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【艦これ】艦隊これくしょんでエロパロ13 (避難所2)

137名無しの紳士提督:2014/07/23(水) 23:31:57 ID:osZLnTUA
 (序)

――本当のことを伝えれば、助けてくれるとでも云うのだろうか。


瞬時の褪めた疑いの後、嘘を吐く意味など無い事に気付き――波蹟を刻んだ敷布、淫靡な濤に乱れた寝台の上に
長髪を纏せた汗ばむ裸身を横たえた女はやがて囁くような声で応えた。

「眠れないのです。提督にこうして戴いた後は、少しは――揺蕩えるのですけれど」

口調は丁寧。しかし全身を慄せる絶頂から解放された後、急速度に冷えゆく肉体と興心の齎す気怠さはその声色
から拭えようがない。
男の隣に転がったまま、俯臥せの視界を塞ぐ黒髪を無意識に片手で掻きあげると、その感が一層強くなった気が
して――赤城は自躯を笑った。
終わってしまえばその行為には甘美も夢酔も幻想も、まして清廉さなど絶対にない。まるで排泄と同等の無意味
で動物的なものにすら――そう。賢者の思考は、女にだって訪れる。
まるで十重も二十重も齢を重ねたかのような、どこか白鬱とした気分だった。最も、艦娘が歳を重ねられるのか
は自分にも分からない。

生温いような温度に包まれた春先の深夜、提督の部屋。
二人だけの情事が終わり、脱力した身体を男の寝台の上に丸めるように背を向けた赤城に対し、多分に気遣いを
含んで発せられた提督の問いには、彼女はそう答えるしかなかった。

「そうか。……といっても、僕も赤城くんと毎日一緒に寝てあげられるとは限らないからな。実際、明日の夜は
遠方へ一泊の予定になった」
「そう……ですか」

では一人でまた、震えながら長い夜を過ごさなければならないのか――思わず俯き、赤城は無意識に掌中の白い
敷布を握りしめた。




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