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Cry for you
53
:
ちんぱる
:2013/06/01(土) 21:29:16
晴人は今、洋服を着ているマネキンの前に立っている。
「いつも思うが、何でこんな肌白いんだ…?」
訳が分からないことを呟く。
「ねえねえ晴人くん、コレとかどうかな?」
一緒に買い物に来た彼女が、晴人に服を見せてきた。
「ん?そっちもいいけど、こっちの柄とかどう?」
晴人的に気になった服を彼女に差し出してみた。
「えぇ〜、こんな派手なの着れないよぉ」
「じゃあ、いいよ」と元の場所に戻そうとすると。
「着る」
「えっ?」
「待ってて」とそう言い残し、彼女は試着室へと向かった。
「負けず嫌いだなぁ」と思いながらも、そんな彼女がまた愛おしい。
「ふぅん、晴人ってセンス良かったんだ」
隣にバカデカいサングラスをつけて、マスクをしている人物がいる。
事情を知らなければ、変質者と間違えられてもおかしくない。
「うっせぇ、てか何でついて来てんだよ」
「いいじゃん、どうせ家にいても、優子お姉ちゃん仕事でいないから、一人だし」
「邪魔すんなよ」
「はいは〜い」
ようやく遥香が試着室から出てきた。
晴人が勧めた洋服を身にまとって。
「ど、どうかな…?」
「か、カワイイ…」
「ホントぉ?じゃあこれにしよっかな」
「じゃあこれください」と晴人は近くにいた店員にそう告げた。
「えっ?」
「俺が払うよ」
「キモっ!!」
男らしさをとにかくアピールしている晴人に、麻友が即答でキツめのツッコミを入れた。
「き、キモイって…、お前な…」
「ささっ!ぱるる!次どこ行こっか?」
「聞けよ!」
そんな二人のやり取りを、遥香は黙って見ていた。
2人がうらやましく、自分の知らない彼を知っている麻友のことが、何故だか許せなかった。
「何なの…?この気持ち…」
初めての“嫉妬”を感じていた。
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