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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)

138名無しの紳士提督:2014/07/23(水) 23:32:28 ID:osZLnTUA

慣れぬ深酒に強かに酔った彼女が介抱される所から済し崩しに始まってしまった、本当に、身体だけの関係。
好意を囁かれたこともない。しかし仮令偽りであっても構わないと思う程に、彼女の精神は安寧に飢えていた。
相手はまるで将棋や花札の対戦をするかのように、淡々と、日を置かず寝所に来る女の相手を勤め上げる男。
雅な顔立ちと軽口好きの裏に、どこか乾いたところを持つこの上司は、そのような関係には適切と言えるのかも
知れなかった。

「少しお休みを取るかい?加賀くんも言っていたが」
「加賀さん…が?なんと?」
性格は天地ほど違えど同じ一航戦の同期、気が置けない親友。だからこそ、彼女が今の自分をどう見て、どんな
言葉を自分の評価として持っているのか、赤城の心は不安に沈む。

「それがいきなり珍しくも司令室に来て、『赤城さんを前線から下げてあげてください。危険です』。ってさ。
……今の似てた?」
戯けた言い方にしてくれてはいるが、つまりはやはり自分は戦力外である、と彼女が見做して居るということに
違いはない。
「『超えられない壁を心に残したまま戦っては、本人も僚艦をも危険に晒すことになります』と。……心配して
くれているんだと、僕は思うけれど」
「…そう…ですか…」
「一体、何が君の不安定の元であるのか。そろそろ聞かせてくれないかな。僕にも、何かできることがあるかも
しれないし」
提督が僅かに見せた心遣いに(それすらも上司と部下の延長線でしかない内容だが)、赤城は重い口を開く。
「………桜、が」
「桜。そういえば、そろそろ綻び始めて来たね。それが?」

「桜の花が、怖いんです」
そう呟いた彼女の瞳は絶望の淵を滲ませ、文字通り何も見てはいなかった。




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