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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)
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その小声は震えているが、それが歓喜によるもののように聞こえるのは、自分が自意識過剰なのだろうか。
首を動かして廊下を見渡してから、大井は拒絶する手をゆっくりと下ろし、私の背中に回した。
大井も抱き付く姿勢になった事で、自分の胸に山が二つ押し当てられる。
こいつは、これについて意識しているのかね。
そして、私の胸の音でも聞くかのように、頭は九十度回転させ、…………。
こいつは背中といい胸といい、私の体に耳を当てるのが好きなのか。
こんな可笑しな趣味をしているから、
速まる鼓動と態度をなるべく連動させないようにする訓練を否応無しにさせられているような錯覚さえ覚える。
さて、何の話だったか。
「で、どこに行ってたんです」
「近所のラーメン屋だよ」
大井は、獲物を捕まえた食虫植物のようにその体勢から数ミリも動かず、
呟くように再度疑問を投げかける。
「……なんで一人で行くんですか」
機嫌が悪いのか。
声は小さいが、あまりその声色に優しさ等は添付されていない。
むしろ、機嫌が悪い事を暗に示すような……。
「男しか行かないようなラーメン屋には、ついてこないだろう?」
「提督に誘われれば行きます」
なんと。
女にとってはラーメン屋は入り辛い店の中でも上位に食い込むような店だと思っていたが。
入り易い入り辛いの前に、まず行こうとさえ思わないだろう。
まず一緒に行ったとして、大井は注文でもするのか。
金は落とさないのに混んでいる店の席を一人独占するだけの連れは、
こちらとしても店に申し訳なくなるので、只ついてくるのであれば正直遠慮したい。
「私だってラーメンは食べます」
「何より、どこへ行くかじゃなくて、誰と行くかで楽しさが決まるって、どこかで聞きました」
出た。
何かの切欠で出てくる、普段は内に秘められている大井の一面が。
これだ。
これを引っ張り出すのがとても楽しいのだ。
話が逸れた。
"どこか"と言う抽象的な言葉は釈然としないが、その意見には自分も大いに賛同できる。
女とラーメンなんてあり得ない、と言う固定概念が長年自分にはあったが、
こう言うのなら、今度から大井を随伴艦にラーメン屋へ出撃する一考の余地もあるのかもしれない。
誰と行くかで楽しさが決まる、と言うのは、確か旅行での一つの考え方だったとうろ覚えに留めていた気がする。
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