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膨乳メインリレー小説スレ

1名無しさん:2014/12/21(日) 16:18:42 ID:???
こちらのスレは膨乳に焦点を当てた小説をリレーしていこうという趣旨のスレです。
膨乳でリレー話を作れるこういった場が少ないと言うことで、この場をお借りしました。

基本的な進行は膨腹スレと同じです。
よろしくお願いします。

2名無しさん:2014/12/21(日) 16:21:53 ID:???
追記
プレイの中で膨腹表現も可です。

膨乳に関する雑談だけでも大丈夫です。

3名無しさん:2014/12/21(日) 16:43:51 ID:???
牛娘の母乳飼育、空気による風船おっぱい、過度な成長などいろいろな膨乳がありますが
好みのシチュエーションなどを教えていただけると嬉しいです。

4名無しさん:2014/12/22(月) 02:04:33 ID:???
自分で空気注入しておっぱい膨らませるようなの好きです。今近しいのが膨らませ愛でやってますがあんな感じのが大好きです

5名無しさん:2014/12/22(月) 04:34:09 ID:???
>>4
自分もそういうシチュエーション大好きです。あのリレー小説良いですよね!

6名無しさん:2014/12/23(火) 07:57:03 ID:aIv4Q1Ss
※取り合えず書き始めてみます。

地味なメガネっ娘が実は巨乳。という設定はよくあるものだ。
それはこの少女、『風峰雫』かざみね、しずくにも当てはまることだった。

黒髪と厚ぼったいメガネの大人しい風貌。顔は可愛く整っているが、常に俯きがちなせいでなかなか気付かれない。
しかしそんな彼女だが、否が応でも目立ってしまう部位がある。それはもちろん…

中学校のころからぐんぐんと成長を続けている。おっぱいだった。

Jカップというバストは学校でも郡を抜いており、周囲からは嫉妬、羨望、欲情…様々な色の視線を投げかけられる。
心無い一部の生徒からは『風船おっぱい』などと言われているが、彼女はその言葉を聴くたびに心臓が飛び跳ねそうになる。

なぜなら彼女は…

自分のおっぱいに空気を入れて膨らませることでしか快感を得られない、膨乳マゾ少女だったからだ。

7名無しさん:2014/12/23(火) 08:44:44 ID:aIv4Q1Ss
訂正。
×おっぱいを空気で膨らませることでしか→ ○おっぱいを膨らませることでしか
いろいろバリエーションがあった方がいいと思いまして。

8名無しさん:2016/01/22(金) 05:36:27 ID:7xiHTnsQ
長い間スレが放置されているみたいなので勝手に書き込ませて頂きました。
どなたか膨乳ネタでリレー繋げてみませんか?

当方、おっぱいが膨らむネタならば制限は特に無いです。
国内の掲示板では余り見かけませんが、最終的に破裂しちゃうのも大丈夫です。

9幻龍総月:2016/01/23(土) 11:03:48 ID:SMHCskbs
もし自分でよろしければ参加してもいいでしょうか?

10名無しさん:2016/01/23(土) 11:28:30 ID:DFyAlYBc
>>9
ボゼの男と妊娠女を書かれてる方ですよね。もちろん参加歓迎です!

さっそくですが、どういったお話にしましょうか。
膨乳する理由や主人公の性格など、何か要望があればぜひどうぞ。

11幻龍総月:2016/01/23(土) 17:15:09 ID:SMHCskbs
主人公はツルペタ女子高生で、
性格は前向きな所が取り柄と言った感じがいいです。

理由としては、偶然遭遇した弱った土地神様の押し付けで、
ドキドキすると勝手に膨乳するみたいのがいいかなと思っています。

12名無しさん:2016/01/23(土) 18:17:51 ID:DFyAlYBc
なるほど面白そうですね。
ではその設定でよろしくお願いします。

始める前に確認させて頂きたいのですが、破裂描写(リアルなグロだけでは無く、ギャグ風味の描写も含む)はアリでしょうか?

13幻龍総月:2016/01/23(土) 20:22:28 ID:SMHCskbs
破裂描写は得意ではないので、出来るだけ避けて頂けるとありがたいです。

14名無しさん:2016/01/23(土) 21:46:52 ID:DFyAlYBc
了解しました。
では触りの部分だけ書いてみますね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そこは、街の片隅にひっそりと存在していた。
周囲をビルに囲まれ、誰にも気づかれないデッドスペースと化した一坪程の空き地である。
日中ですら陽の当たらぬ場所。その中心には、朽ち果てた祠が一つ…御在してあった。

『…誰か…』

幽かな声が、響く。

『誰か…誰か…』

今にも消え入りそうな細く、男か女かの判別も付かない声は、空しく淀んだ空気に溶けていく。
呼びかけに応える者など存在しない。
当然だ。ここは当の昔に忘れ去られた場所なのだ。

『誰か…誰か………誰か…!!』

姿無き者の声が、必死さを増した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

15幻龍総月:2016/01/23(土) 22:06:32 ID:SMHCskbs

 ------------

「……ん?」
 何か声が聞こえた気がした。誰かが助けを呼ぶ声が。
「何だろう、今の……?」
 声のする方へ足を運ぶ。周りを見渡しながら、道を進んでいく。
「もしかして、この先……?」
 昼間にも関わらず、薄暗い裏道が続く。ドラマなら何か悪いことに巻き込まれる様な雰囲気がある。
「い、行くべきか、行かないべきか」
 さすがにただの女子高生にはハードルの高い道である。しかし、助けを呼ぶ声が気になる。
『……誰か……』
「…………」
 それでも彼女は暗い道を通って行く。スレンダーな体を上手く利用して、奥へ奥へ進んでいく。
 そして、声の主の場所にたどり着いた。
「ここは一体……」
 周りがビルで囲まれて全く光が届かない場所、そこに朽ち果てた祠を見つけた。
「何だろうこれ?」

 ------------

16名無しさん:2016/01/24(日) 02:35:35 ID:jIjYMTds
生まれてこの方16年も住んでいたこの地方都市の一角に、こんな場所が…こんなモノが在ったなんて初めて知った。

「…ここから、聞こえる?」
少女は導かれるように声がしたと思われる方へ…祠へと近づいた。
その時だった。

『ああ、ああ…人の子、人の子…!この土地にまだ私の声が聞こえるものがいたとは…嬉しい、嬉しい…!』
「うわっ!!……え、え、え!?」
眩い光が、薄暗い空き地を照らしたかと思うと、その場に一人の女が忽然と現れたのだ。
突拍子の無い出来事に、混乱する少女。ただ口をぱくぱくと動かすしかできていない。

『驚かせてしまってごめんなさい…。説明している時間も惜しいの、ねえあなた、食べ物持ってない?』
「た、べ、もの?…あ、えーと…チョコレート……」
『持ってるのね!?じゃあそれを祠にお供えして、それから手を合わせて、なんか適当に祈って!お願い!!』
「は、はいい」
言われるがままに少女は食べかけのチョコを祠の前に置き、手を合わせ、適当に…『明日も晴れますように』と、本当に適当な祈りをささげた。
祈りながら、ちらと女の方を盗み見る。女は呆けたような顔で笑みを浮かべ、虚空をじっと見やっていた。

『あぁ…うん、うん…久しぶりのお供えだぁ…美味しい、あまい…えへへ…。あ…お天道様ですか?…はい、はい、無理ですか…明日は雨…はい…』
ぶつぶつと何事か呟き続ける女に恐怖を覚える。明らかに普通の者ではなかった。

薄汚れた着物、ぼさぼさの長い髪の毛、そこから覗く顔はやつれているが驚くほどに美しかった。身長は高い。
そして気づく。帯に乗っかるように鎮座するそれ。着物のたるみかと思っていたがどうやらそれは…

(胸…!?いや、ちょっと、え?大きすぎじゃない?)
よくよく目を凝らしてみれば、女は異様に大きな乳房をしていた。前にも横にも大きく張り出している。
とは言え太っているわけでも無く、除く手足はどちらかというと細めであった。

「羨ましい…」
ぽつりと少女が呟くと同時に、女は満足そうな顔を向けた。

『ほぅ…もういいわよ、ありがとう。危うく零落するところだったけど…間一髪、あなたから信仰心をもらえたわ』
「あ、あ、そうですか。はい。良かったです」
『ごめんね、明日は雨だって。雲を散らす力なんて私には残ってないのよ』
「いや、いいんです。気にしないで、ハイ…」

沈黙

『え、と…自己紹介、する?』
「あ、はい、お願いします…正直めっちゃ気になってます。ごめんなさい」
『いいのよ、いいのよ。あんまり怖がらないで…えー、では…』
女はコホンと咳払いし、優しい笑みを浮かべ、話し始めた。

『私は古くよりこの地を護る土地神です。得意な神がかりは五穀豊穣、安産祈願、乳病退散…。
 名前は特に決まってないけど、昔の人々は私を【えひめさま】って呼んでたわ』
「…ごていねいに、ありがとうございます…」
完全に帰るタイミングを失った少女は、ただ、おどおどと目を泳がせるだけだった。

自己紹介までしてくれた相手には申し訳ないが、自称神様などという存在と相対できるほどのコミュニケーション能力は、少女は持っていない。

『…あなたは?』
「え?」
『あなたの名前よ。教えてくれる?』
自称神様…えひめさまはしゃがんで目線を合わせてくれた。
なかなか気の利く人である。

「あ、えーっと…その…私は…私の名前は、蒼井…蒼井、チカ…です。よろしく…」

やっとこさ声を搾り出したであろう少女、蒼井チカは引きつった笑みを浮かべながら、ぺこりと頭を下げた

17幻龍総月:2016/01/24(日) 11:44:44 ID:f2Jy3g3I

『チカちゃんね、改めてよろしくね』
 えひめさまは両手でチカの手を握る。
「は、はい。よろしくお願いします」
 まだこの状況に順応できていないせいで、応答がしどろもどろになる。
 帰れそうな雰囲気でもないので、苦し紛れに質問する事にした。
「ところで、えひめさまはどうしてこんなところにいるんですか?」
『そうね、あなたは知らないと思うけど、ここら一帯は元々畑や森が沢山あった場所なの。
昔はよく沢山の人が集まって、この祠にお供えや祈願をしてくれたわ。でも、時代と共に
忘れ去られた上に、バブルとか言う時期が来て競うようにビルが乱立したのよ。
その無計画な建て方のせいで、この祠はこんなところにいなくちゃならなくなったの』
「そ、そうだったんですか……」
 長い話を聞かされたが、丁度区切りもいいので帰ろうとする。
「じゃ、じゃあ私はこれで……」
『ま、待って! ずっと一人だったから寂しかったの! お願い、もう少しだけでいいから!!』
 涙目で必死に食い止められる。その表情を見て、ますます帰りずらくなる。
「わ、分かりました! だから泣かないで下さい!」
『うう、ぐすん、ありがとう』
 こうして、小一時間他愛もないやり取りを繰り返したのだった。

『ふふふ、こんなに喋ったのは100年振り。本当にありがとう』
 満足したのか、やっと会話が終わった。
「そ、それじゃあ暗くなってきたので、帰ります」
 慣れない状況に緊張し過ぎて、余計に疲れが溜まっていた。
『うむ、気を付けて帰りなさい。……いやちょっと待て』
「ま、まだ何か」
『私に付き合ってくれたお礼をしたい。願いを1つ、タダで叶えてあげるわ』
「え、そんな急に言われても」
 うーん、と、少し考える。何がいいのか、すぐに思いつかない。
『ほれ、何でも言ってみなさい。叶えてあげるわよ』
 ズイズイと近寄ってきて、催促してくる。と同時に、異様に大きい乳房が目の前で揺れまくる。
「…………」
 その爆乳と、貧相な自分の胸を比べてしまう。
「……大きいおっぱい」
 ぽつりと、心の声が漏れてしまった。
『よし分かった! 大きいおっぱいね!』
「え?」
『やあああああ!!』
 体全体が眩い光を放つ。その突然の出来事に、思わず目を隠す。
「きゃああああああああ?!」

18名無しさん:2016/01/24(日) 16:51:07 ID:jIjYMTds
えひめさまが発した光は、意思を持った様にうねり、束になってチカの元へ降りかかる。

「え…え!?」
そして光の束は、チカの胸元にぐんぐんと吸い込まれていったのだ。
痛みなどは一切無く、ただただじんわりとした温かさが彼女の胸中に溜まっていく。

『入れすぎないように注意しないと…。ふぅ、こんなところかしらね』
えひめ様の呟きとともに光が消え去り、周囲は元の薄暗い空き地に戻る。

「…何をしたんですか?今…私の中に、バーッて、光が…」
『ん?あなたの願いを叶えてあげたのよ』
「私の願い…って」
大きいおっぱいのことか?しかし自分の体型は、先ほどと全く変わらぬストンと落ちるような起伏無しだ。

『いきなり大きくしたらあなただって困っちゃうでしょ?今あなたに与えた光は、私の胸から発せられた乳気よ。さっきより少し小さくなってるでしょ?』
えひめ様が自らの胸を指差したので改めて見てみれば、確かに一回りほどサイズダウンしているようだった。

『胸に宿った乳気は、あなたの感情に呼応して大きくなる。乳気が大きくなるほど、あなたの乳房は豊かさを増すでしょう』
「はあ…」
『乳気が定着するまでは大きさは安定しないでしょうけどね。そこはまあ、ゆっくり構えて頂戴ね?』
「あ、あの!感情に呼応っ、て…具体的にどういう…」
『はぁ…久しぶりに力を使ったもんだから疲れちゃった…少し眠らないと…』
チカの問いを無視して、あくびをするえひめ様。その体がどんどん薄くなっていく。

「ちょっと!待って!待ってってば!!ねえ!!」
『じゃあチカちゃんおやすみ〜…。あ、今度のお供え物は甘くないお菓子がいいなあ…。お茶も一緒だと嬉しいなあ…。よろしく。ぐー』
言いたいことだけ言って消えてしまった。

「えひめ様!?えひめさまぁー!!?」
取り残されたチカの呼びかけは、誰の耳にも届かないまま…淀んだ空気に溶けて、消えた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ったく…何だったんだ今のは…」
結局喚こうが叫ぼうが、えひめ様は再び現れることは無かった。
仕方なく彼女は再び裏路地を抜け、帰宅するべく大通りを歩いている。

(…おっぱい、か…)
歩きながら先ほどの会話を思い出す。私の胸には、今神様から贈られた力が宿っており、その力は感情がどうたらで、なにやらすると大きくなるらしい。

(うさんくせえ)
実際の神に対して罰当たりにも程がある感想だが、あのえひめ様とやらはどうにも頼りない印象を受ける。
あんな自称土地神の力で、この16年間、頑なに成長を拒んできた胸が今更大きくなるのだろうか。
そんなことを考えていると。

「蒼井!」
「え…?」
いきなり後ろから声をかけられ、驚き振り向くチカ。そこにいたのは、同じ学校の制服を着た、一人の男子高校生だった。

「火野、くん。今帰り?遅いね」
「ああ、部活長引いてさ」
火野と呼ばれた少年は優しそうな笑みを浮かべた。清潔感のある、整った顔立ちの美形である。
チカとは中学のときからの付き合いだった。家も近所と言うことで、たまにこうして話しかけてくることがある。

「蒼井こそ帰るの遅いじゃん。何してたの」
「え、あ、や、別に…何でも、ないよ!!ほんと!!」
チカは誤魔化すように思い切り首を振った。
【私は神と対話したのだ】なんて言ったら、間違いなく変な目で見られるだろう。

彼にだけは、そんな目で見られたくは無い。嫌われるわけには、いかない。

「どうしたどうした、そんな首動かしたら痛めるよ?落ち着けって」
火野は笑いながらチカの頭を優しく抑えた。首の動きを固定しようとしたらしい。

どきん、と心臓が鼓動する。

(あ…)
いけない。赤くなってしまう。チカは思い切り顔を背けた。

「蒼井?」
チカは何も答えられない。この少年はたまに他意も無くこちらの急所をえぐってくる。それがいちいちダメージでかい。

片思いの相手からの不意のスキンシップ。まさしく効果は抜群だ。

(あ、あたま…あたまなでられた!!?)
どきどきどき、と、心臓が早鐘を打つ。思わず顔がにやけてしまう。
嬉しさが、溢れてくる。

「どうしたんだよ、蒼井ー」
「え、えへへ。何でもない!何でも…!あのさ、火野くん、良かったら途中まで…」
今日は良い日だ。もっと彼と話がしたい。嬉しさで弾む心のままに、ちょっと親密度を増していこうと一緒の下校を申し出た瞬間。

どきん、どきん。

「…ん?」
自分の胸に、妙な違和感を感じた。

19幻龍総月:2016/01/24(日) 19:49:34 ID:f2Jy3g3I

 胸に視線を向けると、何だか制服がきつく感じた。
「(なんだろう、下着でもずれたかな……?)」
「蒼井? どうした?」
「う、ううん。何でもないよ」
「本当に大丈夫か? 気分悪いなら家まで送るよ」
「え」
 心配してくれる彼に、また胸が高鳴る。

 どきん、どきん、どきん

 しかし、それと同時に、胸がドンドンきつくなる感覚があった。
 彼と話していると、胸が締め付けられる感覚に襲われることは多々あったが、今回のはそれとは違う。
「(ん、やっぱり何か変だ。いつもはこんなに苦しくないのに)」
 自分の胸に再び視線を向ける。そこには、
「え?」
 さっきまで板だった胸に膨らみがあったのだ。
 一目瞭然というほどではないが、大きくなっているのが分かる。
「(嘘、本当に大きくなってる?!)」

20名無しさん:2016/01/25(月) 08:23:11 ID:5nxWuFXY
思わず胸に手をやり確認してしまう。
制服の上からだが、その手には確かに、控えめな隆起の感触が伝わってきた。

「…こ、これは!」
「蒼井、やっぱり変だぞ?胸が痛いのか?やばいんなら救急車…」
「っ!?だ、だいじょうぶ!本当に大丈夫だから!!」
慌てた様子で携帯を取り出す火野を、同じく慌てた様子で止めるチカ。

「私は全然元気だから!!ね、火野くん心配しないで!!」
その場でぴょんぴょんと飛び跳ねて健康アピールをする。
跳ねる度に、胸元に僅かな動きを感じることに感動した。

(私の胸…大きくなったんだ!!)

「それよりさ…。火野くん、良かったら途中まで一緒に帰らない?」
「あ、ああ…いいけど。本当に大丈夫なんだな?急に変な動きするから心配しちゃったよ」
「!!」
どきん、どきん
心配した、の一言にまた鼓動が早くなる。

(やった、やった!火野くんと一緒の帰り道だ!!神様ありがとう!!)
胸の鼓動に合わせて、少しずつ下着が満たされていく感覚を覚えたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

他愛無くも楽しい話をしながら、二人は歩いていく。

「この前の数学のテスト、難しかったよねー。私一夜漬けしちゃってさ。眠くて逆に集中できなくて」
「……」
「火野くん?」
急に無言になった少年を見れば、あさってのほうを向いてぼうとしている。
その視線を追ってみると、そこにいたのは近所に住む女子大生であった。
スラっとした長身の、清楚な雰囲気を持つ美女である。そして何より、その胸は、チカが束になっても弾かれそうなくらい大きかった。

「火野くん!」
「あ!?あ、悪い。何の話だっけ…」
やはり彼女に気を取られて話を聞いていなかったらしい。チカは少し不機嫌になる。

(火野くんは、おっぱいが大きい人が好きなのだ…)
そのことに気づいたのは、男子の話をたまたま聞いてしまったのがきっかけだった。

『俺はやっぱり、大きい方がいいかなあ…』 桜井先輩くらいか?あの人うちの学校で一番でかいしさ 『んー…確かにでかいけど…俺はもうちょっと…』 もっとでかいのがいいのかよ!?お前どんだけだ!!

この会話を聞いたときはショックが大きかった。ちなみに3年の桜井先輩は、バストIカップの爆乳美人である。

それよりも大きい胸が好みだなんて。私のほぼ無い胸なんぞ塵あくたレベルではないか!!

しかしそれでも好きなことには変わりない。
一時はひどく落ち込んだが、持ち前の前向きさで様々なバストアップ法も試してみた。結果はどれも効果なしだった。
そんな日々が続く中、この胸が、明るく気さくな彼女にとって唯一のコンプレックスになってしまっていたのだ。

(でも今は…!)
チカは胸中で鼻息を荒くする。抜けていそうな神様だったが、どうやらその能力は本物らしい。彼との短い下校時間の中でも、少しずつ大きくなっていった胸は、長年愛用していたスポーツブラをパツパツと満たしている。

「じゃ、俺ここで。じゃあな、また明日」
「あ…うん。ばいばい。また明日…」
住宅街に入ったところの分かれ道。ここから互いの家の方角が逆になる。
帰っていく火野の後姿を、寂しそうに見送るチカ。本当はもっと話をしたかったが、今は確認しなければならないことがある。

「よし!!」
チカは自宅まで一気にダッシュし、玄関を開けて自室に飛び込み、怒涛の勢いで制服を脱ぎ捨て、下着姿で鏡を見た。

「おお…!!」
そこに映っていたのは、Cカップほどの、人並みの胸のふくらみを持つ、自分の姿であった。

「おおおおおおおおおお!!神様ありがとおおおおおおお!!」
大いなる祝福に涙を流しながら大きくなった胸を揉む。間違いなく、自らの体から生えていた。

「これなら、いけるかも知れない…!!」
諦めかけていた恋心が猛烈に燃え上がるのを感じた。告白だ。このチャンスを逃す手は無い。
何せ今の自分は、神様の乳房を得ているのだ。火野の好みがどれほどの大きさかは分からないが、目の前でそのサイズまで大きく膨らませてあげればよいのだ。

そうすれば彼は確実に私の告白を受けてくれるだろう。

「いける、いけるぞ。私は…私は…!」
彼の顔を思い出す。 どきん、どきん… 再び胸が熱く、苦しくなってきた。

21幻龍総月:2016/01/25(月) 22:08:11 ID:Zqcbs2W.

 胸の鼓動が高鳴るたびに、胸が大きくなる感覚が伝わってくる。
 それは鼓動を重ねる度にはっきりとしてくる。
「なるほど、心臓がドキドキすればするほど大きくなるのね」
 何となくだが、胸が大きくなる原理が分かってきた。
 最初はうさんくさいと思っていたが、目の前の現実で一気に目が覚めた。
「今度行ったときは沢山お供え持ってってあげよう」
 神様に感謝しながら、自分の胸を大きくする作業に集中する。
「火野君の顔をイメージして……」
 チカは目を閉じて、自身の妄想を最大限発揮する。

『チカ、好きだよ』

「きゃー! 私ったら何て事を!」
 恥ずかしいセリフと一緒に心音が大きくなる。それと同調して、胸も大きくなってきた。
「よーし、この勢いでもっと大きくするぞ!」
 妄想と恥ずかしさを繰り返しながら、バストアップに挑んでいく。順調に行くかと思ったが、
「……あれ?」
 Eカップを超えたあたりから、膨乳しなくなってきた。
「え、嘘、何で?!」
 何度妄想や恥ずかしいセリフを繰り返しても、全く大きくならない。
「そ、そんなあ……!」
 原因が分からないまま時間が過ぎていき、へたり込んでしまった。
「私のおっぱいがあ……」
 落胆していると、隣の部屋にいる兄が入って来た。
「おいチカ! さっきから奇声上げまくるなよ! うるさくて集中できないだろ!」
「うう、おっぱい……」
「おい聞いてるのか?!」
「うるさいエロ星人! 私に構わずオナニーでもしてろ!」
「や、やかましいわ!」
 図星だったのか、すぐさま自分の部屋に閉じこもった。
「全く、お兄ちゃんはデリカシーってものがないんだから……」
 そこで、ある事に気付いた。
「……待てよ、オナニー……?」
 少し考えてからある事に気が付いた。
「そうよ、自慰で興奮すればいいんだ」
 とんでもない発想だった。

22名無しさん:2016/01/26(火) 00:49:42 ID:ZN0GMYXI
チカは鏡を正面にしてベッドに腰を下ろすと、パンツの上から股間に手を伸ばした。が、
「オナニーってどうするんだ…?」
そこで動きが止まる。性的なことは知識でしか知らない耳年魔なチカであった。

「えーと、確か…兄ちゃんの部屋で見つけた本だと…片手は、胸に…そして、コッチの手で…こする」
股間に当てた手をゆっくりと動かしてみる。むず痒いような、くすぐったいような感覚が体を這い上がってきた。

「そして…妄想する!私は今、火野くんに触られているのだ!!」
どきん、と鼓動が波打った。

(蒼井、俺、我慢できないよ…)
「火野くん…」
(触るよ…。あは、蒼井のここって、あったかいな…)
「は、恥ずかしいよッ。火野くんッ!」
(恥ずかしがってる蒼井は可愛いな…)
「ひの、ひのくんっ!!」
端から見たら大層恥ずかしい光景だが、効果は覿面らしくだんだん没頭していくチカだった。
どきん、どきん、どきん…と、心臓の回転数とテンションが上がってくる。
そして胸を揉んでいる左手に、先ほどと同じ膨張感が現れた。
ゆっくりとだが、鼓動に合わせて大きさを増していく乳房。

(蒼井…お前、ちょっとずつ胸が大きくなってないか?)
「んっ、うん…!実は私…ドキドキするとおっぱいが膨らむ体質なんだ…!」
(まじかよ…じゃあもっと…大きくしていいかい?)
「あんッ!…いいよ。火野くんのためなら、私、いくらでも…!あ、そんないきなり…!」
両手の動きが忙しくなってきた。下着を捲くり上げ、直接の接触に移行する。

「ああ…!火野くん、触り方、上手…!おっぱいが、大きくなっちゃう!」
その言葉通り、今までとは比べ物にならない速度で膨乳が始まった。
むくむくと空気を入れた風船の様に目に見えて膨らんでいく。

「火野くん…ッ!火野くんっ!!」
Eカップだったバストはあっという間にFカップまで成長し、手のひらを満たす程の大きさになる。
胸が成長するたびに行為はエスカレートする。股間をこする指はいつの間にか秘部の中に進入していた。
「激しいよぉ!火野きゅん!!気持ち良いよぉ!!」
ドキドキドキドキ、むくむくむく。
チカの膨乳も止まらない。Gカップ程だろうか、ほんの一日前は無乳だったとは思えない超発育だ。

(チカ…!好きやで!チカ!おっぱいだけじゃない、お前の全てが好きなんや!!)
「ウチもやで!!ずっとずっと、あんさんのこと好きやってんで!!」
テンションが明後日の方向に上がってきたチカ。顔は紅潮し、目の焦点が合っていない。
股間に挿入する指が、2本、3本と増えてきた。思い切りかき回す。ぐちゅぐちゅと盛大に濡れた音が響いた。
膨らみ続けている胸もそろそろHカップを突破する勢いだ。

(チカ…!チカ…!!)
「火野くん!火野くん!!」
(チカぁあああああああああああ!!)
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

「愛してるぞ火野アキラぁあああああああああああああ!!!!!」

どきんどきん、むくん、むくん!む゛ぐん゛ッ!!
彼女のバストが一気に一周りは膨れ上がった。
そして野獣の如き咆哮と共に、彼女は盛大に果てた。

「はぁ…はぁ…はぁ…いってしまった…」
急激に冷静になる。思わず力が入りすぎてしまったせいか、想像よりも早くフィニッシュしてしまった。

「やっぱり火野くんパワーはすごいな…こんなに気持ち良いの初めてだ…って、うお!!」
そこで改めて鏡に映った自分を見て驚くチカ。それもその筈だ。

「これ…ほんとに私のおっぱい…?」
どちらかと言えば低身長である彼女にはアンバランスなほどに実ったIカップの爆乳が、自分の体にくっついていたのだ。

「はは、すご」
余りの大きさにろくなリアクションも取れない。確認のために揉んでみた。手から溢れるしっとりと柔らかいが張りのある乳肉。

「実験は大成功ね…ここまで大きくすれば、火野くんも、絶対…」
心地よい疲れと共に一気に眠気が襲ってくる。それほどまでに、全力なオナニーであった。

「明日…会ったら、どんな顔…するかな…むにゃむにゃ…」
想像するだけでにやにやしてしまう。今日はこのまま寝てしまおう、良い夢が見れそうだ、と瞼を閉じかけ…
 コン、コン…
部屋のドアをノックする音。そして続いて、とても申し訳なさそうな兄貴の声が聞こえてきた。

「…チカ…お前…オナニーするときの声でかすぎだろ…女としてどうなんだよ……」
「…………………………………うん…ごめん」

兄妹の間にちょっとだけ溝が出来た、蒼井家の夜であった。

23幻龍総月:2016/01/26(火) 13:06:16 ID:wjhH05rc
 
 全力オナニーから一夜明け、朝が来た。
 チカはいつも通りの時間に目を覚ました。ぐっすり寝れたせいか、妙にスッキリしていた。
「ふあ……、眠い……」
 起き上がると、いつもより体が重く感じる。
「うん……?」
 視線を下ろすと、昨日爆乳にまで育った乳があった。
「……夢じゃなかった」
 胸を揉みながら、改めてその実感が沸いた。それにつられてニヤニヤと笑みがこぼれる。
「これで火野君に見てもらえるかな」
 チカは今までのコンプレックスを克服したことで、自信に溢れていた。

 だが、最初にその胸に喰いついたのは、両親と兄だった。
 昨日まで無乳だった娘妹が突然爆乳になったのだから、気に掛けるのは当然と言えば当然である。
 本物だと証明するため、母に直に触ってもらい確かめて貰った。
 チカは本当の事を話した。えひめさまのこと、そしてその力のことを。
「……にわかに信じられないが、それが本物である以上信じるしかないか」
「そうね、まさかここまで大きくなるなんて……」
 兄と母は溜息交じりに納得していた。
「だがその話が本当なら、私のおばあちゃんが言っていた土地神かもしれないな」
「ひいおばあちゃんが?」
「ああ、この近くに昔、祠があってな、そこの世話役をやっていたんだそうだ」
「そうだったんだ」
「ねえあなた、病院に行かせた方がいいかしら?」
「いや、とりあえずこのまま学校に行かせよう。何か問題があったらすぐに帰らせればいい」
「そうですか……」

 なんだかんだで話がまとまり、いつも通りに登校することができた。
 爆乳に視線が集まり、なんだか有名人になった気分だった。
「(今日も火野君と一緒に歩けるかな……)」
 ウキウキしながら電車に乗り込んだ。

24名無しさん:2016/01/28(木) 05:11:03 ID:OgEiIf9g
通勤ラッシュを外しているため人もまばらな電車内だが、胸が大きくなったせいだろうか、普段よりも手狭に感じる。

「あんっ」
距離感が掴めずに、入り口脇の手すりに胸をひっかけてしまった。
…胸が大きいって大変なのだなあ。

そんなことをしみじみと思いながら空いている座席を探す。しかし運悪く全席が埋まっていたので、適当なつり革に捕まり一息ついた。
正面に座っていたリーマンらしい男性がこちらを二度見し、すぐさまわざとらしく視線を逸らす。

ふふふ、ばれてるぞばれてるぞ。今、見ていたな?我がおっぱいを。
いやー男ってやつはこれだからなあ。困っちゃうなあもー。

胸中で文句を言いつつもご機嫌なチカであった。

と、ニヤけていた彼女の体に、横向きのGがかかる。
ふと気づけば電車がスピードを落としていることに気づく。
あれよという間に、駅でもないのに停車してしまった。

『お客様にご案内いたします。ただ今、踏切において事故が発生したとの連絡があったため、電車を停止しております…』
まあ良くあることだ。
チカは別段慌てるでもなく携帯を開き、暇つぶしのアプリを起動させた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『大変お待たせいたしました。安全の確認が取れたため、運転を再開いたします。お客様にはご迷惑をおかけして…』

(((おせーよ!!)))
社内の人間の心が一つになった瞬間であった。

何しろ最初のアナウンスから、20分は経過していたのだ。随分な遅れである。

(やばいな…)
チカは経験から来る予測に顔をしかめた。この時間にこの遅れはまずい。
そしてしばらく後、彼女の想像通り…。

『お客様にご案内します。車内、大変込み合っております。お座席には一人でも多くの方が座れるよう、ご協力を…』

「ぐえー!」
遅延のせいで通勤ラッシュとかち合ってしまった。
満員の車内で押されるチカ。身長の低い彼女にとってはとても辛い。
しかも今はIカップの爆乳持ちなのだ。その分感じる圧迫感もまた倍増していた。

(うう、苦しい。胸が潰れるぅ)
前にいる男性の背中に思い切り胸を押し付けてしまう形になる。
押しつぶされて変形した乳房が、制服の中で上下左右に広がっていく。

(あーあ、ついてない…。ま、これも巨乳の運命と思って諦めるか…)
名も知らぬリーマンさん、全体重かけちゃってごめんなさい。おっぱい当ててるんだから許してね。
などと思いつつ、満員電車に揺られるチカであった。

その時だ

(え…?)
自らの胸に違和感を覚える、その違和感はいつしか具体的な感触として、彼女に感知された。

(…っ、え?これ、これって…?)
制服の上からだが分かる。前にいるリーマンと自分の胸の間に、何者かの手のひらがある。
しかもその手は、こちらの乳肉をまさぐるかのように指を動かして…。

どきん、とチカの心臓が跳ねた。

25幻龍総月:2016/01/28(木) 17:36:38 ID:Zadm8Eo2
 
 人で詰められた満員電車の中で、チカは抵抗もできず胸を揉まれていた。ようは痴漢に襲われているのだ。
 人生で初めて痴漢に襲われている現状に、声が出なかった。
「(ど、どうしよう。このままだと……!)」
 恐ろしい現実に何も反応する事ができない。その時だ、
「(あれ……?)」
 胸が苦しくなってきた。具合が悪いわけじゃない。つい最近感じた苦しさだ。
「(も、もしかして……)」
 視線を下ろすと、胸が膨らみだしていたのだ。
「(嘘、何で?!)」
 別に興奮しているわけではない。むしろ真逆な状況下にいる。
「(興奮してないのにどうして大きくなってるのよ!?)」
 予想外の事態に挟まれたせいで、心に少し余裕ができた。
「(よし、今なら)」
 胸にある手を思いっ切り引っ張った。
「この人痴漢です!!」

 ------

 次の駅で痴漢を下ろし、警察に引き渡した。
 最初は否認して冤罪だとか言っていたが、自分で犯人しか知らないはずの触ってる箇所を叫んだため、そのまま連れていかれた。
 チカはとりあえず学校に向かい、ギリギリ時間に間に合った。
「ふう、セーフ」
 1時間目の準備をして、トイレに行くことにした。
「(あの時何で胸が大きくなったんだろう?)」
 痴漢にあっている際、何故胸が膨らみ始めたのか考えていた。
 胸は興奮したら大きくなる。そういう原理だと思っていた。しかし、今回の件でそれが否定された。
「ただ胸を揉むだけじゃ大きくならなかったし、でも欲情してたわけでも……」
 一人でブツブツ言いながら、状況を振り返る。
「うーん、妄想じゃ胸が高鳴っていたけどあの時は……うん?」
 そこで、ある共通点があることに気が付いた。
「(待って、だとしたら)」
 この理屈が通れば、それは生活に支障をがでるだろう。
「まさか、私の胸って心臓が大きく鼓動したら膨らむの……?!」
 それで合点がつく。それが理解できた時点で今日の授業内容に不安を感じた。
「まずい。3時間目は……!」
 3時間目に体育でマラソンがあるのだ。

26名無しさん:2016/02/04(木) 00:00:58 ID:0NkMYm7k
通学路の途中にある公園、そのトイレで現在のバストサイズをチェックするチカ。
メジャーなどないので目算と触感による判断だが、電車内での膨張は1サイズにも満たないものだったようだ。

JカップよりのIカップ。と言ったところだろう。

(これ…思った以上に不便なんじゃ…)
乳丸出しで鏡と睨めっこしながら、彼女は薄々その考えに至っていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「チカ!?どうしたのその胸ェ!!?」
「いやー…その…成長期、かな」
「成長の度合いやばくない!?戦後日本の高度成長期レベル!?」

案の定。学校に着いたチカは女子たちの質問攻めに合ってしまった。
もみくちゃにされ、どさくさに紛れて散々胸を揉まれてしまう。
男子はと言えば平穏を気取りつつも盗み見している。明らかに昨日とは視線が違った。

「うおー!てめーら勝手に揉んでんじゃねー!私の乳は安かねーぞ!!」
「チカが怒った!!でも全然怖くない!!」
低身長であどけない顔のチカが怒鳴っても精々小動物の威嚇程度だった。

だからこそその爆乳がアンバランスな魅力を醸し出している。

「うるせー構うな!!席に着かせろ!!」
チカはきしゃーと鳴きながら自分の席へとついた。

「…おはよ、火野くん」
「お、おう。おはよ」

隣の席の火野は明らかに動揺した様子で挨拶に応えた。目が泳ぎまくっている。

「…あのー…蒼井…」
「…いや、気になるだろうから先に言うわ。なんか、朝起きたらでっかくなってた」
「あそ…お前すげえな…ほんとに人間か…?」
さすがに君の事を思いながらオナニーして乳を膨らませたなんて言えない。

「昨日体調悪そうだったし、大丈夫か?」
「大丈夫大丈夫。別に普通どおりでいいよ。体育はさすがに休むけど」
「あ、ああ…だよなあ」

心臓の鼓動に合わせておっぱいがでかくなるこの状況じゃ、運動なんてできるわけがない。

「…じゃあ走ってる姿は見れないのか、残念」
ぽつりと放たれた火野の独り言。チカは妙に気にかかった。

「…え?」
「あ!?いや、何でもない!!」

火野は慌てて取り繕ったが、チカはその言葉をしっかり記憶していた。

『…じゃあ走ってる姿は見れないのか、残念』

残念?走ってる姿を見れない?誰の?私の?火野くんが?

(あ!!)
そうか。彼は無類の爆乳好きなのだ。そんな彼が今の私の胸に興味を抱かないわけが無い。
走るたびに近くでばるんばるん揺れるおっぱいを楽しめる絶好の機会なのだ。

(…火野くんが、そんな、私の胸に、注目している!!)

彼女の心が揺れる。運動したら更に胸が大きくなってしまうかも知れない。
しかし、愛しの火野くんが私の揺れるバストを見たがっている。

彼に求められている!!

「…や、やっぱ体育出ようかな…」
「え!嘘!まじで!?やった」
「何がやったなの?」
「…!!な、なんでもない、やってない」

どうやらこれはビンゴの様だ。

(これは…好機なのか…?私の魅力で彼を確実に落とす…?)
チカお得意の妄想が始まった。

マラソンのコースは途中で森林公園を通る。そこは隠れる場所も多く、サボり魔たちの憩いの場であった。
中には、授業中にそこで一息ついてイチャイチャするカップルもいるとかいないとか。

マラソンで弾む乳を見せ付ける→公園で火野を誘う→隠れて告白→セックス

「こ、こ、これだぁー!!!」
チカが吼えた。今、全てが繋がったのだった。

27幻龍総月:2016/02/04(木) 10:25:11 ID:D0deS47M

 3時間目、体育の時間がやってきた。チカは自慢気に着替えをしていた。
 爆乳になったせいで体育着が入りきらずへそが見えている。
「(本当は出たくなかったけど、火野君とゴールインするためなら……!)」
 心の中で恋の闘志を燃やしながら、気合十分だった。
「……詰め物でも入れてるんじゃないかと思ったけど、本物だったね」
「うん、マジだった」
「う、羨ましい」
 本人は気付いていなかったが、他の女生徒から羨ましがられていた。
「蒼井さんいるかしら?」
 女子更衣室に保健の先生、山中千里が入って来た。
「あ、山中先生、どうしたんですか?」
「あら、本当に胸が大きくなってたのね。蒼井さん、ブラは?」
「え、えっと、ないです」
「やっぱりね、ちょっといいかしら」
「?」
 先生はチカにある物を渡した。

 ・・・・・・

「えー、それでは、前から言っていた通りマラソンを行う。皆しっかり走るように」
 坊主頭で大柄の体育教師、大和田太一が生徒に呼びかけていた。
「マラソンのコースは校外を出て、森林公園に行ってもらう」
「例年通りのコースだね、楽勝楽勝」
「時間見計らってサボれるな」
 男子が小声で話し合い始めた。
「(そうよ、私もその公園で火野君と……!)」
 チカは野望を心の中でつぶやいていた。
「---はずだったんだが、今年は地域住民の要請により、ルートを変更することになった」
「「「え?」」」
 全員が唐突な発表に戸惑い始めた。
「どうもマラソンをサボって駄弁っている奴が多いと苦情がきてな、致し方なく変えざるを得なくなった」
「じゃ、じゃあどこを走ればいいんですか?」
「ああ、校外を出るには変わらないが、皆には河川敷と橋を渡って周回してもらう。俺の監視付きでな」
「「「えーーー!?」」」
 近くに河川敷があるのは知っていた。しかし、あそこは見晴らしが良く、サボる場所がない。もちろん告白などもってのほかだ。
「マジかよ、サボれないのとかマジだりい」
「ちくしょー、勘弁してくれよー」
「(うえーん! 私の野望がー!)」
 生徒各員、もれなく絶望していた。

 ・・・・・・

「よーし、俺が合図したらスタートだ。位置につけー」
 全員スタートラインに並び、合図を待つ。
「はあ、折角告白のチャンスが来たと思ったのに……」
「そう落ち込むなよ蒼井、俺も走るからさ」
 火野がチカの隣に並んできた。
「ひ、火野君?!」
「せっかくだし、一緒に走ろうぜ。昨日調子悪かったしさ」
「あ、ありがとう」
 わざわざ心配して一緒に走ってくれる。それだけでも幸せだった。
「(ああ、火野君が私の傍に)」
「明! 一緒に走ろ!」
 浮かれていると、反対側に知らない女が引っ付いていた。
 少し茶色っぽい髪に、いかにも元気っ子といった風体で、体型は体育会系といった感じである。
「なんだ舞、いたのか?」
「今日のマラソン2クラス合同でしょ、忘れたの?」
「ああ、そうだったな」
「ひ、火野君、そ、その人は?」
 チカはいきなり親しげに話しかける女に動揺を隠せなかった。
「ああ、紹介するよ。俺の幼稚園からの幼馴染の赤崎舞だ」
「よろしくね、爆乳ちゃん」
「(え、えーーーーー?!!)」

28幻龍総月:2016/02/04(木) 10:55:44 ID:D0deS47M

 ※長くなったので区切ります。

 衝撃の事実にチカはフリーズしてしまった。
「ところで明、この爆乳っ子は?」
「蒼井チカ、中学校からの付き合いだよ。前に話したろ?」
「ああ、あの子ね。でもこんなに爆乳だなんて聞いてないわよ?」
「そ、それは俺も気になってたんだけど、朝起きたらこうなってたって……」
「どうせ乳揺れ見たくて並んだんでしょ、やらしー」
「べ、別にいいだろ! お前には関係無いじゃん」
「図星だなこいつめ」
 楽しそうに会話しているところを見せられて、尚更ショックが強くなる。
「わ、私別の所で走るね……」
「そういうなってチカちゃん。私も一緒に走るからさ」
 舞がチカを引っ張って無理矢理隣に並ばされる。
「位置に着いて、よーい……」
 パーン、と、開始の合図がなった。
「ほら行くよチカちゃん!」
「え、ちょっと?!」
 バルンバルンと乳を揺らしながら走らされる。火野はそれを横目で見ながら走っていた。
「(わ、私の胸を見てる! やばい、恥ずかしい!)」
 その時、心臓が大きく鼓動し始めた。ドクン、ドクンと、確実に鼓動しているのが分かる。
 それと同時に、胸がまた大きくなり始める。
「くう、来た……!」

 ・・・・・

 河川敷まで出て、生徒がまばらになった頃、3人は固まって走っていた。
「はあ、はあ!」
 無理矢理速度を上げたせいで、心臓が早鐘の様になっていた。乳揺れも結構な負担になっている。
「っ」
 さっきから火野はチラチラと乳揺れを見ている。その上ちょっと興奮しているようにも見えた。
「ほほう、これはこれは」
 舞も乳揺れに興味深々だった。
「(どうしよう、何だか私まで興奮しちゃう)」
 好きな人に見られていると思うと、同調するかのように興奮し始めた。
「うん?」
 3人の汗が出始めて、舞はあることに気付いた。
「ねえチカちゃん、ブラ黒いの着けてるの?」
「え?!」
「あ!?」
 チカの体操着が透けて、大人の勝負下着のような、派手な黒いブラが見えてきた。男子からしてみればかなりエロい。
「え、えっと、保健の先生がノーブラじゃ危ないから私のを貸してあげるって」
「どんな趣味してんだあの保健医……」
「…………」
 火野は若干前屈みになってしまう。
「あ、やらしーぞ明!」
「ちょ?! 言うな馬鹿!!」
「だって露骨なんだもん、笑うしかないでしょ!」
 火野が自分の胸を見て勃起してくれた。その事実に鼓動が大きくなる。
 もっと大きくなれば、もっと見てくれる。そう思い、願った。
「(不便になってもいい、だからもっと胸を大きくしたい!!)」
 心の中で願ったそれは、今現実になる。

 ブチっと、紐が切れる音がした。
「え?」
 チカが視線を落とすと、胸が急激に大きくなっていた。
「嘘?! さっきよりも大きく……!?」
 ブラの紐が切れた。おそらくサイズはLを超えてOになっている。
「ま、まだ大きくなってる!?」
 本人の意思とは関係なく、さらにサイズは大きくなっていった。

29名無しさん:2016/02/08(月) 22:35:40 ID:fO3rYiLU
チカの焦りの声に、火野と舞の驚きの声が被さった。

「ど、どうした!?蒼井」
「え…爆乳ちゃん、あなたの胸…!」

「ご、ごめん!私、やっぱり体調悪いから、戻るわ!!」
押さえつけた腕の下から感じる膨満感に危機感を覚えたチカは、もと来た道を戻ろうと二人に背を向ける。

この勢いで更に大きくなったら、さすがに告白どころの騒ぎではなくなってしまう!

「おい、待てって!俺が着いてってやるから…」
「明!彼女は私が学校まで送るから!女子のことは女子に任せてさ、あんたは先走って、爆乳ちゃんと私のこと先生に伝えといて」
チカの後を追おうとした火野を制する舞。

「お?お、おう…分かった」
「んじゃよろしくー!」
言うが早いが、舞もダッシュでチカを追いかけていってしまった。

「…大丈夫かな、あいつ」
あとに残された火野は大人しく従うしかない。
仕方なくコースを走り始めた。

「それにしても…」
走りを再開した彼の頭に、先ほどの映像がフラッシュバックする。
盛大に揺れまくる、チカの胸。

(やばい!)
再び股間が怒張してきた。薄手の体育服姿でこれは致命傷である。誰かに見られたらとんでもなく恥ずかしい。

彼は何とか下半身を目立たせまいと、苦労しながらも走りを再開した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はぁ、はぁ、はぁ、だめ、おさまって!お願い!」
河川敷近くの橋のたもと、背の高い草が生い茂っている場所で、隠れるようにしゃがみ込んでいるチカ。
急いで走ったらまた膨乳してしまうことに気づき、一先ずここで動悸が治まるのを待つ作戦に出たのだ。

先の急成長に比べたら成長は緩やかになってきているものの、今だに少しずつその存在感をもりもりと増してきている。
サイズで言えばPカップを越えたあたりだろうか。

「ええいちくしょう!私の胸の癖に生意気な!先日までの慎ましさはどこいった!言うこときけ!!」
焦りの余りに自分の乳房に向かって語り始める。相当パニックになっているらしい。

「大丈夫、大丈夫…蒼井チカ、クールになれ、クールに…ひっひっふー」
目を閉じ、深呼吸し始める。効果はあるか知らないが、こんなことくらいしか方法を思いつかないのだ。

「ひっひっふー、ひっひっふー…お、いいぞ、呼吸が楽になってきた、このまま、このまま…」

「爆乳ちゃんみーつけた!!」

「ぎゃあああああああああああああ!!!!」
突如としてかけられた声に、取り戻しかけた冷静さが全力で遠ざかっていった。

「ふしゃー!ふしゃー!!ぎー!!」
追い詰められた野良猫よろしく威嚇音を発するチカに向かい、声の主は抑え目な、優しい声色で接してきた。

「大丈夫、大丈夫…落ち着いて。ね、怖くない怖くない」
「…あなたは…!」
「うーん、やっぱり…見間違いじゃなかったわね、そのおっぱい…。ま、とにかくこの場所から離れましょ。ジャージ持ってきたから、これで胸隠して、ね?一緒に学校まで帰りましょ?安心して、私は味方だから」

突如現れた赤崎舞は、てきぱきと指示を出すと、未だにしゃがみこんでいるチカに手を差し伸べた。

30幻龍総月:2016/02/09(火) 13:18:51 ID:hETNXV9s

 とりあえずチカは貸してくれたジャージを羽織り、一緒に学校まで戻ることにした。
「はあ、はあ、はあ……!」
 まだ胸の鼓動が収まらず、膨乳が止まらない。ムクムクと膨らみ、サイズの合わないジャージすらもパツパツに張っている。
「(どうしよう、このままじょ本当に……!)」
「爆乳ちゃん、大丈夫? もう少しだから、ね」
 舞はチカの体調が悪いと考え、励ましながら歩いていく。
「だ、大丈夫よ、気にしないで」
「そう、でも何か悪くなったら遠慮なく言って、ちゃんとフォローするから」
「うん、ありがとう」
 短い会話で鼓動は通常に戻っていた。

 ・・・・・

 なんとか無事に学校まで戻ってきた後、そのまま保健室へ向かう。
「あれ?」
 舞が保健室の扉を開けようとしたが、開いていなかった。
「もしかして、マラソンの付き添いに出ちゃったのかな? まいったね」
「……どうして優しくするの?」
 チカは初めて会った舞が親しく話しかけてくることに疑問を感じていた。
「うん? 私みたいの苦手?」
「いや、そうじゃないけど」
「うーん、何だろ。馴れ馴れしいと思われるかもしれないけど、私自身友達になりたいなって思ってるからかな」
「友達?」
「うん、だってその方がいいじゃない」
「……そう」
 自分が持っていないものを持っている。そう思うと、何だか自分が惨めに思えてくる。
「すごいね、赤崎さん」
「そう? でもそう言ってもらえると嬉しい」
 保健室前でウロウロしていても仕方ないので、女子更衣室に行くことにした。

 ・・・・・

 女子更衣室で大きくなった胸を確認する。
「うはあ、これはまたすごい大きさになったね」
「う、うん。私も驚いてる」
 バストサイズを見ると、既にQを超えようとしていた。もはや超乳の域である。
「どうしたの、これ?」
「えっと、信じてもらえないかもしれないけど……」
 チカは舞に先日出会った土地神の件について話した。最初は疑っていたが、最後の方には納得した表情をしていた。
「なるほど、とりあえず信じるよ」
「本当?」
「本当だよ! だって嘘言ってるとは思えないし、なにより目の前のそのおっぱいが一番の証拠だからね」
「ありがとう赤崎さん、信じてくれて」
「いいよいいよ! 気にしないで。じゃあ学校終わったらそこに行こう。もう胸が大きくならないようにお願いすれば、今日みたいなこともなくなるだろうし」
「うん、そうだね。そうしよう」
 すっかり打ち解け、さっきまであったわだかまりもかなり無くなった。

31幻龍総月:2016/07/05(火) 11:42:42 ID:hCN9oK3M

※連投の形になりますが、久し振りにリレーを再開させて頂きます。

 放課後。チカと赤崎は土地神のいる祠を訪ねた。
「こんな所あったんだ……」
「えひめさま、いますかー?」
 呼びかけてからしばらく待つと、祠から眩い光が溢れ出し1人の女性が現れた。
『はいはーい、えひめさま登場』
「うおお?!」
 赤崎はあまりにもオカルト過ぎる展開に驚いたのか、その場で尻もちをついてしまった。
「大丈夫?」
「あ、ああ。頭で分かってても実際に見てみると驚いちゃうもんだね」
「私も最初に会った時はびっくりしたよ」
『ねえねえ私もお話しに混ぜてよ』

・・・・・

 チカは早速本題に入る事にした。
「単刀直入に言います。えひめさま、この胸の成長を止めて下さい!」
『無理』
「「え?」」
 あまりの即答に固まってしまった。
『チカちゃん、前にも言ったけど、乳気が安定すれば大きくなるのは止まるのよ。そう急く必要は無いわよ』
「それが、心臓が高鳴ると勝手に大きくなって、今日1日だけでこんなに大きくなっちゃたんです」
 大きくなった超乳クラスの胸を見せる。
「このままじゃおっぱいが体より大きくなっちゃいます!」
「私からもお願いします。どうにかしてあげて下さい」
『うーん……』
 えひめさまは目を閉じて考え始めた。2人はその様子をじっと見つめる。
「えひめさま、私にできることがあれば何でも言って下さい。なんでもしますから」
 赤崎がさらに懇願した。
『うん? 今何でもするって言った?』
「は、はい。もし自分に何かできるなら」
『じゃあ早速やってもらおうかしら』
「何をですか?」
『あー、その前にお菓子とか持ってない? 煎餅とかあれば嬉しいんだけど』

・・・・・

 コンビニで適当に駄菓子や煎餅、お茶を買ってきてお供えする。
『信仰者2人目ゲット。その上お供えも貰えて大満足』
 早速お供えをバクバクと食べ始める。
「それで、私にできることって何ですか?」
『ああ、それね。ムグ、あなたには私の『憑依対象』になってもらいたいの』
「憑依?」
 えひめさまは食べながら話を進む。
『私は土地神だからここから離れることができないけど、降霊術の要領で人に憑依して移動する事ができるの。ようは巫女ね』
「それで長い時間一緒にいられる私が適任、と」
『ハム、ええ、そうすることでいつでもチカちゃんから余分だと思っている乳気を吸って、直接私のエネルギーにするの』
「要するに、えひめさまが私に入って爆乳ちゃんの付き添いをすればいいってこと?」
『そういうこと、ゴクゴク、プハ、まあちょっと体に変化が起きちゃうけどそれでもいいならの話だけどね』
「ど、どんな変化なんですか?」
『それは分からないわ。個人差が激しいからね』
「そ、そうですか」
「赤崎さん、私なら別に……」
「いいっていいって、気にしなくて。私の勝手なんだからさ」
「赤崎さん……」
『じゃあ早速憑依するけどいいかしら?』
「バッチ来いです!」
『それじゃあお邪魔しま〜す』
 再び眩い光が放たれ、えひめさまが赤崎の体内に入っていった。


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