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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)

517名無しの紳士提督:2014/08/09(土) 23:44:06 ID:RkOkzq9.

軽空母、祥鳳です。是非提督の機動部隊に加えてくださいね。
君と全く同じ姿形のその艦娘の挨拶は、僕の心に残った僅かな希望も打ち砕いた

それからおよそ一ト月。僕と彼女とは初対面である、自分にそう言い聞かせることにもようやく慣れてきた頃
その日も僕はドック施設の張り出しで一人、板場の上に胡座でただ月と海を見ながら盃を重ねていた

もはや涙は出尽くしていた
ただ鈍く、ぼんやりとした心のままこれから自分のしなければならないことを考えていた

――今晩は。

背後から聞こえたそれは、紛れもない彼女の声だった
彼女ではない彼女。我が艦隊の『新参』軽空母、祥鳳の声

こんな所に何の用、僕は一人で居たいので邪魔しないでくれ、僕はそう冷たく言い放った
しかし振り向きもしなかった僕の隣にその祥鳳はそっと座ると、夜空を見上げてこう言った

――今日は花火は、観られないのでしょうか。


現か、幻か。僕は心を鷲掴みにされたまま、文字通り自分の耳を疑った

それは一瞬の奇跡、掴みかかれば霞のように消えてしまうのではないか、期待と虞れが身を引き裂くかのような巨大な葛藤
震える手を意識しながら、僕が月に照らされた彼女の端正な顔を見つめた、その時

ただいま戻りました、提督、と
極上の笑顔で応えてくれたその言葉も終わらないうちに、僕は君を抱き締めて泣いていた

出尽くしたはずの涙が止め処なく溢れた
謝罪する僕を抱きしめたまま、君はただ僕の髪を優しく撫でてくれていた
あの日とまったく同じように


優しい月だけが、僕と君とを見下ろしていた。




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