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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)
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次に拾った言葉の特定の一句が、私の頭の中で何度も壁に反射、反響する。
そうして反芻した結果、私は顔から炎上した。
とても熱い。
動揺を悟られまいと、この人の体に引っ付けた体や手が震えないよう気を張り、
応急的に無理矢理口をつく。
「な、何を……、馬鹿ですか……っ」
――しっかりなさい! 似たような事を普段言っている私が何て体たらく――
"愛してます"と言う科白も、
実のところ顔が熱くなるのを、我慢したり知らない振りをして言っているんですけどね。
どうやらこの人にそれはばれていないらしい。
「おやあ、いつもの毒はどうした〜?」
動揺し切っている事は完全にばれていた。
そんな私とは対に、この人は肩の力を抜いて呑気な調子でからかう。
「その減らず口を縫って差し上げましょうか……!」
「おお、こわいこわい」
震える口で何とかお望み通りの毒を吐いてあげたが、この人は、ちっとも怖くなさげにからからと笑う。
座るかい、と体を少し横にずらしてくれたので、
空いた右側のスペースに、熱くなった顔があまり見られないよう逸らし気味のままで座り込む。
炬燵の一辺は二人で入るには少々狭く感じたが、何の不満もなかった。
胡坐を掻くこの人の膝が、当たるか当たらないかの位置に正座の位置を調整する。
この人は月に夢中なのか、顔を逸らしても何も言ってこなかったので、
そのうち私もぼんやりと月を見上げるくらいの平静を取り戻すことができた。
その月を見ていると、かの夏目漱石に纏わる有名な話が思い浮かんだので、
なんでもないような振りをしてそれを口にしてみる。
「……綺麗ですね、月」
「…………」
この人は、何も、応えない。
何を思っているんだろう。
「……そうだね」
沈黙のテンポの中、不意に相槌を打たれ、肩がビクつく。
さっきまでのこの人のあっけらかんとした態度からの静かな相槌は、
手に持つそれが酒ではなく水ではないかと疑心を持たせるほどの変わりようだった。
「私も、そう思う。とても……」
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