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【カフェは】まほけん本スレ【核の炎に包まれた】
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・荒らしはスルー
・他キャラの向こう側には自キャラと同じようにプレイヤーが居ます、思いやりの心を忘れずに
・自分の不快感は分身である自キャラの不快感、嫌だと思ったらキャラクターの行動として出してみよう
・一人じゃ出来ないと思ったら他のプレイヤーに助力を求めてみよう
・長いイベント、遅いレスは他PCを長期間拘束している事を知っておきましょう、イベントを幾つかに区切るのがお勧めです
・上記のイベント、レスは長期化すればするほどグダグダになりやすいので覚えておきましょう
・カップル成立等キャラ同士の恋愛は禁止していませんが、利用規約の範囲内で、節度を持って行動しましょう
・キャラ、組織は成長します。発生しないことが一番ですが、もし矛盾が生じた場合、後付けの設定を優先します
・疑問に思ったらその時に空気を気にせず聞きましょう。聞かずに禍根を残したり他スレへ行って争う方が空気を悪くしています
まとめwiki:ttp://www40.atwiki.jp/mahoken/
うpろだ:ttp://www6.uploader.jp/home/mahoken/
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15943/1440852946/
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、 ヽ
|ヽ ト、 ト、 ト、 、.`、
/|l. l. | |l l | | l |l.| |l. l
/' j/ ノ|ル'/レ〃j/l |
-‐7" ヾー---┐|_.j
 ̄ ./゙ニ,ニF、'' l _ヽ
:: ,.,. |ヽ 」9L.` K }.|
l' """ l ) /あれ…いつもと同じ流れじゃね…?
h、,.ヘ. レ'/
レ′
r.二二.) /
≡≡ ,イ
. / !
\ / ├、
::::::` ̄´ / !ハ.
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>>951
「諛舌°縺励>豌励′縺吶k縺代←蜷帙・隱ー縺縺」縺溘°縺ェ・溘∴繝シ縺ィ縲√◎縺・□繝医・繝縺縺」縺溘°縺ェ」
いつもと違い普通の服を着たドロシーが久しぶりの知人に挨拶をする
「菴募香蟷エ縺カ繧翫°縺ェ縺√%縺薙↓譚・繧九・縺ッ」
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「くそう、往生際の悪い!」
木や岩の破片に混じって牙や爪の欠片すら飛んでくる。
粉塵を水で固め、なるべく呪いを受けないように、あくまで防戦主体だった。
「ああもう、あちこち生傷だらけ・・・生傷なだけまだマシだけど・・・」
「まーな・・・(てゆーかこれで戦闘Bなのか、恐ろしいな)」
「―――もう一押し、グレン」
「―――もちろん」
魔導書を開き、長い呪文を詠唱し始める二人。Bクラス魔法と言えども、組み合わせ次第ではどうにでもなる。
雷雲からどんどん水分が抜き取られ、生き物のような形を作ってゆく。
それは、何かしらの影響を受けてか、虎の形を模していた。
「「喰らえ!!!」」
命令と共に、水虎が落雷と共に虎へと襲い掛かる。
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>>952
「あdsdfghjけりゅいう」(^ω^ )
無理矢理言語らしいものを引き出して対応してみせたところは立派ではあった。が、まったく意味をなしていない。
そもそも相手が何を言っているかすら理解してない時点で駄目です。
ちなみに、トーム的には「なんでお前服着てるの?」と言っているつもりらしい。
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>>954
「$S、テH沫aレ・AuSマセ蹊\f樰nwsサ咩=1ムvサロ晙ン~ラw=ロ玳ソ|!!!」
そう言って取り出されたフリップには
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ
| (●) (●) |
\ (__人__) __,/
/ ` ⌒´ \
_/((┃))______i | キュッキュッ
.. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \
/ /_________ヽ.. \
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
____
/⌒ ー \
. /(●) (●) \ +
/:::⌒(__人__)⌒::::: ヽ
| |r┬-| | +
\_ `ー'´ _,/
. / \ +
. | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | トン
_(,,)バグった (,,)_
/ | たすけて | \
/ |________.| \
と、書いてあった
どうやら記憶(データ)が飛んでいるらしい
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>>955
「分かった!」
その返答は頼もしいの一言に尽きた。そして、彼が実行に移したことは言えば
/⌒ヽ ←ドロシー
m⊂( ^ω^)⊃
⊂c ノ__,,,....,,ノ
/⌒ヽ | .| | .|
( ^ω^) i i二 .ノ
(´ 二二二 ノ
/ /:
i===ロ==/
ノ:::::::::::::::::ヽ
/:::::::::::へ:::::::::ヽ
/::::::_/ \:::::::)
/::_ '´ |::::|
レ しつ
/⌒ヽ
_( ^ω^) il|<トーム式バグ治療術
(´ \ \|il |il il| タタケバナオルッッッッ!!!!!
/ \. \ノ\. \il| |il|
i===ロ== ヘ. \. i|!l !l\il|
ノ:::::::::::::::::ヽ \ ヽη /')/')
/:::::::::::へ:::::::::ヽ ヽ_,,..) /
/::::::_/ \:::::::) ) ( / /
/::_ '´ |::::| ⊂(v )⊃
レ しつ`) \ 〆 (´ ̄
/⌒Y⌒ヽ⌒\
荒療治にも程がある
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>>953
雷雲を構成する水、強い呪いを含んだそれは軌道上にある木や草を灰にしながら突き進む。
そして、直撃。激しい放電の音と電気分解された水に火花が引火し短い爆発音が爆竹のように連続して聞こえる。
今度は雷雲の呪いの雷が虎に流れるということもあり、とても喧しい音が続き虎が痙攣を始める。
焼けただれた顔面が、弾け肉を散らす。無理やりに首がもがれ、左前脚と胴体を繋ぐ球体関節が引きちぎれる。
その余波で背中の裂傷は大きく開き、醜悪な尻尾がもげる。
すでに肉体はほぼ滅びたというのに、空間はまだ狂ったまま。この虎は尻尾のみになってもまだ戦意が消えていない。
「お見事です。私の出番あまりなくなっちゃいましたねー」
闇を纏った刀を地面ごと尻尾に突き刺す。放電は全て刀を通し地面へと逃げていった。
瞬間、岩山の世界は砕け、藪と茂みの多い緑の山の麓の光景となっていく。
その中央には虎の亡骸。亡骸からは神聖な気配が抜け出し藪の中へと消えていった。
針のない時計の寅の位置に火が灯る光景を幻視する。
亡骸は消え去り、後には肉食動物の下顎の骨だけが残されていた。これが呪物なのだろう。
封印はされているが、恐ろしく強い呪いを感じる。
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>>956
「ぐウY撈nホO7ァぴrウo1渭fえ、8ィ゚Oユー!」
ザザッ ビーーーーー
ドロシーの悲鳴とともに不快な異音が20秒間に渡りカフェ内に響く
「Fも淏栫う・|ンす廠ソtこoSンし犂ケやさ=(8しキい@ピほンtうサセほ・レうJはなiュい・}のメか!」
怒ってはいるが多少聞き取れるようになった
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>>958
「うわぁ…」(^ω^ )
さしものトームもその不快音声には若干引いていた。
「いやぁ悪い悪い。でも有効じゃないか、これ?」(^ω^ )
すっ、ともう一度ホールドする構えを取ろうとしてはいた。いや、流石に運が良かっただけだろう。
ドロシーがなんか怒ってるような気がするので別の方法を取るべきかと思い直す。
「しゃあねえ…だったら…!」
「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!」
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←ドロシー
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
};;;};;;;;! ̄ll ̄ ̄|:::::::::.ヽ\-‐'"´ ̄ ̄ll「叩けば治るかな!!」
―――専門外の事はプロにお任せ!!
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>>959
/\___/\
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| (●), 、(●)、 |
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, |
| ,;‐=‐ヽ .:::::|
\ `ニニ´ .:::/ お断りします
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ヽ ,イ ヽ :イ
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「終わった・・・」
先ほどまでの断崖絶壁は消え失せ、草の広がる地面の上に立っていた。
「おおお見事なんてとんでもないです、命の恩人ですよ!」
「うん・・・あそこで爪を叩き込まれたら死んでたよ、ありがとう」
事実、まだまだアカデミーのひよっ子であり、詰めの甘さは随所に散見された。
とはいえ、水属性の扱いは確かに見事である。元々自由度の高い属性ではあるが・・・先天性のものだろうか。
二人は呪物までは扱えない。もちろん寅年でもなく単に検定のために純粋に検定に参加した生徒である。
代わりに荒神の爪の破片を一つ、保護瓶に入れて証拠として持ち帰る。
「後は報告を出すだけ!よし!帰るよグレン!」
「・・・うん」
尻尾をくゆらせて、弟は何か言いたげにしながらも、黙って姉の後を付いていった。
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>>960
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――トーム、万策尽きる
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>>961
「……」
期待して待機する。しかし何も起こらなかった。クーも寅年ではなかったようだ。
そして呪物取り扱い免許は持っていない。
「これじゃまたお金に変えるしかないですかね」
こちらもしょんぼりと帰路につく。
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>>962
「遽oョ゚シケ鏆畭ズnカュ鋓趣空[!D 浸+"ヤハア瀝骰JC苑ホVカ!」
(諦めんなよ!どうして諦めるんだよそこで!)
拳を握り応援をしている 自分の問題のくせに
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>>964
(^ω^ )<そうだな…諦めるにはまだ早い!
/:彡ミ゛ヽ; ー、 . . .希望はまだある筈だ…!!
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
――トーム、再起
「という訳で初心に戻ってもう一発ッッッ!!」
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――原点回帰
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>>965
「おれはしょうきにもどった!」
信用度0%だがやっと聞き取れる言語になった
鼻血が止まらない
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>>966
「よし、バグが治った今なら!外傷のみの今なら、きっと受け入れてくれる筈!!」
――再要請
「また呼ばれた」
三 三三
/;:"ゝ 三三 f;:二iュ 三三三
三 _ゞ::.ニ! ,..'´ ̄`ヽノン
/.;: .:}^( <;:::::i:::::::.::: :}:} 三三「いつものことだろ」
〈::::.´ .:;.へに)二/.::i :::::::,.イ ト ヽ__
,へ;:ヾ-、ll__/.:::::、:::::f=ー'==、`ー-="⌒ヽ←鼻血の止まらないドロシー
. 〈::ミ/;;;iー゙ii====|:::::::.` Y ̄ ̄ ̄,.シ'=llー一'";;;ド'
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>>967
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\ `ニニ´ .:::/ 生理的に無理
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ヽ ,イ ヽ :イ
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【???】
「お前、ッ! こんなことしてただで済むとっ」
「――」
「糞っ、なんだよその剣は! なんでそんな物が!」
「――」
「が、……ちくし、」
「……」
【???】
「姫様」
「なぁに?」
「……どうかお逃げ下さい。この国は既に人魚の国ではありませぬ」
「なら何の国なの?」
「恐れながら、愚か者の国にございます」
「私だって愚かよ? だって王族なのに、恋をしちゃったんですもの」
「それは愛故の事。しかしこの国には既に自己愛以外の愛などありませぬ」
「誰だって自分のことは大切よ?」
「他人への愛と共になければ、それは他人への憎悪と何が異なりましょうか」
「……それでも逃げられないわ」
「国はお兄様が継ぐでしょう。ですが歴代一の才を持つお兄様をもってしてもこの国は、」
「また、会いに来てくれるかもしれないから」
「――失礼、いたします」
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>>968
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
ワ ン ハ ゚ タ ー ン
――歴史は繰り返される
「……」(^ω^ )
「ティッシュでも詰めとけ、な?」(^ω^ )←精一杯の優しさ、のつもり
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>>970
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| (●), 、(●)、 | / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| ,,ノ(、_, )ヽ、,, | < めんどくさかったんで安楽死させておきました
| ト‐=‐ァ' .::::| \_____
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>>971
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"" ,,""""" /;;;::;;
「またこんなオチか…」(^ω^ )
ED No.4 ばいばいドロシー
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Data Load
セーブデータ1 ドロシー LV-16777216 横綱工場跡地
「.Hヨ$ン癡・O・釆ニL&V腸HカヌX」
(なんかよくわからんうちに死んだぞ!?ここからカフェに戻るの大変なのに!)
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>>973
「あ、墓の中にいねぇ。またどこかで生き返ったのかねえ」
最後にご尊顔でも拝もうなんて思い棺を開けてみれば空っぽであった。
「……ま、ほっときゃそのうち、またカフェに来るだろ!うん!」(^ω^ )
無理矢理、楽観的に考えて、一区切りついただろうとその足を家へと向けて進めていく。
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魔法協会中央大学院第三種研究科…通称「秘匿領域」───
その施設の半分以上が地下に存在し、厳重な警備が敷かれる。
正に知の要塞とも言うべき空間。
決して明るみに出ることはない、禁忌、禁断と呼ばれる領域。
それが全て、此処に集約されている。
「ミナガハラくん、彼の解析、どうだね」
薄暗い計算機室で、珈琲を片手に一服する壮齢の男性と、計算機を睨んで動かないミナガハラと呼ばれた助手。
「…気の遠くなるような術式です。この数千枚の「ルーン(術式文字)」、全部条件分岐ですよ。正気の沙汰じゃないですね…」
そう言った彼の横には、最早コピー用紙では机に乗り切らないほどの膨大な術式が現代語へ訳されている。
「先生の言っていた項、ちょっと時間がかかりましたけど、
恐らくは生産する生命体の性決定因子を一度リセットして、再構成と最適化をする術式みたいです」
「やはりそう簡単には尻尾を出してくれぬか…ところで、中段に存在する例の「未確認ルーン」だが」
「まだ…手がかりも掴めていません。術式言語学のベルシュタイン先生、昨日から頭を抱えて唸ってるそうです…」
助手が暗い顔を見せる。そう、まだ解読できる領域はマシな部類。
問題なのは各ページ数百行にも渡って独特の記述が成された膨大な謎の文字───
便宜的に「未確認ルーン」と読んでいるモノ。
「極端に少ない子音、異常に不規則な文法…仮にも当時の連邦で使われていた言語だとは思いたくないがな…」
「仮に発音がこの通りだとしても…現代的な魔術定式が成り立つ言語には見えませんね、それに、分岐の記述も独特というか…」
「正直、これで術式が成り立っているのが不思議なくらい滅茶苦茶…だな」
そう言って開いた膨大なルーンの一ページ。
明らかにその文字は、他の文字列とは大きく異なる形状をしている。
見たところ象形文字のように見える…それもかなり不気味な絵柄の。
「…これ、単眼症の子供に見えますね」
「こっちは飛び出た臓器のようだな…何とも気味の悪いモチーフばかりで気が滅入りそうだ」
「あの人には悪いことしちゃいましたね」
「彼も何かと影響を受けやすいからな、何かに感化されなければいいんだが…」
とは言え、このルーンが解読されないと「彼」の能力の根幹が分からないのだ。
膨大な条件分岐に各個存在する謎の術式は、一見それぞれの術式に対応した何かしらの完了式、つまりループ脱出式等の類に見える。
然し、肝心のループ処理はその手前で既に完了しているのだ。
他項の術式指定だとすると、条件式の最初に位置している未確認ルーンに尚更矛盾が生じる。
この謎の術式は一般的な錬金術式の文法──
つまり「対象指定→分解→分岐→再構成」を「完全に無視して存在している」のだ。
その上、独立して記述されているせいでその存在意義すら分からない。
何より、言語が解析できない以上は完全に手詰まりである。
「仕方がない、今日は条件式の解読に専念してくれ…追加申請も考えないとな」
「出ますかね、予算」
「これ以上貴重な実験体を酷使するわけにも行かないだろう…彼も今日はそろそろ解放してやれ」
「分かりました」
助手は了承すると、部屋を出ていった。
味気ない色の蛍光灯で照らされた廊下を歩き、金属製の巨大な扉の前に立って、解除術式を展開する。
重々しい音が開き、解析魔法の展開された無機質な部屋に、白い尻尾の少年が座り込んでいた。
「お疲れ様」
「………」
いつにも増して不機嫌な顔のニュモ。
まあ、こんな得体の知れない場所で半裸で拘束されて気分のいい者など居るはずもないが。
「今日は終わりだ、また呼んだときはよろしく頼むよ」
「──術式を唱えてないだろうな」
「え?ああ、君の錬金術式かい?今日も解析中さ。難しすぎて詠唱なんてとてもとても」
「違う、そうじゃない…「何かを唱えた」のを感じた……再三言ってるけど、俺は責任とれないぜ」
「……唱え…?」
その不可思議な問答は、学院生の切羽詰まった声によってかき消された。
「ミナガハラさん!!!ベルシュタイン先生が!!!」
「……なっ…まさかッ!?」
───────
-
【カフェ】
雨に泣く
子の為飾る
旧七夕
そう書かれた俳句の短冊が店の片隅に突き刺さっている。
これは何なのだろうか。白紙の短冊も複数放置されている。
そして雑談帳と書かれたノートも置いてある。
「織姫と彦星が健全かつ幸せな夫婦生活を送れますように」
「家庭と仕事の両立。できている夫婦から学ぼう」
「永遠に七夕の日を繰り返す呪いを生みかねない。何故年に一度としたのか」
「長き時を存在する者にとって一年は短いのかもしれない」
「けど、もしも呪いが存在していたら?」
ノートを抑えている重石は、まるで天の川のような模様の黒い石だった。
生まれたての呪いを感じる。何故こんなものがあるのだろうか。
呪いを消すならば祝福で相殺する必要がある。完成したところで大した呪いにはなりそうにないが。
この俳句は、慈愛により呪いを相殺しようとしたのだろうか。
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>>976
いつの間にか、そのページの隅に真新しい一言が書き加えられた。
“くだらない”
力強くも繊細な筆跡はどんな想いで綴られたものだろうか。
カフェを出て行く少女の拳は固く握られていた。
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【夜中の通り】
グルルルルルル
バウッバウッバウッ
彼の行く手を阻む犬は怯えているのか威嚇しているのか、そのどちらとも付かない唸りを上げている。
明らかに手入れのされていない毛並み、白い涎がだらしなく垂れ、明らかに何か良からぬ病気を持っていそうに見える。
恐らくは野良犬であろう、その一匹が唐突に、彼へと突進してくる。
そして、なだれ込むように野良犬の集団が彼を襲った。
「・・・・」
噛み付かれた足から、腕から、血が流れるが、彼は意にも解さない。微動だにしない。
「何の差し金だろうね」
直後、その牙が、顎が、ずぶずぶと彼の体内へ飲み込まれるかのように沈んでいく。
犬たちの威嚇の声が悲鳴に変わり、しばらく四肢を振り乱して暴れた後、大人しくなり、後は尻尾まで完全に飲み込まれる。
やがて、彼以外に動くものは居なくなった。
尻尾をくゆらせ、先端の穴で起用に箱を取り出すと、煙草に火をつける。
「フー・・・」
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>>978
「野犬定食って料理があるんだけどお前も食ったことあるタイプ? あれ臭いよなー」
唐突に何か話しかけてきた。赤い髪の青年。走っている最中だったのだろうか、すこし息を切らしている。
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>>979
「は、はぁ」
唐突に後ろから話しかけられてちょっと驚いている。
さすがに多少の後ろめたさはあるのか、咥えかけた煙草はさっと隠しながら答える。
「へへ、こんな時間にジョギングですか、精が出ますねぇ」
あくまで先ほどの光景に関してはシラを切るつもりらしい・・・
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「(あれ、このヒトどこかで会ったような・・・)」
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>>980>>981
「そりゃな! 金だけにこだわって体を鈍らせたら世界一周フルマラソンなんて感想できん。
俺が野犬定食を食べたのもそう、西の方の赤道脇の浮島の村だった。ハーブで煮込んでたが臭いのなんのって」
すごくマイペースに語り始める。マイペースがマッハだが。
回転寿司のステージと雰囲気が違うようで同じ。服装が違いより暑苦しい印象ではあるが。
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「(なんだろうこの既視感・・・そう・・・例えるならスーパーでババアの世間話に捕まって長話に付き合わされる奴・・・)」
「(・・・いや、むしろちょっとボケ入ったご隠居の昔話というべきか・・・)」
なんか面倒くさいのに絡まれたなーという印象を持ったニュモ。
とはいえ内心、さっきの丸飲みに何かしら突っ込まれそうでヒヤヒヤしているのだが。
「はは・・・まぁ・・・ジビエ料理はピンキリですよね・・・熊肉とか夏は不味いって言いますし」
とにかくマイペースに話すので、ニュモも相槌を打つ機械になってしまっている。哀れ。
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>>983
「まっ、普段肉食わないから余計にその酷さが目立ったって感じだな」
そしてマイペースにスパッと話を切り上げた。何だろうかこの感覚は。
「てかさっき丸呑みっぽい感じだったけどあれって味感じるの?」
変な形で突っ込まれた。
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>てかさっき丸呑みっぽい感じだったけど
反射的に体が動いてしまい、煙草を持っていた左手から鋭い尖爪を生やしかけ、持っていた煙草を足元に落っことす。
「(あつっ、あっつ!)」
少し挙動不審な動きをしながら悶える。こん畜生とついでに煙草も踏み潰した。
まあこの際隠すわけにもいかないだろう。
「はぁー・・・まぁ、味もそうですけど・・・なんですかね」
「こう、苦しみとか恐怖とか諦観とか、そういうのはよく感じますよ。」
魔術において「感情」はとても重要な資源だ。あらゆる感情物はマナを生み出す。天使の涙とか、竜の怒髪とか。
「まぁ、畜生の脳味噌で作れる感情なんてたかが知れてます・・・人間は一番美味いんですよ」
汗が垂れてるとはいえ、少しばかり獣の眼光をぎらつかせ、ちょっとおどかしてみた。
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>>985
「え? 人間食うの? 人食いスライム?」
こいつ丸呑みを見てスライムか何かだと思っていたようだ。
「じゃあやっぱりカフェでも人肉料理とか頼むのか? 再生能力者からパーツ買ったり。
人間は同族食いすると奇病にかかったりするらしいし、俺は食ったことないけどうまいのか?
普通に食べる為育てられた家畜のがうまいと思うけどな〜」
旅先で食人文化の部族にでも出会ったのだろうか。
いや、協会の活動圏外では食人部族は人とそう深く友好的に関わることはできそうにないが。
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「いや、調理の必要はないんっす。まぁ・・・おれの場合は、ですけど」
「マナになった感情ってかなり死体が風化しても残りますからね。自縛というか怨念というか」
先ほどの犬の一匹を、再生させた。・・・体の半分だけ。 走れもせず、もがきながらニュモから逃げようとする。
その哀れな生き物を、尻尾で半分飲み込み、その穴から消化液を漏らしながらゆっくりと絞め殺していく。
断末魔と、悲鳴が響く。そう、これこそニュモが闇属性を纏う原因の一つだ。
「おれにとっての「味」ってのはこういうのなんです、わかります?」
どうせ面倒そうな人間だし、何もかも曝け出していいだろう、というつもりらしい。
「・・・普通の人とは共有できない事が多すぎるんですよ、「人外」ってのは」
爪を弄りながらそう言ったニュモ。もう尖爪を隠そうともしていなかった。
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>>987
「なるほど、アストラルサイド、だったか? そっちの影響が強いタイプの種族なんだな。
それも依存度が高いタイプの。そりゃ可哀想に」
失礼なことに、欠片も隠さず堂々と同情して見せた。
同情すべきところで同情して何が悪い。同情するのは個人の権利だとでも言わんばかりの堂々とした同情だ。
だが、何故か同情はしているが下に見るような含みは一切感じられない。
「生きるだけで大変、か。まっ、そんな奴もいるよな。今まであんま会ったことないけど」
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「はぁ、まあ幸いこのご時世そこそこ、この類の「エサ」は手に入りますから」
「(必須って程必須でもないし、まぁ煙草みたいなもんだよな)」
同情される事も、されない事も正直慣れているが、こうも思いきり同情する人間はあまり見たことはなかった。
「オレはまだこの街で仕事できてるんでアレですけど、
そもそも同類で人間に友好的な奴にはあんまり会った事は無いっすね、幸運ですよ、アナタ」
「まぁ、マラソン頑張ってください」
そう言い残すと、いつの間にか夜闇に姿を消したニュモ。
後には、骨の首輪と皮のリードを付けられた一匹の犬が残った。
ウェイデンを見つめている。一緒に走りたがっているようだ。
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>>989
「……」
見つめあう。幸運。確かに強い者の多いこの町で、多くの場合人の敵となるだろう存在に出会い、友好的に話せた。
それは間違いなく幸運だろう。だが、数多くの出会いをしてきた。幸運も、数が多ければその奇運の一つ。
「……よし、走るかっ!」
だが、頑張れと言われた。共に走る存在もいる。これだけ応援されて走らないような足を持った覚えなど、ない。
「いくぞ!」
真夜中、人の少ない道を走り抜けていく。風を切る、ではない。風を貫いて走り続ける。
次は、無理やりにでも誘って走らせるか、と恐ろしく身勝手なことを考えながら、その考えすら汗に洗い流された。
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【カフェ】
悩んでウジウジしてみようと思ったが、やっぱり無理だった。
何かしていないと落ち着かない。
もう決めた事だ。
後は“そう振る舞う”だけ。
それが出来るだろうか?
いや、やらなくちゃいけないんだ。
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>>991
転送装置から暗い火花が散る。いつもとは違う、不安定で暗い光をもって転送装置が稼働した。
いつ強制リタイアでカフェに戻されるかわからない。だが、どこかに繋がっている。
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>>992
「うし・・・覚悟決まった」
両手で頬を叩く。
「行ってきます」
誰に向かっての台詞か分からなかったが、一歩踏み出すにはうってつけの言葉だと思った。
誰かに、背中を押された気がした。
そうして少女は歩き出す。
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>>993
「はい!行ってらっしゃい!」
物理的に背中を突き飛ばす
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>>994
「いや、今結構感動的な流れだったでしぉぉぉぉぉぉ・・・・・」
転送際に何か聞こえた気がしたが、気のせいだろう。
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>>993>>994>>995
背中を押された(物理)勢いで転送装置に突入すると、何かにぶつかった。
何故か呼吸のできる海中で、ぐるぐると回転し水の抵抗ですぐに止まる。
「――」
あの日見たきりの少女を下敷きにしていた。完全に気絶している。
再開はなった。あるいは奇妙なお節介から戦闘になることすら想定していた。だが、気絶していた。
人魚の国、どこか殺気立った住民たちをよそに、気絶していた。
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>>995
(ああ シリアスな空気のやつの背中を突き飛ばすのって快感)
でしぉぉぉぉぉぉ・・・・・」「・・・おっと・・・うおぁ!?」
転送のタイミングと自分が踏みとどまるタイミングを誤って自分まで転送装置にぶつかって一緒に転送されたようだ
「オイオイ 俺はこんな面倒事に参加するつもりはねーぞ?」
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>>997
そこでは、事故が起こっていた。
丁度転送先にいたせいで衝突したのだろう。下敷きになっている方は気絶すらしている。
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>>996>>997
「―ぃっ痛ッ」
華麗なヘッドスライディングと同時に、ぐるんと景色が回った。
浮遊感と気圧の変化に因る鈍痛。いや、これには物理的な衝撃も含まれる。
「ッ!!」
イグニスの視線がクオンを捕える。
誰がこんなことを!
イグニスは身体が熱くなるのを感じた。
その感情は怒り。
「アタシの親友を“こんなにしたのは”どいつだッッ!」
クオンの頭を抱いて、殺気を露わにする。←犯人はコイツ
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