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東方縁撰録(リレー小説)「練習編」

14白真滝 ライ:2013/04/19(金) 00:02:38
「もう面倒な事は御免だぜ。ここはルール無用で決める!」

「奇遇ね、魔理沙。私も決着を付けたいと思ったのよ」

 お互いの霊力が高まり、二人の右手が持っていたスペルカードの輝きが増していく。激しい威圧を感じた優曇華は戸惑ってしまって次の行動が出来ない。何故ならば、霊夢と魔理沙の間には優曇華が挟まっている状況だからだ。

「ちょ、これは酷いでしょ!? ここは話で決めましょうよ!」

 生命の危機を感じ優曇華は説得を試みるも虚しく、霊夢と魔理沙のスペルカード発動の準備が出来ていた。

「邪魔をする方が悪いぜ。くらえ! 魔砲『ファイナルマスタースパーク』!!」

「『夢想天生』!」

 魔理沙の大きなレーザー弾幕と霊夢の大量の御札弾幕が優曇華に向かって飛んでくる。本当にオーバーキルを起こしそうな恐怖を覚え、無我夢中で一枚のスペルカードを上げた。

「やけくそよ! 『幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)』!」

 発動したのかしなかったのか分からないが、三人の居た位置で先ほどよりも大爆発が起きた。大きな爆発音を聞き、竹林の中で見回りをしていた藤原妹紅が不審に思い爆発した所に駆けつけた。

「大きな爆発音が響いたけど、何があったの? って何これ……」

 妹紅が目にしたのは、激しい攻撃を受けたからなのかボロボロで仰向けに倒れている霊夢、魔理沙、優曇華の姿があった。姿と顔の表情からしてかなり伸びているようだ。その姿を見た妹紅は思わず呆然としてしまう。

「うわ……なんかいやな事があったみたいだね」

 ほっておけないと分かり、三人を背負って永遠亭に送り届けた。最終的に制限無視をした勝負の結果……引き分けに終わり、数日は永遠亭でお世話になってしまったという。



練習編 完


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