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俺と悪魔達と主人の日常話

1新居都:2015/11/03(火) 01:14:31 ID:/oP3tCEw
※この小説は、稀に破裂などのグロイ表現が含まれます。
男の膨腹もあります…誤字もあるかもしれません
また、この話は題名通りに出来るだけほのぼのと進めるつもりです
同時にリレー小説ではありませんのでご注意ください
更新ペースが遅い時があります
皆さんが期待する程のものではありませんが温かく見守ってくださると嬉しいです
長らくおまたせいたしました。本編が始まります

プロローグ

鉄格子に囲まれた屋敷
甲高い声女性の声
耳が引き裂けそうな破裂音
床に散らばるのは真っ赤な臓器
その中を一匹の生き物がのっそりと歩いている
生き物の姿は余りにも異形だった
蛇の様な顔に7つの目がついていたりトカゲの尾みたいな触手がたてがみの如く生えていたりしていた
人間と似たような手足も男にしかない立派な一物も生えていた

一人の女性は自分の秘部に何が差し込まれた感じがした
その瞬間、女性のお腹は妊娠しているのではないかと思ってしまうぐらいに膨らんだ
妊娠しているように見えた女性のお腹は一回り二回りと膨らむ
同時にその女性は、秘部に髪の毛ように細い管の様ものに気づいた
よく見るとその管は目の前をのっそりあるくあの異形な生き物に繋がっていた
女性は、思わず喚き声を上げたが膨らみは止まることなどなく
お腹の血管が浮き出し始めてからしばらくして、その女性のお腹は破裂した

異形な生き物は歩みを止めることはなく前に進む
だが、進む方向は屋敷の地下に向かっていた
屋敷の地下は冷たい石床にボロボロになっている人らしきものがいた
元は、この屋敷の主人の奴隷だったのだろう
異形な生き物はボロボロな人らしきものに優しく語りかけた

復讐…したいか…?




人ならずの力を使ってな…

2新居都:2015/11/03(火) 22:45:17 ID:1elSEufc
「今回、このパーティーに招待してくださりありがとうございます」

高級ホテルのロビーで一人の青年が丁寧にお辞儀する
俺は、その様子を遠くから見ていた
あの青年の名はレグリィ・ルギス
ルギス家の主であり、チーズや牛乳などを作り販売をしている
ルギス家が作るチーズはとても人気が高く若くして名乗りを上げた
また、貧しい人や市民にも食料や服を与えたりするほど優しい一面もあり人気ものである

だがしかし、普通にそんなにも若くして名乗りを上げれるのだろうか?
前のルギス家の主人は不可解な事故によって死んだ
そして、身内までもが死んでいった
現場は、火事になっていたため証拠は少なかったが僅かに残った死体から見て、破裂したようにも見えた
しばらくして、唯一ルギス家の養子だったグレリィが跡を継いだ

どう考えたっておかしいだろう
まるで仕組まれたようにも感じる
また最近では、高貴な貴族など高い地位にいる人達が突然行方不明になる事件が多発している
噂ではグレリィが7匹の悪魔を利用し、誘拐しているとの情報もある
実際、この事件の行方不明になった人の最初の方ではグレリィのライバル達であったからおかしくはないだろう

同時に奴隷を購入している
もちろん、目撃情報など証拠は沢山ありのでコレだけははっきりと言える
ちなみに、ここでは奴隷売買は完全に犯罪でもあるのだから牢獄行きは確定だ

まぁ、このようにグレリィには沢山の疑いと完全な罪を犯している
その為、彼を逮捕するためパーティーと偽りこのホテルに呼び出した
とはいえ、逃げられないようにそして確実に捕まえるためグレリィが会場に入ってしばらくしてから捕まえる計画だ

おっと、名前を言っていなかったな
俺の名前は、ラク・リンゼ
家柄は貴族
職業は、魔導騎士団の副団長…というか父上のコネで副団長をやるはめになった
最初の方なんて父上はコネで俺を団長まで高い地位につけようとしたが実際の実力と吊り合わないため俺が止めさせた
言い忘れたが性別は男だ
…どうした?何故、ガッカリそうにする?

まぁいい、ガッカリしたければガッカリすればいい
とりあえず、俺はグレリィと同じような客人のフリをすればいい
吹き抜けのロビーの二階からグレリィを観察を続けている時、とあることに気がついた
どうやら、連れがいるらしい
証拠にさっきからの色彩の薄い金髪の幼女が少しグレリィに話をしてからピンク色の髪の少女と1色にどこかへ走って行ったり
黒髪の女性と眠たそうなネズミ色の髪の女性がもの珍しそうにロビーのオブジェをレグリィの側で見ている
また、先程手続きを終えたのだろう
秘書らしき女性がグレリィに近づいてきたり
…連れが多すぎないか?
秘書らしき存在はまだ分かるが…

その時、沢山の人が移動を始めた
どうやら会場へと移動するようだ
という事はしばらくすれば、計画を実行するのだろう
では、こちらも移動しなければ
ふと、目の前に光る物が見えた
拾ってみると、氷の結晶と花を組み合わせたようなブローチだ
誰かが落としたのだろう?
そう考えながらしばらく歩くと一人の少女がうろうろしていた
もしやと思いつつ俺は声をかけた

「そこのお嬢さん、もしかしてコレを探しているのかい?」

そう言いながら襟元のポケットから先程のブローチを見せた
すると、予想通りに少女の顔が明るくなり急いでブローチを取りに来た
無事にブローチを受け取ると少女は深々と頭を下げて会場の方へと向かった
さぁ、俺も行かなければ

再び俺は会場に向かい歩み始めた

3新居都:2015/11/07(土) 08:04:27 ID:lGY9Q/52
俺達が向かう会場は、ホテルの地下にある
出入り口は一つしかない為、相手はすぐには出れないだろう
いい忘れていたが会場にいるお客さんのほとんどが騎士団の者達である
同時に俺が所属の騎士団も含め三つの騎士団が強力している
グレリィは、必ず7匹の悪魔を使い反撃してくる
先程のグレリィの連れがその可能性が高いが…
どちらにしろ、なくはない話だ

無事に全員が会場入りしたらしく出入り口の扉はしまった
本当は、すぐ捕獲としたい所であるがグレリィが出入り口の近くで連れと楽しそうに談笑しているとのこと
一応、会場の外側では念の為に騎士を配備してあるが彼は容易に突破する可能性がある

不味いな…結構な時間が経つと相手が作戦に勘づいてしまうかもしれない
少し、考えてから俺はグレリィへと歩き始めた
うまい具合に会場の真ん中へ誘導しようと考えたのだ

「あの、グレリィさん!向こうに沢山の種類のお酒がありますよ?」

「お…そうなのか…!感謝する」

グレリィは、かなりの酒豪である
そのため、お酒には目がないらしい
ちなみに、グレリィが出席するパーティーは必ず珍しい酒や沢山の種類の酒がある
これは、確定だろう
予想通りに彼は、指を刺した方向(会場の真ん中)に向かった
指示を鈍らせるためにも暫く酒を飲ませて捕まえる

一秒一秒が経つうちに少しずつ俺と同じ客人に装った騎士団の人達の眼の色が変わっていくのがわかった
じりじりとグレリィの元へ近ずき始める
その時、グレリィの背後にいた客人の一人が何も無い所から剣を取り出した
たぶん、【バック】という収集機能を持つアイテムから出したのだろう
そして、グレリィの背後から剣を振り上げて…

「そういえば、せっかく呼んでくださりありがとうございます!このまま何もせずに帰るのもアレですし…少し摩訶不思議なショーでも見せましょう」

その言葉と供にまさに剣を振り下ろそうとした客人のお腹がむくむくと膨らみ始めた
驚くのつかの間で、女性の客人のお腹も膨らみ始めた
最初は液体でも入れたのだろうか重そうにお腹を抱えていたが次第に張り方が変わってきて風船みたいになっていった

いや、風船そのものだった
お腹だけが異様に膨らんだ肌色の風船だった
証拠にも女性達の体は浮き始めている
たが、不思議なこと女性達が着ている服が破けることはなかった
まるで、服をゴムにしたかのように伸びていた

「さぁさぁ、皆さん!どうでしょうか?コレが人ならずの力を使った摩訶不思議なショーだ!だが、ここからが本番だぜ…!」

その言葉でふと我に返りグレリィの方を見た
いつの間にか先程膨らんだあの客人の背中に乗り空中を佇んでいた
まるで、どこかのサーカス団長気取りの彼はとても楽しそうにしていた

4新居都:2015/11/22(日) 03:04:29 ID:RaJ5R2rY
風が舞い上がる
天井を見ると大きなひびが入っており、少しづつ広がっていく
ひびから僅かにガラス細工の様な花が見える
それよりも、強風によって膨らまさせた女性達が無造作に舞い上がっていく
俺は、その光景に見とれていた
謎の伸縮性を持つようになったドレスによって色とりどりの風船になった女性達の腹
僅かに見えた隙間から散る花びらがよりミステリアスな雰囲気を引き出す
本当にサーカスでも開演したみたいだった

「キャー!!助けて!!破裂しちゃう!!破裂しちゃうからァァァァァァァァッ!!」

「お願い…見ないで…見ないでぇぇぇぇぇぇ!!」

掻き乱すような女性達の悲鳴で我に返った
よく、見れば膨らみもせずグレリィと同じように乗っている
そういえば、グレリィには連れがいた
まさか…、彼らが…!

「どうですか?今のは、【悪食】のベルゼブブのことベルが生み出した風と【怠惰】のベルフェゴールのことフェゴールが創りだした空間の隙間でございます」

まるで、そのまま抜き出された様な名前を呼ばれた二人の女性
ベルという女性は淡いピンク色の髪が特徴的で幼女と一緒に居た女性だ
もう一人は、眠そうに欠伸をしながら灰色の髪を掻きながらこちらをみている
たぶん、この女性がフェゴールのことだろう
その時、フワリと自分の体が浮きあがるのを感じた
原因は、たぶんこの強風だ
勿論、体が強風で浮き上がったのは俺だけではなかった
俺と同じぐらいの年齢で、痩せている人が飛ばされているのだ

とはいえ、飛ばされるのはまずいのですぐに物に掴んだ
正直、クロスボウや投げナイフなどて攻撃したいが少し間違えれば風船と化とした女性に当たる可能性がある
つまり、今は風がやむまで体制を整えることしかできないのだ

ふと、俺の視界の端で青い閃光の様なものが見えたような気がした
その瞬間、俺は逆さまになり空中を舞っていた
たぶん俺がいた場所らしき所は真っ青な炎に包まれてメラメラと燃えていた
誰かが魔術でも放ったのか?
もし、魔術とかなら魔力などを感じるはずだ
しかし、この強風もだが魔力というものを一つも感じない
もしや、これが悪魔達の"力"なのか…?
空中に舞いながら出来るだけ冷静になりながら思考を動かしているときグレリィの怒鳴り声が聞こえた

「おいおいおい!リヴァイア!攻撃するのはえーよ!!まだ、先だから!」

「グレリィ…、俺は早く水風船のように膨らみ恥ずかしさと屈辱にまみれた姿がみてぇんだよ…!ガス風船じゃフワフワ浮くだけでつまらねぇし」

「まったく…、リヴァイアは相変わらず子供だな…、早めに切り上げるから、もうちょい我慢しろ」

「マジかよ!もう、ルシファーがホースの準備をしているぞ!」

「よし、わかった!リヴァイア、ルシファーを直ちに止めてこい!」

俺は、自分の目を疑った
グレリィが話しかけているリヴァイアと言う相手は、九つの瞳を持つ青い海竜だ
青い海竜が口を動かすたびチラチラと真っ青な炎が除かせる
青い海竜の存在に夢中になっているグレリィ
…今なら斬りかかるチャンスじゃないのか?
この強風を利用すればが近づけれるし、今は女性の悲鳴などでこちらが近づくことなんて気づきはしないだろう
俺は、4本の投げナイフと剣を【かばん】から出した
片手で、失礼だが女性の服の裾を掴みバランスを取る
愛用の剣をゆっくりと構え、タイミングを見計らう
女性の体は強風に載せられグレリィの背後に近づいていく
そして、勢いをつけ女性の体を使って飛ぶ
女性の体は、風船の様な体のためかまるでゴムのようで予想以上に勢いがついた

5新居都:2015/11/22(日) 03:11:33 ID:RaJ5R2rY
いける…これなら、グレリィを倒せる
途中で、剣の刃先に何かが絡みついて来たがそんな物はすぐにブチブチと切れた
勢いに乗せ、剣を突き出し心臓を狙う
やっと俺が狙っていること気がついたのか、やけに驚いた顔でこちらを振り向いた
だとしても勢いは止まらない
グレリィは体を横にそらた
勿論、そうすることはわかっていた
俺はもう片方の手で剣の柄と一緒に握りしめていた投げナイフをグレリィにめがけて3本投げた
銀色の矢となったグレリィの体を狙う
一本目、グレリィの顔に飛ぶが首を傾けたことにより避けられた
二本目、心臓に飛んだが手で弾かれた、そのお陰でグレリィは手に傷を負ったが
三本目、腹に目指して飛んだが先程と同じように片方の手で弾き返した、勿論傷を負った
そして、俺の剣が再び心臓を狙う
流石のグレリィも危ういと理解したのか彼の背中から黒い紐状のものが出現する
黒い紐状のものが何重にも絡みついて勢いを抑えていく
何本か黒い紐状が切れたが完全に勢いが止まった
だが、グレリィは鼻と目の先だ
だから俺は、隠し持っていた4本目投げナイフをグレリィの心臓へと突き刺す
そして、グレリィの体から赤い血が舞い散る…はずだった…

4本目の投げナイフは、残念ながら貫くことはなかった
グレリィによって止められたのだ
異形の化け物と化とした手によってだ
悔しいが完璧に俺の敗北だった
グレリィも悪魔と似たような力を持っていた可能性を考えていなかったことが大きな敗因だ
直後、腹部に強烈な一撃をくらい意識が闇に葬られた


・・・

人のが呼ぶ声が聞こえる
冷たい床が心地よく感じる
目なんて開けずにそのままでいようと思った
だが、下半身…というか股の所に強い違和感を感じた
そのせいか、またはそのおかげか
俺は意識を取り戻した
周りは鏡張りの広い部屋に8人の男女が椅子に座り、ある者は紅茶を飲みながら、ある者は本を読みながら、といった具合にくつろいでいた

「目が覚めたか?」

目の前で足を組んで座っていたグレリィの声が聞こえた
体が重いが状況把握のために無理やり動かす
先程も見た椅子に座っている男女をもう一度よく見る

左から最初の椅子に黒い髪の男性が苛立ちをたたせながら座っている
左から二番目の椅子には淡いピンク色の長い髪の毛の女性…たぶんベルがいた
3番目に、灰色の髪の女性…フェゴールだったけな…が眠たそうにいた
4番目には、クリーム色の髪と三本アホ毛と双眸の金色の瞳でこちらを見つめるグレリィ
5番目に、白い長髪が特徴的なグレリィの秘書らしき人
6番目には、目つきが悪い青年がいた。なんとなく顔がグレリィとにている
7番目には…さっきのパーティー会場の前で落し物を探していた少女だった
あまりにも意外すぎて思わず目を疑った

やや戸惑いつつも自分の様子をみる
運がよかったのか、手足は拘束されておらず自由に動かせる
服装は特に変わってない…ように見えた
下着が脱がされている
そしてズボンにも穴を開けたらしく、そこから股に掛けて強い違和感を感じさせていた
嫌な予感がして、恐る恐る見てみればホースが差し込まれていた

…うん、わかってた…、なんとなく予想はしていた
というか証拠に、リヴァイアとかが帰ったらやるって言っていたしな…
しかも、ルシファーがホースを準備している話とか聞いてた
もう、だろうな…としか言えない

すまない、話がずれた
それで、差し込んであるホースの先には巨大なタンクと装置があった
タンクの中身はドロリとした白い液体が入っているらしい
とりあえずホースを抜こうとしたが予想以上に固定されているらしく抜けなかった
その時、俺の思考がいきなり途切れた

6新居都:2015/11/22(日) 03:15:57 ID:RaJ5R2rY

なんというか…
お腹が熱くなってくるというか
どろりとした液をかけられているというか
それがなんかくすぐったい?
いや、違う
気持ちがいい?それは絶対ない!!…はずだ
中から攻められている?それだ!そんな感触だ

「どうした、ラク・リンゼ?口を噛み締めて?声を上げても構わんぞ」

俺は、ギロリとグレリィを睨んだ
同時にやっと謎の感触から少しは慣れ再び思考を巡らすことができたが
どうやら、俺の体にあのタンクの中に入っている液体がホースを通って入ってきているらしい
俺は、再びホースを抜こうとするがあの感触により力が入らない
ひしひしと自分のお腹があの液体によって膨らむのを感じた

もしや、このまま破裂させる気なのでは…?
そんな思考が回り始め余計に焦る
たが、やはりホースは抜けず少しづつウエストがきつくなってきた

「なぁ、ラク…一つゲームしないか?」

「お前…、一体何がしたい…?」

「お?やっと返事してくれた!」

「うるさい…、邪魔しないでくれ!」

「そうか?お前にとっては嬉しい…というか、助かるゲームだが?」

そこで俺はピタリと動きを止め、もう一度グレリィをみた
グレリィの手に白色の鍵が握られており、堂々と俺に見せつけていた
グレリィは面白そうに笑い口を広いた

「ルールは簡単だ、"鍵"を探すだけだ。ただし、俺達が座っている椅子の背から後ろには"鍵"はない」

「つまり、椅子の背から後ろは捜索範囲外でいいんだな?」

「あぁ、そのとおりだ。"鍵"を見つけたらタンクの近くにある機械に行け、そしたら止まる」

「逆に壊しに行ったらどうなるのだ?」

「暴走して、注入量が一気に増えて即破裂だな。ちなみに、本物の"鍵"は70本あるからな。そのうちの一つを見つけるだければ止まるから安心しろ」

そう言うとグレリィ握りしめていた鍵を思いっきり遠くに投げ飛ばした向こうで探して来いということか
とはいえ、2つぐらい疑問がある

「どうした?行かないのか?」

「いや…俺が破裂する残りの時間とこの液体の作用を教えてほしい」

「時間な…えーと…残り15分ぐらいだな。時間が経つほど注入量量が増えるぞ、この液体は刺激するほど膨張する、まぁ激しい動きやこけたりすると一気に膨らむからな」

「わかった」

俺は、そう呟くと鍵が飛ばされた方向へと早歩きし始めた
同時に、俺の生死にも関わるゲームが静かにはじまった

7新居都:2015/11/22(日) 03:18:35 ID:RaJ5R2rY
すいません、予想以上に長かったらしく本文が入りきらなかっので分けました
中途半端ですがお許しください

同時に、今更ですが最初の方ではグレリィがレグリィになっていますが、グレリィという名前で行きますのでよろしくお願いします!

8新居都:2015/12/24(木) 12:39:17 ID:6p3z0FUo
先程の鍵が投げ飛ばされた場所へ行くと、そこは似たような鍵が沢山落ちていた
とはいえ、この中の内の70本は絶対に本物の鍵があるはずだ
同時に勝算率が高い
そう考え、じっくりと鍵を探そうとしゃがみこんだ時

「残り10分、注入量が増すぞ!」

自分のお腹の中にどくどくと流れこんでくる速度がいきなり速くなり、一瞬体がよろめきそうになった
すぐに、足で体を支えたがドプンとお腹から音が聞こえた
その瞬間、お腹がより膨らみ重さを増した
このまま時間が経つと鍵を探すどころかお腹の重さで動かなくなってしまうかもしれない
そんな考えが俺の脳裏を横切り再びしゃがみ込み、正解の鍵を探し始める
グレリィが目の前で見せた白色の鍵を思い出しながら
似たようなデザインの白色の鍵を探す
お腹のハリが感じる事により焦り始める
同時に、鍵を見つけたら向こうにあるタンクの元へ行き鍵を差し込まなければならないんだ
そのための時間も考えなければ…



ん?ちょっとまて
例え、本物の鍵を見つけたとしてもタンクのどこに差し込めばいいんだ?
もう一度、遠くからタンクを見てみたがそれらしきものは無い
という事は、そもそも鍵すらないのか?
ならば、ゲームにはならない
つまり奴は最初から破裂させる気なのか?
ならば、何故沢山のもヒントを俺に教えたんだ?
それに、なぜ鍵の数が70本なんだ?
これが一番のヒントの様な気がするが…

顔を上げてタンクを見る
そして、タンクの手前に座りくつろぐ7人を見る
向こうはこちらの視線に気づいたのだろうか?
きょとんとした顔で見つめ返したり悪戯でもしたげな悪い笑みを浮かべたりしている
俺はゆっくりと彼らに歩き始めた

ドクドクとお腹に流れ込んでくる液体の濁流を感じる
お腹の張りが増していく
同時に、長く時間が過ぎているような気がした
でも恐ろしいほどに俺は冷静だった
一歩一歩近づくたびに彼ら表情に変化が起きていた
きょとんとしていた者は驚いた表情に
悪戯したげの悪い笑みを浮かべるものはつまらなそうな表情に
ただ、グレリィだけの表情は変わらない
いや、滑稽な俺を見て楽しんでいるのか、それとも周りの表情の変化を面白がっているのか
獰猛な獣の笑みを浮かべている

たがそんなグレリィを無視して一番隅に座っている少女
つまり、落し物をした少女に俺は近づき手を取り耳元で呟いた

「鍵として協力してくれないか?」

俺の考えが正しければ
"鍵"の正体は彼らの指なのだろう
だからグレリィは70本のうちの一本を見つければいいと言った
そして、最初に俺に見せつけていた鍵は偽物だ
だが、そうでもしなければすぐにばれてしまう可能性があったのだろう
同時に、差し込み口を教えないのは"鍵"そのものでもある彼らが知っているからである
つまり、頼めば止めてくれるということだ

なんとも、嫌らしい
まるで屈伏させるがために作られたゲームだ
だから俺はあえて落し物をした少女に話しかけた
グレリィよりも彼女のほうがまだましのような気がした
少女はコクリと頷いた

「さぁ、後残り5分、早くしないと破裂する前に動けなくなるぞ」

グレリィの声が部屋に響く
たださえ速かった注入がより速くなりが量も増えるのを感じた
いきなりお腹が重くなり、液体が逆流を起こし食道までも埋め尽くそうとするがまるで生きているかのように胃の所でピタリと止まる
だが、それが余計に吐き気を誘い口を抑えた
もちろん、ただ胃の所で止まっているだけであり注入され続けている
どうやら、口から溢れ出ないようにする対策なのだろうか

その時、誰かが背中を擦る感覚を感じた
どうやら、少女が心配してくれたらしい
重い体にムチを入れ再びタンクまで歩き始める
少女は俺の体を支えるかのように一緒に歩いた
ふと、歩きながら少女以外の人を見ると
そいつにするのかよ!と言いたげな顔をしていた
あと、グレリィは目をつぶりながら合掌をしていた
何故だ?
暫くして、立ち止まり少女はタンクの近くに行き何かをした
同時に、ぴたりと注入が止まるを感じた

「おめでとうラク・リンゼ、お前は、無事にクリアしたようだ」

その瞬間、俺は全身から力が抜けてその場に倒れこんだ
やっと、終わったのだと感じたどっと疲れが流れ込んだ
同時に、今まで我慢して感じないようにしていた痛みや張り詰めた感覚も感じたがそんなのはどうでもよかった

9新居都:2015/12/24(木) 12:41:29 ID:6p3z0FUo

「残り3分弱か…、かなり余裕でクリアとはな、流石にグレリィを怪我させた男だな」

「わかるか?ルシファー、俺がコイツを殺すのは勿体ないと言う理由が」

「おいおいおいおい!ルシファー!グレリィ!!お前ら、もうちょいよく考えろよ!逆に殺られる可能性が高くなるだろ!!なぁフェゴール、なんか一言いってくれ!」

「リヴァイア、めんどいからマモンにパス」

「私はノーコメントです。ベルに聞いてください」

「すいません!あ、あの、新しく入った子にエサを上げなきゃいけないので…リヴァイア…、本当にすいません!」

がやがやといろんな会話が俺の耳に入ってきた
荒い息を立てながら再び思考をめぐらす
内容からして、俺の実力を証明させたかったらしい
だから、あんなにヒントをくれたのか
多少時間がたったはずだが、いっこうにお腹がへこんでない事に気がついた
顔を動かしているとぽこりと出ているお腹の先にホースが見えた
まだ、ホースは外されていないらしい
自力で抜こうかと思ったが先程のグレリィが言ったかのように暴走してまた注入されてしまう可能性があるかもしれない
もう一度、少女にお願いしようかと声を掛けようと…

「ヒャうッ」

今までに感じたことのない感覚に再び俺は襲われみっともないことに女性みたいな声を上げてしまった
その声に気がついたのか、さっきまでの会話が途切れ彼らがコチラを見ていた
しかし、腹部に異常な感覚を感じてしまい、また女性のような声を上げてしまう

「ねぇ」

少年のような少女のような中性的な声が耳に入る
声の主は…あの少女だ

「あ!ごめんね!まだ名前名乗ってなかったね!僕は【色欲】のアスモデウス、長いからアスでいいよ」

優しげな笑みを浮かべる少女、アス
たが、アスの片手は俺の膨らんだ腹部を撫で回している
どうやらこの感覚の原因は彼女らしい
彼女はまるで俺を可哀想な目で見つめながら腹部を舌で舐めはじめた
腹部の張り詰めた痛みと謎の感覚体中を駆けまわる
そして、また女性のような声を上げる

「それよりもさ、腹部きつくないかな?服もぱつんぱつんだし、ベルトも邪魔そうだよね?」

舌で舐め回すのを辞めたと思ったらアスは俺の耳元でつぶやきはじめた
だがしかし、撫で回すことだけはやめない
悪魔のような呟きはまだ終わらない

「それに、お腹が痛いんだよね?可哀想…、こんな痛みを気持ちよくしてあげるから…」

言葉をわざと止め再びにタンクの方に向かうのが見えた
嫌な予感が俺の思考を巡らす
だがそれよりも、またあの感覚が再び感じ始めた

「…だから…もうちょっと…膨らんでね?」

アスはとても優しげな笑顔を俺に向けた

タンクから腹部につながるホースからあの液体が流れ始める
ぽこりと膨らんでいた腹部がより一層に膨らむ
注入量も飛躍的に上げているらしくタンクの中の白濁の液体が減っていくのが目に見えた
あの感覚は消え失せ、鈍い痛みが蹂躙し声を上げる
お腹からみちみちという音が聞こえる
パーティーように着ていた服から僅かに見えていた肌色はボタンが弾け飛ぶたびに、あらわになっていく
ひとつのボタンが弾け飛ぶたびに、お腹は悲鳴を上げていく
みちみちという音がより大きくなり皮膚が薄くなり血管が浮き始めていく…そして…






ブチンッ




その音が部屋にこだました


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