[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
仮投下専用スレ・第2部
213
:
Tangled Up
◆LvAk1Ki9I.
:2019/01/14(月) 00:35:23 ID:RH.Zpfbs
(……………………)
ひとまず禁止エリアからは脱出した……とはいえ、助かったとはまだまだ言い難い。
それでも一息だけはつける状況だったが……そうはしなかった。
彼の精神は、そんなことすら忘れるほどに乱れていたのだから。
(…………クソッ!!)
ジョルノは何故自分を殺さなかったのか……答えは簡単、利用価値があったからだ。
おそらく交渉の早い段階から自分を動けず喋れずの状態にして『戦力』だけ乗っ取るつもりだったのだろう。
そう考えればあのタイミングでの協力否定も納得がいく。
(どいつも……こいつも……)
そして自分を現在の状況に追い込んだ、もう一人の『犯人』。
こんなところに自分を連れてきたのは何故なのか。
何か用があった――だとしても何故、姿を見せない?
禁止エリアで始末するため――ただでさえ瀕死で、今まさに無防備な自分を放置して?
いくら考えようとも答えの出ない不可解な現象に苛立ちばかりが募る。
(……ナメやがって……ッ!)
無性に腹が立っていた。
自分をまるで相手にしなかったジョルノたちにも。
無責任にワープさせ、自ら手を下さずしかも死すら見届けようとしない『誰か』にも。
誰からも相手にされない……今までの人生において当たり前だったはずのそれに、彼は酷く腹を立てていた。
数秒後、ムーロロはふっ、と息をつく――――
(ああ、わかったよ……そんなにオレの相手をしたくないなら……
相手にしないまま殺されても、文句はねえよなあ…………?)
――それは、ひとりの暗殺者が誕生した瞬間だった。
もし、ムーロロがDIOに味方したりしていなければ。
もし、ムーロロがジョルノに『敵』とみなされていなければ。
そうすればジョルノとの対面により、彼は真に『恥』を知っていたかもしれないのに。
たったひとつ、出会う順番が違っただけでムーロロの運命は変わってしまった。
彼の人生は、目先の怒りや苛立ちを晴らすことだけがすべて……『恥知らず』のままなのだから――――
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板