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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ18

679練習は大事だと感じた日―バレンタイン編―:2016/02/14(日) 19:11:21 ID:9VTy/C22
俺が鹿島と結ばれる事ができたのも言ってしまえばタイミング…
その『瞬間』何をするかしないかの判断がよかったからだろう。
俺が一度は新泊地に着任する事になると知らされた時、
鹿島が勇気を出して俺をデートに誘い、
俺が怖じけづく事なく彼女の誘いに乗り、
そして互いの包み隠した気持ちのぶつかり合いの末に
勇気を出して本当の気持ちを伝え合い、そして結ばれた…………
もし鹿島が本当の気持ちを打ち明けなかったら。
もし俺が怖じけづいて鹿島の誘いを断っていたら。
もし鹿島が俺を誘わなかったら。
もし俺が新泊地へ行かされると聞かされなかったら…………
小さい頃からの俺の数々の行動は数センチのズレとなって重なり合い、
幼い頃に思い描いていた幸せからは離れてしまったが
それがなければ今ある幸せは手に入らなかったかもしれない。
数センチのズレを重ねて向かった今の幸せ…
一度数センチのズレを重ねてしまい幸せから遠ざかってしまったゆえに
これ以上ズレてはいけないと思い、
懸命に動いた為に幸せから遠ざかるという過ちを繰り返さずに済んだ。
まあ結局新泊地へは俺が行く事はなく、
鎮守府提督という今に至るわけだが。

「かつての大平洋戦争は多くの悲しみを生み、あらゆるものを破壊した。
 もし戦争がなかったら失われた芸術や文化、技術とかもなかっただろう。
 だが戦争があったからこそ結果的に生まれたものだってある。
 俺達とてあの戦争がなければこの世に生まれて来なかった可能性もある……
 だからといって戦争を肯定できるものではない。
 確かにその過去があったから現在というものがある。
 だけど過去の出来事という変えようのないものは
 肯定するものでも否定するものでもなく、
 これからをどう生きるかという事を学ぶべきものだと思う。
 日向が言った事、鹿島が言った事、
 そしてザラが言った『鹿島が俺を信じている』という言葉……
 それが俺を前に向かせ、今をどう生きていくかという事を教えてくれた。
 暗い気持ちで生きるなんて俺を信じてくれる大切な人である鹿島を
 俺が信じていないって事にはなりたくないしさ」
「……迷いは消えているみたいだな。今の君の目はとても輝いている」
「朝はすまなかったな日向。愚痴を聞かせてさ…」
「気にするな。君が立ち直ったならそれでいい。
 鹿島には聞かせられないようなことだってあるだろうし、
 何事も一人で抱え込んでいいというものでもない」
「ありがとうな。二人とも、今日はもう仕事を終わっていいぞ」
「提督、君はどうするのだ?」
「俺は鹿島が帰ってくるまで仕事をしているよ。
 彼女が帰ってきた時に報告するべき相手がいないんじゃ可哀相だしさ」
「そうか。だが無理はするなよ」
「もしお腹が空いたら、私が何かお作りしますね」




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