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皆鯖候補投下スレ

1名無しさん:2014/07/13(日) 23:23:02 ID:7HofuI4Q0
皆鯖候補を投下するスレです。
TYPE-MOON板からの転載・推薦候補の投下等にお使いください。

現在の候補一覧 http://www13.atwiki.jp/minasava/pages/492.html


テンプレート:

【真名】:
【元ネタ】:
【解説】:

【備考・アピールポイント】:
 キャラクターイメージ・思い入れ等をどうぞ。

217名無しさん:2021/03/12(金) 22:18:04 ID:t5oCZQ3.0
【元ネタ】『マハーバーラタ』
【クラス】アサシン
【真名】ドゥルヨーダナ
【解説】
 パーンドゥ五兄弟と対立し、バーラタ戦争を引き起こした。
 盲目の王ドリタラーシトラとガーンダーリーの間に生まれたカウラヴァ百王子の筆頭であり、様々な凶兆から、生まれながらに王国を滅ぼす不吉の子とされたが、父の愛情からそのまま育てられた。
 長じてのちパーンドゥの息子達である五王子とドゥルヨーダナ達クル王国の百王子は対立を深め、 ドゥルヨーダナは様々な策謀を弄して五兄弟を害そうとするも失敗、仲裁により王国は二つに分割され、一方をパーンダヴァの長兄ユディシティラが、一方をドゥルヨーダナが収めるも相手の繁栄に 嫉妬し、叔父シャクニの勧めで賭博によってユディシティラの王国を十三年間奪うことに成功する。
 期日が来た後、パーンダヴァ・カウラヴァはそれぞれ諸王・郎党を率いた大戦争に突入
するが、 ドゥルヨーダナ率いるカウラヴァは優れた戦士や友人、弟達を失っていき、軍勢も壊滅する。
 ドゥルヨーダナもビーマに棍棒戦を挑まれ、かつて己がパーンドゥ五兄弟の妻ドラウパディーに 太腿を見せつけ辱めた応報により、ビーマに禁じ手の下半身への攻撃を受け、大地に沈む。
 しかしドゥルヨーダナは十三年間最高の幸福の内に全世界を統治し、正々堂々と戦いに
敗れた自分は 天国へ昇ることを誇り、逆にパーンダヴァは卑怯を積み重ねて得た王国
を治めるが良いと嘲笑った。
 その後アシュヴァッターマンによるパーンダヴァ軍壊滅の報を聞いた瀕死の悪王は満足して絶息し、王族の本分を尽くしたことによって、天界へと昇った。

【備考・アピールポイント】
・『マハーバーラタ』における倒される側の王様。パーンダヴァに対しては悪い人だが、国民とバラモンに対しては
何一つ悪事を働かず父の様に頼りにされてた。
・さんざん策謀練った末に、正々堂々と戦って負けた良く分からない人。
・カースト全盛の時代に「英雄の出自を問う意味は無い」と言い放つカリスマ性やカルナにその場でポンと
一国を与える気前の良さを持つ。
・身分制度に捉われずカルナに目を付け、全力で投資するあたり優れた先見性もある。
・カルナとの絆は深く強いものでカルナは自身の素性を知った後もドゥルヨーダナに最期まで忠実に仕え、カルナがアルジュナに殺された際、ドゥルヨーダナはかつてない程に悲嘆に暮れたという。
・毒を盛って眠らせた相手を縄で縛りあげガンジス河に投げ込む、燃えやすい素材を用いて宮殿を建てさせ火を付けて殺すなどの策謀も行ったが、正面から戦っても棍棒術において比類なき戦士であり、ビーマを圧倒するほど強い。

218名無しさん:2021/03/12(金) 22:19:27 ID:t5oCZQ3.0
【真名】マアト
【元ネタ】エジプト神話
【性別】女性
【クラス】ルーラー
【解説】
 「正義」「秩序」「真実」といった概念を名に冠する、エジプト神話における「正しさ」の女神。
 頭部にダチョウの羽根を立てているが、これは冥界の審判において「真実の羽根」と呼ばれるものである。
 この羽根を天秤の片方に、裁かれる死者の心臓をもう片方に乗せることで審判が行われるが、穢れを吸収した心臓は重くなってしまうため、裁かれた死者が罪人であれば心臓を載せた皿が下がってしまう。
 釣り合った、もしくは軽かった心臓の持ち主はそのままオシリスに謁見し、彼の守護する死者の楽園に招かれるが、重かった心臓はキメラ様のアミメット(♀)に心臓を食われ、罪人の魂は消滅する。
 この審判には測量役のアヌビス、書記役のトト、処理役のアミメット、他死者の付添・裁判の監視役等多数の神が関わっているが、マアト自身は羽根、すなわち自身の分身を捧げているのみである。
 
 当神話においては珍しい概念の女神であり、あらゆる聖域や万人の心のなかに存在するとされている。
 名前が名前なだけに、「神」の決定詞をつけないと女神としてのマアトと表現されない。
 例として、「マアトとゲレグ」と呼ばれる正直者と嘘つきの兄弟の寓話では男性の名前としてマアトは扱われている。
 
【備考・アピールポイント】:
・マアトちゃんは正義。
・概念の女神という性質上、非情に柔軟な形をとれるサーヴァント。
・また、オシリスの没後冥界に下る際には「地上のマアトは死んだ!」と言い残したり、政情が荒れる度に「マアトが死んだ!」と嘆かれるため兄貴に次ぐネタ枠にもなりうる。
・「マアトの奉献」と呼ばれる体育座りのようなポーズでしばしば描かれる。 
・FGOを触っている方であればアサシン式の最終再臨絵を思い浮かべるとイメージしやすいかと。

219名無しさん:2021/03/12(金) 22:25:08 ID:t5oCZQ3.0
元文では考古学定な見解について書かれていなかったので書き加えさせて頂きました。
【元ネタ】「封神演義」史実
【真名】 帝辛
【クラス】バーサーカー
【解説】
 殷朝の第30代帝であり、最後の帝。
 いわゆる殷の紂王(ちゅうおう)として暴虐な政治を行なった帝とされ、美貌を持ち、弁舌に優れ、頭の回転が速く、力は猛獣を殺すほど強かった。
 それゆえ臣下が馬鹿に見えて仕方なく、諫言を受けても得意の弁舌で煙に巻いてしまった。
 帝辛の増長はつのり、神への祭祀をおろそかにし、重税をかけて天下の宝物を自らの物にし、尤渾や費仲と言った佞臣を重用し、妲己と言う愛妾に溺れ、日夜宴会を開いて乱交にふけり周の武王に滅ぼされた。
 夏桀殷紂(かけついんちゅう)と呼ばれ夏の桀と共に中国の暴君の代名詞となった。
【備考・アピールポイント】:
・スキル候補は 狂化、精神汚染、話術、黄金律(偽)
宝具候補は酒池肉林 固有結界を作り、赤王的なあれで一時的に自分の思うがままの世界を作る。
・中国の暴君。精神汚染+狂化はエリちゃんみたいな感じで
・史記では暴君とされているが殷墟から出土した甲骨文からは普通の王様だったらしい。
・史記に描かれている暴君の一面から無辜の怪物も持たせられそうだ。

220名無しさん:2021/03/12(金) 22:29:47 ID:t5oCZQ3.0
元文は解説のみなのでテンプレに合う様に加筆しました。 
また、アピールポイントもないので転載者が書き加えました。
【真名】:岳飛
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー
【解説】:
 南宋初に活躍した名将。後世において、関羽と並ぶ格を以て祀られている。
 農民出身ながら文武両道に優れ、義勇軍に参加したことから頭角を現し、中国に侵入した金軍を相手に連戦連勝を重ねる。
 しかし、主戦派の彼は和平派のトップであった秦檜と対立し、秦檜は謀反の罪を岳飛にかぶせ投獄した。
 これに対し、当時岳飛と並ぶ名将として知られた韓世忠が証拠を問いただすと、秦檜は「莫須有(あったかもしれない) 」と答えた。
 このような理由に韓世忠は激高するも、岳飛は遂に謀反の罪を受けて刑死した。
 なお、岳飛を主人公とした演義文学『説岳全伝』において、彼は大蛇が変じた瀝泉槍という槍を操り、その槍を失った後に刑死することとなる。
 実際に、岳飛を始祖として後世に伝わる武術「岳家拳」においても槍術は重要な地位を占めている。
 また、『説岳全伝』において岳飛は釈迦如来が宋王朝を守るために下界に遣わした大鵬の化身とされる。
【備考・アピールポイント】:
・関羽と並ぶ中華の大英雄。
・官僚の嫉妬によって殺されてしまうのは型月英雄っぽい?
・宝具候補は大蛇が変じた槍だろう。
・スキル候補には岳家拳などもあげられる。

221名無しさん:2021/03/13(土) 14:04:07 ID:fyc7DhW20
過去スレからの転載
【元ネタ】:史実
【真名】:サルゴン
【クラス】:セイバー
【解説】
 紀元前24世紀にアッカド帝国を建国した、古代メソポタミアの王。
 古代オリエント政治史上最も重要な王の一人
 人類史上初の帝国建設者であり、サルゴンは「正しき王」「世界の王」という意味を持つ。正しい表記はシャル・キーンという。
 ちなみにギルガメッシュは紀元前26世紀ごろの人物。
 主神エンリルと、女神イアンナ(イシュタル)に仕える女神官(神殿娼婦?)の間に生まれたといわれる。
 子を産むのを禁じられていた女神官はサルゴンは籠に入れられユーフラテス川に流されたところを庭師に拾われ育つ。
 これは英雄の出生によくある「捨て子伝説」の原典であるという。
 王が溺死するという夢を見たことで暗殺の危機にさらされるがイアンナにより全て失敗に終わり、権力闘争の混乱に乗じて王位を簒奪。
 その後は古く有力なシュメールの諸都市を次次に平定し、メソポタミアの覇権を掌握した。
 更に西方に大遠征を行い、その範囲は「上の海」(地中海)と「銀の山」(タウルス山脈)にまで達した。
 一説によれば彼の勢力はキプロスやクレタ島にも及んだという。これは当時の常識を超えた長征であり、
 これらの地域は多くのメソポタミア人にとって異世界に等しいものであったと思われる。
 遠征から帰還すると、帝国の新たな首都としてアッカドを建設し、東はエラム(ザグロス山脈方面)、南はオマーンやバハレーンまで勢力を拡大。
 海上交易を奨励し、彼の時代にメソポタミアの諸都市は大いに繁栄した。

 実に34もの戦を勝ち抜き、17以上の国々を平定したという。
 その強さの秘密は5400もの常備軍を編成していたためらしい。
 策謀に富み圧政も敷かず国を繁栄させ、戦争で大敗することもなく必ず戦果を持ち帰るなど大往生を遂げている。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補には、ウルクの城壁を破る際に用いたとされる斧。征服者としての逸話も合わせれば対城宝具といえるだろうか。
・また暗殺から守り世界の王に任命するなど、イシュタル神からはかなりの寵愛を受けている。
・この女神は王権を授与する神とされ、拡張主義の時代には同じ役目のあるエンリルと交代するのだとか。
・時代が進んだとはいえウルクに攻め入ってるが、あの宝物庫は暴けたのか……

222名無しさん:2021/03/13(土) 14:08:49 ID:fyc7DhW20
【真名】 加藤清正
【元ネタ】史実
【クラス】:ライダー、キャスター
【解説】
 安土桃山時代から江戸時代初期にかけての武将・大名。
 刀鍛冶の息子として生まれるが父が幼いときに死去。
 母が羽柴秀吉の生母である大政所の遠縁の親戚であったことから、秀吉に小姓として仕える。
 中国経略中の秀吉が冠山城を攻めたとき、清正は城に一番乗りを果たして奮闘した事を皮切りに「賤ヶ岳の七本槍」の一人として様々な武功をたてる。
 秀吉の九州征伐後は肥後北半国を与えられ熊本城を居城とした。
 肥後における治績は良好で、田麦を特産品化し南蛮貿易の決済に当てるなど、商業政策でも優れた手腕を発揮した。
 文禄・慶長の役では、朝鮮へ出兵した。朝鮮の民衆から「鬼(幽霊)上官」と恐れられた。
 なお、朝鮮出兵中に虎退治をしたという伝承が残り、そこから虎拳という遊びの元になった。
 セロリを日本に持ち込んだとされており、セロリの異名の一つが「清正人参」である。
 秀吉が死去すると、五大老の徳川家康に接近し、家康の養女を継室として娶った。
 関ヶ原の戦いでは九州に留まり九州の西軍勢力を次々と破った。戦後の論功行賞で、小西旧領の肥後南半を与えられ52万石の大名となる。
 最期は家康と豊臣秀頼との会見を取り持つなど和解を斡旋したが、帰国途中の船内で発病し熊本で死去した、享年50。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補には長烏帽子形兜 -、 清正は身の丈六尺三寸(約190cm)の大男であったが、長烏帽子形兜(ながえぼしなりかぶと)という変わり兜を被ることでさらに背が高く見えたという。浮世絵の武者絵では、この兜と蛇の目紋は清正を表すシンボルだった。
・他の宝具候補には片鎌槍 - 天草一揆討伐で激戦中に所持する十文字三日月槍の片刃が折れてしまった(または朝鮮の役での虎との戦いで噛み折られてしまった)が、片鎌槍と称して愛用を続けた、という伝説がある。愛用の槍は八十姫の輿入れ道具として持ち込まれ、紀州徳川家に伝えられた。
・ライダークラスの宝具として帝釈栗毛(たいしゃくくりげ) - 清正の愛馬。帝釈とは仏教の守護神帝釈天のことで、体高は六尺三寸あったという巨大な馬。
・キャスタークラスでは熊本城が宝具候補になるだろう。

223名無しさん:2021/03/13(土) 14:10:17 ID:fyc7DhW20
【真名】:アショーカ王
【元ネタ】:史実、伝説
【クラス】:ランサー、ライダー、キャスター、バーサーカー、ルーラー
【解説】:
 インド最初の統一帝国、マウリヤ朝の第3代国王。
 釈迦が予言した、古代インドの思想における理想的な王「転輪聖王」だという。
 伝説によれば父王の死後、異母兄弟99人を殺して王位につき、即位後も些細な罪で500人の大臣を斬首、500人の宮女を火刑にする。
 彼の通った所はすべて焼き払われ草木が一本も生えていない、といわれるほどの残忍な振る舞いにより「残虐王」と呼んで恐れられた。
 統一事業を完成するべく、インド東南にあって抵抗を続けるカリンガ国に兵を進め、10万人を殺し、15万人を捕虜にするという大成果をあげる。
 (あるいは15万の捕虜のうち10万人を殺した)
 しかし戦禍によってその数倍の人々が死に、 多くの人が住処を失い、飢餓・悪疫による凄まじい惨状に深い悔恨をもたらした。
 その後はかつての罪を懺悔し、仏教に深く帰依し、戦争と征服を否定。
 過酷な政治を改めて「ダルマ(法)」による統治を志し、その信条を刻んだ石柱を王国全土に建立する。
 公共事業と社会福祉に力を注ぎ、仏教を振興し(ただし他の宗教も認めた)、諸国に使者を派して平和を説き、広く仏教を宣布した。
 晩年、反乱をおこした息子によって幽閉されて餓死するが、その時最後まで残った瓜を二つに割り半分を貧者に施与するよう遺言したという。

 『父王とは仲が悪く軍も武器も与えず反乱鎮圧に向かうよう命令されるが、神々が大地を割って軍と武器を与えた』
 『転輪聖王』チャクラヴァルティン。七宝と四徳を備える。
【備考・アピールポイント】:
・端的に言うと征服事業は辞めて国内の秩序と民の幸福に尽力しような人
・転輪聖王と本人の偉業を鑑みると仏法の概念相手に叩き込む攻撃になるのかな
レーザー発射。着弾した相手の煩悩を焼却して征伐する非暴力征伐宝具
・アショーカピラーもあるし、ランサー枠もあり?
・スキルはインド統一したからカリスマB、神々の加護、菩提樹の悟りも持ってそうだが虐殺をしているのでランクダウンか?
・神々から与えられた軍勢も宝具候補になるか。

224名無しさん:2021/03/13(土) 14:21:33 ID:fyc7DhW20
【真名】:メローラ
【元ネタ】:メローラとオルランドの物語
【クラス】:ランサー
【解説】:
 騎士物語『メローラとオルランドの物語』の主人公、アーサー王の娘メローラ。
 美貌と賢明さを合わせ持ち、多くの者達に求婚されていたメローラは
 ある日宮廷を訪れたテッサリア王トロアスの息子オルランドと恋に落ちる。
 求婚者の一人であるスペインの王子マドール卿はこれを知って嫉妬し、
 領土の半分を代金としてマーリンに差し出しオルランドを監禁するよう依頼した。
 恋人を救い出すには呪文の力に守られた洞窟の岩を打ち砕くロンギヌスの槍、
 洞窟内を占め足取りを止める魔術の闇を打ち払う美しきカーバンクル、
 オルランド自身を呪いから解き放つトュイスの豚の脂が必要となる。

 男装し探索の旅に出たメローラは『青い武装の騎士』として知られるようなっていた。
 彼女は槍を保管するバビロン王の代理騎士としてその敵アフリカ王を打ち負かし、
 褒賞として王よりロンギヌスの槍と忠実な従者レヴァンデルを与えられる。
 次に訪れた豚脂の持ち主アジア王には囚われてしまうが、守衛ウラヌスの助力で脱出し、
 彼の助言を受けてアジア王が狩りに出ている隙に脂を盗み出す事に成功した。
 最後にカーバンクルで身を飾るヴェローナ姫とその父ナラシンガ王を罠に誘い出すも
 一同は打ち解け合って友となり、宝石は平和の裡にメローラへと引き渡された。
 帰国したメローラはオルランドを助け出し、二人はアーサー王の祝福のもと結婚して
 テッサリアへ行き幸福に暮らした。レヴァンデルとヴェローナ姫もまた結婚したという。
【備考・アピールポイント】:
・アーサー王の娘とロンギヌスの槍持ちなので強く出来そうではある。
・宝具候補はロンギヌスの槍、カーバンクル、トュイスの豚の脂などか。
・男装した逸話があるので男装系スキルなどを持たせられそう。

225名無しさん:2021/03/13(土) 14:26:13 ID:fyc7DhW20
【真名】:ロウヒ
【元ネタ】:カレワラ
【クラス】:キャスター
【解説】
 フィンランドの叙事詩「カレワラ」の登場人物。
 暗くて寒い闇の土地ポホヨラを女だてらに執り仕切る老獪な魔術師。娘や村の女は美人が多い様子。
 ある日流れ着いたワイナモイネンに『サンポ』を作ってもらえるよう交渉を呼びかける。
 鍛冶屋イルマリネンを紹介され、サンポを作ってもらえたロウヒは、サンポをポホヨラの岩山に隠した。
 『サンポ』とは奇跡の道具、何もないところから麦粉と塩と金を作る臼の機械で、
 その日からロウヒとポホヨラの地に大いなる豊穣を与えたため、ロウヒは大喜びだった。
 だがしばらくしてワイナモイネンとイルマリネン、それにレミンカイネンを加えた三人の一行が
 サンポの返却を要求しにポホヨラへと乗り込んで来る。当然ロウヒはこれを拒否して戦いの様相を呈する。
 だが、カンテレの音色に晒されたポホヨラの民は眠りに落ちてしまい、サンポはその隙に奪われてしまった。
 しばらくしてレミンカイネンの音痴な歌のお陰で目を覚ましたロウヒとポホヨラの民は追撃に乗り出す。
 このときの戦いで劣勢に苛まれたロウヒはせめてもの腹いせにと、サンポを破壊し海中に没させた。
 サンポは海の神のものとなり、海中と、更に欠片の流れ着いたカレワラの地に恵みを与えたという。
 こうしてポホヨラからサンポの恵みが奪われてしまったためカレワラの民を深く憎んだロウヒは
 カレワラに幾多の災厄を差し向けるも、全ての謀略はワイナモイネンとイルマリネンによって打倒される。
 多分一番物凄く巻き込まれ体質だった人。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補になりそうなロウヒの能力
 ・大鷲(背中に千人乗れるサイズ)になれる変化能力。
 ・疫病を司った精霊の娘が産んだ、9人の「疫病そのもの」の子供を敵地に送る
・子供の名前は疝痛、痛風、瘰癧、腫物、疥癬、癌腫、鼠疫、
・それに名無しの低地の至るところを悪くする湖水の魔術師の9人
・ものすごく大きな金色の毛皮…もとい、熊を召喚できる。
・太陽と月を盗み深い石山(童話だとあかがね山という名前)に幽閉、世界から光を奪う。(原作では普通に人間姿のまま太陽と月を盗んだっぽいが童話だと鷲の姿で太陽と月を盗んだ)
・このうち疫病はワイナミョイネンが呪術で対抗して追い払い、毛皮…もとい、熊は意気揚々としたワイナミョイネンと村人の騙まし討ちで討ち取られるのだけれど、太陽と月の盗難だけは苦戦してた。
・幽閉されてる場所までは辿り着けたのに、牢を閉じる魔法の鍵をワイナミョイネンといえど解除できなかったから。
・結局ロウヒから自主的に太陽と月を返却させることで事件は解決したのだけれど、宝具化するならこの太陽と月を盗んだ技術でどうだろう?疫病の娘や熊の召喚は魔術でもいけそうだ。
・他にも周囲が見えなくなる深い霧を呼ぶ、イク・トゥルソという正体不明の化け物を呼ぶ、変化能力は魚にもなれるし鷹や鳩といった鳥にもなれるが、動物に化けるのが専門っぽい
・(童話版)スキーですいすい雪の上を渡り、スキーですいすい空を飛ぶ…等。
パンを焼いたり、ブルーベリーのスープを作ったり、編み物をしたり当たり前なこともやれる。
・でもそれいじょうにゆかいなことをやりたがるおひと。・ものすごく大きな金色の毛皮…もとい、熊を召喚できる。
・太陽と月を盗み深い石山(童話だとあかがね山という名前)に幽閉、世界から光を奪う。(原作では普通に人間姿のまま太陽と月を盗んだっぽいが童話だと鷲の姿で太陽と月を盗んだ)

226名無しさん:2021/03/13(土) 14:29:53 ID:fyc7DhW20
【真名】:ホグニ
【元ネタ】:北欧神話
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】
 美しき女神フレイアが、ドワーフよりブリーシンガメンを受け取る代償として、その身体を差し出した。
 それに激怒したオーディーンは、その罪への罰として、「二人の王を未来永劫戦わせよ」とフレイアに告げる。
 それに選ばれたのが、このデンマーク王ホグニと、サラセン王ヘジンであった。
 フレイアは謀略をもって二人を戦わせようとするが、二人は一度友情を結ぶ。
 しかし、更なるフレイアの企みにより、二人は決定的な決別を起こし、
 ダーインスレイヴを抜いたホグニと、万能の霊薬を飲み永遠に蘇るヘジンは、
 世界の終わり・・・ラグナロクまで争い続けることとなった。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補はダーインスレイヴ
・一度抜くと人の命を奪うまで鞘に戻らないという点に尽きるが,ほかにも「攻撃では遠慮を知らない」「かすり傷でも負おうものなら,その傷は治らない」等
・ラグナロクまでに戦い続ける事から戦闘続行と理性を失っている事から高いランクの狂化など持っていそうだ。

227名無しさん:2021/03/19(金) 08:48:06 ID:6JFRZi/60
【真名】:太公望、呂尚
【元ネタ】:封神演技、史実
【クラス】:ライダー、キャスター
【解説】:
 別名、太公望。封神演義の主人公にして、伝説の軍師。
 32歳の頃から40年間、原始天尊の元で仙人となるために修行をするが、才能がなかったため下山することとなる。
 商の朝歌で占い師の仕事をしていたところ、やって来た妖怪の王貴人を倒す。
 妖怪退治の功績により紂王に仕えることになるが、その暴政に反発し、出奔する。
 周へ向かった姜子牙は、周を治めていた姫昌に見出され、仕えることとなった。
 姫昌の死後、太子姫発を助けながら、暴虐の限りを尽くす紂王を打つべく商王朝との戦争を開始する。
 その際、商王朝についた仙人や道士たちとも戦い、仙界の封神計画を完成させていった。
 商王朝討伐後、斉の国を与えられ、そこを治めたという。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補1『打神鞭』
容姿:長さ三尺六寸五分の木製の鞭、21に分かれた節に四道の符印が施されている
周の軍が九竜島の四聖を相手に苦戦している時に太公望が元始天尊から授かった二つの宝具の内の一つ。
天に投げ上げれば人間の精神を打ち据え、仙人の頭を打ち割る力がある。
封神傍に名の記された相手を打つ事が出来、84の神を破る事が出来る。
逆に封神傍に名がない相手には全く効果が無い。
また使い手の太公望の修行が足りない為か、宝具同士の戦いになるとやや弱い。
・宝具候補2『杏黄戊己旗』
周の軍が九竜島の四聖を相手に苦戦している時に太公望が元始天尊から授かった二つの宝具の内の一つ。
外見はただの旗だが、地に突き立てれば高さ二丈となって誰も抜き取る事が出来ない。
無理に抜こうと試みれば身体が動かなくなる。
敵の仙術を無効にし、邪悪な気を鎮圧する働きがある。
三仙島の三仙姑が太公望に対して混元金斗を使った時も杏黄戊己旗で難を逃れた。

・宝具候補3『四不相』
容姿:麒麟の頭、豸の尾、龍の身体を持つ一角獣
太公望が九竜島の四聖と戦った時に馬が役に立たなくなった事があり、元始天尊から賜った乗騎。
五色の雲に乗って飛び、どんな妖怪も恐れないと言う。
四不象と言う名の生物は実在する(鹿)。
・宝具候補4『七箭書』
太公望の持つ宝具の一つ。
敵を呪い殺す秘法が書かれた一巻の書物。
まず高台に築き、そこに敵の名を書いた藁人形を安置する。
その頭上と足下に燈明を灯し、21日の間祭ってから、桑の弓で桃の矢を射込む。
これで敵は確実に死に至る。
この呪法を破るには、儀式が完了する前に七箭書を奪い取るしかない。
・宝具候補5『飛刀』
太公望の持つ宝具の一つ。
瓢箪の中に入っている小刀。
眉と目がついている事から眉目飛刀とも言う。
瓢箪のふたを開けると勝手に飛び出してきてその目から放つ光で相手を失神させる。
そこで「宝具、回れ」と声をかけると、相手の首を刎ねる。
・『杏黄戊己旗』はアストルフォの『魔術万能攻略書』みたいな感じになりそう
・『四不相』は五色の雲に乗ることから五大元素全ての属性持ちとか?
・いや中華だから五大元素じゃなくて陰陽五行か?

228名無しさん:2021/03/19(金) 08:48:45 ID:6JFRZi/60
【真名】:荘周
【元ネタ】:荘子
【クラス】:セイバー、アサシン、キャスター
【解説】:
 老子とともに“老荘”と並び称される思想家。宋の人。
 老子同様、荘子の思想は無為自然を基本としているが、
 彼の性格が反映されたためか政治的要素がほとんど組み込まれておらず、
 尚且つ世俗的な価値観は無意味であると説き、
 森羅万象が等価値で、善悪美醜などと言う概念は取り払い、
 全てを自然の流れに任せることを理想としていた。
 楚をはじめとして、数多の国が彼を召し抱えようと動くも、自由でいたいが為にそれらを徹底して断り、
 生きながらにして仙人のような生涯を送った。
【備考・アピールポイント】:
・宝具候補『三つの剣』
 趙の恵文王は剣士を重用し、また彼らに死闘をさせることを好んでいた。
 そのために趙の国力は衰え、それを憂いた大臣が荘子を剣士として紹介した。
 恵文王が「先生はどのような剣を用いるか」と尋ねると荘子は
 “天子の剣”、“諸侯の剣”、“庶民の剣”と言って、それを順に解説して王を論破した。
 王は自身の愚行に気付き、意気消沈して三ヶ月以上謹慎した。
 剣士らは用いられなくなったことに絶望し、自殺したという。
・『胡蝶の夢』
 荘子はある時夢をみた。
 蝶になって空を飛びまわる夢だ。自身が荘周と言う人間であったことを忘れるほど自由な。
 だが、一たび目覚めてみると自身が蝶になる夢をみていた荘周か?
 今まさに荘周になる夢をみている蝶か? その境界が分からなくなったという寓話。
 荘子が主張する無為自然の象徴とも言える一説であると、広く知られている。

229名無しさん:2021/03/19(金) 08:49:20 ID:6JFRZi/60
【真名】:ユオン・ド・ボルドー
【元ネタ】:フランスの素材
【クラス】:アサシン
【解説】:
シャルルマーニュの息子を殺害してしまい、難題を押し付けられた人物。
元々ギエンヌ公爵の息子で幼い頃に父を亡くしていたため、母の領地であるボルドーで生活していた。
ところが、シャルルマーニュの息子シャルロとその奸臣が、ユオンとその弟を殺害してギエンヌを奪おうと計画し、弟に怪我を負わせた。
そこで、ユオンは相手がシャルルマーニュの息子と知らずにシャルロを殺してしまう。
はじめ、事件のことを知ったシャルルマーニュはむしろユオンの行為を賞賛したが、殺されたのが息子だと知って激怒し、ユオンを殺そうとする。
ユオンの叔父らのとりなしもあって、ユオンは「スルタンの宮廷に行き、スルタンの食事中に姿を見せ、その近くにいる最も身分のある賓客を殺せ。そして、スルタンの娘に3度キスをしろ。さらに、貢物としてスルタンのあごひげ一掴みと、歯を4本持って来れ」という条件と引き換えに許されることになった。
旅の途中、ユオンは妖精王オーベロンに出会い「象牙でできた魔法の笛」と「魔法のカップ」を与えられた。
オーベロンの助けもあって、旅はかなり順調に進んでいた。しかし、ユオンは夢で見たスルタンの娘の美しさに恋をしてしまう。
そのため、スルタンの宮殿で「イスラム教徒なら入ってもよい」と言われたとき、つい信者と偽って入場してしまう。後悔したユオンは第2の門で自分がキリスト教徒だと名乗りなおして先に進んだが、
一度でもユオンがキリスト教徒として恥ずべき行いをしたため、その直後に危機に陥ったユオンが角笛を吹いてもオベロンは助けに現れず、ユオンは監禁されてしまった。
しかし監禁中のユオンは、やはり夢でユオンを見て惚れこんでしまっていたスルタンの娘を説得し、キリスト教徒に改宗させることに成功した。さらに愛し合う2人は、一緒に逃亡することにも成功した。
この時点で果たしていない条件は、スルタンの歯とあごひげの入手であったが、運良くスルタンが死んでしまったため、ユオンらは死体から歯とひげを採取すると、美しい花嫁とともに帰国するのであった。
【備考・アピールポイント】:
・宝具は穏やかに鳴らせば音を聞いた人間を躍らせることができ、強く鳴らせばオーベロンが助けに来てくれるという「象牙でできた魔法の笛」と善良な人が手に取ると中にワインや食料が出てくるという「魔法のカップ」

230名無しさん:2021/03/19(金) 08:50:35 ID:6JFRZi/60
【真名】:レンミンカイネン
【元ネタ】:カレワラ
【クラス】:セイバー
【解説】:
 フィンランドの叙事詩「カレワラ」の登場人物。
 貧しい出自の生まれながら男前で有能な青年。だが、気性が荒く女癖も非常に悪いのが玉に傷。
 太陽や月の神々が求婚するほどの名家の美女キュリッキを篭絡して嫁に迎えるが、
 その彼女をナンパしていた最中の片手間に彼女の住んでいた村娘全員と一晩を共にしている。
 しばらくキュリッキと仲睦まじく暮らしていたレンミンカイネンだったが、ちょっとしたイザコザが起こる。
 そこから四度にも渡るレンミンカイネンのポホヨラへの挑戦が始まった。

 一度目はキュリッキに代わる嫁を得ようとして。だがこの時、彼は呪矢で殺されてしまう。
 母の尽力の甲斐あってレンミンカイネンは命を取り戻し、その場は帰参することになった。

 二度目はイルマリネンとロウヒの娘の結婚式に招待されなかったとき。
 腹を立てていたレンミンカイネンはロウヒの夫を殺し、魔女の怒りを買ってしまう事態を招く。
 慌てて逃げ出したレンミンカイネンは、母の薦めで離れ小島に隠れ、島の乙女たちと三年の月日を過ごす。

 三度目は離れ小島から帰参した直後。潜伏中に故郷が襲撃にあったことを知ったレンミンカイネンは
 槍使いの友人ティエラを誘ってポホヨラへ逆襲に向かう。だが、魔女の妨害を受けて旅は頓挫する。

 四度目、自力で進めないレンミンカイネンはワイナモイネンとイルマリネンのサンポ奪還の一行に便乗する。
 このときレンミンカイネンはワイナモイネンには劣りながらも血気盛んな戦士として活躍する。
 だが、帰還途中に禁じられていた歌を歌ったせいで一行に最後の最後でとんでもない災難を招く。
【備考・アピールポイント】
・セイバーでレンミンカイネン
・宝具は全ての悪にたとえられた(中世では”悪”とは”強さ”を意味する言葉でもある)魔神ヒイシが鍛えた剣

231名無しさん:2021/03/19(金) 08:51:21 ID:6JFRZi/60
【真名】:張良
【元ネタ】:史実
【クラス】:キャスター、アサシン
【解説】:
 漢帝国に仕えた臣で、蕭何・韓信と並ぶ劉邦三傑が一人。
 もとは戦国七雄が一国、韓の名士の一族であるが、秦によって韓は滅ぼされてしまう。
 官位に就いていなかったために生き延びた張良は、秦と始皇帝に深い怨念を抱き、復讐を誓う。
 全財産をはたき、家族さえも蔑ろにして反乱因子を募り、怪力無双の男を雇って、
 一度は始皇帝暗殺を実行するが失敗。
 指名手配を受け、身を隠している間に、隠者(仙人とも)黄石公から太公望・呂尚の兵法書を受け取る。
 十年間身を隠しているうち、黄石公に示唆された「十年後に覇王を助ける」という進言を頼りに、
 楚で反秦運動が苛烈なものとなった時にその人物を頼りに駆けつけるが、
 その道すがらに、当時はほとんどギャングであった劉邦一向に出会い、
 その並々ならぬカリスマ性を見抜いて門下に加わる。
 そこから項羽らとともにあっという間に秦を滅ぼすと、楚漢戦争では軍略面で脆弱な劉邦を、
 他の三傑とともによく助け、遂には劉邦を覇者へと押し上げた。
 晩年は呂后の粛清を恐れてか、神仙に傾倒して家に引きこもる日々を送っていた。
 司馬遷が彼の肖像を見て「まるで婦女子だ」とこぼしたほどの容姿であることでも知られる。
 それにしても、色々な意味で劉邦のチート抱え込み率は凄まじいとしか言いようがない。
【備考・アピールポイント】:
・経歴からアサシンにも出来そうな軍師系サーヴァント。
・アサシンの場合は始皇帝暗殺未遂の時に使用した鉄槌か。
・宝具の候補は黄石公から託された兵法書、または後世に手に入れた黄石。
・四面楚歌を奏でた逸話も宝具候補に出来そうか。
・スキルは陳宮のを参考に出来そう。

232名無しさん:2021/03/19(金) 08:52:05 ID:6JFRZi/60
【真名】:ゾロアスター、ザラスシュトラ
【元ネタ】:史実?
【クラス】:キャスター
【解説】:
古代ペルシアで栄えたゾロアスター教の開祖。伝説的な預言者にして魔術師。
紀元前630頃に出生。生まれ落ちた際に泣き声をあげず、逆に笑っていたという。
そのためか救世主とも、不吉な子とも見なされていた。
彼の父親は後者であり、不吉をもたらす前に焼き殺そうと試みたが、いくら試しても火は点かなかったという。
七歳の時にも『邪眼』を行使する魔術師に狙われ、呪殺されそうになった。
しかしザラスシュトラは『邪眼』ならぬ『吉眼』の持ち主であった。
これを持って彼は呪いをはねのけ、敵を失神させ、さらに真言(マントラ)を唱えることで相手を死に至らしめた。
かくて無事に成人したザラスシュトラは、三十歳でアフラ・マズダの啓示を受け、ゾロアスター教を興すのである。
ゾロアスター教はいまなおインドを中心に十万人もの信徒を持っている巨大宗教。
創始者である彼の信仰は計り知れないものとなっているようだ。
【備考・アピールポイント】:
・ちなみにこのおっさん、吉眼を持つとか言っているが、実際は邪眼だったという説がある。
・呪いを打ち消したわけではなく、呪いを相殺した、という解釈だそうだ。
もしそれがありなら、かなりおもしろいキャスターになると思うんだが。

233名無しさん:2021/03/19(金) 08:52:45 ID:6JFRZi/60
【元ネタ】シャーナーメ
【真名】ジャムシード
【クラス】:ライダー、ルーラー
【解説】
700年の統治を敷いた、シャーナーメの聖王。アヴェスターのイマ王に相当する。
名は「輝けるジャム」を意味し、悪魔や鳥や妖精たちを従えたとされる。
悪魔の征服を完了した父タフムーラスの偉業を完全に受け継ぎ、武具の作成、四階級の制定、
緒施設の建設、宝物の確立、医療の開発を成し遂げ、世界の黄金期を築き上げた。
その絶大な知性から全てを解き明かし、神託も絶えることなく、全ては輝かしくあった。
燦然と飾らせた玉座を、悪魔に天空に挙げさせ、天より至上の黄金時代を齎すが、
やがて増長し、己を神と呼ばせたために神の加護を失う。
蛇王ザッハークに王位を追われ、最後は鋸によって二つに割かれて死んだという。
【備考・アピールポイント】:
・『ジャムの酒杯』ガラスで出来た美しい杯。世の中で起きるあらゆる事を映し出す
・『ペルセポリス』後のダレイオス1世が建設した宮殿群。ペルシア語でタフテ=ジャムシード(ジャムシード王の玉座)

234名無しさん:2021/03/19(金) 08:53:50 ID:6JFRZi/60
【真名】刑天
【元ネタ】中国神話
【CLASS】バーサーカー
【解説】
中国神話に登場する巨人。
西域の異民族を従えていた大将で、音楽官として炎帝神農に仕えていた。
炎帝と黄帝はそれぞれ世界の半分を支配していたが、全主権を求めて争いが起こる。
火の武器を使う炎帝は水の武器を使う黄帝に打ち負かされてしまう。
しかし、忠義深い刑天は、その後も一人黄帝に立ち向かった為に、
頭を切り落とされ、常羊の山に埋められてしまった。
それでも刑天は戦うことを諦めず、両乳首を目に、臍を口にして生き延び、
頭の無い姿のまま戦いの舞を踊り、斧を持ち盾を構えて暴れ続けた。
以後、刑天という名は『頭を切り落とす』と言う意味で使われている。
【備考・アピールポイント】:
・刑天って頭がある状態で召喚されるのか?
ある場合だと理性があって、無くなって初めて狂化するとか?

235:2021/07/20(火) 18:04:06 ID:6UJqtTf20
感情を含む体験の根本原因は体験者自身の先入観・自分ルール・思い込み・色眼鏡・記憶・判断基準etc。価値観が変わらない限り似たような体験を繰り返す。執着が強いほど感情も強まる
情報をどう解釈し反応し対処するかは解釈者の自由選択。「世相・言葉・服装・風紀の乱れ」はそれを感じる本人の心の乱れの自己投影
不満イヤ不安ウザ不快コワ不信キモ不可解の原因は各人の固定観念にあるので他者のせいにするのは筋違い。他者に不自由を与えた者は自らも不自由を得る
故に、貴方が誰かを怒らせても貴方に相手の怒りの原因はない。逆に、誰かが貴方を怒らせても相手に貴方の怒りの原因はない
他罰的で他力本願で問題解決力が低く対外評価を気にする不寛容者ほど、情緒安定と自己防衛の為にマナー礼儀作法ルール法律を必要とする

感情自己責任論(解釈の自由と責任)〜学校では教えない合理主義哲学〜
://kanjo.g1.xrea.com/

236名無しさん:2021/08/08(日) 22:41:29 ID:PMLU4nM20
【真名】:ゲディミナス
【元ネタ】:史実
【解説】:
 1316年にリトアニア大公に就いたゲディミナス朝中興の祖。その治世は25年に渡った。
 異教徒、正教徒、同盟者であるカトリックを同等に束ね、
 ローマ教皇やカトリック諸国からの援助を得るためにカトリックに興味があるように装ったとも言われる。
 正教徒からカトリックへの傾斜の非難を、異教徒から古くからの神々を放棄したことへの非難を受けた際は、
 教皇特使の拒絶及びフランシスコ修道会の国内退去を行いつつ、教皇特使に個人的な使節を送って困難な状況が洗礼の延期を強いさせたと説明したという。

 ヨーロッパに残された異教国家たるリトアニアに矛先を向けるドイツ騎士団の侵攻を良く防ぎ、逆にドイツ騎士団領に進出さえした。
 また南部や東部のスラヴ人の公国へ領土を拡張し、ジョチ・ウルスとの戦いを局地的なものに留め、争いを避けるようにし国境を黒海へ広げていった。
 国内では正教の修道士と同じくカトリックの修道士を保護し、リトアニアの軍隊水準を上げ、防壁で国土を守り、首都となるヴィリュニスを含む都市に多くの城を建てている。

 ヴィリュニスを首都と定める経緯についてはある伝説がある。
 ある日狩猟をしていたゲディミナスは、疲れから谷でキャンプをする事にした。その晩に彼は不思議且つ鮮明な夢を見る。
 その内容は大きな鉄の狼が丘の上に立ち、百頭の狼が同時に吠えるかのような雄叫びを上げるという物だった。

 翌朝祭司にこの夢について助言を求めると、祭司は
 「丘の上に立つ鉄の狼はその場に建つべき大都市の象徴であり、狼の力強い遠吠えは全世界がその首都の繁栄を知る日が来ることを意味する。」と告げた。
 ゲディミナスはすぐに谷に部下を送り城を建てるよう命じ、その地に創られた都市をリトアニアの新首都にしたという。

【備考・アピールポイント】
・宝具は鉄の狼か。城壁等への変形機能や建築物を追加パーツとして飲み込む能力も持たせられそう?
・クラスはライダーな気もするが、鉄の狼の雄叫びを遠距離攻撃としたらアーチャーも可能か?
・スキル候補としては八方美人的な外交能力、城の建築(陣地作成?)、国土を守った偉業(護国の鬼将?)あたりか。

237名無しさん:2021/08/08(日) 22:42:44 ID:PMLU4nM20
【真名】:五代友厚
【元ネタ】:史実
【解説】:
 江戸時代末期から明治時代中期にかけて活躍した薩摩藩士・実業家。
 幕末には藩士として薩摩藩の富国強兵に尽力し、明治以降は大阪経済の立て直しに
 奔走したことから『大阪の恩人』とも称された。

 薩摩国鹿児島城下で生まれた五代は質実剛健を尊ぶ薩摩の気風の下に育てられ
 8歳になると児童院の学塾に通い、12歳で聖堂に進学して文武両道を学ぶ。
 ペリーが浦賀沖に来航した折、五代は「男児志を立てるは、まさにこのときにあり」
 と奮いたったとされ兄が鎖国論者にも関わらず、開国論者の立場に立つ。
 その後、藩伝習生として長崎海軍伝習所へ赴きオランダ士官から航海術を学んだ。

 生麦事件を発端として起こった薩英戦争では藩船ごとイギリス海軍の捕虜となるが、
 通弁のはからいによって小舟にてイギリス艦を脱出、イギリスの捕虜となったことが
 悪評となったため薩摩に帰国できず、しばらく潜伏生活をした後に潜伏中に出会った
 同じ薩摩藩士の取り成しによって帰国を許された。

 それから3年後、藩命により薩摩藩遣英使節団として渡英し、欧州各地を巡った。
 帰国後、欧州での経験を経て五代は御小納戸奉公格に昇進し、薩摩藩の商事を一手に握る。
 慶応4年に勃発した戊辰戦争では五代は西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕に活躍した。
 明治新政府発足後は外国官権判事、大阪府権判事兼任として大阪に赴任し
 堺事件、イギリス公使パークス襲撃事件などの外交処理にあたると共に
 大阪に造幣寮を誘致し、初代大阪税関長となり、大阪税関史の幕を開いた。
 退官後も紡績業・鉱山業・製塩業・製藍業の発展に尽力し、実業家としての展望を見せる。
 明治18年、糖尿病により、49歳にして東京の別荘で没する。葬儀は彼が発展に尽力した大阪市で行われた。

【備考・アピールポイント】:
・近代人で文化史寄りの偉人だが戦争の経験はあり、示現流を修めていた薩摩隼人。
・日本人の無知につけこんだ外国商人の不正行為を見逃さない、悪に対する厳格な態度だったとされる事から秩序か善寄りになりそう
・適正クラスは大阪商工会議所ビル前の銅像が示現流の使い手がいつでも抜刀できるポーズとされることから示現流使いのセイバー・航海術の心得があるからライダーあたりか
・スキルは『航海』『プランニング』『雲耀』辺りが候補

238名無しさん:2021/08/08(日) 22:43:49 ID:PMLU4nM20
【真名】:バラム
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:旧約聖書
【解説】:
 民数記に登場する占い師、あるいは呪術師。ベオルの子とも。
 ユダヤの民を邪教へと誘い、ペオルの事件を引き起こした張本人。
 一部ではソロモン七十二柱の同名の魔神と関連付けられる。
 当初はイスラエルの民の武力を恐れたモアブ王バラクに依頼され、彼らを呪おうと試みたが、再三に渡る神の警告を受け断念。結果としてバラクの不興を買いつつもイスラエルの民を祝福する託宣を告げた。
 しかし、イスラエル人はモアブ人やその同盟国ミディアンの女達と姦淫し、異教神バアル・ペオルを崇拝するという暴挙に出る。
 怒れる神は疫病を送り込み、結果として2万4千人が命を落としたペオルの事件と呼ばれる大惨事に至った。
 後にモーセは一連の事件をバラムの企みであると断じ、『ヨハネの黙示録』でも偶像崇拝や淫行に奔るようイスラエル人を唆したのはバラムの発案であるとされている。
 最期は神の命によりモーセが行った聖絶に巻き込まれ、イスラエル人の剣に斃れた。
 タルムードといったユダヤ教の文献では隻眼に加え、片脚に不具を持つ者と伝えられる。異教徒におけるモーセと評され、神の怒りを占うことが出来た唯一の者とされるなど預言者としての力量が称えられる一方で、大預言者に比する叡智を備えながらその力に溺れ破滅した彼をラシャ(邪悪な者)、ベロ・アム(人と交わらぬ者)、ビラ・アム(人を滅ぼした者)と綽名し、邪視、傲慢、強欲の三悪徳を持つ者は皆バラムの弟子であると説くなど、聖書における所業を裏付けるかの如く邪悪な神敵として取り扱われる。

239名無しさん:2021/08/08(日) 22:47:48 ID:PMLU4nM20
【真名】:メネラオス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:ランサー、ライダー
【解説】:
トロイア戦争におけるギリシア側の副大将で、伝説上のスパルタ王。
スパルタ王のヘレネーに訪れた数多くの求婚者の一人であり、父であるテュンダレオスは大勢の求婚者のうち誰を選んでも恨みを買う恐れがあるので誰を婿にするか迷っていたところ、
オデュッセウスが「誰が結婚するにしろ、その男が困難に陥った際は皆が力を合わせて助ける」と誓わせた。そして、メネラオスがヘレネーの夫となり、スパルタ王の後となった。
その後、パリスの審判を経て妻がパリスに誘拐されると兄のアガメムノンは誓いを持ち出しトロイア側に仕掛けた戦争が、かの有名なトロイア戦争である。
パリスとの決闘を試み、槍で致命傷を負わせるもアフロディーテの手助けから逃がしてしまう。
トロイア陥没時にはオデュッセウスの木馬に乗り込み、ヘレネーの間男のデーイポボスを殺害しヘレネーも手を掛けようとするが情が勝り見逃す。
祖国に帰還する際も、神々への供物を怠ったせいで漂流。数年後無事に祖国に帰還し、死後はヘレネーと共にエリュシオンに至ったという。

【備考・アピールポイント】:
トロイア戦争におけるアカイア側の英雄、そして苦難を経て祖国に帰還できた人の1人。
スキルは失われた神々の呪詛、パンダロスの射撃を耐えた頑健、一騎打ち系スキルか
宝具は兄のアガメムノンとは違い英霊を召喚可能な軍勢宝具、エリュシオンに至った逸話から呪詛耐性&即死耐性&定期的なバステ解除あたり

240名無しさん:2021/09/20(月) 08:46:39 ID:8jQOVeBc0
【真名】:アルプ・アルスラーン
【元ネタ】:史実
【解説】:
セルジューク朝の第2代スルターン。「勇猛なるライオン」を意味する名前で、
彼の軍事的な武勇や戦闘技術を称えて名づけられた。
即位に際しアッバース朝カリフから下された尊称により、「偉大なるスルターン、王朝の腕、
勇敢の父、アルプ・アルスラーン・ムハンマド、信徒たちの司令者の証言者」と名乗った。
アルプ・アルスラーンは、父チャグリー・ベグの後を継いで、ホラーサーンの総督となった。
セルジューク朝の初代スルターンであるトゥグリル・ベグは彼の叔父である。
トゥグリルが亡くなると、アルプ・アスラーンの兄弟であるスライマーンが後継しようとしたが、
アルプ・アスラーンと、トゥグリルの従兄弟クタルミシュが共に反対しその後アルスラーンは
クタルミシュとも王座を争ったが、結局はアスラーンが勝ち、スルターンの座を受け継いだ。
アルプ・アスラーンの遠征軍は東ローマ帝国を侵略してシリアに向かった。
侵略者を迎えうたんとする東ローマ皇帝ロマノス4世自身が指揮した2回の戦闘を含む、
計3回の激戦が行われた結果、セルジューク軍は敗退し、ユーフラテス川の手前まで
退却した。ロマノス帝は再び戦闘を起こすことを決意し、4万人の軍を集めアルメニア
に進軍、アスラーンは和議を望んだが、ロマノス帝はそれを拒否したため、マラズギルトの戦い
と呼ばれる戦闘となった。結果は、ローマ軍内部の裏切りとテュルクの騎兵隊の威力
によって、ローマ軍の完敗となった。
ロマノス4世は捕虜となったが、アルプ・アスラーンはロマノフ帝を寛容に扱い、和平を
約束したうえ、丁重に護衛の兵を付けて釈放した。
アルスラーンの最期は捕虜として捕えられ残酷な処刑を命じられた総督ユースフが短剣
を持って襲い掛かり、アルスラーンは護衛を制して自ら弓を取り出したものの、足を滑らせ
矢を外し、ユースフの短剣を胸に受け、その4日後に亡くなった。
護衛をを制した自らのうぬぼれを後悔し、そのことを死の間際に息子に伝えたと記録に残っている。
アルスラーンは父チャグリー・ベグの隣に埋葬された。墓碑には次のように刻まれている。
「天にも届くアルプ・アルスラーンの偉業を仰いだ者たちよ、見よ!いまや彼は黒い土の下に眠っている…」

【備考・アピールポイント】:
・イスラムの獅子王。アルスラーン戦記とは一切関係ない。
・かつてハサン・サッバーハがアルプ・アルスラーンの宮廷に出仕していたらしいのでギリギリハサン関係者?
・アルスラーンが「もし捕虜になったのが逆に私だったらどうしたか?」と聞くとロマノフは
 「処刑するか、街中で晒し者にするだろう。」と答えるとアルスラーンは
 「私の下す刑はそれよりも重い。私は貴方を赦免して自由にするのだから。」と答えたと言う。
・東ローマ帝国を破ったからには強いんだけど最期があまりにも……。きっとアストルフォが天敵
・クラスはロマノス4世主軍に矢を雨あられと浴びせたかつ本人も最期は弓を使ったのでアーチャー
・宝具はマラズギルトの戦いの戦いで活躍した弓騎兵隊でその陣形が大きな弓の形をしているとかで

241名無しさん:2021/12/12(日) 12:00:03 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:リャナンシー
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:アイルランド伝承
【解説】
 アイルランドに伝わる美しい女性の姿をした妖精。名前は「妖精の恋人」という意味。
 この妖精は人間から見える事はなく、彼女が愛を向ける相手だけがその美しい姿を見ることができる。
 相手が愛を受け入れなければ奴隷のように奉仕し、愛を求める。

 リャナンシーの特徴は愛を受け入れた相手に詩や歌声の才能、インスピレーションを与えるという事。
 そしてその代償として精気、あるいは血を吸い取っていく事である。

 古代アイルランドの多くの詩人、芸術家が短命に終わったのはリャナンシーがひらめきの代償として精気を吸っていったからだと言われる。

【備考】
・宝具候補を考えるならかつての恋人たちの詩や歌声?この方向で行くと『死神のための葬送曲』や『至高の神よ、我を憐れみたまえ』が参考になるか

・スキル候補は吸血、芸術審美、魅惑の美声、詩等の芸術の才を与えるバフスキルか?

242名無しさん:2021/12/12(日) 12:00:36 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:レッドキャップ
【クラス】:アサシン・バーサーカー
【元ネタ】:イギリス民間伝承
【解説】
 イギリスの民間伝承に登場する妖精。直訳すると「赤い帽子」。レッドコームとも。
 イングランドとスコットランドの国境に出没するという危険な妖精で、長く薄気味悪い髪
 赤い眼、突き出た歯に、鋭い鉤爪を具え、鉄製の長靴と赤帽子を身に付けている。
 人間を見かけると驚くべき速さで接近し、得物の斧で襲いかかる習性を持っている。
 名前の由来である赤帽子は犠牲者の血で染められており、常に赤錆色を帯びているのだという。
 弱点はロザリオ等の十字架であり、捕まった際には聖書の文句を口にすれば姿を消すとされる。
 
 ゴブリンやオーガのような悪妖精(アンシリー・コート)であるとされる一方で
 スコットランド・パースシャーにあるグランタリー城に棲む複数のレッドキャップは
 訪れた者に幸運を授けてくれるという。
 
【備考】
・ブリテンで出てくると思ったけど意外と居なかったやつ
・ルサールカが搦手系だからこっちは直接的に害あるエネミーで
・アンシリー・コートと言われてるから型月だと悪妖精化と絡められそう
・宝具はやはり血染めの赤帽子か幸運を授けるバフ?

243名無しさん:2021/12/12(日) 12:01:39 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】イギリス民間伝承
【真名】狩人ハーン
【クラス】アーチャー、ライダー
【解説】
 英国王室の居城のひとつウィンザー城をとりまくウィンザー・グレート・パークでのみ語られる。
 顔の無い英雄のうちの一人。
 鹿皮の服の上にマントをはためかせ、頭には牡鹿の頭蓋骨と角を飾り、身体中から燐光を発する。
 堂々とした人の姿をしているとされる。
 角を生やしたケルトの狩猟・冥府の神ケルヌンノスや森の人グリーンマン、ワイルドハントの首領などと関連付けられる超自然的な狩人として、呪われた者の魂を集めては、地獄へと送っている。
 その姿を見るのは、死や災難など不吉の前兆であるとされ、ウィンザーの森のオークの木の下で彫像のように立つ姿や、火を吐く黒馬に乗る姿で現れると言う。
 1931年の経済恐慌の開始や1952年のジョージ6世の崩御など、20世紀以降にも多くの目撃例が残っている。
 ワイルドハントの首領としての側面も持っており、角笛を吹き鳴らしながら馬に跨り、沢山の猟犬を伴いながら駆け抜けるという。

【備考・アピールポイント】
・今話題のケルヌンノスを起源に持つとされる。
・狩人からアーチャー、黒馬に乗っている事からライダー
・宝具はワイルドハントの軍勢召喚?
・スキル候補は猟犬を使役する狩人らしいので動物使役、獣狩り、概要は不明だがロビンの皐月の王も持たせられそうか。
・魂を集めているという話に着目して倒して敵の魂を一時的にハーンの霊基に収納、サーヴァントの場合は所持スキルを魔力を消費して使用可能にするというスキルがあっても面白い。

244名無しさん:2021/12/12(日) 12:02:16 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:ヴェルンド
【クラス】:アヴェンジャー
【元ネタ】:『ヴェルンドの歌』『シズレクのサガ』
【解説】
 ゲルマン人の伝承に登場する鍛冶師。
 数多くの伝承に登場し、いずれにおいても優れた鍛冶師として伝わる。
 伝承の中にはヴェルンド自身を指して「妖精の王」と呼びかける場面も存在する

 『ヴェルンドの歌』においては彼はフィンランド王の三男でありスラグヴィズ、エギルという
 二人の兄弟を持ち、「白鳥の羽衣」を脱いで水浴びをしている三人のワルキューレを見つける。
 三兄弟はそれぞれを自身の妻とし、ヴェルンドもヘルヴォル・アルヴィトを妻とした。
 しかしワルキューレ達は数年後に彼らの元を去ってしまう。
 二人の兄弟は彼女達を追ったが、ヴェルンドは一人留まり、腕輪を鍛えながら妻の帰りを待つ。

 ある時、スウェーデン王ニーズズがヴェルンドの寝込みを襲い、宝を奪った上で膝の腱を切り、
 セーヴァルスタズという島に幽閉して、自身のために宝を鍛えさせた。
 監禁されたヴェルンドは鍛冶場に訪れたニーズズの二人の王子を殺害し、その頭蓋骨から
 作った銀塗りの杯を王へ、眼球から作った宝石を王妃へ、歯から作った装飾品を王女に贈った。
 更に腕輪を直しにきた王女ベズヴィルドに酒を振る舞い、泥酔させてから襲い、子を孕ませる。
 その後、歩けるまで回復したヴェルンドはニーズズに王女と自身の子の命の保証を誓わせ、
 自身の所行を明かした後に空中へと飛び去って行った。

 『シズレクのサガ』ではヴィルキヌス王と人魚との間に生まれた巨人ヴァジの息子とされる。
 王に監禁され、報復として王子の死体を持ちいた道具を送る、王女を孕ませるという点は
 『ヴェルンドの歌』と共通しているが、『シズレクのサガ』ではこの時に生まれた子が
 後にディートリヒの部下となるヴィテゲであるとされている。
 ヴェルンドは子であるヴィテゲに自らが鍛えた防具一式と名剣ミームングと名馬スケミングを与えた。
 また『ベオウルフ』でも「優れた武器や防具を作る名工」として間接的に言及される他、
 イギリスのオックスフォードシャー州にある墳丘はサクソン人によって
 ウェーランド(ヴェルンド)の鍛冶場と名付けられるなど海を隔てた崎でも強い影響を与えている。

【備考】
・監禁されたとはいえ、やることがかなりえげつない鍛冶師。アヴェンジャー適性持ち
・妖精と聖剣作成の関係ないとかも分かったアヴァロン・ル・フェの後だとキャストリアや村正なども参考に出来そう
・モルガンのように逸話によって出自諸々がかなりブレるタイプの人物だが逸話の要素を全部拾えばワルキューレ・妖精・巨人とボス張れる性能も期待出来るかなと
・基本は『ヴェルンドの歌』を中心にミームング等のネームド武装は他の伝承からも拾えそう

245名無しさん:2021/12/12(日) 12:03:07 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:フロールヴ・クラキ
【元ネタ】:『フロールヴ・クラキのサガ』
【クラス】:セイバー
【解説】:
 六世紀頃のデンマークに存在したとされる伝説的な王。
 クラキとは後にベルセルクの一員となるウォッグが痩躯だったフロールヴの容貌を「棒(クラキ)の様だ」と揶揄ったところ、それを受けたフロールヴ本人が気に入って渾名としたもの。
 このように財貨を惜しまず、敵国の戦士や自身を揶揄した者をも受け入れる広い度量の持ち主として知られ、そのカリスマ性で「熊の子」ボズヴァル・ビャルキを筆頭とする十二人のベルセルクに加え、諸国から集った数多の戦士を心服させた。
 一方で、父王ヘルギとその娘ユルサとの近親相姦によって誕生したという曰くのある出生を背負っており、父を早くに亡くし、母を長年敵国に留め置かれ、異母妹が破滅の要因となるなど家運には恵まれることはなかった。
 八歳にして父をスウェーデン王アディルスに謀殺され、後を継ぐという苦境に陥るもヴァイキングによって名声を馳せ、周辺諸国の王を従えるほどの強大な王へと成長。
 その後もスヴィプダグ、ボズヴァル・ビャルキといった最上の戦士たちを迎え入れ意気軒昂のフロールヴは父の命と遺産を奪い、援軍として派遣した戦士達への報酬を踏み倒したなど因縁が重なるアディルスから財産を奪い返すべくスウェーデンへと向かう。
 母ユルサの助言もありアディルスが仕組んだ罠を鮮やかに切り抜け、差し向けられた戦士達を部下と共に蹴散らしたフロールヴは追撃に来たスウェーデン軍を地に撒いた金品を囮にするという奇策で破り、なおも猛追するアディルスの強欲さを逆手に取り黄金の腕輪によって作った隙を突いた名剣スコヴヌングの一撃でアディルスを叩きのめす。その様を見たフロールヴは「スウェーデンで最も権力ある者を豚のように這い蹲らせてやった」と高らかに宣言して去ったという。
 しかし、フロールヴと戦士団の栄光にも翳りが差した。フラニという農民に変じたオーディンが提供した武具を受け取らなかったことで不興を買ってしまったのである。武運の喪失を危惧したボズヴァルから戦を控える旨の忠言を受けるも揺らぐことは無かったフロールヴだったが、遂に最期の時は訪れた。異母妹スクルドとその夫ヒョルバルズルが冬至の祝祭の日を狙い反乱を起こしたのである。スクルドの魔術によって突如として現れた軍勢を相手取るフロールヴと戦士団だったが、多くの魔術師や魔物をも抱え込んだ不死の大軍による奇襲は如何ともし難く、戦士たちは一人、また一人と斃れてゆく。スコヴヌングを手にベルセルクらに劣らぬ奮戦を見せたフロールヴも自身を守護する盾の壁から飛び出し、壮絶な最期を迎えた。
 スクルドとヒョルバルズルの天下も長くは続かず、ユルサの助力を受けたベルセルクの生き残りであるウォッグや、ボズヴァルの二人の兄を中核とする軍勢の逆襲を受け破滅する。
 彼らはフロールヴを愛剣スコヴヌングと共に埋葬し、スコヴヌングには彼と共に戦った十二人のベルセルクの魂が宿るのだと真しやかに囁かれるようになった。

246名無しさん:2021/12/12(日) 12:03:45 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: ステファン・バートリー
【元ネタ】:史実
【クラス】︰ライダー
【解説】:
 16世紀のトランシルヴァニア公。バートリ・イシュトヴァーン9世とも。
 後にポーランド王アンナ・ヤギェロンカと結婚し、共同統治者として彼女と同様の地位を獲得した。
 ハンガリーの名家バートリ家の出身で「血の伯爵夫人」エリザベート・バートリーは彼の姪にあたる。
 バートリ家の近親者にはエリザベートをはじめ狂気と残忍さに彩られた者も少なくはないが
 彼自身は確かな外交・内政の手腕から最も優れた選挙王と多くの歴史家に評価されている。
 ポーランド王位についた当初は自身の王位を主張する神聖ローマ皇帝マクシミリアン2世との
 対立や密かに皇帝から援助を受けた国内勢力の軍事的抵抗によって危機に立たされるも
 野戦において勝利し、これと和解。この勝利を機に国王としての権威を高める。
 王権強化に際してステファンは当時の実力者であった貴族のヤン・ザモイスキと協力し
 課税強化により潤った王室財産を貴族に貸し出し味方につけ、軍事面では半常備軍の
 歩兵部隊を設置し、登録コサック制度や有翼驃騎兵(フサリア)の本格的な導入を行い
 さらに裁判所の組織など司法分野の改革などといった政策を取り仕切った。
 対外関係では長くに渡り敵対関係にあったマクシミリアン2世の後継者であるルドルフ2世と
 軍事同盟を結び、オスマン帝国との紛争も和平調停により一時休戦するなど
 力ずくの解決だけでなく同盟関係の構築による和平政策を模索した。
 また雷帝イヴァン4世率いるモスクワ大公国とのモスクワ・リトアニア戦争の最終局面である
 リヴォニア戦争においては勝利を決定づけた遠征を自ら直接指揮した。
 その後、国境防衛のためにオスマン帝国を仮想敵としたポーランド・リトアニア・モスクワ
 合同の成立を計画するも、ステファンがフロドナ古城で急死し、計画は立ち消えとなった。
 癇癪による突然死であるとされ、遺体は東欧で初めての検視解剖を受けた遺体となった。

【キーワード】
『フサリア』
 ステファンが祖国トランシルヴァニア公国からポーランドに持ち込んだとされる騎兵の形式。
 同様に東ヨーロッパ発祥の騎兵であるユサールが甲冑を脱ぎ捨て軽騎兵となったのに対し
 フサリアは贅の限りを尽した装飾と金属の甲冑、そして最大の特徴である巨大な鳥の羽飾りを背負い
 「コピア」と言われる長大な槍や超長剣「コンツェシュ」、攻撃用メイス「ブズディガン」
 や戦斧、小弓、ピストルといった多彩な武装を装備した衝撃重騎兵軍団として発展した。
 またフサリアの騎乗する馬にはヨーロッパの他の乗用馬に比して体格が大きめで高速で走る高価なアラブ馬が使用された。
 特筆すべきは圧倒的少数で大軍を打ち負かすことと、自軍兵の損害の少なさにあり
 ある戦争では2600騎のフサリアが敵軍の全兵科からなる3万6000以上の大軍に突撃し
 これを撃滅したが、ポーランド側の戦死者が100〜200人だったのに対して
 敵軍の戦死者は6000〜9000人と見積もられている。
 圧倒的な実力を誇ったフサリアだったが度重なる戦乱と財政問題から、装備と錬度を維持
 することができなくなり、軽騎兵に取って代わられた。

【備考・アピールポイント】:
・エリちゃんのおじ様(真)。ハロウィンの時期なのと今次は皇帝が多いので神聖ローマ・ロシア・オスマン帝国と皇帝との経験が多い人物として推薦。
・適正クラスは騎兵を指揮した経験もあることからライダー。死因の癇癪やバートリ家周りをこじつければ狂化低めのバーサーカーもいけるか。
・スキル候補は戦略・為政・癇癪持ちあたり
・宝具候補は重騎兵フサリアの軍勢、バートリ家の竜の紋章が今の形になったのがステファンの時代だったのでエリちゃんみたいに竜に関する能力もありかも

247名無しさん:2021/12/12(日) 12:04:22 ID:Ig3wxBBg0
【真名】ヘロトドス
【元ネタ】史実、『歴史』
【クラス】キャスター、ルーラー(歴史という概念を確立した)
【解説】
古代ギリシャの植民市ハリカルナッソス生まれの歴史家。その名は「女神ヘラの贈り物」を意味する。
僭主リュグダミスに反抗するも追放され、サモス、アテナイ、クリミア、エジプト、バビロニアなど各地を放浪する。
彼はこの旅で得た知見などをまとめ『歴史[historiai(ヒストリアイ)]』と題した著作を残した。この書は現存する最古の歴史書である。
【歴史】
前五世紀ギリシャ及びその周辺地域、ペルシャ、エジプト、南伊などで見聞きした歴史や風俗などをまとめた書物。
マラトンの戦いやテルモピュラオの戦い、サラミスの海戦などに触れられている。
有名な「エジプトはナイルの賜」はこの中の一節。

248名無しさん:2021/12/12(日) 12:04:52 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: トミュリス
【元ネタ】:史実、『ヒストリアイ』
【クラス】ライダー
【解説】:
 遊牧民マッサゲタイの女王。紀元前530年頃の人物。
 ペルシアの王キュロス二世とペルシア軍を破り、キュロスを殺害したという逸話で有名。

 バビロンを征服したキュロスは次にマッサゲタイを配下に収めんとして、トミュリスに求婚し、マッサゲタイの王位を得ようとした。 
 しかし彼女はキュロスの企みを見抜き来訪を拒絶。
 キュロスは現在のシムダリア川であるアラクセス河の畔に兵を進め、船橋を組み船に櫓を築く等して侵攻の準備を進めた。

 この作業中、キュロスの元に女王の使者から言伝がなされた。
 「どうしてもマッサゲタイと戦うならば、態々渡河などせず既存の橋を使うとよい。
 迎え撃つのがお好みであるならばこちらから橋を渡り、貴国へと攻め入ろう。」
 キュロスは軍の上層部を呼び集めるも元リュディア王のクロイソスにより意見は対立。
 最終的にキュロスはクロイソスのある計略を採用して戦闘に臨んだ。

 トミュリスに通告したのちキュロスは橋を渡り、自軍の陣と豪勢な食卓を築くと自軍の部隊をアラクセス河へと退却させて待ち構えた。
 マッサゲタイ軍は全体の3分の1の勢力でクルシュ軍の劣弱な残留部隊に襲い掛かり、抵抗するペルシア人を殺していった。
 しかし用意された食事を見ると座り込んで食べ始め、腹いっぱいに平らげてしまった。
 酒宴で振る舞われた料理には麻薬(ハシン)が仕込まれており、マッサゲタイ軍は
 満腹の中酔い潰れてしまい、計略通りペルシャ軍の襲撃を受け、捕虜にされてしまう。
 その捕虜の中にはマッサゲタイ軍の指揮官にしてトミュリスの息子であるスパルガピセスの姿もあった。

 息子の身に起こったことを知らされたトミュリスは再び使者をキュロスに送る。
 「マッサゲタイの部隊に対する狼藉の罪は問わぬ。私の息子を返しこの国を去れ。
  さもなければマッサゲタイ族の主神たる日の神に誓い、血に飽くなきそなたを血に飽かせよう。」
 キュロスはこれを気にも留めなかったが、酔いから醒めた王子を解いた。
 しかし、己の迂闊さと悲運を嘆いたスパルガピセスはその場で自決し果ててしまった。

 懇願を受け入れられなかったトミュリスは残る全兵力を集めて攻め入った。
 最初は互いに矢を放ち、その後は短剣や槍を交えて絶え間なく戦い続ける。
 互いに刃が折れ矢が尽きるまで戦い、どちらの軍も一歩も引くことはなかったが、遂にマッサゲタイは勝利し、キュロスはこの激戦の中で息絶えたのであった。

 トミュリスは人血を満たした革袋を持ってペルシアの戦死者の中からキュロスの遺骸を探し当て、その首を取って革袋の中へ投げ込んだ。
 女王は遺骸を辱めながらこう言った。
 「私は生きながらえて戦いには勝ったが、所詮は我が子を謀略にかけて捕えたそなたの勝利であった。
  さあ、約束通りそなたを血に飽かせてやろう。」

【備考・アピールポイント】:
・宝具候補としてはキュロスの遺骸を辱めた「人血を満たした革袋」か。(拡大して敵対者を血で溺れさせる?)
・スキル候補はマッサゲタイが信仰していたヘリオス(太陽)の加護か。(馬を捧げる事で効果増?)
 またキュロスを殺した存在として注目するならばなにかしらの特攻スキルもありか。(王属性特攻?)
 他は汎用スキルのカリスマか

249名無しさん:2021/12/12(日) 12:05:31 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、アーチャー、ライダー
【真名】クリスティーナ女王(クリスティーナ・アレクサンドラ)
【解説】
 北方の獅子王グスタフ2世アドルフの娘であるスウェーデンの女王。
 自由主義な在り方や教養の深さから後世の歴史家をして「バロックの女王」と称された。

 誕生時は男児であると誤認され一時は「男子誕生」と報じられたが後に女児であることが判明。
 男子を熱望していた母マリア・エレオノーラは落胆したが父グスタフ・アドルフは
 「我々皆を騙したのだから賢い子になるだろう」とクリスティーナの誕生を歓んだとされる。
 女子でありながらもクリスティーナは早々に後継者に指名され、古典や神学に加え帝王学を学び
 騎馬・剣術・狩猟をさせられるなど男子のように教育されていたという。
 クリスティーナ自身も手芸や人形遊びなど女子の遊びよりも乗馬や射撃を得意としていた。
 「最後で最大の宗教戦争」とされる三十年戦争で父が戦死すると、6歳の若さで王に即位した。
 即位当初は宰相アクセル・オクセンシェルナが実権を握ったが、三十年戦争が終結すると親政を行った。
 スウェーデンは当初、三十年戦争の戦勝国として膨大な要求を敗戦国に突きつけていたが
 女王の統治ではそれを取り下げ、大幅な譲歩をして交戦国に対しての妥協を行った。
 臆病な対応と看做されスウェーデン国内では反発を招いたが、女王は自らの意思を貫き
 その寛大な譲歩によって、近代国際法の元祖ともいうべきヴェストファーレン条約が成立した。
 また、彼女は父王の聡明さと高い政治能力を有しており、その治世下ではカトリックとプロテスタント
 の融和を説き、キリスト教の安寧を目指す自由主義を掲げていた。
 しかし、絶対主義化とプロテスタント主義を目指す政府との軋轢が彼女を苦悩させ、国益と自由主義の 狭間で揺れ動いた彼女は最終的に己の意志を貫き、退位した。
 もとより教養豊かであり、ルネ・デカルトら哲学者とも交友関係を持っていた彼女は退位の後に
 従兄に王位を譲り、自身はカトリックに改宗した後、ローマに居を定め欧州各国を周遊した。
 ローマに定住した後は学問・芸術・文学を研究する日々を送り、ローマにアカデミーを創設した。

 誕生時の男子という誤報に加え、即位後から男装をして過ごしていた、ドレスや装飾品で着飾ることや
 結婚に関心が薄かった、深い声の持ち主で男性用の靴の愛用していた……といった噂話から一時期は
 両性具有であるという説が支持されていたとも言われている。(20世紀に行われた再調査では遺体は明らかに女性のものだったという)

【備考・アピールポイント】
・スウェーデンの女王。苛烈なカトリックの女王メアリーに対してプロテスタント・カトリックの融和を目指した女王クリスティーナという対比で
・芸術に対しても造詣が深かったことからキャスター、退位後はローマに定住した事からランサーとも絡められそう。
・聡明な反面、財政には疎く、後のスウェーデン財政危機の遠因となったともされるためアサシン・フェイカーとは相性悪そう
・スキル候補は両性具有とされたことから麗しの風貌、或いはナポレオンのような可能性の光とその多彩さから専科百般or驥足百般、生涯を通じて自身の哲学を貫いたとされることから王道踏破あたり
・適正クラスは剣術・射撃・馬術などの要素でセイバー・アーチャー・ライダー
・宝具はバロックの女王と称された精神性の昇華宝具か、締結に貢献したきヴェストファーレン(ウェストファリア)条約に由来する何かとか

250名無しさん:2021/12/12(日) 12:06:07 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、アサシン
【真名】佐々木只三郎
【解説】
 江戸時代末期に結成された京都の治安維持組織『京都見廻組』の与頭。
 神道精武流を学び「小太刀日本一」と称され、幕府講武所の剣術師範を務めたと伝えられる。
 尊皇攘夷派の郎党である清河八郎の提案を取り入れ、後の新選組の前身である浪士組を支持し
 自らも参加するが、清河が浪士組結成の目的は尊皇攘夷を実行することだと主張した為に対立。
 攘夷に反対した芹沢鴨・近藤勇・土方歳三らを残して江戸に帰還した清河は軍資金調達のために
 商家押し込みなどを行ったが、完全に幕府と対立していたため、幕府の命を受けた只三郎が刺客
 として差し向けられ、帰宅する途中に只三郎の手によって暗殺された。

 その後は京都において見廻組を率い、新撰組と共に尊攘派志士から恐れられた。
 京都近江屋で土佐藩の坂本龍馬・中岡慎太郎が暗殺された近江屋事件では見廻組隊士の今井信郎
 渡部篤らと共に暗殺に関与した実行犯であるとされている。
 戊辰戦争が勃発し、京都で幕府軍と新政府軍の間で鳥羽・伏見の戦いが発生すると見廻組を率いて
 幕府方として戦うが、腰に銃弾を受けて重傷を負い、数日後、和歌山に敗走中に死亡。
 死の間際、只三郎が痛みに苦しんでいると、介抱していた兄の手代木勝任から
 「貴様は今までずいぶん人を斬って来たのだから、これくらいの苦しみは当然だろう。」
 と言われ苦笑したという。

251名無しさん:2021/12/12(日) 12:06:37 ID:Ig3wxBBg0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、キャスター
【真名】フランツ・フォン・シーボルト
【解説】
 ドイツ出身の医師にして博物学者、オランダ領東インド陸軍病院の外科少佐でもあった人物。
 名門の出身であり、誇りと自尊心が高く、大学時代は33回もの決闘を行い、顔に傷も作ったという。
 また、鎖国時代の日本に商館医として来日、蘭学を伝えたことから「出島の三学者」と呼ばれている。
 出島内において開業の後、出島外に塾を開設し、西洋医学教育を行った一方でシーボルトは
 日本の文化を探索・研究し、文学的・民族学的コレクション5000点以上収集したという。
 しかし、帰国する際に船が難破し、流出した積荷の中に幕府禁制の日本地図が問題となり
 返却を要請されたがそれを拒否したため、出国停止処分を受けた後、国外追放処分となった。
 帰国後は研究をまとめた『日本』という記述記録集を刊行し、日本学の祖として名声が高めた。
 日本が開国し、シーボルトの追放令が解除されると再度来日し、対日交渉の専門家として活躍した。
 最期は帰国した際にミュンヘンで風邪をこじらせ敗血症を併発して死去したとされる。
 
【キーワード】
『天浮石』
 生石神社に神体として祭られている巨石。石宝殿、鎮の石室、または単に浮石とも。
 支柱が巨石自体の死角になり、池の上空に浮かんでいるように見えるため「浮石」と呼ばれる。
 誰がいつ何の目的で作ったのか判然としておらず、高千穂の天逆鉾・鹽竈神社の塩竈と共に「日本三奇」と称されている。
 伝承では少名毘古那神と大国主神が播磨国に来た際石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに
 現在の形まで造ったが、途中で土着の神の反乱が起こり、反乱を鎮圧している間に夜が明け、
 宮殿は横倒しのまま宮殿は未完成となったが、二神はここに鎮まり国土を守ることを誓ったという。
 幕末に日本を訪れたシーボルトもまた浮石を目撃し、三枚の詳細なスケッチを残したという。
 このスケッチはシーボルトの著書の第一冊目に収録されている。

【備考・アピールポイント】:
・日本では結構な知名度の博物学者/医者。槍龍馬の天逆鉾みたいな感じで同じく「日本三奇」である天浮石関連の人物。公式既存鯖だと葛飾北斎とのエピソードもあり。
・適性クラスは作家系キャスター(浮石関連を使うならそれ経緯の神秘もあり)、決闘や乗馬を好んだことや解剖医として「執刀」した経験ならセイバー
・スキル候補は博物学者としてコレクターや観察・叡智系スキル。医者として医術・人体理解スキルあたりか

252名無しさん:2021/12/12(日) 12:07:28 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:藤原保昌
【クラス】:セイバー、アサシン
【元ネタ】:史実
【解説】
 平安時代中期の貴族、ふじわらのやすまさ。
 藤原南家巨勢麻呂流、右京大夫・藤原致忠の子。摂津守となり同国平井に住したことから平井保昌とも。
 歌人和泉式部の最後の夫でもあり、彼自身も歌人である。

 源頼信・平維衡・平致頼らとともに道長四天王と称され、中世文学では坂上田村麻呂・藤原利仁・源頼光とともに中世の伝説的な武人4人組の1人と紹介された。

 保昌にはいくつかの説話が残されている。
 保昌が笛を吹いて夜道を行く所を見つけた盗賊が後をつけるも、恐ろしさを感じ襲う事が終ぞ出来ず、
 保昌が逆に盗賊を自らの家に連れ込んで衣を与えたところ、慌てて逃げ帰った話。
 和泉式部に紫宸殿の梅を手折って欲しいと請われ、警護の北面武士に弓を射掛けられるも一枝を得て愛を射止めた話がある。

 またかの酒?童子討伐の説話では、源頼光及び頼光四天王と共に討伐に向かったという。
 南北朝時代の「千学集抜粋」「妙見実録千集記」には保昌が酒呑童子から奪った「宝生の懐太刀」という宝剣の存在が記されている。

【備考】
・宝具候補は「宝生の懐太刀」か?また梅の枝を宝具にして和泉式部の助力を借りるという効果もありか?
・スキル候補は盗賊への威圧、神秘殺し、歌仙の詩歌辺りか?

253名無しさん:2021/12/12(日) 19:06:01 ID:Ig3wxBBg0
【真名】: ヤコブ
【元ネタ】:旧約聖書
【クラス】︰セイバー・ルーラー
【解説】:
 旧約聖書の創世記に登場するヘブライ人の族長。古代イスラエル王の祖先とも。
 ヤコブの名は「踵を掴む者」、翻って「人を出し抜く者」という意味を持つ。

 太祖アブラハムの子である父イサクとカルデア人の母リベカのもとに双子として生を享ける。
 ヤコブは双子の兄エサウを出し抜き、長子の祝福を得たため、兄から命を狙われることになり逃亡した。
 その逃亡の途上、夢で神からの啓示を得、後世に『ヤコブの梯子』と伝わる天国への階段を目にする。
 この啓示によってヤコブは自分の子孫が後に偉大な民族になると神に約束された。
 その後は兄との和解を志し、会いにいく途中に川の辺で天使と格闘し、これに勝利したことから
 神の勝者を意味する「イスラエル」の別名を与えられ、これが後のイスラエルの国名の由来となった。
 それ故にヤコブはイスラエルの民……即ち、ユダヤ人全体の祖先であるともされている。

 ヤコブと格闘した天使が誰だったかについては諸説あり、「破壊の天使」を率いるとされる大天使カマエルとも
 焔の剣を持ってエデンの園の門を守る智天使ウリエルであるとも言われている。
 特にウリエルはユダヤの伝承において天使から人間になった初めての者であり、
 地上で人間達の中で暮らす際にはヤコブの名で呼ばれるため、同一視されるなど特に関わりが深い。

【備考・アピールポイント】:
・天使に勝利した人間。イスラエルの祖。
・クラス適正は同一視されるウリエルの焔の剣からセイバー、信仰に厚い民族指導者であることからルーラー
・天使を撲殺したとされることから馬超と同等かそれ以上の近接いけそう
・スキル候補はヤコブの手足、啓示、カリスマ。ウリエルとの同一視から持ってくるなら魔力放出(炎 or 光/古)とか。

254名無しさん:2021/12/12(日) 19:06:32 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:アンブロジオ・スピノラ
【元ネタ】:史実
【クラス】:ランサー
【解説】
 17世紀前半のスペイン王国に参入したジェノヴァ出身の将軍。
 攻城戦の名手であり、ヨーロッパ中に武名を轟かせた名将。
 銀行業で富を成し、多くの高位聖職者を輩出した名家の生まれだが、政争に敗れジェノヴァを離れた事を切っ掛けに、スペイン海軍の提督として活躍していた弟フェデリコの伝手を辿り、一介の傭兵隊長に転身する。

 初陣では泥沼の長期戦と化したオーステンデ包囲戦を勝利に導き、一躍フランドル駐留軍の重鎮へ出世。
 これを期にフェリペ3世の命を受け、以降はスペイン・オランダ間各地の戦線を闊歩。特に1605年から1606年にかけての快進撃は「スピノラの遠征」の異名を取る程の活躍だった。
 その過程でオランダが誇る名将マウリッツ・ファン・ナッサウを好敵手とし、その死まで一進一退の激戦を繰り広げる。

 三十年戦争の開戦後はプファルツ選帝侯領への遠征に繰り出し、交通の要所ライン渓谷の占領など多大な戦果を上げるも、オランダとの休戦協定の失効を受けての帰還後はベルヘン=オプ=ゾームの攻囲戦で手勢の約三割を失う失態を演じる。
 二年後、雪辱を晴らすことを望んだスピノラは、オランダ最難攻と謳われるブレダを落とすことを決意。好敵手マウリッツとの最後の戦いに臨む。約十ヶ月間の熾烈な攻防の末、マウリッツが病死した事もあり後任の司令官は降伏を決断。
 スピノラは軍歴上最大の栄誉を手にし、落城の場面はベラスケスによって後世「最もスペイン的な絵画」と評される大作へ仕上げられた。

 数々の戦功により大貴族(グランデ)に叙され、ヨーロッパ史上に遺る名声を確立したスピノラだったが、その栄光も一時のものだった。
 人格面でも清廉を絵に描いたようなスピノラはスペインや訪れたフランスの宮廷でも人気を博していたが、そのカリスマ性が寵臣政治を展開し辣腕を振るっていたオリバーレス伯爵を刺激し、意見の相違による対立もあって戦費の支払いを差し止められる。
 スピノラは長年に渡って自費による軍勢の維持を余儀なくされた末に全財産を失い、派遣されたマントヴァ継承戦争での攻囲戦の最中、失意の内に生涯を終えた。最期の言葉は失われた名声と名誉への無念を吐露したものだったとされる。

【備考・アピールポイント】:
・宝具候補は「ブレダの開城」にも出てくるスペイン伝統の方陣テルシオか
・攻囲戦で有名だが機動戦による速攻も得意らしい
・名声、名誉への執着心や軍団を最後まで自費で賄い続けた逸話もスキル化出来そう?

255名無しさん:2021/12/12(日) 19:07:02 ID:Ig3wxBBg0
【真名】:白起
【元ネタ】:史実、史記
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】:
 中国戦国時代末期。秦の武将。
 秦の昭襄王に仕え、各地を転戦して趙・魏・楚などの軍に数々の勝利を収め、秦の領土拡大に貢献した。
 正確な生まれは不明であるが、紀元前294年には秦軍に従軍し、数々の城を攻略している。
 秦国領土拡大の為周辺諸国の都市、要塞を次々と攻略し紀元前278年には昭襄王から“武安君”の称を賜わる。
 どの戦いに於いて多く兵士を葬った白起だが、特に有名なのは長平の戦いだろう。
 史記では捕虜を含めた40万人の人間を生き埋めにしたと書かれている。
 その活躍から宰相、范雎に警戒され、趙の首都に攻め込む白起を抑え趙と和睦をしてしまう。
 その後、秦は趙の首都を包囲し攻撃を続けるが趙の援軍要請に応じた周辺諸国によって秦は敗北を喫してしまう。
 この危機を打破する為、白起に出兵の要請が来るが范雎の行動に不信感を抱き、病と称して出仕を拒んだ。
 上記の行いから昭襄王と深い溝が出来てしまい、最期は王によって自害を命じられてしまう。
 白起は自害の時、最初は自害する事に対して怒りを露わにしたがしばらく考えてから多くの兵を生き埋めにした事を悔い、これは天からの罰だと口にし、自害したという。

【備考・アピールポイント】:
・秦の領土拡大に貢献した将軍。
・史記では多くの兵士を葬り、長平の戦いの犠牲者は40万にも及ぶという。
・宝具候補は生き埋めにした逸話、昭襄王に贈られた自害用の剣。
・クラスは数多くの人間を葬った事からバーサーカー、自害用の剣からセイバーか。
・スキル候補は、軍略、多くの兵士を葬った事から血染めの〇〇系スキル?、数多くの城を落した事から要塞、建造物特攻のスキルもありか。

256名無しさん:2022/03/21(月) 19:20:32 ID:8neULLDY0
元ネタ 史実
クラス アーチャー
マスター なし
真名 スロ・コルッカ
性別 男
身長&体重 162cm 55kg
属性 混沌 中傭
クラス別スキル 
単独行動 a+
一人で極限の状態に陥っても冷静に判断し任務を遂行できる
対魔力 c
凍土で鍛えられた体である程度の魔法には耐えられる
ステータス 筋力 c 耐久 a 敏捷 a+ 魔力b 幸運 b 宝具 c
固有スキル
孤軍奮闘 a+
味方が少なければ少ないほど敵が多ければ多いほど強くなることができる
危険探知 b+
敵の攻撃や訪れる危険を直前に感じ取れる
忍耐b
厳しい環境であっても適応し、精神に異常をきたさずずっと同じ場所にとどまったりできる
地形把握 b
自分が潜伏する 狙撃するにあたって有利な場所が直感でわかる
カモフラージュ c
背景と一体化し殺気を抑えることが可能
宝具 鹵獲の手袋 b
奪った宝具を使用することが可能だが、鹵獲可能な数は1つのみ
宝具 変幻自在の銃器 c
もう一人の死神と呼ばれるコルッカは普段は、モシンナガンを使用しているがサブマシンガンなどにも変形するが、同時使用はできない
解説
フィンランドのスナイパーでシモヘイヘに次ぐ記録の保持者で出身や使用する武器など多くの点でシモヘイヘと重なっている部分が多い

257名無しさん:2022/03/21(月) 19:21:21 ID:8neULLDY0
銃キャラむっず

258名無しさん:2022/03/21(月) 19:33:20 ID:8neULLDY0
真名 ジャン・ヴィクトル・マリー・モロー
クラス アサシン
解説 フランスを裏切ったナポレオンのライバルのような存在
ナポレオン戦争に活躍し、ヨハン大公を破るなどの功績をあげるが、ナポレオンと不仲になり王党派に入ったが、クーデターに加わったことが発覚したことにより流刑にされた後ロシア帝国の軍人となりかのスヴォ―ロフ大元帥らと共にフランスと戦った

259名無しさん:2022/03/21(月) 20:15:40 ID:8neULLDY0
オルタとの化学反応が見たいという願望で作ったんだがどうだろうか?

260名無しさん:2022/03/21(月) 20:20:10 ID:8neULLDY0
ライバルのような→ライバルだった
に変更しまっせ

261名無しさん:2022/06/25(土) 00:08:38 ID:7GqDnqmI0
【元ネタ】史実
【クラス】セイバー、キャスター
【真名】フランツ・フォン・シーボルト
【解説】
 ドイツ出身の医師にして博物学者、オランダ領東インド陸軍病院の外科少佐でもあった人物。
 名門の出身であり誇りと自尊心が高く、大学時代は33回もの決闘を行い、顔に傷も作ったという。
 また、鎖国時代の日本に商館医として来日、蘭学を伝えたことから「出島の三学者」と呼ばれている。
 出島内において開業の後、出島外に塾を開設して西洋医学教育を行った一方で、シーボルトは
 日本の文化を探索・研究し、文学的・民族学的コレクションを5000点以上収集したという。
 しかし、帰国する際に船が難破し、流出した積荷の中にあった幕府禁制の日本地図が問題となり
 返却を要請されたがそれを拒否したため、出国停止処分を受けた後、国外追放処分となった。
 帰国後は研究をまとめた『日本』という記述記録集を刊行し、西洋の日本学の祖として名声が高めた。
 日本が開国し、シーボルトの追放令が解除されると再度来日し、対日交渉の専門家として活躍した。
 最期はドイツに帰国した際にミュンヘンで風邪をこじらせ、敗血症を併発して死去したとされる。
 
【キーワード】
『天浮石』
 生石神社に神体として祭られている巨石。石宝殿、鎮の石室、または単に浮石とも。
 支柱が巨石自体の死角になり、池の上空に浮かんでいるように見えるため「浮石」と呼ばれる。
 誰がいつ何の目的で作ったのか判然としておらず、高千穂の天逆鉾・鹽竈神社の塩竈と共に「日本三奇」と称されている。
 伝承では少名毘古那神と大国主神が播磨国に来た際、石造の宮殿を建てようとして一夜のうちに
 現在の形まで造ったが、途中で土着の神の反乱が起こり、反乱を鎮圧している間に夜が明け、
 宮殿は横倒しのまま宮殿は未完成となったが、二神はここに鎮まり国土を守ることを誓ったという。
 幕末に日本を訪れたシーボルトもまた浮石を目撃し、三枚の詳細なスケッチを残したという。
 このスケッチはシーボルトの著書の第一冊目に収録されている。

【備考・アピールポイント】:
・日本では結構な知名度の博物学者/医者。槍龍馬の天逆鉾みたいな「日本三奇」である天浮石関連の人物。公式既存鯖だと葛飾北斎とのエピソードもあり。
・適性クラスは作家系キャスター(浮石関連を使うならそれ経由の神秘もあり)、決闘や乗馬を好んだことや解剖医として「執刀」した経験からセイバー
・スキル候補は博物学者としてコレクターや観察・叡智系、医者として医術・人体理解、決闘関係からフェーデみたいな決闘スキルあたりか
・宝具候補は本人がまとめた記述記録集『日本(Nippon)』。あるいは天浮石関連の神秘要素(精巧なスケッチを残したことから浮石のコピーとか?)
・浮石に関する神霊・少名毘古那神は波の彼方より来訪したとされ、奇説ではあるが大陸からの渡来人という説もあることから、その辺もシーボルトと繋げられる(また、医薬や知識、禁厭(まじない)の神であったともされる)

262名無しさん:2022/07/07(木) 22:02:51 ID:E6NRTneU0
【真名】:セソストリス
【クラス】:ランサー、キャスター
【元ネタ】:『歴史(ヒストリアイ)』
【解説】
 ヘロドトスの『歴史』に記録がある、ヨーロッパに侵攻した古代エジプトのファラオ。
 『歴史』に曰く、陸路でアナトリア半島に入って西進し、海峡を渡ってヨーロッパに侵攻し、スキタイ人やトラキア人を破り、
 帰還する際に、コルキスのリオニ川に植民者を残していった。

 敵国征服時に勇猛な抵抗を受けた場合、自身の名、祖国の名、自分の武力によって征服した次第を記した記念柱をその国に建てていたという。
 また抵抗が弱かった場合、「女のような戦いぶりだった」と侮辱するために、加えて女陰を象ったものを彫り込んだ柱を建てたという。

 シケリアのディオドロスやストラボンによれば、彼はスキュティアやエチオピアまでも含む全世界を征服し、
 エジプトをノメスという行政単位で分割し、法を定め、エジプトにカースト制度とセラピス信仰を導入した。
 (セラピスは冥府の神オシリスと聖牛アピスの合一存在をギリシア風の人間の姿をした偶像とした存在であり、
 本来はプトレマイオス1世の治世から信仰された存在である。)

 近代以降ではセソストリスの伝説は、第12王朝のセンウセレト3世を基に、セティ1世や第19王朝のラムセス2世などの要素が盛り込まれたものであるとされる。

【備考】
・『歴史』でヨーロッパにまで侵攻したファラオ。複数のファラオ要素が複合的に合わさった存在。
 ある意味アーサー王伝説のルキウス・ヒベリウスのファラオ版?
 クラスは記念柱を槍に見立ててランサー、陣地作成、拡大に特化したキャスター?

・宝具候補は敵国に立てた記念柱か。敵にデバフを、自分にバフを掛ける柱?
 直接攻撃的に柱をぶち込む攻撃もありか?

・複数のファラオの要素が合わさった存在という事で、拡大解釈して聖人スキルのように召喚時に歴代ファラオのスキルを一つ選んで獲得するといった能力もありかも?

・スキル候補は皇帝特権、軍略、神性辺りか?またセラピスの加護もスキルにできるか?

263名無しさん:2022/07/07(木) 22:03:36 ID:E6NRTneU0
【真名】:カスバド
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:ケルト神話
【解説】:
 アルスター王コンホヴァル・マック・ネサの父にして彼に仕えたドルイドの長。王都エヴァン・マハで百人を超える弟子を教育する戦士達の師としての一面を持つ。
 比類なき予言の能力を持つ賢者であり、光の御子クー・フーリンの栄光と夭逝の予言を送ったのも彼である。
 その知恵はコンホヴァルも大いに頼りにしたが、一方で『ウシュリゥの息子たちの逃亡』に語られるディアドラの悲劇のように彼の助言を容れなかったことが後の破滅に繋がったともされる。
 若き日は土地を持たず放浪する騎士団の長を務め、赤き剣の異名を持つ凄腕でもあった。
 また、クー・フーリンの母デヒティネ、コナル・ケルナッハの母フィンコーム、ノイシュの母エルバハは彼の娘であり、多くのアルスター英雄らと血縁関係にある。
 神話ではこのように文武に優れ、王や英雄達から尊敬を受ける先達としてのイメージが強いが、そんな彼も獰猛なるケルト戦士の例に漏れず、
 『コンホヴァルの誕生』ではアルスター王エオハドの娘ネサの十二人の養父を皆殺しにし、復讐に出向いた彼女を逆に捕らえコンホヴァルを産ませるなどの荒武者ぶりを見せている。

264名無しさん:2022/07/07(木) 22:04:15 ID:E6NRTneU0
【真名】:フモ・リオンゴ
【クラス】:アーチャー
【元ネタ】:スワヒリ民話、『リオンゴの歌』
【解説】:
 フモ・リオンゴ、あるいはフモ・リヨンゴ。
 スワヒリ民話に登場する弓術を得意とする英雄。
 堂々とした体躯であり、獅子の剛健を兼ね備えたと称され、また臍以外不死身の肉体を持つ男である。

 『リオンゴの歌』に曰くパテ島の王に使える戦士であったリオンゴ。
 しかし王はリオンゴが自らの国を奪おうとしていると疑念を抱く。
 リオンゴはそれを見抜き、都を離れ、森に住まう事にした。
 王は刺客を送り出し、刺客たちはリオンゴと友になった振りをし、リオンゴがココナッツを獲りに木を登った時に矢で射貫こうとする。
 しかしリオンゴはその企みを見抜き、弓矢を用いて一枝の実を全て落として見せ、刺客たちは戦意を失った。

 王は刺客を再度送り、都は安全であり危険はないと伝え、リオンゴを都へ連れ戻した。
 しかしそれも罠であり、踊りの名手でもあるリオンゴを踊りに誘い、その隙に送り込まれた多くの兵士たちによって捕らえられる。
 そして処刑が決まるも、使いの者に伝言を託し、母からヤスリを受け取ったリオンゴは足枷や鎖を切り脱出に成功する。

 王はリオンゴの息子にリオンゴの弱点を聞き出すように命じる。
 リオンゴは息子を訝しみつつも、「臍に銅の針を突き刺す」事が弱点だと教える。
 そして眠りについたある時、息子により銅の針を臍に突き刺され、命を落とす。

【備考】
・宝具候補は臍以外無敵の肉体。臍にだけダメージが通って、銅の針だと更にダメージ増?

・スキル候補は頑健、千里眼、勇猛辺りか。脱獄の逸話も使えるか?

・『リオンゴの歌』日本語訳はweb上で公開されている。
 「リヨンゴ王の叙事詩」訳稿

265名無しさん:2022/07/07(木) 22:04:46 ID:E6NRTneU0
【真名】:鉄の英雄
【クラス】:セイバー、アーチャー、ライダー、プリテンダー?
【元ネタ】:モンゴル神話
【解説】
 モンゴル神話において神々の総意によって地上の悪魔を対峙する為に地上に降り立った大英雄ゲシル・ボグドーの弟とされた存在。
 そして神々によってゲシル・ボグドーの窮地を救うために生み出された存在である。
 変身能力を持ち、神話の中でイタチ、ネズミ、老人等に変身し、車を蛇に、武器を小さく変化させている。

 事はゲシル・ボグドーが第二の妻としてアフアという女性を連れ帰った事から始まる。
 アフアは魔女と化し、呪文でゲシルを馬に変えこき使い始めた。
 更には109の頭を持つマンガタイ(魔神)を呼び出したのだ。
 ゲシルの第一の妻サンガと息子のアシルは山へと逃げ、アシルは鷹となり、天界の祖父、天帝カン・チュルマスに救援を頼みに行った。

 天帝は九か月かけて全ての神々を集め、「いかなる武器を持とうと」「いかなる凶器をあろうと」「どれほど強い腕力を持とうと」
 打ち負かす事のできない「鉄の英雄」を作ろうと神々の意見が一致。
 天界の鍛冶師が9日かけて作成し、その姿はゲシル・ボグドーに瓜二つであった。
 仕上げとして全ての神々が魂と命を吹き込み、鉄の英雄はここに完成した。

 鉄の英雄はゲシル・ボグドーの弟とされ、そして青い神馬を与えられ、地上に救援に向かった。
 鉄の英雄は自身の馬と、痩せ果てた馬となってしまったボグドーの交換に成功。
 マンガタイは神馬に乗って牧場を凄まじい早さで一周するたびに頭は一個ずつ抜けていき、遂には死んでしまった。
 元の姿に戻ったゲシル・ボグドーと鉄の英雄によりアフアは倒され、鉄の英雄は花嫁を探しに旅に出て行った。

 その後鉄の英雄は自身の肝臓の中にあった神託の書かれた手帳に従い旅をし、
 途中マンガタイとの戦い、寒帯、熱帯、密林、毒蛇、死の山、誤解からのゲシル・ボグドーとの戦いを超えて、遂に花嫁を迎えたのだった。

【備考】
・名前のない英雄。少なくとも参考にした「モンゴル国ものがたり-神話と伝説と挿話と」にも名前は載っていない。
 プリテンダーとしてなら強引かもだが兄ゲシル・ボグドーの振りをしてプリテンダーに…というのも?
 
・アイテムとして天より授かった大きな斧、銀の矢も持つ。
 銀の矢は密林で何物でも自由に歩き進める道を拓く事を願って放つと多くの樹木をなぎ倒して一本の道を作ったとか。
 また死者を蘇らせることすら可能な青春と生命の泉の水を使って、死者を復活させ、自らも回復した事がある。

・旅の中で敗北し死ぬ事もあったが、その時は白い大きなホトトギスの呪文で復活したとか。(おそらく天からの使い?)
 他にも天からの知らせで兄との戦いを止めたり、天から助けを得る事が多い。

266名無しさん:2022/07/07(木) 22:05:19 ID:E6NRTneU0
【真名】:趙思温
【元ネタ】:『遼史』
【解説】:
 桀燕、後唐、遼の軍人・政治家。
 若くして果断で、膂力にすぐれ、驍勇で知られたとされる。
 元は桀燕の劉仁恭の配下であり、後唐の初代皇帝・李存勗が桀燕に対して軍を起こすと
 思温はわずかな軍勢を率いてこれを阻み、流れ矢が目に当たって流血してなおも戦い続けたという。
 思温は李存勗の将の周徳威に捕らえられたが、李存勗はその心意気を買ってその縛めを解き
 思温を信用するようになり、思温も李存勗に仕え、戦った。
 その後、遼の建国者である太祖 耶律阿保機が燕の地を経略すると、思温は遼に投降した。
 遼の軍人としては渤海討伐の征戦に従い、力戦して扶余城を抜く功績を上げた。
 この時、身に数カ所の傷を負ったので太祖が自ら思温のために薬を調合したという。
 第二代皇帝 耶律堯骨(太宗)が即位すると功績により節度使に抜擢され、後晋の皇帝 石敬瑭の
 援軍要請に応じて出兵し、その後は南京留守、開府儀同三司、侍中などを兼任する。
 遼の歴史書である『遼史』ではその死について「二年,有星隕于庭,卒。」と記されており、
 「939年(会同2年)、庭に隕石が落ちて亡くなった」と思われる。

【備考・アピールポイント】
・世にも珍しい死因が隕石の偉人。幸運はE or EX(規格外)か
・宝具は死因宝具で隕石呼び出しだろうか、まさに流星一条のような自爆宝具になりそう
・スキルは流れ矢を目に受けてなお戦い続けたことから戦闘続行や心眼、あとは李存勗や耶律阿保機に気に入られた世渡りの上手さが何かしらのスキルになりそう
・クラスは隕石を飛び道具として見て新茶のようなアーチャーか、闇コヤンのような隕石由来のフォーリナーあたりか

267名無しさん:2022/07/07(木) 22:05:49 ID:E6NRTneU0
【真名】:バル・コクバ
【元ネタ】:史実
【解説】:
 2世紀にローマ帝国支配に対して起きた属州の反乱「第二次ユダヤ戦争」におけるユダヤ人側の指導者。
 この反乱は指導者の名からとって「バル・コクバの乱」とも称される。
 バル・コクバはヤコブ族の子、シモン・ベン・コスィバとして生を受けた。
 時のローマ皇帝ハドリアヌスはユダヤ人たちに同情し、エルサレムの再建・修復を約束した。
 しかし、聖地エルサレムが「アエリア・カピトリナ」という名前に変えられること、
 エルサレム神殿跡地にユピテル神殿を立てることが判明するとユダヤ人の怒りが爆発した。
 その頃、シメオンという男が自分こそはユダヤ民族を救う救世主(メシア)であると言い始めた。
 当時のユダヤ教の精神的指導者ラビ・アキバ・ベン・ヨセフがこれを支持することを表明、
 するとユダヤの人々の期待は一気に高まり、シメオンは政治的指導者として求められた。
 シメオンはアキバから『民数記』における救世主の誕生を示す
 「ヤコブから一つの星(コーカーブ)が出、イスラエルから一本のつえが立ち上がり」の句を
 踏まえたバル・コクバ(星の子)という名前を与えられた。
 メシアの地位を承認されたバル・コクバはユダヤ国の大公(ナーシー)に即位し、ローマの支配下にあった
 エルサレムを奪還し、2年半の間全てのユダヤを統治した。
 しかしローマ帝国はエジプトやブリタニアなど遠方からも軍隊を呼び寄せ反撃を開始。
 ユダヤ国の支配地域は次々とローマ帝国に再征服され、最終的にエルサレムも陥落した。
 バル・コクバは築いていた要塞へと撤退し、抵抗を続けるも、要塞も陥落し反乱は終結した。
 その際にバル・コクバは戦死し、アキバをはじめとしたユダヤの高官も処刑された。

 ユダヤ国滅亡の後、エルサレムは予定通りローマ風の都市として再開発され、
 4世紀までエルサレムへの立ち入りを禁止された。
 またユダヤ国滅亡の後、ユダヤ人はバル・コクバを『ほら吹き』と罵るようになり
「欺瞞の子」を意味する『バル・コゼバ』と呼んで揶揄したという。

【備考・アピールポイント】
・妖妃ドラコーが登場したのでローマ関係で推薦
・「あの方」に次いで有名なメシアの自称者。当然ながら当時のキリスト教徒には受け入れられなかった。
・皆鯖的には製作済みのハドリアヌスの敵対者でもある。
・スキル候補としては聖征のカリスマあたり。ローマ特攻系もありかも
・「欺瞞の子」からオベロンの「夏の夜の夢」のような『何をやっても嘘』というレッテルが貼られてしまうスキルとかも出来そう。
・クラスは上記の「欺瞞の子」の逸話や偽メシアとされることからフェイカー、偽預言者の要素を後付けで加えてプリテンダーあたりの候補として想定。

268名無しさん:2022/07/07(木) 22:06:35 ID:E6NRTneU0
【真名】:楊セン
【元ネタ】:『封神演義』、『西遊記』
【解説】
 中国明代の小説『封神演義』の主人公、姜子牙(太公望)に味方する道士の一人。
 崑崙十二大師の一人、玉鼎真人の弟子であり、七十二変化の術を始めとする様々な道術を操る他、武術にも長け三尖両刃刀と哮天犬によって多くの戦果を挙げた。
 その正体は道教に於ける治水、武の神である顕聖二郎真君であり、同じく明代の小説『西遊記』ではこちらの名で登場する。
 こちらでは最強クラスの神仙である孫悟空と一騎討ちし、形勢不利と見た悟空が様々に姿を変えながら逃走すると二郎真君もまた様々に姿を変えながら追撃、
 最終的に道教の最高神の一柱である太上老君による腕輪の投擲と二郎真君が隠し持っていた哮天犬に噛まれ悟空が怯んだ隙に拘束し、
 三尖刀で悟空を貫き変化の術を封じて天界に連行したという。

269名無しさん:2022/07/07(木) 22:07:07 ID:E6NRTneU0
【真名】:ハインリヒ・シュリーマン
【クラス】:キャスター、バーサーカー(トロイアに狂った)?、ランサー(スコップで)?
【元ネタ】:史実
【解説】
 ドイツ人の貿易商にして、アマチュアの身でありながらトロイア遺跡発掘を成し遂げた考古学者。

 彼は北ドイツの貧しい牧師の子として生まれ、商館の事務、書記となり、その後商人として独立した。
 商人としての彼はゴールドラッシュに乗じてカリフォルニア州サクラメントに商社を設立し成功を収める。
 またクリミア戦争時にはロシアに武器を密輸して巨万の富を得た。
 
 41歳の頃に商人を引退し、幼き頃より信じていたトロイア、ミケーネの実在証明の為考古学を学び、トロイア、ミケーネの発掘に成功した。
 シュリーマンの自伝に曰く、当時トロイア戦争は伝説上のものだと考えられていたが彼は調査の末ヒッサリクの丘でトロイアの遺跡を発掘。
 シュリーマンはトロイア戦争は史実であると主張した。
 またミケーネの発掘では「アガメムノンのマスク」を発掘している。

 功罪両方を併せ持つ人物であり、考古学や発掘作業の整備が未発達だった事もあるが、財宝の国外持ち出しや、遺跡の損傷を起こしている。
 (トロイアの発掘も当初は無許可で行っていた。)
 特に遺跡の損傷は現代の再発掘・再考証を困難なものにしている。

 また功名心の強い人物でもあり、自伝についても後付けの逸話が混じっており、上述の幼き頃からトロイアを信じていた逸話も後付けの可能性もある。
 商人として活動しつつ考古学を学んでいたとも述べているが、実際には引退してから発掘を思いついたとも言われる。

【備考】
・胡散臭い面もあり、やらかした面もあるが、それでも功績の大きな人。
 立ち回りとしてかつての武器商人みたいなムーブもイケるか。

・宝具候補はトロイア発掘の逸話になるはず。トロイア戦争由来のアイテムを発掘する?(損傷させちゃうケースもあったり?)
 また神話の英雄の存在を補強して強化する能力もアリか?

・スキル候補は黄金律、カエムワセトの持っていた歴史解明、フェイカーの偽装工作も持たせられなくもないか?

270名無しさん:2022/10/03(月) 08:19:33 ID:4HBNSEa.0
【真名】:ミロシュ・オビリッチ
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:ミロシュ・オビリッチ伝説
【解説】
 14世紀にセルビアのラザル・フレベリャノヴィチに仕え、オスマン帝国スルタン、ムラト1世を暗殺したとされる伝説的騎士。
 実在は定かではないが、後にセルビア叙事詩にてオビリッチは主要人物となり、19世紀にはセルビア正教会により聖人として崇敬される事になる。

 初期文献ではムラト1世暗殺者の名は出てこず、12人のキリスト教徒貴族がオスマン軍の戦列を打ち破ったのだと記す物もあったという。
 セルビアの文献にムラト1世暗殺の話が登場したのはラザルの子ステファン・ラザレヴィチの伝記であり、そこでも暗殺者の名は挙げられていなかった。
 オスマン帝国側の初期文献ではムラト1世は戦場で共を連れずに行動していた所、死体に紛れて身を潜めていた無名キリスト教徒に襲われ短剣で刺殺されたとしている。
 15世紀までムラト1世を殺害した騎士の名は文献において言及されなかった。

 そしてセルビアにおける伝承では、ミロシュはセルビア君主ラザルの義理の息子、婿であったという。
 あらすじとしては、ミロシュの妻とその姉妹の間で、どちらの夫が勇敢かという内容で喧嘩が起きた。
 その結果ミロシュの妻の姉妹の夫はラザルに、ミロシュがラザルを裏切ろうとしていると告げ口した。
 ラザルはミロシュを不忠者だと咎め、ミロシュは忠誠心を示すべく、オスマン帝国陣営に向かい、機を見るとムラト1世を刺殺。
 自らはスルタンの近侍の者に処刑された。

 オビリッチは時代を経るにつれより讃えられていき、『オビリッチ、ドラゴンの子』という詩においてはドラゴンの子であるとされ、
 心身共に超人的な力の持ち主だと強調されている。
 またムラト1世殺害後、1万2千の兵を道連れにしたとも言われてさえいる。

【備考】
・歴史の中でドンドン盛られていった英雄。スペック的にそこそこの強化として反映されたりはするか。可能性の光スキル持ってるかもしれない。

・宝具としてはスルタン暗殺の逸話、短剣か。
 王特攻効果付+12人のキリスト教徒がした事扱いされたりした所から、11人の虚像(攻撃のダメージは一応あり?)を出して一緒に襲い掛かるみたいな効果にも…?

・スキルは、ドラゴンの子として魔力放出、名前が文献上しばらく出てこなかった所から情報抹消、信仰の加護なんかも持たせられるか。

271名無しさん:2022/10/03(月) 08:20:23 ID:4HBNSEa.0
【真名】:三条宗近
【クラス】:セイバー、(ランサー)、キャスター
【元ネタ】:史実・『小鍛冶』
【解説】
 平安時代の刀鍛冶で、刀工集団三条派の始祖。三条小鍛冶宗近とも呼ばれている。
 日本刀が直刀から反りのある彎刀に変化した時期の代表的名工として知られる。
 公家の出身であり公務の余暇に趣味として鍛刀を行っていたとされるが、あくまで一説に過ぎず
 詳しい生涯や作刀技術の修得場所などは諸説紛々としている。
 伝説化された刀工の一人であり京都の粟田神社の末社 鍛冶神社では製鉄の神・天目一箇神や
 鎌倉時代の刀鍛冶・粟田口藤四郎吉光と共に三条小鍛冶宗近が祀られている。
 代表的な作刀には天下五剣に数えられる国宝・三日月宗近が挙げられる。
 また、宗近作の太刀である小狐丸を鍛えるまでの過程が能の謡曲『小鍛冶』にて語られている。
 『小鍛冶』において宗近は一条天皇の守り刀を鍛刀するよう橘道成から依頼を受ける。
 依頼を引き受けた宗近だったが、満足のいく刀を打てず困り果て、神に祈願しようと思い立つ。
 すると、稲荷明神を詣でる道中で童子と遭遇し、童子は「私が相槌を打ちましょう」とだけ告げると宗近の前から消え去ってしまった。
 宗近は不思議に思いながらも作刀の準備を始めると童子に化けていた稲荷明神が現れ
 宗近と共に太刀を作ると、素晴らしい出来合いの太刀が完成した。
 宗近は稲荷明神の神使である狐にあやかって太刀に「小狐丸」と名付けたとされる。

 その他にも源為朝が使用した鏃を穂先に据えたとされる白鳥鞘の鑓や源義経が自害に用いた今剣
 武蔵坊弁慶の薙刀である岩融も三条宗近の作であると伝承されている。

【備考】
・伝説的な刀工の一人で現存する名刀はもちろん岩融など非現存の刀剣も伝説として彼の作刀であるとされる事がある。
・クラスは公式の村正にならってセイバー、槍や薙刀、長刀鉾も作ったことからランサー、稲荷明神の加護など神秘的な逸話と道具・陣地作成からキャスターを想定
・スキルは刀剣審美に加えて能の題材にもなった稲荷明神による相槌(加護)も付きそう
・宝具は作刀のいずれかかUBW形式の展開宝具、あるいは稲荷明神の加護によるエンチャントあたり
・月光大砲の威力からその矢でもある白鳥鞘の鑓も強力な武器になり得る、かも

272名無しさん:2022/10/03(月) 08:21:03 ID:4HBNSEa.0
【真名】:鶴屋南北(4代目)
【クラス】:キャスター、(怪談の忍び寄る霊のイメージでアサシン?)
【元ネタ】:史実
【解説】
 江戸時代後期に活躍した狂言作者であり、「鶴屋南北」を襲名した4代目。
 4代目鶴屋南北は、宝暦5年(1755年)に江戸で生まれ、20代で狂言作者を志していった。
 そして、南北が50歳となった文化元年(1804年)に上演した「天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)」が、出世作となり、大当りとなった。

 南北は宣伝の為「早替りはキリシタンの妖術」だと広めた事があり、奉行所の役人の立ち入り検査を招くこともあった。
 俳優たちの持ち味を活かしながら、「悪婆(あくば)」や「色悪(いろあく)」といった新しい役柄を創出するとともに、
 人々の生活を観察し、同時代の風俗や人間像をリアルに取り入れた「生世話物(きぜわもの)」という芝居のジャンルを確立させ、
 春や秋に演じられることが多かった怪談物を、夏狂言として定着させたのも南北だった。

 代表作である『東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』は、日本の怪談劇の代名詞となった。
 江戸の四谷にいた醜女が夫に裏切りに会い発狂、再婚相手とその家族を皆殺しにしたという伝説を基に作られたものであった。

 南北は、文政12年(1829年)に75歳で没するまでの間に120以上もの狂言を書き、その作品は現在も繰り返し上演されている。
 また死の直前に『寂光門松後万歳(しでのかどまつごまんざい)』という自身の葬儀の台本を書き残していた。

【備考】
・宝具候補は『東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』がメイン候補か
 『寂光門松後万歳(しでのかどまつごまんざい)』も消滅後発動する宝具orスキルに?

・スキル候補は無辜の怪物、人間観察辺りか(曲亭馬琴のように著作の要素がスキル、宝具になるのならば怪談の要素も…?)

273名無しさん:2022/10/03(月) 08:21:50 ID:4HBNSEa.0
【真名】:仁田忠常
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:史実・『曽我物語』・『吾妻鏡』
【解説】
 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将にして源頼朝・頼家の二代にわたって仕えた御家人。
 治承4年(1180年)の石橋山の戦いなど源頼朝の挙兵当時から仕え、一度は敗走こそしたものの
 再度、兵を挙げて敵将である大庭景親を降伏させる功を成した。
 源義仲や平氏追討にあたっては源範頼の軍に従い、畿内から九州までを転戦して武功を挙げる。
 頼朝からの信頼も厚く、忠常が危篤状態に陥った時、頼朝が自ら見舞いに訪れたという。
 富士の巻狩りにも参加し、その際に起こった曾我兄弟の仇討ち事件では兄である曾我祐成を忠常が討ち取った。
 頼朝死後は跡を継いだ二代将軍・源頼家に仕え、引き続き信を置かれ重用された。
 鎌倉幕府内部で起こった政変 比企能員の乱では北条時政の命に従い、時政邸に呼び出された
 将軍・頼家の外戚である比企能員を謀殺・粛清した。
 その三日後、今度は逆に頼家から時政の時政討伐の命令を受け、これに応じ、時政邸へ向かうが
 帰宅の遅れを怪しんだ弟たちの軽挙を理由に謀反の疑いをかけられ、時政邸から御所へ戻る途中に殺害された。
 
 富士の巻狩りにおいては手負いの大猪をその豪勇で以て仕留めたとされるが、その猪は
 実は山神であり、後の忠常の不幸は山神殺しの祟りであるとする伝承が存在する。
 また忠常には富士の人穴にまつわる逸話もあり、あるとき頼家から人穴の調査を命じられ、
 忠常は家来五人を連れて探索に赴くが、洞穴の中は蝙蝠が飛び交い蛇が足元を這うという
 状況であり、その奥には大河があり進むことが出来ず、川向こうに光って見える不思議な人々が
 現れるとそれを見た従者達は即死してしまう。
 恐れ慄いた忠常は頼家から授かった重宝の太刀を大河に投げ入れることで無事帰還できたという。
 この逸話や山神殺しの祟りを踏まえ、御伽草子「富士の人穴」では忠常が富士の禁を破った
 故に忠常は命を縮めたと説明されている。
【備考】
・鎌倉殿の13人にも登場する源氏に仕える御家人。ティモンディ高岸。
・割としっかり暗殺・謀殺の逸話もあるに加えて山神殺しの逸話からアサシンで推薦。
・スキル候補は神殺しやプランニング、人穴の伝承から深淵の邪神も有り得るか
・宝具は人穴からの帰還の際に用いた源氏由来の太刀だろうか(放棄する代わりに異界からの脱出できる能力?)
・今次だと結界を展開する能力や神性持ちもいるので結構刺さりそう。

274名無しさん:2022/10/03(月) 08:22:30 ID:4HBNSEa.0
【真名】:奥平忠昌
【クラス】:ランサー
【元ネタ】:史実
【解説】
 宇都宮藩主・奥平家昌と本多忠勝の次女もり姫(法明院)との子にして東照神君・家康の曾孫にあたる。
 大坂の陣の際、父・家昌は江戸城の本丸留守居役を申し付けられていたが、病のために急死した。
 嫡男である忠昌は本来であればこの役を引き継ぐべきだったが、余りにも幼かった為に免除された。
 ただし、忠昌は徳川家康の曾孫、徳川秀忠の甥、本多忠勝の孫に当たる人物の為、翌月には
 家督を継ぐことを認められ、わずか7歳で宇都宮藩10万石の藩主に就任する。
 藩主に就任してから暫く経った後、家老・桑名勝成と共に駿府まで出向き、病床の曽祖父・家康を見舞う。
 その際にかつて家康が織田信長から拝領し徳川家の家宝としたとされる白鳥鞘の鑓を所望し、これを授かった。
 徳川家ゆかりのこの槍の威光は大名行列でも特に重視され、また江戸城登城の際にもこの槍は持ち込むことが出来たとされる。
 また、槍の穂先は平安末期の作とされ、元は源氏の弓の名手・鎮西八郎為朝が使用した鏃であると伝えられている。

 日光東照宮参拝のため将軍秀忠が宇都宮に立ち寄った際には拝謁を賜ると共に1万石の加増を受けるが、
 同時に宇都宮から下総古河へ11万石での転封を言い渡される。
 その後、宇都宮藩には家康の懐刀でもあった老中・本多正純が入封したが、この交代劇は
 徳川家康の娘で忠昌の祖母である加納御前をはじめとした奥平家と縁の深い人物からも反感を買い、
 そう言った要因から宇都宮城に吊り天井を仕掛けて将軍秀忠の暗殺を謀ったなどの嫌疑をかけられて失脚。
 この「宇都宮城釣天井事件」の影響によって忠昌は宇都宮藩へ11万石で再封された。
 忠昌は江戸汐留の藩邸にて61歳で病死し、家督は長男の奥平昌能が継いだが、昌能は粗暴な性格であり、
 忠昌の死後、父の寵臣であった杉浦右衛門兵衛に対し「いまだ生きているのか」と詰問したという。
 これを受けて杉浦は忠昌を追う形で直ちに切腹したが、それが幕府が発令した殉死禁制に対する挑戦的行為と看做され、
 幕府から奥平家に対して減封・転封という厳しい処罰が下される結果となってしまった。
 この忠昌の死をきっかけに起こった一連の殉死にまつわる事件は「追腹一件」と称された。
 
【備考】
・為朝由来の槍(鏃)を持つランサー。地味に家康と本多忠勝の血を引いてるサラブレッド。
・7歳で藩主に就任、その二年後に白鳥鞘の鑓を所望したことからその辺を全盛期に外見年齢ショタサーヴァントでもアリか
・宝具候補は白鳥鞘の槍。効果は徳川の威光でバフ・威圧orコハエース版の家康の如く槍から担い手(為朝)の要素をインストールとか
・「奥平に過ぎたるは、桑名主米(勝成)に白鳥の鑓」とも謳われたことから何らかのカタチで家老も引っ張ってこれる……?
・忠昌の死をきっかけに起こった「追腹一件」も死後発動のスキルか宝具にできるかも
・ちなみに居城は宇都宮城だが、後に奥平家が中津城を居城としたことで中津城のゆるキャラ「おっくん」のモデルとなっている(白鳥鞘の鑓も中津城天守閣の資料館に展示されている)

275名無しさん:2022/10/03(月) 08:23:34 ID:4HBNSEa.0
【真名】:カリスト
【元ネタ】:ギリシャ神話、『変身物語』
【クラス】:アーチャー
【解説】
 アルカディアの王リュカオンの娘にしてアルテミスの従者。ゼウスとの間にアルカスを生んだ。
 カリストの名は「最も美しい」の意で、その名の通りのとても美しい乙女だったが、
 身を飾ることや色恋には興味を示さず、アルテミスの従者として処女を誓い、狩りに明け暮れる生活をしていた。
 しかし、その美しさゆえに好色な主神ゼウスに見初められ、ゼウスはアルテミスの姿を借りることで
 男性に対する警戒心が強いカリストに近づき思いを遂げたが、カリストは純潔の誓いを破り、
 男と交わったことがアルテミスに知れるのを恐れ、その事をひた隠しにしていた。
 しかし、ある日の狩りの最中にアルテミス達と沐浴をすることとなり、彼女も沐浴を強要され、
 衣服を脱いだためにゼウスの子どもを身ごもっていることが知られてしまった。
 その結果、純潔を尊ぶアルテミスの怒りにより、カリストの美貌は見る影もない大熊の姿に変えられてしまう。
 その後、熊にされたカリストは誓いを守らなかったことに怒るアルテミスによって猛獣として討たれ、
 ゼウスはカリストの遺体の中から子供を取りだし、遺体を天にあげておおぐま座に変えた。

 『変身物語』など別伝ではカリストは熊にされた後も十数年間生き続けており、
 立派に成人した息子アルカスが狩りを行っていたところ、牝熊にであい、それを母カリストと
 知らずに射殺そうとしたため、ゼウスはこれを哀れんでカリストが討たれる前に突風で二人を
 天にあげ、カリストをおおぐま座に、アルカスをこぐま座(うしかい座とも)にしたという。

276名無しさん:2022/10/03(月) 08:24:14 ID:4HBNSEa.0
【真名】:ティプー・スルタン
【元ネタ】:史実
【クラス】:アーチャー・ランチャー(?)
【解説】
 18世紀インドを侵略するイギリスに対して抵抗した南インドのマイソール王国の君主。
 南インドにおいて反英闘争にその一生を費やし、「マイソールの虎」と畏怖された。
 マイソール王国のムスリム軍人ハイダル・アリーの息子として生まれ、ハイダル・アリーが
 マイソール王国の実権を握り、イスラム政権マイソール・スルターン朝を樹立するとティプー・スルタンもそれに従った。
 ティプー・スルターンは父の雇用したフランスの軍事顧問の影響を受け、その後勃発したマイソール戦争に参加した。
 ティプー・スルターンは父の片腕として、イギリス軍に対し数々の勝利を収め、
 父が戦争中に亡くなると、マイソール軍の軍総司令官となり戦争を続行。
 また、その後に父の後継者であることを宣言し、ティプー・スルタンはマイソール・スルターン朝を引き継ぐこととなった。
 統治者となったティプー・スルタンはイギリスと敵対していたフランスをモデルとして、
 軍の近代化、行政の改革、産業の振興などを行い、マイソール王国の国力の向上を目指した。
 特に軍政面では統制も抜きん出ており、当時のインドでは最高水準の軍であると称された。
 更に積極的に海外との交流を行い、海外各地に商館を建設し、使節を派遣した。
 海外の情勢を見極め、技術を積極的に取り入れ、外交戦略に長けたティプー・スルタンの姿勢は
 当時のインドの支配者とは違った視野を持ったと後に称えられている。
 しかし、第三次マイソール戦争では敵対していたマラーター王国、ニザーム王国を取り込んだ
 イギリスに宣戦を布告され、軍事的同盟を目的として外交を行っていたフランス・オスマン帝国も
 自国の事情から兵を出せなかったため、マイソール王国は不利を強いられた。
 結果、マイソール王国軍は多数の死者を出した末に敗北し、ティプー・スルタンは
 領土と多額の賠償金の支払いを約束し、保証に二人の息子を人質に差し出さなければならなかった。
 大幅に国力を弱体化されたマイソール王国だったがティプー・スルタンは復興を諦めずに国内の近代化を続けた。
 ティプー・スルタンは対英同盟を構築するために諸国に使節を派遣するも成果には繋がらず、
 それどころかこの動きがイギリスに第四次マイソール戦争開戦の口実として用いられてしまう。
 マイソール王国は交戦したものの、イギリス軍に敗北し続け、首都を包囲された。
 イギリスはティプー・スルターンに降伏を迫ったが、彼は「不信心者のお情けで惨めに生きるよりも、軍人として死んだほうがましである」とこれを拒否した。
 その後、首都で一ヶ月に渡り交戦したものの、最期は壮絶な戦死を遂げた。
 彼の軍勢は最後まで彼に忠実であったという。

 ティプー・スルタンはイギリスに対抗するため、その一つとしてロケット砲部隊を作った。
 ロケット兵器自体は当時も存在したが、紙や、金属を素材とした簡素なものがほとんどだった。
 ティプー・スルタンは鍛冶屋と花火職人に命じて、飛翔体を本格的な鋼製とした物を製作させた。
 それは当時のロケット兵器の水準を遥かに凌ぐ物であり、イギリス軍の騎兵部隊を大いに苦しめた。
 このことからティプー・スルタンは「近代ロケット兵器の父」ともされている。
 ロケット兵器の他にも大砲の量産に励み、砲口に虎の吼口を刻んだ砲を量産したが、
 実戦では砲兵隊の扱いに慎重過ぎて活用に失敗したという。
 また、『海底二万里』に登場するネモ船長のモデルは彼であるとも言われている。

277名無しさん:2022/10/03(月) 08:24:51 ID:4HBNSEa.0
【元ネタ】史実、『鉄炮記』
【CLASS】アーチャー
【真名】種子島時堯
【解説】
戦国時代から安土桃山時代にかけての大名。種子島氏第14代島主。
天文12年(1543年)、ポルトガル商人が乗った明船が種子島に漂着し、同乗していたポルトガル人より火縄銃を入手、鍛冶師八坂金兵衛に銘じてコピーさせた。
その後この鉄砲は伝来の地に因んで「種子島」と呼ばれ、その後の日本の戦争を変えるほどに普及した。

【アピールポイント】:鉄砲伝来
上述の通り戦争を変え、一介の領主に過ぎなかったアーチャーを英霊たらしめた、歴史のターニングポイント。
宝具としては他のサーヴァントのテクノロジー的なスキルや宝具をコピーするというもの。
半面コピー対象がないか単にコピー前であればほぼ無力。

278名無しさん:2022/10/03(月) 08:26:13 ID:4HBNSEa.0
【真名】:アグラオニケ
【クラス】:キャスター
【元ネタ】:『倫理論集(モラリア)』、『アルゴナウティカ』
【解説】
 テッサリアのアガニケとも呼ばれる古代ギリシアのテッサリア出身の女性。
 女性天文学者としては歴史上最初に認識された人物。
 実績として皆既月食の予報があり、月を天上から引き下ろしたテッサリアの魔女とも言われる。

 彼女についての伝記的資料はほぼ存在しないが、
 プルタルコスの随想集『倫理論集(モラリア)』とロドスのアポローニオスの叙事詩『アルゴナウティカ』の古註に短い記述が存在する。
 『倫理論集(モラリア)』に曰く、天文学に長けたアグラオニケは月食の起こる満月の周期を知り、その際に呪文をかけて月を引きずり下ろすふりをしていた。
 そして女たちを欺き彼女が月を引き降ろしたと信じさせたという。
 『アルゴナウティカ』の古註に曰く、アグラオニケは月食の何たるかと、それがいつ起きるかを知っていた。
 女神を引き下ろし、家人の一人を失う不幸に見舞われたという。

 またテッサリアの魔女に月を引き下ろす力があるという噂はいくつかの文献に存在し、
 ギリシア語には「月がアグラオニケに従うように」ということわざが存在する。

【備考】
・解釈によって能力の方向が変わりそうな人物。実は元から天文学者兼魔女でもあったでも、無辜の怪物で魔女になったでも作成可能なはず。

・宝具候補は月を落とす逸話か。月の実物を落とすのではなくイシュタルのように月の概念を引き下ろす形か。

・スキル候補は天文学に関するスキル、無辜の怪物、魔女らしく高速詠唱等の魔術系か。
 引力の操作といった事も出来るか?

279名無しさん:2023/01/28(土) 21:26:23 ID:m.ITkSzk0
【真名】:クー・ロイ
【クラス】:セイバー、ライダー、キャスター
【元ネタ】:ケルト神話
【解説】
 アルスターサイクルに登場するマンスター王。クー・ロイ・マク・ダーリー。
 その名は「平野の猟犬」を意味する。
 魔術を操る強力な戦士であり、カティル・コン・ロイの呪文を唱えると回転する城に住む。
 また鮭の中に自身の心臓、あるいは魂を隠す事で、不死となっていた。

 『ブリクリウの饗宴』ではコナルとロイガレを前にクー・フーリンを真の勇者と讃え、納得しない二人の為に、
 巨人に変身して自分と首の刎ね合いをする勇士を求めた。
 クー・フーリンだけがこの試練を乗り越え、彼が一番の勇者と認められた。

 『クー・ロイの最後』ではクー・ロイはクー・フーリンの手で殺されたとされる。
 クー・フーリンに思いを寄せる女性ブラートナドをクー・ロイが妻にするも、
 恥辱を受けたクー・フーリンはクー・ロイの不死の秘密をブラートナドから聞き出し殺す事に成功したのだ。

【備考】
・アーサー王伝説でガウェインが挑戦した首切りゲームの元の逸話に登場する人。
・宝具候補は、自身の魂を隠す術、回転城か。
・スキル候補は、魔術、心眼(真)、戦闘続行辺りか

280名無しさん:2023/01/28(土) 21:28:16 ID:m.ITkSzk0
【真名】:イクシオン
【クラス】:アサシン
【元ネタ】:ギリシャ神話
【解説】
 ラピテース族の王にしてゼウスの怒りを買い、タルタロスへと幽閉されたと言われる人物。
 イクシオンはエイオネウスの娘ディーアとの結婚に際して、豪華な結納を約束し
 エイオネウスを宴会に招くが、イクシオンはその際に自らの館に向かう道に落とし穴を掘り、
 穴の底には大きな炭火を仕掛け、何も知らないエイオネウスを罠に嵌めて穴に落とし、焼死させる。
 このため、イクシオンは血縁の人間を殺した最初の者ともいわれる。

 神々はこれを許し難い行為だとしたが、ゼウスはイクシオンの罪を浄めた上に、神々の食事にまで招いた。
 ところがイクシオンはその機に乗じて、あろうことかゼウスの妻ヘラを誘惑しようとする。
 しかし、この企みはイクシオンの好意に悩んだヘラが夫に打ち明けたことで明るみとなり、
 ゼウスは雲からヘラの似姿であるネペレーを作り出してイクシオンの寝所へ連れて行った。
 イクシオンはヘラが自分の想いに応えたと勘違いし、ネペレーを抱いて本懐を遂げる。
 そこへゼウスが突然姿を現し、その思い上がった行為に対する罰として火が燃え盛る車輪に
 イクシオンを縛りつけ、永遠に回転するという罰を与えた上でタルタロスへと幽閉した。

 ネペレーはイクシオンとの交わりによって子を成し、その子がケンタウロスであり、
 そのケンタウロスが多くの牝馬と交わり産まれた半人半馬が後のケンタウロス族であるとされている。

【備考】
・義父殺しの逸話からアサシン
・逸話的に荒天唾棄や破壊工作辺りが持たせられそうか
・落とし穴に落としてからの放火や刑罰である火の車輪などから火に関連付けた宝具とかもアリそう

281名無しさん:2023/01/28(土) 21:28:56 ID:m.ITkSzk0
【真名】:ディゲニス・アクリタス
【クラス】:セイバー?
【元ネタ】:『ディゲニス・アクリタス』
【解説】
 ビザンツで成立した英雄叙事詩『ディゲニス・アクリタス』の登場人物。
 ディゲニスはアラブとビザンツの混血である事を示し、アクリタスはビザンツ帝国東方辺境で国境警備にあたる戦士の事である。

 ある時アラブの首長はビザンツの将軍の娘をさらったが、後に自らがキリスト教に改宗して彼女と結婚した。
 この二人の息子がディゲニスであり、少年時から2匹の熊、雌鹿、獅子を素手で殺すといった剛腕の持ち主であった。
 また父に倣いビザンツの将軍の娘と略奪婚を遂げ、竜殺し、盗賊の掃討、女戦士の打倒といった武勲を上げる。
 すべての敵を平らげたディゲニスは、ユーフラテスの河畔に宮殿を建て、栄華を得るもそこで病没したという。

 キプロスの伝承ではキプロスに現れたサラセン人を追いやるため、トロードス山の大岩をサラセン人の船に投げ付けたという伝説も持つ。
 後の伝承では、死神タナトスとの一騎打ちにて敗北したとされる。

【備考】
・タナトスとの一騎打ちの伝承からしてヘラクレスを意識された英雄かもしれない人物。
・死因宝具としてタナトスの剣を宝具化可能か?(山の翁が参考になる?)
・守護騎士、投擲、獣性の豪腕などがスキル候補か。

282名無しさん:2023/01/28(土) 21:29:53 ID:m.ITkSzk0
【真名:ペトスコス
【クラス】:ライダー、アサシン、バーサーカー
【元ネタ】:史実、エジプト神話
【解説】
 エジプト神話に登場する鰐頭の神、セベク神。その遣い、眷属、化身とされたナイルワニを指す。
 その名の意味はセベク神に仕える者である。
 セベク神への信仰が特に篤いクロコディポリスのセベク神の神殿の池、ナイル河河岸の神殿では
 ナイルワニ達が大切に飼われ、宝石で飾られ死後も丁寧にミイラにされた。
 また与えた食糧をナイルワニが食べると神の恩恵がもたらされると信じられたという。

 セベク神はナイル川の神として豊穣神であり、力の神、戦いの神の側面も持つ。
 神話においてバラバラにされ河に流されたオシリス神の体を集める逸話を持つが、ワニという生物の危険性故に地方によっては悪神ともされる。
 「集める者」「恐怖の主」「怒り狂うもの」という称号も持つ。
 太陽神ラーとも関連付けられ、後の時代では習合し、太陽神としても崇められた。

【備考】
・動物系サーヴァント。セベク神の助力でパワーアップしているorセベク神が乗り移っているような形で作っていくべきか
・宝具としてはセベク神が集めたオシリス神の肉体はアリか?
 冥界の神オシリスの力の部分的な顕現のような効果に?
・ナイル川の神としての水流操作といった宝具orスキルも持たせられるか。
・スキルとしては軍神としてのスキル、女神の恩恵の男神verあたりか

283名無しさん:2023/02/16(木) 20:01:54 ID:jIgxcPyk0
【真名】:ギュルヴィ
【元ネタ】:北欧神話、『ギュルヴィたぶらかし』、『ユングリング家のサガ』
【クラス】:キャスター
【解説】
 北欧神話に登場するスウェーデン最古の王とされる存在。
 魔術に通じるほど賢明な王であった。

 ある時ギュルヴィは自身をもてなした旅の女に「4頭の牛が一昼夜で鋤いた土地を与える」と持ち掛ける。
 しかし女の正体は女神ゲフィオンであり、自身の息子である巨大な四頭の牛に大地を鋤かせ、大量の土砂を海に運び、島を作ったという。
 その後ギュルヴィはアース神族の力を知ろうとガングレリという偽名を名乗りアースガルズを訪れようとした。

 ガングレリはヴァルハラの館に着くと3人の男、ハール、ヤヴンハール、スリジの前に通された。
 この三人の名はいずれもオーディンの異名であった。
 ハールは食事の他に必要なものはないかと聞かれると、物知りがいればたずねたいと答え3人との問答を始めた。
 ガングレリは次々と質問を投げかけ、3人の男たちは全てに答えていった。

 最も偉い神とは誰か、天地創造、人間創造、ユグドラシル、アース神とアース女神、フェンリル捕縛、フレイとゲルズの結婚、ヴァルハラ、
 アースガルズの城壁建設、トールとロキのウートガルズルへの旅、バルドルの死、ロキ捕縛、ラグナロクなど様々な事柄が語られた。
 ラグナロク後の世界再生について語ると、ハールは「これより先のことは誰も知らない。ここまでで満足せよ」と告げた。
 気が付けばガングレリは何もない草原の上に一人立っていた。
 神々は彼に幻術をかけていたのだ。
 国に戻った彼は見聞きしてきた事を人々に伝えたという。

 『ユングリング家のサガ』では非神格化されたであろう人間の王としてのオーディンと魔術で争った話があり、
 その話ではオーディン側が勝利し、オーディンとギュルヴィは和解したとされる。

【備考】
・北欧の魔術王。オーディンと魔術で争った逸話をオーディンと魔術戦が成り立つと解釈するならば相当な物になりそう。

・宝具のイメージは問答の逸話からオーディンと交信してオーディンの知識をダウンロードする形か?

・スキルは高速神言、ルーン系は持っているだろうが原初のルーンを持たせてもいいか?

284名無しさん:2023/03/04(土) 08:13:55 ID:aChfDEGA0
【真名】:ヴォルフ・フセスラヴィエヴィチ
【クラス】:ランサー、ライダー、キャスター、
【元ネタ】:ブィリーナ
【解説】
 ロシアの民族叙事詩「ブィリーナ」に登場する勇士の1人。
 母が毒蛇の尾に太ももを打たれた事で孕み誕生した経緯を持つ。
 彼がこの世に産み落とされた時に大地を震え、それは遥か遠くの天竺の国まで轟いたという。
 生後一時間で言葉を話し母親にダマスク鋼の鎧、黄金の兜、三百ブードの重さを持つ鉛の鎚矛を要求した。
 それから時が経ち七歳となったヴォルフは母親から英才教育を受け、十歳には様々な知識、技術を身に付けた。
 その技術の中には動物に変身する変身術も含まれている。
 得意とするのは鋭い目を持つ鷹、灰色の狼、金角を持つ赤牛である。
 12歳となった頃には三年の歳月を要して七千人の従士隊を集めた。
 ある時には天竺王がキエフ侵略を計画している噂を知りヴォルフは七千人の軍隊を率いて天竺遠征を決意する。
 遠征の道中ではヴォルフは決して眠らず獣の姿に変じて動物達を狩り、その肉を軍隊に振る舞い養ったとされる。
 他には配下達に衣服と靴を与え、配下に提供する食事には趣向を凝らしていた。
 天竺の国では変身術で雄牛と鷹に変身し一旦は軍隊と別れて単独で天竺の国に侵入して天竺軍が所有するあらゆる武器を破壊して回った。
 破壊工作が完了したヴォルフは鷹に変身して広野に待機させた自軍と合流し共に天竺へと目指して進軍した。
 ヴォルフ軍は天竺の国へと辿り着いたが高い城壁を目の当たりにした兵士達はたじろぎいでしまい士気が下がってしまったがそんな様子に腹を立てたヴォルフは兵士全員を蟻の姿へと変えて城壁に侵入させた。
 侵入に成功した兵士を元の姿へと戻したヴォルフは天竺の住民を殺す様に命じるが各々が気に入った美女だけは生かしておいて妻にせよと言った。
 そしてヴォルフは天竺王と相対して天竺王サルトゥイク・スタヴルーリエヴィッチを投げ飛ばして身体を粉々に砕いてしまった。
 こうして天竺の国はヴォルフによって征服したという。

【備考】
・遠征の途中で獣に変じて狩りを行いその肉と皮を兵士に与えた事から軍隊規模の自給自足スキルを持っていそう。
・叙事詩では獣に変じる事から魔術スキルもいけそうか。
・宝具候補は天竺王の城に侵入する際に部下を蟻に変えた事から自軍にも自身の魔術を適応される宝具か。
・天竺王を粉砕した怪力は無理矢理に解釈して対人絶技に出来そう。

285名無しさん:2023/05/20(土) 23:56:01 ID:uRuWTQeg0
【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、
スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

その後はイネス牧師のアドバイスによって、
当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、
牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

サルマナザールは自らが考案した架空の台湾にフォルモサという名称を与え、
そこで使われる言語及び文字・文化や風習を捏造。
台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、
恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、
当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、
フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、
幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

286名無しさん:2023/05/28(日) 05:43:15 ID:c3wGGkrE0
改行や文頭字下げ修正

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾にフォルモサという名称を与え、そこで使われる言語及び文字・文化や風習を捏造。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

287名無しさん:2023/06/10(土) 05:22:02 ID:V5/sUPsc0
【真名】:エーカラヴィヤ(エカラヴィア)
【クラス】:アーチャー
【元ネタ】:マハーバーラタ
【解説】
 マハーバーラタに登場する山間部族たる森の民ニシャーダ族の王子。

 クル一族の宮廷武術師範たるドローナに弟子入り志願をするも身分から拒否される。
 しかしエーカラヴィヤは森へ戻りドローナの人形を作りそれを師として修業に励む。

 ある時アルジュナたちが森へ狩りに向かった時、連れてきていた猟犬がエーカラヴィヤを見つけ吠え始めると、
 弓矢が飛んできて犬の口を矢で満たし黙らせた。またこの時急所は外されていたという。
 その犬を見たアルジュナは射手の腕前に驚嘆し、その射手であり矢を連射していたエーカラヴィヤを見つけ出す。

 アルジュナがエーカラヴィヤに誰が師なのか聞くと、ドローナに弟子入りを断られた事。
 その後ドローナの姿を心に焼き付け、信愛の思いで技を習得してきた事を告げる。

 アルジュナは自身を上回る弓術の持ち主に嫉妬し、ドローナに不満を言う。
 するとドローナは師への謝礼として右手の親指を差し出すようエーカラヴィヤに告げる。
 エーカラヴィヤは即座に従い、親指を切り離し差し出したという。

【備考】
・出番こそ少ないがインド本国では割と人気の人物らしい。召喚されるなら親指がある頃か?

・宝具としては以蔵さんのようなラーニング効果だと思うが、
 人形の話と併せると対象の言動を脳内再現しそれを基に修行する事で成長する能力にもなるかも?(人格再現AI?)

・スキルとしては山間部族という事で実験産磐司磐三郎も参考になるかも?
 一意専心の亜種スキル、人間観察の亜種スキルなんかもあるかもしれない。

288名無しさん:2023/06/15(木) 05:58:38 ID:f8VAJJqY0
【真名】:カーヴェ
【元ネタ】:シャーナーメ
【クラス】:キャスター
【解説】
 王書(シャーナーメ)に登場する多くの息子を暴君ザッハークの生贄とされ、反乱を起こした鉄鍛冶。

 ある時カーヴェはザッハークへの反逆の意志を示し、兵士、一般人問わず多くの人々を集めた。
 そして同じくザッハークを倒す事を決意していた若者フェリドゥーンの元へ向かい、彼を新たな王にしたいと表明した。

 そして彼らはカーヴェの前掛けを槍に結び旗印とし士気を上げ、カーヴェはフェリドゥーンの為の武器を作り上げた。
 それはフェリドゥーンが幼き頃その乳を飲み育ち、ザッハークにより周囲の動物たちごと殺された雌牛・ビルマーヤを模した牛頭の矛だった。
 その矛を使いフェリドゥーンはザッハークに勝利したのだった。

 カーヴェの旗はその後イラン民族の象徴となり宝飾が施されていき、アラブに敗れるまでは国旗として使われた。
 また別の話ではカーヴェ自身がザッハークを倒し、人々に王に推されるも血統正しきフェリドゥーンに譲ったとも言われる。

【備考】
・鍛冶系キャスター。カーヴェがザッハークを倒した話もあるようでそれなりに戦える人物かもしれない。
 村正辺りが参考になる?

・宝具候補は牛頭の矛とカーヴェの旗か。
 カーヴェの旗は圧制者への反逆、独立の象徴として王・為政者への特攻付与などとか?
 カーヴェの宝具としての矛は使い手に選んだ対象に最適化するカスタマイズできる武器みたいな?

・スキルとしては暴君に対しての反逆精神のスキルだったり竜殺し系スキル辺りか。
 扇動なんかもありか?
 
・ザッハークを魔術に長けた存在とするならばカーヴェはそれを打ち破る一因かつ鍛冶には魔を祓う力があるという事で魔術阻害のスキルを持たせられるかも?

289名無しさん:2023/06/15(木) 11:30:30 ID:f8VAJJqY0
>>286

一部情報に誤認があったので修正。

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾における、文化や風習、話されている言語及び文字を捏造。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンからフォルモサの情報について嫌疑がかかり、恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、フォルモサにおける天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての偽称を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・フォルモサ(台湾)の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、フォルモサをも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・フォルモサ(架空の台湾)の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

290名無しさん:2023/06/16(金) 10:57:22 ID:AlBIdoR.0
記述修正が度重なって申し訳ない

【真名】:ジョルジュ・サルマナザール
【元ネタ】:史実
【クラス】:プリテンダー
【解説】
 18世紀のイギリス社交界を賑わせた台湾人――を装ったフランス出身の詐欺師。

 ジョルジュ・サルマナザールという名前自体も偽名であり、彼の本名は現代に至るまで歴史から失伝している。

 当初は「キリスト教に改宗した日本人」という触れ込みでドイツからベルギー・オランダの地域にて信心深い人々から布施を集めていたが、スコットランド連隊の従軍牧師であったウィリアム・イネスによって自らの虚偽を看破される。

 その後はイネス牧師のアドバイスによって、当時のヨーロッパに知識が広まっていなかった台湾人を改めて名乗り、牧師と手を組んで1703年にロンドンの社交界にデビュー。

 サルマナザールは自らが考案した架空の台湾の文化や風習、話されている言語及び文字を捏造し、それらを纏めた「台湾誌」という書物を刊行。
 台湾研究の専門家として、オックスフォード大学講師の地位を得るまでに至った。

 しかし、かのアイザック・ニュートンから「台湾誌」の記述について疑惑をかけられ、これに恐れをなしたイネス牧師がサルマナザールの下から離反。
 周囲からの猜疑の視線に耐えかねてオックスフォード大学を辞職したサルマナザールに対して、当時既にハレー彗星の軌道計算で名を揚げていたエドモンド・ハレーから、架空の台湾における天文学の現実との決定的矛盾を指摘されるという更なる追い討ちがかかる。

 最終的に自分がこれまで行ってきた全ての虚偽を認めたサルマナザールは、幾つかの書籍の出版やゴーストライター稼業に携わった後、自身の詐欺行為の回想録を遺し、病で息を引き取ったという。

【備考】
・台湾人を偽称して、18世紀のイギリス社交界に自分が創作した架空の台湾の歴史や文化を信じ込ませた稀代のペテン師

・彼が構築した架空国家・台湾の設定を纏めた、偽書にして奇書と名高い「台湾誌」が、「フォルモサ 台湾と日本の地理歴史」として少し前に邦訳されている

・宝具の候補としては、彼が書いた「台湾誌」の作中に登場する、

・欺瞞によって架空の日本国の皇帝となり、台湾をも侵略支配した悪漢メリヤンダノー
・架空の日本国にて用いられる、破城槌ファチョや、鉄をも切り裂き傷の回復を阻害する毒性を持つ刀剣
・架空の台湾の文化や歴史が記された書物ジャールハバディオンド
・毎年2万人の少年の心臓を神に捧げる、戦場の敵や罪人の肉を食すといったフォルモサの風習

などの架空の人物、風習等の具現化か

291名無しさん:2023/09/09(土) 19:02:31 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:トマス・マロリー
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー・ランサー・アサシン
【解説】:
 15世紀後半のイングランドの騎士。『アーサー王の死』の著者・編者として知られる。
 『アーサー王の死』は中世のアーサー王文学の集大成ともいえる作品であり、
 これによって現在のアーサー王伝説の原型“マロリー版”が作り上げられた。
 また、彼が書き上げた当初は『アーサー王と高貴な円卓の騎士』という原題であったが、
 出版するに際して『アーサー王の死』へと改題されたと言われている。

 偉大なる騎士物語を書き上げた一方で、マロリー本人の素行は非常に悪かったとされ、
 強盗、強姦、羊泥棒、暗殺未遂などの罪を犯して幾度となく投獄された。
 また、一度は武器を用いて強行突破し、一度は堀を泳いでの刑務所から逃走するなど
 生涯の中で二度の脱獄を敢行したとされている。

 マロリーはそんな自身を指して騎士囚人と称し、獄中で書き上げた『アーサー王の死』の奥付にも自らが騎士であると記したという。

【備考】
・現代までのアーサー王物語の原型を作り上げた人物の一人。作家系とも言えるが一応騎士なのでキャスター以外のクラスでもいけそう。
・書き上げた物語に反してマロリー自体はだいぶ小悪党の部類だった模様。
・クラス候補は一応騎士だったことからセイバー・ランサー等の騎士クラス、窃盗や暗殺未遂、脱獄の逸話からアサシン
・スキル候補は破壊工作とか盗用とか、およそ騎士らしからぬものになりそう。著作の影響から英雄外装を持たせるのもアリか?
・宝具は自らが書き上げたアーサー王物語関連?脱獄やその後に修道院の扉を破壊してのけたなどの逸話もあるので対門宝具を持たせても面白いかも。

292名無しさん:2023/09/09(土) 19:18:27 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ジョナヤイイン
【クラス】:アーチャー、ランサー、アサシン
【元ネタ】:アパッチ族の伝承
【解説】
 かつて動物や鳥たちがとても大きく人間を襲って食べていた時代、西に住まう、太陽の第二の妻の息子ジョナヤイインは人間の敵と戦うために送り出された。

 ジョナヤイインは母にエルク(アメリカアカシカ)の棲み処を聞き、エルクを殺す為に弓矢を与えられた。
 ジョナヤイインはエルクの棲み処、南の砂漠にたどり着き、エルクを後ろ側から注意深く観察した。
 エルクは隠れることのできる物がない平原に横たわっており、ジョナヤイインは乾いた草で顔を隠してエルクに近づこうとしていた。
 そこにトカゲがやってきて何をしているのか尋ねてきて、ジョナヤイインは目的を説明した。
 トカゲは自分の皮を着て近づけば気づかれないと言い、ジョナヤイインはトカゲの皮を着た。

 そこに更にホリネズミがやってきて同じように尋ねてきて、ジョナヤイインは再び説明した。
 ホリネズミは地面を掘り、エルクの真下にたどり着くとエルクの心臓の辺りの毛を抜き取ってきた。
 そしてジョナヤイインはホリネズミが掘った穴に入り、エルクの下まで行き、その心臓を矢で射た。
 エルクは怒って逃げ、角を地面に差し込んで進んでいき、その時山々が出来た。
 その後エルクは逃げた先で様々な蜘蛛たちの攻撃を受け、疲れて死んでしまった。

 ジョナヤイインはエルクから皮と角を取り、皮からホリネズミとトカゲの為の新しい皮を作った。
 そして次に巨大鷲を退治すると言い、母は西を指さした。
 ジョナヤイインは巨大鷲の巣がある人の近づく事の出来ない岩にたどり着く。
 次の日巨大鷲がジョナヤイインを掴んで連れ去ろうとしたが、着ていたエルクの皮は固く、鷲の爪でも突き通す事が出来なかった。
 そして皮の服の端に爪が引っ掛かったのを突き刺したと思いこみ、鷲は二羽のヒナの元へと運び、親鳥たる鷲は飛んで行ってしまった。
 ジョナヤイインはエルクの角を持って隠れ、母親鳥が帰ってきた時に一撃で殺し、父親鳥も同様に殺した。
 そしてヒナにそれ以上大きくならないようにと命じた。

【備考】
・太陽の子なので強いのだとは思うが、最大の弱点が日本語で触れられる資料がネットに全然見当たらないという事。
 (Jonayaiyinで検索すると英語の資料は出てくる)「世界の神話 英雄事典」という本の内容を参考に上記は書いた。

・宝具候補はトカゲの皮、エルクの皮、エルクの角かと思うが、
 いっそそれらを初期武装としてひっくるめ、倒した相手から素材を剥ぎ取って宝具にする宝具とかでもありかも。

・スキル候補は動物会話、魔力放出?あと人類の脅威特攻系のスキルか

293名無しさん:2023/09/09(土) 19:34:57 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:デガナウィダ
【クラス】:ルーラー、ライダー、キャスター
【元ネタ】:『大いなる法』
【解説】
 イロコイ連邦起源伝承に登場する酋長であり調停者。名前は「流れる二つの川」の意。
 現在のカナダ・オンタリオのキングストンにてワイアンドット族の両親の下で生まれた。
 彼の誕生にまつわる二つの伝説が存在する。
 一つは母が「生まれたばかりの息子が部族を崩壊させる」というビジョン(啓示)を受け、
 祖母と二人で生まれてきたデガナウィダを毎朝、川で溺死させようとした。
 しかし三日に渡りデガナウィダは死ななかったため、彼を育てることにした。

 もう一つは「偉大な空の精霊の酋長が、平和と力のメッセージを五大湖南側の5つの部族にもたらすデガナウィダという息子を地上に送ってくれる」
 という夢を母が見たというものであり、彼を生んだ後デガナウィダと名付けたという。
 当時、五大湖の南側では5つの部族が激しく争い合い、多くの血が流されていた。
 その部族はカユーガ族、モホーク族、オナイダ族、オノンダーガ族、セネカ族だった。

 デガナウィダはインディアン部族間の和平調停の望みを母と祖母に語り、賛同を得て白い石舟に乗って湖にこぎ出した。
 石の舟に乗る彼を見て人々はその和平の力を確信したという。
 彼はあちこちで和平を呼びかけ、モホーク族の村でハイアワサと出会った。
 強力な戦士であったが、戦いに虚しさを感じていたハイアワサは家族を集めデガナウィダの話を聞く事にし、ハイアワサの部族は彼の呼びかけを受け入れた。
 その後ハイアワサはデガナウィダの後を追い和平の呼びかけに力を貸す事になった。

 二人は5つの部族に呼びかけを行い、和平調停で構想役をデガナウィダが、言語障害があった彼の代理として演説役をハイアワサが行った。
 そして五つの部族を「会議の火」の周りに集結させ、歴史的な和平調停を行った。
 デガナウィダは「全て兄弟である」とし、平和のための同盟を結ぶよう呼び掛けたのだ。
 こうしてフーデノサウニー、イロコイ連邦が成立し、デガナウィダは
 平和をもたらすこと、強さを築くこと、外敵に対抗するために五つの国の間で親善をつくることの三つの目標を掲げた。

 会議が終わると、彼らはすべての武器を土に埋め、デガナウィダは松の木を植えた。
 この木は「平和の木」として知られ、この一大和平を築くための酋長は「松の木の酋長たち」と名付けられ、デガナウィダはその一人となった。
 その後デガナウィダは「グレート・ピースメーカー」とも呼ばれているという。

【備考】
・平和を築き上げた人物。調停者としてルーラークラスが合うのでは。

・石舟と平和の木が宝具候補か。
 平和の木の方は武器宝具を大地に埋める効果になるか?

・スキル候補は頑強、天空の大精霊の加護辺りか。

294名無しさん:2023/09/09(土) 19:47:53 ID:Wp3EroPQ0
【真名】: ヒュラス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】︰アサシン
【解説】:
 ギリシャ神話に登場する英雄。アルゴノーツの一員であり、ヘラクレスの従者を務めていた。
 ドリュオプス人の王・テイオダマスと狩人オリオンの娘にしてニンフであるメノディケーの子として生まれる。
 ヘラクレスがドリュオプス人たちが非道であったため、その王であるテイオダマスを殺した際に
 テイオダマスの館からまだ幼かったヒュラスを攫い、従者として育てた。
 ヒュラスは優れた従者に成長し、ヘラクレスの弓矢持ちも務めたという。
 ヘラクレスがアルゴー号に乗船した際に、ヒュラスもそれに従い、アルゴノーツに参加した。
 しかし、アルゴー号がキアノスという地に停泊した際に悲劇が起きる。
 ヘラクレスが森に木を伐りに行く間に、ヒュラスは近くの泉に水を汲みに行った。
 折り悪く、そのタイミングはニンフたちが歌舞団を作ってアルテミスを祭るときであり、
 ヒュラスが向かった泉はニンフが水底から水面に上がって来るところだった。
 そして、ヒュラスの姿を見たニンフたちは彼の美しさに魅了され、水を汲もうとしたヒュラスを水底に引き込んでしまった。
 ヒュラスは驚いて仲間達に助けを求めたが、駆けつけた仲間もヒュラスを発見できず、
 ヘラクレスにそのことを伝えると、彼もまた仲間と共にヒュラスを探すが、ついぞ見つかることはなかった。
 その頃、アルゴー号は待っていた風が吹いたため、ヘラクレスの不在に気づかず出港してしまった。
 ヒュラスは水底でニンフたちの夫となったが、それを知らないヘラクレスは土地の人々を脅して
 彼を探し続けるように約束させ、徒歩でコルキスに向かい、アルゴノーツと合流しようとしたという。

 一説にはヒュラスはヘラクレスに発見されることを恐れたニンフ達によってその身を木霊に変えられたとされる。

【備考・アピールポイント】:
・ニンフに拐かされたヘラクレスの従者でオリオンの血筋。型月的には妖精に遊ばれたことになるんだろうか……オリオンの子孫の破滅の原因に間接的にアルテミスが関係しているのは何の因果か
・ヘラクレスの弓持ち、三星の弓人(オリオン)の血筋から弓を持たせられなくもない?
・スキル候補は紅顔の美少年、精霊の加護あたり
・「ヘラクレスにすら発見できなかった」「木霊となった(世界と同化?)」あたりで幽弋のハサンみたいな高ランクの気配遮断も使えそう
・宝具はヘラクレスの弓(ヒュドラ殺しに使用したというナインライブスの原型?)、あるいは道連れで相手を水底に引き摺り込むとか?

295名無しさん:2023/09/09(土) 19:58:17 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:山中鹿之介幸盛
【元ネタ】:史実
【クラス】:セイバー、バーサーカー
【解説】
 優れた武勇で「山陰の麒麟児」の異名を持つ尼子十勇士筆頭の戦国武将。
 出自は諸説あるが幼少期から尼子家に仕え、僅か8歳で敵を討ち取り、10歳で武芸や軍法を学び、13歳で敵の首級を挙げて手柄を立て、
 16歳で主君・尼子義久の伯耆尾高城攻めに随行し、猛将・菊池音八を一騎討ちで仕留めたという。
 三日月を信仰し、尼子再興のために「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」と祈ったとされる。

 毛利元就が尼子氏を滅ぼすため進軍してきた際にも参戦し、毛利軍に敗北したものの幸盛は約200の兵を率いて殿を担当し、
 追撃する毛利軍を7度に渡って撃退、7人の敵を討ち取ったとされる。
 その後、毛利軍と幾度も戦いその度に幸盛は戦果を挙げるが次第に兵糧が尽き、逃げ出す将兵も相次いだことで義久は毛利軍に降伏し、尼子氏は滅亡することになる。

 尼子氏滅亡後、その再興のため幸盛は潜伏していた旧臣達に檄を飛ばし5日の内に軍を集めると毛利軍に占拠されたかつての居城・月山富田城に攻め入る。
 しかし、石見国で活動していた尼子再興軍が毛利軍に襲われ窮地に陥ったため、幸盛は城攻めを中断し駆けつけ毛利軍を撃破する。
 その後、多くの主要な城を攻略し謀略によって敵将を何人も味方につけ勢力を拡大するも、それらに時間を取られたために月山富田城を未だ攻略出来ずにいた。
 そして毛利軍との決戦となる布部山の戦いにて尼子再興軍は敗北するも元就が病に倒れ毛利軍が手薄となると再び勢力を拡大する。
 しかし起き上がった元就が派遣した軍によって幸盛が幽閉され1回目の尼子再興運動は失敗に終わる。

 脱獄した幸盛は再び尼子再興の機会を伺い、鳥取城を攻略し因幡国を足がかりに勢力を拡大しようとするが、
 味方につけた大名が毛利軍に寝返り鳥取城を奪い返されてしまう。
 拠点を移した尼子再興軍に毛利軍が総攻撃を開始し撃退するも、圧力を受け続け孤立した尼子再興軍は因幡国から撤退し2回目の尼子再興運動も失敗に終わる。

 撤退した幸盛は京で織田信長に謁見し、織田軍の下で尼子再興を目指す。
 明智光秀、織田信忠、羽柴秀吉の軍に加わり数々の戦果を挙げるが、ある時尼子再興軍が立て篭もる上月城が包囲された際、
 秀吉は救援に向かうも最終的に見捨てて撤退した結果、尼子再興軍は毛利軍に降伏、
 多くの者が切腹、処刑され幸盛も人質とされた後に謀殺され、最後の尼子再興運動も失敗に終わった。

【備考】
智勇兼ね備えた武将で当時の人は「楠木正成より勝る」と讃えたらしい
クラスは天下五剣の一つ、三日月宗近を始めとする名刀を所有したことからセイバー、或いは七難八苦の逸話から“常に最も困難な選択をする”スパルタクス的なバーサーカーも有りかも?
スキル候補は不撓不屈or不屈の意志、忠士の相、あと山陰の麒麟児の異名も高杉の破天の麒麟児みたいにスキルになりそう?
宝具は三日月信仰、三日月宗近、三日月の兜を合わせて逆境に陥るほど攻撃力、防御力が最大三段階向上する能力とか……?

296名無しさん:2023/09/09(土) 20:06:10 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:呉剛(桂男)
【元ネタ】:中国神話・『絵本百物語』
【クラス】:ムーンキャンサー、(セイバー)
【解説】:
 中国の神話において月に住んでいるとされる伝説上の住人、あるいは日本の妖怪。
 神話における呉剛は妻が炎帝の孫である伯陵と密通していたことに怒り狂い、伯陵を殺害してしまう。
 そのため炎帝は怒り、呉剛を月に配流して不死の樹「月桂」を伐採することを命じた。
 月桂は斧を打ち込まれてもすぐに枝葉を茂らせるため、長い時間をかけても月桂樹を倒すことができなかった。
 罪悪感を抱いた呉剛の妻は3人の子供をヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えて月に赴かせ、父の伐採を手伝わせた。
 桂男の伝説にはいくつかパターンがあるものの、「過ちにより月に配流され、桂の木を切り続ける男」という部分は共通している。

 この伝説は早い時期から日本にも伝わっており、月と桂は古くから文学上でも結びつけられた。
 また、『伊勢物語』の中では美男として知られる主人公に対し、「桂男の君のような」という表現を行って以来、
 日本文学において「桂男」は単に美男のことも指すようにもなった。

 江戸時代の奇談集『絵本百物語』では桂男は月にまつわる妖怪として描かれており、
 満月ではないときに月を長く見ていると、桂男に招かれて寿命を縮めてしまうという怪異伝承も伝わっている。
 桂男と寿命にまつわる伝承は桂男がもとはインドの説話が中国を経て伝わったものとされると同時に
 日本神話では月神である月読が保食神を殺害したといわれることから、月神に死のイメージが伴っている故に、
 そのような伝説・神話が重なって付与されたのではないかと考えられている。

【備考】
・月の模様が動物に見える……といった伝説を基とするイケメン妖怪。インド説話→中国神話→日本妖怪(+日本神話エッセンス)というルーツ的に玉藻の前みたいになりそう
・クラスは月由来のムーンキャンサー、桂斬りセイバーもギリいける……?
・スキルは美貌による魅了スキル、月の加護、仙術使いともされるので仙術系スキルか
・宝具はヒキガエル・ウサギ・ヘビの姿に変えられた3人の子供だろうか

297名無しさん:2023/09/09(土) 20:10:15 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ドン・ペドロ1世
【元ネタ】:史実
【クラス】︰セイバー・フォーリナー・(バーサーカー)
【解説】:
 ポルトガル王国の王族であり、後のブラジル帝国における初代皇帝。
 ブラジルでは「解放者」と呼ばれる一方、ポルトガルでは「戦争王」と称される。
 ポルトガル摂政ジョアン6世の次男であり、長兄が早世したため実質的な王位継承者であった。
 ナポレオン軍のポルトガル侵攻により、ペドロは両親と祖母である女王マリア1世らと共に、
 当時植民地であったブラジルのリオデジャネイロに逃れた。
 滞在中にマリア1世が没すると、父ジョアンが即位し、ペドロは王太子となった。
 また、その頃にペドロはオーストリア皇帝フランツ1世の娘であるマリア・レオポルディナと結婚した。
 ナポレオンが失脚し、ポルトガル王族が首都であるリスボンに帰国する際、
 ペドロは帰国を拒み、ブラジル摂政として残留した。
 ブラジル人たちはブラジルの地位向上のためにペドロの残留を嘆願し、それに対して
 ペドロは「それは万人の利となることで、国民全体の幸福のためであることなら
 私はよろこんでそれに従おう。」と留まる意思を人々に伝えたという。
 その翌年には「わが血、わが栄光、わが神を、私はブラジルの自由に与えることを誓う。独立か死か!」
 という演説によってブラジルのポルトガル王国からの独立を宣言した。
 これはサンパウロ近郊のイピランガの丘にて発せられたことから、「イピランガの叫び」の名で
 国民に記憶され、鹿毛の牝馬に跨って剣を抜き、従者と儀仗兵を従えるペドロの姿は絵画の題材に用いられた。
 その後、正式にポルトガル連合王国から独立したブラジル帝国を建国し、
 ペドロは「立憲皇帝、ブラジルの永遠の守護者ドン・ペドロ1世」を名乗り、皇帝に即位した。

 しかしポルトガルで父ジョアン6世が死去し弟のミゲルが即位すると、
 娘であるマリア2世の正統なポルトガル王位継承権を主張し、
 息子のペドロ・デ・アルカンタラ(ドン・ペドロ2世)に皇帝の座を譲り、自身はポルトガルへ戻り、
 ミゲルとの内戦を行い、この戦争に勝利するも、間もなく首都リスボンで病死した。

 ペドロは眉目秀麗であり、最初の皇后であるレオポルディナはすぐに彼と恋に落ちた。
 平均よりやや高めの身長、輝く黒い瞳に暗い茶色の髪をしており、皇后は彼をギリシャ神話のアドニスに喩えるほどであった。
 一方で、ペドロは粗野で横暴な人物とされ、ふだんは陽気だが、突然鞭を振り上げて暴れるようなところもあったという。 
 そうした性格が災いし、レオポルディナとの関係は悪化し、ブラジル人に支持されていた
 皇后に対する冷遇を理由にペドロの人気は落ち目になっていった。
 レオポルディナが流産し、29の若さで亡くなるとペドロはこれまでの妻への仕打ちを後悔し、
 皇帝として在るべき振る舞いをするように心がけたが、時すでに遅く、求心力の低下が退位の遠因となったとされる。

【キーワード】
『南十字星』
 南十字は南半球の国や地域でアイデンティティの象徴とされ、ペドロもまた自らの署名に南十字を添えたという。
 またブラジルは南十字星の下にある地理的な位置に由来する形で、ペドロの戴冠式を記念する目的として
 南十字星国家勲章が新たに国の栄典として設立した。
 他にもポルトガル語で南十字星を意味するブラジルの旧通貨であるクルゼイロ、
 その100クルゼイロ紙幣にはペドロの肖像が使用されるなど南十字星とペドロの関わりは深い。

【備考・アピールポイント】:
・ブラジル帝国の初代皇帝
・適正クラスは剣を抜き独立を宣言したことからセイバー、気性の荒さからバーサーカー、南十字星との関わりからフォーリナーもいけそうか?
・スキル候補は独立精神・南天の星あたり。立憲皇帝という側面から皇帝特権は持っていてもさほどランクは高くなさそう。
・宝具は「イピランガの叫び」由来の士気向上能力か、剣ジルや土方あたりが参考になりそう?

298名無しさん:2023/09/09(土) 20:14:59 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:オルトニト
【クラス】:セイバー
【元ネタ】:『オルトニト』
【解説】
 13世紀ごろのドイツの英雄叙事詩『オルトニト』の主人公。
 12人力を持つと言われるロンバルディの王であり、勇者。

 物語はオルトニトが妻としてシリアの姫を求めようとする所から始まる。
 姫を諦めようとしないオルトニトを見かねて彼の母は金の指輪を持ってローマに向かい、一本の菩提樹の所まで行きなさいと告げる。
 言われた通りに向かうとそこには一人の子供がおり、その子供はいきなりオルトニトと格闘を始め、そして指輪を奪うと姿を消す。
 やがて子供は再び姿を現すと「竜の血で鍛えた、いかなる剣にも傷づけられぬ鎧」と「岩をも切り裂く剣」を差し出し、
 自らは小人の王アルベリヒであり、オルトニトの父であり、力を貸す事を告げる。
 アルベリヒは北欧世界において数多の財宝を持つ小人の王として登場する存在であり、例えば『ニーベルンゲンの歌』においてはタルンカッペの本来の持ち主として登場する。
 また妖精王オベロンの源流だとも言われる。

 アルベリヒは姿消しの指輪の力でシリア王の館に忍び込み、姫をオルトニトに与えるよう王、そして姫当人に囁く。
 姫は恐ろしくなり自ら城を出た所をオルトニトに攫われ、洗礼を受け、結婚する事になる。
 しかしその後シリア王はオルトニトに贈り物として竜の卵を送り、そしてその卵から悪竜が孵化してしまう。
 更に竜は繁殖し、多くの幼竜が誕生してしまった。
 オルトニトは妻に「自分が戻ってこなかった場合、竜を倒し自分の仇を討ち指輪を持ってきた者を新たな夫とせよ」と言い残し、猟犬と共に討伐に向かう。
 アルベリヒは竜の元に向かうオルトニトに警告するが、そのままオルトニトは山へと向かっていく。
 竜たちを捜索するも、見つからず、疲れの溜まったオルトニトは眠りに落ちてしまう。
 そこを竜たちは襲いかかり、鎧の隙間から生き血を啜るという形でオルトニトを殺してしまう。

 オルトニトの妻は夫の死を知り、いつの日か夫の仇を取る者が現れる日を待つ事になる。
 そうして時が経ったある日遠い国から一人の兵士がやってくる。
 この兵士が竜を殺す事になり、後代の文学作品においては、その者は英雄ウォルフディートリッヒと結び付けられる事になる。
 (兵士はディートリッヒ・フォン・ベルンの祖父だとも言われる)

【備考】
・ちょっと珍しいドラゴンに負けちゃう系英雄。仇は取ってもらったが…
 父親アルベリヒが一緒に召喚される感じになるか?

・宝具としてはアルベリヒから貰った鎧と剣、また物語として自分が死んだ後、自分を殺した者を倒しうる存在を召喚する宝具のような形に?

299名無しさん:2023/09/09(土) 20:19:41 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:ボーウス
【クラス】:アーチャー、アサシン、アヴェンジャー
【元ネタ】:北欧神話、『デンマーク人の事績』
【解説】
 ゲスタ・ダノールム(デンマーク人の事績)に登場する半神。北欧神話の司法、復讐の神ヴァーリ。
 英雄として描かれるホテルス(北欧神話のホズに相当)最後の敵。

 オーティヌス(北欧神話におけるオーディン)が息子バルデルスを殺された復讐を遂げる為に
 ルテニアの王女リンダに強引な手段で産ませた子であり、最終的にホテルスとの相討ちという形になる。

 北欧神話におけるヴァーリもまたバルドルを殺してしまったホズに対しての復讐者としてオーディンが産ませた子である。
 ヴァーリは一夜にして成人し、ホズを殺害。
 その後は強大な射手となり、強運ゆえか百発百中の腕前だったとも。

 またオーディンの息子ではなくロキの息子ヴァーリも存在し、
 こちらのヴァーリはバルドルの死のロキに対する報復として、狼の姿に変身させられた。

【備考】
・実験スレで制作したバルデルスを参考にするならば、神核スキル持ちか。
 またヴァーリの要素、弓も混ぜて宝具は対象への報復の一撃となる矢にできるか。

・実験スレで制作したドリシュタデュムナが持つ「願望の受諾者(殺害)」も持たせられるか。
 また射手として千里眼も持たせられるかもだが、キアラの千里眼(獣)みたく罪を見抜くとかそんな効果にできたり?

・ロキの息子ヴァーリすら取り込むと狼化→ウールヴヘジン→ベルセルクという事でベルセルクスキルに近いモノも持たせられるかも?

300名無しさん:2023/09/09(土) 20:25:14 ID:Wp3EroPQ0
【真名】:パラメデス
【元ネタ】:ギリシャ神話
【クラス】:セイバー?、ライダー、キャスター
【解説】
 ギリシャ神話に登場するトロイア戦争で戦ったアカイア側の武将の1人。
 父は海神ポセイドンの息子であり、航海術の達人のナウプリア王ナウプリオス。
 母はクレタ島王カトレウスの娘クリュメネーと言われている。

 トロイア戦争での大きな功績といえば狂人を演じ、従軍を避けようとしたオデュッセウスの企みを見抜いた事がある。
 経緯を語る話は複数種類があるが、オデュッセウスの息子テレマコスを剣で殺すかのように振る舞う、
 あるいはテレマコスをオデュッセウスが耕している鋤の前に置くなどし、オデュッセウスを従軍させた。
 しかしこれによりオデュッセウスの怒りを買い、後々パラメデスは無実の罪を着せられ処刑される事になる。
 こちらの話も複数の種類があるが、概ねパラメデスはトロイア勢との内通を企てたという事で処刑される。
 但しこれによりアカイア勢はナウプリオスの怒りを買う事になり、トロイア戦争以後に報復が行われた。

 パラメデスは智勇兼備の英雄であるとされ、ケイローンに学んだと言われ、また学びに来た時には独学で既に師を上回る知識を持っていたとも言われる。
 いくつかのギリシア文字、数、度量衡、将棋(チェス)の駒、賽子などを発明したとも言われる。
 軍組織を整備して軍司令官や百人隊長を設けた、星々の運行を人々に教えたとも。
 アルゴス市内の運命の女神テュケーの神殿にはパラメデスが制作し奉納した賽子があったという。
 
【備考】
・酷い死に方ではあったがオデュッセウスに並ぶ知恵の持ち主だったとか。

・宝具は運命の女神に奉納された賽子やその他発明か。
 賽子は運命への干渉?駒は軍組織整備と併せてそれで遠隔操作できる軍勢?

・ギリシア文字発明者という事で文字を使ったエンチャント?のような事もスキルで可能か。

301名無しさん:2023/09/16(土) 17:58:31 ID:l3xTgZ9w0
【真名】 ジョゼフ・フーシェ
【元ネタ】史実
【クラス】アサシン
【解説】
 フランス革命、第一帝政、フランス復古王政時代の政治家。近代警察の原型となった警察機構の組
織者にして、秘密警察の創始者。「サン=クルーの風見」「リヨンの散弾乱殺者」「冷血動物(カメレオン)」、「千里眼」などの異名をとる。
 平民出身で船乗りの家系であったが体が弱く、30歳まで教会で物理と数学の教師をしてい
た。社交クラブでであったマクシミリアン・ロベスピエールと交友を深め、一度はロベスピエールの妹と
婚約を結ぼうとするほど仲が良かった。
 還俗して選挙に当選し、パリの議会で最初に
座った席は多数派である穏健派ジロンド党であり、急進派のロベスピエールとは対立する立場に
あった。しかし、ルイ16世の処刑では死刑票に投じて堂々と急進派に鞍替えし、一層ロベスピエールに
睨まれた。
 政争を逃れて総督とし派遣された地方では共産
主義的訓令を発布し、富裕層、教会、市民達から一滴の血も流すことなく集められた大量の金銀財宝
や鉄、食料、2万の新兵は議会に送られ、急進派の最先鋒として知られるようになる。
 また、議会の要望でリヨンに派遣され、リヨンの市民を虐殺する任務を預かる。死刑対象者のあまりの
多さから、受刑者自身に墓穴を掘らせ、200人纏めて大砲の散弾を浴びせるという方法を取り2000名
を虐殺したことから、「リヨンの散弾乱殺者」と恐れられるようになる。
 パリに帰った時には議会のメンバーが半分消え、ロベスピエールが独裁権を握っており、リヨンでのことを議会で猛烈に批判された。これに対しフー
シェは、ロベスピエールが所属するジャコバンクラブの総裁に選ばれることで、彼の議会での発言権
もを握る立場となった。しかし、直後にクラブから除名され、粛清リストの最上段に名前が上がることに
なる。フーシェは裏で隠れて議員達を説得してまわり、熱月9日、テルミドールのクーデターを成功さ
せ、フランス革命を終わらせる。
 この後、議会を追われて明日の食べ物にも困る極貧生活を送っていたが、バラーに密偵として雇わ
れてクーデターを支援、見返りとして警務大臣の地位を得る。同時に秘密警察を組織し始め、またたく
間に国内外に緻密な情報網を敷き、あらゆる党派、権力者、有力者を監視し、フランスのことで彼に
知らない秘密、陰謀は無かった。
 クーデターを企むナポレオンにドッキリを仕掛け
て彼らに冷や汗をかかせるものの、クーデターを支援してナポレオン政権下でも警務大臣を務める。ナ
ポレオンの妻や秘書なども買収し、公私ともに監視していたことから、危険視されていた。
 外務大臣タレーランとは犬猿の仲であったが、遠征中、二人が宴会で仲良く談笑していたところ、そ
れを聞いたナポレオンが最前線をほっぽりだして全速力で帰ってきた。一度の敗戦より、彼らの結託の
方が恐ろしい。再び遠征中、ナポレオンが不在のフランスにイギリス軍が進行してくるも、国民兵を
動員してこれを退却させ、フランスを救った。

302名無しさん:2023/09/16(土) 18:01:24 ID:l3xTgZ9w0
 皇帝の名を騙ってイギリスとの和平交渉を勝手に進め、ナポレオンに激怒されるが、公爵位を貰っ
てオトラント公爵となる。この時、再び警務大臣の地位を追われるが、職務引き継ぎの際に秘密の書類
を処分したりして秘密警察機構を破壊して行ったのがバレて、再び激怒される。見つかったらマズい手
紙を隠し持っていたフーシェはイタリアを必死に逃げ回り、捜査の網を逃れた。
 ナポレオンが敗戦し、復古王政の時代、ナポレオンがエルバ島から脱出した報を受けた政府はフー
シェに助けを求めるが、これを拒否、書類を整理すると称して自宅の窓からはしごで降りて逃走した。
 百日天下の際、警務大臣として再び復帰する。しかし、フーシェは裏でイギリス、オーストリア、王党
派、議会らと結託してナポレオンを退位に追い込んでいた。これに気付いた彼は「このナイフを手に
取って余を刺せ!それでもお前がやってることよりまだ忠義というものだ!」と激怒した。結局、フーシェが
ナポレオンの手から退位宣言書を受け取った。
 フーシェはインチキで臨時政府の首班となって戦後処理を行い、ナポレオンをパリから追い出
し、重臣、元老院、民衆、軍部の反対を押し切ってルイ18世にフランスを売り渡した。このことで、結果的
にフランスを救うこととなった。
 警務大臣に就くが、マリー・アントワネットの娘がキレて、タレーランに引導を渡される形でフランスを
永久追放された。死ぬまで敵対者の情報を握り続けることで、保身に成功した。
 ナポレオンからは、「同時に何カ所にも存在することができる特技の持ち主」と称され、「完全無欠な
裏切り者」だと一度も信用されたことはないが、同時に「裏切り者からだけ本当のことを知ることがで
きた」とも供述している。
【備考】
 ナポレオン、ロベスピエール、カルノー、バラー、タレーランや、フランスのあらゆる党派にボロクソに非
難され、後世からは、「過去において最も罪深く、将来においても最も危険な人物」、文豪バルザックか
らは「知る限り最も強い頭脳」、「当代における最も優れた桁外れの人物であると同時に、また最も見
誤れた傑物」と称されている。ツヴァイクの伝記が有名。
 アサシンと言うよりは、裏からあらゆる情報を操り、相手を陥れる策謀家。情勢を見極めて扇動する
だけで、自身では決定的なことは何一つしない。
 酷く痩せていて運動は大の苦手だが、隠れることと逃げることは得意。三度の飯よりも集めた情報
の書類に埋もれて分析することが好きらしい。戦闘力は皆無だが、リヨンの件から、自身は動かず大砲
をぶっぱなす世にも珍しいアサシンになるかもしれない。 「同時に何カ所にも存在することができる特
技の持ち主」というナポレオンの評が再現されたらとんでもサーヴァントになりそう。宝具は秘密警察
の情報網か、サーヴァントをボッシュートできる退位宣言書かもしれない。

303名無しさん:2023/09/27(水) 07:43:01 ID:lMwAWy5k0
【真名】:アコロン
【元ネタ】:アーサー王伝説
【クラス】:セイバー
【解説】:
 アーサー王に使えた騎士。
 騎士としてアコロンは凡庸であったが、王への誠実な性格は城内で有名であった。
 しかし、一つ周囲から懸念されることがあった。
 彼は妖姫モルガンの愛人だったのである。
 ある時アコロンは、モルガンの陰謀によりアーサー王とお互いに鎧兜で武装し、正体を知ることなく決闘を行うことになった。
 この時アコロンはモルガンより王の武器である「エクスカリバー」と「アヴァロン」を受け取っており、王を追い詰めていくが、
 アーサーは、相手が自分の武器を使っている事に気付き、アヴァロンをはたき落とした。
 すると全身から血が吹き出したアコロンを、アーサーは切り伏せ、決闘に勝利した。
 アーサーが騎士に名を尋ねると、「アーサー王に仕える騎士アコロン」と答えた。
 この時、この決闘はモルガンの陰謀である事に気付き、アコロンは王への謝罪を続ける中、息を引き取った。
 彼の遺体はモルガンの下に送られ、モルガンは遺体にすがり付き彼の死を嘆いた。
 彼女はこの時、アコロンが決して失ってはいけない存在だと気づかされたのだった。

【備考・アピールポイント】:
○モブ系(?)セイバー
・アーサー以外でエクスカリバーとアヴァロンを持って来れそうな鯖
(恐らく宝具としての質は大幅ダウン)
・アーサーに仕えた騎士であって円卓の騎士ではない?
(ステータス低め?)
○モルガンの愛人で多分、本気で愛されてた可能性有り?
・本家モルガンが三重人格の持ち主?
(精神防御or理解系のスキル)
・女神の寵愛的なスキル持ち?
○決闘の際、鎧で完全武装
・不貞隠しの兜系の宝具orスキル?

304名無しさん:2023/09/27(水) 17:36:10 ID:lMwAWy5k0
【真名】:エドウィン・S・ポーター
【元ネタ】:史実、映画史
【クラス】:キャスター
【解説】:
 「アメリカ映画の父」と呼ばれるD・W・グリフィス以前に活躍した映画黎明時代の映画監督。
 ポーターの映画人としてのキャリアはエジソン社の撮影技師として開始し、
 トリック映画や風刺映画など、いずれも数分に満たない記録動画的な映画撮影に従事していたが、
 1903年の“アメリカ消防士の生活”で初めて映画の中にストーリーを持たせた。
 同作では、異なる場所で同時に起きるシーンを繋ぐクロスカッティング撮影法が初めて実践されたほか、
 同年に公開された最古の西部劇“大列車強盗”のラストシーンでの、
 観客の意表を突くクローズアップ技法を用いたラストシーンは、後世でも非常に有名。
 “大列車強盗”の大ヒットによって、ニッケルオデオンと呼ばれる5セントで入場できる常設型映画館が多く築かれることになった。
 ポーターは“大列車強盗”の大ヒット後も野心的な作品を数多く手がけるが、1909年にエジソン社から独立。
 この独立は失敗し、3年で会社を手放す。それから別の会社でも数本の映画を撮ったが1916年にはその会社も退社。
 それからポーターは映画業界から遠ざかるが、彼が初めて用いた技法は、
 先述したグリフィスの手によって、より効果的な演出に洗練され、またより普遍的なものへと進化を遂げた。
 映画と言う文化は、芸術の域にまで高められたのだ。

【備考・アピールポイント】:
 ・エジソンの部下。
 ・グリフィスのせいで影が薄いけど「西部劇の父」と呼ばれる映画監督。
 ・スキル候補として陣地作成は条件付き、道具作成は(偽)はほぼ確定で、撮影技法とかが固有スキルとなるかもしれない。
 ・或いはニッケルオデオンが陣地宝具とする手もあるし、“大列車強盗”のラストシーンも宝具になり得る。
 ・まあサーヴァントとして強くはないが、自尊心の塊たるルキウスやピョートルに寄生することは容易いと思われる。

305名無しさん:2023/09/27(水) 17:41:09 ID:lMwAWy5k0
【元ネタ】史実
【クラス】アサシン
【真名】メッサリナ
【解説】
 ローマ皇帝クラウディウスの皇妃。
 淫蕩にして残忍で強欲、その名自体がそれらの代名詞となるほどの悪女。
 ローマの名門貴族に生まれた彼女は、年長の貴族であったクラウディウスと結婚。
 そのクラウディウスはのちにカリグラの跡を継いで皇帝となり、彼女も皇后となるが
 即位以前からクラウディウスとの夜の営みについては予てから不満を抱いており、
 皇后としてなってからはその奔放さ(もとい淫奔さ)は悪化。
 連日パーティを催しては男を漁り、それでも性欲が収まらず、身分を隠して娼婦として活動する、
 シリウスなる懇意の元老院議員と二重結婚をするなどやりたい放題であった。
 そのシリウスと結託して、クラウディウス暗殺を企てて帝国の私物化を図るも、
 彼のブレーンたる解放奴隷のナルキッススの耳に入ったことで先手を打たれ、シリウスもろとも処刑された。
 一説には、彼女は自殺の猶予を与えられるが、自分では死ねずに結局殺された。
 クラウディウス帝は彼女の死を報告されても何の感慨も抱かず、ただ「ワインをもう一杯」と返答するだけであった。

【備考・アピールポイント】:
 ・クラウディウス帝はその後“あの”小アグリッピナと結婚し、次代の皇帝たるネロはメッサリナの娘のオクタウィアと結婚した。
 ・娼婦としての源氏名はスキッラ(或いはリュキスカ)。
 ・乳房を黄金色に、女性器を赤色に染めて男を漁り、一日に数十人を相手にしたすさまじい精力の持ち主。
 ・自殺猶予の間から結局殺されるまでのごく短時間に「どうすれば助かるか」という思考・計略を止めなかったと言う。

306名無しさん:2023/09/27(水) 18:14:07 ID:lMwAWy5k0
【真名】:八百比丘尼
【元ネタ】:八百比丘尼伝説
 八百比丘尼(やおびくに)とは、人魚など特別なものを食べたことで長寿になった比丘尼である。
 その伝説は全国にわたって分布しており、数多くのパターンが存在する。
 白比丘尼(しらびくに)とも呼ばれる。800歳まで生きたが、その姿は17〜18歳の様に若々しかったといわれている
 地方により伝説の細かな部分は異なるが大筋では以下の通りである。

 多くは庚申講などの講の夜にてある男が、見知らぬ男などに誘われて竜宮や島などにある家に招待され供応を受ける。
 そこで男は人魚の肉が料理されているのを見てしまう。
 ご馳走として人魚の肉が出されるが、男は気味悪がって食べず、土産として持ち帰るなどする。
 その人魚の肉を、男の娘または妻が知らずに食べてしまう。それ以来その娘は不老長寿を得る。
 その後娘は村で暮らすが、夫に何度も死に別れたり、知り合いもみな死んでしまったので、出家して比丘尼となる。
 村を出て全国をめぐり、各地に白い椿等を植えたりする。
 やがて最後は若狭にたどり着き、世を儚み洞窟にて入定する。その場所は小浜の空印寺と伝えることが多く、齢は八百歳であったといわれる。

【備考・アピールポイント】
・キャスターのクラスが合ってるようにも思えるが、食べた人魚の肉の解釈しだいではフォーリナーにもできるかも…?
・人魚の肉を取り込んだことで魔力炉心が出来上がったとかにすると多少は戦えるかも
 ただ非戦闘のサポート型鯖にもなりうる?
・不老長寿の肉体が宝具となるか。リジェネ効果、耐久上昇のような効果か?
・一応仏門系なので高速読経等も持たせられるか?

307名無しさん:2023/10/01(日) 12:03:57 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
ボズヴァル・ビャルキのスキルと宝具案

ボズヴァル・ビャルキ
宝具、スキルはバーサーカー、セイバーになっているが別にそれ以外のクラスでも構わない。、

鮮血改造:A
 血液に含まれる因子を対象の肉体に取り入れ強化するスキル。
 バーサーカーの場合、彼自身の兄弟を血を取り入れる事で強大な力を手にした。
 また、魔獣を討伐した際にその血肉を仲間に喰わせる事で臆病な者を強靭なる戦士に変えたという。
 戦場で返り血を浴び続ける事でバーサーカーは更なる力を手に入れより強靭な戦士へと生まれ変わってゆく。


『誉望齎す犂星(スニルティル)』
ランク:A- 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1人
 岩盤に突き刺された選定の剣。持ち主に三度までの勝利を齎すという魔剣。
 鞘から抜き出す事で刀身からは唸り声が鳴り響き人類種である程、恐慌、混乱などの状態異常を付与させる。
 また一度でも鞘から出れば剣に刻まれた因果律を操作するという権能じみた因果剪定の呪いが発動。
 セイバーが敗北するという可能性を全て排除しセイバーが勝利するという未来のみを残す。
 但しこの勝利を齎す範囲というのはセイバー個人のみを指す為、軍勢規模に勝利を齎す程の力はない。
 更にこの能力を三回使用した場合、三回目発動時に『誉望齎す犂星』を破壊するべく、大神の鉄槌が魔剣に向けて降り注ぐ。
 更に竜種を葬った事から対竜種に対して特効効果を持ち併せている。
 伝承ではクラキ王の支配地域を荒らす竜種を屠る為に一回、最後の戦いでは二回使用している。

『犂星覆う氷河(トリール・ビャルキ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 兄ソーリルから譲り受けた魔法の鞘。
 周囲のマナを収集し、蓄積、一種の魔力生産保管工場を端末化させたようなもので、
 鞘に収められた剣は魔力を付与、または補充する事が可能。
 前述の『誉望齎す犂星』が消費した魔力は、この宝具に収める事で回復できる。
 この宝具によりマスターが不在でも呼び魔力として流用出来る。

308名無しさん:2023/10/01(日) 12:06:54 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>252の藤原保昌の宝具案

『岩切・宝生の懐太刀(いわきり・ほうせいのふとたち)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
 愛用の刀である岩切と酒呑童子が持っていたという宝生の懐太刀が習合した宝具。
 鬼種を討ったという伝承と鬼種が持っていたという矛盾する二つの性質を持つ。
 懐を隠し持っていたという事から不意打ち攻撃に対する有利な補正が掛けられ、
 斬り付ける事で酒呑童子に由来する酒気を帯びる事で相手に混乱状態を与える。

309名無しさん:2023/10/01(日) 12:08:40 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>95のイエティの宝具案

『獄雪霊峰(ヘラ・サガルマータ)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:500人
 極寒の環境形成する吹雪の嵐を発生させる結界。
 魔力で発生させた豪雪地帯はアサシンの存在を不確定な物として定義させる。
 結界内では前を見るのも困難なほど荒れた吹雪が降り注いでおり、積もった雪に脚と捕え敏捷ランクが1ランク低下してしまうが「地形適応」などのスキルで回避が可能となっている。
 また、極寒の冷気を操る事で氷の矢などを生成し、攻撃に転じるという芸当が出来る。

『極黒の断罪(カーラ・パアー)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 マハーカーラとしての眷属である側面の励起。
 大黒天に代わり不遜者を裁き罰する。
 真名開放する事でマハーカーラの武具を一時的に借り受ける事で悪を断罪し人の世に公正さを取り戻す事にある。
 借り受ける武具はいずれにしても神造兵器であり本来の担い手ではないアサシンだが武具の機能を十全に引き出す。
 マハーカーラとしての側面を全面に出している為、本宝具発動中は『獄雪霊峰』を使用する事は出来ない。

310名無しさん:2023/10/01(日) 12:11:00 ID:vWohaXu20
実験スレ19で貼られた
>>295の山中鹿之介幸盛の宝具案

『月天祈願・七難八苦(われにしちなんはっくをあたえたまえ)』
ランク:C+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 滅亡した尼子家再興のため三日月に祈った逸話、三日月の前立てに鹿の角の脇立ての兜や天下五剣の一振りである三日月宗近を所有した逸話、
 そして自身が死ぬまで三度に渡り尼子再興運動を続けた史実が合わさり昇華された宝具。
 (クラス名)がダメージやバッドステータスを負い窮地に陥ることで自動的に真名解放が為され、攻撃性能及び防御性能が向上する。
 ダメージやバッドステータスが蓄積してより深い窮地に陥ることで最大三回まで発動し、
 最終段階まで発動した状態の(クラス名)は大英雄レベルのサーヴァント相手でも互角以上に渡り合うほどの性能を発揮する。

311名無しさん:2023/10/04(水) 21:35:43 ID:F4YknROs0
>>307~>>310 一応ここサーヴァントを紹介する場なので思い付いたスキル等は個人で保存するか専用のスレ建ててそっちに載せてくれると助かる。
後、過去スレ探ったら凄いマイナーな鯖見つけたので解説文を少し手直しして掲載。

【元ネタ】伝説・民話
【真名】那須の国造(なすのくにのみやつこ)
【クラス】ライダー
【解説】
昔、栃木・福島・茨城県境の八溝山にはどう猛な八岐大蛇が住んでいた。
 この大蛇退治の勅命を受けた那須の国造(くにのみやつこ)も相手が強すぎて手も足も出なかったという。
 そこで国造は以前から噂で聞いていた天津速駒を探しに甲斐駒ヶ岳へと赴いた。
 この天津速駒は建御雷神の霊から生まれたとされる勇猛果敢な名馬であるとされる。
 この馬は両方の肩に生えた銀色の翼で天空を飛び、夜は山頂で眠るという不老不死の神馬であるとされる。
 またこの馬には病状な人でも近く寄るだけで身体全体に活気が漲る不思議な力を持っていた。
 しかし、この速駒は雪が積もっている山の峰々をさまよっていてとてもじゃないが見つける事は困難を極めた。
 それでも水に不自由する夏場になると、速駒にとって千古に秘められる泉である姫ヶ泉に水を求めて出ていくという。
 国造はさんざん徘徊の末、姫ヶ泉で水を飲んでいる速駒を見つけた。。
 しかしただ近づいたのではとても捕まえられる相手ではなかった。
 国造は絹の衣を着て這って徐々に近づいて行った。
 速駒はそれを雪だと思い油断している隙をみて手綱をつけて捕らえることができたのでした。
 次に、北アルプスの乗鞍岳から天安鞍(あめのやすくら)を借り受け、同じく立山から天広盾(あめのひろたて)を、槍ヶ岳からも天日矛(あめのひぼこ)を借り受けました。 こうして暴れん坊の神馬からも決して落ちない鞍、相手の数に応じて広がる盾、矛先が燃える槍を持った那須の国造は天空を飛翔する天津速駒に跨って大蛇退治へと八溝山に向かった。
 すると八溝山から、すざましい大旋風が巻き起こり、毒の霧が立ちこめました。
 しかし速駒にの前ではなんの障害にもならず、毒霧の間を掻い潜り八岐大蛇に近づきついに退治に成功した。
 その後、甲斐駒ヶ岳にまいもどった天津速駒はいまも雪の積もる峰々や谷々を彷徨っているという。

【備考・アピールポイント】:
・なお、1928年(昭和3)発行された「旅と伝説」や1930年(昭和5)の「山の伝説」には、神馬天津速駒のすむのは中央アルプス編(駒ヶ岳)としています。
・同書によれば毎年、12月二の中の日には、神馬が風にかけて阿弥陀如来を乗せて善光寺の駒返橋まで来ると伝えられていると記載されています。
・山梨県北杜市(旧北巨摩郡白州町)の竹宇駒ヶ岳神社の由緒によると、
 南アルプスの甲斐駒ヶ岳(2967m)には昔から、神馬・天津速駒(あまつはやこま)という不老不死の白馬がすんでいたという伝説があります。
 聖徳太子に献上されたという逸話もあります。
・宝具候補は山々から授かった天安鞍、天広盾、天日矛、天津速駒だろうか。
 天日矛は矛先が炎で燃えていて天広盾は敵の数に応じて大きさ変わる代物。
 天津速駒はタケミカヅチの分霊らしい。
 こうしてみると和製ペルセウスって印象がある。
・スキル候補は大蛇退治した事から神秘殺し、天津速駒を捕まえる際に雪と誤認させて近づいて捕まった事から周囲の環境にある程度擬態するスキル?になるんだろうか。

312名無しさん:2023/10/25(水) 10:17:40 ID:qqH6U1SA0
【真名】:盗跖
【クラス】:アサシン、バーサーカー
【元ネタ】:中国古文献、「荘子」
【解説】
 古代中国、春秋戦国時代の魯の国、あるいは黄帝の時代の盗賊。
 9000人もの部下を率い、女はさらい牛馬は奪い、村々の家を壊していった。
 その最後は大往生であったという。
 中国では盗賊、悪人の代名詞だが大変な知恵者であったらしく、古代の偉人、聖人と比較されていた。

 荘子は著書「荘子」の中で、無為自然に生きるべきだと説くために、盗跖を改心させようとした孔子を論破させている。
 この話の中で孔子は「生きた虎の髭を撫でてそれを編むように無謀な真似だった」と言っている。
 また劉邦による韓信の粛清後、韓信の腹心を尋問し謀反をそそのかした罪で処刑しようとしたが、その者は「跖の狗、堯に吠ゆ」
 (飼い犬は主人が盗賊でも主人には吠えず、相手が聖人であろうとも主人以外の者に吠えるもの。主人である韓信のために働くのは当然である)
 と弁明して釈放された。

 「荘子」の中で盗跖は盗人の五徳として"聖"、"勇"、"義"、"智"、"仁"を説き、
 聖とは盗むものを吟味すること、勇とは盗みに入る度胸のこと、義とは仲間を先に逃し最後に逃げること、
 智とは盗めるかどうか判断すること、仁とは盗んだものを均等に分配することとし、
 盗人も五徳を持って道に従わねば立派にはなれないとした。

 また唐の詩人・杜甫は「孔丘盗跖倶塵埃(孔子も盗跖も死んだら同じ塵だ、生きているときは楽しもう)」という詩を読んだという。

【備考】
・盗賊として大暴れしたら後世で無為自然に生きる象徴みたいな感じになっている。
 アサシンもやれなくはないだろうが大暴れしてたそうなのでバーサーカーも向いているかも。

・宝具は盗人の五徳か。
 他にも部下たちを後世の「跖の狗、堯に吠ゆ」から犬化させてもいいかもしれないし、本人も孔子論破の逸話から虎化させてもいいかも。

・スキルは知恵のスキル(プランニングor掠奪の姦計か)、秩序特攻スキルといったものか。後はアイテム強奪スキルか。

313名無しさん:2023/10/26(木) 09:07:51 ID:ASQA8CNc0
【真名】:京阿波根実基
【元ネタ】:『球陽』
【クラス】:セイバー
【解説】
 唐名・虞建極とも。文献上に記録のある沖縄の素手格闘術の武術家としては最古の人物。
 当時の琉球王国の国王・尚真王の命令により、王家の宝剣「治金丸」を研ぎに京へ渡航し、
 研ぎ師に研がせたが、その研ぎ師は治金丸を偽物にすり替えて京阿波根に返却した。
 京阿波根はそれとは知らず、帰国後に偽物であることが発覚したため、尚真王は彼に本物を探すように命令した。
 再び上京した彼は滞在すること3年にして、ようやく件の研ぎ師を捜し当て、本物の宝剣を取り戻した。
 尚真王はこれを大いに喜び、褒美に京阿波根に領地と新たな位階を与えたという。
 しかし、その後京阿波根の名声は高まり、無私にして剛直な性格も災いし、ついに首里城で暗殺されてしまった。
 彼の暗殺の様子は琉球王国の正史とされる歴史書『球陽』に描かれており、「建極、手に寸鉄無く、但空手を以て童子の両股を折破し」
 とあり、京阿波根が徒手空拳で暗殺者の童子の両股を折った様子が記されている。

 暗殺こそされたものの、死に際にの超人的な立ち回りからか沖縄県・糸満市には、
 京阿波根が母の胎内にいた頃、堕胎しようと鉄を飲んだために全身が鉄となっていたとする伝承が存在する。

【備考・アピールポイント】:
・貴重な琉球の英雄。剣にまつわる逸話も存在するが、徒手空拳の方が強いタイプのサーヴァント。
・クラスは治金丸と手刀からセイバーを想定。
・スキルは琉球空手や3年間研ぎ師と本物の宝剣を探し続けた執念深さに由来するスキルとか?
・宝具は治金丸と刺客の両脚をへし折ったカウンターだろうか?治金丸の方は皆鯖産の尚巴志が参考になりそう

314名無しさん:2023/10/27(金) 05:10:26 ID:drDUUC8I0
【真名】蔡倫
【元ネタ】史実
【クラス】キャスター
【解説】
 製紙法の改良者として知られる後漢の宦官。
 人格の誠実さや工作知識を買われ、和帝の治世にて
様々な武器や道具の製造技術を研究する尚方令の職に任命される。
 以前の時代では竹簡や絹織物が紙として利用されていたが、
蔡倫は樹皮や麻クズ、破れた漁網などの廃棄物から現代の紙に通じる「蔡侯紙」を発明。
 蔡侯紙はその絶大な利便性により、当時の社会に普及していくこととなった。
 紙の製造以外にも弩や剣の開発に携わり、和帝への諫言役や
古典の校正役としての務めも果たしたという。
 最期は和帝に変わって後漢の実権を握った安帝の命によって、
服毒死を強いられるという不遇の末路を遂げるが、
現代中国においても紙の守護神として畏敬を集めるなど、
その功績は今日に至るまで決して忘れられてはいない。

【備考・アピールポイント】
・グーテンベルクと並んで、印刷物の歴史に多大な影響を及ぼした人物。

・中国史上屈指の名宦官。確実に属性は秩序・善と思われる。

・誤解されがちだが紙その物の発明者ではなく、製法の改良者。

・スキル候補としては道具作成、王佐の才が挙げられる。

315名無しさん:2023/10/27(金) 15:23:58 ID:drDUUC8I0
誤字があったので修正版を投下

【真名】蔡倫
【元ネタ】史実
【クラス】キャスター
【解説】
 製紙法の改良者として知られる後漢の宦官。
 人格の誠実さや工作知識を買われ、和帝の治世にて
様々な武器や道具の製造技術を研究する尚方令の職に任命される。
 以前の時代では竹簡や絹織物が紙として利用されていたが、
蔡倫は樹皮や麻クズ、破れた漁網などの廃棄物から現代の紙に通じる「蔡侯紙」を発明。
 蔡侯紙はその絶大な利便性により、当時の社会に普及していくこととなった。
 紙の製造以外にも弩や剣の開発に携わり、和帝への諫言役や
古典の校正役としての務めも果たしたという。
 最期は和帝に代わって後漢の実権を握った安帝の命によって、
服毒死を強いられるという不遇の末路を遂げるが、
現代中国においても紙の守護神として畏敬を集めるなど、
その功績は今日に至るまで決して忘れられてはいない。

【備考・アピールポイント】
・グーテンベルクと並んで、印刷物の歴史に多大な影響を及ぼした人物。

・中国史上屈指の名宦官。確実に属性は秩序・善と思われる。

・誤解されがちだが紙その物の発明者ではなく、製法の改良者。

・スキル候補としては道具作成、王佐の才が挙げられる。

316名無しさん:2023/10/28(土) 05:27:03 ID:.wkgsjbA0
【真名】:マルティン・モニス
【元ネタ】:史実、「マルティン・モニスの偉業」
【クラス】:セイバー
【解説】:
 1147年のリスボン攻防戦に参加したというポルトガルの伝説的な騎士。
 伝説ではモニスはポルトガル王アルフォンソ1世の指揮下のキリスト教軍に参加し、
 リスボンの攻囲戦においてはムーア人の城(後のサン・ジョルジェ城)の門が開いていることに
 気づいたモニスは単身で門へと攻め込み、ムーア人守備隊の閉門作業を妨害した。
 モニスが自らの体で持って閉門を阻止することで、仲間の騎士達はそこから
 城内に攻め込むことが出来たが、仲間を入城させるとモニス自身は絶命してしまった。
 文字通り身を呈して門を確保したモニスの英雄的行動に敬意を評し、
 その城門は「マルティン・モニスの門」として知られるようになったという。
 歴史学的な観点では資料の乏しさや信憑性からマルティン・モニスのエピソードは実在性に欠ける伝説と扱われる一方で、
 サン・ジョルジェ城のふもとには「マルティン・モニス」の名を冠した大きな広場があり、
 地下鉄の駅名にもなっている上に彼の姿を模した大理石の彫刻が飾られ、人々に親しまれている。

【備考・アピールポイント】
・侵入経路を死守するという一芸特化なサーヴァント。
・騎士であり剣と盾を構えた姿で描かれることに加え、仲間の道を「切り拓く」という面からセイバークラスが相応しいか
・殉教者として讃えられている面からスキルは殉教者の魂、門が開いていることに気づく洞察力から騎士の武略あたりをスキルで持ってそう。
・宝具は侵入経路を死守した逸話からあらゆる陣地の侵入経路を生み出すとか?
・或いは「マルティン・モニスの門」をそのまま持ってきて十字軍兵士を呼び込むとかでもいい


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