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退魔譚 其の参
104
:
四堂院愛華
◆R1MAOkJC4Q
:2020/04/19(日) 07:30:27 ID:vqL55SZc
>>103
「はぁあああああああっ!!」
ありったけの怒りを込めて両手で握りしめた刀を叩きつける
私の攻撃を受けた餓鬼は後方に倒れて動かなくなっていた
「はぁ、はぁ……はぁ……っ!」
身体が熱い……倒した……けど……
息を吸う度に身体が甘い痺れるような感じの毒に侵されていくような感覚は消えていない
この部屋にはまだ何かある……と思うけど……!
とりあえず呼吸法は止めることにする
ずっと警戒し続けても仕方ない
周囲に転がっている淫魔達の死骸を見てそう思う
もし襲ってくる気なら、さっきのチャンスを逃すわけがないと思う
餓鬼も死んだふりをしてるとは思えない
こいつらは完全に知能の無いゾンビじゃない
命を惜しむ恐怖を持っているのだ
だから警戒すべきは残骸じゃなく……他のことだ
もし生きていたとしてもこいつらは今は命を惜しんで動かないだろうから……
そんなものに構うのは今の私の身体の状態を考えれば時間の無駄だ
それよりもこの部屋の空気の澱みをなんとかするべきだ
この部屋がこんなことになっている原因、その原因にこそ注意を払った方がいい……
私はそう考えていた……
行動>呼吸法を止め、できるだけ息を小さく吸うように努める
中途半端に開いたクローゼットを開いて中の様子を調べる
思考>クローゼットの中に警戒を払って、いつでも後ろに飛び退けるようにする
体勢>右手で刀を握っている
クローゼットの扉を触るなら左手で開ける
肉体>全身汗に塗れていて、絶頂時に噴き出した愛液で股の周辺はぐっしょりと濡れている
ダイス値:7
【それじゃあとりあえずクローゼットから……餓鬼はまあ、炎の刀で殴ったんだし延焼効果で死んでくれることを期待しましょう】
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