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没SS・没ネタ投下スレ

59 ◆.OuhWp0KOo:2020/08/07(金) 18:10:04 ID:???
「ぐはっ……」

サンタナの掌底が"エシディシ"の腹を捉えて軽々と吹き飛ばし、狭いドームの壁に叩きつけた。

「……まだ、続けますか?」

「くそ……腹はやめろ、腹は! "俺"がいるんだぞ!」

サンタナとの提案とはすなわち、『準備運動』。
"繋ぎ"に過ぎないとはいえ、元の肉体とはサイズも筋力も感覚も何もかもが違う肉体では
戦いどころか、普通に動き回ることも怪しいのではないか。
そこで、武器・能力なしでの模擬戦をサンタナが提案してきたのだ。

(しかし、こいつ、よもやこれ程弱いとはな……)

あれほど見下していたサンタナに、この肉体では手も足も出ない。
悔しいが、サンタナの提案どおりだ。
思いっきり手加減されていたと思われる掌底を肉体越しとはいえ"脳"に受けただけで、
"エシディシ"の意識は軽く朦朧としてきている。

『ちょっと! なに私の体勝手に奪ってるんですか! しかもあんなやり方で!
私の春[ロマンス]を、あんなっ、あんな形で散らすなんて!!』

エシディシのコントロールが弱まった所に、聞こえてきた"持ち主"の声。

『何百年も生きてる身でロマンスもクソもねーだろ……クモの巣張ってたぞ、お前の"入り口"。
まさかその歳で処女[おぼこ]だったとは、さすがの俺もドン引きものよ……』

『女の滅びた万年童貞種族がそれを言いますか!』

『オレたちは生殖のサイクルが違げーんだよ! あとオレは童貞じゃねぇ!
 女どもがいなくなる前にヤることヤッたこともあるわ!!
 あとさっきお前も喰った! 一生童貞確定なのはサンタナとワムウだけだ!』

『あんなのノーカンです、ノーカン! 脳だけに!!』

「エシディシ様! そして静葉! 話が、筒抜けだ!」

グロッキー気味で一人芝居を演じつつ立ち上がろうとしていた"エシディシたち"の前に、
サンタナが追撃を加えんと迫っていた。
『準備運動』のハズが、先程までとは違って心なしか殺気すら感じる。

『あ、やべぇ』

『やべぇ、じゃないですよ! 誰かさんが余計な地雷踏んだんじゃないですか!?
 あの勢いは殺しに来てるやつですよ!!』


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