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ミセ*゚ー゚)リ奏者Мのレクイエムのようです
11
:
ブーン系の名無しさん
:2014/03/16(日) 23:50:30 ID:3TTuD58w
(-@∀@)「いやいや、だって私がいくら幽霊でも、音を外して聞いたりはしてませんし」
アサピーさんは、その嬉しさのあとで虚しくなっている私の表情を見かねてか、
耳に手を当てて、少しおどけた仕草でフォローを加えた。
ミセ*゚ー゚)リ「ありがとうございます」
(-@∀@)「いーえいえ、どういたしまして」
アサピーさんとのふわふわした会話を終え、尚も小ホールを足のない体で闊歩する彼を横目に、
私はいつものように練習を始めた。
小ホールの中に、私の管楽器の音色が響く。
それに合わせて、アサピーさんは踊るような動きをとったり、鼻歌を歌ったりしていた。
練習は欠かしていない。
体調管理もしっかりしているつもりだ。
一度だけ、体調不良になれば“冷”の音が弱まるかと思い無理をした時もあったが、
風邪をひいて叔母さんに迷惑をかけるだけで、私の音色に変わりもなかったので、もうしていない。
「聞けば聞くほど上手いもんです」
「うちのディにも聞かせてあげたいくらいです」
次々に褒め言葉を並べるアサピーさんに、私は少し複雑な気持ちになりながら、
その夜も、彼という観客一人に聞かせるような演奏を続けた。
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