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頽廃の都市の冒険譚2

26ベル ◆rQdxQvPkj2:2020/09/17(木) 22:43:37 ID:5BDuk9nA
>>25
川沿いの山道へ迂回し、しばらく歩いて行く……が、歩いても歩いてもこの大きな川を渡れそうな場所はない。

「どこも草だらけ…使われてなかったもんね。よさっそくブーツに助けられちゃった」

がさがさと草を踏み分けて進む。
しかし新品のブーツのおかげで思ったより歩きやすく、進行自体は順調だった。

・・・・

やがて周囲の様子が変わり始める。
湿り気が増して所々に沼地のようにぬかるみが出てきたのだ。

(どうしよう…もう日が暮れちゃうのに、渡るところも泊まるところも見つかってない…)

(明かりは…付けない方がいいのかな、でも足場が悪くて危ないし……)

ただでさえ古い道なうえに、こんな災禍のさなかではますます通行者などいないだろう。
焦りと不安がふつふつと湧いてくる。
そしてやがて異変に気づく。空は暗くなっていくばかりではなくて

(赤い月と似てる……ううん、まるで本物の月……!)

(あの赤い光が見える時は、必ずまずいことが起きてた……今もきっと何かの前触れなんだ。靄の淫気も、なんだか濃く感じる……)

「…ちょっと、怖いな………」

湿った草地はみるみる闇と赤色に沈んでいき、ポニーテールでなびく金髪も影に覆われて輝きを失っていく。
危機が迫る予感と孤独感に襲われて、急かされるように先を急いでしまう。


【★行動選択+ダイス(α)】
ダイス5
明かりはつけず、早足に川沿いを進んでいく


【ドキドキ】


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