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【◆jNNKsp0HQE】マギアフィールド家専用スレ【◆ZbHdrpHk8k】

1マギアフィールド家・リーゼ編 ◆ZbHdrpHk8k:2018/03/29(木) 23:20:46 ID:DPOxMQhA
とある森にひっそりと存在する怪しい屋敷
そこに住むのは決して表舞台に出ることのない貴族の者達……
そしてそこは淫靡な欲望に満ち、悪しき陰謀が渦巻く恐ろしい場所だった

その屋敷の名は「マギアフィールド」

そんな場所に捕らわれてしまった一人の冒険者がいた
その冒険者の名は「リーゼロッテ」
これは屋敷からの脱出に挑むリーゼロッテの淫靡な冒険譚である

※ここは【◆jNNKsp0HQE】と【◆ZbHdrpHk8k】の専スレです。
 他の方の書き込みはご遠慮ください。

242リーゼロッテ ◆jNNKsp0HQE:2020/02/09(日) 15:23:29 ID:m9o4GkpQ
>>240-241

「誰がッ! 誰がアンタなんかに!! 冗談は顔だけにしろっての!! 退けっ!! どけぇえええええ!!!」

(殺す! コイツ絶対殺す!! 言うに事欠いて私がコイツを好きですって? ……ぶっ殺す!!)

どう考えてもありえない事を言われ、リーゼロッテの怒りに油を注いだバロンは、しかしそのことに気付いても居ない
それが余計に腹立たしい、感情を制御せずに暴走しているのだと、心のどこかにいる冷静な自分はわかっていたが……抑え込むことは出来なかった
許せない、イライラする、無駄な体力の消費だと後から思えば理解できただろうが……今この時、リーゼロッテにそんな冷静な思考は出来なかった
ただがむしゃらに、滅茶苦茶に、怒りに任せて手足を暴れさせ、身体を捩り、何とか拘束を抜け出そうと藻掻き続けた

『おっとっと……おいおい、そんなに暴れると怪我しちまうゾぉ?』

「煩い! 煩い煩い!! 離れろぉおおおッッ!!!」

そして当然の様に、それは意味を成さない
暴れまくるリーゼロッテに、バロンはまるで子供の癇癪を宥めるかのように余裕たっぷりで……それがまた、余計に怒りを煽る
余力を残すだとか、そんなことも考えずにただメチャクチャに大暴れすることしか、今のリーゼロッテには考えられなかった……

『ん〜、こんなに喜ばれると困っちまうなぁ……なんとか落ち着いてもらいてぇけどなぁ……あぁ、そうだ』

殴っても無駄、蹴っても効かない、ウェイトの差は圧倒的で押し返すことは不可能
全てが通じない無駄な抵抗は、鍛えているとはいえ容赦なくスタミナを削って行く
それでもまだ数分は大暴れできるだろう……最もバロンは、それを許すつもりは無いようだが……

『こういう時はどうすればいいかママ言ってたよな……そうそう、これを使ってからじっくり落ち着かせるように可愛がってやればいいんだよな』

『へへ……こでをこうしてっど……』

「ふーっ! ふーっ! くっ、こいつ……無視するなんて、余裕じゃない…!」

(気に掛ける価値もないってこと!? ああもう、ダメだ、怒りが収まらないッ!)

疲労が重なる度に冷静な自分が戻ってくる、それでも暴走する感情は抵抗を止めない
解っていても収まらない激情に、暴れていなければどうにかなってしまいそうだ
故に、リーゼロッテはそれを見落とした
バロンが取り出した、メタルスライム……リーゼロッテが培ってきた冒険者生活の中でも見た事の無い魔物
何かの話のタネ程度に聞いたことがあったような気がする……その程度の知識しかない、眉唾物の与太話
それが現実にここにあり、自分の身に降りかかってくるなんて思えるはずもなかったのだ

『よっど……』

「な、ぁ……!?」

(そんな、あっさり!? ……見逃してた、っていうの!? 私は……私の抵抗は、取るに足らないって、そういうことなの…!?)

魔力による身体強化が無く、マウントポジションを取られているとはいえ、体術には自信があった
だというのに、それをあっさりと捕らえて見せたバロンの早業に、リーゼロッテはただ泳がされていたのだと理解する
屈辱と怒りと、バロンの底知れなさに心が震える
次はどうすればいいのか、迷った数瞬の間に……事態は取り返しのつかない方向へと加速して行く

『ん〜、そうだなぁ……腕はここに置いておくかぁ』

「く、ぅ…! 離せ、離せぇ!!」

(解ってたけど、パワーじゃ全然勝ち目がない…!)

バロンに掴まれた腕は、まるでそこに固定されてしまっているかのように動かせない
それでいて自分の腕には過剰な痛みは一切感じさせていないのだ
それはつまり、ある程度加減をしている、ということで……
絶望的なまでのフィジカルの差を思い知らされて、また一段と絶望が色濃くなって行く

『さあ、次はもう片方の腕だな』

「あっ!? 止めろ、離せ! このっ、このぉおお!!」

(嘘でしょ!? なんでこんなにあっさり捕まるの!? 何なのよこいつは!??)

『へへ……ぶちぶちっと……で、ここに置いてっと……これでよし』

そうして両手共に、メタルスライムに張りつけられて拘束されてしまう
バロンはまるで粘土の様に軽々と引き千切っていたというのに、それは瞬く間に硬化してリーゼロッテの手首を固定する
物理的に動かせなくなる両手が、怒りを上回る絶望となって燃え滾る頭を冷やして行く

243リーゼロッテ ◆jNNKsp0HQE:2020/02/09(日) 15:23:44 ID:m9o4GkpQ
『じゃあ次は両足だなぁ……』

「嫌だ! 止めろ! 離せっ!! このっ、止めろ、止めろぉおお!!!」

(ダメ、手が動かない! 脚も、これじゃ……私、抵抗も出来なくなる…!?)

背筋を駆ける危機感に、これまで以上に暴れ狂い――その全てが通じない
軽く、それこそ子供をあやす様にあっさりと捕まり、拘束され、身動き一つ取れなくされてしまい……完全に無力化されてしまうのだ

・メタルスライムの拘束具
状態異常追加「両腕、両足拘束」:スライムに拘束され動かせない

『さぁ、これで怪我する心配はないぞぉ、これからじっくり愛しあおうなぁ、リーゼぇ……』

「う、ぁ……!? ふ、ふざけんなっ! 私は嫌よ!? あんたなんかと愛し合うつもりなんかないッ!!」

(手も足も、動かせない!? 何なのこれ、あんな粘土みたいに気軽に千切ってたくせに、何でこんなに硬いの!?)

引っ張り、押し込み、あるいは持ち上げようとして……両手足の抵抗は、その全てが無意味に終わる
メタルスライムの拘束は頑丈で、何をしようとも綻び一つ産まれない
絶望がじわじわと染み入る様に心を侵して行く
怒りが冷や水を浴びせられ、急速に覚めて行く
混乱が、戸惑いが、冷静になるにつれ……恐怖へと変わって行く……


次の行動
③なんとか拘束を解こうと手足を動かそうとする

体勢
両手足をメタルスライムに拘束されている

心理・思考
一切の抵抗が封じられ、じわじわと恐怖に心が侵され始めている
何とかしなければいけないと、焦りを覚えている

現在の肉体の状態
乳首が顔を出してしまっている
肌に縮んだ水着が食い込み、肉感を強調してしまっている
全身が赤く火照り、褐色の肌であるにもかかわらずハッキリと赤面していると解ってしまう

行動ダイス:1


【遅くなりました】
【クロックタワーのシザーマンのような、シナリオクリアでもしないと倒せない系のバロン君でしたか】
【まぁ仕方ないですね、逃げるのが基本なのに立ち向かわれてもあれでしょうし】
【そしてメタルスライムとかまた便利な拘束具を……万能手錠とか厄介ですねぇ】
【弱点はあるけど、きっと他の七つ道具を組み合わせてえげつなくなるんだろうなぁ(白目】


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