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頽廃の都市の冒険譚2
20
:
ベル
◆rQdxQvPkj2
:2020/09/13(日) 22:46:07 ID:aeI1PAEQ
>>19
その後、避難者に混ざって滞在していた魔術師のもとを訪れた。
改めてマジックアイテムの礼もしたけれど、相変わらずドライな人ですぐ本題に入った。
まずショックだったのは首謀者の男に記憶がないことだった。
「覚えていない、ですか……。聞きたいことがたくさんあったのに。……いえ、本当に取り憑かれていたのかもしれません」
(最後に聞いた声と、淫気を吸って飛んでいった石……あれが黒幕で、あの男は石に魅せられただけだったのかも)
手がかりを失ったのは痛かったけれど、魔術師の説明は腑に落ちた。
次にこの先の情報もくれて
「橋ですね。それは助かります。この先で助ける人もノースゲートまで来れないと厳しいでしょうし……」
自分の行程が楽になるのももちろんありがたいが、逃げ道の目星が立つことに喜んだ。
この聖堂の人々も水没した道に閉じ込められてしまっていたのだから。
さらに遺跡のことにも言及してきて
「やっぱり……。実は鉱山でその片鱗に触れたんです。まだ曖昧なんですが、もしかしたらその時代からの呪い……みたいなものかもしれなくて」
戦いの最後に感じたものを吐露していた。
彼の知識と俯瞰的な性格をついあてにしたのかもしれないが…結局たしかなことは何も言えないだろう。
しかし、最後に彼の様子が少し変わったことに敏感に気づいた。
(いつもドライな人なのに、何か試されてる気がする。何を求めてるんだろう……)
心を読むことなどできないし、結局は素直な気持ちを告げてみることにした。
じっと目を見つめ返して、
「ええと…正直、原理とかは自分でもわからないんですが………これも賜った使命、だと思っています」
「この地に来て辛い目にも沢山あったけれど、こうして救えたことを実感できるのが、私の中の芯になっているんです」
似たようなことをかつてジェラルドにも話したような気がする。
実際、赤い月との性交であわや身も心もダメになるところだったのに、それよりも聖堂で慌しく働いたこの数日の方がよほど強く記憶に残っているからだ。
【★行動選択+ダイス(α)】
ダイス11
魔術師との会話が終わったら自室に戻り、翌日を迎える
【日常パートの会話って意外と悩みますよね】
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