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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】

1 ◆x0SRSoJXe.:2018/11/18(日) 22:14:42 ID:NOfdPGR20

   ∧ `i¨ヽ   i   i  γ⌒ヽ`i¨ヽ `i ̄'`| ̄`ヽ.  .i\ i\
  _/,,∧ ├く    ∧ .∧ {{   }}|-く. ├一.|    }  .| | ヽ| .:iヽ
. _/_   ヘ_jL \__/ ∨ ∨ヽ、__ノ jL \」__.,イ!____ノ   | | .:| | ヽ
                    γ⌒ゝγ⌒ヽ `i¨ヽ `i ̄'\‐┘ー, .| └─:\
                   {{   {{   }}├く ├一. ¬┌ .:| ┌─'′\
                    ヾ、__.イ ヾ、__ノ .jL \」_イ   j_.L._j__L      )\

●この作品は株式会社フロム・ソフトウェアによって平成18年12月21日に発売された、『アーマード・コア4』の二次創作作品です

●原作との相違点も多く、作者の知識の至らない点は自己解釈によって補われています。あらかじめご了承ください

●この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません

2717 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/01(水) 20:33:01 ID:DvgUtrP20
すまない、少し横になりたくなってきた。

この場面だけ終わらせるよ……。

2718 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/01(水) 20:35:59 ID:DvgUtrP20

          __
          V, ::::::::::::: ̄”三二ニ=…‐一
          V, :::::::::::::::::::::::::::::ー=≦
        _______V, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::......
         V, :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::≧=ー
        V, ::::::::::::::::::::::::::::::::::V, ::::::::::::::::::: く 
        / V, ::::::::::::::::::::::::::::::::::V, ::::::::::::::::::::::\
        i{::::: V, :::抖rセ〔:::::::::|:::::::V, :::::::::::::::::::::::: \         人間万事塞翁が馬ってな。降服した後、彼女にも遭えたし。
       八|::::::V, ::芹テミx::::: |:::::::: V, ::::::::::::::::::::::::___\
         |::∧;V,:| ヒリ  〉 :: |ヾ ::::: i、:::::::::::: |:::::::{           「今の恋人かお」
         l//  :!    V,:| }ハ::::|ノ :::::::::: ト、::::{
          ヽ  {       vl 八V|::::::: | ::: | ヾ{           ああ、元ノーマル乗りのな。
          ゝ‐-'      }/: : |:リ:::::::::ト、:::|
           }    . . : : : : : ::l∧:::::: | ヾ              皮肉だけど、昔よりずっと良い暮らしはできてる。
           ゝ=≦: : : : :「三二ニハ从l]
           /   ヽ: : .:|三二ニ=― |_                非番の時は、本当に平和だ。まあ……幸せだよ。
           入_/ニア : : !三二ニ=―=ニハ___
        r≦三三}ニア___ ノ 三三二ニ=―=ニ二≧x
        |三三/ニ7  |三三二二ニニ=―=ニ二二 \

2719安価のやる夫だお:2020/07/01(水) 20:37:25 ID:HiczNkD.0
あいあい
お大事に

2720 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/01(水) 20:41:53 ID:DvgUtrP20

 |l     .//ll         //       ___ \
 ||   // ||  ./|l     ./l|  /    ||  \     ̄
 ||   // || //||     //|| .∧    ||  .ハ
 ||  .//  .|| // .l|     .// .||/  V  ||  ヽ ヽ
../| /≦   l|/   ||    //       V  |l   lヽ}       つーかよ、俺からも一つ相談いいか?
.| .|/ テ≧ミx、   |   .//≧彡テ示l|  |l   |
.|      ≧ミイ |  /彡イ      .l|  |    l        「なんだお」
.| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   | ./  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ∧   |
、\___/   l/ \___/イ /⌒Y  |        ……そろそろ籍入れた方がいいのかなって、最近思っててさ。
    ̄ ̄     l     ̄ ̄   .レ)y  |  .|
///////////   ノ  ////////  イム ル、  |        リンクスやノーマル乗りは、早々に身を固めるか、一生独身のどっちかが多い。
 U   J              j  u l|_/   N
   u      /\  u      人             正直、いつでも入れられるんだけど、区切りみたいなのっていうか……
\ U       /   \  U  /  |\
.  \    /      \ ./ヽ}\   \          「真面目な話から、急に惚気ないでくれるかお……」
.   \.   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄//   / >.   \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
一種の清々しさすらあるカズキが、眩しく映った。
体制に反抗する日々から、体制の中で安寧を享受するようになった。
それも一つの選択だと思う。というより、そうしていなければ、今頃カズキは土の中だ。

人は生き方を選べないと思う。
その時、その場で、その人なりにやっていくしかない。
時に従い、時に戦い、時に逃げて。
もしかしたら、それこそを運命と呼ぶのかもしれない。

恐らくはクーガーも同じような状況だったのだろう。
あれほどの強さを誇るクーガーが降服を選ぶとは、余程の絶望的な状況
だったのだろうと想像できるが、それは本人が語るべきことだろう。
カズキにあれこれ聞くものではない。

それぞれに、それぞれの過去がある。
いつだって、過去というのはどうしようもないものだ。
過去は変えられないくせに、過去が今の自分を作るものだから、
暗い過去を持った者は苦しみ続ける。一生、その人がその人である限り。
その中で、より良い未来を選んだのだと自分に言い聞かせるしかない。

自分もカズキも。今を最善と信じるほかないのだ。
それはそうと、惚気話は、今はお断りしたい。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2721 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/01(水) 20:43:26 ID:DvgUtrP20
                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2722 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/01(水) 20:44:36 ID:DvgUtrP20
ひっじょーに短いが今回はここまでだ。

次回は来週の月曜日、7/5の午後八時からとさせていただく。

ちゃんと大人しくして治してくるから……。

2723安価のやる夫だお:2020/07/01(水) 21:13:06 ID:HiczNkD.0


2724安価のやる夫だお:2020/07/01(水) 21:18:11 ID:OzqBxeU20


2725安価のやる夫だお:2020/07/01(水) 23:18:56 ID:ruLiyK4.0
ネクストの名前がリベリオンってのも反逆者らしいね

お大事に

2726安価のやる夫だお:2020/07/03(金) 19:23:19 ID:vw5rNY3g0
乙でした

2727安価のやる夫だお:2020/07/03(金) 21:32:39 ID:aCHIK2Fo0
おつおつ

2728 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 20:08:54 ID:.pmpT5lE0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l       ハロー。
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´
 |:::::::::::::::||___ : : :丿
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||

2729安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:11:59 ID:iXVvMpt60
こんばんわ

2730安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:13:57 ID:TxIzl/.g0
ハロー

2731 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 20:18:26 ID:.pmpT5lE0

         _ _ _
       /: : : : : : `i
.       i: : : : : : : : : :!
       、: :○: : ○: :!         ちょっとね、私はチミたちに相談せねばならないんだ。
        i: : : : : : : : : i 
        l: : :,, --_ッ: :',         想定以上にヒロインたちの好感度の伸び方が平坦でね。
        丶 `‐'´: : : :ノ 
         / ´: : : : : : : : `ヽ        本来なら、一転集中であるならヒロイン一人好感度マックスでもおかしくない。
  .     /: : : : : : : : : : : : : ヽ
    , -‐': : ,: : : : : : : : : : : : : :ヽ      そして、もうすぐヒロインを選択せねばならない局面がくるのだ。
  /: : : ,-イ: : : : : : : : /`丶: : : :、
  r⌒ ,/ /: : : : : : : : i   i: : : : i
  ` ‐ '  /: : : : : : : : : |   ! : : : |
       i: : : : , _ -‐ ´,)   ` ヽ _|
        (_ _i ̄(_ -‐'´i
      | :|`‐´i : : : : |
       |: :ノ_ _ ノ: : : : :|
       |: : : : : |: : : : : !

2732 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 20:24:53 ID:.pmpT5lE0

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',        安価スレとは共和政の民主主義。
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _      そこでだ。今後のヒロイン選択及び重要な選択肢についてなのだが。
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶    多数決か、このまま安価を取った人が選択する形式。どちらがいい?
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i    もしくは、何かいい案がないだろうか。
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

2733 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 20:27:46 ID:.pmpT5lE0
いやまあ、私に任せてくれるっていうならいいんだが、みんなの納得も大事だからね……

今回もヒロインの選択があるんだが、もうヒロインの選択ができる場面が少なくなってきてるんだ。

不意打ちで「突然だが、ここまでで好感度集計だ!」ってのもどうかと思い。

2734安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:32:48 ID:iXVvMpt60
んまぁハーレムしないならシカタナイネ
とはいえ、強制死別(完全ルート消失)シーンも割とキツそうだ

2735安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:35:13 ID:TxIzl/.g0
誰選ばれても文句は無いしどっちでもいいよ

2736安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:41:51 ID:fOsQzU6A0
ダイス…はここじゃ使えないか

2737安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 20:56:04 ID:jjHjuAug0
安価スレだし泣いても笑っても安価でいいとオモイマス

2738 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 20:59:17 ID:.pmpT5lE0
ふむ、特に否定意見や抗議もなし、か。

では、今回は「ヒロイン決定まであと少し」という予告にとどめる形で、これからも普通に安価でやっていこう。

2739 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:00:44 ID:.pmpT5lE0

    _.    _
    \\__//       __   ___.  く ̄|        __
      \ /  /⌒ヽ. | |  | |   | |  /⌒ヽ ( 、-_ヽ /三ヽ
      | |   ( ○ ) | |_| |   | |  ( ○ ). __ヽヽ、 ( 、―┘
      | |.    ヽ___ノ   ヽ.__|.  [_]   ヽ___ノ  ヽ二ノ  ヽ二7  o o o
       ̄

                          ____
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                     ノ _.ノ
                     ( .(
                      )ノ
                        ((
                         ノ
              / ̄ ̄\/ ̄\
                / ̄ ̄ ̄`.  \    \
             /           、    、 ピーピーピーボボボボ
           /           i     l
        _/ 、  ,イ            /
       (     )_/______ノ__ノ





        ,.  '"                `丶、
        /           `ヽ         \
.     /             |              ヽ
.    /       /     }  ' |   |         '.
    ′ /   /  /   '   } |   |             '.
   i   /   /  /   .イ   ノ '  |
   |i ; / ,' ,‐/-/_/_ /i/    |
   l| { i{ i|厶Tニヽ厶イ  ノ    |
.   八 ⅥV八 ィ仡:テア |       |              百二十戦目だ。まだやるか?
     ヽ{ヽУー'゙ jシ'′ |      |
        . '   ′  |      |              「やめときま……うっ」
     く     ''   |      |
        、 。        |      ト、             吐くならトイレで吐け。
       ヽ       |      | i\
         ∧        |      | |: . \
.       / 个ー―‐‐ 、|      | |: :   \
      /( `¨¨  ー-=ミ|       l 从 : . ⊇)\
.     /  >x、      |        | ̄ ̄ ̄   }\
    _/_/_,/_乂う≧=|        |-‐=ニ二三/:.\\
  /        [o`ヽ |        l       ∧: : : \\

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
次の日が非番になった途端に、C.Cに頼み込んで戦闘シミュレーションを行っていた。
時刻は午前九時と昼前だ。今回はもともと非番だったC.Cだが、
渋々といった様子ながらも二つ返事で受けてくれた辺り、感謝しかない。

いつも通りの連敗を決め、接続機器から頭を外し、うなじのジャックから
ケーブルを引っこ抜くと、そのまま床へと倒れ込んだ。
しこたま頭部を殴りつけられたような鈍い痛みと吐き気に襲われる。
今回も限界までAMS接続での操縦を行った結果だ。

決して、自分はAMS適性が低いわけではない。
ランクはBだが、中の上くらいはある。そもそも、AMS適性の保持者自体が稀なのだ。
企業の主戦力たるネクストのパイロットであるリンクスの絶対数が少ない理由も、
偏にそれに因る。自分のような元浮浪者がリンクスになれたのもそうだ。

ある程度の遺伝は関係しているらしいが、それでも結局は個人の才能だ。
持っているだけでも貴重なはずだが、こうも高ランクの適性保持者に
囲まれていると、なんだか納得のいかない思いもある。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2740 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:09:12 ID:.pmpT5lE0

       /  ̄ ̄ \
      /ノ  ヽ__   \
    /(―)  (― )   \      ……なんだか、最近上手く行ってないんですお。
    |.  (_人_)   u |
   \   `⌒ ´     ,/       「ほお」
     /         ヽ
.    / l   ,/  /   i        人間関係とか、私生活はすごく充実してきてるんですお。みんな、世話焼いてくれるし。
    (_)   (__ ノ     l
    /  /   ___ ,ノ         「だろうな」
    !、___!、_____つ





   / ̄ ̄ ̄\
.. / /     \ \        この前も、カズキ……ランク24のリベリオンと共闘した時も、援護しかできなくて。
/  (●)  (●)  \
|    (__人__)    |       一緒に戦おうとしたら蹴り飛ばされちゃって。
\    ` ⌒´    /
/              \

2741 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:14:28 ID:.pmpT5lE0

          //L」   /    /     /       i  i
          .′ .イ  .′    .′   .′     l  i i
         ;  / ,l  {      l  i   l        l  i i  i
          i |/l/! ',     |  l   {         }  i }   }
          |   l  ヽ   l  { {  ',        .′/ /  / /}
          l   |  ヽ. \  ト、「\ヽ. ヽ.     .′/ /} /l/ 7
          {   |   ヽ.fト、斥k≠ミ.\l\  ,l /l/≠kメx/ ,イ
         ',    !   i  ト灯f千´rッ'`   ヽ/ l,代f千rf} 灯' !
          '.   !   i  | ´^'冖`^`        `^冖'`^` .′¦      で?
           '.   |  i  |           !        /!  ;
              、 |  i  |           }      厶j         「でって」
     _  -‐‐-  ヽ|  i  |ヘ、        _       .イ'  !
     \     \|  l  |  .>.、     ´ー┘   / l   l          不安を掻き消すために私に答えを求める時点で三流だ。
       ヽ、_,.-─!   l  |/ 」 ` .       .ィヘ  l   |
        /    |  l  |  { 'ー 、 `   . _ . ´} } f ‐┴‐┤          自分で考えろ、自分で。
        / ,.-─‐!   l  |/l   ヽ、    / l、 }、___}
      /         }   l  |  |      `゙対く.   l ヽ{   Ⅵ
      '⌒ ー─一イ!   !   !  !     /.::::::::}   l   ヽ.  |
           / 」   {   |  |      ∧:::::::ハ  l     ヽ. |
    ,.-─‐  ¨   ̄∧  '.  l  l     .′}'⌒{ ',   '.     `|
  ヘ           / ,」  i  |  |   /  .'::::::::'. ',   '     |
. /    、        / /! i  |  ト、 ∧ .'.::::::::::'. ヽ ハ     !
/     ヽ.    / /  |  i  |  | `′ .':::::::::::::::'.  ′ }   ;





          /              `ヽ
         , '   /  /         i   `ヽ ヽ
       /    /   /     i    }       ヽ '.
        .′  .′ ,イ    l    | i       ' }
      fi   l  { |  . ′ }    | l  |     }i
      |i   {  | { / / /   | | l  }     ||
      |i   |  | !{ イ |イ {   | } } ム」   ||
      |i   |  | !|斗l┤ i|-  レ'}/]厶斗 }   }l
      |i   {  {从=≠ミ、ト、  ! ィ爪_刋/  / |         従うだけなら犬でもできる。私に貰った答えに従って選択して、
      |i   ∧  V代丞外   ヽ|  ` ア .イi |
      |  /  ヽ、ヽ        :::.   /  l」 |         それで失敗したら、私のせいにしたくなる。
      l  ,'     ト-ト             /l  爪 |
      | '     i  \     -‐   .イ | 小、ヾ、        「そ、そんなこと」
      |/     |    i个  .   /| | i|// } ヽ '.
      {   i   |   | l   `   { { i|/ 小、   i        おまえを悪く言っているんじゃない。人間はみんなそうだ。
      l   |   }   } }      比7   },rヘi }
       l   ,    , i   //         /  /厶 }_」
        ,  /   /厶イ´        -‐ァ'  / {{    `ヽ
     /  /   { { 川「 ̄`   ´    ′ /  ヘ       ,
        ,     ノノメイ         , /  ,′ {  ヽ    }
    i   l    //}′{        //  {{ ハ ヽ ヽ  ト、
    |   |   〃/.::| }        //    |レ'   ヽ、ヽ ヽ   ,

2742 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:21:52 ID:.pmpT5lE0

              ―‐ 、
         /    .:ヽ
       /       .:.:.:.:,
       |     .:.:.:.:.:.:.:}       ……まあ、確かに、不安ですお。
       \  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ
       /  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|        こんな調子だと、なのはさんに義理を果たすこともできなさそうだし。
      (_  .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
      | i !     .:.:.:.:.:.!         誰かと協働した時、パートナーが自分のせいで墜ちたりしたらって思うと。
      (__ゝ ____,_ノ
          :::::::::::::::::::::::::::        
              ::::::::::::::::::::::::::::
                ::::::::::::::::::::::::::
                 ::::::::::::::::::::::::::
                   :::::::::::::::::::::

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
C.Cの言う通りだ。自分は今、不安だった。
何もなかったころはまだしも、今、自分の手には多くの物がある。

なのはたち、マーシフル、リンクスという立場、AMS適性。
今のまま、冴えない戦果ばかり出していては、
いつか元の自分に戻ってしまいそうで怖かった。

何もなかった頃の自分に。与えられたものが失われて、空白が戻ってくることが。
カズキとの共闘の後、戦いへの恐怖とは別の寒気を感じ、震えた。

マーシフルという名機を譲られ、なのはという伝説の英雄に訓練を受け、
それであの結果だ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2743 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:27:39 ID:.pmpT5lE0

  { {      i  i`、   |!_:l_斗 ´  // |l   :::/ /:/` ー/    .:/ /  / ::/
  、`、     i   i 丶 | ', i 丶  Ⅳ :|l   ::/ /:/  ,/   .:/ ̄/  / ::/
    、 、    Ⅵ li  _Ⅵ__{{ニ=厶 {  |l ::/ /:/  /  _ ≦--/   ..::/
    ヽヽ   \ f ⌒//⌒ィァ气 i  |l :i /:/ /-=≦ニ_/_,ィf㌣≦ /
    |  rs。   \ / ん_ノ::::::::;ヘi  λ :i[{ {      /⌒ィ三ニ=㍉/ .::       おまえはそんなんだから駄目なんだ。
    |  |  T―r 《  {fj:::::rィ::::fj ㍉  \{ {{    /ん_ノ::::::::::::::} ヾ_,.イ
    |  |  :|l  i   ヽゞ三彡cノ_       `       {fj::::::rィ::::::::fj  】|.:|       「うっ」
    |  |  :|l  li   "⌒^¨ ̄                  ゞ三_彡ctノ ノ |.:|
    |  |  :ll   li           ::i           ¨^⌒'゛  |i       人のことばかり考えてないで、自分のことを考えろ。
    |  |  :|l  li             .::ノ                  ,′
    |  |  :l!| i ∧            ::}                   ,′        自分だけのことしか考えられないのは、
    |  |  :i l l / /〉                            ,′
    |  |   l l // f\       t‐-   __               /           いわゆる我儘な、ただの馬鹿だがな。
    |  |   l l,// /|/ /: .       `こ¨            </
    |  |   l l,/ / l|,/  i丶                <   /   .::/        自分の面倒も見られない奴が、
    |  |   l l /  lL_  i:_` 、         <   //   .::/.:
     j/⌒ヽ ヾヽ  〕 / ̄   〕i`   __  ≦      / /    .::/.::         他人の面倒など見られるものか。





.        _ -――- _
.       ´        `
   / \  U      \      「というか、おまえ、何のために戦ってるんだ?」
.   /     `ー   `ー'´ ̄` ‘,
  {   三三   三三   }      それは……誰か、誰かの為に……
  ‘,    (__人__)    J/
   \ u           /       「それで認められたって、おまえ自身は何も変わらんぞ」
     `¨7    ̄    ‘,
      /          ‘,

2744 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 21:39:26 ID:.pmpT5lE0

   |    |    |  |     i|        | |  j   '    }    }   } i}
   |    |    |  |     l|、       i| /  '|  /   ,'      ノ
.  八   !,    !  !    |ハ   }    ’  ,   / !   /   /   ,’
.    \  人 \  Ⅵ Ⅵ   i| Ⅵ |   / ' /  /  '   '   /   /
.      `ト 、ヽー\ '。-ヘ   lト、 Ⅵ l   ' / /j /_,' ノ   /    /  〔
      i  \\ \\ \ l{  Ⅵ!  /r'//7 /  /イ/   /  /   i|
       f≧ュ。..._\ \}  \}   |  / / /j/ _... 斗≦1/ . イ     |
 |    从  {i{::::::外≧メ,         | '     。≦廴 リ} 从, ´
 |     》 戈=z。::::。ツヽ¨ =-   j/  イ ゝ。:::.::::少′イ    |
 |       i `¨¨¨¨¨¨¨´        i   `¨¨¨¨¨¨¨´ /     |       |     いいかボウヤ。自分を信じられない奴は、
 |      ∧                 }           '      |
                                                 幾ら他人に信じてもらっても無駄だ。
.         ヽ              /        /!        |       |
       |   i会x                     /  !       |       |      自分を愛せない奴は、幾ら他人に愛されても無駄だ。
       |    {iニニへ    ^ ー‐  ¨´    /    |               |
       |   ⅥニL._ ^              .。会y    i|                  
  |   |    寸iニニ≧=-` ..   ...。イ ニニス   i|        |
  |        寸三ヲ寸三三≧≦zニ三三ス  ヽ, l|        |     |       
  |           }  /  寸ニ三三三三ヲ^ヾ \ ' |        |     |
  |            l  '    ヽ `¨ヽ /∨\   '  ヽ |        |     |
  |            | /      }    ヽ   ハ   ハ  ハ j       |     |





             -─―- 、
        /         \
.      /          \      「おまえがやるべきことは、自分を定義することだ。
.    /       _/::::::\_ヽ
    |         :::::::::::::::  i      誰かの役に立って褒めてもらうことじゃあない」
     |   u    ( ●)::::::::::( ●)
.     \          (__人_)  /      …………。
        \__             /
      /   ー──―一'´\






        ,.  '"                `丶、
        /           `ヽ         \
.     /             |              ヽ
.    /       /     }  ' |   |         '.
    ′ /   /  /   '   } |   |             '.
   i   /   /  /   .イ   ノ '  |
   |i ; / ,' ,‐/-/_/_ /i/    |
   l| { i{ i|厶Tニヽ厶イ  ノ    |
.   八 ⅥV八 ィ仡:テア |       |            あと、今更私から教えられることは特にないぞ。
     ヽ{ヽУー'゙ jシ'′ |      |
        . '   ′  |      |             粗方の基礎はなのはが教え込んであるようだからな。
     く     ''   |      |
        、 。        |      ト、            ……ま、ここで突き放すのも酷というのものか。
       ヽ       |      | i\
         ∧        |      | |: . \          助言の一つでもやろう。
.       / 个ー―‐‐ 、|      | |: :   \
      /( `¨¨  ー-=ミ|       l 从 : . ⊇)\
.     /  >x、      |        | ̄ ̄ ̄   }\
    _/_/_,/_乂う≧=|        |-‐=ニ二三/:.\\
  /        [o`ヽ |        l       ∧: : : \\

2745 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 22:01:40 ID:.pmpT5lE0

                            ___
                       ,  '"´           `丶、
                     //             \
                    // .:::/ .:: '´           \
                       / / .::::/ .:/             :::ヽ
                  ,' .:!.::/::/ .::::/ ..:::::::: '´          :::::',
                    l:::::|:::!:,' .:::::〃 .::::: /    .:/       ::::::::l
                    ヽ::| :|:{.::::メ/.::::::/::::   ..:::/  ..::/   .::::::::l
                        j小代k.{ | ::::/:::/ .::::::::/ .:::::/::.:..:/::::::::::l
                    ハl 、込仆|::://7..:::::::/...::::/::.::: /::::::::::::l
                   ,' :l   `¨∨ ∠::-/.::::、/::::::::/::::::::::::::l       おまえ、良いな、と思ったものはないのか?
                     / :{   ノ    -弌≦k≠=‐ァイ::::::::/::::::::l
                     _/ :ハ   l      ヾf乏圦 /::/:::::::/::::::l:::|        自分が良いと思えるものを信じろ。
              _// /::::∧ t 、      `¨´ ,/::: ::::::/:::::::::l:::|
                jト、./  .:::/  ヘ `ー`        イ/:::: :: /::::::::: l:::|        人でもモノでも概念でもなんでもいい。
                / / ..:::/._  ∧ __,   < ノ7:: :::::/:::::::::::  l:::|
            l{ /  .::/   ̄厂{{ { ___/'´/:: :::/:::::::l:::::::  l:::|         信じたいと思えるものを見つけることだ。
            |∨   /    {  /レ/─一''´ / .::/\ :::|:::::::: l:::|
            l/  /     \_///      __/ .::/   ヽ!:: :::: ::::|         それはやがて感性となり、基準となり、
                /   /_____,(⌒)′  ̄  / .::/    ゝ、:::: ::::|
            /   /´     //爪     / .::/\     `ーヘ:::|          おまえをおまえたらしめる。
              // :/    /// |l. ヽ     /,....::/   \      ヽ|
          〃 :/   / //  .||   \ 〃::: /      \    /}





                   - ――‐――――-
               /                 `丶、
               / /  /       '" ̄ `ー‥‐- 、 \
             / /  / :/    /             \
              /:/   :/   /    /      -―‐           丶
               |│  /   /   /     /                ヽ
              ! |  |  /   /    :/  -―…―          ',
           ヽl  │./!  /    / /        /       l
            lハ /レ-jヽ/  / /        /  /      |
           │Ⅳ沂心/j  / /    _  -‐ '´ / /   /   │    見るに、おまえは臆病な男だ。
            l リ 弋外.八/∠斗<二ニ -≠´ ̄  /" /      |
            |lV  ¨/     _ ‐-\<.______ イ/  /      .|     話を聞いていると、普段は素直なくせに、
            │l   r'      ー气f心、 ヾ  /    /  /   :|     |
            l八          ヽ込孑㌻  /   /  /    |     |     変に腹の底で人を信じていないように見える。
            | l∧ ヽ       `¨´   /   /  /    l     :|
            │|小   `ー            /  /  ./     l     |      自分のことは特に、な。いつも何かに怯えている。
            |│ ∧            _./ /   /     l   / |
            lン==^ー― x― ‐   //   //       l   ,' :|      何かを信じられる自分を信じてみろ。
            /(_______j___/   / /        l  /   |
             `ト、________/   /  /       :l  /   :|      リンクスという立場も、あくまでおまえの一部だ。
            |∧   {  |`ヽ /   /    /        :l /   │
            | ヽ___{_|o/   /   //          l /     |
            |   l   { /   / _., -=‐/           l/      :|
            |   |  _∠ニ=‐<  ̄     ,′          '      |
            | ム匕: : : : : : : : :.ヽ    ,         !        :|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
C.Cは相変らずのつっけんどんな口調で、すらすらと自分を分析してみせた。

あまり、良い気分ではない。心の中の小さな部屋を無理やりこじ開けられ、
中身を抓みだされてああだこうだと指をさされているようで。

自分と話すことも、自分を見ることも、人間にはできない。
心は一つだけだからだ。鑑に映った自分も、映像や録音データの中の自分も、
結局は虚像に過ぎない。自分がどんな人間か考えて想いを巡らすことはできるが、
こうだと決めることはできないし、それも思い込み以上にも以下にもならない。

人間は、自分で自分の生き様を見つめることができない。
だから、自分が分からなくなって、自らの心の有無すら分からなくなるのだろう。
自分が、そうであるように。

恐らく、C.Cの言っていることは、事実だ。
事の本質を言っているわけではなくとも、
自分がそういった男に見えるような人間であるというのは、紛れもなく事実だ。

そんなことはない、と心の片隅で叫ぶ自分と、
彼女の言っていることは間違っていないんじゃないかと頭の片隅で
項垂れる自分がいた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2746 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 22:02:23 ID:.pmpT5lE0
                         ┌──────┐
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                         └──────┘


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                           │::::::::::::::::│
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                             │ :: │
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                                   □

                               ・

2747 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 22:26:58 ID:.pmpT5lE0

          ヽ|   `‐‐ソ、:;:;∠ノノ
:;、          .|       〉,ヘ:;\
:;:;:;`z_       /       r´ ヽ \:\
:;:;:;:;:;:;`ヽ, ----´---------------┴、 \:;:\
:;___:;:;:/ ,__________;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::::::、へ::::::::l  \:;:;\                        
´ .`ヽ、´:;:;:;:;:;:;:\ ヽ、;;;;;;;;;;;;::::::::::::ヽ ヽ::∧  \:;:;:`‐‐‐----/
. (´  r、:;:;:::;:;:;:;:;:;lヽ `ヽ、;;;::::::::::::::::::/::: ヽ   ゝ------‐´
 ヽ く  ヽi`ヽ、:;:;!     ヽ、____/ :::::::: ヽ           おーやる夫か! 今俺はちょうど北極海上空だ!
ヽ、  )     ヽi              ____.)
、                      (´             何を隠そう輸送機が飛んでるところに帰投中出くわしたんだが
 ヽ、              /-----、  ノ      
              /  lv=====/`               これが大変ネクストのパーツを輸送中だったみたいでな
    l         .〈  .l    /
    ヽ         ヽ l ̄`ヽ/                 企業のネクストが襲ってたんでつい反射的に最速で
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ー------、└----、
                ー------,                蹴り飛ばしちまったんだなんせ俺はグッドスピードだからな!
                    ./ヽ
   ,,∠´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ、  ヽ、             するとこれがとんでもないことに結構敵がつえーんだ
,、/´                  ヽ、ノ  ヽ__
                       ヽ     /         しかし売った喧嘩は引っ込められないのが男の性
                        ヽ   /
                   へ    .l /           さっきから聞こえてくる輸送機のオペレーターの子の声も可愛いし
                  / ヘ \  ∟、
       ---‐‐‐‐‐‐-- //  ノ /    ヽ______  

                            ┏…━…━…━…━…━…━…━…━…━
                       【 ℡ 】
…━…━…━…━…━…━…━…━…┛

          / ̄ ̄ ̄\
        /  ─   ─\_
       /   (●)  (●) \|l(^)
       |     (__人__)   l(_ )     忙しそうだし、また今度かけますお。
       \     ` ⌒´   /⊂)
       /             ヽ ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
電話を切り、ベッドに身を投げ出す。
昨日は戦闘シミュレーターで体力を使い果たした後、
シャワーを浴びることすらままならずカーペットの上で倒れるように眠ってしまった。
流石に限界に挑みすぎたというものか。

意識が戻った時には、既に日付が変わっていた。
服をじっとりと濡らす汗の不快感と空腹感に突き動かされてシャワーと
朝食を手早く済ませ、さあ今日もシミュレーターに、と支度を始めたところで、
C.Cの言葉を思い出した。

今日のところはシミュレーターはやめておいて、人に会いたいと思った。
そこで、通話画面で呼び出したのはクーガーの番号だった。

だが、当のクーガーはこの通りである。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2748 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 22:42:18 ID:.pmpT5lE0

                     __ ___
                   / | |/     .\
                     |  .|__|(● )(● ):\     以前みたいに、誰かが声をかけてくれるのを待ってるだけってのも、
                     |  / | .(__人__)   .|
              / ̄ヨ.| |  `⌒´   ./     良くない気がするお。たまには自分からかけてみるお。
               ├ | \≧=、――  .'´\
                   \ \   | と'┐     |
                    `ー‐`>┼‐ヒ__ \__  |
                  〈イ|   \____ノ
                       〈イ |       |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
実は、最近は少しずつ、一人でもやることは増えてきた。
主に家事だが、掃除をしたり、洗い物を片付けたりするようになってきた。
やることが本当にないときは、基地内のトレーニングルームに行ったり、
体調に問題がなければシミュレーターでCPU相手にネクスト戦を行っている。

だが、それくらいだ。人の営みとしては、かなり単調なものだろう。
自分からすれば、かなりの進歩なのだが。

人間は過酷さにも贅沢にも慣れるもので、あれだけ美味しくて、口に含む度に
舌が痺れて唸り声を上げていた食事も、日常的なものとなってきた。
日々の楽しみを挙げるとすれば、やはり人と話したり、何かをすることだ。

さて、誰に掛けてみようか。

下↓3
1.なのはに掛けてみよう
2.はやてに掛けてみよう
3.掛ける前にアルトリアが来た

【好感度表】
なのは Lv4
はやて Lv5
アルトリア Lv5
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2749安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 22:46:42 ID:fOsQzU6A0
2

2750安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 22:49:14 ID:TxIzl/.g0
1

2751安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 22:49:18 ID:78SNkWmQ0
1

2752 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/06(月) 23:00:54 ID:.pmpT5lE0

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',          ハァイ、今回は短いがここまでだ。
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _       ……マジで平坦だね。それだけ各ヒロインが魅力を感じてもらえている、
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶    ということだとは思うし、嬉しいことだが……迷いどころさんだね。
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i    次回は来週の月曜日、7/13午後八時からだ。
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ     シーユーアゲイン。はやく梅雨開けるといいねえ。

2753安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 23:04:19 ID:78SNkWmQ0

実に悩ましい

2754安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 23:05:47 ID:WKJlxcAo0


2755安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 23:07:18 ID:TxIzl/.g0
乙でした

2756安価のやる夫だお:2020/07/06(月) 23:50:01 ID:ekQvZeHE0
CCさん、良さそうなこと言ってるから憶えておこう

お疲れさまでしたー

2757安価のやる夫だお:2020/07/07(火) 08:14:38 ID:7SnrcboI0
乙です

2758安価のやる夫だお:2020/07/07(火) 21:37:22 ID:2ImHP3dw0
乙でした

2759 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 20:16:33 ID:NWPQrFbE0

    /||ミ
   / ::::||
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 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
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 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i     ハロー。
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l
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 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||

2760安価のやる夫だお:2020/07/13(月) 20:17:51 ID:R8G9gn3g0
ハロー

2761 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 20:19:02 ID:NWPQrFbE0
ちょーっと待っててね、さっきからWIFIの設定で苦戦してるんだ。

なんかやたら切れるし、セキュリティ規格が古いだの信頼できないネットワークだの……

2762 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 20:50:31 ID:NWPQrFbE0
         ,- ‐‐ - 、
       r‐イ: : : : : : : : :`,
      i /○ ○: : : : /   /` 、
       i_ _ _ : : : : : : :{    / : : /
       `,_ _`=-: : : :|   ノ : : /       なんか埒が明かないし、このままやるかあ。
       i: : : : :_: : : : :'y´ : : : /
       `-‐、´: : : : : : : : : /        ネットが不調というかPCの問題な感じがするけど、どうしようもね。
            ノ : : : : : : : : i´
          / : : : : : : : : : :|           待たせたね、始めるよ。
           i: : : : : : : : : : : !
.          (`ー‐-  -‐ _}

2763 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 20:52:08 ID:NWPQrFbE0

          / ̄ ̄ ̄\
        /  ─   ─\_
       /   (●)  (●) \|l(^)    出ないお……何かあったのかな?
       |     (__人__)   l(_ )
       \     ` ⌒´   /⊂)     なんとなく気になるお。部屋まで見に行ってみるかお。
       /             ヽ ノ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
深い理由はなかったが、なのはに掛けてみた。
が、なのはの声が聞こえてくることはなかった。
味気ない不在音声が流れるばかりで、一向に出る気配もない。

いつも、彼女は何かしらの用事で基地を空ける時は一言メッセージを入れてくれる。
何かあったらすぐに連絡を寄越せ、とも言われている。
変に判断せず、まずは自分を通せ、と。
信用されていない、というよりも、一人で何かをさせるというのを避けているのだろう。

事実、これまでも自分が出かけた時、誰かが一緒だったと告げると、
彼女は微かに安堵の表情を浮かべるのだ。

仕方のないことではある。世間知らずの中でも輪をかけて無知な自分を
陰謀渦巻く戦争経済の世界に一人置いておくのは不安なのだろう。

それに、いつもは連絡すれば、すぐに返事が来ている。
なのはに至って、何かトラブルということはないだろうが、少し気になった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2764 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 20:54:33 ID:NWPQrFbE0

                r- 、
             _∠___:.:`ヽ, イ´ ̄ ̄ニニ=―
        , .:.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.--´--- 、
      /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:、:.:.`ヽ、
      .イ:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ、:.:ヽ、
    /\:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.',:.:.:.:\、:ヘ
   ./ヽ:.:.ヽ:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:./:.:.:/:.:.:|:.:.:.:.|:.:.: ',:.:.:.:.:ヽヽ:ヘ
   ,'ヽ:.ヽ:.: ,':.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:/:.:.:.:.:〃:.:.∧:.: }:.: : |:}:.:.:.}:.:.、:.:.:ヽ ヾ、
   i:.:.:\ヽi:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!:.:./|:.:.:.:././:.:/ i:.:/|:.:.: |:i:.:.:.i:.:.:ヽ:.:.:i
   ',:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.||-/丁:.云メ-/  .}:.i ┼:/:.|:.:.:,':|:.:.|.、:.:.|
   ',:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:.:.:.:.{|:/ ≠´てト/   /イ7、/:./:.:/:.|:.: | }:.:.!       あ、やる夫君。
    ∨:.:./!:.:.:.:.:!:.:.:.:.| 〃 ら::::::|      b:} !:|/:.:/:.:/|:.:.! |:.,'
    ヽ:.:{ ∨:.:.:ヘ:.:.:.{ .` .辷シ     ヒリ,':.|:./|:.:/ }:/ |/        おはよ……
     ヽヽ .!:.:.:.:.ヽ:.ヽ         ヽ i:./ .}/ i/ ./
      .\ヽ:.:.:.:.|ヾヽ            ノ:.| ./ . /            「おはようございます。なんか、くたびれてますお」
        .ヽヽ:.:.:|.    u.    ‐  イ:.:.!
          ヽ:.:.| ヽ        イ |:.:.:,'                 まあ、色々、ね。
            _| ヽ:|   >  、∠:. |:.:|:.:/
          .r/ `ヽ \__ _ /lヽ:.:.:.|:. |/
       r.´ ヘ      / |  i!ヽ .:|:./|
  ,、 r:::´::::|   ヘ     /≠|  i! ヽ:::`ヽ 、

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
軽く身支度を済ませてなのはの私室へと向かう。

なのはの私室はドック近くの居住区核だった。

今日は日曜日ではあったが、このトウキョウのネクスト収容施設では関係なしだ。
単純にネクストの収容や、オルデンブルクから預けられた機体の整備などを行うほか、
ランペルージ夫妻のやっているような機体テスト、ラケル博士が陣頭指揮を執る
新パーツ開発など、とにもかくにも大忙しだ。

今日も今日とてすれ違うスタッフたちの数が減ることはなく、
なのはの部屋に近づくにつれ、スーツより白衣と整備服の姿が増えていった。

十分くらい歩いただろうか。
なのはの部屋のスライドドアは自分の部屋と同じように、
無骨な鉄板といった風貌だった。
申し訳程度に「NANOHA TAKAMACHI」と表札が掛けられている。

チャイムを鳴らすと、いつもと様子が違うなのはが出迎えてくれた。
即座に後ろ手でドア脇のスイッチを叩いたかと思うと、
内側の光景を阻むかのようにドアが再び閉まる。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2765 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 21:06:41 ID:HorPQnFI0

                     /: : : : /: : : : : :l: :,l.:.:.l:.: : : : : : : : : : : : : : : \: : \
                     i : : : : /: : : : : : l: i |::,l: l: : ト:: : l: : : l: : :ヽ: : : : :';: : : :\
                   !: : : : i: : : :l :l:/ l:l‐|/.l/: :/ |:.:.ハ-l-! : : : :'; : : : :i: : : : : |
                      V: : : l: : : :l:ハ!ニ二,/l: / .l:/_.ニ、l: : : : : i: l : : :ト、: :: : !
                   ヽ: : ;ハ: : :l lxfiハ:::仆i/  l,イf:rfヽ: : : l: :l/ : ハ:|: :ヽ: ::|
                    ∨l: :Vハl ` ヒ辷ソ     辷ノ./: : :/i;ノl: :/: :|: : :|: : |
                       _`l: : :\',.          丶 ,ノ_.;ノヽ j/: : : |: : :|: :/
                     ,.<::::::::l: : : : l`            ./l : : : | |i : : :::|::: :レ'
                    /:::::::::::::::::'; : : : l.丶、      へ ノ-l: : : ::! | : : : ::.: .: !
                {:::::::::::::::::::::V : :ハ、\.>-  ._〈ヽ´::::::} : : : ! | : : : ::: : .:|      ……ここから先に見るものは、
                    i:::::::::::::::::::::::\:ヽ:ゝ `フvく  }│';::ノ:ノ:/:::i | : .: : : : :.:|
                  ';:::::::::::::::__::::::i::ヽミ /l´::::`|、/l ,!--、:l :/ / . |: : : : : : :::|      人に言いふらしちゃだめだからね。
                  V/ ̄  l::::{::::|__∨_|:::::::::l___l   二)_::::/  .! : : : .: : /
                    ∧,. --、 l::::!:::::::::::::::::::::::::::::::l    r_ノ-l   .|: : : : : /
 __   _              |::::';:::L>、l二!:::::::::::,.-──ォl    l:::| ,r!  |: : : : /
  `ヽ}:::::>.、        l::::::V:::rナ)、:::';:::::::/  ,ィ:l´V   ,ノ┐/」  |: : ::/
_─-- |::::::::::::::`::..、     /:::::::::V:〉ノ  l:∧:::: ̄/l:::::l  \/ヽ ┘ltl  .|:.:.:/
   _i::::::::::::::::::::::lヽ..--:':::::::::::::::',  /:::::::ハ::::〈 ';:::ヘ、  `/::::| `!  |/
 ̄ __.l:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::∨::::::::::::::::∨lヽ \:::`.ー:/::::└‐.l
\'´::::l:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::::::::::::::/::∨::::::::::::/::::i::::\ `ー-/:::::/:::::/
(::::';:::::|:::::::::::::::::::::::l:::::::::::::::::::::/::::::::::V::::::::::::::::::ヽ::/` ̄|ヽ/:::::::{
:::::::i/l::::::::::::::::::::::::\::::::;::::::´::::::::::::::::::\:::::::::::::/    l::::::::::::::l

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なのはは日頃から薄化粧だったが、今日に至ってはすっぴんだった。
とはいえ、元の素材が良いせいか、それほど気にはならない。
エクステをするまでもなく睫毛は長いし、ぱっちりとした二重瞼の眼は愛嬌がある。

自分もブライドル本部や基地で多くの人を見てきたおかげで、
なのはが世間一般の基準ではかなりの美女だという認識ができてきた。
最初こそ、自分の中の基準は良くも悪くもなのはにしか与えられてこなかった。

偶然、リンクス養成施設でも男女比は男性に大きく傾いていたため、
自分の中で女性としてしっかりと認識されているのは彼女くらいだった。

だが、他の人を見て、それからなのはを改めて見てみると、
やはり彼女は才覚と実績と魅力に富んだ人物なのだと思い知らされてきた。
言うまでもなく、自分の師にして専属オペレーターとしては勿体ないくらいである。

そんな彼女も、今はよれたシャツに袖を通し、疲れ切った溜息を吐いていた。
どうしたのかと聞いてみると、なのはは逡巡した後、「ま、いっか」と呟いた。

「今日、古い友達……はやてちゃんじゃない方ね。お客さんが来るの。
ビデオ通話でもよかったんだけど、直接会おうって。
で、私の部屋でって話だったんだけど……非番だからって寝坊しちゃって。
片づけ、終わってないの」

「て、手伝いますかお?」

「うん、そうしてくれると助かるな」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2766 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 21:17:49 ID:HorPQnFI0

            __
             ´     `
.      /        ⌒    \    /
     /       ( ● )         、 /
      |                ⌒   ∨   見
      人     (    ィ  ( ● )  /     せ
     /     ¨¨   ',         /       ら
                   ゝ '     /        れ     OH...
                      \        な
                       ┌匕 \       い
                      !   /\      お
                      ゞ. //'  \
                  /\_//¨)     \
              /   < /  ̄      \
                /





  .:.:i゚.:.:_i:.:.:,:.:/:.: /:.: / ヾ:.:.!:.:.:!:.:.:.:.:.:.|::.:.゚:.:.゙:.  ,ゝ /     
  l:.:|:.:.: |:.才オ-/+:./    V弋ナ、ハ:.:.:.!:.:. |:.:. | { /     
  N:lN:.:.!/>゚二_.jメ    埓ミv':.:.V:.!:.:.:.!:.:. !ζ/      
  ヽ:!:.ヽi゙彳伝メi     俐}i; リl:.:.:i リヘ:.:!:.:.:! /     あはは……さ、最近片づけてなくって。
   ゚、!:.:.+ 込炒     込リ |:.:.: :.:.:. :.!:.:.:| l      
    +:i:.Niliili          l!;': !:.:.:.::リ:.:.:.| |      ……空きビンとか纏めるとこからはじめよっか。
     ⅵ:.x .u  r――v  ..イ!,!:;':.:.:.:.:.:.:.:.:.| \
      |ヽ{>.、 !  ,ノ / !ノリi!:i!:.:.:.:.:.:. |   \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なのはに招かれるままに部屋へと足を踏み入れる。
幾ら教官と教え子、リンクスとオペレーターの関係とはいえ、
女性、それもなのはのような女性の部屋に入るのだ。やはり、意識はする。

だが、その胸の高鳴りは、一瞬にして停止することとなった。
目の前に広がっているのは、生活感のある、否、生活感のみの部屋だった。
ゴミ屋敷というほどではないが、そこら中に物が散乱している。
足の踏み場はある。とにかく、掃除と整理整頓を徹底的に放棄した結果が、
そこにはあった。

部屋の構造こそ自分の部屋と大して変わらないが、
大量の栄養補助食品のパッケージが詰められたゴミ袋が部屋の片隅に
詰みあげられ、点々とウイスキーの空き瓶が転がっていた。

これはひどい。計算を教えている時に難航していた時以上の苦笑を隣で
浮かべるなのはをよそに、思わず腕を組んで唸った。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2767 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 21:27:47 ID:HorPQnFI0

          _____
        /      \
       /_ノ  \_  \
     / (ー)  (ー)   \       アルトリアさんの言ってたことが分かった気がするお……
      l   (__人__)       |
      \  ` ⌒´       /       こういうのは疎かにしちゃいけないお。
      /⌒          ̄\
.     |                ,、 ヽ
      \  \        ||   │
       \  \      /  /彡\
       /\  \   i′  く ヽ\彡\    ____
      /   \  /]  /  |  \彡\/__    ヽ    ゴオオオオオオオオ…
    /    / (ノ/)) ̄ヽ    \   \彡\ミ}  , ‐、 i
   __| .   | / / ̄   ヘ    )   |ゝ三ノ   i   iノー----‐
  (___/ /        `ー‐'′   ゝ======ゝ= '
     [二二二二]

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
そこからは、一心不乱に部屋を片付けた。
なのはの外面を保つための大掃除だ。

古い友人が来るまで、あと三十分。
部屋の片づけというのは、一人でやれば意外と時間がかかる。
埃という埃を舞いあげ、ゴミを片っ端から袋に詰め込み、
転がっているものの処遇を本人に一々聞きながら整理していった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2768 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 21:27:59 ID:HorPQnFI0

     ____
   /ノ   ヽ、_\
.. /( ○)}liil{(○)\      うおっ……な、なのはさん、下着落ちてるんですけど……
/    (__人__)   \
|   ヽ |!!il|!|!l| /   |
\    |ェェェェ|     /





              _     ト
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            |′ 八:.:.N =ミx ヽ: |:.:.:ハ:.|Y:.:.:.:.:∧//.:. |:.:.:.:|:.:.:.:.′
                 ノ    `′ )|:./:.:||ハ:.:.:.:./:.:|//.:.: |:.:.:.:|:.:.:.:|      
                ヽ_ _   /ノイ:.:厶イ:.:.:.:.:.:.∧//.:.:|:.:.:.:|:.:.:.:|
                    ー'    /:./  ゙ζ:./  V//:|:.:.:.:|:.:.:.:|
                 八 __ /:./    >┐  ∨//:.:.:.|:.:.:.:|
                     /′/へ   x彡"/二〕 V//:.:.|:.:.:.:.|
                       Χ" //l|ニ\ V//:|:.:.:.八
                        〈 У'/   l|ニニ\ '//:.:.:.:.:.:.ハ
                    x〈/ / |-―‐|ニニニ\/,:.:.:.:.:.:.:.|
                  //′/|ニ|――「 \ニニヘ/:.:.:.:.:.:.|
                      〈/ /ニ〃ニニニニニヽニニヘ/:.:.:.: |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
途中で色々と、男子として見てはいけないものが出てこないはずもなく。
至極シンプルなデザインではあるものの、立派なサイズの白いブラであったりと
拾い上げることもあったが、当のなのははというと、そんなことは意に介さず
「この前、シャワー浴びて寝るだけで精一杯な日があってさ。
その時のだねー」と間延びした声を出す始末だった。

半ば開き直っているようにも見える。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2769安価のやる夫だお:2020/07/13(月) 21:54:44 ID:R8G9gn3g0
全く男として見られてないんやな

2770 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 21:56:59 ID:HorPQnFI0

       /  ̄ ̄ \
      /ノ  ヽ__   \
    /(―)  (― )   \     ひ、一通り終わったお……
    |.  (_人_)   u |
   \   `⌒ ´     ,/      「ありがとね、助かったよー。コーヒー一杯でいい?」
     /         ヽ
.    / l   ,/  /   i        また今度でいいですお。そろそろ時間ですお? やる夫は退散してますお。
    (_)   (__ ノ     l
    /  /   ___ ,ノ
    !、___!、_____つ






 | : : :/ /: : : : : //: {: : :/: : :/: : /: : :/ : : /: : :/: /: : : /!: : : : :!: : /:/: : : : |: : :ヽ: : :
 |: : / /: : : : : //: :|!: :/ : : /: : :i: : :/ : : /: : / //: : :/ i: : : : : }: /: / : : : : |: : : : i: :
 |: : ', {: : : : : ://: :| !: i: : /|: : : | ̄/` -/‐-/_/: : / ./: : : : /: /! ,'|: : : :|: |: : : : |: :
 | : : ∨',: : : : i i: : | | |: :/| ! : : |: :z=≠≦__ /`/、 /: : : : / / |/ !: : : ! /|: : : :|: :
 |: : : : ∨.', : :| |: : | |: / ! i: : | /ヽト′::::仍`ヽ  /: : : : /┼ /―┼-/:,'l |: : : :|: :
 | : : : :.:| ヽヽ.| |: :.| | i ヽ | | : | {  辷zzシ    /: : : : / ,≠乏テア: :/:/ } |: : : |: :
 |: : : : :.| : : ヽヽ : : | |/\ !: :!: |リ           / : : // 仍:ソ/} // / | |: : : !|: :
 |: : : : :.| : : : : : : : :.| ||: : |、:| ヾ、         /: :/    ヾ- // }: / / !: :/ }: :
 |: : : : :.| : : : : : : : :.| .| : :.| | !: :!        //         ./: : /:/ .〃}: / i /
 |: : : : :.|: : : : : : : : .|  | : :| .| ', ',         /      !    ./ !: /   / /:/  /
 |: : : : :.|: : : : : : : : :L___|: :| | ': ヘ、      ', ̄ フ  ´   イ i /    //
 |: : : : :.|: : : : : : : : : : : : :,┴!|  ヾ、ヘ、            イ   〃    /
 |: : : : :.|: : : : : : : : : : : /:.:{ \     >         <    /
 |: : : : :.|: : : : : : : : :, イ:.:.:.ヽ   ヽ、     > <
 |: : : : :.|: : : : ,、r ´  .!:.:.:.:.:.:ヽ    `ヽ、  {/ !` ヽ 、
 |: : : : :,、r ´      |:.:.:.:.:.:.:.:\      /ヽ ヽ ヽ ` ヽ、

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
転がっていたティッシュボックスや衣類、大量の書類の束、
その他諸々を箪笥や引き出し、本棚にバインダーとあるべき場所へ収納し、
積もった埃をふき取り、無造作に転がっていた空き瓶やちょっとしたゴミを
片づけると、ようやく部屋の様相はこれまでのなのはのイメージに沿う姿になった。

自分はもっと、小綺麗なオフィスじみた部屋を想像していたのだが。
結局、イメージはイメージに過ぎないということだろう。
人は存外に、そのイメージを頭のどこかで真実に違いないと思い込む部分があるが。

ひらひらと手を振りながら礼を述べてくれるなのはに一時の別れを告げ、
早々に部屋から退散すると、見たことのない女性と通りすがった。
背も高く、肉つきも良い。企業お抱えのファッションモデルのようだ。
明るい髪は腰まで伸ばされ、控えめなリボンで結われている。
薄い紺碧色の眼は切れ長で、鋭い印象を受けた。

だが、いかにも部屋の中でゆったりと待っていたかのようにドアから出てきた
なのはを前にすると、その横顔がふっと緩むのが見えた。

あれがなのはの旧友か。確かに歳の頃も近そうだし、雰囲気に通じるものを感じる。
まだ若いのに、何百年の時を過ごしてきたかのような、堅く重いものだ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2771 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:08:17 ID:HorPQnFI0

   / ̄ ̄ ̄\
.. / /     \ \
/  (●)  (●)  \     部屋に戻って、もう一眠りするかお。
|    (__人__)    |
\    ` ⌒´    /      なんだか、どっと疲れたお。
/              \

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
意外な一面が見られたな、と内心喜んでいたのも束の間、
予想外の労働と驚きに途轍もない疲労感を覚えた。
大分埃を被ってしまったし、シャワーも浴びたい。
意識すると、鼻孔がひくついてきた。

しかし、なのはもああいった面があるものなのだと思うと、安堵を覚えた。
これといって弱点も見せない彼女は、一見完璧超人というやつだ。
そんな彼女が、自分に対してプライベートな一面を見せてくれたことには、
彼女の内面を知ることを許されたような気がして、嬉しかった。

とはいえ、嬉しさで疲れは吹き飛ばない。
とりあえず、部屋に戻るとしよう。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2772 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:08:39 ID:HorPQnFI0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2773 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:22:29 ID:HorPQnFI0

                             ,イ⌒\
                        , 、__//r- 、 -- ‘,
                      / /: /: |: : : : : ヽヽ: : ヽ
                       /: : /: : i: :.l: : : : ∨:∧‘,:‘,
                    /: /: i: :l: l: : ト: : : :i }: : :',/',: :‘,
                    i /: : :廴リ、: :l才、|廾l: : :i:r}}=、:.
                     l/: :!: :{f赱 \{ イ泛》l: : :.l、/ //',
                         |! l ヾ、   、 \  l: : :.l } //: i   
                      l: : :',  、 __ ,   !: : /´ i {: : .
                        ヘ: : l\       ,イ: :∧: : ¨: : ヽ       あれから変わりはないか?
                       ヽ {//ト _ イ / / l i: : : : : : ',
                   ____ヾ // 7  / ヽヽ∧___: :.      ……というのは愚問か。
                 __〃―≧´//―∧_ -‐/――――',: :
              ,イ---:.:.:《: : /⌒ヽx<_: :〃:.:.:.:.:.:/:.:.:.:∧: :     
               {: : : : : : : /: i: /< ̄: : ヽ 、:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:..: : :
               ',: : : : : : : \ Y: :/: : : : : : : : :ヽ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/: : : :
            /:∧: : : : : : : : :.ヽ/: : : : : : : : : : : :}ヽ:.:.:.:.:.:.:.:./: : :
              /ノ: :7―= ´  ̄、 7 ヽ、: : : : : : : :ノ: :.‘,:.:.:.:.:.:.: : :





            /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`、:.:.:.:.|
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         |:.:./|:.:.:.:.:.:.ハ ム| |∧:.:.ト、 | \lヽヽ:.:.:.:.:.|ヽ|:.:.:.:./ \/
         |./ .|:.:.:.:.:.イ ヘ.`丁卞ヘ .l x孑卞丁ヽ   ! ヽ:.:./ l:.:.:.:.:.:.!
          リ  |:.:.:.:.:.:!:.:.ヘ === ヘ l  === `、 | |/:.:.l:.:.:.:.:.:.|       どういう吹き回しだ、まったく。
             ∨:.:.:.|:.:.:.:.`ゝ   ヽ       ∨l /l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.|
.              ∨: |∨:.:.:.ヘ  '          八/ l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.!       あの時、盛大に引退祝いをしたのはなんだったのか。
              \! \ 小   r‐、    / | ク、.!:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:|
                      ヾヽ 丶、`´   イ  ノノ  \:.:.:.l:.:.:.:.:.:.!        はやては言わなかっただろうが、驚いていたぞ。
                  ヾj.  >≦゛__-‐´〃   ./\l:.:.:.:.:.:.|
                 __メ- ―'´ | 「:∨    /\  \ :.:.:!        おまえがこの世界に戻ってくるなんて、と。
                { ト-── | イ:::::∨  /    `丶  `ヽ'_
                ,' .!     l/:::;/|__/        \   \       「大袈裟だよ。オペレーターだし」
                  | |      /::::/             フ孑: ̄}
                  | ト     /::::/            /゛     |      言い訳になっとらん。
                  |/′  ., ':::::/              |       |
                 , '     /::::::::j                  |       |
                   {     {::::::::::|                 |       |

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差し出したコーヒーの上でガムシロップの容器をひっくり返しながら、
シグナムがつらつらと、恐らくはため込んでいたであろう小言を垂れ流しはじめた。
笑って誤魔化そうとしてみるが、どうにもそうはいかなさそうだ。

白いセラミックの無機質な机には、ぼんやりと私とシグナムの輪郭が浮かんでいる。
変わったか、という問いには、濁すしかなかった。

表面上は大きく変わったが、根底は何も変わってはいない。
今の私を形作っているのは、記憶と、それに対する想いだけだ。
家族の記憶、友人の記憶、恋人の記憶、戦場の記憶。
日々を追憶に費やし、そして今も、過去の清算の為に戦場に戻ってきた。

初めてマーシフルに乗ったあの日からずっと、私の魂は戦場に取り残されたままだ。
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2774 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:40:30 ID:HorPQnFI0

         /.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>、i.:.イ´.:‐..:.:.─ 、
       ,、イ.:./.:.:.:.:.:.:.:,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:...:::.:´.:.:.:.:.:.:.、.:.:.:.\
      nヘ.:.:;.:'.::.::.:.:.:,イ.:.:..:.:,イ.:.:.:.:.:.:.:.:;l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_.:j¨`ヽ.⌒ヾ:.、
     ,イj、.:.v.:.:.:.:.:.::/:/.:.:,イ/.:.:.:ノ!.:.:i.:..:j.:.:.:.:.ヾ;,.:.:.:.:.:.:ヾ.:.:.ヽ  `ヘ
    /ll!ハ:.:′.:.:.:.:/././.:/.:/.,ノ.;/l:.:;!.::l.ヘ;.:.:.ヽ,:.:.:.:.:.:.ヾ,:.:.';   !
    ∧jハ.:′.:.:.:.:.′〃xfz左z,;,X, .j:/ !:;|:.:.:l.:.:.:.l.:ヘ.:.\.:.::.':;.:.';
    l.l.ヽ.:.:|.::::.:.:.:|{:.:.,仆乞芸て卞 >′l./j.:,リ.:./.:l.:.ヘ.:.::.ヽ.:.:.';.'|
    '.:.:.:;:升∧::.:.|.:.:{イ ,伐::::::斥′  ノクサトxj:.:.li.:l.:.ハヽ.:.';.:.:;.!
    ∨  !′l:.:.:|:.:.! 、辷ークノ     ケ云x.:ノメi.:/.:.:.:.:l.:.:.:.:.l:.!
.     ゞ、)l::.:.:ゝ:ヘ、:! `¨¨゙`     /.::ヌリケ;´.:;リ..:.:.:.∧:l.:.:ハ!
      'iーl;:.:.:.::.个`         匕゙.ノ_ノノ/!:.:.:.;/ レノ !      シグナムにも、一応話とこっか。
        l.:人::.:.:.゙l             ¨`て.._`V.ハ.:::/   !′
     _,、n<  '.:.、∧       c。   人__,¨\:l/            私とあなたの仲だし。
  イ´.:::.ハヘ '、l?∧          .,/: :.j  /}′
/ l:::::::.,  \ ´、?「>、     , イ´.  .:.イ´.:l.:.|
   j::::::::.ヘ  \  \ヘf>.ー イ. . . :<.:.:.:.';.:.:.:|.:|
/¨ ヘ:::::..∧ /\` >ー<cハ. . . . . . .fヽ,¨ -ナヘ.';.:.:|.|
////∧::::..∧\/∧ Y∧:ll. . .,,..イ".ソ ',////,j.:.';.:.||
/V//,∧:::::..∧、/  >介イー"´ /.:::.∧//zj.:.:.';.:.|
j∧V//∧:::...∧  jメヘ__ -イ.::::::::::::.∧//j.:.:.:.';.|
j:iV∧//∧:::::::..\ ヽ´.:::::::::::::::::::::::::::::::::人/j.:.:.:.:';|

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全てを忘れて生きていこうと考えたことがなかったわけではない。
けれど、無理だった。そんなこと、できるはずもなかった。
故郷に戻ったところで家族も残っていない。
恋人は炭を纏った骨となり、友人は回収すらされなかった。
もう終わったぞ、おまえは自由だ。そんなことを言われたところで、
私は自由の使い方など、当に忘れてしまっていた。

結局、私は私に許された自由を、過去の為に使うことにした。
戦場の記憶は、どう足掻いても忘れられなかった。
今でも夢に見る。舞い踊る炎と吹き飛ぶ鉄の飛沫、半壊したノーマルから
零れ落ちた亡骸、轟音と振動。

彼にも聞かせたように、私もまた、戦場から逃れられなかった。
戦火に刻み込まれた光景は、日常すら塗りつぶしていった。
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2775 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:46:01 ID:HorPQnFI0

    ,イ 二二: :ヽ /: : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、 : : : : : : : : : : : : : : |
   / /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :/ヽ、: : : : : : : : } ヽ : : : : : : : : : : : : |
    /: //: : : : !: : : : : : : : : : : :/: : : :ヽ: : : : : : :r-: }ヽヽ: : : : : : : : : : |
   /: 〃: :/: : /: : |: : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : /´: : |:ヽ: ヽヽ: : : : : : : : |
.  ///: :/: : / /|: ! : : : ! : : ヽ: : : :、: : : : : : ヽ-: : : }‐ : }: : :\\: : : : : :.|
 /  i: : :i: : :i: i: |: :|: : : :|: : \ \: : \: : : : : ヽ/: : : :,'ヽ : : : ヽヽ: : : : :|      ――ほう。つまり、あの子にランク1を討たせたい、と。
   { : : !: : :| |: :!: :!ヽ: : ヽ: : : ヽ ゝ 斗‐‐: : : ‘,: : : ./| | i: : : / / : : : : |
   i: : l| : : | |: :', `ヽヽ ヽ ,斗 ´ _z,≠、: : : : : :',: : /| .| |ヽヽ// : : : : : :|      生きていたあの男にとどめを、というわけか。
   |: :| !: : :|! | !| i !圷、: : ',  イ乏:::}/ヽ:ヽ : : |',: i:/ || | | ',/: : : : : : : :|
    ! | ‘, |リ ',ヽ:| .!ヒリ ヽ ヽ 辷zシ   | ‘, | ∧、 |.| .| |: : : : : : : : : : :.|       「そういうこと」
    リ  ', l  ヽ: |. ! ,  \ヽ      | | .!: :|:/ ヽ| | | |: : : : : : : : : : :.|   
.       リ   ヽ|.ヘ ヽ   ヾ、     | | ヽ |、  | | || |: : : : : : : : : : :|      死ぬぞ。あの子じゃ無理だ。
               \ ヽゝ      .| !   ヾ、',  `  || |: : : : : : : : : : :|  
                |:\    ,  〃 _ ----、  | ` : : : : : : : : : : |      「だろうね、今のままじゃ」
              | | .`- ´ ヽ /:.:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ | : : : : : : : : : : : :|
                 リ     /:.:.:.:.,:::::´ ̄ ̄ ̄ ̄:::::|: : : : : : : : : : : : |
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  |: : : : : : : : ヘ: : : : : : : : : : : : : : : : : : r‐/〉': // : : ハ: l       でもね、シグナム。無理だから、どうしようもないから、
  |: : : :l: : : : : :|ヽ: : : : : : : : : : : : : : /{ l .l'イl /|: : / .}/
  |: : :/ : : : : : l _ヽ: :⊥: _: : : : : /  〈イ: l/' l:/          そう言って何もせずに生活してたって、
  |: :/: : : : : : /./'⌒l´   `ー ´    .l: :l  '
  |:/: : : : : : / r-'====_-、 /   /l: ,リ              私にとっては死んでいるのも同然なの。
  |': : : : : : :/ ./___    `、ュ_/  l:/
  /: : : : : : :/'´::::::::::::::::::::: ̄:::::::ー`-... /'                ……もちろん、むざむざ死に行かせるつもりもないよ。
 i: : : : : : : :l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::.....、
 l: : : : : : : l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::⌒i              現状でも、あの男にぶつかりそうな任務は避けてるし。
 !: : : : : : :l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::r=、
. l: : : : : : :l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::{{  ヽ
. |: : : : : : l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::ヾ、 /

2776 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:55:02 ID:HorPQnFI0

                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ´:.:.´―― 、
                   /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:\
                 /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:\
                 i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\、:.:.:\
                    |:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:./:.:.:./:.:.:./:.:|:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:ヽ:.:.:ヽヽ:.:.:.:ヽ
                |:.:i:.:.:.:.:.:.:.:i:.:./_/|://:.:|/:.:./|:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:ヽ:.:.:.i \:.:.:i
                |:.:|:.|:.:.:.:.:.|:.丁//Ⅳ`テメ/:./ |:.:./|:.:/|:.:.|:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:|   ヽl
                 ヘ:.l:||:.:.:.:.|:./r≠=て7=、 //  |:.丁メ-||:.:/:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:..|:.:.:.:.|     |
                    >|:.|:.:.:|:.||ヾら:::::゚::::}   /   ./∠=z//下:.:/:.:/|:.:.:.:.:/|:.:.:.:.|
                 | ||ヽ:.|:|ヽ. 辷zzメ_    /./::::o::7ヽ/:.:./:.:/:/:.:.:.:/ |:.:.:.:.!      シグナムこそ、引退考えたら?
                   ヽ |:.ヽヽ.             〈⊃::/.〃///:.//:.:.:./ |:.:.:/
                      |:.:.:.|:.|\             `¨≠//:///:/:.:./  .|:.:/       今なら承認も降りるでしょ。
                   |:.:.:.|:|         ´    ./:.:.//:|/:./  /:/
                     |:.:.;||ヽ      ` ー    ./:.//|:.:.:/:イ   /         コジマ汚染の進行度、ステージ3なんでしょ?
                     rゝ:.:.|  \          , イ|:.:.:./:.:!:/|:.:|
               ,、..イ´ヘ ヽ:.| 、  \   , <´:.:/:.:.:/:.:.:|:!:.:.:.|:.:|
            ,、r::´´:::::::|   ヘ \ \  `フl   .|:.:.::/:.:/:.:.:.:.:!:.:.:.:.!:.:!
.         ,、r::´´:::::::::::::::::::::|   ヘ    \-/ |ヽ:.、|:.:.//:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:!:.|
     ,、r::´´:::::::::::::::::::::::::::::::::::|   ヘ    / | |ゝ.| ヽ::ヽ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.|
  /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    .ヘ   / ゝ≠| | ヽ::::::\:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:|:.|





     /: : : :r、: : : : : : : : : /ヽ´/{: : : : : : : : : ヽ: : :‘,
    / / / ヽ ヽ : : : : / ̄ r〃 ̄ !: : : : : : : : : : ヽ: : :
   // : i: : : : : :i / ̄/‐//: : ://!: : : : : : : : : : : ',: : : ',
   / ! / |: : : : : : |/`: :ヽヽ: : : // /',: : : : : : : : : : : :',: : :',
    | i: : !: : : : : : !: : : : :\ヽ/ /: : ',: : : : : : : : : : : :i: : :i
    |:|: : |: :|: :|: |ヽヽ、: : : : : : :| |: : : ',: : : : : : : : : : : :|: : |
    ||!: : !: |ヽ ! !| |} }: : : : : : | |: : : : ∨ : : : : : : : : : |: : |
    | ヽ |ヽ| ',ヽ| リ |/ ヽ: : : : | |: : : : : :|ヽ: : : : : : : : : |: : |      ……はやてを一人にはできんさ。
       ',l ヽ| ! | |: |   \: : | | : : : : /| |ヽ: : : : : : : : :|: : |
       ヽ ヽヽ. | |     ヽ7/ヽ./  ` ',: : : : : : : : :|: : |      彼女はAMS適性もコジマ汚染耐性も、
           | |、 、       |    i: : : : : : : : :|: : |
           リ ヽ- }  , 二二二、    |: : : : : : : : |: : |      私たちの世代の中では群を抜いている。
              ∠:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ    |: : : : : : : : |: : |
             /- ―/ ̄ ̄ ̄ ̄\   |: : : : : : : : |: : |      彼女一人を戦場に置き去りにできん。
          ,、r´ >・:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ |: : : : : : : :|: : |
        ,、r .>・:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ|: : : : : : : |: : |      それに……。
       / ̄ ̄ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|: : : : : : : |: : |
      i:::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|: : : : : : : |: : |
      |::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: | : : : : : : | : :|
      |::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| : : : : : : |: : |

2777 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 22:58:04 ID:HorPQnFI0

 | : : :/ /: : : : : //: {: : :/: : :/: : /: : :/ : : /: : :/: /: : : /!: : : : :!: : /:/: : : : |: : :ヽ: : :
 |: : / /: : : : : //: :|!: :/ : : /: : :i: : :/ : : /: : / //: : :/ i: : : : : }: /: / : : : : |: : : : i: :
 |: : ', {: : : : : ://: :| !: i: : /|: : : | ̄/` -/‐-/_/: : / ./: : : : /: /! ,'|: : : :|: |: : : : |: :
 | : : ∨',: : : : i i: : | | |: :/| ! : : |: :z=≠≦__ /`/、 /: : : : / / |/ !: : : ! /|: : : :|: :
 |: : : : ∨.', : :| |: : | |: / ! i: : | /ヽト′::::仍`ヽ  /: : : : /┼ /―┼-/:,'l |: : : :|: :
 | : : : :.:| ヽヽ.| |: :.| | i ヽ | | : | {  辷zzシ    /: : : : / ,≠乏テア: :/:/ } |: : : |: :
 |: : : : :.| : : ヽヽ : : | |/\ !: :!: |リ           / : : // 仍:ソ/} // / | |: : : !|: :     ふっ、私もなのはを笑えんな。
 |: : : : :.| : : : : : : : :.| ||: : |、:| ヾ、         /: :/    ヾ- // }: / / !: :/ }: :
 |: : : : :.| : : : : : : : :.| .| : :.| | !: :!        //         ./: : /:/ .〃}: / i /     今更戦場を離れたところで、というやつだ。
 |: : : : :.|: : : : : : : : .|  | : :| .| ', ',         /      !    ./ !: /   / /:/  /
 |: : : : :.|: : : : : : : : :L___|: :| | ': ヘ、      ', ̄ フ  ´   イ i /    //        まあ、そこまで悪いものでもない。
 |: : : : :.|: : : : : : : : : : : : :,┴!|  ヾ、ヘ、            イ   〃    /
 |: : : : :.|: : : : : : : : : : : /:.:{ \     >         <    /               私が戦場に立つことで、流されずに済む血もある。
 |: : : : :.|: : : : : : : : :, イ:.:.:.ヽ   ヽ、     > <
 |: : : : :.|: : : : ,、r ´  .!:.:.:.:.:.:ヽ    `ヽ、  {/ !` ヽ 、
 |: : : : :,、r ´      |:.:.:.:.:.:.:.:\      /ヽ ヽ ヽ ` ヽ、





.     /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.、:.:.:.:.:.:\
     /:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:/:.:/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:. |:.:. | : l:.:.:.:.i:.:.:.:ヽヽ:ヽ
.    i\:.:.:.:.:.:.:.:./:.:./:.:.:.:./:.:.:/:.:.: |:.:.:.|:.:.|:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:i ヽ:.:',
      |:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.i:.:./:.:.:.:. i:.:.:,':.:.:.:..|:.:./|:. |:.:.|: |:.: |: : |  ヽ:i
     |:.:.:.:.:.\:.:.|:.:/|:.:.|:.: |:.: i:.;:‐7|‐二|メ|:.:|:.:|:.:.||:.:.|   ヽ
.     、\:.:.: ヽ|:/-|:. ! : |:.: |:.: /x 斥 |/ {:/|: !:.: ||:.:|
     ゝ:.:.\:.:. |{´`l:.:|:.:.:|:.:.|:./ヘ {::リ/ 〈/ lイ:.:./l:./
      |\:.:.:\:|\ ゝl:.:.:|:.:.|/   ゝ'  \ |:./ レ′
      |:.:.:.:.ヽ、ヽ:| `!:ヽ:|、|       / レ′       だよねえ……私が引退した途端に、オルデンブルクは
      |:.:.:.:.:.:.:.\/  ‘, \\    ― ´
      |:.:.:.:.:.:.:.:. |   ヘ:.:.:.ヘ    /             どっかに隠してたアリスちゃんを引っ張り出してきたし。
      |:.:.:.:.:.:.:.≠__   ヘ:.:.:ヘ ―‐´
      |:.:.:.:.:. / `ヽ、≧ュ、_ヽ :.{                 しかも、あろうことかロストワードなんて化け物に乗せて。
      |:.:.:.:.:.:|::\   ≧ュ、`ヽヽ
      |:.:.:.:.:./::::::::\     \l┤                形振り構わないよね、ほんと。
      |:.:.:.:/:::::::::::::::::\    ヘ{ ヽ、
      |:.:.:/:::::::::::::::::::::::::\   |\ ゝ
      |:.:/:::::::::::::::::::::::::::::::::l` ̄ 7  ヘ´ヽ
      |: i::::::::::______|  ,′   ヘ::::i
      |: |:::::l´::::::::::::::::::::::::::\ \   ヘ:|

2778 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 23:14:44 ID:2qQerMlA0

               /: : : : : : /: ; =ミ: : : : : : :>x ):}
              .:′: ;厶イぅ:/: : : : : : : : : : :=;彡ム:ヘ
              /:r 彡:代=Lイ: : : : : : :/: : : : : :}: : : : : :‘,
             /.: :.:| 「: :〃: /:/: : : //: : : /: : : /: : : : : : : :',
            /.:.:イ:ィL.レイ{:/:/:  ̄イ7: :ァ-ィ: : : ;イ:. :. :} : : i: : :.
          厶彡: : : : :〃:∧;.イ: :/}「芹卞:ミ7: : :/ ムL_:/: : : |: : ト
       /ィ: : : : : //: / ヘ7:ィ:1`辷ソ_V/7'ィfrz:/; : : : :|: : |ヾ:、
.     ///: : : :/ .:':/| { Y人!:| .:.:::::. /′´ 以ノ/:/: : i.: :|: : |  \
   // ,.:′:.;イ  /:/  Li」 jハ小|       〉::.`7イ:1 : : |: :ハ : |    ヽ
  .:′′.:′.:// 〃'       ノ }ト!   ー _    彡: : : /!/ }: ;
. //  /: /.::/  〈r≦- ̄` K==:L\   `   .:イ: :/: : / j′ j/         そうだな。後見人を務めたが、手を焼かされた。
.《:{  //.::::::′  7.:.:.:.:.:.:.:≫x.>、   `7<    .:.:/: : / /   /
 ヾ:v'.::::::::::::::{   .′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i|  \/::::::|{   /イ.:.:./ /  ,′          目に映るのは敵か味方か、やるかやられるか。
  /: : : : : .:.:ハ. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l|    ヾ:::_廴./ |.:./. ′
  .′: ; : : : :. :.∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.└- _   ヾ辷x 厶′               敵は皆殺し、味方とも衝突。
 {: : :/: : : : : : /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ/: : :.`: .、 トミス、
  Ⅵ: : : : : : r=≦.:.:.:.:.:.:...:√ ̄ィニ=ー-=ミ:フ⌒ヾ入、                戦争はゲーム感覚……子供が蟻をいたぶるように。
  ヾ: : : : : 「 ̄: :=:彡: ´ ィ{‐"        く     v  \
    \: :.:.}: : : /イ //: : : : : : : .      ヽ   :.  .:ヘ              狂犬か何かの面倒でも見ている気分だったよ。
       ヾ'`ー "  〃 :/: : i: : : : : : : : : : : . . ‘, レ:´   ヽ
      /         〃:. トミ : : : : : : : : : : : :. v'.:′    ',
.     /      _」{:. :   \: : : : : : : : : : :,.ィ_:_. .. : : : :}ヽ
    /    -‐=ニ ̄{.:      `:ー-: : ァ≦:._Z=彡′: : : : ハ \
.    く        .:.:.:.ヾ:    r‐,     <了.: : : : : :_;/  }  ハ
.     ヽ             \   `    r::Y: `Т: ̄{     .: /  廴_
        \          ` ┐、    ≧!   ト、   v   乂:′    `ヽ
        >x           // `ヽ、   {  |ミ:x  「`彡ヘ       \

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私がやる夫の後見人代わりであるように、シグナムもまた、
現ランク4であるアリス・メルキュリーの後見人だった。

AMS適性、コジマ汚染耐性、共に常人を凌ぐ数値を誇るデザイナーベビー。
それを一人前のリンクスにせよ、と不意に振られたのだ。
シグナムはそれを快諾したようだが、その時の愚痴は見るに堪えなかった。
本人には言わなかったが、一時期、白髪が少々増えていた。

十中八九、再起不能となった私の後釜に宛がわれたであろうアリスに
負い目がないわけではない。私がまだ戦えていれば、
彼女は平和に生きられたのかもしれない。
そうでなくても、彼女は戦いに駆り出されたのかもしれないが。
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2779 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 23:26:21 ID:2qQerMlA0

                                        。 ‐=== 、                        __  . . . . . . . .-.-.‐z
                                     /⌒}}ニ=-イ}}  _ -‐‐ 、----、      _ . .-‐=_: : 。-‐====≦ニニ>¨´
                                    /   〃7´-/ :i} /     ノニニ,∧  _ -‐. ._ 。r≦ニニ>≦ . ∨ \{\
       _                          〃   ノ-/ゝ=イ }}′  _ ィi〔≦ニ/=r‐‐≧≦ニニニ∧_ ヽ‐ム_ .∨.、 \: : 、
   ___   /ゝ≧、               _        __{{≧≦rチ,′: : }ト、}{≧≦ニ/、-=ニ===/≧}====ェェ〔_ ヾ} ヽ マ\: : ∨、   \:,,:、
   {-=\ ' 7-=}!===-   ___ __ 。r≦ニ\,___  <-=〈___/{{ri/ : : : ∥〉-‐=≦ニi{ノ=/=/ト、_{ニ7: \. /r Λ/\ヘxヘV¨"''ミ‐… 、___〉 _,,..,, _
. r‐ミ\∨ヽ'r‐イ\ ≧s。_=-≧、====≦ニ/ニニ/ニ≧=-=≦:/ i_/}ハ_:_:_:ノ{__!ニニ//-=>‐='-/}〉‐'ヽ: : :∨ ..〈::::〉:::: 「:/:〉/〉  ノ  ノし 寸=―′
. \-\ y`   ∨ マニニヽニニ}!ニニニニ{ニ=ニニ(__)ニフ‐‐〈-r',//} }i}i⌒ヽ-={{-=7-/  ヽ-=>≦ ヽ: : <∨::/|/:Λ <:::>`¨¨〈__/ 寸ト---、
   >=‐     }ニノニニ7ニ/ニニニニニニ\ニニニニ> ´   /,7 r/-〈′}∥\ `<>、-!-{   < )ニ=≧' : :._/⌒) 7 ̄]::::〉::〉::::/: :  ∨/\  \しノ〉
./ニニr‐ァ, _____ ノ-イニニ,//>¨´  ̄ `¨<> ´     { /レ'-=/ム≦∧ ` 、 \ヽ-i!  r==r====_,、<    / /ヽ ∨:::><    r‐…へ\  ゙'y゙
`¨¨¨´/レ}7 `¨‐--== ´=´´                  } / -=/-/ヽ -ハ r ミ ` 、>、マ ._ -=ニ ̄     //\ノ_]>―    {  〈  \厂/
   /-=/                           /'-=/ `ヽイ / ∧/ ..._ -=ニ ̄       /  /〈   >_ノ    ,、 /゙'〜ヘ、 ノ-<
   ヽ ´                             ' ¨´  }∨-=/ ...-=ニ ̄                  イニ厂 ̄     / \\   | ゙く   `:、
                                  ィ i〔ニ∨,¨/イ{¨:¨:´: : :r={1。___〉_〉,....ニ- ̄´"''〜: : :          (◯)イ゙'> >___|  ‘, _`、
                                 ィ〔: |-==/ , /-=!ハ }} : : :/-=〔≧,ニ- ̄::::::::;:::':::::::::: : :       ./   /しィ/>      〈´ __`、
                               〔: : { {ノ-=={_〔,'-=∧∧!: : ;' -.ニ- ̄.::::::::::::::;:::';:::':::::: : :       /  /、 // )      Y::::J:}
                              ノ、: :}-=ニニ/ ,' -∧ム  ニ- ̄.:::::::::::::::::::::;::':;::':::::: : :       /__ 〉'゙  └<__/〉      〈ミノ
                             ト、ハム{{ -=ニ{! {-'/ ' ...- ̄.:::::::::::::::::::::::::::::;::';::'::::::: :     ...___ / ̄  〉      )  _/
                             |-=>、-〔__)〔_}! :y′  /:::::::::::::::::::::::::::;::'::::::: : :      / //   /     ∨ ̄7
                                ハ-=ニニ>{-/ イ、   :::::::::::::::::::::::::::::::::::: :          /  /  ,/ _,、-''"⌒< (ニ)〈___
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                                             `‐……../¨7へ(ニ)    .∧ゝ‐'=-}\
                                                  ./ / ,//        .ゝ==r ヽ'\
                                                  ′{しイ/           マム   `ヾ
                                                 乂_/          マム
                                                                ヾ}

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本来、私の乗騎の第一候補はロストワードだった。

オルデンブルク開発部のラケル・クラウディウス博士が作った二対のネクスト。
白銀のマーシフルは、実際は二号機であり、一号機はロストワードだ。
当時、ネクスト開発は発展の途上における「限界はどこなのか」を
突き詰める段階にあり、その過程で作られたのが、この二機だ。

ラケル博士の父もまたネクスト開発の第一人者であり、
最初に作られた第一世代ネクストの設計に携わっていたらしい。
その機体は今のネクストの数倍の巨躯を誇り、
超大型ジェネレーターと武装を携え、およそ人に扱える代物ではなかったそうだ。

そのような人物の娘たる因果か、彼女もまた、
「操縦可能な範囲内で、どれだけの性能を持たせられるか」という課題に挑んでいた。

結果、一号機であるロストワードは最新世代機すら凌駕するスペックを持つも、
その劣悪なAMS負荷とコジマ汚染から死蔵。
リンクス死亡の後、修復だけされて安置されていた標準的な軽量二脚機だった
マーシフルを急遽ロストワード設計のノウハウを活かし、
当機に並ぶほどのハイエンド機にコンバージョンしたものが私の乗騎となった。
ロストワードの熾烈な負荷に、私の身体が耐えられないと判断された結果だ。
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2780 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 23:39:37 ID:2qQerMlA0

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          {   | |!     | |/  ,斗芸、 : ∧: : \イ: : || \ \: \ \
        :    | |i!.:.. j!.:.| | γ{:;仞゚}ツ∨ハ. |.: : : :.》: : :{{  \ \ \. `
        ‘   | |i!.:..ハ.:.:| |  {! 乂;,イ  リ }!ト、 /': : :.乂_.  }  }ト,  \ \
        从.  |! i!.:斗Ⅵ八.     ′ /  ! !ハ/: : :.   }}  ヽト、 ̄.   \ \
         八.:.人. Ⅵ:ヽ ム、 ヽ    ノ   ! ! /{::\.: :  八 \ \\   /\ \
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その後のロストワードの処遇は、現状の通りだ。
AMS適性も汚染耐性も常人を超えるアリスの乗騎として宛がわれ、
以降は驚異的な戦果を挙げ続けている。

驚異的な出力から来る強力なPAとブースト、範囲と火力に優れる内臓武装、
重装甲に物を言わせた戦法により、敵対勢力の大群の中に降り立っては
周囲一帯を焼け野原にして帰還するのが専らだと聞く。

連携や防衛戦、一対一の戦闘などはシグナムが叩き込んだので、
一流相応の戦いも見せられるが、本懐は殲滅に尽きるだろう。
あれだけの化け物に乗り続けて涼しい顔をしていられるあたり、
彼女はやはり天才なのだ。

たとえそれが人造の才能であったとしても、得てして人為的なスペックは
自然発生的なスペックを超えていくものだ。
そうして、世界は人為的なもので満たされていく。戦争すらも例外ではない。

今やシグナムの教導の甲斐あって、任務は忠実に遂行し、
それでいて高潔な精神を持ち合わせた女性になったとも聞く。

オルデンブルクの女王という呼び名も、大袈裟ではない。
そして、そんな重責を背負わせたのは、他でもない自分だ。

銃を手放して、戦争から手を引いたところで、他の誰かが銃を握る羽目になる。
ネクストから降りたところで、他の誰かが乗らねばならなくなる。
目を瞑って力を放棄して、手を汚すことを誰かに押し付けて。

結局、誰かが平和を享受するためには、誰かが牙とならねばならないのだ。
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2781 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 23:48:39 ID:2qQerMlA0

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マーシフルとて、伊達にロストワードの兄弟機というわけではない。
だが、ルルーシュの手により、現在のマーシフルの出力は60%に抑えられている。
コジマ出力、ジェネレーター出力、推力、駆動系に至るまで、だ。
FRSメモリの使用領域も半分に満たない。

可能な限りのデチューンを施し、やる夫のAMS適性でも搭乗できるレベルに、
言ってしまえば標準機より若干高性能程度に落ち着いている。

だが、高性能機に変わりはない。勝てるかどうかはリンクス次第だ。
やる夫もそこまで素材が悪いわけではない。
鍛え続ければ、いつかはランク1にも届きうるはずだ。
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2782 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/13(月) 23:51:45 ID:2qQerMlA0

                         ,――==―
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       ||:.|:.:|:./圦斥=≦ .|≧云トl:.:|:.|:|:.:.|丶:| .|
       ヘ|:.|:.:|:.|/r爪:个  .´{:::。:メ,|/:.|:.:|:.:| .i:.:|
       ヽヽ:.ヽゝう:::::}    b_::7〃l/:./|:.:| |/
            小、ミゝ…´   `¨‐‐//;,l/|:.|/:|/      ――どう足掻いても、やる夫君一人じゃ手に余るようなら
          |:.:ゝ       `  //:.|:.:.:|/::.|
          |:.:.|ヽ、  -‐‐  ,∠:.:.|:.:.::|:.:.:|        私も出るよ。まだ、完全に戦えなくなったわけじゃない。
             |:.:|. |> 、 _ イ  |:.:|:.:.:.:.!:.:.|
          |:.|/|――, ― |、 |/:.:.:.:.:|:.:.:!        この前のシミュレートでも、二時間は戦えるって出た。
        ,、r´:|:::| ヘ  /><l l ヽ|`ヽ:.:.:|:.:.|
     ,、r::´::::::::::::::| ヘ、/ 只ヽ|  ヽ:::::::`ヽ:.!        それだけあって、サポートもあれば、墜とせる。
  ,、r::´:::::::::::::::::::::::::::|  .ヘ /||ヽ |  ヽ:::::::::::::::::`ヽ
 |:::ヽ::::::::::::::::::::::::::r L__lヽ‐‐‐yヽ/ `ヽ、:::::::/|      あの時だって、相打ちには持って行けたんだから。
 |:::::::::\:::::::,、r ´   / ヘ:::::::::|  `<   `ヽ/::::|
 |rヽヽ:::::/     .<   丶:|   ./     |::::|}





         , -‐- 、     、_-―――- 、 ヽヽ
       /::::::::::::::::ヽ、 /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘヽl/ヽ
      /::::::::::::::::::::::::y:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::l::::::::::ヽ
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. /::::::::::::::::::::::| l_/ /l l::ヘ:::::l:::::/l:::::l:::l<ll 近lハ/l/ 、:/::lヘlヽヘl_
/::::::::::::::::::::::::l  /l l/ lヽl::/ld::::l∨ l      /::l::::l)`l ``` 、       変わらんな、そういうところ。
::::::::::::::::::::::::::l/::::::l l  l ll/>ヽl::::l:::l u     /l:::l l l.l ヽ    l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l l  l/ /  l::::ハ:lヽ _  '"/ l:::l l/〈  _  l       悪い癖だぞ。
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:::::::::::::::::::::::::::::::::/. ヽl /   /\ヽ ヽ只;ヽ―-┐     l:::::::::::::::::ヽ
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2783 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/14(火) 00:04:07 ID:l5yocJnU0

    /: : : __ -: : : : : /: ヽ: : : : : : : : : : : \: : : : : : : : :ヽ ヽ 、: :ヽ
   /: ://: : : : : : : :{: : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ: : : : : : : : :ヽヽ:ヽ ヽ:‘,
   ///: : : : :/: : : : :i: : : : : : : : :ヽ: : : : : !: : : ヽ: : : : : r´: /: : : :\\
  / /: : : :/: :{: : : : :!: !: : : : : : : : : : ヽ : : : }: : : : :',: :__/` /}: : : : : :\\
   /: : : /: : :i : : : : |: :',: : : : : : \: : : ヽ : : |: : : : : i´: :/´: : i: : : : : : :/ /
   i: : :/!: : : i : : : : !: : !: : :ヽ: : : : \: : ヽ 斗 : : : : }rヽ: : : /: : : : : //:i
   !: :/ |: : : :| : : : : |: : :|: : : : \: : :才´: :i: :||: : : : : i  ',: :/、 : : //: : : |
   ',: { !: : : :!: :|: : ┼-- 、: : : : ヽ´: \   ,〃: : : : }  /:/ヽ__/: : : : : :|
    Ⅵ |: : : ||',: :!、: : i ', | ヽ: : : ヽ ー‐≠´ | : : / | /:/: | |: : : : : : : : : :|      少しはルルーシュ殿とC.C殿を見習ったらどうだ。
      ! : : | !:i: :i\ ヾ≠" \: : : \      }: :/ /: : /!: | |: : : : : : : : : :|
      ∨: :| ',ヽヽ! \ヽ  ,   ̄ ̄      i / / / | : | |: : : : : : : : : :|       あんなに熾烈だった二人も、今ではあれだ。
.        ∨ | ヽヽヽ: :| `ヽ ヽ  _      |/ / |   |: | | : : : : : : : : : |
       ヾ、 \`ヽ| : ヘ、  ヽ ノ    イ: / |   |: | | : : : : : : : : : |       二人とも、よく笑うようになった。
               ヽ! !: : :{ >      イ //  |、   | | |: : : : : : : : : : |
                 ',: : i    > <  〃  / ヽヽ.| |__|: : : : : : : : : : |       人間、恋をすると変わると言うらしいぞ?
              ∨ {      /   / - ´   /:.:.:.| ヽ、 : : : : : : : : :|
              ∨|   // |/      /:.:.:.:.:.:!ヽ  ` ̄ ---__l_
               ヾ、r /:.//:::/ヽ    /:.:.:.:.:.:./:::::::::::`::::ヽ‐ _   ` ヽ、
           ,、r ´-‐ /:.:.:./ /::::/  ヽ/:.:.:.:.:.:.:.:./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` ヽ::´::::ヽ
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  |: : |、: ::ト:!、´  ̄ ̄`丶       ´ニ≡::.、./  /./ : /: : : :/ .l: ::!: :∨ : :.ハ: : : : :|ヾ:}
   ゙! :| ゙、 :l.|\              ̄`゙丶ミヽ、 /: :/: : : ::/  !:/! : : ∨: : :!: : : : ! }'     余計なお世話。
   l゙:| : :゙、l| ```                ``/,.イ : : : :/  //:|: : : : ∨: :|: : : : |
   | : : : : :|、          ,:       `` / //: :, ':! //: |!: : : : :.∨:|: : : : |       人のこと言えないくせに。
   .!: : : : :.| ヽ       _           , //: /:/ ./ .|: :l|: : : : : : }/: : : : .!
   .|: : : : ∧  \      ヽ`>          , ' ̄//: :./ ./ .|: :l|: : : : : :/': : : : : |       私たちの中で処女なの、シグナムだけじゃん。
   .∨: !: :从   l\             _/ /!: : : :/    |: :!|: : : : : : : : : : : :.!
    ∨:ト、{    _|  \      _.. ‐ '"    /: : : :/    .|: |.|: : : : : : : : : : : :.!       「それは言うな……」
     ヾ `\ .∧    丶... -‐ "´ .|_     ./イ;イ/       !: ! !: : : : : : : : : : : :|
         / ゙、        ,/ .|      /' '      |: | |: : : : : : : : : : : :.!

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後戻りなどできない。
初めてネクストに乗ったあの時から、引き返す道などなかった。
術もなかった。足を洗うこともできない。足を洗ったつもりになることしかできない。

放たれた矢が戻らぬように、撃ち出された弾丸が戻らぬように。
飛び立ち、貫き、折れて潰れる。止まる時は、壊れる時。

ならば、先に進むだけだ。私もシグナムも、はやても。
話の流れが過酷な運命から愚痴大会へとズレていくのを感じながら、
ちびちびとグラスの縁を啄むシグナムに、ガムシロップをもう一つ差し出した。

どっちが良かったのだろうか。
さっさと戦場で果てていれば、苦しまずに済んだのだろうか。

生き残って、満足に生きることも死に切ることもできず、
安寧と後悔の狭間で揺れ動き、苦悩に溺れそうになりながら、
息継ぎだけでも精一杯の日々を送ることを幸運と呼べるのか。

今は、幸運だと思っておこう。こうして、友達とアイスコーヒー片手に談笑できるのだ。
いつかは死ぬ。だったら今くらいは、この時間を享受してもいいだろう。
急ぐ必要はない。私たちリンクスは、急ぐまでもなく、死の近くで生きているのだから。
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2784 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/14(火) 00:05:17 ID:l5yocJnU0
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                           ┌───┐
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                                   □

                               ・

2785 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/14(火) 00:10:59 ID:l5yocJnU0

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',      今回はここまでだ。なのは視点だと裏話が多いね。
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ   実際、やる夫よりもなのはの方が体制や戦争経済の裏側が見えているからね。
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ  大丈夫、この後ちゃんとやる夫君との絡みも描写する。
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'   やったねやる夫君! 人生初のギャル?のパンティーを拝めたぞ!
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ





                           _ ______
                      ´.: : : : : : : : : : :`
                       l: : : : : : : : : : : : :i
                    i: : :○ : : : ○: :.|       次回は来週の月曜日……じゃなァーい!
                        |: : : : : : : : : : : |
                     j: : : -===- : :.i        土曜日、7/18午後九時にイベントシーンの投下を行おうと思う。
               r―--┐     i: : : : : : : : : : : :l
              i: : : : : ',      ゝ : : : : : : : : :t´        pixivファンボックスでの支援額が、また日給相当になってね。
                ',: : : : : i  , f: : : : : : : : : : : : : :ヽ
                \: : : :y: : : :Υ: : : : : : : : : : :y: : '..,      その日は休んで創作デーだ。それじゃ、シーユーアゲイン。
                ',_: :: :/  i: : : : : : : : : : : :l丶 : : :ヽ
                     ̄   l: : : : : : : : : : : .i  \ : : :丶   タイムカードから、光が逆流する……!

2786安価のやる夫だお:2020/07/14(火) 00:15:03 ID:FP3isB1Q0
乙ー

2787 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/14(火) 00:15:42 ID:l5yocJnU0
あ、新情報置いとくね。


〜TIps〜
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}ニ>、
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}ニニ>,- 。 _ _ .r:i:i:}
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/∧ニニ∨ニニ≧<><=- - 。 _
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>ヘ'∨∧ニニ ∨ニニニ\ `><=-ニ≧ 、
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i> ´  'ヘ'∨∧ニニニ∧>、ニニ∨ ≦≧ミ}ニ}}: : : \,
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i> ´}}へ   ,'ヘ'∨∧ニニニ∧=>ニ'∨ /≧=iミ{′: : : : ∨             _
i:i:i:i:i:i:i:i:>_´r≦    ム ,'ヘ'∨∧ニニニ∧= >、<,/ y'¨ Y}ニ≧ : : : :∨        __ 。r≦ニ}!
i_i_i_> ´\       ム  'ヘ∨∧ニニニ∧ニ= >、=>、 !|マニム_:_: -'      。<i:i:i:/}}ニニ}
ニニ>'ニニ\       ム ,'ヘ___>¨´ '\ニニ>、ニ ∧ニ>、_}ト、ニ∧_    , r:i:}i:i:i:i:i:i/i:i:i }}ニ′
ニ>'ニニニニム      ム   ‐‐∨ /ニニニ∧/ニ∨、ニ>、\/∧ 、  ,:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i:i:i:}!ニ′
>'ニニニニ>'ニム     }}!    ∨ /ニニニ:|ニニ>、ヽニ>、\=-/\i:i:,i_i_i:i:i:i<:i:i:i:i:i:i:i:ヽ′
ニニニニ>'ニニニム     }}!     ∨ /ニニニ{_ニニニ>,ヽニニ>、_/=- ∨ ,/ /∨i:i:i:i:i:i:i:i∥
=ニニニ>'ニニニニニム    }}!     ∨ /ニニニ{≧ 、-={i:i:∨ニニ{=->、∨ /__}}i:i:i:i:i:i:i ∥
..}- >'ニニニニニニ>':ム  :}}}    、  ∨ /ニニ{ニニ \ヽi:i∨ニ>、ニ=- \′ v!:i:i:i:i:i ∥
/>'ニニニニニニ/イ,'=/:><´     <>  '∨ /ニニ'∨ニニ _ヽ∨∨ニニ>、ニ=-∨/}i:i:i:i:iノ′
'ニニニニニイイ-/,'_,/ ∧ :>,      <> ∨=-≦:∨,ニニ≧s。}}ニニニ>、=- ∨≧=≦
ニニニ>¨´ ,-=,/ニ/ / /∨} >     <>,/ニニ≧\ニニニニニニニ>、(ニニ≧ム
¨¨¨´    ,-=/ニ/ / /′'ヽ>, }!:  , <,/ニニニニニ \ニニニニニニ∧∨ /、ニ\
       -=/ニ/ / /′   {ニ><ニ/ニニニニニニニニ\ニニニニニニ∧∨ /\ニ:\
       ,-,/ニ/ / /′   '<≧{{リ/>、ニニニニニニニ>\ニニニニニ∧∨ /ニ≧s。>、
      ,-/ニ/ / /′     '<ニ∨ /∧ニニニニ><ニニ \ニニニニ∧∨ /\ニニ}
.     ,-/ニ/ / /′        '<ニ∨ニニ〉ニ><ニニニニニ:>\ニニニニ∧∨ /ニ\ニハ
    ,-/ニ/ / ,:′         {≧<ニ}<ニニニニニニニ/   \ニニニ∧∨ /ニニ∨ハ
    , /ニ/ / /          /¨<ニ≧{{ニニニニニニ>'      ¨<ニニ∧∨ /ニ'∨ム
   ,'/ニ/ /, ′          /ニニニ><>。ニニニ/           `¨<,'∨ /ニニ\ム

【Name】
ロストワード
【Type】
重量二脚
【Architect】
ラケル・クラウディウス
【Status】
火力:A 機動力:B 耐久力:B 持続力:C 負荷:E
【Note】
オルデンブルク製のパーツで構築された漆黒の重量二脚ネクスト。
武装は射出対応型レーザーブレードと腕部内臓型パルスガン、マルチプルレーザー。
超高火力により一体でも多く敵を倒すことをコンセプトとしている。
また、高出力ジェネレーターおよび各ブースターを使用しているため、
重量二脚であるにもかかわらず、下手な軽量機体より高速で動く。
マーシフルとは兄弟機。名前の由来は”見た者を必ず沈黙させる”ことから。
【NEW】
実は先に建造されたのはマーシフルではなくロストワード。
厳密にはハイエンド機としてコンバージョンされる前にロストワードが建造された。
史上最悪のAMS負荷とコジマ汚染から結局死蔵されていた。

第一次ネクスト戦役において、黒いネクストに対抗するために高町なのはのネクストとして候補に挙がったが、
結局は高性能機にコンバージョンされたマーシフルが選ばれている。
大型化による大出力と大火力は、従来機よりもプロトタイプネクストの設計思想に近い。

2788安価のやる夫だお:2020/07/14(火) 00:22:03 ID:WIbGnEkE0


2789安価のやる夫だお:2020/07/14(火) 03:15:20 ID:0rVo9hqg0


2790安価のやる夫だお:2020/07/14(火) 08:09:08 ID:k0Hilb0g0
乙でした

2791 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:00:15 ID:luvY31pU0

    /||ミ
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 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l
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 |::::::::::::::(_____ノ´||
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   \ ::::||
    \||

2792安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 20:00:29 ID:3NC/302.0
ハロー

2793 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:00:41 ID:luvY31pU0

            _ _ ___ __ _   __
            / :::::::::::::::::: :i,   .ヽ::::::\
           i:::::::::::::::::::::: i  / \  \
           i :::::::○::::○i/      ̄ ̄
           / :::::::::,,- -_ッi    i i i
          /::::::::::`ー‐'´ヽ   __i i i--i      チミたち元気かい? モコイさんは何とも言えない。
           /|::::|::::::::::::::::::|:::|   ̄ ̄ ̄|::::::::|
        /::::\ヽ :::::::::::::i:::|      ノ__ノ      白髪も相変らずだし、別の仕事も見つからないし、ぐったりだ。
         /::::::::::::\\::/|:::|
    .   (_ _.) ̄i __.\\ |:::|    i i i          自由に、なりてえなぁ……(アニメ版ガングレイヴ並感)
      /::::::/| ̄|ヽ::::: し( メ    ノノノ
       /::::::/ノ_ _ノ >:::::)     \              はじめてこっかぁ。
    /:::/    /:::/        \__
   /:::::/       (_つ        /:::::::::/
   し'                  ノノ・ ./∴:・:
                   ~~~~~~~

2794 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:04:08 ID:luvY31pU0

                 ___
             ,x ≦:.:.:.:.:.:.:.:.:≧ュ、
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:--――-:、ヽ /`ヽ
      ,x ≦:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.‘,
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    i:./ {:.:.l{:.:.:.:.:.:l:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:‘,:.:/:.:l:.l:.:.:.:.:/:.:.:.:./
   リ i:.:.{ i:.:.:.|:.⊥:.‐‐:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‘,:.:.:i:.i:.:.:./.:.:.:.:.,′
      l:.:.l l:.:.:.l:.:.:{ ,斧ミx`:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.: i:.:./l:.l:.:./:.:.:.:.:/
     i:.:l l:.:.ヽ:マヽ マ:: ',ヽ:.}:.:.:.:.:.}:.:./:./:.|:.: /:.:.:.:.:/
     l:.:l ヽ:.{::!ヾ、 乂リ }:!:.:.:.:.: !/ミ}/_:.|:./:.:.:.:.:/
     Ⅳ  {:./     ̄ }:!:.:.:.:.: l    l.l./:.:.:.:.:/:|       いやあ、助かったよ。
         |:.:ヘ    ,  〃}|:.:.:.:l   il |:.:.:,′: |
         |:. : l\ ̄  /、 /:.:./  //|:.:.{:.:. : |        「いつも、あんな感じなんですかお?」
        マ:.:.l __ヽ-,r´ヽ:.:/-‐ ´/ !:.:.!:.:.:.:.:l 
         ゝ:.{::::::: ///}/  /  人:.l:.:.:.:.:.l        そういうわけでも……どうだろ? 人と居る時はしっかりするけど、
        /::::ヽ::/ //>〃 /   /:::::‘,:.:.:. l
        l::::r== /// l/ L__/:::::::::::::::ヽ:::::‘,       一人になると、どうしても……ね。どうでもよくなっちゃうの。
       , l::::ll  /ヽ/,イ´  <   \:::::::::::::::::‘,::',
       / li  /::/    ≧´    /::-―:: ̄:‘,:.ヽ      誰かに迷惑かけてるわけでもなし。適当になっちゃうんだ。
     〃   | 〃 ≧ ´    l li /:::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.‘,
    /     l イ        li /::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.
     {     //             /:::::::::::x≦ ヽ、:::::/:.:.:.:.
     ヽ_  { {          /:::::::::://   ヽ}::/:.:.:.:.:.
      i   | ‘,        i::::::::::::i ',    }〃}:.:.:.:.
      |   |  ヽ      /  /:::::::::《 r===/  i:.:.:.:
      l  /     ー‐/  <:::::::::::::`:r 〃    l:.:.:.:
      l  /       /    \::::://    l:.:.:.:.

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
呼び戻される頃には、客人の姿は既にいなくなっていた。
あの後、ランカー情報を見てみると、予感通りの答えが出た。
客人の名はシグナム・ワーグナー。ネクスト戦役末期に登録されたリンクスであり、
オルデンブルクの数少ない支援リンクス。ランクも13と上位だ。

いつも以上に険の取れた表情のなのはに手招きされて部屋へと入る。
その理由は掃除を手伝ったことから来る感謝よりも、
久々に友人に会えた喜びによるものが大きいだろう。

グラスに程々に注がれたアイスコーヒーを出され、
丁寧にガムシロップとコーヒーフレッシュまでつけてもらい、頭を下げる。

しかし、なのはの部屋は、日頃あんな惨状と化しているのだろうか。
聞いてみると、親近感の湧く答えが返ってきた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2795 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:06:23 ID:luvY31pU0

     ____
   /      \        なのはさん。
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     「ん?」
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /      さっきのお客さん、オルデンブルクのリンクスですよね。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |        「そうだね」
  \ /___ /





        ____
      /      \
     / ─    ─ \
   /   (●)  (●)  \      なのはさんって、オルデンブルクと敵対する依頼、全然受けないけど……
   |      (__人__)     |
    \    ` ⌒´    ,/       もしかして、それが理由なんですかお?
    /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
   /      ,⊆ニ_ヽ、  |        ……あ、いや、変だとかじゃなくて。
  /    / r─--⊃、  |
  | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

2796 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:11:14 ID:luvY31pU0

       /:.:.:./:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.ヽヽ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
     /:.:.:〃:.:.:.:/:.:/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ/ヽ} : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      /:.//:.:.:.:/:.:.:./:/:./:.:.:/:.:.:/:.:.:/:.:.!:.:.:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.',/:} : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
    〃 ./:.:.:.:/:.:.:/:.,':.i:.:.:i:.:.:.i:.:.:/|:.:.:.i:. /{:.:.:!:.:.:.:i:.ヽ:.:.ヽ:.:.',:.:.:.i:.! :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
    /  .i:.:.: /!:.:.:i:.:.:i:.!: : |:.:.:.|_⊥----:! ',:.┼---、ヽ:.:ヽ:.:}:.:. |,' : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      |:.:/ |:.:, |:.:. | |: : |:.´{ヽ|  |:| ヽ|  ヽヽ \ヽ:.`:.┼:|:.:. | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      |:.,' |: |.|:.:.|:{:.!:.:.:ト、,斥干芋ミリ.   ,イ芋冬、ヽ} .!:.:.:! : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
      |/  |:.| !:.:|:.リ:.',:.:! 《 .{:::::::::ら      .{::::::::う .》:./:.: /| : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      ……友達なの。最後に残った、二人の友達。
       .|  !:.| ',:.:{ヽ:.{ヽヽ  辷zシ      辷zシ // :./| !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
          }j ヽ', ヽ{ |:.ヾ、             /:./|./| : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      私のこと、昔から知ってくれている人。
           '   ヾ、ヾ{:.:.:.',       '     /イ| : :|  | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                !:.:.!人     ー ―    / | : :|  | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      あの二人までいなくなったら、
               ∨:{  >        ,<  | :.,'.  !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
                ',:.', ,イ|ヽ. ≧ .- .≦‐ |、.   |:/.   | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      昔の頃の気持ち、全部忘れちゃいそうで。
               __ ‐ヽ .|    /‐ 、   | `ヽ、/   | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
           ,、r::::´::::::: /  |   / ∨ ,',   |   ヽ::`ヽ | : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|      確かに、それが理由、かもね。
      ,、r:::´:::::::::::::::::::::::/   .|   / / ゝ ∨ .|   \::::::::`ヽ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|





                         , --- 、
                _____ /:.:.:.:.,:イ´`‐‐‐===―
             , :.:.:´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`:.,ゝ´:.:.:--<´ヽ
          /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ、
         /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
         ./:.:.:.: /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、:.:.:.ヘ
       ./--:. /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽヽ:.:ヘ
       .,':.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:. |:.:.:.:.:.:./:.:.:∧:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ ヽ:ヘ
      iヽ:. /:.:.:.:.:.:. : |:.:.:.:. /|:.:./ |:.:.:.|:.:.:.:.:|:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:i  ヾ、
      |ヽ: |:.:.:.:.:.:.|:._⊥___/ .| /  .|:.:.,'⊥__:||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.}
      ',ヽ:.|:.:.:.:‐卞:.ム∠..`|/  .|:.7´_ :|.リヽ:.:. !:. |:.:.:.:iヽ:.:.: |
       ',:.:.|:.!:.:.:. |.≠::てうミ/   |/ イてうヽ、|:.:.:.イ:.:.!:.:.: ,' |ヽ:. |      もちろん、戦場に生きる以上は、戦うことになるかもしれない。
         ∨|:|:.:.:.:〃ら::::::::}    /  b:::刈 〃:.:イ:|:.:イ:.: /:.:| .}:.|
          {.|:|ヽ:.ヽ`.辷z.ノ.         辷丿 ././:|:.|/:.}:./:.:. | .|/       その時は、私だって、殺すな、なんて言わないよ。
            |ヽヽ:.ヽ          ,    .//:.:.!/:.: |/|:.:.: | /
         !:.:.:.:\\             /:.:.:i:.:.:.:/:.:|:.:.: |          全力でやらなきゃ、君がやられる。
          .',:.:.:.:!ヽ、     r -,    .イ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:|:.:.: |
           i:.:.:.|  ト         / . i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.|:.:.: |          けど、避けられる内は、避けたい。
           !:.: | .|  >    .イ_   .|:./:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
           ヽ:|/ヽ __    `´ ._/|   .},':.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |           ……矛盾してるよね。
            / ヘ    `ヽ -- ´  i!ヽ、./:.:.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
       ,、r::´::/   ヘ    /  ヽ   .| ヽ`ヽ、:.:.:.:.:.: |:.:.: |          
    ,、r::::´::::::::::::/    ヘ   / ヽ <.ヽ ./|  \::::`:ヽ、: |:.:.: |

2797 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:19:07 ID:luvY31pU0

         ____
       /       \
      /   ―   ―
    /     ( ー)  (ー)'
    |         (__ノ、_,x ,--、          やる夫は、そんなに悪いことではないと思いますお。
    \.       `ー<  ヾ zヽ ズズ…
____/       ー‐\/| |         自分の気持ちに素直になるってことは、理屈と矛盾するってことだから。
| |  /  /            __ノ
| |  /  /          |              自分の気持ちを大切にすること自体は、いいことだと思いますお。
| | (    ̄ ̄ ̄⌒ヽ.   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
人が一切の感情を封じ、理屈に殉じた生き方をしたなら。
それはそれは正しい世界が訪れるだろう。
だが、正しいだけだ。それ以外に何もない。

正しさは、正しさ以外のものと同居できない。
正しくないものは排除され、正しいものだけが残る。
クーガーやカズキのような正しくない人々は排除される。自分も。

けど、そんなのは嫌だ、と今なら思える。
クーガーは、かっこいい。カズキは、頼もしい。
社会や時代が彼らを不合理として拒絶したとしても、
自分は彼らのような人が好きだ。

落ちこぼれ、アウトロー、はぐれ者、正しさのラインからはみ出た人々。
彼等は、自分を殺すのが人よりも苦手だっただけだ。

正しくなければ悪いのか。
自分は、そうは思わない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2798 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:21:59 ID:luvY31pU0

..     ____
    / ―  -\
..  /  (●)  (●)
 /     (__人__) \     正しさの反対は悪じゃなくって、優しさなんじゃないかって、最近、思いますお。
 |       ` ⌒´   |
. \           /     なのはさんは間違ってるんじゃなくて、優しいだけですお。
.  ノ         \
/´            ヽ





             __         __
             /: 7:.T: \     /´:/⌒
          /: : 厶斗―┷‐-: : : : :∠ __
            /´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
         /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : \⌒
       / : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : :l: :ヽ: :Y: : : ヽ
      .: : : : : : : : : : :′: : : :./: : ハ: :ハ: : | : | : : ト ハ
       {: : : : :ー----|: | : : : |:斗冖ナ|: :ハ: :| : : } ソ
       : : : : : : : : : : |: |: : :| |ノ xf=ミレ: /}ハ:.:/
       V : 辷―‐--ヘ八 |.:N 〃ん} V   レ′
          \: \: : :/んl: : \{ N ヒツ  ゛、
          |: \ : ー ゞ_」 : : 「         /
          |: | : \: :ζ |: : :|      _ノ             …………。
          |: |: : | : Y 八: : ゝ     〈ィ′
          |: |: : |: ┌=- _\|      /
          |: |: : | 厂 -= 二辷厂 ̄
          |: |: : /―‐ 、`  、 H_
          |: |: /::::::::::::::::\  \〕ト、
          |: |/-――― 、::ゝ-rイ \- 、
          |: |:::::::::::::::::::::::::\ / 〈   \}            _
          |: |マ、::::::::_:::::::::}   ` ・ 、 \         / へヽ
          |: |: Y、〃⌒ヽ、:::|        `  ハ   __ /  _つァ フ、
          |: |: :「、{{、_ノ八|           } / T   ノ r〈/イ
          |: | : |::::::Y__「:::::::|          〈  八  ̄ .ノ レ
          |: |: : |:::::::::::::::::/Y        人、   ヽ へ
          |: |: : :| ヽ:::::::/   辷=-   彡彳ハ》、 __ /∠ヽ〉_
          |: |: : : |   ̄   ノ、   _ r斗 冖Τ    ―‐イ
          |: |: : : :|    / 〉匕冖   |:|    |    __ニフ
          |: |: : : : |           |:|    |-‐

2799 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:25:55 ID:luvY31pU0

|: ::!: : l : ::| : : : : : | : : : ::l |:l .| : : : : / :// .|: : : l : l: : : :,! : : : : : : : :l: : l : : : : ∧: :|
| :,'|: : l : :.| ::_..-‐!:l'':: ̄/` ト l|:: : : :/ /:/   | : : ,!: :.!: : :./ : : : : : : : :l: : :l: : : : : :∧ |
|::l |: : :! : :l:´ :| l :l !: :::/  !| !l : : :/:/:7 ̄`ト: ./| : l: : :/: : : : : : :|: :.! : : ト、: : : : :∧|
| ! |: : :| : ::!:::::! .|:! |: :,′  | / ,! : :////   .,! :/`ト:,'|: :/!: : : :/ : : l: :|: : :∧:\: : : ∧
!l l: : :| : : !: ||. | .|/ --.、 /:;///'   /'l/  l:/.!ヽ:,!: : :/ : : :/.: :l: : : :∧: :.\: :.∧
l' .l: : :|: : :| :||. _=土三ニ:::.、/ ' /   , ‐-/    /' .|//: : :/ : : :/!: : ハ: : : :.∧: : : ヽ: :ハ
  |: : |、: ::ト:!、´  ̄ ̄`丶       ´ニ≡::.、./  /./ : /: : : :/ .l: ::!: :∨ : :.ハ: : : : :|ヾ:}     ちょっと目を離してただけなのに、
   ゙! :| ゙、 :l.|\              ̄`゙丶ミヽ、 /: :/: : : ::/  !:/! : : ∨: : :!: : : : ! }'
   l゙:| : :゙、l| ```                ``/,.イ : : : :/  //:|: : : : ∨: :|: : : : |       言うようになったねえ……
   | : : : : :|、          ,:       `` / //: :, ':! //: |!: : : : :.∨:|: : : : |
   .!: : : : :.| ヽ       _           , //: /:/ ./ .|: :l|: : : : : : }/: : : : .!        背も、少し伸びたんじゃない?
   .|: : : : ∧  \      ヽ`>          , ' ̄//: :./ ./ .|: :l|: : : : : :/': : : : : |
   .∨: !: :从   l\             _/ /!: : : :/    |: :!|: : : : : : : : : : : :.!        成長期なのに、ろくなもの食べてなかったし。
    ∨:ト、{    _|  \      _.. ‐ '"    /: : : :/    .|: |.|: : : : : : : : : : : :.!
     ヾ `\ .∧    丶... -‐ "´ .|_     ./イ;イ/       !: ! !: : : : : : : : : : : :|        ギリギリ間に合ったのかな。
         / ゙、        ,/ .|      /' '      |: | |: : : : : : : : : : : :.!





                    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ´:.:.´―― 、
                   /:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:\
                 /:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`ヽ:.:.:.:.:.:\
                 i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\、:.:.:\
                    |:.:./:.:.:.:.:.:.:./:.:/:.:.:.:./:.:.:./:.:.:./:.:|:.:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:ヽ:.:.:ヽヽ:.:.:.:ヽ
                |:.:i:.:.:.:.:.:.:.:i:.:./_/|://:.:|/:.:./|:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:ヽ:.:.:.i \:.:.:i
                |:.:|:.|:.:.:.:.:.|:.丁//Ⅳ`テメ/:./ |:.:./|:.:/|:.:.|:.:.:|:.:.:|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:|   ヽl
                 ヘ:.l:||:.:.:.:.|:./r≠=て7=、 //  |:.丁メ-||:.:/:.:.|:.:.:.|:.:.:.:.:..|:.:.:.:.|     |
                    >|:.|:.:.:|:.||ヾら:::::゚::::}   /   ./∠=z//下:.:/:.:/|:.:.:.:.:/|:.:.:.:.|
                 | ||ヽ:.|:|ヽ. 辷zzメ_    /./::::o::7ヽ/:.:./:.:/:/:.:.:.:/ |:.:.:.:.!      体つきも、心なしがしっかりしてきたし。
                   ヽ |:.ヽヽ.             〈⊃::/.〃///:.//:.:.:./ |:.:.:/
                      |:.:.:.|:.|\             `¨≠//:///:/:.:./  .|:.:/        話し方も、たどたどしくなくなった。
                   |:.:.:.|:|         ´    ./:.:.//:|/:./  /:/
                     |:.:.;||ヽ      ` ー    ./:.//|:.:.:/:イ   /          服もしっかりしたのを着るようになって。
                     rゝ:.:.|  \          , イ|:.:.:./:.:!:/|:.:|
               ,、..イ´ヘ ヽ:.| 、  \   , <´:.:/:.:.:/:.:.:|:!:.:.:.|:.:|             「か、カズキとクーガーさんのおかげですお」
            ,、r::´´:::::::|   ヘ \ \  `フl   .|:.:.::/:.:/:.:.:.:.:!:.:.:.:.!:.:!
.         ,、r::´´:::::::::::::::::::::|   ヘ    \-/ |ヽ:.、|:.:.//:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:!:.|             ……友達まで、できたんだ。
     ,、r::´´:::::::::::::::::::::::::::::::::::|   ヘ    / | |ゝ.| ヽ::ヽ:/:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.|
  /´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|    .ヘ   / ゝ≠| | ヽ::::::\:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:|:.|

2800安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 20:27:55 ID:3NC/302.0
子供が気づいたら成長してたみたいな感じか

2801 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:34:45 ID:luvY31pU0
心なしか、が心なしが、になってるね。

このIME、結構変な変換するから困ってるよ……鋼鉄って打つと鋼鉄ジーグとか予測出てきたりさ。

再開しよう。

2802安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 20:44:20 ID:9.DLm3WU0
なんか成長してんなぁ

2803 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:46:26 ID:luvY31pU0

   /:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.l:.:.:.:.||:.:ハ:.ヽ:.:.:.ヽ、,-:.┼--___:|:.:.:.:.:.:.:.|:.:/:.:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
   |:.:/.,':.:.:.:.:.:.:/:.:.:.|:.:.:.:.:.:|:.:.:.:| |:.:lヽ:.\:.:´\ヽ≧云、:.:.|`:.:.:.:.:.:|^、/:.!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
    |/ |:.:.:.:.:.〃:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|:|≦卞|`ヽ ヽヽヽ 〃て::、 弋o|:.:.:.:.:.:.|´ ヽ:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
   |  |:.:.:.:.:.:||:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:イ |≠云う丶  \  {:::::::ヽ-} 〃:.:/:./|  ./:!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
     {:.:.:.:.:.|{:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:メ ん:::::::}      つ -:少 イ:.:/|:/:.:|/:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
     .∨:.:.:|.∨:.:.:i:.:.ヽ:.:.:.:.` つ-´j      ‐`‐‐┴/:.///:.:.:|:.:.:.:.:!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!       なんでだろ。
      ∨:.:| .∨:.:ヽ、:.\:.:.\.ゝ´          ///〃:.:.:.:|:.:.:.:..!:.:.:.:.:!:.:.:.:.:.:!
       ヽ:.|  ヽ:.ヽヽ、:.`ヽ__ヽ_    ′      //,イ:.:.:.:|:.|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|       少しだけ、気持ちが楽になった。
         ヽ|  ヽヽ \:.:.|:ヘ       ‐ ‐ ´     / ,':.:.:./l.,':.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|
          ヽ    .\   マ:|:.:.ヽ、         / ,':.:/:|/:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|        安心、なのかな。
                    |∧:.:.:.:.|`> .、    イ  // /ヽ、:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|     
                 || ヽ:.:.:.|     ._`T´  _ -/   ./ .|\_:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:|        
                    |  \:.| ,、r ´/ヽv<´    /  |:::::::::: ̄`― 、:.:!
                  ,、r -ヽ:/  ,'/l./ .ヽ    /   .|:::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
              ,、r::"´:::::::::::::::/   / ヽy‐ 7´ヽ  /   |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ 、
                ,'|:::::::::::::::::::::::/  ./  l≠´.|  >´    .|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,::---‐ヽ
                | |::::::|_-- <   / ./ / ヽ | ./     ト- 、_::::::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::/
                |:::|:::::|     \イ ニ   .y |  ,.><´    >-<__/:::::::::::::::::::::::/
           /´,':::::/   ≠<´ |´::::::::ヽ /  `` 、   Eニニコ   ./ |::::::::::::::::::::::::|
              / //::./    ヽ   .|::::::::::::/      /        ./   |::::::::::::::::::::::::|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
なのはは穏やかに笑い、頬杖を突きながらこちらを見つめてきた。
目を細め、どこか遠くを見つめるように。
その眼差しには、見覚えがあった。自分も、たまにしていると思う。

それは、過去を見つめている時の眼差しだ。
だが、今のなのはは、決して暗澹たる思いで過去を見ているわけではないだろう。
懐かしんでいるのだ。過去のスラム上がりの自分を。
今の自分と過去の自分を重ねて、比べて。

自分では、よく分からない。
変わったのか、これが本来の自分なのか。
そういうのは、誰かの眼にしか映らないのだろう。

人は比べる。比べて、良し悪しを決める。自分と相手を、誰かと誰かを。
その比べるものが多ければ多いほど、真実は近くなる。
掴めはしない。真実だと思ったところで、それが真実であると、
神が保障してくれるわけもない。信じたいように信じるしかない。

自分は、大して物を知らない。関わってきた人も少ない。
それに関しては、なのはの方が多くのものを見てきただろうし、
下手すれば自分よりも、自分のことを観察し、把握しているかもしれない。

なのはの眼には、自分はどう映るのだろう。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

2804 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 20:59:01 ID:luvY31pU0

                    //:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ≦=‐ 、
                        //:.:.:/:/:.:.:/:./:./:l:.,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`ヽ! `\
                   i//:/r-メzュ、/:./:./|:/:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:ヽ
                   ,ヘ|:.|:|,≠オz、个/〃 //|:.:|:l:.:.|:.:.:.:.:.:.ヽヽ:i
                  ヽ/|:.|lヽら c7`´ / /≠、//:.:.i:.:|:.:.l:.|:.:i:|:.|
                     >:.|:.|. ゞ-シ′   7メ、/メ、/:./:/:|:.|:.:| |:.|
                       |l:.:|\       、ら::::ハ//`/:/:/l:||:.:|.レ′
                      ||:.メ       ′ ヽ´.,´´:イ|:/l:./:.|///
                  ,_z/| ミ.ヽ  ` ‐.    ,イ´:/:.///:.://       ……やる夫君にも、いつか彼女ができちゃったり
             _,,-r´| i!ヽ、   \__ -‐ <´:/:.:.///:.:./
       .,≠、<::´:::::::::::::::::| i!  ヽ、 /y    ///|:.:./:.:.:/:.:/          するのかなあ。子供とかもできたりして。
      /:::::::::::`ヽ:::::::::>´ |  i!、 ./∨、|z   //.|:.:.:.:.:./:./
      ,ノ::::::::::::::::ヽ,イ´   |   ヘv′只ヽヽヽ/  |:.:.:.:.:.|:./            「なっ」
      ∧xz、::::::::::|∨   .!   .ヘ |_|lヽ | ヽ:`ヽ .|:.:.:.:|:.|:.|
     ≠ .ヽ}:::::::::| .∨ |   `ヽ、 .ヘ `}- | ヽ:::::`ヽ、|:.|:.|             ふふ、考えたことなかった? ま、ないよね。
     ヽ  ,'/::::::::|   v|:.      ヽ、/k´:^ヽ| ヽ、://|:.:.:|:.|
     ,':ヽ::´:::ゝ┘  .y: :.    <´   ヽ:::::::|k‐´ k:::/:|:.:.|:.|              今の時代、そんな余裕がある人、少ないもの。
     ,'::::::::::::::/ヽ : ;/: : :. ´    `ヽ、 .ヽ:::| ヽ|/::/}:|:.:.:|:.|
     7、_r ´  : : /: : : : : : : : :    `ヽ、メ/__ }:/,':.|:.:.:.:.|
    /    : : : :/: : : : : : : : : : : : : . ..  `ヽ  ̄∨:.:|:.:.:.:.:|





                         , --- 、
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      |ヽ: |:.:.:.:.:.:.|:._⊥___/ .| /  .|:.:.,'⊥__:||:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.}
      ',ヽ:.|:.:.:.:‐卞:.ム∠..`|/  .|:.7´_ :|.リヽ:.:. !:. |:.:.:.:iヽ:.:.: |
       ',:.:.|:.!:.:.:. |.≠::てうミ/   |/ イてうヽ、|:.:.:.イ:.:.!:.:.: ,' |ヽ:. |       なんだか、やる夫君なら、大丈夫って感じがする。
         ∨|:|:.:.:.:〃ら::::::::}    /  b:::刈 〃:.:イ:|:.:イ:.: /:.:| .}:.|
          {.|:|ヽ:.ヽ`.辷z.ノ.         辷丿 ././:|:.|/:.}:./:.:. | .|/        君は良い子だから、誰かが傍にいてくれるって。
            |ヽヽ:.ヽ          ,    .//:.:.!/:.: |/|:.:.: | /
         !:.:.:.:\\             /:.:.:i:.:.:.:/:.:|:.:.: |          今も、いろんな人と仲良くできてるもの。
          .',:.:.:.:!ヽ、     r -,    .イ:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:|:.:.: |
           i:.:.:.|  ト         / . i:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.|:.:.: |
           !:.: | .|  >    .イ_   .|:./:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
           ヽ:|/ヽ __    `´ ._/|   .},':.:.:.:.:.:.:.: : |:.:.: |
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2805 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 21:03:00 ID:luvY31pU0

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   リ i:.:.{ i:.:.:.|:.⊥:.‐‐:.:、:.:.:.:.:.:.:.:.:. ‘,:.:.:i:.i:.:.:./.:.:.:.:.,′
      l:.:.l l:.:.:.l:.:.:{ ,斧ミx`:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.: i:.:./l:.l:.:./:.:.:.:.:/
     i:.:l l:.:.ヽ:マヽ マ:: ',ヽ:.}:.:.:.:.:.}:.:./:./:.|:.: /:.:.:.:.:/
     l:.:l ヽ:.{::!ヾ、 乂リ }:!:.:.:.:.: !/ミ}/_:.|:./:.:.:.:.:/       世情とか、戦争のこととかも話そうと思ってたけど、
     Ⅳ  {:./     ̄ }:!:.:.:.:.: l    l.l./:.:.:.:.:/:|
         |:.:ヘ    ,  〃}|:.:.:.:l   il |:.:.:,′: |        今日はナシ。気分、いいし。
         |:. : l\ ̄  /、 /:.:./  //|:.:.{:.:. : |
        マ:.:.l __ヽ-,r´ヽ:.:/-‐ ´/ !:.:.!:.:.:.:.:l        そろそろお昼だし、たまには一緒に食べよっか。
         ゝ:.{::::::: ///}/  /  人:.l:.:.:.:.:.l
        /::::ヽ::/ //>〃 /   /:::::‘,:.:.:. l        ……ああ、こういう気分、本当に久しぶり。
        l::::r== /// l/ L__/:::::::::::::::ヽ:::::‘,
       , l::::ll  /ヽ/,イ´  <   \:::::::::::::::::‘,::',
       / li  /::/    ≧´    /::-―:: ̄:‘,:.ヽ
     〃   | 〃 ≧ ´    l li /:::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.‘,
    /     l イ        li /::::::::::::::::::::::::::::::::}:.:.:.:.
     {     //             /:::::::::::x≦ ヽ、:::::/:.:.:.:.
     ヽ_  { {          /:::::::::://   ヽ}::/:.:.:.:.:.
      i   | ‘,        i::::::::::::i ',    }〃}:.:.:.:.
      |   |  ヽ      /  /:::::::::《 r===/  i:.:.:.:
      l  /     ー‐/  <:::::::::::::`:r 〃    l:.:.:.:
      l  /       /    \::::://    l:.:.:.:.

2806 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 21:03:21 ID:luvY31pU0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

2807 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/18(土) 21:05:57 ID:luvY31pU0
さて、短いが今回はここまでだ。

次回は来週の月曜日、7/20の午後八時からとしよう。

現在の好感度だが……やっぱ平坦だ。だがいつか選ぶ時は必ず来る。

多分、多数決になると思うけど……心を決めておきたまえよ。

【好感度】
なのは Lv5
はやて Lv5
アルトリア Lv5

2808安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 21:07:04 ID:3NC/302.0
乙ー

2809安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 21:11:25 ID:i/EGjpvA0


2810安価のやる夫だお:2020/07/18(土) 23:53:49 ID:jHBGeJRw0

誰が選ばれるのか…

2811安価のやる夫だお:2020/07/19(日) 10:01:44 ID:lj.dnka60
乙でした

2812 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/20(月) 20:00:58 ID:G2/3z.4s0
    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i     ハロー。
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´
 |:::::::::::::::||___ : : :丿
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||

2813安価のやる夫だお:2020/07/20(月) 20:02:08 ID:py3DKCio0
ハロー

2814安価のやる夫だお:2020/07/20(月) 20:04:58 ID:vMXEMWD20
ハロー

2815安価のやる夫だお:2020/07/20(月) 20:05:56 ID:l2kGnxYY0
はろぉ

2816 ◆x0SRSoJXe.:2020/07/20(月) 20:06:24 ID:G2/3z.4s0

       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',       ラップトップ君が寿命を迎えつつあるようだが、モコイさんは生きている。
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ   支援金も溜まってきているし、もっと溜めて新しいPCを買おうかと検討中だ。
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ  モコイさんの生活費が不足する事態にならなければ、の話だが。
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'  
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ





                           _ ______
                      ´.: : : : : : : : : : :`
                       l: : : : : : : : : : : : :i
                    i: : :○ : : : ○: :.|
                        |: : : : : : : : : : : |       チミたちには感謝してもしきれないよ。ネットに殺される人も大勢いるが、
                     j: : : -===- : :.i
               r―--┐     i: : : : : : : : : : : :l        私はネットに生かされているようなものだ。
              i: : : : : ',      ゝ : : : : : : : : :t´
                ',: : : : : i  , f: : : : : : : : : : : : : :ヽ        正確には、ネットを通じてチミたちに、だが。
                \: : : :y: : : :Υ: : : : : : : : : : :y: : '..,
                ',_: :: :/  i: : : : : : : : : : : :l丶 : : :ヽ     やっていこっか。
                     ̄   l: : : : : : : : : : : .i  \ : : :丶


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