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避難所スレ

119前門の学園、後門のヴォルデモート ◆OSPfO9RMfA:2014/12/17(水) 00:37:28 ID:cFd7vIqo0



 一人と一騎が山を駆ける。
 速さはそれほどでもない、精々自転車程度の速度だろうか。樹木などの障害物が多いので、早苗に当たらないよう、アシタカが注意して駆けているからだ。
 それでも教会にいた使い魔達は簡単に撒くことができた。そもそも追ってこなかったのかもしれない。

『マップは長方形に区切られてますけど、区切られた先には何があるんでしょうか?』

 早苗は南側を見つめながら、念話でアシタカに尋ねる。見える範囲には、壁らしきものは存在しない。

『分からぬ。聖杯から与えられた知識の中には無いな。後で試しに矢を撃ってみよう』
『あ、いえ、そこまでしなくてもいいです』
『ふむ、そうか』

 早苗にとっては余り重要な事ではないのだろう。ただの世間話で終わる。

『マスターが住む幻想郷もこのような自然なのだろうか』
『そうですね……もっと自然は多いですね。バスや車はありませんし、ビルもありません。もっとも、山に住んでいるのは、私達以外はほとんど妖怪なんですけどね』
『妖怪……あやかしか』
『えぇ、ほとんど天狗と河童です。あと神様も住んでます』
『なるほど。幻想郷は私が生きていた世界と似ているのだな……と、マスター。ここから北上すれば学園だが、念のため学園の位置を確認しておきたい。少し待って貰えるだろうか』
『はい、わかりました』

 アシタカは会話を打ち切り、ちょうど開けた丘のあるところで足を止める。早苗をその場で下ろすと、背の高い枝にめがけて跳んだ。ビルの三階に匹敵する高さまで一回の跳躍で辿り着く。


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