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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ18
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「俺の父方の祖母は13年前の今日亡くなった。
その前日、いつもは行こうとは思っていなかった病院にお見舞いに行こうかとふと思った。
だけどお見舞いには行かなかった。そして……」
「…………」
「もしあの時行っていれば……ボケてしまって俺の事がわからなくなっていたとしても、せめて…………」
「……重巡洋艦鳥海も71年前の今日沈みました。でも私は沈みません…死にません。
私が重巡洋艦鳥海の進水日と同じ4月5日に生まれた艦娘だとしても!」
「ああ、そういう運命だけはお断りだな。
俺の大切な人の一人である父親は重巡洋艦鳥海の進水した4月5日に生まれ、
俺の祖母は重巡洋艦鳥海が沈んだ10月25日に亡くなった。
こんな事を言うのは変かもしれないけど…
『鳥海』は俺の大切な人と何かしら繋がりがあるから、
鳥海の艦娘である君も大切な人と思ったかもしれないって……」
「でも私を好きになった最初の理由は私があなたのお母様や初恋の人と似ていたからでしょう」
そう言われると少しすまない気持ちになってくる。
似ているといっても、母親は眼鏡をかけていて、初恋の人も眼鏡をかけていて、
結局安心出来るものを外見から求めていただけなのかと思ってしまう。
「でも…でも、だからこそあなたが私を選んでくれたのだと思います。
あなたの心の中に刻まれた、あなたが安らげる女性像、それを持つ私を……
だからあの人達に感謝しなければいけませんね。
あの人達がいなかったら今こうして幸せでなかったかもしれないから……」
「俺にとってもそうだな。クレオパトラの顔付きが少し違っていたらって話を聞くけど、
もし俺の大切な女性達が眼鏡をかけてなかったら、また違った運命だったかもしれないな」
「運命ってわかりませんね」
「…………考えてみれば俺達が今こうしていられるのも、
俺達に直接関わった人達だけじゃなく、
俺達が生まれる前からずっと頑張っていた人達のおかげかもしれない。
あの戦争では、散っていった人達も、生き残った人達も、
みんな大切な人を守る為、幸せの為に頑張っていたはずだ。
それがたとえ、どんな形だろうとな……」
「ええ……」
彼女も頷く。彼女が知った重巡洋艦鳥海の記憶から
俺の想像が少なくとも大きくは間違っていないと裏付けたからだろう。
「それに戦場で戦っていた人だけでなく、日本に残された人達も
戦場で戦っている人達がいつか帰ってくる場所を守る為に生きていたはずだ。
その人達か頑張って生きて、そして生き残り、
死んでいった人達の想いを継ぎ、帰ってきた人達と共に再び歩き出していき、
戦いで全てを壊されたこの国を復興させていった。
俺達が今ここにいる事をその人達に感謝しなければならない」
俺は墓に改めてお参りをした。戦争を生きた人達、
そして、今まで命を繋げてくれた全ての人達への感謝の気持ちを伝える為に……
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