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東方縁撰録(リレー小説)「練習編」

1白真滝 ライ:2013/02/25(月) 21:05:48
(この掲示板は練習用として作ったものです)

というわけで、一通りの流れと小説の書き方に慣れてもらおうと練習として上げます!

ルールは以下のとおり(引用)
----------------------------------------
◆◇◆形式系◆◇◆
 ・リレー
 ・幻想郷の一部地域にスポット当て、
  そこから話を展開。
----------------------------------------
◆◇◆設定系◆◇◆
 ・幻想入りは無し
 ・オリキャラ無し
 ・MOBキャラ有り(妖精、村人など)
 ・R-18→アウト
 ・R-15→セーフだけど極力控え
 ・百合有り

----------------------------------------
◆◇◆登場可キャラその他◆◇◆
 ・霖之助
 ・本読み妖怪(朱鷺子)
 ・阿求
 ・綿月 依姫
 ・綿月 豊姫
 ・華仙
 ・小鈴
 ・レイセン2号(儚月抄)
 ・サニーミルク
 ・ルナチャイルド
 ・スターサファイア
 ・蓮子
 ・メリー
 ・非想天則
 ・大ナマズ

順番(敬称略)
白真滝 ライ→カフス→keiryu→ruimaru→魔理空。→馬心→最初に戻る
(練習途中でも参加したい場合声をかけてくれれば入れます)

練習編のルール
・文字数制限(400文字まで)
・短文で次に回すことも可
・つなげ方で分からないことがあれば「有志の集う神社」で相談。もしかしたらアドバイス出来るかも……
・制限時間は一週間。期間が過ぎた場合次の人に移る
・重苦しい気遣いをせず、楽しくつなげよう!

以上、こんな感じで行います!
これでひと通りのやり方を覚えたら実践に移りたいと思います。

2白真滝 ライ:2013/02/25(月) 21:09:15

「霊夢! また来たぜ!」

 博麗神社、幻想郷に古くからある重要な役割を持った神社である。ただ、その重要な神社だが参拝客が少ない。そんな神社に白黒の服装で黒い三角帽の被った少女、霧雨魔理沙が箒から地に着いて笑顔で訪ねてきた。

「またって、ここの所最近毎日来ているじゃないの。随分と暇人ね」

 この博麗神社の巫女であり、巫女らしからぬ腋をさらした紅白の巫女服が特徴的な少女、博麗霊夢が参拝道を箒で払いながら、ため息をついた。呆れ顔になりながら話を続ける。

「それで、今日はなんの用なの?」

「今日の晩御飯を作る当番を決めるぜ!」

(そう来ると思ったわ……)

 目的を的中して尚更ため息をつこうとしていた霊夢に、魔理沙は右手の人差し指を霊夢に指して一つ付け足した。

「だが、勝負の仕方は一味ちがうぜ」

 勝負方法まで予想していた霊夢にとって、予想外なものである。どんなものかじっくりと聞いてみる。

「今日の勝負。それは……」

3keiryu:2013/03/03(日) 09:19:19

「弾幕勝負だぜ」

一味どころか少しも違わない答えが返ってきて、霊夢は呆れを通り越して苛立ちを覚えた。

そして札を懐から取り出しながら言い放った。

「じゃあ、思う存分やらせてもらうわ」

さすがの魔理沙もこの威圧感にはたじろいだ。

「ひ、人の話は最後まで聞くもんだぜ、霊夢。今回は追加ルールを設ける」

「へぇ、何を追加するの?」

霊夢もこれには興味を抱いたようだ。

「飛ぶのを禁止するぜ」

これに対し霊夢は……

4カフス:2013/03/05(火) 22:41:59
「あら、別にいいわよ」

 付け足された追加ルールに特に戸惑う様子もなく、あっさりと魔理沙の意見を飲んだ。
「ほぉう? 本当にいいのか? 後悔しても知らないぜ」
 返ってきた淡白な返事に拍子抜けした魔理沙は、何故か負けじと威勢を張ってみるが、それも霊夢には効果がないことをすぐに思い至る。なにせ生まれつきの天才肌だ。それは弾幕勝負にも、運動能力にも、頭の回転も、その他ほぼすべてに置いて隙がない。
 少し持ち上げ過ぎかもしれないが、とにかく霊夢に対して威勢を張るという、自分を大きく視せようとすることは一切効果がない。
 彼女自身が絶対的で、他者より圧倒的に大きな自分を持っているから。

「なによ。自信満々ね。自分から提案してきたんだから当たり前だけど」
 もちろん勝つ気満々だ。
 そうじゃなきゃ『飛行禁止』などという頭のネジが3本ほどぶっ飛んだルールなんか提案しない。
 魔理沙はそう思いながら、しばらく後、自分が霊夢に勝つという場面を想像して少し顔をニヤつかせた。
「まあさっさと始めようぜ。早くしないと日が暮れちまう」
 ニヤついた顔を隠すようにして空を見上げ言う。
 普段ならば神社の縁側に座りながらお茶でもすすっている時間だ。
 
「ま、いいわよ。……いつでも来なさいな?」
 変に構えず、自然体で霊夢は警戒を始める。
「そうかい。 それじゃ遠慮無く――」
 右手に愛用のホウキを。左手はいつでも魔法を放てるように。
「勝負スタートだぜ!」
 瞬間。
 その掛け声とともに魔理沙は。

5ruimaru:2013/03/05(火) 23:32:08
お得意の星形弾幕を放った。
瞬間、魔理沙の視界は弾幕で見えなくなる。それほどの量なのだ。

(初手が肝心だぜ。さてどうくる?)

しかし

「いきなりすごいわね」

「!?」

さすがにこれには驚いた。
後方5mくらいの場所に霊夢が立っていたのである。

「それにしても、ここじゃ神社があぶないわ。場所を変えましょう。」

涼しそうな顔で霊夢は言う。

「あ・・・ああ、もちろんいいぜ。」

少し動揺してはいるが平然を装ってみる。

「じゃあ行きましょ。飛んでもいいわよね?」

「もちろんだぜ。」

二人は場所を変えるため飛び立つ。

(あれを平気で避けるとは・・・また強くなってるぜ・・。
 だが負けるものか! ギャフンと言わせてやるぜ!)

魔理沙は心で叫んでいた。

6魔理空:2013/03/08(金) 22:39:40
(まぁ霊夢相手に不意打ちぐらいじゃ勝てないことはわかってたが…)

空を移動しながら魔理沙は首を捻る。

スタートの合図とともに放った本人の視界がなくなるほどの密度と範囲の弾幕。
それに関しては、霊夢なら飛ばずとも避けることはまぁ可能だろう、と魔理沙は考えていた。

しかし、だ。


(どうやって後ろに回り込んだ?)


いくら考えても方法が思いつかない。

左右は視界いっぱいの弾幕。
上は飛ぶことを禁じているためにない。
まず飛ぶことはルールで禁じているため、霊夢が破ってまで飛ぶとは考えられない。
下はないと思うから考えないことにした。

まさか霊夢がスキマBBAの力を…!などとそんな考えが頭に浮かんできたころ

「なにひとりで百面相してるのよ。」

突然の声、驚きで箒からズリ落ちそうになる。

「な、なんのことだぜ?」

慌てて体勢を立て直しつつ言葉を返すも、かける言葉もないと言いたげな表情で溜息を吐くのみ。

「まぁいいわ、それより着いたわよ。」

7馬心:2013/03/13(水) 18:53:53
「魔理沙、場所はここでいいんでしょ?」

二人が着いた場所は、迷いの竹林。

「ああ」

向かう途中で魔理沙が場所も提案していたのだ。

「霊夢からの条件は本当にないんだな?」

「ええ、ないわよ。」

もともと魔理沙が提案した地上での弾幕戦。さらにここ迷いの竹林の指定。
霊夢は不利と分かっていながらも全て承諾し、自分からの条件はないと言う。
そんな霊夢の様子に不思議に思いつつも、魔理沙は表情に出すことなく、勝利が近づいたことにうれしがった。
なぜ、魔理沙が迷いの竹林を選択したのかそれは、距離、方向、遠近感がおかしくなるため。さらに地上であるため空中の半分しか回避不能で竹があるため、それさえも難しく、ジャンプで避けてもよいが、地面につくまでに回避行動が出来ないため容赦なく弾幕が降り注ぐことになる。
さらに魔理沙はもう一つ策があった。
それはマスタースパークを使用せず、速攻で勝負をつけることであった。

8わーるど:2013/03/17(日) 15:34:48
「じゃあさっさと始めましょうか?早くしないと晩御飯無しになっちゃうわ。」

霊夢は緊張感を一切見せぬまま、勝負を開始するよう促してくる。

(この場所は弾幕を避けるのに向いている場所じゃない。なら遅くても大量の弾幕で圧倒すればこっちの優勢になるはずだ。)

「ああ、そうだな。じゃあ早速――」

そう言って、魔理沙は懐から1枚の紙――スペルカードを取り出し、宣言する。
この宣言によって、彼女たちの弾幕勝負の幕は開くのである。

「――星符『メテオニックシャワー』!!」

瞬間、色とりどりの星形の弾幕が魔理沙の手から放たれる。
このスペルは低コストで簡単に使用できるため、魔理沙は最初の牽制によく用いている。
易しい弾幕であり、当然霊夢ならこれを避けられるはずである。

(さて、霊夢はこれをどうやって避ける?
 普通にグレイズしてくるか、あるいはさっきのように後ろに回りこんでくるか……?)

そして弾幕は、霊夢がいた場所付近に直撃する。

9白真滝 ライ:2013/03/20(水) 04:01:05


 直撃した箇所には煙が舞い上がった。風の流れが無い以上、直撃したと思ってもいいのだろう。

「よし! 決まったぜ!」

 多少ながらガッツポーズをしていた魔理沙に油断から隙を生んでしまった。そんな隙を見て行動をとったのが霊夢だ。煙の中から出て真正面に走り出してきた。

「え、嘘だろ!」

「早速これをくらいなさい!」

 魔理沙と霊夢の距離が詰まった所で、霊夢は右足を強く踏んで左手で魔理沙の顎に蹴り上げようとした。近づいた事を気づいている魔理沙はとっさに避けて距離を置く。

「この動きは読んでいる!」

「それはどうかしら?」

 言葉が気になって霊夢の手を見ると、右手には既にスペルカードが握っていることに気づく。マズいと気づいた魔理沙は次の行動を取ろうとするが……

「夢符『封魔陣』!」

 地に足を着いた瞬間スペルカードを宣言し、霊夢が立っている場所で地面から御札が飛んできた。距離からしてもとっさに逃げても間に合わないぐらいだ。

10keiryu:2013/03/22(金) 18:10:46
魔理沙は咄嗟に八卦炉を構えた。

自分で提示した条件でここまで何も出来ずに終わるのを嫌がった必死さから最早無意識の動きだった。

そして使わないつもりだったお馴染みのスペル、マスタースパークを放った。

だが霊夢はこれも読んでいた。そしてその隙に勝負を決しようと魔理沙のもとへ駆けていた。
(もうそれしか出来ないはず。この戦い、勝ちねって、え!?)

だが読みは少し違った。マスタースパークを打った先は霊夢がさっきいた場所でも霊夢の放った札でもなかったのだ。
それは魔理沙の足元の地面であった。しかもかなり魔力の込もったものだ。

魔理沙はもちろん比較的既に近づいていた霊夢も吹き飛んだ。

霊夢は一瞬動揺したが受身を取って立ち上がる。
そして辺りを見回すが、砂煙のせいでよく見えず場所が場所だけに位置も分からない。

「全く面倒ね。あんなの撃ったらなんか邪魔も入りそうだし」
と、霊夢は誰に言うでもなくどことなく楽しげに呟いた。

11カフス:2013/03/26(火) 14:51:58
「あいててて……。さすがに無茶しすぎたぜ」
 ほんの一瞬気を失っていたらしく、魔理沙は気づいたら地面と向い合って倒れていた。
 服についた汚れを払いながら立ち上がる。いまだ砂煙が舞っていて視界が悪い。
 いくらなんでも舞い過ぎだろう、と思ったがそれもそのはず。
 マスタースパークほどの力量を持つ魔法、それを至近距離で地面に放ったのだ。見ると5歩ほど先の地面が大きく抉れているのが分かる。
 方向感覚も乱れ、霊夢の場所はおろかここがどこらへんなのかもわからない。
「やれやれ。勝負はおあずけか?」
 つぶやいて、とりあえずは霊夢を探そうと抉れた地面を迂回して適当に歩く、が。
「ちょぉっと待ったー!」
「あん? ――うおぉ!?」
 声のした方を振り向くと同時に弾丸が飛んでくるのを反射で避けた魔理沙。
「いきなりなにすんだ、鈴仙!」
 弾丸の軌道その先にいたのは竹林の奥、永遠亭の月兎、鈴仙・優曇華院・イナバだった。

12ruimaru:2013/03/27(水) 03:46:44
「あなた・・・こんなに暴れてなんのつもり?」

鈴仙は少し不愉快そうに言った。

「おま・・・いきなり撃ってきやがって
 そっちこそ何のつもりだ?」

「聞いてるのはこっちよ」

「う・・・私たちはただ、弾幕ごっこしてただけだぜ」

さすがにこれだけ大きい爆発を起こしておいて
散歩とは言えまい。

「あー、やっぱり邪魔が入った」

土煙が晴れ、霊夢が向こうからひょこっと出てきた。

「なんだ無事だったのか」

「当たり前でしょ?」

魔理沙の問いに、当然のように霊夢は答える。

「なんだ霊夢もいたの。
 って、邪魔とは何よ」

「邪魔は邪魔よ」

「へー、言ってくれるじゃない?」

そういうと鈴仙は構えた。

「おいおい、やる気か?
 まったく、面倒だぜ・・・」

13馬心:2013/04/05(金) 14:10:53
「ちょっと、待ちなさい魔理沙。私も混ぜなさい。妖怪退治は巫女の仕事でしょ」

「「え!?」」

魔理沙、鈴仙は驚いて霊夢の方を見る。
表情に出していないが、弾幕勝負に釘を刺され霊夢は心なしか怒ってるように見える。
異変解決に乗り出した時もすました顔で弾幕勝負し、邪魔が入っても怒ることもなく、勝ってしまう霊夢が、怒っているのだ。

「いっ・・・いいぜ、霊夢」

少し前は、三つどもえも覚悟したが、有無を言わせぬ、その霊夢の姿につい応答してしまった。
のちに魔理沙と鈴仙は鬼巫女を見たと語るが、それはまた違う話である。
それはともかく、鈴仙はそれどころではない、二人に狙われてはたまったものではない。

「ちょっじゃ邪魔したのは謝るから、ままっ待ってよ」

「謝ってすむなら、巫女は必要ないわ」

「え」

「悪いな鈴仙、そう言うことなんで。まあ私も邪魔されて少し鬱憤があるだぜ」

「え」

そして鈴仙の抗議もむなしく、二人のスペルに包まれた。

14白真滝 ライ:2013/04/19(金) 00:02:38
「もう面倒な事は御免だぜ。ここはルール無用で決める!」

「奇遇ね、魔理沙。私も決着を付けたいと思ったのよ」

 お互いの霊力が高まり、二人の右手が持っていたスペルカードの輝きが増していく。激しい威圧を感じた優曇華は戸惑ってしまって次の行動が出来ない。何故ならば、霊夢と魔理沙の間には優曇華が挟まっている状況だからだ。

「ちょ、これは酷いでしょ!? ここは話で決めましょうよ!」

 生命の危機を感じ優曇華は説得を試みるも虚しく、霊夢と魔理沙のスペルカード発動の準備が出来ていた。

「邪魔をする方が悪いぜ。くらえ! 魔砲『ファイナルマスタースパーク』!!」

「『夢想天生』!」

 魔理沙の大きなレーザー弾幕と霊夢の大量の御札弾幕が優曇華に向かって飛んでくる。本当にオーバーキルを起こしそうな恐怖を覚え、無我夢中で一枚のスペルカードを上げた。

「やけくそよ! 『幻朧月睨(ルナティックレッドアイズ)』!」

 発動したのかしなかったのか分からないが、三人の居た位置で先ほどよりも大爆発が起きた。大きな爆発音を聞き、竹林の中で見回りをしていた藤原妹紅が不審に思い爆発した所に駆けつけた。

「大きな爆発音が響いたけど、何があったの? って何これ……」

 妹紅が目にしたのは、激しい攻撃を受けたからなのかボロボロで仰向けに倒れている霊夢、魔理沙、優曇華の姿があった。姿と顔の表情からしてかなり伸びているようだ。その姿を見た妹紅は思わず呆然としてしまう。

「うわ……なんかいやな事があったみたいだね」

 ほっておけないと分かり、三人を背負って永遠亭に送り届けた。最終的に制限無視をした勝負の結果……引き分けに終わり、数日は永遠亭でお世話になってしまったという。



練習編 完


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