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投句板 〜自由律俳句〜

461田中恭平:2014/12/22(月) 17:18:54
2014年12月22日(月)。

・デイケアにて無為なる日々と決別する

・冬陽あたたかなこと見下ろす田園

・深夜二時に目覚め星の声聞いている

・爽やか極まること万感の朝焼け

・赦されぬまま止まった時計眺めている

・古里の雪は幻の庭に出ている

・狸も出たか霜の畑に小さな足あと

・ひととき自分を信じて過ごすこと暖かな部屋

・忘れてしまうこころを怖れ書くに書く

・騒がしい心に観れば荒れた庭よ

・水依存激しくこの冬は自分の顔ばかり見つめる

・コップに水光り渇く喉は求めてしまうよ

・もう夢は見たくないと泣いて朝を迎える

・霜降りて今朝は万感の白い息

・寂しくはないしんに孤独となれば

・火を見れば怖れ水を見れば怖れ立ち尽くす

・くしゃみして紙一枚ない寝室に居る

・寒風の夜を孕みつつ代通寺

・古に倣いて過ごす寝正月

・寂しさや家族でこの傷は癒えない

・平凡に暮らすとしては寝正月

・書書くとき脚の震える辛さかな

・我が身不幸を風下として歩むかな

・いちにちは海を眺めて過ごすかな

・鬱の華咲き誇らんと冬至かな

・初雪を拝んで他郷歩むべし

・何物にも変身できず雪の宿

・山寺や酒飲む罪はなかりけり

・我が身枯れあすくさはらへ還るべし

・優しく赦され祖母の墓前に泣きにけり


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