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Cry for you
36
:
ちんぱる
:2013/05/31(金) 19:36:33
高校デビューとは一体何だろうか。
晴人は歩きながら、そんな事を考えていた。
確か何年か前にそんな映画あったな…、最終的にまったく関係ない結論に達した。
そのぐらい緊張していた。
女子と一緒に帰るなんて、晴人にとって何年振りの事件だろうか。
「ねぇ、ねえ!」
「ん、うん?」
「聞いてる?」
どうやら彼女は隣で何かを話していたらしい。
しかし考え込むと周りが見えなくなる晴人は、全く聞いていなかった。
「ゴメン…」
「も〜う、あのね小嶋先生が…」
どうしてこの子は、俺なんかと一緒に帰ってくれているんだろうか。
朝たまたま、一緒に遅刻したってだけなのに。
その理由は明確だ。
単に彼女が、晴人のことを気にしているからだ。
だが鈍感な晴人は、全く気付いていない。
「じゃあ…私ここだから」
「お、おう」
「また明日ね」
「じゃ、じゃあな」
とカッコつけて言ってみたが、声は思いっきり震えていた。
家に入る彼女の後ろ姿を見て、ついつい見とれてしまう晴人の後頭部に、突然衝撃が走った。
「いって!!!」
「ハハハー!な〜にやってんだよ!晴人!」
「何だ…、松井か…」
「何だってなんだ!それに俺のことは大貴でいいって言ったろ?」
「分かった分かったよ!それで?一体どういうつもりだ?」
指をボキボキ言わせながら、大貴に近づいて行く。
「は、晴人くん…?い、一旦落ち着こうか…」
「じゃかぁ〜しぃわ!ボケェ〜!!」
2分後
「だからぁ〜、ホントゴメンって!」
「うるせぇ、いきなり人の頭殴っときながら、それで済んだだけ感謝しろ」
大貴は公園の木に吊るしあげられていた。
しかし、「だぁあ〜!」と野性児のように大貴は叫び、何とかロープから脱出する。
「ったく…、んで?何の用だよ?」
「いやお前がそそくさと帰るからさ、何事かと思って」
「何で今日会ったばかりのお前に、そんなこと思われなきゃいけねえんだよ!」
「なんでかなー、お前とはずっと前から友達だった気がするんだよなぁ」
「意味分かんねえよ」
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