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迷宮と女冒険者IF 3

31山吹 ◆NXDHWWcMxw:2021/09/25(土) 14:30:22 ID:lEv/G0AA
>>29-30

「ふぅ…❤ ふぅ…❤」

(まずは金剛へ切り替え、全力で殴り抜いてくれるわっ! 調子に乗るなよ下郎共……!)

格下と侮っていた淫魔達の連携により絶頂を迎えてしまった山吹は、胸の内に怒りを燃やしながら霊術を行使する
練気法、それは霊力を全身に纏うようにして身体能力を強化する霊術
強化値が低い代わりに全身を満遍なく強化する練気法・八百万は、尻が床に嵌り脚を使えない状況では効果が薄い
そこで選んだのは練気法・金剛……これは身体強化をパワーに偏らせた派生形だ
本来武術は全身運動、踏み込みを重視するものだが……今の状況で腕の力だけで威力を出そうとすれば、こうするほかない

・自然回復:△「精神」+1(49)△「妖力」+1(11)
・練気法・金剛:▽「霊力」-1(24)
・拒絶結界:▽「霊力」-1(23)
・淫気:▲「快楽値」+2(22)

「チッ、結界か…」

(っ、う…!♥ 毒矢さえなければ、両手を使えるというのに……! 結界を維持させられるだけでも、面倒な…っ
 っふぁ、んんっ♡ ……おのれぇ…! 好き勝手に尻を舐めよって、気色の悪い……っ)

しかし流石に多勢に無勢、たった一人の山吹に対し、淫魔の数は五匹
インプ二匹は遠くから吹き矢を放ち、餓鬼は脚に張り付き、床下にも尻を舐める何者かが居る
室内というフィールドでは妖術で諸共薙ぎ払うわけにもいかない、家屋が倒壊してしまうだろう
負けることはない、無いが……快勝ともいかない状況に、山吹は臍を噛む心境だ
ともあれ、それで行動や思考を鈍らせることもない
体こそ転生によってリセットされ、能力も見る影も無く劣化したが……経験は失われていない
最初の頃の悠美ならばこの状況に焦り、ミスを連発しただろう
山吹であれば危機にしか見えない状況でも焦りはない、必ず逆転できると平静を保てる
現に今も、左足の餓鬼を脚を曲げることで近寄らせ、弓を引き絞るように構えた左拳を握りしめ、真っ直ぐ餓鬼に向かって殴りつける!
上半身の捻り、腕の力、それだけで放たれた拳は本来であればさほど脅威にはならない
淫魔は物理耐性が高いため、なおさらだろう
しかし山吹の技量、金剛によって強化された腕力、そしてダメ押しの妖術によって、必殺に一撃と化した拳が餓鬼に命中し――――

・お尻舐め:▲「快楽値」+3(25)

「っく、んぅ……❤ いつ、まで……! 儂に、触れておるかっ! 疾く失せよっ!」

殴りつけると同時に妖術を行使、左拳から生えるように生成された水の槍が、反撃も許さず餓鬼を貫く
人型生物の急所、頭部を貫かれた餓鬼は急速に脱力し、勢いのままに吹き飛ばされて床に転がる
流石にこれで生き延びている、ということもないだろう……山吹は数秒転がった餓鬼を確認し、すぐに視線を切った
達成感も感慨も見せ無い、この程度の雑魚を倒したところで浮かれるほど、初心な素人ではないのだ

・妖力槍(水):▽「妖力」-2(9)
・餓鬼A撃破!

「ふー……さて、次はお主じゃ」

左足の餓鬼を処理してしまえば、次は右足だ
感情を動かすことも無く視線を写した山吹は、再び拳を握りしめて妖力を巡らせる
だが、その拳が振り下ろされる前に――――

「ピィィィィィィィィィンッ!!」

「――ッ!?!♥♥♥♥」

響き渡る笛の音が鼓膜を揺らした瞬間、山吹の視界が熱病に罹ったかのように揺れた
一向に吹き矢が通じない現状に、武器を変えたインプが選んだのは笛
武器とは呼べないそれは、しかし淫魔が使う以上女を苦しめるためのものであることは確実で……
その音を、人の耳と狐の耳、二つの耳で聞いてしまった山吹は息を呑み、込み上げる発情熱に身を強張らせた

(っ、あ……♥♥♥ 音、じゃと…!? くっ、マズイ!? 音は、結界では防げん……っ♥♥♥)

暑い室内で自然に浮かぶ程度の汗を浮かべていた山吹の全身から、まるで全力疾走を長時間続けた後のようにダラダラと多量の汗が噴き出てくる
薬でも盛られたかのように熱く火照る身体は当然のように発情していて……
肌に張り付くサイズの小さいビキニは、滾々と湧き出る愛液を吸水しきれず溢れ出し、尻たぶを伝って床下へと垂れていく
拒絶結界が防げるのは悪意ある術や、物理的な攻撃のみ
音を遮断することは出来ない以上、山吹は甘んじて笛の音を聞き続ける事しか出来ない……


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