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Cry for you

38ちんぱる:2013/06/01(土) 17:59:36
「はあ…、ただいまぁ〜」
やっと松井兄妹から解放され家にたどり着いた晴人だったが、彼を迎え入れてくれるものは誰もいない。
「姉ちゃん?ん?」
テーブルの上に手紙が置いてあった。
『今日は遅くに帰りそうだから、昨日作ったシチュー食べてて!それと、ちゃんと私の分も残しておきなさいよ! 優子』
「ハイハイ…」
シチューを温め、テレビを見ながら食べた。
優子はある弁護士の秘書をしており、帰ってくる時間が遅くなることは度々ある。
だから晴人にとっては、一人でご飯を食べることは日常茶飯事だった。
「やっぱ姉ちゃんのシチュー、うめえな」
姉の作る料理の中で晴人が好きなのは、シチュー、オムライス、ハンバーグ、カレー。
この4つが彼の中では、すでに殿堂入りを果たしている。
「さてと、風呂入って寝るか」
何度この言葉を言ったことだろうか。
誰もいないのに、一人で呟くこのセリフが晴人は大嫌いだった。
でも何故か勝手に出てきてしまう。
「はあ、寂しすぎんだろ、俺…」


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