかドローンカメラなんて
21世紀初頭には実用化されてたじゃない。
機材が古すぎるのよ。
取材費は毎回不足するし、編集サーバーの容量も足らないし、
番組プロデューサー(作者)にはもう少し気を利かせてほしいわ。
大体、レノラが機械音痴だからレポーターしているだけで、
顔だってプロポーションだって私のほうがいいし
お腹だって彼奴ほどじゃないけどそれなりに膨らむし・・・
いっそのこと、私がレポーターもプロデューサーも兼務すれば
もっと番組よくなるハズ。ああ、もうイライラしてきた。
編集は後回し。
とりあえず蓬莱の紅娘子のところに遊びに行って気晴らししよう。
あのコ、最近また胸が大きくなったって・・・
45
:
G
:2017/04/19(水) 15:36:45 ID:WkSGddC2
【プロデューサーのメモ】
あいつら、編集すんでないのに代休とった。
次はもっと過酷なネタを振ることにする。
ハエ男に作ってもらった電送装置でレノラの腹にモビルスーツを
瞬間移動させるとか、蒲公英に巨神兵を孕ませるとか。
倫理的に問題あるという建前論で通ってない企画はなんぼでもある。
自販機にコーヒー買いに行くついでに局長のハンコもらってこよう。
46
:
G
:2017/04/20(木) 18:41:06 ID:vcSNyqi.
【続・プロデューサーのメモ 『お腹拝見・ミーサ編』オンエア終了後の編集室にて】
あいつら、また追加取材とか言って二泊三日でPステ行きやがったんだよなー。
番組視聴率は記録更新したから許しちゃうけど。
しかし、放送後の問い合わせ、すごいわー。ある種の苦情も記録更新。
「終盤の腹囲測定のコーナー、切りすぎじゃないですか」
「あのコーナーだけで一本(番組一回分)にしろ」
「テメーだけ見たんだろ。目潰す」
ナニコレ、怖い。
いや、素材は見てないんだよ、俺も。
で、いま編集室にいるわけ。
蒲公英って突っ込みきついけど脇が甘いんだよなー。サーバーアクセスの
パスワードは・・・大体、BOTEとかBXとかAl〇〇t使ってるんだよ。違う、
逆か・・・これだな・・・・
47
:
G
:2017/04/20(木) 18:43:21 ID:vcSNyqi.
【アクセス、承認】
「ひゃ、冷たい」
テープを巻きつけられたミーサがくすぐったがった。
「ああ、すみませんですぅ。ちょっと我慢してほしいのですぅ」
腹を一周した蒲公英がヘソの前でレノラに再会した。テープの先端をレノラの繰り出した巻き尺の目盛りと合わせてみた。
「はい、測りますよー。いいですかぁ、お腹張らないようにリラックスしてください。はい、軽く息を吸ってぇ、
吐いてぇ、大きく吸って、はい、吸ってください。息吸い込んでオナカをプゥーっと膨らませる感じ。はい、そうですそうです、いいですよー」
数値の正確さより、より大きい数値が出たほうがいいのでレノラはいい加減なことを言ってミーサを励ます。
「はいはい、いいですよぅ。もっと背を伸ばすようにしながらのけぞって、オナカ突き出して」
レノラは巻き尺の目盛りを読んだ。
「うーん。思ったほどじゃないですねぇ」
「もうひと声欲しいとこかしら」
「えっ?。何が思ったほどじゃ・・・?」
室内カメラでミーサと蒲公英の作業をモニターしているミーサが二人の怪しげな密談に困惑して、腹の向こうから質問した。
「いえ、もう少し数字出るかなーと思ってたんですけど。それにおヘソも、もう少し飛び出してたほうがカメラ映りいいんですぅ」(二人ともひどい)
ミーサの腹は無数の胎児と大量の羊水を保持する観点から、ゴムのように柔軟性に富んだ脂肪層で覆われていた。
つまり薄皮一枚で外界と隔てる熱気球ではなく、ゴム製のバルーンタイヤのような構造である。
意外にむっちりと肥え太った腹肉のために、ヘソは阿蘇山系のカルデラのように引き伸ばされた浅いくぼみにポツンと突き出る形になっていた。
それが今一つ物足りないと取材陣は言うのだった。
「でも、そんなこと言っても・・・」
ミーサは困った。これ以上お腹に力を入れると破水してしまう恐れがあった。
48
:
G
:2017/04/20(木) 18:45:43 ID:vcSNyqi.
「いえいえ、こういう時こそ、このアタシの魔法が効くんですぅ」
レノラは人差し指を舐めると、ヘソの周りに唾で五芒星の形を描いた。
そして浅いくぼみに口を寄せると呪文を何やらささやいた。
「やぁん、お腹が・・・」
レノラに息を吹きかけられ、そのくすぐったさにミーサが身をよじった。
それに合わせるかのようにヘソの内側にトンっと軽い衝撃があった。
「ムフフフフ、ちょっとオナカの赤ちゃんにも手伝ってもらっちゃいますぅ」
レノラが軽くヘソを押すと、また内側からトンっ、トン、トンと蹴り返してくる。
レノラの魔法で軽い催眠術にかかった胎児たちが、ヘソを押し出すように足で子宮の内側を蹴るのだった。
「んはっ、動くぅぅぅん、ダメ、そんなに動かないでぇ」
トン、トン、トン。ドン、ドンドン。
レノラにコントロールされた胎動は決して激しいものではなく、
ミーサに痛みを与えるどころか、巨大な性感帯を内側から穏やかに刺激した。
「いやぁん、そんなに押したらお腹が膨らんじゃうぅ。ダメよ、ママを・・・ママを困らせないでぇ」
快感が引き出されていくと妊娠腹の発育が加速した。
「ハイハイ、ママ思いの赤ちゃんでちゅねぇ。赤ちゃんたちも育っちゃって構いませんからねー」
どことなくレノラの口調が幼児プレイっぽい。
「ほぉぉぉ、そんなに育ったら産まれちゃうぅぅん」
「だめですよ。ミーサさん、産んじゃだめですよ、オナカ小さくなっちゃいますからガマンして。
はい、リラックス、リラックスですぅ」
そういいながらレノラは再び巻き尺の端を繰り出した。
49
:
G
:2017/04/20(木) 18:48:06 ID:vcSNyqi.
「そろそろほぐれてきましたですぅ。おヘソももっと飛び出してたほうがいいですねー」
レノラが合図すると、こういうことでは息のあう蒲公英が先ほどより浅くなったヘソの窪みに唇を当てた。
そして接吻をしながら舌先で勃起したヘソを玩弄する。
「いやぁぁん、おヘソ突っついちゃ・・・」
蒲公英はジュルジュルと淫靡な水音を立てながらヘソを唇でついばむ。
ポンッと裏返ったように窪んでいたヘソが飛び出した。
「あぁん、吸っちゃダメぇ。そんなに吸ったら、赤ちゃんおヘソから出ちゃうぅぅ」
蒲公英の口技は容赦ない。唾液で柔らかくほぐれたヘソを吸引されるミーサは身を引こうとしたが、
自力ではほとんど動かせない巨大な腹はユラユラと揺れ、膨張を続けるだけだった。
「お、いいですねぇ、記録が伸びてますよ。さっきと20センチはちがいますぅ。
んー、おヘソの先っぽで測りますねぇ。ええ・・・ミーサさんの腹囲は・・・っと、72、73・・・
6メートル78センチですぅ。いやぁ、ホント、素晴らしいオナカですぅ」
計測(ヘソ責め)が終わるとようやくミーサは解放された。
「はぁ、はぁ、こ、こんなの、放送できるんですか?」
もはやミーサはヘソフェラの快感に視点が定まらなくなっていた。
三人の上ではAIが腹の発育とともに乳房で生成された大量の母乳を排出させるために、硬く起った乳首に再び搾乳機を取り付けた。
「ま、テキトーに編集しますから、その辺は心配しないでほしいですぅ」
そういいながらレノラは巻き尺をおいてミーサのほうへ腹の向こうから回り込んできた。そしてカメラ目線になると、
「今回の『お腹拝見』、いかがでしたか。ゲストはミーサ・ポーピィさんでした。次回はどんなオナカに出会えるんでしょうか。ご期待ください、ですぅ」
そういってレノラは双子を孕んだ臨月妊婦ほどに膨らんだ自分の腹を軽くポンッと叩いて手を振った。
そしてレノラはミーサに振り返ると、
「で、収録はこれで終わりなんですけど、実は帰りのシャトルの予約してなくって。今晩は蒲公英さんともども、こちらにお邪魔してもいいですかぁ」
「・・・・・・」
頬を紅潮させたミーサが目を伏せながら頷いた。
【サーバー、シャットダウン】
50
:
G
:2019/08/20(火) 20:50:43 ID:sq.i.gJI
レノラの「時候の挨拶:暑気払い」
このお話は「あるみねこの風船爆弾」HP投稿小説の設定に準拠しています
51
:
G
:2019/08/20(火) 20:55:28 ID:sq.i.gJI
世に数多ある法則の一つが『上司に頼まれた用事は割に合わない』というものである。
レノラは心中で溜息をつきながら、とある風光明媚な農耕地帯を模した仙境の真ん中に建っている庄屋造りの邸宅の門戸をたたいた。
仙境の主は十二人の獣仙の一人、兎仙のサキムニだった。(あるみねこの風船爆弾、小説新西遊記外伝参照)
「こんにちわぁ、ご無沙汰していますぅ」
取次ぎを頼むと長身でたくましい体つきの狸獣人が出てきた。サキムニの弟子で半仙半妖の守山大神である。
「おや、レノラ様お久しぶりです。師は書院(居間兼書斎)におりますので、そのままおあがりください」
こののどかな仙境自体がサキムニの術力で作り出された小さな異世界だから、当然レノラの来訪は承知しているだろう。
レノラは守山大神に案内されてサキムニの待っている座敷へ通された。
52
:
G
:2019/08/20(火) 21:02:20 ID:sq.i.gJI
「で、今日はどんな用なの?」
道服を着た見目麗しい美少年がたずねた。この仙境の主兎仙サキムニが人の形に変じた姿である。
「毎度のこととは思うんですがー」
レノラがISギルド(インキュバス・サキュバスの組合で、人間界における活動を互いに手助けする互助組織)の事務局長にして魔界の総裁の一人アスタロト大公爵の命令で来訪した旨を告げた。
「また少しばかり節季の品の御融通をお願いしたいのですぅ」
インキュバスやサキュバスは人間と性交してその精気を食するという性質上、魔界でばかりは暮らしておられずどうしても地上界で活動しなければならない。
だがこれは当然に天界の眉を顰めさせることになる。
そこで余計な軋轢を生まないように魔界の高位者たちがISギルドを通じてインキュバスやサキュバスの活動を統制しているのだが、そのほかに天使たちに地上界の年始や種まき、
収穫祭の時期などに約定(人間の人生を誤らせない程度に精気をいただきます)を守っているあかしとしてなにがしかの付け届けをすることが慣習となっていた。
53
:
G
:2019/08/20(火) 21:04:08 ID:sq.i.gJI
だが天使たちには魔界で産する品々を不浄として嫌う者もいる。そこで天界魔界に中立の立場を取っている仙界で付け届けの品の調達を依頼することが多かった。
腹ぺこサキュバスなどと仲間内からは揶揄されているレノラだが、諸国を放浪している、さらに不運なことに様々な事件に巻き込まれているだけに天界や仙界にはサキムニのような知人も多い。
そこで今回は知り合いの天使に付け届けを持っていくようにアスタロト大公爵に命じられたのだった。
「今回はこれで御融通をお願いしますぅ」
レノラは携えてきた手のひらサイズの小さな壺を差し出した。便宜をはかってもらう礼にとアスタロトから渡されたものである。
「中身は何なの?」
「主な成分はセイレーンの鱗を挽いた粉だとか。女性が小さじに半杯、三日で三度飲むと言葉を失う代わりにセイレーンの歌を歌うことができるようになって、
どんな男性も意のままに従わせることができる、とか公爵様が説明されてましたけど・・・」
仙術修行の一環として、サキムニがこのような珍奇なアイテムを研究していることをアスタロトは承知していた。
サキムニはレノラの説明を聞きながら、横に控えている守山大神に壺を納めさせた。
54
:
G
:2019/08/20(火) 21:05:19 ID:sq.i.gJI
「いつも珍しいものをくれてすまないね。公爵さんにはよろしくお礼を言っておいてよ。ところでうちはこんなところだから、
いつものように畑で獲れるものとか裏で飼っている牛の乳、鶏の卵・・・」
エヘンと守山大神が軽く咳払いした。
「そうそう狸さん、いま小豆を炊いて餡を練って月見のおはぎを作っていたんだっけ。あれを持って行ってもらおうか」
十一仙を招いて月見の宴を開く準備をしているところだったのだ。
55
:
G
:2019/08/20(火) 21:07:02 ID:sq.i.gJI
「これ、けっこう重いですう」
サキムニから預かったのは直方体の形をした、花見など屋外で使用する漆塗りの重箱だった。
箪笥の引き出しのようになった三段のうち二段には、たっぷり餡をまぶした握りこぶしほどありそうな大ぶりのおはぎ(餡で半ツキの蒸した餅米をつつんだプレーンなもの、
きな粉、ゴマをまぶしたものの3種)六個ずつ計12個。最下段にお皿、箸、湯飲みなどの什器と箸休めのたくあん数枚の乗った小皿。
三段のお重を納める枠の横には竹筒の水筒二本が差せるようになっていて、これには水出し焙煎の玉露のお茶が詰めてあった。
もちろんサキムニの作ったアイテムだから、この暑気でもおはぎが傷んだり冷茶が生暖かくなったりすることはない。
取っ手があって持ち運びはしやすいものの、これだけの内容だと重量はそれなりのもので、運動不足のレノラはぶつぶつと一人不満を言っていた。
56
:
G
:2019/08/20(火) 21:09:10 ID:sq.i.gJI
サキムニの仙境は現世のどこにでも出入口をつなげることができるので、大陸西端アバロンとサモス両王国の境あたりにある
カディー谷の小村レヴァンの湯治場の近くにレノラは送ってもらったのである。
この湯治場は渓谷に湧き出す温泉を引き込んでいる温泉宿が十数軒あるのだが、その湯元になっている湧出池が二つあった。
この二つの池はいずれも温泉街の上流にあって、上の湯、下の湯と呼ばれ、
温泉宿への分水とは別に沢の水を混ぜて適温で露天風呂を楽しめるようになっていた。
このうち『上の湯』は『神の湯』に通じるということで、毎月の物忌みの日とその前後合わせて三日は人は立ち入ってはならず、
池の横に用意された祭壇には各温泉宿の主人や病気の快癒を祈る湯治客がお供え物をする習慣があった。
レノラはここで毎月沐浴にやってくる天使ヘラに会ってアスタロトから命じられた贈り物を賞味していただくことになっていた。
57
:
G
:2019/08/20(火) 21:11:26 ID:sq.i.gJI
物忌みというと何か陰気な印象を受けるが、この温泉地では月で一番宿が満杯になる日である。
確かに宿は新規の客は取らなくなるし、宿で提供する食事も肉や精のつくなまぐさ物など避けるようになるが、
不思議なことにこの三日間に下の湯に入浴するとその効能が格段に違うという噂があったからである。
これは上の湯から流れ出た湯の一部が下の湯へ流れ込んでいて、上の湯を使われた神様の残り湯を頂いているから
霊験あらたかなのだだという説明が温泉宿ではなされていた。
混雑を避けるために各温泉宿では湯治客が下の湯へ上がっていく時刻や順番を割り当て、足の弱い客には輿など雇い、
さらに下の湯から上の湯へと上る山道には宿の使用人数人が交代で見張りに立って不入の掟を厳しく守っていた。
そのためレノラは上の湯からさらに山奥へと分け入る上流側の道にワープアウト(?)して道を下って行った。
58
:
G
:2019/08/20(火) 21:13:12 ID:sq.i.gJI
払暁の上の湯は谷あいの林に囲まれているので薄暗いが、山の稜線を見上げると空が明るくなってきていた。
上の湯の端、温泉の湧出口の近くに下流の温泉宿に湯を供給する石を凹型に切り出してつないだ分水道が作られていて湯が冷めないために木の蓋が延々と敷かれている。
湯元は夏場でも湯気が立ち上っているのが見えるほどだが、池の反対側は沢を流れる水が引き込む小さな水門があって、入浴に適した湯温に調整されていた。
基本は男女混浴で下の湯にあるような脱衣所の小屋すらないのだが、真ん中には島のミニチュアのような岩がひとつ突き出ていて、
これでかろうじて男女別湯のような視線を遮るエリアが作られていた。
その湯元のふちに石造りのベンチのような簡素な祭壇があって、その上に白い敷布が掛けられお供物の料理、パンや焙った肉やハム、チーズ、ワイン、蒸したイモ、
調理した野菜や果物、温泉宿で湯治客のお供え物用に売っている菓子などが積み上げるように並べられていた。
これらの供え物は日が昇る前に村の月周りの祭礼担当者たちが夜が明ける前に持ち込んだもので、彼らはそのあと下の湯から登ってくる道を封鎖していた。
日が昇ると上の湯は神様が沐浴する時間で、人が立ち入ると天罰が当たると信じられていた。
59
:
G
:2019/08/20(火) 21:15:35 ID:sq.i.gJI
「これはちょっとした宴会ですね」
重箱を下げたままレノラは祭壇の周りを歩いて並べられたお供え物をあらためていった。
上の湯のお供え物が山の獣に食い荒らされるわけでもなく、
きれいさっぱりなくなるのはこの地方では有名な不思議話の一つだった。
「あ、このクッキーおいしそう。一つくらいいただいても分からない・・・・・」
祭壇の菓子をつまもうとしたレノラは手を止めた。
「フッ、いっさいの気配を感じさせずこのアタシの後ろを取るとは・・・少しは使える様ですぅ」
レノラが背後を振り返った。
「久しぶりに会ったと思ったら、バカなことばかり言って。アナタまた変な絵草紙とか読んで影響されてるでしょう?」
60
:
G
:2019/08/20(火) 21:17:33 ID:sq.i.gJI
人目を避けるために使っていた陰身の術を解いて2メートル近い長身で金髪、豊満な姿態の女性が姿を現した。
レノラ旧知の天使ヘラである。その外見から人間には結婚と母性、豊穣などを司る女神ヘラとその混同されるが天界では別の存在である。(あるみねこの風船爆弾HP、参照)
安産型の幅広い腰つきもだがそれよりも豊かなのが乳房、さらにさらに巨大に膨らんだ腹部に目が行ってしまう。
10つ子を孕んだ臨月の妊婦でもヘラの腹回りには遠く及ばず、普通の妊婦やぽっちゃり女性などは痩せて見える。
口さがない天使の間ではヘラの腹回りと身長はどちらの数値が上かと噂されている。もちろん身長はこれ以上伸びないが、
腹囲は伸長可能で「身長の1.2倍」「いや1.5倍はある」などと言われていることはヘラ自身は知らない。
これは彼女が大天使の一人ガブリエルと婚約中であることからの嫉妬であることはほぼ間違いのないところだが、その陰口に根拠がないわけではなかった。
61
:
G
:2019/08/20(火) 21:20:23 ID:sq.i.gJI
「ホントにお久しぶりですぅ。それにしても・・・」
レノラはヘラの背後にズラリと控えている12人の侍女姿に目をやった。いずれも美しい容姿だが無個性で精気に欠けている。
日常生活では体型的に不便なことも多いヘラが術で使役している傀儡だった。
「その立場(ガブリエルの婚約者)だったら下級の天使さんや仙女さんをメイドに召し抱えられるんじゃないですぅ? いつまでも一人でウロウロしていると箔が付きませんよ」
エッチもしたことのある旧知の中なので、腹ぺこサキュバス対上級天使でも、レノラにあまり隔意はない。ヘラが自分の肉体の強靭さと戦闘力に自信を持っていても、
一方でそのオーバーサイズな体型にコンプレックスを感じているのは承知していた。
「まだまだ結婚は先だし、今は独身謳歌してるんだから・・・」
話題を封じるようにヘラはじろりとレノラを見下ろした。頭二つ分近く上から、しかもせり出した巨大な腹と乳房越しに睨まれるとそれなりに威圧感があった。
62
:
G
:2019/08/20(火) 21:22:27 ID:sq.i.gJI
「はいはい、わかりました。ところで今日はうち(ISギルド)の事務局長から時候の挨拶と暑気払いの差し入れですう」
沐浴とお供え物の饗応に来たヘラは肌も透けて見えるような薄物の天使の羽衣をまとっているだけなので、見ようによってはかなり刺激的な恰好である。
レノラは重箱を掲げて見せながら、以前よりお腹が大きくなってないかとチラチラ視線を走らせた。
「へぇー、アナタもだけど、こんな贈り物が私まで回ってくるなんて久しぶりね。何が入ってるの?」
ヘラの唯一といっていい悪癖が食い意地である。体型を気にして、ことあるごとにダイエットを口にしているのに、この上の湯でのように各所の神殿や村々の祠、
パワースポットを巡回しているときにお供え物をすべて平らげずにはいられないのだった。その際、必ず言い訳に出てくるのが「俗界の人々の信心を無下にはできない」なのだった。
63
:
G
:2019/08/20(火) 21:25:01 ID:sq.i.gJI
レノラは求めに応じて重箱の最上段を引き出してチラ見せした。
「十二仙のおひとりサキムニ様に作ってもらったおはぎですぅ」
ヘラの目の色が分からない程度に変わったのをレノラは見て取った。サキュバスのレノラは性欲と同様、食欲などほかの欲や煩悩にも敏感なのだった。
こうなるのが分かっているから時候の挨拶回りをするのが嫌だったんだとレノラは思う。
というのも、仙界、この場合はサキムニの仙境で栽培されている作物は、サキムニが修行の一環として練成している仙丹の種(材料)ともいえるもので、
俗界(人間の世界)で収穫されるものとは滋養分(カロリー)が別物なのだった。
おはぎの材料になっているモチ米や小豆は『一粒千倍、二粒万倍』とも言われ、もし少量でも人間が口にすれば、三月寝たきりの病人でも起き上がって歩き回り、
健常者なら10年寿命が延びるとか十人力を得ると言われているほどだった。
上の湯のお供え物を毎月、年十二回いただくより、この十二個のおはぎのほうがヘラの腹囲に深刻な影響を与えることは容易に想像できる。
64
:
G
:2019/08/20(火) 21:28:27 ID:sq.i.gJI
「あのヘラという天使はおそらくこの誘惑には抗えないだろう」
レノラに今回の件を言いつけたアスタロトはニヤリと人の悪い笑みを浮かべた。
未来を見通す策略家で、ヒトの一番嫌がることを察して悪戯を仕掛けるの大公爵の趣味なのだった。
嵌めるよりハメられたいレノラとしてはこういう悪戯の片棒は担ぎたくないのだが、
慣例の挨拶回りという名目は整っているし、おはぎをいくつ食べるかはヘラの自制心次第だと少し良心の声に耳を塞いでいるのだった。
65
:
G
:2019/08/21(水) 22:06:05 ID:.Rsdmb9g
「まあまあまあまあ、これはこれは」 重箱の中に整列したおはぎを見たヘラは嘆声を上げた。
「すごい。これはおいしそうね。食後のデザートに一ついただこうかしら」
ヘラはレノラの心中など察することなく、傀儡の侍女に手伝わせて羽衣を脱いで全裸になると、
露天温泉の腰ほどの浅瀬に浸かって手足を伸ばした。
侍女たちは白い浴衣姿になると、半数は手桶でヘラの肩から湯をかけたり手足や背中を手拭いで擦ったりする。
残りの半数は祭壇とヘラの間を往復して、お供え物を彼女の口に運び始めた。
「貴女も一緒にどう?」
上の湯での沐浴はルーティーン・ワークだし、レノラとは一時はエッチな関係もあった仲だからヘラとしては豊かな裸体をさらすことを恥ずかしがったりしない。
レノラは持参の重箱を祭壇の脇に置くと全身フィットのレオタードのようなボディ・スーツを露出の多いセクシーなワンピース水着のように変化させた。
かろうじて乳首と股間を隠す部分以外は肌が透けて見えるレース地で全裸になるよりある意味刺激的だった。
66
:
G
:2019/08/21(水) 22:07:44 ID:.Rsdmb9g
「それじゃ、お言葉に甘えてお邪魔しますぅ」
レノラは湯に入っていくとヘラを囲んで身体を洗っている傀儡たちの邪魔にならないところに腰を下ろした。
「それにしても」 ヘラはレノラの9割裸体の身体を自分と見比べた。「相変わらず(お腹が)ツルペタなのねぇ。少しはうだつの上がるような生活してないの?」
こういうときだけ自慢するようにヘラは大きな腹を軽く突き出して自分の優位を主張してみせる。
「いやぁ、そういわれると面目ないのですぅ」
近年では昔と違って多くの天使たちが地上から天界へ引いて姿を人目にあらわさないようにしているのと同様、魔族も魔界に身を潜めている。
ただ、インキュバスやサキュバスのように俗界(人間)との通交を断てないものは本性を隠し地域社会にとけ込んでハーレムを形成するの常態化していた。
だからレノラのようにワールドワイドに諸国をうろついているサキュバスは生活力を疑われても仕方がない。
67
:
G
:2019/08/23(金) 17:53:21 ID:yy0a5HkU
「逆にヘラさんは大分羽振りがいいみたいですねぇ」
「まあね。でも、そのおかげでダイエットが進まなくって・・・」
数十年ぶりの再会で世間話などしながらも、レノラは久しぶりに目にしたヘラの食べっぷりに驚いていた。
傀儡の侍女たちが効率的かつ機械的に祭壇とヘラの間を往復し、パンや肉やその他の食べ物飲み物をヘラの横に跪いて完璧なタイミングで口元に差し出す。
それをヘラはレノラと話しながら口に入れ咀嚼し次々に飲み込んでいくのだ。
これは気功などの導引術などの延長線上にあり、呼息を操りと吸息とともに気でも食物でも自在且つ急速に体内に取り込むことができる能力である。
妖怪変化の類なら『鬼一口』とも呼ばれ、人間などを一呑みにしてしまうのもこれに近い。
祭壇の上の料理が驚異的なスピードで消えていく一方でヘラの腹はゆっくりと前にも横にもせり出してきた。
68
:
G
:2019/08/23(金) 17:54:50 ID:yy0a5HkU
「はぁー、すっごいですねェ、ヘラさんのオナカ・・・パンクしそうですぅ」
「そんなことないわよ。ここに限らず、いろんなところ回ってるんだから。日に五食なんてこともあるのよ。貴女とは鍛え方が違うんだからパンクなんかしないわよ」
ヘラがポンッと軽く腹をたたくと水面に波紋が走り、腹の上でこれもわずかだが膨張している乳房がフルフルと揺れた。
「そういえば」 レノラはふと身体を洗っている侍女の動きに気が付いた。正面に座っているレノラとの視線を遮らないためか、一番広大な球体の表面を誰も洗わない。
「オナカ、まだ洗って・・・」
「洗いたい? ねぇ? 触りたいの?」
待っていましたと畳みかけるようにヘラが語尾に被せてきた。
「は、はい、その・・・」
ヘラは再度腹をポンポンとたたいて揺らして見せた。
「いいのよ、遠慮しないで。ほらほら、この大きくて美しいお腹、久しぶりに貴女だって触りたいんでしょう? 食べてる間だけだったら触ってもいいのよ」
69
:
G
:2019/08/24(土) 07:16:57 ID:tO06Eenw
ホントは洗ってほしいクセに、こうして上から目線で誘ってくるところが天使らしくて苦手ですぅ、とレノラは心中で溜息をついた。
まあ、事実久しぶりだし触りたくないわけでもないし、時候の挨拶で天使のご機嫌を取り結ぶという当初の役目もあるし、
レノラだってサキュバスだから少しばかりヘラの腹回りに有り余っている生気をいただいて自分のオナカも満たしたい。
「それではお言葉に甘えて失礼しますぅ」
レノラが温泉をかき分けて近づくと髪を櫛けずっていた侍女がタオルをレノラに手渡した。
レノラはタオルを温泉につけ、今も目の前で少しずつ膨らんでいるヘラの腹をアカスリする形を見せつつもムニムニと豊かな腹肉を揉み撫でさすった。
「んふぅ、なかなか上手よ。その調子・・・」
ヘラは満足げに腹の向こう側のレノラの行為を眺めながらお供え物を詰め込み続けていた。
祭壇は見る見るうちに片付いていき、一時間もしないうちにパンくず一つ残さずに片付いてしまった。
70
:
G
:2019/08/24(土) 16:18:16 ID:tO06Eenw
ヘラが手を振ると傀儡の侍女たちは解けるように空中に消え、レノラは重箱を二人の横に運んできた。
三段のお重と水筒をおさめている漆塗りの枠の部分には定身呪が彫り込まれていて、卓上に置いたように水面数センチの宙にピタリと浮く。
「スイーツは別腹って言いますぅ。それではお待ちかねの食後のデザートといきますか?」
まずレノラは下段から茶碗を取り出して、器の側面に水滴が凝結するほどよく冷えたお茶を注ぎヘラに手渡した。
「へぇー、お茶からして違うわね」
ヘラが味覚をリセットしている間にレノラは三種のおはぎのうちから定番の餡子で覆われたものを一つ皿に取り分けた。
レノラは茶碗を受け取り、代わりにおはぎと箸をヘラに手渡す。
「んー、この餡の甘い香りがなんとも・・・」
サキムニの作った甘味は俗界の食べ物のように吸い込みの術が使えないので、
ヘラはずっしりとしたおはぎを箸で持ち上げ端っこに一口かぶりついた。
71
:
G
:2019/08/24(土) 16:23:37 ID:tO06Eenw
「うわっ、なにこれ、すっごく美味しいんだけど」
もごもごとおはぎを頬張りながらヘラが嘆声を上げた。
それを飲み込むと、滋味豊かな(豊かすぎる)おはぎを受け止めたヘラの膨満した巨大腹が胎動でもするようにグニョリと波打ち
せり出してきた。
「ウマっ、これは美味すぎるわ・・・・おぉう、五臓六腑に染み渡るってこういうことね」
「なんかヘラさんのオナカがすっごいんですけどぉ。まるで赤ちゃんがいるみたい・・・ヘラさん、ひょっとして妊娠してますぅ?」
腹の中の十つ子が激しく胎動するかのように隆起する、そのヘラの巨腹の盛り上がった部分をレノラは怖々突っついた。
「何言ってるのよ、結婚前なのに妊娠なんて。これは全部自前に決まってるじゃない。自前よ、ジ・マ・エ」
おはぎを口に頬張りながらヘラが無駄に自慢気に腹を突き出して見せた。
「一粒千倍、二粒万倍」とも例えられる食材で作られたおはぎを消化吸収するために、ヘラの胃腸が120%の能力で活動しているのだった。
しかも隆起した部分がもとに凹んで戻るのではなく、出っ張った部分を追いかけるように腹全体が膨らんんでくる。
72
:
G
:2019/08/25(日) 07:42:22 ID:An7ihWU6
「しかし、これはあとの2種類も試してみないとおさまりが付かないわね」
ヘラは皿を返しながら
「その胡麻ときな粉の、おかわりで。もう二ついっぺんにのせちゃってよ。あ、そうそう、アナタも一つ御呼ばれする?」
「いやー、アタシはこういうの苦手で」
エッチでの荒淫(暴飲暴食)はともかく、こういう超絶ハイカロリーなものを経口摂取するようにサキュバスの体はできていない。
レノラが辞退するとヘラはホッとしたような様子を見せた。
「じゃあ、さっきの続き、ほら、私が食べてる間、お腹触ってもいいわよ」
また一杯お茶を飲むと地殻変動的な巨大腹の動きが落ち着き、そのかわりに重量感と直径が増して腹の表面が大洋のようにゆったり波打つ。
73
:
G
:2019/08/25(日) 07:45:33 ID:An7ihWU6
広大な円周に沿ってレノラは手のひらを滑らせながら、ヘラの腹がただ膨張しているだけではないことに気が付いた。
その証拠に下腹の当たりを撫でまわすとお肉がポッチャリと厚みを増して、指が沈み込むような感触がある。
膨らんでいるだけなら腹肉が伸展してパンパンに張ってくるのだが、
そうはならずに膨張を追いかけるように吸収した栄養がしっかり脂肪になって腹や胸に溜め込まれているらしい。
もともと爆乳だったのオッパイも大きくなりはじめ、それに取り残された乳首が半ば陥没していた。
二つ目のきな粉をまぶしたおはぎを食べ終わるころには腹の肥大化につれてヘラの背中が反りかえり、
三つ目に箸をつけたころには温泉に半身を浸し八の字に両足を投げ出してくつろいでいる彼女の脹脛(ふくらはぎ)にのしかかるようになっていた。
「イヤー、ヘラさんのオナカすごいですぅ。こんなに大きく膨らんでパンパンなのに、同時にむっちりと柔らかい・・・」
74
:
G
:2019/08/25(日) 07:51:11 ID:An7ihWU6
レノラはヘラが上機嫌なのをいいことにムニムニとヘラの巨大腹を揉みしだく。
ヘラの豊満な身体は剣で斬ろうが槍で突こうが攻撃魔法の呪文を唱えようが、
あらゆる攻撃を柔らかく包み込んで受け止めてしまう「兵法殺しの肉体」と呼ばれているのだが
中でも腹と乳房は前面の盾というべき強靭さを備えていた。
この防御能力の発動はほぼ自動的なもので「強いものにはより強く」反応する。
一方で少数の者しか知らないことなのだが「弱いものにはより弱く」反応してしまう、
つまり巨大な腹全体が性感帯で優しく愛撫などされると快感に蕩けてしまうという弱点があった。
仙界のスイーツという味覚的刺激、膨腹=性感帯の増加、
そしてレノラのお触りときてはレノラのようなサキュバスでなくともヘラのテンションの上がり具合は分かる。
レノラは着実に大きさを増していくヘラの腹の中心線に沿って指を滑らせ、
正面の浅いくぼみ、肥え太る腹肉のせいで処女の秘唇のようにぴったりと閉じたヘソの周りをクルクルと愛撫した。
75
:
G
:2019/08/25(日) 07:54:18 ID:An7ihWU6
「ん? どうしたんですぅ? お箸が止まっちゃいましたけど? もう、お腹いっぱいですぅ?」
レノラは手を止めてゆったりと蠕動運動して波打っている膨満した腹の向こう側のヘラの様子をうかがった。
「いいえ、その・・・・まだまだ食べられるわよ」
ヘラが再びおはぎを頬張るとレノラも指を動かす。
「ンー、ヘラさんが食べてる間だけオナカ触っていい約束ですからぁ」
レノラは完璧な球体についた唯一の浅いくぼみ、スリットのようなヘソの穴に沿って指を滑らす。
「何度でも言っちゃいますけど、やっぱりヘラさんのオナカはサイコーですぅ」
レノラがスリットに人差し指を押し付けると柔らかな腹肉が両側に開いて指が第一関節まで沈み込んだ。
「ホォォォっ、・・・・んー、フゥ」
ヘラが軽くうめいておはぎを頬張ったまま鼻から息を吹き出し硬直した。
膨らむ腹全体が性感帯なのだが、その中でもふだん外気から守られているヘソは格段に弱い。
76
:
G
:2019/08/25(日) 07:58:00 ID:An7ihWU6
「あれ? やっぱりオナカいっぱいなんじゃ?」
レノラがさらに指を押し付けると人差し指はズプズプと第三関節の根元まで入ってしまう。
それでも一番底まで指先は届かなかった。
「食べ残しは持ち帰るってことで。アタシも残念ですけど、もうお開きにしちゃいますかぁ?」
指を半分抜いて再び根元まで差し込む。
「おォォっ、れ、レノラ、あんまりそこは・・・」
「ヘラさん、食べてる間はお腹スキにしていいって言いましたよね。ね?」
レノラは指を出し入れしながらもう片方の手を伸ばしてヘラの腹に抱き着いた。
「こんなこともしていいし。んー」
レノラはヘラの腹に顔をうずめた。
「いや〜ん、ちょっと・・・やめ・・・」
「こんなこともしちゃいますぅ。(*´ε`*)チュッチュ」
ひとしきりお腹キスをした後でレノラは顔を上げた。
その表情は小悪魔のそれで、反対にヘラは怖いほど真面目な顔をしていた。
しかし頬は上気して紅潮していた。
「やめますぅ? もう止めちゃいますぅ?」
レノラがヘソの穴からスルッと指を抜いた。
ヘラの眉がわずかに下がって残念そうな様子が見え隠れした。
77
:
名無しさん
:2020/01/26(日) 19:38:37 ID:L8a.rQw2
「うーん、それなら、食べ続けている間だけ、ねぇ、してあげますぅ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・続けて」
わざとらしいほど硬い声でヘラが答え、半分ほどになった三つ目のおはぎにかぶりつく。
ヘラのヘソの穴の中に今度は人差し指と中指の二本が入ってきた。
「ぐふぅ、そう、つ、続けなさいよ。食べてあげる・・・・アナタが私のお腹に触りたいっていうから、
食べるんだから・・・でも勘違いしないで。アナタのために食べるんじゃないんだから。まだまだお腹いっぱいじゃないから食べるんだから」
「ほんとですかぁ? でもヘラさんに無理させるのも悪いから。それじゃ、オナカいっぱいかどうか確認しますぅ」
レノラがさらに深く指を差し入れると中指の先がかろうじて肉厚の最深部のヘソに届いた。活発な胃腸の動きでヘソがツンツンと指先に当たる。
「たしかにまだまだ余裕ありそうですねェ」
78
:
名無しさん
:2020/01/26(日) 19:40:08 ID:L8a.rQw2
実際には膨張と肥満化の同時進行でヘソが浅くならないだけで、
腹の巨大化はかなり進み脹脛を通り越して足首あたりまで届きそうだった。
「んんんんっ、んムムムムムムッ」
口いっぱいのヘラが呻き、箸を振り回した。
「キツイですかぁ? でもあたしは指動かしてないですぅ。ヘラさんのオナカが動いてるんですぅ」
レノラがジャンケンでチョキを出す時のように穴の中で指二本を閉じたり開いたりした。
指を開くとヘソの穴が広がり、指を閉じると最奥のヘソを指先がかする。
「らめらめ、ナメテ」(ダメダメ、止めて)
こんな時でも行儀を忘れないヘラは目を白黒させながら三つ目のおはぎを飲み込むと、不明瞭な言葉でレノラを制止した。
「ゴホッ、ゴホッ」
「大丈夫ですかぁ」
さすがにモノを食べているときにやりすぎたと思ったレノラがヘラの背後に回って背中を叩いたり撫でたりした。
79
:
名無しさん
:2020/01/27(月) 02:06:42 ID:Tv.9O4cQ
「あー、あれはさすがにキツイわ。食べながらアレは・・・喉に詰まるかと思ったわ」
お茶を注いでもらったヘラが呼吸を整えた。
「ちょっと責めすぎですかぁ? でも、ヘラさんが食べているときだけ触っていいって・・・あぅ」
茶碗を受け取るレノラの手をヘラが握ってグッと引き寄せた。
レノラの身体がソファの背もたれよりも広いヘラの脇腹に半ばめり込んだ。
「バカ・・・もう、少しは手加減ってものを・・・んっ」
片手で楽々とレノラを抱き上げたヘラが顔を寄せる。レノラもそれに合わせて唇を重ねた。
二人は舌を絡めあっていたが、しばらくするとヘラはレノラのもたれ掛っている脇腹の圧迫感が増してきたのに気づいた。
「レノラも・・・お腹大きくなっちゃったのね」
二人で下を見下ろすと妊娠初期のようにわずかにレノラの腹がポッコリしていた。
80
:
名無しさん
:2020/01/28(火) 22:34:40 ID:UcY2y/eg
「ヘラさんばかり大きくなってズルいですぅ。アタシも少し分けてもらいますぅ」
レノラはヘラの手を取ると自分の股間に導いた。かろうじて恥丘を覆う水着を横にずらし、ためらうヘラの指を開いた花弁に挿入させる。
「アタシにも指二本・・・入れちゃっていいですぅ。あんっ・・・・」
不慣れなヘラの指の動きに合わせ、レノラが湯につかった下半身を動かすと森閑とした上の湯にチャプチャプと水音が聞こえる。
レノラはおはぎがまだ三個残っている一の重を持ち、一つ素手でつまむとヘラに差し出した。
「手が忙しいですから、アタシが食べさせてあげますぅ。はいっ、ヘラさん、アーンして」
ヘラがおはぎを口にするとまた腹が少し膨らむ。
「ふみぃ、も少し強くしてもだ、大丈夫ですぅ・・・んぁ・・・もっとかき回して・・・」
ヘラの指に柔らかで熱を帯びた肉襞と温泉成分とは違うヌルヌルした感触が絡みつく。指を抽挿しているとレノラのお腹も膨らみ始めた。
81
:
名無しさん
:2020/01/28(火) 22:35:58 ID:UcY2y/eg
「わわっ、相変わらず膨らむの、早いのねぇ」
「そういうヘラさんだってまだまだオナカ大きくなってますぅ・・・あ、そこ・・・クリを摘まんでほしいのですぅ・・・」
あっという間に臨月の妊婦ほどになったレノラが陰核をこすりつけた。
ヘラがそれを人差し指と親指で言われるままに軽く摘まむととギュッと肉襞が収縮して花弁に差し入れた中指を締め付ける。
「も、もう一本・・・薬指も入れて・・・」
「アナタ、なんてこと言うのよ・・・この・・・」
「淫乱なんて、サキュバスに言うのは可笑しいのですぅ・・・くぅう・・・」
レノラが口封じとばかりにヘラの口のおはぎを押し込む。
「ふぐっ・・・ムグう・・・」
ヘラは上の口を、レノラは下の口を責められる感じで同時に軽く達した。
82
:
名無しさん
:2020/01/28(火) 22:38:57 ID:UcY2y/eg
「んー、ふぅぅ、ちょっと楽しんじゃいましたね」
一息ついて賢者タイムの余韻を楽しみながらレノラが呟いた。
「あんたね・・・そういいながら指締め付けて・・・抜かせないじゃないの、まったく」
膨らんでせり出した下腹と股間に手を挟まれたままのヘラが困ったように睨む。
「そんなことより・・・」
レノラが腹を揺らせながら悪戯っぽくニヤニヤした。
「なによ?」
「ヘラさん、気づいてないんですか? さっきからズーっとアタシたちを見てる、招かれざるゲスト・・・・とっ捕まえたら面白いことになると思うんですぅ」
83
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 07:11:06 ID:LZStH0gE
Another story - three days ago -
84
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 07:19:34 ID:LZStH0gE
「死ぬ前に一度は見てみたいものだ・・・」
「殿下、そのような口癖はお止めください。縁起が悪うございます」
「殿下は止せ。ここではジェラールとかジェイと呼ぶのだ。では言い直す。一生に一度は・・・」
「すぐに一生のお願い、とか言うのは年端も行かぬ幼児です、ジェイ」
「・・・・わかった、アルフレッド、とにかく上の湯に訪れる神を見てみたいのだ」
レヴァンの温泉宿の一室で少年と青年が話し合っていた。
ジェイと呼ばれているのは、アバロン王室から3人の娘しか直系のいないサモスの王室へ婿入りした16歳の王子ジェラール。
そしてちょうど10歳年上の青年はアバロンから従者として付き従っている貴族の子弟アルフレッドだった。
隣の数部屋にも従者兼学友として十数人の同年齢の青少年や御者、下僕などがこの温泉旅行に同道していた。
アルフレッドはその中でも最年長で侍従長とでもいうべき立場にある。
85
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 07:37:41 ID:LZStH0gE
「月に一度、神様が沐浴されるというこの温泉村の風習にジェイが興味を持たれているのは分かりますが。なじみがなくてもムラの禁忌はみだりに侵さぬものです。
本当に神罰があるかどうかは分かりませんが、その前日から村人が見張りに立つとのことです。
タブーを犯す不届きな侵入者と思われて暗闇の山道で袋叩きにでもあったらどうするのです。捕まるだけで済んでも王太子が領民の信仰に触れるのはあまりよろしいことではありません」
「義父殿はあまり私を気に入っておらぬし、名目はどうであれ私は子ができるまでの中継ぎにすぎない。
そう言えば・・・・側近の中にはアバロンと結ばずにトラキアやペルガモンあたりから婿を取ればよかったという声も多いという聞く。
これを口実に難癖つけられるとでも?」
ジェラールはにっこりと笑う。
「はいはい。そういう噂は確かに耳にしますが、トラキアとは先年まで国境の線引きで揉めていた仲です。アバロンとの同盟をここで破棄する利点はありません。
義父王さまもジェイが奥さまとの間に世継ぎをこしらえる迄は何も言われますまい」
アルフレッドも不謹慎な会話を楽しむようにニヤリと笑う。
「この温泉村も今でこそサモス側ですがジェイの祖父さまがお亡くなりになるまではアバロン領だったところで、国境も山の稜線沿いか山を超えた沢沿いか今一つはっきりしていないと聞いたことが・・・
ジェイが廃嫡になると今度はアバロンとの戦でしょうか」
86
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 07:52:12 ID:LZStH0gE
ジェラールはアバロン王室の六男二女の四男で、生来免疫(読者諸兄の世界の医学で説明するなら)に問題があり、月に一度は熱など出して床に横たわる生活を送ってきた。
命に関わる大病まで患ったことはないものの、頑健でブロンズ像の軍神のような3人の兄たちとは胸板の厚さや肩幅の広さなど比べようもない線の細い白皙の貴公子だった。
そのため、早いころから周囲は世継ぎの候補者とは見なされず、父王も今回のサモス王との婚姻同盟のように政略上の道具(人質)と割り切っていた。
アルフレッドのような従者たちも、アバロン貴族の非嫡子や庶子といった家督の継承と無縁な者たちで選ばれていた。
87
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 07:55:42 ID:LZStH0gE
このようなジェラールに対して、豪放磊落を装いつつどこか軽躁なところのあるサモス王フィリッポスは
「ロベール殿(現アバロン王)は吝嗇(ケチ)だ。種馬をくれと頼んだのにロバをよこしおった」などと側近に冗談とも悪口ともとれる感想をこぼしたという。
サモス、トラキア両王国の争いもアバロンとの同盟とジェラールの婿入りが決まると、アバロンの参戦を嫌ったトラキアから和睦の申し出もあった。
こういった事情の中でサモス王室内での入り婿ジェラールの扱いは軽く、必然的に二つ年上(18歳)の新妻も宮廷内の雰囲気に感化され、
結婚後半年とたたずに夫婦仲は暖かいとは言えなくなっていた。
こういった状況のなかで、ジェラール一行は避暑と温泉療養という名目で国境近くのレヴァン村を紹介され、一週間ほど滞在していたのだった。
ひなびて遊ぶところもない山間の温泉街は血の気の多い若者たちにとっては少し暇を持て余し気味だった。
88
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:05:54 ID:LZStH0gE
「ひと山超えれば我が祖国・・・か。嫁姑の苛めみたいに夜逃げしてきたと言ったら父はどんな顔をするかな?」
「冗談はおやめください。仮にも王太子の国外逃亡など、それこそ大問題です」
アルフレッドの見たところ、ジェラールはその外見ほどひ弱な少年ではなかった。病床にないときは馬にも乗るし、うまくはないが剣や弓なども一通りは武術師範に教わっている。
発熱したときは寝室に書物を持ち込んで読書し、熱がひくと城内を歩き回って従僕や料理人、門番や出入りの商人にも声をかけて市井のことを聞きたがる。
重く見られていないだけに他人の機微に通じた、観察力の長けたところがあった。
病弱なせいで兄たちのように父と狩猟に出かけたこともなければ、戦陣に立ったこともないが、その不満からか好奇心が旺盛でしばしば今回のようなささやかな冒険をしたがった。
義父フィリッポスに駄馬扱いされた噂を聞いた時も「女子ばかり3人しかこしらえられなかった男が、よほど種が足らぬではないか。馬の見立ても出来んでは博労(牛馬の仲買人)にもなれん」
ムッとした様子を見せてアルフレッドを笑わせた。寝所のことがうまく行っていないのでジェラール自身もまだ実績はないのだが、こういう隠された才気の発露を年長のアルフレッドは好ましく見ていた。
89
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:13:29 ID:LZStH0gE
「わかりました。神様を見てみたいというお気持ちは分かりますが村人の目を盗んで上の湯へ登る手段はありますか?」
「うん、その辺はそれとなく宿の主人や使用人に探りを入れてきた」
冒険の密謀にアルフレッドが乗ってくれたのでジェラールは声を潜める。
「上の湯が閉鎖される物忌みは三日間で、中日が神の沐浴される日らしい。前日から閉鎖されて岩風呂と祭壇の清掃が行われる。
日をまたいで当日の夜明け前に料理が運び込まれ日没前に皿などを片付けに行くと供え物がきれいさっぱりなくなっているそうだ。
熊など獣の仕業でないなら神様とやらはよほどの大食漢だな」
「ジェイも食べられるかもしれませんよ」
「それは困るから我々も供物を出そうと思う。宿の主人に金は多めに払うから少し奮発するように頼んでくれ」
「やはり神罰が怖いのですか」
アルフレッドが揶揄った。
「怖くはない。が、神にはしかるべき敬意を払う」
案外ジェラールは真面目だった。
90
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:17:37 ID:LZStH0gE
「とにかく村人の出入りはあるし立ち番も交代するらしいからどこかに隙はある」
前日の日が傾く前に全員で下の湯に出かけ、従者の中でジェラールに年恰好の似たものが着物を取り換え影武者を務める。
アルフレッドたちは宿に戻って影武者は風邪をひいたことにして部屋に閉じこもる。
独りで下の湯周辺の林に隠れたジェラールは一晩かけて上の湯まで匍匐前進していく。
「私もついていきますよ」
ジェラールが夜露に濡れて病気を再発することをアルフレッドは心配していた。
「いや、二人いなくなると宿屋の主人が気づくだろう。
特におまえは我々一行の世話で宿の者たちと一番顔を合わせているからいなくなるのはおかしい」
「では誰か別の者をつけます・・・」
「神罰があるにせよ熊に襲われるにせよ、それは私一人で十分だ」
ジェラールはにっこり笑った。滅多に人前では見せないが意外に意志強固だった。
「そうなったら義父殿が喜ぶかも。
・・・・それと夏場だが夜の山中は冷えるかもしれないから、下の湯にいくときはめいめい手分けして服や肌着を余分に持って行ってくれ」
「それでは・・・そのように皆にも伝えます」
とりあえずそういうことになった。
91
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:20:29 ID:LZStH0gE
Another story - early morning -
92
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:24:09 ID:LZStH0gE
下の湯から上の湯まで続くやぶの中を、ジェラールは葉擦れの音などさせないように夜の大半をかけてゆっくり這い進んだ。
見張り当番が立っているのは上の湯へ登る一本道と湯元から温泉宿のある集落まで温泉を引き落としている水道の保守用の小道で、
三人一組でかがり火を置いた場所を中心に行ったり来たりしているがそこを外れて山に分け入ろうとまではしない。
神罰への恐れが主な抑止力で、今まで見張りを煩わせた者などほとんどいなかったのだろう。(蝋燭や灯油、松明しか照明が無い世界では庶民が夜に出歩く習慣がない)
温泉の湧き出る湯元の熱気もあるのか、山の中なのに意外に冷え込みもないのも都合がよかった。
体調を崩しやすいジェラールが咳の一つでもすれば、沢を流れる水音しかしない場所では目立ってしまう。
93
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:29:47 ID:LZStH0gE
気配を気取られないように時間をかけて進んだジェラールは、二十人ほどの村人たちがお供え物をもって登ってくる頃には上の湯の祭壇があるのとは反対側の林に身をひそめることができた。
地面には近所の農家から譲ってもらった麻袋を2枚敷いてその上に伏せ、ジェラールたちが乗ってきた馬車の御者から借りた外套(オーバーコート)を竈の灰や土、落ち葉などで汚し、
それを頭からかぶって偽装していた。
昼ならともかく、日の出前の林の中では動かなければ見つからない。
彼が見ているとも知らず、村人たちは手際よく祭壇に供物を並べ終わるとそそくさと山を下りていく。
やはり神罰が怖いのだろうな、などとと眠い目をこすりながらジェラールがウトウトしていると稜線が白み始めた山道を降りてくる足音がした。
『下の湯へ下るのとは反対方向・・・しかも一人で?』
夜目に透かして見れば全裸と間違うほど身体の線がはっきりとわかる奇妙な黒っぽい服を着た女性の影が箱らしきものを下げて歩いてきた。
94
:
名無しさん
:2020/01/31(金) 08:33:35 ID:LZStH0gE
『これが神か?・・・それとも妖怪の類か?』
どことなく身体の線がフニッとしていて無害な感じがする。
それが祭壇のほうへ歩いていくので、いよいよこれは普通の人ではないとジェラールにも察しがついた。
上の湯の真ん中に突き出した小島のような岩塊と立ち上る湯気で対岸からは見づらいが誰かを待っているように所在なくウロウロしている。
不意にその湯気の中から湧き出したように十人ほどの羽衣をまとった美女たちがあらわれた。
そのうちの一人は取り囲む周囲より頭一つ以上背の高い堂々とした女傑だった。
それが先にやってきていた女怪と何やら会話している。
『あれが沐浴に来る神であろうか? それにしても女神とは意外・・・』
人垣が崩れ取り巻きの美人たちが羽衣を脱がせにかかる。その裸身を見たとたんにジェラールは女性の肉体美に対する天啓に開眼した。
羽衣を脱ぎ去った女神は(こういう例えは不遜だが)産み月をむかえた牛や馬にも劣らない、大樽のように膨らんだ大きな腹と乳房を抱えていた。
95
:
名無しさん
:2020/02/06(木) 19:20:41 ID:yiiMvABM
Another story - morning -
96
:
名無しさん
:2020/02/06(木) 19:24:54 ID:yiiMvABM
ジェラールは豊かな姿態の女神(おそらく)が祭壇に置かれたすべての供物を平らげ、
それにつれてさらに膨らんでいく腹を半ば呆然と、そして陶然と見守っていた。
残念なことに、見つからないことを最優先にしたため、観察(窃視)すべき対象は上の湯の真ん中の岩に腰から下は隠れていた。
それに彼自身は地面に伏して偽装用に被った外套を端をわずかに持ち上げてただけなので、わずかな隙間の限られた視野しかなかったのだった。
しかし、それでもこの光景に『嗚呼、女性の美にもこういった種類のものがあるのだな』と
女性経験の少ない・・・・・・、というより婿入りするまで寝所の事を知らなかった少年に新しい境地を感じさせた。
王の子息ともなれば自然と取り巻きになる高家の子弟などが集まってきて、良くも悪くも悪友から酒や女遊びを学んだりするが、
病弱なジェラールにはそのような経験がなかったし猥談を語り合うような友人もいなかった。
女性との性的交渉についても、婿入り前に多少の手ほどきを受けたものの形ばかりのおざなりなもので、
ヤりたい盛りの少年にコンプレックスを与えるばかりだった。
これに義父や新妻からも軽んじられ、世継ぎをこしらえる義務ばかり強調されては楽しいことも楽しくなくなる。
だが、いま眼前で繰り広げられている出来事は、ジェラール自身が望んだささやかな冒険と好奇心の結果として自力で得たものだった。
彼のあまり広いとは言えない世間でも太った女性や妊娠した女性(母親含む)は幾人か見たことがあるのだが、
全裸でしかも人外の巨大さにまで腹や乳房を膨らませた女体は初体験だった。
97
:
名無しさん
:2020/02/06(木) 19:27:02 ID:yiiMvABM
供え物を片付けた後、かいがいしく世話していた十数人の美女たちは消え、女神と最初に現れた女怪が二人だけ残って何やら談笑している。
女怪が持ってきた箱からなにか取り出してそれを女神に食べさせると一層腹の膨張に拍車がかかった。
その巨大な腹を女怪が撫でたりさすったりするときに、女神が浮かべている表情からいかに経験が乏しいジェラールでもその場の様子はよくわかる。
地に伏しているジェラールの腰のあたりが突っ張ってきて痛くなるのは当然の成り行きだった。
少し動いて股間のポジションを変えたいのを我慢していると、
臨月の妊婦ほどに腹を膨らませた女怪が立ち上がって女神の腹の向こう側に回り込みジェラールの視界から消えた。
と思うと、彼の頭をフワッと押し付けてきたものがあった。
「いつまでも盗み見なんてしてないで、一緒に楽しみませんかぁ?」
声がすぐ背後(頭上)に聞こえてきた。
「はっ、わわっ・・・・なに?」
ジェラールが慌てて外套を捲り上げ、起き上がろうとすると再び頭に何か張りがあるのに柔らかいものと接触した。
「ウググゥっ、そんな急に動いちゃダメですぅ・・・・ぶつかっちゃった」
見上げると眼前に肌色で丸く膨らんだものが・・・。蝙蝠のような翼を広げ四つん這いのような姿勢で宙に浮かんでいる女怪、
その身体からこぼれ落ちそうに膨らんだ腹がぶら下がっていた。その腹を女怪が抱きかかえるようにして撫でている。
「アタタタ、お腹はもう少し優しく扱ってほしいのですぅ」
「あんたが驚かすからでしょうが。ほら、早くその子をこっちに連れてきなさいよ」
上の湯の向こう側から女神が声をかけてきた。
そう言われて頭上の女怪がニヤリと笑う。
「んフフフフ、怖がらなくてもいいですぅ。村の禁忌(タブー)を破ったら、どういうことになるか・・・楽しい体験をしていただくだけですぅ」
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